JP2014092716A - クリップ部材及びそれを備えた光モジュール - Google Patents

クリップ部材及びそれを備えた光モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2014092716A
JP2014092716A JP2012243903A JP2012243903A JP2014092716A JP 2014092716 A JP2014092716 A JP 2014092716A JP 2012243903 A JP2012243903 A JP 2012243903A JP 2012243903 A JP2012243903 A JP 2012243903A JP 2014092716 A JP2014092716 A JP 2014092716A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
top plate
optical fiber
clip member
clip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012243903A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Arao
肇 荒生
Toshihisa Yokochi
寿久 横地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2012243903A priority Critical patent/JP2014092716A/ja
Publication of JP2014092716A publication Critical patent/JP2014092716A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 互いに接続された光ファイバ保持部材と光結合部材とに容易に組み付けて光ファイバ保持部材と光結合部材との良好な接続状態を維持させることが可能なクリップ部材及びそれを備えた光モジュールを提供する。
【解決手段】 コネクタ部品とレンズアレイ部品とを連結するクリップ部材60であって、クリップ部材60は、開口部66が形成された天板部61と、天板部61の第1端部62から天板部61の第1面61a側に張り出す第1脚部63と、第1端部62とは反対側の天板部61の第2端部64から第1面61a側に張り出す第2脚部65と、を備え、クリップ部材60が、コネクタ部品とレンズアレイ部品とを第1脚部63と第2脚部65との間に挟み込むように連結した状態のとき、天板部61は、略平面形状となった状態でコネクタ部品とレンズアレイ部品とを覆う。
【選択図】 図8

Description

本発明は、光ファイバ保持部材と光結合部材とを連結するクリップ部材及びそれを備えた光モジュールに関する。
複数本の光ファイバを接続する多心用のコネクタであるMTコネクタは、一対のガイドピンで位置決めされて互いに突き合わされる一対のフェルールを備えており、これらのフェルールにクリップ部材が装着されることで、互いに突き合わされた状態に維持される(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−47456号公報
ところで、上記のクリップ部材は、光ファイバを保持するMTコネクタのフェルール同士を接続する、すなわち、光ファイバ同士を物理接触させて光学的に接続するものであり、MTコネクタのフェルール同士を強く押し付けるバネ力が必要であった。
しかしながら、このようなバネ力の高いクリップ部材は、組み立て作業の際に作業性を低下させる要因となる場合があった。例えば、クリップ部材によって光ファイバ保持部材と光結合部材とを連結する際、作業者は、互いに接続された光ファイバ保持部材と光結合部材とをクリップ部材の第1脚部と第2脚部の間にはめ込むようにして作業を行う。しかし、光ファイバ保持部材や光結合部材には製造時の寸法誤差が含まれる場合があり、両部材がクリップ部材の第1脚部と第2脚部の間にスムーズにはまらない場合がある。この場合、作業者は、クリップ部材の天板部を押しつける等して、第1脚部と第2脚部との間のスペースを広げて、両部材を第1脚部と第2脚部の間にはめ込む必要があるが、このクリップ部材は小型部品であり、第1脚部と第2脚部との間のスペースを広げる作業が上手くいかず、作業効率(生産性)が落ちる場合があった。また、天板部を強く押し付けると、クリップ部材が光ファイバ保持部材や光結合部材を傷つけてしまう恐れがあった。
本発明の目的は、互いに接続された光ファイバ保持部材と光結合部材とに容易に組み付けて光ファイバ保持部材と光結合部材との良好な接続状態を維持させることが可能なクリップ部材及びそれを備えた光モジュールを提供することにある。
上記課題を解決することのできる本発明のクリップ部材は、
光ファイバを保持する光ファイバ保持部材と前記光ファイバからの光信号を光素子に向けて光路変換させる光結合部材とを連結するクリップ部材であって、
前記クリップ部材は、
開口部が形成された天板部と、
前記天板部の第1端部から前記天板部の第1面側に張り出す第1脚部と、
前記光ファイバ保持部材と前記光結合部材とが連結される連結方向において、前記第1端部とは反対側の前記天板部の第2端部から前記第1面側に張り出す第2脚部と、を備え、
前記クリップ部材が、前記光ファイバ保持部材と前記光結合部材とを前記第1脚部と前記第2脚部との間に挟み込むように連結した状態のとき、前記天板部は、略平面形状となった状態で前記光ファイバ保持部材と前記光保持部材とを覆うことを特徴とする。
本発明のクリップ部材において、前記天板部は、前記第1面側とは反対側の第2面側に頂部を有するように屈曲しており、
前記クリップ部材が前記光ファイバ保持部材と前記光結合部材とを連結する際に、前記天板部は略平面形状に変形することが好ましい。
本発明のクリップ部材において、前記開口部は、前記連結方向における前記天板部の中央位置を中心として、前記連結方向に対して対称な形状に形成され、
前記天板部の前記頂部は、前記中央位置に形成されていることが好ましい。
本発明のクリップ部材において、前記開口部は、前記連結方向に沿って複数形成されていることが好ましい。
本発明の光モジュールは、
光素子が搭載された回路基板と、
光ファイバを保持する光ファイバ保持部材と、
前記光ファイバからの光信号を前記光素子に向けて光路変換させる光結合部材と、
前記光ファイバ保持部材と前記光結合部材とを連結するクリップ部材と、
を備え、
前記クリップ部材は、
開口部が形成された天板部と、
前記天板部の第1端部から前記天板部の第1面側に張り出す第1脚部と、
前記光ファイバ保持部材と前記光結合部材とが連結される連結方向において、前記第1端部とは反対側の前記天板部の第2端部から前記第1面側に張り出す第2脚部と、を有し、
前記クリップ部材が、前記光ファイバ保持部材と前記光結合部材とを前記第1脚部と前記第2脚部との間に挟み込むようにして連結した状態のとき、前記天板部は、略平面形状となった状態で前記光ファイバ保持部材と前記光保持部材とを覆うことを特徴とする。
本発明によれば、互いに接続された光ファイバ保持部材と光結合部材とにクリップ部材を容易に組み付けて光ファイバ保持部材と光結合部材との良好な接続状態を維持させることができる。
本実施形態に係る光モジュールを示す斜視図である。 樹脂ハウジングを外した状態を示す斜視図である。 金属ハウジングを外した状態を示す斜視図である。 クリップ部材を搭載した状態を示す斜視図である。 図5中の(a)は、図3に示す基板を上から見た図であり、図5中の(b)は、図3に示す基板を横から見た図である。 図6中の(a)は、光結合空間を示す図であり、図6中の(b)は、図3に示す基板を横から見た図である。 図3に示す回路基板及び固定部材を横から見た図である。 図8中の(a)はクリップ部材の平面図であり、図8中の(b)はクリップ部材の断面図である。 図1に示す光モジュールの断面図である。 変形例に係るクリップ部材の平面図である。 変形例に係るクリップ部材の平面図である。 変形例に係るクリップ部材の平面図である。 変形例に係るクリップ部材の平面図である。 変形例に係るクリップ部材の平面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1に示す光モジュール1は、光通信技術などにおいて信号(データ)の伝送に用いられるものであり、接続先のパソコンなどといった電子機器に電気的に接続され、入出力される電気信号を光信号に変換して光信号を伝送するものである。
図1に示すように、光モジュール1は、光ケーブル3と、コネクタモジュール5とを備えている。光モジュール1では、単芯或いは多芯の光ケーブル3の末端がコネクタモジュール5に取り付けられて構成されている。
光ケーブル3は、図1から図4に示されるように、複数本(ここでは4本)の光ファイバ心線(光ファイバ)7と、この光ファイバ心線7を被覆する樹脂製の外被9と、光ファイバ心線7と外被9との間に介在された極細径の抗張力繊維(ケブラー)11(図9を参照)と、外被9と抗張力繊維11との間に介在された金属編組13とを有している。つまり、光ケーブル3では、光ファイバ心線7、抗張力繊維11、金属編組13及び外被9が、その中心から径方向の外側に向けてこの順に配置されている。
光ファイバ心線7は、コアとクラッドが石英ガラスである光ファイバ(AGF:All Glass Fiber)、クラッドが硬質プラスチックからなる光ファイバ(HPCF:Hard Plastic Clad Fiber)、等を用いることができる。ガラスのコア径が80μmの細径HPCFを用いると、光ファイバ心線7が小径に曲げられても破断しにくい。外被9は、ノンハロゲン難燃性樹脂である例えばPVC(poly vinyl chloride)から形成されている。外被9の外径は、4.2mm程度であり、外被9の熱伝導率は、例えば0.17W/m・Kである。抗張力繊維11は、例えばアラミド繊維であり、束状に集合された状態で光ケーブル3に内蔵されている。
金属編組13は、例えば錫めっき導線から形成されており、編組密度が70%以上、編み角度が45°〜60°である。金属編組13の外径は、0.05mm程度である。金属編組13の熱伝導率は、例えば400W/m・Kである。金属編組13は、熱伝導を良好に確保するために高密度に配置することが好ましく、一例としては平角線の錫めっき導線で構成されていることが好ましい。
コネクタモジュール5は、ハウジング20と、ハウジング20の前端(先端)側に設けられる電気コネクタ22と、ハウジング20に収容される回路基板24とを備えている。
ハウジング20は、金属ハウジング26と、樹脂ハウジング28とから構成されている。金属ハウジング26は、収容部材30と、収容部材30の後端部に連結され、光ケーブル3を固定する固定部材32とから構成されている。金属ハウジング26は、鋼(Fe系)、ブリキ(錫めっき銅)、ステンレス、銅、真鍮、アルミなどの熱伝導率の高い(好ましくは100W/m・K以上)金属材料により形成されている。金属ハウジング26は、熱伝導体を構成している。
収容部材30は、断面が略矩形形状を呈する筒状の中空部材である。収容部材30は、回路基板24などを収容する収容空間Sを画成している(図9を参照)。収容部材30の前端側には、電気コネクタ22が設けられ、収容部材30の後端側には、固定部材32が連結される。
固定部材32は、板状の基部34と、筒部36と(図9を参照)、基部34の両側から前方に張り出す一対の第1張出片38と、基部34の両側から後方に張り出す一対の第2張出片40とを有している。一対の第1張出片38は、収容部材30の後部からそれぞれ挿入され、収容部材30に当接して連結される。一対の第2張出片40は、後述する樹脂ハウジング28のブーツ46に連結される。なお、固定部材32は、基部34、筒部36、第1張出片38及び第2張出片40が板金により一体に形成されている。
筒部36は、略円筒形状をなしており、基部34から後方に突出するように設けられている。筒部36は、カシメリング42との協働により光ケーブル3を保持する。具体的には、外被9を剥いだ後、光ケーブル3の光ファイバ心線7を筒部36の内部に挿通させると共に、抗張力繊維11を筒部36の外周面に沿って配置する。そして、筒部36の外周面に配置された抗張力繊維11上にカシメリング42を配置して、カシメリング42をかしめる。これにより、抗張力繊維11が筒部36とカシメリング42との間に挟持されて固定され、固定部材32に光ケーブル3が保持固定される。
基部34には、光ケーブル3の金属編組13の端部がはんだにより接合されている。具体的には、金属編組13は、固定部材32においてカシメリング42(筒部36)の外周を覆うように配置されており、その端部が基部34の一面(後面)にまで延ばされてはんだにより接合されている。これにより、固定部材32と金属編組13とは、熱的に接続されている。さらに、収容部材30の後端部に固定部材32が結合することにより、収容部材30と固定部材32とが物理的且つ熱的に接続される。つまり、収容部材30と光ケーブル3の金属編組13とが熱的に接続される。
樹脂ハウジング28は、例えばポリカーボネートなどの樹脂材料から形成されており、金属ハウジング26を覆っている。樹脂ハウジング28は、外装ハウジング44と、外装ハウジング44と連結するブーツ46とを有している。外装ハウジング44は、収容部材30の外面を覆うように設けられている。ブーツ46は、外装ハウジング44の後端部に連結され、金属ハウジング26の固定部材32を覆っている。ブーツ46の後端部と光ケーブル3の外被9とは、接着剤(図示しない)により接着される。
電気コネクタ22は、接続対象(パソコンなど)に挿入され、接続対象と電気的に接続される部分である。電気コネクタ22は、ハウジング20の前端側に配置されており、ハウジング20から前方に突出している。電気コネクタ22は、接触子22aにより回路基板24に電気的に接続されている。
回路基板24は、金属ハウジング26(収容部材30)の収容空間Sに収容されている。回路基板24には、制御用半導体50と、受発光素子52(光素子の一例)とが搭載されている。回路基板24は、制御用半導体50と受発光素子52とを電気的に接続している。回路基板24は、平面視で略矩形形状を呈しており、所定の厚みを有している。回路基板24は、例えば、ガラスエポキシ基板、セラミック基板などの絶縁基板であり、その表面又は内部には、金(Au)、アルミ(Al)又は銅(Cu)などにより回路配線が形成されている。制御用半導体50と受発光素子52とは、光電変換部を構成している。
制御用半導体50は、駆動IC(Integrated Circuit)50aや波形整形器であるCDR(Clock Data Recovery)装置50bなどを含んでいる。制御用半導体50は、回路基板24において、表面24aの前端側に配置されている。制御用半導体50は、電気コネクタ22と電気的に接続されている。
図5及び図6に示すように、受発光素子52は、複数(ここでは2つ)の発光素子52aと、複数(ここでは2つ)の受光素子52bとを含んで構成されている。発光素子52a及び受光素子52bは、回路基板24において、表面24aの後端側に配置されている。発光素子52aとしては、例えば、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)、レーザダイオード(LD:Laser Diode)、面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting LASER)などを用いることができる。受光素子52bとしては、例えば、フォトダイオード(PD:Photo Diode)などを用いることができる。
受発光素子52は、光ケーブル3の光ファイバ心線7と光学的に接続されている。具体的には、図5の(b)に示すように、回路基板24には、受発光素子52及び駆動IC50aを覆うようにレンズアレイ部品55(光結合部材の一例)が配置されている。レンズアレイ部品55には、発光素子52aから出射された光、又は、光ファイバ心線7から出射された光を反射して光路変換させる反射膜55a(反射面)が配置されている。光ファイバ心線7の末端にはコネクタ部品54(光ファイバ保持部材の一例)が取り付けられており、コネクタ部品54とレンズアレイ部品55とは、位置決めピン55bが位置決め孔54aに嵌合することによって位置決めされて結合し、光ファイバ心線7と受発光素子52とが光学的に接続される。
図6の(a)に示されるように、レンズアレイ部品55はコネクタ部品54と接合する面に凹部が形成されており、レンズアレイ部品55とコネクタ部品54とが結合した状態で、台形状の光結合空間Cが形成される。コネクタ部品54に保持される光ファイバ心線7の端面から導出される光は、光結合空間Cを通過して、レンズアレイ部品55のレンズに導入される。また、レンズアレイ部品55から導出される光は、光結合空間Cを通過して、コネクタ部品54に保持される光ファイバ心線7の端面に導入される。レンズアレイ部品55は、光の入射部および出射部に、入射光を平行光とし、平行光を集光して出射するコリメートレンズを備えることが好ましい。このようなレンズアレイ部品55は、樹脂の射出成形により、一体に構成することができる。
また、上述の実施形態では、図5の(b)及び図6の(b)に示されるように、受発光素子52と光ファイバ心線7は異なる光軸を有しており、光結合部材であるレンズアレイ部品55の反射膜55aによって、両者が光結合されるように光軸方向が変換されている。また、レンズアレイ部品55に形成されている位置決めピン55bは、光ファイバ心線7の光軸と略平行な方向に向けて突出するように形成されている。光ファイバ心線7を保持するコネクタ部品54を光ファイバ心線7の光軸と略平行な方向に移動させることによって、コネクタ部品54の位置決め孔54aにレンズアレイ部品55の位置決めピン55bを嵌合させ、光ファイバ心線7と受発光素子52とが光結合している。位置決めピン55bの突出方向は回路基板24の面方向と略平行であるので、コネクタ部品54を回路基板24の表面に沿わせながら接続することができ、組立作業の効率性(作業性)が向上する。
また、光結合部材が、異なる光軸を有する受発光素子と光ファイバを光結合する構成は上記レンズアレイ部品55の形態に限定されない。即ち、反射膜55aを設けることは必須ではなく、レンズアレイ部品55の反射膜55aに相当する位置に、当該反射面と同じ傾斜面を有する陥没部を形成し、レンズアレイ部品55の材料と空気との界面における屈折率差を利用した反射面を形成しても良い。
上記のような光結合部材の構成は任意に選択され得るが、異なる光軸を有する受発光素子と光ファイバ心線とを光結合する構成をとるため、光結合部材の高さが回路基板24の表面24aから電気コネクタ22の上面までの距離よりも大きくなることがある。即ち、回路基板24に搭載される部材のうち、レンズアレイ部品55とコネクタ部品54が、最も背が高くなる場合がある。このような場合においては、後述するように、クリップ部材60は、コネクタ部品54とレンズアレイ部品55とを機械的に連結させた状態のとき、コネクタ部品54とレンズアレイ部品55とを覆う部分を略平面形状とする。このように構成することで光モジュール1を小型化することができる。
図4及び図7に示すように、コネクタ部品54とレンズアレイ部品55の後背部(基板と対向する面とは反対側の面)には、互いに結合したコネクタ部品54とレンズアレイ部品55とを挟みこむように固定支持するクリップ部材60が設けられている。
クリップ部材60は、例えば、ステンレスなどの弾性に優れた金属材料を機械加工して形成したものであり、レンズアレイ部品54と略同一幅寸法に形成されている。図8の(a),(b)は、クリップ部材60にコネクタ部品54とレンズアレイ部品55が装着される前の形状を示す図であり、図8の(a)は平面図であり、図8の(b)は図8の(a)中のA−A線断面図である。このクリップ部材60は、図8の(a),(b)に示されるように、長方形状の天板部61を有している。また、クリップ部材60は、天板部61の一端である第1端部62から天板部61の下面である第1面61a側に張り出す一対の第1脚部63を有している。さらに、クリップ部材60は、コネクタ部品54とレンズアレイ部品55とが連結される連結方向において、第1端部62とは反対側の天板部61の他端である第2端部64から天板部61の下面である第1面61a側に張り出す一対の第2脚部65を有している。
このクリップ部材60には、天板部61の中央に、矩形状の開口部66が形成されている。この開口部66は、コネクタ部品54とレンズアレイ部品55との連結方向における天板部61の中央位置を中心として、連結方向に対して対称な形状に形成されている。
図8の(b)に示すように、天板部61は、コネクタ部品54及びレンズアレイ部品55への装着時に略平面形状となるように、下面である第1面61a側とは反対側の上面である第2面61b側に頂部67を有するように予め屈曲しており、その頂部67は、天板部61の中央位置に形成されている。また、第1脚部63及び第2脚部65は、それぞれ内側へ僅かに突出するように屈曲されており、第1脚部63及び第2脚部65の下端部63a,65aが外側へ広がるように傾斜されている。
上記のクリップ部材60は、互いに連結させたコネクタ部品54とレンズアレイ部品55の上方側から嵌め込まれる。このとき、第1脚部63及び第2脚部65の下端部63a,65aが外側へ広がるように傾斜されているので、クリップ部材60は、第1脚部63及び第2脚部65がコネクタ部品54やレンズアレイ部品55に引っ掛かることなく円滑に装着される。
このようにクリップ部材60を装着すると、コネクタ部品54とレンズアレイ部品55とがクリップ部材60の第1脚部63と第2脚部65との間に挟み込まれる。また、この状態のとき、クリップ部材60は、上方へ屈曲されていた天板部61が略平面形状に変形し、この天板部61によってコネクタ部品54とレンズアレイ部品55とが覆われる。これにより、コネクタ部品54とレンズアレイ部品55とが、弾性変形した天板部61の弾性力によって第1脚部63と第2脚部65とで挟持されて固定支持され、連結状態が維持される。また、略平面形状に変形した天板部61は、コネクタ部品54とレンズアレイ部品55の後背部に密着した状態に配置される。また、コネクタ部品54とレンズアレイ部品55にクリップ部材60を装着した状態で、光ファイバ心線7は、一対の第1脚部63の間に配索される。
図9に示すように、回路基板24と収容部材30(金属ハウジング26)との間には、放熱シート(接続部材)57が配置されている。放熱シート57は、熱伝導性及び柔軟性を有する材料から形成される熱伝導体である。放熱シート57は、回路基板24の裏面24bにおいて、回路基板24の幅方向に沿って延在して設けられている。放熱シート57は、例えば受発光素子52の下方に配置される。放熱シート57は、その上面が回路基板24の裏面24bに物理的且つ熱的に接続されていると共に、その下面が収容部材30の内側面に物理的且つ熱的に接続されている。この放熱シート57により、回路基板24と金属ハウジング26とが熱的に接続され、回路基板24の熱が収容部材30に伝達される。
なお、ここで言う熱的に接続されているとは、物理的な接続によって熱を伝達可能な経路が確立されていることを言う。したがって、本実施形態では、空気などの媒体を介して熱を伝達することは、熱的に接続されていることとはならない。
また、放熱シート57は、その上面が回路基板24の裏面24bに物理的且つ熱的に接続されていると共に、その下面が収容部材30の内側面に物理的且つ熱的に接続されている。この放熱シート57により、回路基板24と金属ハウジング26とが熱的に接続され、回路基板24の熱が収容部材30に伝達される。
上記構成を有する光モジュール1では、電気コネクタ22から電気信号を入力し、回路基板24の配線を介して制御用半導体50が電気信号を入力する。制御用半導体50に入力された電気信号は、レベルの調整やCDR装置50bにより波形整形などが行われた後に、制御用半導体50から回路基板24の配線を介して受発光素子52に出力される。電気信号を入力した受発光素子52では、電気信号を光信号に変換し、発光素子52aから光ファイバ心線7に光信号を出射する。
また、光ケーブル3で伝送された光信号は、受光素子52bにより入射される。受発光素子52では、入射された光信号を電気信号に変換し、この電気信号を回路基板24の配線を介して制御用半導体50に出力する。制御用半導体50では、電気信号に所定の処理を施した後、電気コネクタ22にその電気信号を出力する。
以上、説明したように、本実施形態では、天板部61に開口部66が形成されており、開口部66が形成されていない場合と比較してクリップ部材60のバネ力が低減されているため、クリップ部材60の全体形状が変形しやすくなっている。このため、光ファイバ保持部材であるコネクタ部品54や光結合部材であるレンズアレイ部品55が製造時の寸法誤差を含んでいる場合であっても、作業者は、クリップ部材60の天板部61を押しつける等して、第1脚部63と第2脚部65との間のスペースを広げて両部材をスムーズにはめ込むことができる。
ここで、光ファイバ保持部材であるコネクタ部品54と光結合部材であるレンズアレイ部品55との連結は、単に支持されていれば良く、MTコネクタ同士のように強い力は不要である。また、PPS(ポリフェニレンスルフィド)樹脂などからなるコネクタ部品54及びPEI(ポリエーテルイミド)樹脂などからなるレンズアレイ部品55のように、互いに異なる材料の部材同士を互いに当接させて固定する場合、バネ力が強すぎると部材の破損を招く恐れがある。
しかし、本実施形態では、クリップ部材60の天板部61に開口部66を形成してバネ力を適切な程度に低減させているので、コネクタ部品54及びレンズアレイ部品55を、破損させることなく良好に連結させた状態に支持することができる。
また、クリップ部材60は、光ファイバ保持部材であるコネクタ部品54と光結合部材であるレンズアレイ部品55とを連結した状態のとき、天板部61が略平面形状となるため、クリップ部材60で連結されたコネクタ部品54やレンズアレイ部品55を収納するハウジング20内に広いスペースを確保する必要がなくなり、ハウジング20を小型化することができる。
また、天板部61は、第1面61a側とは反対側の第2面61b側に頂部67を有するように屈曲しており、クリップ部材60がコネクタ部品54とレンズアレイ部品55とを連結する際に、天板部61は略平面形状に変形するので、作業者は、クリップ部材60の天板部61の頂部67付近を押しつける等して、第1脚部63と第2脚部65との間に両部材をスムーズにはめ込むことができ、作業性が向上する。
しかも、開口部66は、コネクタ部品54とレンズアレイ部品55との連結方向における天板部61の中央位置を中心として、連結方向に対して対称な形状に形成され、天板部61の頂部67は、中央位置に形成されているので、頂部67付近のバネ力が低くなり、よって、クリップ部材60の天板部61の頂部67付近を押しつける作業がしやすくなる。
なお、上記実施形態では、天板部61に一つの開口部66を形成したクリップ部材60を例示して説明したが、天板部61には、コネクタ部品54とレンズアレイ部品55との連結方向に沿って開口部66を複数形成しても良い。この場合、一つの大きい開口部66を設ける場合の開口部の面積と複数の開口部66を設ける場合の複数の開口部の合計面積とが等しくなるように形成することで、同程度にバネ力の低減を図りつつ耐ねじれ性を高めることができる。また、装着後のクリップ部材60のねじれによるコネクタ部品54やレンズアレイ55の位置ずれも防止することができ、信頼性の高い光モジュール1を提供することができる。
次に、天板部61に複数の開口部66が形成された各種変形例のクリップ部材について説明する。
図10に示すクリップ部材60Aは、長方形状に形成された3つの開口部66がコネクタ部品54とレンズアレイ部品55との連結方向に沿って間隔をあけて配列されており、中央の開口部66は、コネクタ部品54とレンズアレイ部品55との連結方向の中央に配置されている。
図11に示すクリップ部材60Bは、三角形状の4つの開口部66が天板部61に形成されている。これらの開口部66は、天板部61の中心側に三角形の頂点を向けて配置されている。天板部61の両端側で互いに対向するように配置された開口部66同士は、底辺寸法が同一とされており、天板部61の両側で互いに対向するように配置された開口部66同士は、底辺寸法が同一とされている。また、天板部61の両端側で互いに対向するように配置された開口部66の底辺寸法に対して天板部61の両側で互いに対向するように配置された開口部66の底辺寸法が大きくされている。
図12に示すクリップ部材60Cは、長方形状に形成された2つの開口部66がコネクタ部品54とレンズアレイ部品55との連結方向に沿って間隔をあけて配列されており、それぞれの開口部66は、コネクタ部品54とレンズアレイ部品55との連結方向の中央部分を挟んで配置されている。
図13に示すクリップ部材60Dは、長さの異なる長方形状に形成された7つの開口部66がコネクタ部品54とレンズアレイ部品55との連結方向に沿って間隔をあけて配列されており、中央の開口部66は、コネクタ部品54とレンズアレイ部品55との連結方向の中央に配置されている。このクリップ部材60Dでは、コネクタ部品54とレンズアレイ部品55との連結方向の中央に最も長い開口部66が形成され、天板部61の両端へ向かって長さ寸法の短い開口部66が順に配列されている。
図14に示すクリップ部材60Eは、長方形状の2つの開口部66がコネクタ部品54とレンズアレイ部品55との連結方向に沿って形成されており、それぞれ天板部61の幅方向に間隔をあけて配列されている。
このように、複数の開口部66を備えた図10から図14に示すクリップ部材60A〜60Eでは、複数の開口部66に分けたことで、天板部61の両側部同士が、開口部66同士の間の部分が梁となって連結された形状となる。したがって、天板部61に開口部66を形成することによるバネ力の低減を図りつつ、1つの大きい開口部66を設ける場合より耐ねじれ性を高めることができ、互いに連結されたコネクタ部品54及びレンズアレイ部品55への装着の円滑化を図ることができる。また、装着後のクリップ部材60Aから60Eのねじれによるコネクタ部品54やレンズアレイ55の位置ずれも防止することができ、信頼性の高い光モジュール1を提供することができる。
以上、本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
1:光モジュール、7:光ファイバ心線(光ファイバ)、24:回路基板、52:受発光素子(光素子)、54:コネクタ部品(光ファイバ保持部材)、55:レンズアレイ(光結合部材)、60,60A〜60E:クリップ部材、61:天板部、61a:第1面、61b:第2面、62:第1端部、63:第1脚部、64:第2端部、65:第2脚部、66:開口部、67:頂部

Claims (5)

  1. 光ファイバを保持する光ファイバ保持部材と前記光ファイバからの光信号を光素子に向けて光路変換させる光結合部材とを連結するクリップ部材であって、
    前記クリップ部材は、
    開口部が形成された天板部と、
    前記天板部の第1端部から前記天板部の第1面側に張り出す第1脚部と、
    前記光ファイバ保持部材と前記光結合部材とが連結される連結方向において、前記第1端部とは反対側の前記天板部の第2端部から前記第1面側に張り出す第2脚部と、を備え、
    前記クリップ部材が、前記光ファイバ保持部材と前記光結合部材とを前記第1脚部と前記第2脚部との間に挟み込むように連結した状態のとき、前記天板部は、略平面形状となった状態で前記光ファイバ保持部材と前記光保持部材とを覆うことを特徴とするクリップ部材。
  2. 前記天板部は、前記第1面側とは反対側の第2面側に頂部を有するように屈曲しており、
    前記クリップ部材が前記光ファイバ保持部材と前記光結合部材とを連結する際に、前記天板部は略平面形状に変形することを特徴とする請求項1に記載のクリップ部材。
  3. 前記開口部は、前記連結方向における前記天板部の中央位置を中心として、前記連結方向に対して対称な形状に形成され、
    前記天板部の前記頂部は、前記中央位置に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のクリップ部材。
  4. 前記開口部は、前記連結方向に沿って複数形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のクリップ部材。
  5. 光素子が搭載された回路基板と、
    光ファイバを保持する光ファイバ保持部材と、
    前記光ファイバからの光信号を前記光素子に向けて光路変換させる光結合部材と、
    前記光ファイバ保持部材と前記光結合部材とを連結するクリップ部材と、
    を備え、
    前記クリップ部材は、
    開口部が形成された天板部と、
    前記天板部の第1端部から前記天板部の第1面側に張り出す第1脚部と、
    前記光ファイバ保持部材と前記光結合部材とが連結される連結方向において、前記第1端部とは反対側の前記天板部の第2端部から前記第1面側に張り出す第2脚部と、を有し、
    前記クリップ部材が、前記光ファイバ保持部材と前記光結合部材とを前記第1脚部と前記第2脚部との間に挟み込むようにして連結した状態のとき、前記天板部は、略平面形状となった状態で前記光ファイバ保持部材と前記光保持部材とを覆うことを特徴とする光モジュール。
JP2012243903A 2012-11-05 2012-11-05 クリップ部材及びそれを備えた光モジュール Pending JP2014092716A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012243903A JP2014092716A (ja) 2012-11-05 2012-11-05 クリップ部材及びそれを備えた光モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012243903A JP2014092716A (ja) 2012-11-05 2012-11-05 クリップ部材及びそれを備えた光モジュール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014092716A true JP2014092716A (ja) 2014-05-19

Family

ID=50936816

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012243903A Pending JP2014092716A (ja) 2012-11-05 2012-11-05 クリップ部材及びそれを備えた光モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014092716A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0230909U (ja) * 1988-08-23 1990-02-27
JPH0566330A (ja) * 1990-09-28 1993-03-19 Toshiba Corp 半導体モジユール
JP2008225339A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Hitachi Cable Ltd 光学系接続構造、光学部材及び光伝送モジュール
JP2008257094A (ja) * 2007-04-09 2008-10-23 Hitachi Cable Ltd 光伝送モジュール及び光パッチケーブル

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0230909U (ja) * 1988-08-23 1990-02-27
JPH0566330A (ja) * 1990-09-28 1993-03-19 Toshiba Corp 半導体モジユール
JP2008225339A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Hitachi Cable Ltd 光学系接続構造、光学部材及び光伝送モジュール
JP2008257094A (ja) * 2007-04-09 2008-10-23 Hitachi Cable Ltd 光伝送モジュール及び光パッチケーブル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6131858B2 (ja) 光モジュール
JP6459615B2 (ja) 光データリンク
US9110248B2 (en) Connector assembly
TW201339681A (zh) 透鏡零件及具備其之光模組
JP5983317B2 (ja) ケーブル付電子機器およびその組立方法
JP5605382B2 (ja) 光モジュール
TWI540353B (zh) 連接器組件
WO2013099497A1 (ja) 光モジュール
JP5761150B2 (ja) 光モジュール
JP5910080B2 (ja) 光モジュール
JP2013137479A (ja) 光モジュール
JP5899925B2 (ja) レンズ部品
JP6379539B2 (ja) 光モジュール
JP5880041B2 (ja) 光モジュール
JP2013140211A (ja) 光モジュール
WO2013099700A1 (ja) 光モジュール
JP2014092716A (ja) クリップ部材及びそれを備えた光モジュール
JP5861753B2 (ja) 光モジュール
JP2015172697A (ja) 光モジュール
JP2013137397A (ja) 光モジュールおよび光モジュールの組立方法
JP5825099B2 (ja) 光モジュール
JP2015018153A (ja) レンズ部材および光モジュール
JP2013076921A (ja) コネクタアセンブリ
JP2013137344A (ja) 光ファイバ心線と光ファイバ保持部材との接続方法、および光モジュールの製造方法
JP2013137343A (ja) 光ファイバ心線と光ファイバ保持部材との接続方法、および光モジュールの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160426

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20161025