JP2014093881A - 電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 電力変換装置に過電流が流れた際には通電経路を遮断することができ、かつ、通電経路のインダクタンスの増加を抑制できる技術を提供する。
【解決手段】
電力変換装置40は、パワー素子11のオンとオフとを切り替えて交流と直流との間で電力を変換する。その電力変換装置40は、パワー素子11の端子に接続された通電経路111を備える。通電経路111は、その一部にヒューズ部21を有する。ヒューズ部21での通電経路111の断面積は、ヒューズ部21に隣接する隣接部120の通電経路の断面積よりも小さい。ヒューズ部21は、ヒューズ部21を隣接部120と同一構造とした場合にヒューズ部21に生じる磁束の密度と比較して、ヒューズ部21に生じる磁束の密度を低減する構造を有している。
【選択図】図7
【解決手段】
電力変換装置40は、パワー素子11のオンとオフとを切り替えて交流と直流との間で電力を変換する。その電力変換装置40は、パワー素子11の端子に接続された通電経路111を備える。通電経路111は、その一部にヒューズ部21を有する。ヒューズ部21での通電経路111の断面積は、ヒューズ部21に隣接する隣接部120の通電経路の断面積よりも小さい。ヒューズ部21は、ヒューズ部21を隣接部120と同一構造とした場合にヒューズ部21に生じる磁束の密度と比較して、ヒューズ部21に生じる磁束の密度を低減する構造を有している。
【選択図】図7
Description
本明細書に開示の技術は、電力変換装置に関する。
インバータやコンバータ等の電力変換装置では、通電経路に過電流が流れた際に通電経路を遮断するためのヒューズ部が設けられていることがある。特許文献1の電力変換装置では、半導体素子のパワー端子がバスバーに接続されている。その電力変換装置では、バスバーにヒューズ部が形成されている。ヒューズ部の断面積は、バスバーの他の部分の断面積よりも小さくされている。このため、通電経路に過電流が流れると、ヒューズ部が溶断して通電経路が遮断される。
特許文献1の電力変換装置では、バスバーのヒューズ部の断面積が、バスバーの他の部分の断面積よりも小さい。このため、ヒューズ部には大きな寄生インダクタンスが生じ、通電経路のインダクタンスが増加する。その結果、半導体素子をオン/オフする際のサージ電圧が高くなる。これにより、パワー素子がサージ電圧によって破壊する虞が生じる。
本明細書は上記の課題を解決する技術を開示する。本明細書では、電力変換装置に過電流が流れた際には通電経路を遮断することができ、かつ、通電経路のインダクタンスの増加を抑制できる技術を提供する。
本明細書は、電力変換装置を開示する。その電力変換装置は、パワー素子のオンとオフとを切り替えて交流と直流との間で電力を変換する。その電力変換装置は、パワー素子の端子に接続された通電経路を備える。通電経路は、その一部にヒューズ部を有する。ヒューズ部での通電経路の断面積は、ヒューズ部に隣接する隣接部の通電経路の断面積よりも小さい。ヒューズ部は、ヒューズ部を隣接部と同一構造とした場合にヒューズ部に生じる磁束の密度と比較して、ヒューズ部に生じる磁束の密度を低減する構造を有している。
上記の電力変換装置では、通電経路に過電流が流れた際には、断面積が小さいヒューズ部が溶断されて通電経路を遮断することができる。また、上記の電力変換装置のヒューズ部は、ヒューズ部を隣接部と同一構造とした場合にヒューズ部に生じる磁束の密度と比較して、ヒューズ部に生じる磁束の密度を低減する構造を有している。これにより、ヒューズ部の寄生インダクタンスを低減することができ、通電経路のインダクタンスを低減することができる。上記の電力変換装置では、通電経路に過電流が流れた際には通電経路を遮断することができる一方、パワー素子のオン/オフによって発生するサージ電圧を抑制することができる。
以下、本明細書で開示する実施例の技術的特徴の幾つかを記す。なお、以下に記す事項は、各々単独で技術的な有用性を有している。
(特徴1) 本明細書で開示する電力変換装置では、ヒューズ部の単位長さ当たりの表面積は、ヒューズ部に隣接する隣接部の通電経路の単位長さ当たりの表面積よりも大きくてもよい。
上記の電力変換装置では、ヒューズ部の単位長さ当たりの表面積は、ヒューズ部に隣接する隣接部の通電経路の単位長さ当たりの表面積よりも大きい。このため、表皮効果が発生した際に、ヒューズ部の表面に近い部分を流れる電流の密度を低くすることができる。このため、ヒューズ部の単位長さ当たりの表面積が、隣接部の単位長さ当たりの表面積と同一である場合と比較して、ヒューズ部の寄生インダクタンスを低減することができる。これにより、通電経路のインダクタンスを効果的に低減することができる。
(特徴2) 本明細書で開示する電力変換装置では、ヒューズ部の表面に位置する材料の透磁率は、隣接部の表面に位置する材料の透磁率よりも低くてもよい。
パワー素子をオン/オフすると、通電経路に電流が流れる状態と流れない状態とに切り替わる。このため、通電経路では、表皮効果によって通電経路の表層部に電流が多く流れる。上記の電力変換装置では、ヒューズ部の表面に位置する材料の透磁率が、ヒューズ部に隣接する隣接部の表面に位置する材料の透磁率よりも低くされている。このため、ヒューズ部の表面に位置する材料の透磁率が、隣接部の表面に位置する材料の透磁率と同一である場合と比較して、ヒューズ部の寄生インダクタンスを効果的に低減することができる。これにより、通電経路のインダクタンスを低減することができる。
実施例1の電力変換装置40は、3相のインバータである。図10に示すように、電力変換装置40は上アーム111、113、115と、下アーム112、114、116とを有する。上アーム111、113、115の上端は、それぞれ直流電源52の正極に接続されている。下アーム112、114、116の下端は、それぞれ直流電源52の負極に接続されている。上アーム111の下端と下アーム112の上端とは接続部37において接続されている。同様に、上アーム113の下端と下アーム114の上端とは接続部38において接続されている。上アーム115の下端と下アーム116と上端とは接続部39において接続されている。接続部37、38、39は、それぞれモータ42のV、U、W相の各入力端子と接続されている。
上アーム111、113、115には、それぞれパワー素子11、13、15が配置されている。下アーム112、114、116には、それぞれパワー素子12、14、16が配置されている。また、パワー素子11〜16のそれぞれと並列にフリーホイールダイオード31〜36が配置されている。上アーム111と下アーム112により、上下アーム(111、112)が形成されている。同様に、上アーム113と下アーム114により、上下アーム(113、114)が形成されている。上アーム115と下アーム116により、上下アーム(115、116)が形成されている。各上下アーム(111、112)、(113、114)、(115、116)と並列にコンデンサ50が配置されている。
電力変換装置40は、パワー素子11〜16のオンとオフとを切り替えて直流電源52の直流電流を3相の交流電流に変換する。3相の交流電流はモータ42に供給される。電力変換装置40の作動時には、上アーム111のパワー素子11と、下アーム112のパワー素子12とは交互にオン/オフされる。パワー素子11がオンしているときには、上アーム111には直流電源の52の正極からモータ42のV相の入力端子に向かって電流が流れる。すなわち、パワー素子11がオンしているときには、上アーム111には図10の上方向から下方向に向かって電流が流れる。一方、パワー素子11がオフしているときは、上アーム111には電流が流れない。すなわち、電力変換装置40の作動時には、上アーム111に電流が流れる状態と、上アーム111に電流が流れない状態とが交互に繰り返される。このため、電力変換装置40の作動時には、上アーム111に表皮効果が発生する。表皮効果は、後述するヒューズ部21と隣接部120の両方において生じる。表皮効果によって上アーム111の表面に近い部分に電流が多く流れる。
図10に示すように、上アーム111、113、115には、ヒューズ部21、23、25が形成されている。下アーム112、114、116には、ヒューズ部22、24、26が形成されている。ヒューズ部21、23、25は、パワー素子11、13、15に対して直流電源52の正極側に位置している。ヒューズ部22、24、26は、パワー素子12、14、16に対して直流電源52の負極側に位置している。
例えば、パワー素子12のオープン故障等が発生した場合等には、上アーム111のパワー素子11と、下アーム112のパワー素子12とが同時にオンする。この場合、上下アーム(111、112)が短絡し上アーム111に過電流が流れる。上アーム111に過電流が流れると、ヒューズ部21が溶断する。同様に、各アーム112〜116に過電流が流れると、各ヒューズ部22〜26のそれぞれが溶断する。各ヒューズ部21〜26は、過電流が流れた際に溶断するように予め設計されている。ヒューズ部21が溶断すると、アーム111に電流が流れない状態となる。同様に、各ヒューズ部22〜26が溶断すると、各アーム112〜116に電流が流れない状態となる。
次にヒューズ部21の構成について説明する。ただし、ヒューズ部22〜26の構成はヒューズ部21の構成と同一であるので説明を省略する。図1に示すように、ヒューズ部21は上アーム111に形成されている。以下の説明では、上アーム111のうちのヒューズ部21が形成されていない部分であり、ヒューズ部21に隣接する部分を隣接部120と呼ぶ。図2、図3に示すように、ヒューズ部21での上アーム111の断面積は、隣接部120での断面積よりも小さい。図2に示すように、本実施例のヒューズ部21は、断面における各部分が同一の材料で形成されている。
本実施例の説明では、ヒューズ部のうちの上アーム111の表面に位置する部分を表層部128と呼ぶ。また、ヒューズ部21のうちの表層部128の内側に位置する部分を深層部126と呼ぶ。ヒューズ部21の表層部128と深層部126とは、導電性を有する材料により形成されている。ヒューズ部21の表層部128と深層部126とを形成する材料として、例えばAl(アルミニウム)が使用できる。また、ヒューズ部21の表層部128と深層部126とを形成する材料は、Cu(銅)であってもよい。
隣接部120は、上アーム111の表面に位置する部分である表層部124と、表層部124の内側に位置する部分である深層部122とを有する。隣接部120の深層部122を形成している材料は、ヒューズ部の表層部128及び深層部126を形成している材料と同一の材料である。
隣接部120の表層部124は、NiからなるNi層である。表層部124(即ち、Ni層)は、例えばNiメッキによって形成することができる。ヒューズ部21の表層部128を形成している材料(例えばAl)の透磁率は、隣接部120の表層部124を形成している材料(即ちNi)の透磁率よりも低い。このため、本実施例の電力変換装置40では、ヒューズ部21の表層部128の透磁率は、隣接部120の表層部124の透磁率よりも低い。
本実施例の電力変換装置40では、ヒューズ部21の断面積は、隣接部120の断面積よりも小さい。このため、上アーム111に過電流が流れた場合には、ヒューズ部21が溶断して上アーム111の通電を遮断することができる。
また、隣接部120の表面にはNi層(表層部124)が形成されている。このため、隣接部120と他の配線等との半田付を行う際に、隣接部120と半田との接合力を向上することができる。
また、先述したように、電力変換装置40の使用時には、ヒューズ部21に表皮効果が発生する。このため、ヒューズ部21の表層部128には、深層部126と比較して電流が多く流れる。本実施例の電力変換装置40では、ヒューズ部21の表層部128を形成する材料の透磁率が、隣接部120の表層部124を形成する材料の透磁率よりも低い。つまり、ヒューズ部21の表面に位置する材料の透磁率が、隣接部120の表面に位置する材料の透磁率よりも低い。このため、ヒューズ部21の表面に位置する材料の透磁率が、隣接部120の表面に位置する材料の透磁率と同一である場合と比較して、ヒューズ部21に生じる磁束の密度を低減することができる。このため、ヒューズ部21で生じる寄生インダクタンスを低減することができ、上アーム111のインダクタンスを低減することができる。その結果、パワー素子11のオン/オフによって発生するサージ電圧を抑制することができる。
本実施例において、仮に、ヒューズ部の表面にNi層を形成して隣接部と同一構造としたとすると、ヒューズ部の表面にNi層を形成しない場合と比較して、ヒューズ部21に生じる磁束の密度は大きくなる。すなわち、本実施例の電力変換装置40は、ヒューズ部21を隣接部120と同一構造とし、断面積のみを隣接部120よりも小さくした場合と比較して、ヒューズ部21に生じる磁束の密度が低減されている。
次に、本実施例のヒューズ部21及び隣接部120を製造する方法について説明する。ヒューズ部21及び隣接部120を製造には、上アーム111の長さに対応する長さのAl配線を用いる。まず、Al配線の表面をNiメッキしてNi層を形成する。次に、Ni層を形成されたAl配線のうちのヒューズ部21を形成する部分の表面を切削加工する。切削加工によって、ヒューズ部21とする部分の上アーム111の断面積を減少させる。切削加工ではAl配線の表面からNi層の深さを超えた深さまでの材料を除去する。
上アーム111のうちの材料を除去された部分がヒューズ部21となる。また、上アーム111のうちの材料が除去されていない部分であり、かつヒューズ部21に隣接している部分が隣接部120となる。また、隣接部120のうち、Ni層の部分が表層部124となり、Al配線の部分が深層部122となる。なお、ヒューズ部21となる部分の材料を除去する方法はエッチング等であってもよい。
また、ヒューズ部21及び隣接部120を製造する他の方法として、以下の方法を用いてもよい。まず、Al配線のうちのヒューズ部21となる部分の表面の材料を除去して断面積を減少させる。断面積が減少した部分がヒューズ部21となる。次に、Al配線のうちの材料を除去されていない部分の表面をNiメッキしてNi層を形成する。Al配線のうちのNi層が形成された部分が隣接部120となる。隣接部120のうち、Ni層の部分が表層部124となり、Al配線の部分が深層部122となる。
実施例2のヒューズ部150は、実施例1のヒューズ部21と同様に、上アーム111に形成されている(図4)。図5に示すように、ヒューズ部150は、上アーム111の表面に面して位置している表層部204と、表層部204の内部に位置している深層部202とを有している。ヒューズ部150の深層部202を形成している材料は、導電性を有する材料である。ヒューズ部150の深層部202を形成する材料として、例えばAlが使用できる。ヒューズ部150の表層部204を形成している材料は、導電性を有する材料である。また、ヒューズ部150の表層部204を形成している材料の透磁率は、後述する隣接部140の表層部134を形成している材料(例えばAl)の透磁率よりも低い。ヒューズ部150の表層部204を形成する材料として、例えばCuが使用できる。
本実施例の隣接部140は、図6に示すように断面の全体が単一の材料で形成されている。本実施例の説明では、隣接部140のうちの上アーム111の表面に位置する部分を表層部134と呼ぶ。また、隣接部140のうちの表層部134の内側に位置する部分を深層部132と呼ぶ。隣接部140の表層部134及び深層部132を形成している材料は、ヒューズ部150の深層部202を形成している材料と同一の材料(例えばAl)である。
本実施例の電力変換装置40では、ヒューズ部150の表層部204を形成している材料の透磁率が、隣接部140の表層部134を形成している材料の透磁率よりも低い。すなわち、ヒューズ部150の表面に位置する材料の透磁率が、隣接部140の表面に位置する材料の透磁率よりも低い。このため、ヒューズ部150の表面に位置する材料の透磁率が、隣接部140の表面に位置する材料の透磁率と同一である場合と比較して、ヒューズ部150の寄生インダクタンスを低減することができる。これにより、上アーム111のインダクタンスを低減することができる。
次に、本実施例のヒューズ部150及び隣接部140の製造方法を説明する。まず、図4上側に位置する隣接部140と、図4下側に位置する隣接部140とをAlによって形成する。次に、図4上側に位置する隣接部140と、図4下側に位置する隣接部140との間を、銅クラッドアルミ線(CCAW)で電気的に接続する。すなわち、銅クラッドアルミ線の一端を図4上側の隣接部140に接合し、他端を図7下側の隣接部140に接合する。銅クラッドアルミ線からなる部分がヒューズ部150となる。
実施例3の隣接部140は、実施例2の隣接部140と同一の構造を有する。すなわち、図7に示すように断面の全体が単一の材料で形成されている。
実施例3のヒューズ部170は、図7、図8に示すように、微小な断面積を有する複数の細配線212を有する。隣接部140及びヒューズ部170は、導電性をもつ材料で形成されている。隣接部140及びヒューズ部170を形成する材料として、例えばAlが使用できる。各細配線212の一端は図7上側の隣接部140に接続され、各細配線212の他端は図7下側の隣接部140に接続されている。複数の細配線212は、それぞれ、図7上側の隣接部140と、図7下側の隣接部140とを電気的に接続している。すなわち、複数の細配線212は、互いに並列な通電経路を形成している。図8に示すように、複数の細配線212は図8左右方向に一列に並んで配置されている。複数の細配線212は互いに間隔を空けて配置されている。各細配線212の表面には絶縁塗料(不図示)がコーティングされている。すなわち各細配線212は互いに絶縁されている。
ヒューズ部170に表皮効果が発生すると、ヒューズ部170の表層部(各細配線212の表層部を合わせた部分)に電流が多く流れる。上記したように、ヒューズ部170は、複数の細配線212からなる。また、ヒューズ部170の通電経路の単位長さ当たりの表面積(各細配線212の表面積を合わせた面積)は、隣接部140の通電経路の単位長さ当たりの表面積よりも大きくされている。このため、ヒューズ部170に表皮効果が発生した際に、ヒューズ部170の表層部を流れる電流の密度を低くすることができる。このため、ヒューズ部170に生じる寄生インダクタンスを低減することができる。これにより、上アーム111のインダクタンスを低減することができる。
本実施例のヒューズ部170及び隣接部140の製造方法を説明する。まず、図7上側の隣接部140と、図7下側の隣接部140とをAl線により形成する。次に、図7上側の隣接部140と、図7下側の隣接部140との間を、複数の細いAl線によって電気的に接続する。すなわち、複数の細いAl線のそれぞれの一端を図7上側の隣接部140に接合し、他端を図7下側の隣接部140に接合する。複数の細いAl線のそれぞれが各細配線212となる。複数の細配線212からなる部分がヒューズ部170となる。
また、本実施例のヒューズ部170及び隣接部140は、Al線を切削加工して形成することもできる。すなわち、Al線のヒューズ部170となる部分を切削加工する。切削加工によって、ヒューズ部170となる部分から、複数の細配線212となる部分以外の材料を除去する。これにより、ヒューズ部170となる部分のうち、材料を除去された後に残った部分が複数の細配線212となる。また、Al線のうち、複数の細配線212からなる部分がヒューズ部170となる。また、Al線のうち、ヒューズ部170に隣接する部分が隣接部140となる。
また、本実施例のヒューズ部170及び隣接部140は、エッチングによって製造することもできる。エッチングによって、ヒューズ部170となる部分から、複数の細配線212となる部分以外の材料を除去する。これにより、ヒューズ部170となる部分のうち、材料を除去された後に残った部分が複数の細配線212となる。また、Al線のうち、ヒューズ部170に隣接する部分が隣接部140となる。
図9に示すように、実施例3の他の形態での細配線222の断面形状は円形である。図9の左右方向に複数の細配線222が配置されており、上下方向にも複数の細配線222が配置されている。各細配線222の周囲は絶縁塗料224によってコーティングされている。なお、細配線222の断面形状は円形以外の他の形状であってもよい。細配線222の断面形状は例えば六角形であってもよい。
上記の実施例では、電力変換装置40はインバータであった。しかし、電力変換装置40は、交流と直流との間で電力を変換する他の装置であってもよい。電力変換装置40は、例えばコンバータであってもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
11〜16 パワー素子
21〜26 ヒューズ部
31〜36 フリーホイールダイオード
37〜39 接続部
40 電力変換装置
42 モータ
50 コンデンサ
52 直流電源
111〜106 アーム
120、140 隣接部
122 隣接部の深層部
124 隣接部の表層部
126 ヒューズ部の深層部
128 ヒューズ部の表層部
132 隣接部の深層部
134 隣接部の表層部
150、170 ヒューズ部
202 ヒューズ部の深層部
204 ヒューズ部の表層部
212 細配線
21〜26 ヒューズ部
31〜36 フリーホイールダイオード
37〜39 接続部
40 電力変換装置
42 モータ
50 コンデンサ
52 直流電源
111〜106 アーム
120、140 隣接部
122 隣接部の深層部
124 隣接部の表層部
126 ヒューズ部の深層部
128 ヒューズ部の表層部
132 隣接部の深層部
134 隣接部の表層部
150、170 ヒューズ部
202 ヒューズ部の深層部
204 ヒューズ部の表層部
212 細配線
Claims (3)
- パワー素子のオンとオフとを切り替えて交流と直流との間で電力を変換する電力変換装置であり、
パワー素子の端子に接続された通電経路を備え、
通電経路は、
その一部にヒューズ部を有し、
ヒューズ部での通電経路の断面積は、ヒューズ部に隣接する隣接部の通電経路の断面積よりも小さく、
ヒューズ部は、
ヒューズ部を隣接部と同一構造とした場合にヒューズ部に生じる磁束の密度と比較して、ヒューズ部に生じる磁束の密度を低減する構造を有している、電力変換装置。 - ヒューズ部の単位長さ当たりの表面積は、ヒューズ部に隣接する隣接部の通電経路の単位長さ当たりの表面積よりも大きい、請求項1の電力変換装置。
- ヒューズ部の表面に位置する材料の透磁率は、隣接部の表面に位置する材料の透磁率よりも低い、請求項1又は2の電力変換装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012243620A JP2014093881A (ja) | 2012-11-05 | 2012-11-05 | 電力変換装置 |
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