JP6155599B2 - タイヤ解析装置およびタイヤ解析システム - Google Patents

タイヤ解析装置およびタイヤ解析システム Download PDF

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Description

この発明は、タイヤ解析装置およびタイヤ解析システムに関し、さらに詳しくは、高精度な形状解析を実現できるタイヤ解析装置およびタイヤ解析システムに関する。
従来のタイヤ解析装置(タイヤ解析システム)は、高速度ビデオカメラを用いて試験タイヤを連続撮影したデジタル画像を用いて、タイヤ形状解析を行っている。かかる従来のタイヤ解析装置として、特許文献1、2に記載される技術が知られている。
特開2011−27509号公報 特開2011−237258号公報
この発明は、高精度な形状解析を実現できるタイヤ解析装置およびタイヤ解析システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかるタイヤ解析装置は、解析用格子面を付した試験タイヤに所定の試験条件を付与して撮像された二値化処理後のタイヤ画像を用いて所定のタイヤ解析処理を行うタイヤ解析装置であって、前記解析用格子面がタイヤ周方向の任意の位置にあるときの第一の前記タイヤ画像と、前記解析用格子面がタイヤ周方向の所定の基準位置にあるときの第二の前記タイヤ画像とに基づいて、前記第一のタイヤ画像における前記解析用格子面の位置から前記第二のタイヤ画像における前記解析用格子面の位置までのタイヤ回転角を算出する回転角算出部と、前記タイヤ回転角を用いて前記第一のタイヤ画像を回転させた回転画像を生成する回転画像生成部とを備え、且つ、前記回転画像と前記第二のタイヤ画像によるモアレ縞を生成し、該モアレ縞に対してサンプリングモアレ法による解析処理を行うことにより形状解析を行うことを特徴とする。
また、この発明にかかるタイヤ解析システムは、試験タイヤに前記試験条件を付与するタイヤ試験機と、試験タイヤを撮像して前記タイヤ画像を生成する撮像装置と、上記のいずれか一つに記載の前記タイヤ解析装置とを備えることを特徴とする。
この発明にかかるタイヤ解析装置では、解析用格子面がタイヤ周方向の任意の位置にある第一タイヤ画像をタイヤ回転角を用いて回転させることにより、第一タイヤ画像における解析用格子面の測定格子の配列方向を撮像装置のカメラの画素の配列方向に一致させ得る。かかる回転画像を用いることにより、サンプリングモアレ法による高精度な形状解析が可能となる利点がある。
図1は、この発明の実施の形態にかかるタイヤ解析システムを示す構成図である。 図2は、図1に記載したタイヤ解析システムのタイヤ解析装置の機能を示すブロック図である。 図3は、サンプリングモアレ法を用いたタイヤ解析方法を示すフローチャートである。 図4は、サンプリングモアレ法を用いたタイヤ解析方法を示す説明図である。 図5は、サンプリングモアレ法を用いたタイヤ解析方法を示す説明図である。 図6は、サンプリングモアレ法を用いたタイヤ解析方法を示す説明図である。 図7は、サンプリングモアレ法を用いたタイヤ解析方法を示す説明図である。 図8は、サンプリングモアレ法を用いたタイヤ解析方法を示す説明図である。 図9は、サンプリングモアレ法を用いたタイヤ解析方法を示す説明図である。 図10は、サンプリングモアレ法を用いたタイヤ解析方法を示す説明図である。 図11は、サンプリングモアレ法を用いたタイヤ解析方法を示す説明図である。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施の形態の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。また、この実施の形態に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
[タイヤ解析システム]
図1は、この発明の実施の形態にかかるタイヤ解析システムを示す構成図である。図2は、図1に記載したタイヤ解析システムのタイヤ解析装置の機能を示すブロック図である。これらの図において、図1は、タイヤ解析システムの全体構成を模式的に示し、図2は、タイヤ解析装置の主たる機能を示している。
このタイヤ解析システム1は、所定条件を入力したときのタイヤ形状の変化やタイヤ表面歪みの変化を測定することにより、タイヤの挙動解析(タイヤの応答性評価)を行うシステムに適用される。タイヤ解析システム1は、タイヤ試験機2と、撮像装置3と、タイヤ解析装置4とを備える(図1参照)。
タイヤ試験機2は、試験タイヤに試験条件を付与する装置であり、例えば、ドラム式タイヤ試験機、ベルト式タイヤ試験機などにより構成される。図1の構成では、タイヤ試験機2が、ドラム式タイヤ試験機であり、支持装置21と、駆動装置22とを有する。支持装置21は、試験タイヤ10を回転可能に支持する装置であり、試験タイヤ10を装着するリム211を有する。駆動装置22は、試験タイヤ10に駆動力を付与する装置であり、回転ドラム221と、回転ドラム221を駆動するモータ222と、モータ222を駆動制御するモータ制御装置223とから構成される。
このタイヤ試験機2では、支持装置21が、試験タイヤ10をリム211に装着して支持し、試験タイヤ10を駆動装置22の回転ドラム221に押圧して試験タイヤ10に荷重を付与する。また、支持装置21が、リム211を変位させて試験タイヤ10と回転ドラム221との位置関係を調整することにより、試験タイヤ10にスリップ角やアングル角を付与する。また、駆動装置22が、モータ制御装置223によりモータ222を駆動して回転ドラム221を回転させることにより、試験タイヤ10に回転速度を付与する。これにより、車両走行時におけるタイヤの転動状態が、回転ドラム221の周面を路面として再現される。また、支持装置21および駆動装置22が、上記の荷重、回転速度、スリップ角、アングル角などを調整することにより、試験条件を変更できる。
撮像装置3は、一対のカメラ31、31と、一対の照明用ランプ32、32とを有する。カメラ31は、試験タイヤ10を撮像する手段であり、例えば、CCD(Charge Coupled Device)カメラにより構成される。また、一対のカメラ31、31が、試験タイヤ10を相互に異なる方向から撮像できる位置に配置される。これらのカメラ31、31は、試験タイヤ10を左右方向から同時に撮像して、タイヤ画像(試験タイヤ10のデジタル画像データ)を生成する。照明用ランプ32は、カメラ31の撮像範囲を照らすランプであり、例えば、ハロゲンランプにより構成される。これらの照明用ランプ32は、常時点灯タイプであっても良いし、フラッシュ点灯タイプであっても良い。
タイヤ解析装置4は、例えば、所定の解析プログラムをインストールしたPC(personal computer)であり、撮像装置3からのタイヤ画像を画像処理してタイヤ解析処理を行う(図2参照)。このタイヤ解析装置4は、タイヤ画像の二値化処理を行う二値化処理部41と、二値化処理後のタイヤ画像から後述する位置特定マークPを検出するマーク検出部42と、位置特定マークPの数と所定の規定値とが一致するか否かを判定するマーク数チェック部43と、二値化処理に用いられる閾値を再設定する閾値再設定部44と、位置特定マークPに基づいて直線を算出する直線算出部45と、タイヤ回転角θを算出する回転角算出部46と、タイヤ画像を回転させた回転画像を生成する回転画像生成部47と、所定のタイヤ解析処理を行うタイヤ解析部48とを備える。
[サンプリングモアレ法を用いたタイヤ解析方法]
従来より、タイヤ転動時におけるタイヤ形状を解析するための手法として、サンプリングモアレ法とデジタル画像相関法とが知られている。
サンプリングモアレ法は、デジタル画像からモアレ縞を生成して撮像対象の三次元形状を算出する数学的手法である。このサンプリングモアレ法は、高精度な形状解析を行い得るメリットを有するが、任意の位置における形状測定ができないというデメリットがある。このため、サンプリングモアレ法では、後述するようにタイヤ画像を取得してタイヤ側面に付された解析用格子面Sの画像処理を行うときに、タイヤ周方向の特定の位置にある解析用格子面Sを用いた形状測定のみが可能であり、他の位置にある解析用格子面Sを用いた形状測定ができないという課題がある。
デジタル画像相関法は、同一物体の特徴部を利用して撮像対象の形状を算出する手法である。このデジタル画像相関法は、任意の位置にて形状測定できるというメリットがあるが、形状解析の精度がサンプリングモアレ法よりも低いというデメリットがある。
そこで、このタイヤ解析システム1では、サンプリングモアレ法のメリットとデジタル画像相関法のメリットとを両立するために、以下の構成を採用する。
図3〜図11は、サンプリングモアレ法を用いたタイヤ解析方法を示すフローチャート(図3)および説明図(図11)である。これらの図において、図4は、タイヤ試験機2のリム211に装着された試験タイヤ10の側面図を示し、図5は、試験タイヤ10に付された解析用格子面Sの拡大図を示している。また、図6および図7は、解析用格子面Sがタイヤ周方向の任意の位置にあるときのタイヤ画像(後述する第一タイヤ画像)、および、その二値化処理後の画像を示している。また、図8および図9は、解析用格子面Sがタイヤ周方向の所定の基準位置にあるときのタイヤ画像(後述する第二タイヤ画像)、および、その二値化処理後の画像を示している。
ステップST1では、図4および図5に示すように、試験タイヤ10に、解析用格子面Sと位置特定マークPとが付される。
解析用格子面Sは、所定の格子パターンを有する面であり、後述する試験タイヤ10の形状解析に用いられる。例えば、図4の構成では、解析用格子面Sが、2.5[mm]間隔でマトリクス状に配列された多数の測定格子を有するシートから成り、このシートを試験タイヤ10のサイドウォール部の表面に貼り付けて形成されている。また、同一形状を有する7枚の解析用格子面Sがタイヤ周方向に配列されている。また、これらの解析用格子面Sがタイヤ回転軸に対して点対称に(測定格子の配列パターンをタイヤ周方向に揃えて)配置されている。
位置特定マークPは、解析用格子面Sのタイヤ周方向の位置を特定するためのマークである。例えば、図4の構成では、黒色の環状盤212が、リム211の端部に取り付けられ、試験タイヤ10の回転軸周りの開口部をサイドウォール部に沿って塞いでいる。そして、この環状盤212の平面に、白色の位置特定マークPが付されている。これにより、位置特定マークPと、背景となる黒色の環状盤212との輝度の差が確保されている。また、位置特定マークPが直径15[mm]の円盤形状を有することにより、後述する二値化処理画像における重心位置の算出が容易化されている。
また、7つある解析用格子面Sのうちの1つに対して、一対の位置特定マークP、Pが配置されている。また、図5に示すように、これらの位置特定マークP、Pが、25[mm]の中心間距離を隔てつつ解析用格子面Sの周方向幅の中心線上に配置されている。このように、一対の位置特定マークP、Pが用いられることにより、後述する第一直線Lおよび第二直線Ls(図7および図9参照)の算出処理が容易となる。
なお、上記に限らず、位置特定マークPは、解析用格子面Sのタイヤ周方向の位置を特定できることを条件として、任意の直径を有し、また、例えば、円形、四角形、三角形などの任意の幾何学的形状を有し得る。また、位置特定マークP、Pの直径や配置間隔は、任意に適宜選択できる。また、隣り合う位置特定マークP、Pは、後述する二値化処理画像での認識精度を向上させるために、相互に分離して配置されることが好ましい。
また、3つ以上の位置特定マークPが、配置されても良い。かかる場合には、後述する第一直線Lおよび第二直線Ls(図7および図9参照)の算出処理を容易化するために、これらの位置特定マークPが、解析用格子面Sの周方向幅の中心線上に一列に配置されることが好ましい。また、位置特定マークPが、複数あるいはすべての解析用格子面Sに対してそれぞれ配置されても良い。
ステップST2では、解析用格子面Sがタイヤ周方向の任意の位置にあるときのタイヤ画像(図6参照)が取得される。このとき、図1に示すように、試験タイヤ10がタイヤ試験機2のリム211に装着され、所定の試験条件が試験タイヤ10に付与される。具体的には、所定の空気圧、荷重およびスリップ角が試験タイヤ10に付与され、また、タイヤ試験機2が回転ドラム221を回転させて試験タイヤ10に所定の回転速度を付与する。そして、撮像装置3が、一対のカメラ31、31を用いて試験タイヤ10のサイドウォール部を左右方向から同時に撮像する。これにより、タイヤ転動時におけるタイヤ画像が取得される。このタイヤ画像を、第一タイヤ画像と呼ぶ。
ステップST3では、解析用格子面Sがタイヤ周方向の所定の基準位置にあるときのタイヤ画像(図8参照)が取得される。基準位置は、解析用格子面Sの測定格子の配列方向と、カメラ31の画素の配列方向とが一致する位置から選択される。例えば、カメラ31を水平に設置する場合には、位置特定マークPがタイヤ回転軸を通りタイヤ接地面に垂直な直線上にあるとき、あるいは、タイヤ回転軸を通りタイヤ接地面に平行な直線上にあるときの位置が、基準位置となる。例えば、図8の構成では、解析用格子面Sのタイヤ周方向の中心線と前者の基準位置とを一致させた状態で、タイヤ画像が取得される。このタイヤ画像を、第二タイヤ画像と呼ぶ。
ステップST4では、タイヤ解析装置4の二値化処理部41が、撮像装置3から取得した第一タイヤ画像および第二タイヤ画像(図6および図8参照)を二値化処理する。この二値化処理では、二値化処理部41が、タイヤ画像の各画素の輝度と所定の閾値とを比較して、閾値以上の輝度を有する画素を白色で表示し、閾値未満の輝度を有する画素を黒色で表示する。このとき、二値化処理の閾値が、解析用格子面の白色部の輝度よりも大きく設定されることが好ましい。これにより、後述するマーク検出部において二値化処理画像の余分な白部分(解析用格子面など)の計算を行う必要がなくなり、解析所要時間を短縮できる。
ステップST5では、タイヤ解析装置4のマーク検出部42が、二値化処理後の第一タイヤ画像および第二タイヤ画像から位置特定マークP、Pを検出する。このとき、マーク検出部42が、形状特徴パラメータを表す円形度の閾値および占有面積の閾値を用いて、位置特定マークPを検出する。円形度は、数式4πS/L^2(S:白色画素の占有面積、L:白色部分の周長)により定義される。例えば、円形度の閾値が0.6に設定され、占有面積の閾値が300画素〜1000画素の範囲内に設定される。また、隣り合う検出点の中心間距離が、実際の位置特定マークP、Pの中心間距離(25[mm])の2倍未満(50[mm]未満)であれば、これらの検出点を位置特定マークP、Pとして検出する。
ステップST6では、タイヤ解析装置4のマーク数チェック部43が、ステップST5にて検出された位置特定マークPの数と所定の規定値とが一致するか否かを判定する。ここでは、一対の位置特定マークP、Pが用いられるため、位置特定マークPの数が2であるか否かが判定される。このステップST6にて、肯定判定が行われた場合には、ステップST8に進み、否定判定が行われた場合には、ステップST7に進む。
ステップST7では、タイヤ解析装置4の閾値再設定部44が、二値化処理に用いられる閾値を再設定する。すなわち、ステップST5にて検出された位置特定マークPの数と規定値とが不一致の場合(ステップST6の否定判定)には、未検出の位置特定マークPがある場合や、位置特定マークP以外のものを誤検出している場合が想定される。そこで、かかる場合には、二値化処理に用いられる閾値(輝度、円形度および専有面積など)が再設定されて、タイヤ画像の二値化処理(ステップST4)、位置特定マークPの検出処理(ステップST5)および位置特定マークPの数のチェック(ステップST6)が繰り返される。
ステップST8では、タイヤ解析装置4の直線算出部45が、位置特定マークP、Pに基づいて第一直線Lおよび第二直線Lsを算出する。第一直線Lは、図7に示すように、二値化処理後の第一タイヤ画像から検出された2つの位置特定マークP、Pを通る直線である。第二直線Lsは、図9に示すように、二値化処理後の第二タイヤ画像から検出された2つの位置特定マークP、Pを通る直線である。また、第一直線Lおよび第二直線Lsは、各位置特定マークPの重心点を通る直線として算出される。位置特定マークPの重心点は、位置特定マークPの白色画素の座標を用いて算出される。
ステップST9では、タイヤ解析装置4の回転角算出部46が、第一タイヤ画像における解析用格子面Sの位置から第二のタイヤ画像における解析用格子面Sの位置までのタイヤ回転角θを算出する。具体的には、図10に示すように、第一直線Lと第二直線Lsとのなす角がタイヤ回転角θとして算出される。
ステップST10では、タイヤ解析装置4の回転画像生成部47が、タイヤ回転角θを用いて第一タイヤ画像を回転させた回転画像(図11参照)を生成する。すなわち、第一タイヤ画像では、解析用格子面Sがタイヤ周方向の任意の位置にあるため、解析用格子面Sの測定格子の配列方向がカメラ31の画素の配列方向に対して傾斜している。そこで、タイヤ回転角θを用いて第一タイヤ画像を回転させることにより、解析用格子面Sの測定格子の配列方向とカメラ31の画素の配列方向とが一致する。これにより、サンプリングモアレ法による高精度な形状解析が可能となる。
なお、回転画像の生成処理では、画像回転時にて、バイリニア補間、バイキュービリック補間などの高画質を保持できる補間方法を用いることが好ましい。これにより、タイヤ画像(デジタル画像)の画素位置が整数空間であることに起因する画質の低下を抑制できる。
ステップST11では、タイヤ解析装置4のタイヤ解析部48が、ステップST10にて生成された回転画像を用いて所定のタイヤ解析処理を行う。このタイヤ解析では、例えば、任意のタイヤ回転角θにおける回転画像から解析用格子面Sの画像データが抽出され、試験タイヤ10のサイドウォール部の表面歪みの変化が測定されて、サンプリングモアレ法による形状解析が行われる。
[効果]
以上説明したように、このタイヤ解析装置4は、解析用格子面Sを付した試験タイヤ10(図4および図5参照)に所定の試験条件を付与して撮像された二値化処理後のタイヤ画像(図7および図9参照)を用いて所定のタイヤ解析処理を行う。また、タイヤ解析装置4は、解析用格子面Sがタイヤ周方向の任意の位置にあるときの第一タイヤ画像(図7参照)と、解析用格子面Sがタイヤ周方向の所定の基準位置にあるときの第二タイヤ画像(図9参照)とに基づいて、第一タイヤ画像における解析用格子面Sの位置から第二タイヤ画像における解析用格子面Sの位置までのタイヤ回転角θ(図10参照)を算出する回転角算出部46と、タイヤ回転角θを用いて第一タイヤ画像を回転させた回転画像(図11参照)を生成する回転画像生成部47とを備える(図2参照)。
また、このタイヤ解析システム1は、試験タイヤ10に試験条件を付与するタイヤ試験機2と、試験タイヤ10を撮像してタイヤ画像を生成する撮像装置3と、上記のタイヤ解析装置4とを備える(図1参照)。
かかる構成では、解析用格子面Sがタイヤ周方向の任意の位置にある第一タイヤ画像をタイヤ回転角θを用いて回転させることにより、第一タイヤ画像における解析用格子面Sの測定格子の配列方向を撮像装置3のカメラ31の画素の配列方向に一致させ得る。かかる回転画像を用いることにより、サンプリングモアレ法による高精度な形状解析が可能となる利点がある。
また、かかる構成では、回転角算出部46が上記のタイヤ回転角θを算出するので、かかるタイヤ回転角θを試験者の目視により行う場合と比較して、タイヤ解析処理の精度が向上し、また、タイヤ解析処理に要する時間を短縮できる利点がある。
また、このタイヤ解析装置4は、タイヤ画像から所定のマーク(位置特定マークP)を検出するマーク検出部42を備える(図2参照)。また、マーク検出部42が、解析用格子面Sのタイヤ周方向の位置を特定するための位置特定マークPを付した試験タイヤ10(図4および図5参照)の第一タイヤ画像および第二のタイヤ画像(図7および図9参照)から位置特定マークPをそれぞれ検出する(ステップST5)(図3参照)。また、回転角算出部46が、第一タイヤ画像における位置特定マークPの位置と第二タイヤ画像における位置特定マークPの位置との比較に基づいてタイヤ回転角θ(図10参照)を算出する(ステップST9)。
かかる構成では、位置特定マークPを用いてタイヤ回転角θを算出するので、タイヤ回転角θを精度良く算出できる利点がある。すなわち、汎用カメラで撮像したタイヤ画像は、カメラレンズの歪曲収差により歪んでいる。そこで、位置特定マークPを用いてタイヤ回転角θを算出することにより、カメラレンズの歪曲収差の影響を低減できる。
また、このタイヤ解析装置4は、位置特定マークPから所定の直線を算出する直線算出部45を備える(図2参照)。また、マーク検出部42が、複数の位置特定マークPを付した試験タイヤ10の第一タイヤ画像および第二タイヤ画像(図7および図9参照)から位置特定マークPをそれぞれ検出する(ステップST5)(図3参照)。また、直線算出部45が、第一タイヤ画像における複数の位置特定マークPから第一直線Lを算出すると共に、第二タイヤ画像における複数の位置特定マークPから第二直線Lsを算出する(ステップST8)。また、回転角算出部46が、第一直線Lと第二直線Lsとの比較に基づいてタイヤ回転角θ(図10参照)を算出する(ステップST9)。かかる構成では、複数の位置特定マークPから第一直線Lおよび第二直線Lsをそれぞれ算出して、タイヤ回転角θを算出するので、タイヤ回転角θを容易に算出できる利点がある。
また、このタイヤ解析装置4では、マーク検出部42が、第一タイヤ画像および第二タイヤ画像(図7および図9参照)から複数の位置特定マークPをそれぞれ検出する(ステップST5)(図3参照)。また、直線算出部45が、複数の位置特定マークPの重心点をそれぞれ算出すると共に、これらの重心点を通る直線を第一直線Lおよび第二直線Lsとしてそれぞれ算出する(ステップST8)。これにより、タイヤ回転角θの算出精度を向上できる利点がある。
また、このタイヤ解析装置4は、二値化処理に用いる閾値を再設定する閾値再設定部44とを備える(図2参照)。また、マーク検出部42が、第一タイヤ画像および第二タイヤ画像から位置特定マークPをそれぞれ検出する(ステップST5)(図3参照)。また、閾値再設定部44が、1つのタイヤ画像から検出された位置特定マークPの数と所定の規定値とが異なるときに、二値化処理に用いる閾値を再設定する(ステップST6の否定判定およびステップST7)。これにより、位置特定マークPの検出精度が向上する利点がある。
また、このタイヤ解析装置4では、第二タイヤ画像の基準位置が、タイヤ回転軸を通りタイヤ接地面に垂直な直線上(例えば、図9参照)、あるいは、タイヤ回転軸を通りタイヤ接地面に平行な直線上にある。これにより、回転画像(図11参照)における解析用格子面Sの測定格子の配列方向とカメラ31の画素の配列方向とが一致する精度が向上する利点がある。
また、このタイヤ解析装置4では、タイヤ解析処理(ステップST11)が、サンプリングモアレ法により行われる。これにより、高精度なタイヤ形状解析が可能となる利点がある。
1:タイヤ解析システム、2:タイヤ試験機、21:支持装置、211:リム、212:環状盤、22:駆動装置、221:回転ドラム、222:モータ、223:モータ制御装置、3:撮像装置、31:カメラ、32:照明用ランプ、4:タイヤ解析装置、41:二値化処理部、42:マーク検出部、43:マーク数チェック部、44:閾値再設定部、45:直線算出部、46:回転角算出部、47:回転画像生成部、48:タイヤ解析部、10:試験タイヤ

Claims (8)

  1. 解析用格子面を付した試験タイヤに所定の試験条件を付与して撮像された二値化処理後のタイヤ画像を用いて所定のタイヤ解析処理を行うタイヤ解析装置であって、
    前記解析用格子面がタイヤ周方向の任意の位置にあるときの第一の前記タイヤ画像と、前記解析用格子面がタイヤ周方向の所定の基準位置にあるときの第二の前記タイヤ画像とに基づいて、前記第一のタイヤ画像における前記解析用格子面の位置から前記第二のタイヤ画像における前記解析用格子面の位置までのタイヤ回転角を算出する回転角算出部と、
    前記タイヤ回転角を用いて前記第一のタイヤ画像を回転させた回転画像を生成する回転画像生成部とを備え、且つ、
    前記回転画像と前記第二のタイヤ画像によるモアレ縞を生成し、該モアレ縞に対してサンプリングモアレ法による解析処理を行うことにより形状解析を行うことを特徴とするタイヤ解析装置。
  2. タイヤ画像から所定のマークを検出するマーク検出部を備え、且つ、
    前記マーク検出部が、前記解析用格子面のタイヤ周方向の位置を特定するための位置特定マークを付した試験タイヤの前記第一のタイヤ画像および前記第二のタイヤ画像から前記位置特定マークをそれぞれ検出し、
    前記回転角算出部が、前記第一のタイヤ画像における前記位置特定マークの位置と前記第二のタイヤ画像における前記位置特定マークの位置との比較に基づいて前記タイヤ回転角を算出する請求項1に記載のタイヤ解析装置。
  3. 前記位置特定マークから所定の直線を算出する直線算出部を備え、且つ、
    前記マーク検出部が、複数の前記位置特定マークを付した試験タイヤの前記第一のタイヤ画像および前記第二のタイヤ画像から前記位置特定マークをそれぞれ検出し、
    前記直線算出部が、前記第一のタイヤ画像における複数の前記位置特定マークから第一直線を算出すると共に、前記第二のタイヤ画像における複数の前記位置特定マークから第二直線を算出し、
    前記回転角算出部が、前記第一直線と前記第二直線との比較に基づいて前記タイヤ回転角を算出する請求項2に記載のタイヤ解析装置。
  4. 前記マーク検出部が、前記第一のタイヤ画像および前記第二のタイヤ画像から前記複数の位置特定マークをそれぞれ検出し、
    前記直線算出部が、前記複数の位置特定マークの重心点をそれぞれ算出すると共に、前記重心点を通る直線を前記第一直線および前記第二直線としてそれぞれ算出する請求項3に記載のタイヤ解析装置。
  5. 前記二値化処理に用いる閾値を再設定する閾値再設定部とを備え、且つ、
    前記マーク検出部が、前記第一のタイヤ画像および前記第二のタイヤ画像から前記位置特定マークをそれぞれ検出し、
    前記閾値再設定部が、1つの前記タイヤ画像から検出された前記位置特定マークの数と所定の規定値とが異なるときに、前記二値化処理に用いる閾値を再設定する請求項2〜4のいずれか一つに記載のタイヤ解析装置。
  6. 前記第二のタイヤ画像の前記基準位置が、タイヤ回転軸を通りタイヤ接地面に垂直な直線上、あるいは、タイヤ回転軸を通りタイヤ接地面に平行な直線上にある請求項1〜5のいずれか一つに記載のタイヤ解析装置。
  7. 前記タイヤ解析が、サンプリングモアレ法により行われる請求項1〜6のいずれか一つに記載のタイヤ解析装置。
  8. 試験タイヤに前記試験条件を付与するタイヤ試験機と、
    試験タイヤを撮像して前記タイヤ画像を生成する撮像装置と、
    請求項1〜7のいずれか一つに記載の前記タイヤ解析装置とを備えることを特徴とするタイヤ解析システム。
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