JP5386949B2 - タイヤ接地解析装置、タイヤ接地解析方法およびタイヤ接地解析プログラム - Google Patents

タイヤ接地解析装置、タイヤ接地解析方法およびタイヤ接地解析プログラム Download PDF

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Description

本発明は、タイヤの接地画像に画像処理を施してタイヤの接地解析を行うタイヤ接地解析装置、タイヤ接地解析方法およびタイヤ接地解析プログラムに関し、特に、タイヤの接地解析を短い時間で行うタイヤ接地解析装置、タイヤ接地解析方法およびタイヤ接地解析プログラムに関するものである。
空気入りタイヤ(以下、単にタイヤという)における路面と接触する接地面は、タイヤと路面との力の伝達を行う唯一の部分であるため、タイヤの性能、さらには、車両の運動性能に大きな影響を与える重要な部分となっている。
この路面と接触するタイヤの接地面から、例えば、接地面の面積、負荷荷重を接地面の面積で除算した平均圧力、タイヤ周方向(タイヤの回転方向)の最大長さ(最大接地長さ)、接地面におけるタイヤ幅方向(タイヤ周方向と直交する方向)の最大長さ(最大接地幅)、さらにはタイヤの接地面の輪郭形状等の各種接地特性物理量を求めることによって、騒音性能、摩耗性能、操縦安定性能または制動性能等のタイヤの特性を概略評価することができる。したがって、タイヤの接地面の各種接地特性物理量を算出すること、すなわち、タイヤの接地解析を行うことは、タイヤの特性を概略評価する上で、極めて重要である。このため、タイヤの接地解析方法が種々提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1には、タイヤの接地画像をカメラ等を利用してデジタル画像を獲得し、下記に示す方法で画像処理を行ってタイヤの接地解析を精度良く行うことが開示されている。
特許文献1においては、まず、タイヤの接地画像を、カメラ等を利用して獲得し、デジタイザーにより、デジタル化(二値化)したデジタル画像の接地画像を取得する。
この二値化したデジタル画像に対して、3画素×3画素の領域毎に処理を施す膨脹フィルタを用いて接地画像の輪郭を等方的に膨脹させる膨脹処理を、接地画像が一つのブロックになるまで繰返し行う。
この後、上記膨脹処理の繰返し回数に所定回数付加した回数分、3画素×3画素の領域毎に処理を施す侵食フィルタを用いて接地画像の輪郭を等方的に侵食(収縮)させる侵食処理(収縮処理)を、繰返し行う。この後、前記所定回数分、前記膨脹フィルタを用いた膨脹処理を行う。この一連の処理によって得られた接地画像を用いることで、タイヤの動作または構造的特徴に寄与しないため、取り除くことが好ましいとされているウィスカ(タイヤ製造時に発生するトレッド部の表面から僅かに凸状に突出した微小突出部分)を取り除くことができることが記載されている。
特許第3293670号公報
上述のように、特許文献1においては、タイヤの踏み跡像を得るために、膨張フィルタを用いた処理、侵食フィルタを用いた処理、および膨張フィルタを用いた処理を行うものであり、ウィスカを取り除くために、更に膨張フィルタ処理および侵食フィルタ処理を繰り返し行う必要がある。このため、特許文献1においては、最終的なタイヤの踏み跡像を得るには、膨張フィルタを用いた処理、侵食フィルタを用いた処理を繰り返し行う必要があり、処理時間がかかるという問題点がある。
さらには、タイヤによって膨張フィルタを用いた処理および侵食フィルタを用いた処理の回数が異なるため、膨張フィルタを用いた処理および侵食フィルタを用いた処理の回数が不定であり、処理時間が特定できないという問題点もある。
本発明の目的は、前記従来技術に基づく問題点を解消し、タイヤの接地解析を短い時間で行うことができるタイヤ接地解析装置、タイヤ接地解析方法およびタイヤ接地解析プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、タイヤの接地画像に画像処理を施してタイヤの接地解析を行うタイヤ接地解析装置であって、前記タイヤの接地画像から、直交して配列された複数の画素からなり、前記タイヤの接地部に相当する画素に第1の画素値が設定され、前記タイヤの非接地部に相当する画素に第2の画素値が設定された二値化画像を生成する画像生成部と、前記二値化画像を複数の列に区画し、各列に含まれる画素について第1の画素値の画素に挟まれた第2の画素値の画素を抽出し、前記抽出された画素について第2の画素値を第1の画素値に変換し、さらに、前記第2の画素値が第1の画素値に変換された二値化画像を複数の行に区画し、各行に含まれる画素について第1の画素値の画素に挟まれた第2の画素値の画素を抽出し、前記抽出された画素について第2の画素値を第1の画素値に変換する走査画素処理部と、前記走査画素処理部で処理された二値化画像を所定の角度回転させる画像回転部を有し、前記画像回転部で回転された前記二値化画像は、再度、前記走査画素処理部で、前記二値化画像を複数の列に区画し、各列に含まれる画素について第1の画素値の画素に挟まれた第2の画素値の画素を抽出し、前記抽出された画素について第2の画素値を第1の画素値に変換し、さらに、前記第2の画素値が第1の画素値に変換された二値化画像を複数の行に区画し、各行に含まれる画素について第1の画素値の画素に挟まれた第2の画素値の画素を抽出し、前記抽出された画素について第2の画素値を第1の画素値に変換されることを特徴とするタイヤ接地解析装置を提供するものである。
また、本発明においては、前記各列で抽出された前記第2の画素値の画素の配列長さ、および前記各行で前記抽出された前記第2の画素値の画素の配列長さを、所定の長さと比較し、前記配列長さが所定の長さよりも短い場合、前記走査画素処理部により、前記第2の画素値を前記第1の画素値に変換させる比較決定部を有することが好ましい。
さらに、本発明においては、前記画像生成部で生成された二値化画像は、前記画素の配列方向のいずれか一方と前記タイヤの接地画像におけるタイヤ周方向とが一致され、残りの一方と前記タイヤの接地画像におけるタイヤ幅方向とが一致されていることが好ましい。
また、本発明において、前記タイヤの接地画像は、例えば、トレッドパターン付きタイヤのトレッドパターンの接地画像である。
また、本発明の第2の態様は、タイヤの接地画像に画像処理を施してタイヤの接地解析を行うタイヤ接地解析方法であって、前記タイヤの接地画像から、直交して配列された複数の画素からなり、前記タイヤの接地部に相当する画素に第1の画素値が設定され、前記タイヤの非接地部に相当する画素に第2の画素値が設定された二値化画像を生成する第1の工程と、前記二値化画像を複数の列に区画し、各列に含まれる画素について第1の画素値の画素に挟まれた第2の画素値の画素を抽出し、前記抽出された画素について第2の画素値を第1の画素値に変換し、さらに、前記第2の画素値が第1の画素値に変換された二値化画像を複数の行に区画し、各行に含まれる画素について第1の画素値の画素に挟まれた第2の画素値の画素を抽出し、前記抽出された画素について第2の画素値を第1の画素値に変換する第2の工程と、処理された二値化画像を所定の角度回転させる第3の工程と有し、前記第3の工程の後、前記回転された前記二値化画像を、再度、前記第2の工程に基づいて前記第2の画素値を前記第1の画素値に変換する第4の工程とを有することを特徴とするタイヤ接地解析方法を提供するものである。
また、本発明においては、前記第2の工程においては、前記各列で抽出された前記第2の画素値の画素の配列長さ、および前記各行で前記抽出された前記第2の画素値の画素の配列長さを、所定の長さと比較し、前記配列長さが所定の長さよりも短い場合、前記第2の画素値を前記第1の画素値に変換させることが好ましい。
また、本発明においては、前記第1の工程で生成された二値化画像は、画素の配列方向のいずれか一方と前記タイヤの接地画像におけるタイヤ周方向とが一致され、残りの一方と前記タイヤの接地画像におけるタイヤ幅方向とが一致されていることが好ましい。
本発明において、前記タイヤの接地画像は、例えば、トレッドパターン付きタイヤのトレッドパターンの接地画像である。
本発明の第3の態様は、本発明の第2の態様のタイヤ接地解析方法をコンピュータに実行させることを特徴とするタイヤ接地解析プログラムを提供するものである。
本発明のタイヤ接地解析装置、タイヤ接地解析方法およびタイヤ接地解析プログラムによれば、タイヤの接地解析を短い時間で行うことができる。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明のタイヤ接地解析装置、タイヤ接地解析方法およびタイヤ接地解析プログラムを詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態のタイヤ接地解析装置を備えるタイヤ接地解析システムを示す模式図である。
図2(a)〜(d)は、本発明の実施形態のタイヤ接地解析方法を工程順に示す模式図である。
図3(a)〜(d)は、本発明の実施形態のタイヤ接地解析方法の要部を工程順に詳細に示す模式図である。
図1に示すタイヤ接地解析システム10は、例えば、トレッドパターン付きタイヤ100の接地画像を撮影し、タイヤ100のトレッドパターンの接地画像をデジタル画像として取得する撮影装置12と、このタイヤの接地画像をデジタル画像に画像処理を施して接地解析を行うタイヤ接地解析装置14とを有し、タイヤ接地解析装置14にはモニタ16とプリンタ18と、キーボード、マウスなどの公知の入力デバイス(図示せず)が設けられている。
撮影装置12は、タイヤ100を所定の負荷荷重で支持する透明性を有する強化ガラスからなる支持基板20と、この支持基板20上に載置した厚紙、紙、その他の適切なシート状媒体22と、支持基板20の下方に配置されたカメラ24とを有する。
カメラ24は、例えば、デジタルカメラであり、被写体の画像を、例えば、8ビットのデジタル画像データとして取得できるものである。このカメラ24は、タイヤ接地解析装置14の、後述する画像生成部30に接続されている。
撮影装置12においては、カメラ24側から照明光を当てて、支持基板20およびシート状媒体22を介して、支持基板20におけるタイヤ100の接地面を撮影する。カメラ24で得られるデジタル画像データにおいて、タイヤの接地圧力が高い部分ほど画素の信号値が高く、モニタ16に明るく表示される。
タイヤ接地解析システム10において、タイヤ100の接地面の画像データを取得する方法は、上記撮影装置12を用いた方法に限定されるものではない。例えば、墨、または朱肉等の転写材をタイヤ100のトレッド部に予め塗布して、紙等の被転写材に転写して、タイヤ100の接地面を得、この被転写材に転写されたタイヤ100の接地面をカメラ24で撮影して、タイヤ100の接地面の画像データを取得してもよい。
また、カメラ24にてタイヤの接地画像を取得する場合、タイヤ100のトレッド部の回転方向であるタイヤ100の周方向が、得られる接地画像の2つの画素配列方向のうち一方の画素配列方向に一致するように取得し、タイヤ100の幅方向を2つの画素配列方向のうち他方の画素配列方向に一致するように取得する。これは、後述する画像処理を容易に行うためである。
モニタ16は、後述する画像生成部30、画像処理部32、物理量抽出部34で得られた各種画像を表示するものであり、必要に応じて画像処理条件をマウス、キーボード等の入力デバイスを用いて入力するための入力指示画面を表示するものである。このモニタ16には、液晶表示装置等、公知の画像表示装置を用いることができる。
プリンタ18は、モニタ16に表示される各種画像等を紙などの記録媒体にプリントとして出力するものであり、例えば、カラーレーザプリンタ、カラーインクジェットプリンタが用いられる。
タイヤ接地解析装置14は、画像生成部30と、画像処理部32と、物理量抽出部34と、これらの各部位の動作を制御するCPU36と、メモリ38とを有する。
画像生成部30は、カメラ24から供給された、タイヤ100の接地形状を表すデジタル画像データについて、統計処理を用いて閾値を設定し、デジタル画像データを二値の画像データに変換する処理を行って、二値化画像データを生成するものである。また、画像生成部30は、後述するメモリ38に接続されており、二値画像データが出力される。
カメラ24から供給されるデジタル画像データについて、階調を横軸とした輝度頻度分布を算出し、この輝度頻度分布を微分(差分)して分布を求め、この分布から、タイヤの接地部と背景の部分(非接地部)とをわける輝度値を設定する。この輝度値を閾値として二値化処理が行われる。これにより、二値化画像データが得られる。この二値化画像データにより表される二値化画像は、直交する行方向と列方向に複数の画素が配列されてなるものである。本実施形態においては、二値化画像データについて、タイヤ100の接地部を、例えば、信号値1(第1の画素値)、他の背景部分、すなわち、非接地部を信号値0(第2の画素値)とする。さらに、二値化画像データに基づいて、例えば、信号値1を黒い画素(以下、黒画素という)とし、信号値0を白い画素(以下、白画素という)とする。
これにより、モニタ16に、タイヤ100が実際に接地している接地部が黒、非接地部が白とした二値化画像として表示される。この二値化画像は、タイヤ100が実際に接地している接地面100bの面積を表す実接地面積画像(ACA(Actual Contact Area)画像)である(図2(b)参照)。
なお、二値化画像を構成する画素の色については、同一でなければ、特に限定されるものではない。
また、二値化画像内に接地部分外の背景部分等に接地部分の信号値と同等の信号値となるノイズ成分が混在する場合があるため、画像生成部30は、4近傍収縮などの等方性収縮処理機能を有してもよく、例えば、等方性収縮処理を1回行ってノイズ成分を除去するようにしてもよい。
なお、二値化処理の際の閾値としては、上記以外に、例えば、全画素の濃度分布(ヒストグラム)を求め、この濃度分布から頻度データの5階調分を移動平均して求めたものを用いることができる。
また、二値化処理の際の閾値としては、差分法により、平滑されたデータの各階調の差を2で割ったものを用いることができる。
さらに、差分データの最小値から0に向かって−5を通過したところの階調を閾値としてもよい。
なお、これら以外にも、二値化処理の際の閾値として、公知の方法により求められた閾値を用いることもできる。
画像処理部32は、走査分割部40、画素抽出部42、比較判定部44、変換部46、画像回転部48および画像合成部50を有するものである。
この画像処理部32は、二値化画像を表す二値化画像データを処理して総接地面積画像(GCA:Ground Contact Area)を表す画像データを得るとともに、カメラ24で撮影された接地面の画像(図2(a)の計測画像60)と図2(c)に示す総接地面積画像(GCA画像)64とを合成するものである。
画像処理部32においては、走査分割部40、画素抽出部42、比較判定部44および変換部46により走査画素処理部33が構成される。
画像処理部32で得られた総接地面積画像の画像データは、メモリ38に供給され、メモリ38に記憶される。後述するように、メモリ38から総接地面積画像64の画像データが物理量抽出部34に読み取られ、総接地面積(GCA)等の算出に利用される。
走査分割部40は、二値化画像を構成する複数の画素を複数の列で区画するとともに、この列と直交する複数の行でも、二値化画像を構成する複数の画素を区画するものである。本実施形態においては、画素の配列方向のうち、列方向をX方向とし、行方向をY方向とする。例えば、二値化画像は、X方向、Y方向の直交する2方向のうち、タイヤ100周方向がY方向に、タイヤ100幅方向がX方向に一致されている。
走査分割部40により、二値化画像を構成する複数の画素を、タイヤ100の幅方向(X方向(列方向))に伸びた所定の幅を有するX走査列71(図3(b)参照)で、タイヤ100の周方向(Y方向(行方向))に画素をあけることなく、タイヤ100の周方向(Y方向)に沿って画像全域にわたって区画される。
また、走査分割部40により、二値化画像を構成する複数の画素を、タイヤ100の周方向(Y方向)に伸びた所定の幅を有するY走査列75(図3(d)参照)で、タイヤ100の幅方向(X方向)に画素をあけることなく、タイヤ100の幅方向(X方向)に沿って画像全域にわたって区画される。
各走査列71および各Y走査列75の幅は、例えば、1画素である。なお、走査列71の幅およびY走査列75の幅は、1画素に限定されるものではなく、要求される精度などに応じて、幅を複数の画素としてもよく、その幅は適宜設定される。
画素抽出部42は、各X走査列71に含まれる各画素の画素値の情報を取得するものである。すなわち、各X走査列71における白画素71a(図3(b)参照)と黒画素71b(図3(b)参照)との位置情報を取得するものである。さらに、各X走査列71において、黒画素71bに挟まれる白画素71aを抽出し、この白画素71aの配列長さ(ランレングス)の情報を取得するものでもある。
また、画素抽出部42は、各Y走査列75に含まれる各画素の画素値の情報を取得するものである。すなわち、白画素75a(図3(b)参照)と黒画素75b(図3(b)参照)との位置情報を取得するものである。さらに、各Y走査列75において、黒画素75bに挟まれる白画素75aを抽出し、この白画素75aの配列長さ(ランレングス)の情報を取得するものでもある。
比較判定部44は、各X走査列71および各Y走査列75において、画素抽出部42で取得された白画素71a、75aの配列長さを、予め設定されている長さと比較し、白画素の配列長さが短ければ、その白画素を黒画素に変換することを示す画素値変換信号を作成する、すなわち、画素値を変更することを示す画素値変換信号を作成する。
この場合、黒画素に変換する白画素の配列長さの最大長さは、タイヤの溝を塗り潰し、かつGCAの輪郭を崩さない程度のものである。この黒画素に変換する白画素の配列長さの最大長さは、好ましくは、最大接地幅の20〜40%程度である。
比較判定部44においては、各X走査列71および各Y走査列75について作成した画素値変換信号を変換部46に出力する。
変換部46は、比較判定部44から出力された画素値変換信号に基づいて、各X走査列71および各Y走査列75毎に、二値化画像について、白画素を黒画素に変更するものである。すなわち、変換部46は、画素値変換信号に基づいて、二値化画像データにおいて、信号値0を信号値1に置き換える。
本実施形態においては、二値化画像は、X走査列71およびY走査列75の両方に対して処理され、X走査列71での処理が先であれば、次に、Y走査列75について処理され、Y走査列75での処理が先であれば、次に、X走査列71について処理される。
以上のように、走査画素処理部33(走査分割部40、画素抽出部42、比較判定部44および変換部46)でX走査列71およびY走査列75の両方について処理された二値化画像データは、図2(c)に示す総接地面積画像(GCA画像)64を表すものとなり、この総接地面積画像(GCA画像)64を表す二値化画像データは、メモリ38に出力され、記憶される。
なお、本実施形態においては、抽出された白画素71a、75aの配列長さを、予め設定されている長さと比較することなく、画素抽出部42で抽出された、黒画素に挟まれている白画素は全て黒画素にするようにしてもよい。この場合、黒画素への変換は、白画素の長さとは無関係なので比較判定部44は、必ずしも必要ではなく、更には白画素の配列長の取得も必要ではない。
画像回転部48は、走査画素処理部33でX走査列71およびY走査列75の両方について処理された二値化画像データで表されるタイヤ100の接地形状全体を画像の中心を中心として所定の角度回転させるものである。
この画像回転部48で回転された処理済みの二値化画像データは、メモリ38に出力され、記憶される。その後、走査画素処理部33でX走査列71およびY走査列75の両方について処理される。
なお、走査画素処理部33(走査分割部40、画素抽出部42、比較判定部44および変換部46)でX走査列71およびY走査列75の両方について処理された二値化画像データは、図2(c)に示す総接地面積画像(GCA画像)64を表すものであるため、画像回転部48による回転は必ずしも必要ではない。
画像合成部50は、カメラ24で取得されたデジタル画像データで表された計測画像60と、総接地面積画像(GCA画像)64とを合成するものである。本実施形態においては、計測画像60と、総接地面積画像(GCA画像)64とは、各画像の中心を一致させて合成される。
物理量抽出部34は、二値化画像62、および総接地面積画像(GCA画像)64に基づいて、以下に示すタイヤの各種接地特性物理量を算出するものである。
物理量抽出部34においては、例えば、二値化画像62の二値化画像データをメモリ38から読み出し、実接地面積(ACA)を算出する。この実接地面積は、二値化画像62における黒画素の数に、この1画素の面積を掛けることにより求めることができる。
また、物理量抽出部34においては、例えば、総接地面積画像64の画像データをメモリ38から読み出し、総接地面積(GCA)を算出する。この総接地面積(GCA)は、総接地面積画像64における黒画素の数に、この1画素の面積を掛けることにより求めることができる。
さらに、物理量抽出部34により、溝面積は、総接地面積(GCA)−実接地面積(ACA)により得られる。溝面積比は、(総接地面積(GCA)−実接地面積(ACA))/実接地面積(ACA)で得られる。
さらには、物理量抽出部34は、最大接地長さ、最大接地幅、中心接地長さ、中心接地長も求めることができる。
本実施形態においては、長さ、および面積などを求めるため、カメラ24で得られた画像を、実際の寸法に換算する必要がある。このため、画像データの1画素あたりの大きさが予め求められている。
1画素あたりの大きさは、例えば、直径が11.28cmの円盤を、タイヤ100が接地する位置に配置し、この円盤をカメラ24で撮影する。そして、二値化処理し、円盤の二値化像を得る。この円盤の二値化像について、その直径を通るX方向およびY方向における画素数を求める。円盤の実際の直径をY方向の画素数で割った値をY方向における1画素の長さとする。円盤の実際の直径をX方向の画素数で割った値をX方向における1画素の長さとする。このY方向の長さとX方向の長さをかけたものが1画素の面積となる。
メモリ38は、カメラ24で撮影された計測画像の画像データ、画像生成部30で得られた二値化画像の画像データ、および画像処理部32で処理された処理中または処理後の画像の画像データを記憶するものであり、更には各種の画像処理条件を記憶するものである。また、物理量抽出部34で得られた各種接地特性物理量等も記憶するものである。
このメモリ38は、RAM、ROM、ハードディスク等、またはこれらを組み合わせたものにより構成されている。
なお、タイヤ接地解析装置14において、画像生成部30、画像処理部32および物理量抽出部34は、回路等で構成された専用装置などのハードウェアの形態であってもよいし、コンピュータ上でプログラムを実行することによりなされるソフトウェア処理の形態であってもよいし、一部の処理をハードウェアで処理し、残りの処理をソフトウェア処理する形態であってもよく、ハードウェア、ソフトウェアを利用する形態であれば、特に限定されるものではない。
ソフトウェア処理の形態である場合には、メモリ38には、CPU36により、画像生成部30、画像処理部32および物理量抽出部34について、上述の機能を実行させるタイヤ接地解析プログラムが記憶される。
次に、タイヤ接地解析システム10によるタイヤ接地解析方法について、図2(a)〜(d)および図3(a)〜(d)を用いて説明する。
まず、所定の内圧のタイヤ100がシート状媒体22を介して支持基板20に負荷荷重がかけられて接地させる。この時、カメラ24側から照明光を当てて、支持基板20およびシート状媒体22を介して、タイヤ100の接地部分を撮影する。
これにより、図2(a)に示すように、支持基板20に接地したタイヤ100の接地面100aの計測画像60が得られる。このタイヤ100の接地面100aの画像は、例えば、8ビットのデジタル画像データで表される。
次に、撮影されたタイヤ100の接地面のデジタル画像データは、カメラ24からタイヤ接地解析装置14の画像生成部30に供給される。
次に、画像生成部30において、この計測画像60について、閾値が設定されて、2値化処理が施されて、図2(b)に示すような二値化画像62を得る。この二値化画像62は、タイヤ100が実際に接地している接地面100bの面積を表す実接地面積画像(ACA画像)である。二値化画像62の二値化画像データは画像処理部32に出力されるとともに、メモリ38に出力されて記憶される。
なお、上述のように、二値化画像62は、接地部が黒画素であり、非接地部が白画素であり、タイヤ周方向と画像のY方向とが一致され、タイヤ幅方向と画像のX方向とが一致されている。
次に、画像処理部32において、二値化画像62を用いて、図2(c)に示すような、タイヤ100が接地している接地面102の全ての領域を表す総接地面積画像(GCA画像)64を形成する。この総接地面積画像64の形成方法については、図3(a)〜図3(d)を用いて詳細に説明する。
図3(a)に示す二値化画像62に対して、X走査列71で、Y方向に画素を飛ばすことなく、Y方向に沿って二値化画像62全域にわたって、図3(b)に示す画像70のように区画する。次に、各X走査列71について、白画素71aと黒画素71bとの位置情報を取得する。
次に、各X走査列71毎に、白画素71aと黒画素71bとの位置情報に基づいて、黒画素71bに挟まれる白画素71a(図3(b)ではグレーで表示している)を抽出する。さらに、挟まれた白画素71aの配列長さ(ランレングス)の情報を取得する。
次に、各X走査列71について抽出された白画素71aの配列長さを、予め設定されている長さと比較し、白画素71aの配列長さが短ければ、その白画素71aを黒画素に変更することを示す画素値変換信号をX走査列71毎に作成する。この作成したそれぞれの画素値変換信号を変換部46に出力する。
各X走査列71において、変換部46により、画素値変換信号に基づいて、二値化画像の白画素71aを黒画素71bに変更させる。これにより、図3(c)に示すように、画素の一部が変換された接地面101を示す画像72が得られる。この画像72の画像データがメモリ38に記憶される。
なお、走査分割された画像70において、タイヤの接地面100b以外の領域73は、X走査列71において黒画素がないため、白画素は変換されない。
次に、メモリ38から画像72の画像データを読み出し、この画像72の画像データに対して、Y走査列75でX方向に画素を飛ばすことなく、X方向に沿って二値化画像62全域にわたって、図3(d)に示す画像74のように区画する。次に、各Y走査列75について、白画素75aと黒画素75bとの位置情報を取得する。
次に、図3(d)に示すように、各Y走査列75毎に、白画素75aと黒画素75bとの位置情報に基づいて、黒画素75bに挟まれる白画素75a(図3(d)ではグレーで表示している)を抽出する。さらに、挟まれた白画素75aの配列長さの情報を取得する。
次に、各Y走査列75について抽出された白画素75aの配列長さを、予め設定されている長さと比較し、白画素75aの配列長さが短ければ、その白画素75aを黒画素に変更することを示す画素値変換信号をY走査列75毎に作成する。この作成したそれぞれの画素値変換信号を変換部46に出力する。
各Y走査列75において、変換部46により、画素値変換信号に基づいて、二値化画像の白画素75aを黒画素75bに変更させる。これにより、図2(c)に示すように、タイヤ100の接地面100a(図2(a)参照)内が全て埋められた接地面102の総接地面積画像64が得られる。この総接地面積画像64の画像データがメモリ38に記憶される。
なお、走査分割された画像74において、画素の一部が変換された接地面101以外の領域76は、Y走査列75において黒画素がないため、白画素は変換されない。
次に、画像合成部50において、計測画像60の画像データと総接地面積画像64の画像データとがメモリ38から読み出され、計測画像60と総接地面積画像64との中心を一致させて、図2(d)に示すような合成された接地面104の合成画像66が得られる。この合成画像66の画像データも、メモリ38に出力されて記憶される。
以上のように、本実施形態においては、二値化画像62に対して、例えば、Y方向に沿って区画し、黒画素71bに挟まれた白画素71aを抽出し、白画素71aの配列長さに基づいて黒画素に変えるものであるかを判定し、この判定に基づいて黒画素への変換を行った後、更に、X方向に沿って区画し、黒画素75bに挟まれた白画素75aを抽出し、白画素75aの配列長さに基づいて黒画素に変えるものであるかを判定し、この判定に基づく黒画素へ変換させるものである(以下、これらの一連の処理を、単に「走査塗りつぶし処理」という)。
本実施形態の走査塗りつぶし処理においては、X方向の処理とY方向の処理の順番は、特に限定されるものではなく、Y方向の処理を先にしてもよい。
本実施形態の走査塗りつぶし処理においては、X方向、Y方向の2方向について、画像の全領域にわたって、黒画素に挟まれた白画素を抽出し、その白画素の長さに基づいて黒画素に変換するだけであるため、画素について膨張処理および収縮処理を繰り返して行う従来のものに比して、処理自体が簡素なものであり、容易にできる。このため、従来に比して、短い時間で、総接地面積画像64を得ることができる。しかも、タイヤのトレッドパターンによらず同じ処理をするため、処理時間も概ね特定でき、従来のように処理時間が不定となることがない。
なお、本実施形態においては、走査塗りつぶし処理を行って得られた総接地面積画像64を最終的なものとせず、更に総接地面積画像64を回転させて、再度、走査塗りつぶし処理を行って、より精度を高め、最終的な、接地している全ての領域を表す接地面102aの総接地面積画像90を得るようにしてもよい。
以下、図4(a)〜(g)に基づいて、画像を回転させて、再度、X方向、Y方向の2方向について処理を行う方法について説明する。
ここで、画像を回転させる際、図3(a)に示すように、時計周り方向を正(プラス)とし、反時計周り方向を負(マイナス)とする。
まず、画像回転部48により、総接地面積画像64を、例えば、+90°回転させ、図4(a)に示すように、第1の回転画像80を得る。この第1の回転画像80の画像データをメモリ38に記憶させる。
そして、走査画素処理部33で、第1の回転画像80に対して、上述の走査塗りつぶし処理を行なわせる。なお、走査塗りつぶし処理の終了後に、第1の回転画像80を−90°回転させて、もとの状態に戻して、最終的な総接地面積画像としてもよい。
さらに、走査塗りつぶし処理後の第1の回転画像80を、例えば、−45°回転させて、図4(b)に示すように、第2の回転画像82を得る。この第2の回転画像82の画像データをメモリ38に記憶させる。
そして、走査画素処理部33で、第2の回転画像82に対して、上述の走査塗りつぶし処理を行なわせる。なお、走査塗りつぶし処理の終了後に、第2の回転画像82を−45°回転させて、もとの状態に戻して、最終的な総接地面積画像としてもよい。
さらに、第2の回転画像82を、例えば、−30°回転させて、図4(c)に示すように、第3の回転画像84を得る。この第3の回転画像84の画像データをメモリ38に記憶させる。
そして、走査画素処理部33で、第3の回転画像84に対して、上述の走査塗りつぶし処理を行なわせる。なお、走査塗りつぶし処理の終了後に、第3の回転画像84を−15°回転させて、もとの状態に戻して、最終的な総接地面積画像としてもよい。
さらに、走査塗りつぶし処理後の第3の回転画像84を、例えば、−30°回転させて、図4(d)に示すように、第4の回転画像86を得る。この第4の回転画像86の画像データをメモリ38に記憶させる。
そして、走査画素処理部33で、第4の回転画像86に対して、上述の走査塗りつぶし処理を行なわせる。なお、走査塗りつぶし処理の終了後に、第4の回転画像86を+15°回転させて、もとの状態に戻して、最終的な総接地面積画像としてもよい。
さらに、走査塗りつぶし処理後の第4の回転画像86を、例えば、−30°回転させて、図4(e)に示すように、第5の回転画像88を得る。この第5の回転画像88の画像データをメモリ38に記憶させる。
そして、走査画素処理部33で、第5の回転画像88に対して、上述の走査塗りつぶし処理を行なわせる。走査塗りつぶし処理の終了後に、第5の回転画像88を+45°回転させて、図4(f)に示すように、もとの状態に戻すことにより、最終的な,接地している全ての領域を表す接地面102aの総接地面積画像90が得られる。
次に、得られた図4(f)に示す総接地面積画像90と、図2(a)に示す計測画像60とを画像合成部50で合成させて、図4(g)に示す合成画像66が得られる。
このようにして、本実施形態においては、画像を回転させた状態で、黒画素で挟まれた白画素を抽出し、この抽出された白画素を黒画素に変更することにより、回転させることなく走査塗りつぶした処理をして得られた総接地面積画像64よりも、精度が高い総接地面積画像90を得ることができる。
なお、本実施形態においては、回転と走査塗りつぶし処理を5回行うものに限定されるものではなく、回転と走査塗りつぶし処理は、要求される総接地面積の精度と、総接地面積を作成するに許容される処理時間とにより、適宜選択されるものであり、図4(a)に示すように1回であっても、図4(b)に示すように2回でも、図4(c)に示すように3回でも、図4(d)に示すように4回でもよい。
更には、画像を回転させる角度についても、+90°、−90°、+45°、−45°、+30、−30°などに限定されるものではなく、その回転角度は、適宜設定することができる。
本発明は、基本的に以上のようなものである。以上、本発明のタイヤ接地解析装置、タイヤ接地解析方法およびタイヤ接地解析プログラムについて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良または変更をしてもよいのはもちろんである。
本発明の実施形態のタイヤ接地解析装置を備えるタイヤ接地解析システムを示す模式図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施形態のタイヤ接地解析方法を工程順に示す模式図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施形態のタイヤ接地解析方法の要部を工程順に詳細に示す模式図である。 (a)〜(g)は、本発明の実施形態のタイヤ接地解析方法の他の例を工程順に示す模式図である。
符号の説明
10 タイヤ接地解析システム
12 撮影装置
14 タイヤ接地解析装置
20 支持基板
24 カメラ
32 画像処理部
34 物理量抽出部
36 CPU
38 メモリ
40 走査分割部
42 画像抽出部
44 比較判定部
46 変換部
48 画像回転部
50 画像合成部
60 計測画像
62 二値化画像
64 総接地面積画像(GCA画像)
66 合成画像
71 X走査列
75 Y走査列
100 タイヤ

Claims (9)

  1. タイヤの接地画像に画像処理を施してタイヤの接地解析を行うタイヤ接地解析装置であって、
    前記タイヤの接地画像から、直交して配列された複数の画素からなり、前記タイヤの接地部に相当する画素に第1の画素値が設定され、前記タイヤの非接地部に相当する画素に第2の画素値が設定された二値化画像を生成する画像生成部と、
    前記二値化画像を複数の列に区画し、各列に含まれる画素について第1の画素値の画素に挟まれた第2の画素値の画素を抽出し、前記抽出された画素について第2の画素値を第1の画素値に変換し、さらに、前記第2の画素値が第1の画素値に変換された二値化画像を複数の行に区画し、各行に含まれる画素について第1の画素値の画素に挟まれた第2の画素値の画素を抽出し、前記抽出された画素について第2の画素値を第1の画素値に変換する走査画素処理部と
    前記走査画素処理部で処理された二値化画像を所定の角度回転させる画像回転部を有し、
    前記画像回転部で回転された前記二値化画像は、再度、前記走査画素処理部で、前記二値化画像を複数の列に区画し、各列に含まれる画素について第1の画素値の画素に挟まれた第2の画素値の画素を抽出し、前記抽出された画素について第2の画素値を第1の画素値に変換し、さらに、前記第2の画素値が第1の画素値に変換された二値化画像を複数の行に区画し、各行に含まれる画素について第1の画素値の画素に挟まれた第2の画素値の画素を抽出し、前記抽出された画素について第2の画素値を第1の画素値に変換されることを特徴とするタイヤ接地解析装置。
  2. 前記各列で抽出された前記第2の画素値の画素の配列長さ、および前記各行で前記抽出された前記第2の画素値の画素の配列長さを、所定の長さと比較し、前記配列長さが所定の長さよりも短い場合、前記走査画素処理部により、前記第2の画素値を前記第1の画素値に変換させる比較決定部を有する請求項に記載のタイヤ接地解析装置。
  3. 前記画像生成部で生成された二値化画像は、前記画素の配列方向のいずれか一方と前記タイヤの接地画像におけるタイヤ周方向とが一致され、残りの一方と前記タイヤの接地画像におけるタイヤ幅方向とが一致されている請求項1または2に記載のタイヤ接地解析装置。
  4. 前記タイヤの接地画像は、トレッドパターン付きタイヤのトレッドパターンの接地画像である請求項1〜のいずれか1項に記載のタイヤ接地解析装置。
  5. タイヤの接地画像に画像処理を施してタイヤの接地解析を行うタイヤ接地解析方法であって、
    前記タイヤの接地画像から、直交して配列された複数の画素からなり、前記タイヤの接地部に相当する画素に第1の画素値が設定され、前記タイヤの非接地部に相当する画素に第2の画素値が設定された二値化画像を生成する第1の工程と、
    前記二値化画像を複数の列に区画し、各列に含まれる画素について第1の画素値の画素に挟まれた第2の画素値の画素を抽出し、前記抽出された画素について第2の画素値を第1の画素値に変換し、さらに、前記第2の画素値が第1の画素値に変換された二値化画像を複数の行に区画し、各行に含まれる画素について第1の画素値の画素に挟まれた第2の画素値の画素を抽出し、前記抽出された画素について第2の画素値を第1の画素値に変換する第2の工程と
    処理された二値化画像を所定の角度回転させる第3の工程と有し、
    前記第3の工程の後、前記回転された前記二値化画像を、再度、前記第2の工程に基づいて前記第2の画素値を前記第1の画素値に変換する第4の工程とを有することを特徴とするタイヤ接地解析方法。
  6. 前記第2の工程においては、前記各列で抽出された前記第2の画素値の画素の配列長さ、および前記各行で前記抽出された前記第2の画素値の画素の配列長さを、所定の長さと比較し、前記配列長さが所定の長さよりも短い場合、前記第2の画素値を前記第1の画素値に変換させる請求項記載のタイヤ接地解析方法。
  7. 前記第1の工程で生成された二値化画像は、画素の配列方向のいずれか一方と前記タイヤの接地画像におけるタイヤ周方向とが一致され、残りの一方と前記タイヤの接地画像におけるタイヤ幅方向とが一致されている請求項5または6に記載のタイヤ接地解析方法。
  8. 前記タイヤの接地画像は、トレッドパターン付きタイヤのトレッドパターンの接地画像である請求項のいずれか1項に記載のタイヤ接地解析方法。
  9. 請求項のいずれか1項に記載のタイヤ接地解析方法をコンピュータに実行させることを特徴とするタイヤ接地解析プログラム。
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