JP2014092515A - 車輪接地点計測システム、車輪接地点計測方法、および車輪 - Google Patents

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Abstract

【課題】走行中の車両の車輪の接地点を測定することができる車輪接地点計測システムを提供する。
【解決手段】本発明による車輪接地点計測システムは、車輪の回転中心を含む回転面と、該回転中心を通り前記回転面に対して垂直な中心軸線と、を検出するための、位置特定可能な識別特徴と、走行面、車輪および識別特徴を撮像する少なくとも2台の撮像装置と、少なくとも2台の撮像装置により撮像した画像から取得した識別特徴の位置情報に基づいて、中心軸線および回転面を算出し、該回転面と走行面に対して鉛直投影した中心軸線とが交差する点を、接地点として算出する計測装置とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車輪接地点計測システム、車輪接地点計測方法、および車輪に関するものである。
従来、二輪車の車輪の接地点を観察するための手法として、車輪に粉や液体等を塗布して、走行面に転写されたそれらの跡により、車輪の軌跡を観察するという手法が慣用されてきた。このような手法によれば、前後の車輪の接地点の軌跡を観察することができる。
しかしながら、車輪に粉や液体等を塗布する手法では、車両の走行中の任意の瞬間における接地点の位置を算出することや、算出した接地点から走行中の車両の接地線を算出することは不可能であった。
したがって、かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、走行中の車両の車輪の接地点を測定することができる車輪接地点計測システム、車輪接地点計測方法、およびそれらに用いることができる車輪を提供することにある。
上記目的を達成する本発明に係る車輪接地点計測システムは、車輪が走行面に接する点である接地点を求めるための車輪接地点計測システムであり、
前記車輪の回転中心を含む回転面と、該回転中心を通り前記回転面に対して垂直な中心軸線と、を検出するための、位置特定可能な識別特徴と、
前記走行面、前記車輪および前記識別特徴を撮像する少なくとも2台の撮像装置と、
前記少なくとも2台の撮像装置により撮像した画像から取得した前記識別特徴の位置情報に基づいて、前記中心軸線および前記回転面を算出し、該回転面と前記走行面に対して鉛直投影した前記中心軸線とが交差する点を、前記接地点として算出する計測装置と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る車輪接地点計測システムにおいて、前記識別特徴は、前記中心軸線上の相異なる位置であって、前記回転中心又は前記回転中心から所定距離離隔した位置に配置された少なくとも2つの中心軸線マーカーを含み、
前記計測装置は、前記少なくとも2台の撮像装置により撮像した画像から、前記2つの中心軸線マーカーのそれぞれについて中心位置の位置情報を取得し、取得した前記2つの中心軸線マーカーの中心位置を通る直線を前記中心軸線として算出し、該中心軸線上で前記2つの中心軸線マーカーの少なくともいずれか一方から前記所定距離にある前記回転中心を通り前記中心軸線に対して垂直な面を前記車輪の回転面として算出する、ことが好ましい。
この構成によれば、車輪の回転面に対して垂直に取り付けられた軸状部材上に車輪の回転中心から所定距離に配置された少なくとも2つのマーカーの位置情報に基づいて、走行中の車両の車輪の接地点を計測することができる。
また、本発明に係る車輪接地点計測システムにおいて、前記識別特徴は、前記中心軸線上で前記回転面の両側に前記回転中心から等距離離隔した位置に配置された2つの中心軸線マーカーであり、
前記計測装置は、前記少なくとも2台の撮像装置により撮像した画像から、前記2つの中心軸線マーカーの中心位置の位置情報を取得して、前記2つの中心軸線マーカーの中心を結ぶ直線を前記中心軸線として算出し、前記中心軸線を垂直2等分する面を前記回転面として算出することが好ましい。
この構成によれば、車輪の回転面に対して垂直に等距離で突出する軸状部材の両端に取りつけられた2つのマーカーの位置情報に基づいて、走行中の車両の車輪の接地点を計測することができる。
また、本発明に係る車輪接地点計測システムにおいて、前記識別特徴は、前記回転中心から前記回転面に対して垂直に突出する取付部材の少なくとも一方の側に取りつけられた少なくとも1つの棒状の中心軸線マーカーと、前記車輪の回転面上の少なくとも1点の位置情報を検出可能な少なくとも1つの回転面マーカーからなり、
前記計測装置は、前記少なくとも2台の撮像装置により撮像した画像から取得した前記棒状の中心軸線マーカーの位置情報に基づいて前記中心軸線を算出し、前記回転面マーカーの位置情報に基づいて、前記回転面上の少なくとも1点の位置情報を算出し、該回転面上の少なくとも1点から、前記中心軸線に対して垂線を下ろし、該垂線を含む面を前記車輪の回転面として算出することが好ましい。
この構成によれば、車輪の回転面に対して垂直に突出する軸状部材の少なくとも一方の側に取りつけられた中心軸線マーカーと、回転面上の少なくとも1点の位置情報を検出可能な少なくとも1つの回転面マーカーの位置情報に基づいて、走行中の車両の車輪の接地点を簡易に計測することができる。
また、本発明に係る車輪接地点計測システムにおいて、前記識別特徴は、前記中心軸線上の相異なる位置であって、前記回転中心又は前記回転中心から離隔した位置に配置された少なくとも2つの中心軸線マーカーと、前記車輪の回転面上に配置された少なくとも1つの回転面マーカーからなり、
前記計測装置は、前記少なくとも2台の撮像装置により撮像した画像から、前記2つのマーカーの中心位置の位置情報を算出し、前記2つのマーカーの中心を結ぶ直線を前記中心軸線として算出し、前記回転面マーカーの位置情報に基づいて、前記車輪の回転面上の少なくとも1点の位置情報を算出し、該回転面上の少なくとも1点から、前記中心軸線に対して垂線を下ろし、該垂線を通る面を前記車輪の回転面として算出することが好ましい。
この構成によれば、車輪の回転面からの距離が異なる、車輪の回転面に対して垂直に突出する軸状部材に取りつけられた2つの中心軸線マーカーと、回転面上の少なくとも1点の位置情報を検出可能な少なくとも1つの回転面マーカーの位置情報を用いて、走行中の車両の車輪の接地点を簡易に計測することができる。
また、本発明に係る車輪接地点計測システムにおいて、前記車輪の半径をRとしたとき、前記中心軸線マーカーと前記回転中心との最大距離が、R/tan10°未満であることが好ましい。
また、本発明に係る車輪接地点計測システムにおいて、2つの中心軸線マーカー間の最小距離は任意に設定することができるが、計測精度を向上させるためには、2つの中心軸線マーカー間の最小距離は、5cm以上である。
この構成によれば、車両の走行中に車輪が傾斜した際にマーカーが走行面に接触する虞を低減することができ、走行中の車両の車輪の接地点を簡易且つ精度良く計測することができる。
上記目的を達成する本発明に係る車輪接地点方法は、車輪が走行面に接する点である接地点を求めるための車輪接地点計測方法であって、
前記車輪の回転中心を含む回転面と、該回転中心を通り前記回転面に対して垂直な中心軸線と、を検出するための、位置特定可能な識別特徴を有する車輪と、前記走行面、および前記識別特徴を、少なくとも2台の撮像装置で撮像するステップと、
前記少なくとも2台の撮像装置により撮像された画像から取得した前記識別特徴の位置情報に基づいて、前記中心軸線および前記回転面を算出し、該回転面と前記走行面に対して鉛直投影した前記中心軸線とが交差する点を、前記接地点として算出するステップと、
を含むことを特徴とする。
上記目的を達成する本発明に係る車輪は、車輪が走行面に接する点である接地点を求めるための車輪であって、前記車輪の回転中心を含む回転面と、該回転中心を通り前記回転面に対して垂直な中心軸線と、を検出するための、位置特定可能な識別特徴を有することを特徴とする。
本発明によれば、走行中の車両の車輪の接地点を測定することができる。
本発明の一実施形態による車輪接地点計測システムを説明するための図である。 本発明の一実施形態による車輪接地点計測方法を説明するためのフローチャートである。 図1に示す識別特徴の取り付け態様の例を説明するための図である。
以下、本発明について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態による車輪接地点計測システムを説明するための図である。図1に示す車輪接地点計測システム1は、自転車2の前輪3に取り付けられた識別特徴4Aおよび4B、後輪5に取り付けられた識別特徴6Aおよび6B、撮像装置7Aおよび7B、ならびに計測装置8を備える。なお、自転車2は操縦者9によって操縦される。
識別特徴4Aおよび4B、ならびに識別特徴6Aおよび6Bは、位置特定可能であり、車輪の回転中心を含む仮想の回転面と、該回転中心を通り前記回転面に対して垂直な仮想の中心軸線と、を検出することができるように、それぞれ、前輪3および後輪5に取り付けられている。識別特徴4Aおよび4B、ならびに識別特徴6Aおよび6Bを用いて車輪の接地点を計測する方法は、図3A〜Dを参照して後述する。
撮像装置7Aおよび7Bは、走行面、車輪(前輪3および後輪5)、および識別特徴4Aおよび4B、ならびに識別特徴6Aおよび6Bを撮像する。撮像装置7Aおよび7Bは、取得した画像について3次元計測を行って識別特徴4Aおよび4B、ならびに識別特徴6Aおよび6Bについての3次元位置情報が得られるように適宜離間して配置される。撮像装置7Aおよび7Bは、例えば、いわゆるモーションキャプチャシステムを構築する少なくとも2台カメラとして構成される。
計測装置8は、撮像装置7Aおよび7Bにより撮像した画像から取得した識別特徴4Aおよび4B、ならびに6Aおよび6Bの位置情報に基づいて、中心軸線および回転面を算出し、該回転面と走行面に対して鉛直投影した中心軸線とが交差する点を、接地点として算出する。
図2は、本発明の一実施形態による車輪接地点計測方法を説明するためのフローチャートである。先ず、撮像装置7Aおよび7Bにより操縦者9により操縦される自転車2の前輪3および後輪5を撮影する(ステップS01)。そして、計測装置8は識別特徴4Aおよび4B、ならびに識別特徴6Aおよび6Bの3次元位置情報を取得する(ステップS02)。さらに、計測装置8は、ステップS02で取得した3次元位置情報に基づいて、図3A〜Dを参照して後述するような方法で車輪の中心軸線及び回転面を算出する(ステップS03)。そして、計測装置8は、回転面と走行面に対して鉛直投影した中心軸線とが交差する点を接地点として算出する(ステップS04)。ステップS01〜S04の一連の処理を、撮像装置7Aおよび7Bにより撮像された時系列画像(動画)について任意に繰り返すことで、走行中の自転車における接地点の経時変化を簡易に取得することができる。
図3A〜Dは、図1に示す識別特徴の取り付け態様の例を説明するための図である。図3Aの例では、識別特徴4Aおよび4Bは、車輪の中心軸線10上で回転面11の両側に回転中心Oから等距離離隔した位置に配置された2つの例えば小球状のマーカーとして構成される。取付部材20は、例えば治具により構成される。図3Aは、前輪3を正面から見た図であり、識別特徴(小球状マーカー)4Aおよび4Bは、前輪3の回転中心Oから前輪3の両側に向かって、回転面11に対して垂直に等距離で突出する取付部材20に対して取り付けられる。
計測装置8は、接地点を算出するにあたって、撮像装置7Aおよび7Bにより撮像した画像から識別特徴(小球状マーカー)4Aおよび4Bの中心位置の3次元位置情報を取得し、識別特徴4Aと識別特徴4Bの中心位置をつなぐ直線を中心軸線10として算出する。さらに、計測装置8は、中心軸線10を垂直二等分する面を前輪3の回転面11として算出する。さらに、計測装置8は、回転面11と、地面等の走行面12に対して中心軸線10を鉛直投影した投影中心軸線13とが交差する点を、接地点14として算出する。計測装置8は、図示しない識別特徴6Aおよび6Bについても、同様の計算処理を実施して、後輪5の接地点を算出することができる。
ここで、識別特徴4Aおよび4Bは、走行時に前輪3や後輪5に傾きが生じた場合にも、走行面に接触しないように取り付けられていることが好ましい。以下、前輪3が傾斜角θで傾斜した場合を例として説明する。この場合、前輪3の半径をRとすると、回転面11と中心軸線10とが交差する回転中心Oから識別特徴4Aまたは4Bまでの最大距離がR/tanθ未満であれば、識別特徴4Aおよび4Bは走行面に接触しない。
具体的には、自転車を直進走行させる場合にθの値は0〜10°程度であることから、径が26インチの自転車にマーカーを取り付ける場合には、半径Rが13インチ(330.2mm)となり、回転中心Oから識別特徴4Aまたは4Bの中心軸線方向の外端までの最大距離が330.2mm/tan10°=1872.94mm未満となればよい。さらに、自転車をカーブさせる場合には最大約20°程度、前輪3および後輪5が傾くことから、回転中心Oから識別特徴4Aまたは4Bまでの最大距離が330.2mm/tan20°=907.14mm未満となればよい。さらに、スラローム走行時には、前輪の角度は、走行面に対して最大30°程度まで傾くことから、回転中心Oから識別特徴4Aまたは4Bまでの最大距離が330.2/tan30°=571.92mm未満となることが好ましい。このように、回転中心Oから識別特徴4Aまたは4Bまでの最大距離を、1872.94mm未満、好ましくは907.14mm未満、更に好ましくは571.92mm未満とすることで、自転車2の直進走行時に識別特徴4Aまたは4Bが走行面に接触することを防止することができる。さらに好ましくは、上記最大距離を907.14mm未満とすることで、自転車2のカーブ時にも識別特徴4Aまたは4Bが走行面に接しないようにすることができる。これにより、接地点の計測精度を向上させることができる。一方、スラローム走行時における後輪の角度は最大20°程度まで傾く。
また、本発明に係る車輪接地点計測システムにおいて、識別特徴4Aおよび4B間の最小距離が、5cm以上であることが好ましい。識別特徴4Aおよび4Bの位置情報取得時の精度が、例えば、0.2mm程度の場合に、識別特徴4Aおよび4B間の距離1mm当たりの誤差を角度に換算すると、Acos(0.2/50)×180/π=89.77°となる。誤差が全く生じなかった場合(Acos(0)×180/π=90°)と比較すると、90°−89.77°となり、精度が0.3°以内となる。この値を、例えば、26インチのタイヤにおける接地点の位置情報の精度に換算すると、26×25.4/2×tan(0.3°)=1.73mmとなり、接地点の位置情報の精度は2mm以内となる。
図3B−1および図3B−2は、図1に示す識別特徴の取り付け態様の他の例を説明するための図である。本例では、図1及び図3Aでは車輪の回転面11に対して垂直に等距離で突出する軸状の取付部材20の両端に取りつけられた識別特徴は、棒状の(長さ成分を有する)中心軸線マーカー15Aと、車輪の回転面11上の少なくとも1点の位置情報を検出可能な例えば小球状の回転面マーカー15Bとで構成される。なお、図3B−1および図3B−2には、前輪3について図示するが、後輪5についても同様の構成である。
棒状の中心軸線マーカー15Aは、マーカー自体の軸線が前輪3の中心軸線10に一致するように配置されており、計測装置8は、中心軸線マーカー15Aの位置情報を取得して3次元空間上でその軸線の位置情報を取得することで、中心軸線10を検出することができる。回転面マーカー15Bは、例えば、前輪3のスポークの間に挟まれて固定されており、その中心が車輪の回転面11上にくるように配置されている。このように配置することで、前輪3の回転面11上の少なくとも1点の位置情報を検出することが可能になり、この点から中心軸線10に対して垂線を下ろし、当該垂線を含む面を前記車輪の回転面11として算出する。そして、計測装置8は、回転面11と、走行面12に対して中心軸線10を鉛直投影した投影中心軸線13とが交差する点を、接地点14として算出する。
なお、図3Aに示す場合と同様に、回転中心Oから中心軸線マーカー15Aの中心軸線方向の外端までの最大距離は、前輪3の半径をRとして、好ましくはR/tan10°未満、好ましくはR/tan20°未満、さらに好ましくはR/tan30°未満である。
図3C−1および図3C−2は、図1に示す識別特徴の取り付け態様の更に他の例を説明するための図である。本例では、図1および図3Aのように、車輪の両側に向かって、車輪の回転面に対して垂直に突出する軸状の取付部材20の両端に取り付けられた2つの例えば小球状の中心軸線マーカーとして、識別特徴が構成される。図3Aとの違いは、2つの中心軸線マーカー16Aおよび16Bは、車輪の回転中心Oから等距離に配置されていない点である。この場合、図3Aに示した場合のように、マーカー間の中点を垂直二等分する面を算出するという方法では、車輪の回転面を算出することができない。そこで、本例では、図3B−2に示した回転面マーカー15Bと同様の、車輪の回転面上の少なくとも1点の位置情報を検出可能な例えば小球状の回転面マーカーを備える。なお、図3C−1および図3C−2には、前輪3について図示するが、後輪5についても同様の構成である。
計測装置8は、中心軸線マーカー16Aおよび16Bの中心位置の3次元位置情報を取得し、これらの中心を結ぶ直線を中心軸線10として算出し、回転面マーカーの位置情報に基づいて、回転面11上の少なくとも1点の位置情報を取得し、この点から、中心軸線10に対して垂線を下ろし、該垂線を含む面を前輪3の回転面11として算出する。そして、計測装置8は、回転面11と、走行面12に対して中心軸線10を鉛直投影した投影中心軸線13とが交差する点を、接地点14として算出する。
図3D−1および図3D−2は、図1に示す識別特徴の取り付け態様の更に他の例を説明するための図である。本例では、軸状の取付部材20は、車輪の片側に向かって、車輪の回転面11に対して垂直に、車輪の回転中心Oを軸状の取付部材20の軸線が通るように、すなわち、中心軸線10が軸状の取付部材20の軸線と一致するように取り付けられている。識別特徴を構成する2つの例えば小球状の中心軸線マーカー17Aおよび17Bは、中心軸線10上の相異なる位置であって、車輪の回転中心Oから所定距離離間した位置に予め配置されている。図3D−2は、図3D−1に示す前輪3の平面図である。図3D−2に示す一点鎖線18および19は、それぞれ、前輪3の幅方向中心線を通る仮想線であり、図3D−1の回転面11は、一点鎖線18および19を通る仮想面である。このような空間位置を有する回転面11に対して、中心軸線10を走行面12に対して鉛直投影した投影中心軸線13が交差する点が、接地点14である。
計測装置8は、中心軸線マーカー17Aおよび17Bのそれぞれについて中心位置の位置情報を区別して取得し、取得した中心位置を通る直線を中心軸線10として算出し、中心軸線10上でマーカー17Aおよび17Bの少なくともいずれか一方から所定距離にある回転中心Oを通り、中心軸線10に対して垂直な面を車輪の回転面11として算出する。このようにして、本例では、2つの中心軸線マーカー17Aおよび17Bから中心軸線10を算出し、さらに、中心軸線マーカー取り付け時に既知である、中心軸線マーカー17Aまたは17Bから回転中心Oまでの距離に基づいて、車輪の回転中心Oを決定して、回転面11の算出に利用する。
このように、本実施形態による車輪接地点計測システムおよび車輪接地点計測方法によれば、車輪の回転軸及び回転面を算出するための識別特徴の位置情報に基づいて、車輪の接地点を簡易に算出することができる。そのため、走行中の自転車について接地点を簡易に取得することができ、さらに、撮像装置により撮像された走行中の時系列画像について接地点算出処理を繰り返すことで、走行中の接地点および接地線の経時変化を簡易に取得することが可能になる。
本発明の趣旨および範囲内で、多くの変更および置換ができることは当業者に明らかである。従って、本発明は、上述の実施形態によって制限されるものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
上記実施形態においては、車輪は自転車の車輪として説明したが、例えば、一輪車の車輪に本発明に係る識別特徴を取り付けて、車輪の接地点の計測を実施することももちろん可能である。さらに、上記実施形態においては、車輪接地点計測システム1は、二台の撮像装置7A及び7Bを備えるものとして説明したが、計測精度をより一層向上させるために、複数台のカメラを撮像装置として備えることももちろん可能である。また、中心軸線マーカーは、中心軸線上に配置されてさえいれば良く、「軸状の」取付部材で取り付けなくても、取付部材の「端部」に取り付けなくても、良い。
1車輪接地点計測システム、2自転車、3前輪、4A,4B,6A,6B識別特徴、5後輪、7A,7B撮像装置、8計測装置、9操縦者、10中心軸線、11回転面、12走行面、13投影中心軸線、14接地点、15A,16A,16B,17A,17B中心軸線マーカー、15B,16C回転面マーカー、20取付部材

Claims (9)

  1. 車輪が走行面に接する点である接地点を求めるための車輪接地点計測システムであり、
    前記車輪の回転中心を含む回転面と、該回転中心を通り前記回転面に対して垂直な中心軸線と、を検出するための、位置特定可能な識別特徴と、
    前記走行面、前記車輪および前記識別特徴を撮像する少なくとも2台の撮像装置と、
    前記少なくとも2台の撮像装置により撮像した画像から取得した前記識別特徴の位置情報に基づいて、前記中心軸線および前記回転面を算出し、該回転面と前記走行面に対して鉛直投影した前記中心軸線とが交差する点を、前記接地点として算出する計測装置と、
    を備える車輪接地点計測システム。
  2. 前記識別特徴は、前記中心軸線上の相異なる位置であって、前記回転中心又は前記回転中心から所定距離離隔した位置に配置された少なくとも2つの中心軸線マーカーを含み、
    前記計測装置は、前記少なくとも2台の撮像装置により撮像した画像から、前記2つの中心軸線マーカーのそれぞれについて中心位置の位置情報を取得し、取得した前記2つの中心軸線マーカーの中心位置を通る直線を前記中心軸線として算出し、該中心軸線上で前記2つの中心軸線マーカーの少なくともいずれか一方から前記所定距離にある前記回転中心を通り前記中心軸線に対して垂直な面を前記車輪の回転面として算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車輪接地点計測システム。
  3. 前記識別特徴は、前記中心軸線上で前記回転面の両側に前記回転中心から等距離離隔した位置に配置された2つの中心軸線マーカーであり、
    前記計測装置は、前記少なくとも2台の撮像装置により撮像した画像から、前記2つの中心軸線マーカーの中心位置の位置情報を取得して、前記2つの中心軸線マーカーの中心を結ぶ直線を前記中心軸線として算出し、前記中心軸線を垂直2等分する面を前記回転面として算出する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車輪接地点計測システム。
  4. 前記識別特徴は、前記回転中心から前記回転面に対して垂直に突出する取付部材の少なくとも一方の側に取りつけられた少なくとも1つの棒状の中心軸線マーカーと、前記車輪の回転面上の少なくとも1点の位置情報を検出可能な少なくとも1つの回転面マーカーからなり、
    前記計測装置は、前記少なくとも2台の撮像装置により撮像した画像から取得した前記棒状の中心軸線マーカーの位置情報に基づいて前記中心軸線を算出し、前記回転面マーカーの位置情報に基づいて、前記回転面上の少なくとも1点の位置情報を算出し、該回転面上の少なくとも1点から、前記中心軸線に対して垂線を下ろし、該垂線を含む面を前記車輪の回転面として算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車輪接地点計測システム。
  5. 前記識別特徴は、前記中心軸線上の相異なる位置であって、前記回転中心又は前記回転中心から離隔した位置に配置された少なくとも2つの中心軸線マーカーと、前記車輪の回転面上に配置された少なくとも1つの回転面マーカーからなり、
    前記計測装置は、前記少なくとも2台の撮像装置により撮像した画像から、前記2つのマーカーの中心位置の位置情報を算出し、前記2つのマーカーの中心を結ぶ直線を前記中心軸線として算出し、前記回転面マーカーの位置情報に基づいて、前記車輪の回転面上の少なくとも1点の位置情報を算出し、該回転面上の少なくとも1点から、前記中心軸線に対して垂線を下ろし、該垂線を通る面を前記車輪の回転面として算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車輪接地点計測システム。
  6. 前記車輪の半径をRとしたとき、前記中心軸線マーカーと前記回転中心との最大距離が、R/tan10°未満であることを特徴とする、請求項2〜5のいずれか1項に記載の車輪接地点計測システム。
  7. 前記2つの中心軸線マーカー間の最小距離が、5cm以上であることを特徴とする、請求項2〜5のいずれか1項に記載の車輪接地点計測システム。
  8. 車輪が走行面に接する点である接地点を求めるための車輪接地点計測方法であって、
    前記車輪の回転中心を含む回転面と、該回転中心を通り前記回転面に対して垂直な中心軸線と、を検出するための、位置特定可能な識別特徴を有する車輪と、前記走行面、および前記識別特徴を、少なくとも2台の撮像装置で撮像するステップと、
    前記少なくとも2台の撮像装置により撮像された画像から取得した前記識別特徴の位置情報に基づいて、前記中心軸線および前記回転面を算出し、該回転面と前記走行面に対して鉛直投影した前記中心軸線とが交差する点を、前記接地点として算出するステップと、
    を含む車輪接地点計測方法。
  9. 車輪が走行面に接する点である接地点を求めるための車輪であって、前記車輪の回転中心を含む回転面と、該回転中心を通り前記回転面に対して垂直な中心軸線と、を検出するための、位置特定可能な識別特徴を有する、車輪。
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