JP6575373B2 - タイヤ接地面解析装置、タイヤ接地面解析システム及びタイヤ接地面解析方法 - Google Patents

タイヤ接地面解析装置、タイヤ接地面解析システム及びタイヤ接地面解析方法 Download PDF

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Description

本発明は、タイヤ接地面解析装置、タイヤ接地面解析システム及びタイヤ接地面解析方法に関する。
空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」と称する)は、車両などの移動体が対象面、例えば路面上を移動するために、この路面と接触し、この車両などに搭載されたエンジンなどの動力源からの動力を対象面に伝達する唯一のものである。従って、車両の運動性能には、タイヤの性能が多大な影響を与える。タイヤの性能としては、例えば騒音性能、摩擦性能、操縦安定性能、制動性能など評価項目があり、これらの評価項目は、タイヤ接地特性によって変化するものである。このタイヤ接地特性には、接地面積、負荷荷重と接地面積に基づく平均圧力、タイヤ周方向(接地長方向)の最大接地長、タイヤ幅方向(接地幅方向)の最大接地幅などがある。これらのタイヤ接地特性を精度良く求めるためには、タイヤが対象面と接触した際のタイヤ接地形状、特にタイヤが対象面と接触した際のタイヤの接地面を構成する輪郭線を求め、接地領域を精度良く求めることが重要である。
そこで、従来では、タイヤ接地画像データの画像解析を行い、タイヤ接地形状を求め、タイヤの接地特性を求める技術が提案されている。例えば、特許文献1には、タイヤ踏み跡の撮影画像を、輝度に対して設定される閾値に基づいて2値化し、2値化した画像に対して膨張処理と収縮処理を行うことにより、タイヤ接地形状を求める技術が記載されている。
特開平5−196557号公報
しかし、タイヤの接地領域を求める際に、輝度に基づいて2値化した接地画像を用いて単純に接地領域を解析する場合、実際の接地領域以外の領域も接地領域として算出されてしまうことがある。つまり、タイヤの接地領域を撮影した接地画像は、基本的には接地部分は輝度が低く、接地していない部分は相対的に輝度が高くなるため、接地画像を2値化した場合、接地部分は黒となり、接地していない部分は白となって算出される。しかし、接地画像に輝度ムラがある場合、接地画像中には、接地していない部分においても低い輝度で撮影される部分が発生することがある。
例えば、接地画像に輝度ムラがある場合には、比較的深い溝深さで形成されるタイヤ周方向主溝が、低い輝度で撮影されることがある。この場合、接地領域以外に位置する主溝の部分も、2値化後の画像では黒となって算出されるため、接地領域以外に位置する主溝も、接地領域として算出されてしまうことになる。このように、2値化した接地画像を用いて接地領域を解析する場合、接地領域以外の部分も接地領域として算出されることがあり、接地領域を解析する際における解析誤差が発生するという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、接地領域を解析する際における解析誤差を低減することのできるタイヤ接地面解析装置、タイヤ接地面解析システム及びタイヤ接地面解析方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るタイヤ接地面解析装置は、空気入りタイヤの接地面の画像を取得する接地面画像取得部と、前記接地面画像取得部で取得した接地面画像中の画像の輪郭線を生成する輪郭線生成部と、前記輪郭線生成部で生成した輪郭線画像における前記空気入りタイヤの主溝を求める主溝算出部と、を備え、前記主溝算出部は、前記輪郭線画像に対して非接地域に走査ラインを設定する走査ライン設定部と、前記輪郭線を構成する黒画素のうち、前記走査ラインと重複する前記黒画素の総数を求める黒画素総数算出部と、前記輪郭線画像中における前記走査ラインと直交する方向に前記走査ラインを移動させて前記走査ラインが移動した位置ごとに前記走査ラインと重複している前記黒画素の総数を求めることを繰り返し、前記黒画素の総数を求めた位置ごとの前記黒画素の総数に基づいて前記主溝を特定する主溝特定部と、を有することを特徴とする。
また、上記タイヤ接地面解析装置において、前記走査ラインは、前記空気入りタイヤのタイヤ周方向に沿って延びる方向に設定されることが好ましい。
また、上記タイヤ接地面解析装置において、前記主溝特定部は、前記黒画素の総数を求めた位置において、前記黒画素の総数が最も多い位置から前記黒画素の総数が少なくなる順番に、前記空気入りタイヤが有する前記主溝の数の2倍の位置を抽出することにより、前記主溝を抽出する主溝抽出位置を複数抽出し、前記走査ラインの移動方向において隣り合う前記主溝抽出位置同士で囲まれる領域のうち、前記走査ラインの移動方向において最も端部寄りに位置する前記主溝抽出位置と、当該主溝抽出位置と隣り合う前記主溝抽出位置とで囲まれる領域を前記主溝として特定し、前記主溝として特定された領域に隣り合う領域は前記主溝として特定せず、前記主溝として特定しない領域に隣り合う領域を前記主溝として特定することにより、前記輪郭線画像における前記主溝を特定することが好ましい。
また、上記タイヤ接地面解析装置において、前記接地面画像を輝度に基づいて二値化し、接地領域画像を抽出する接地領域抽出部と、前記主溝算出部で求めた前記主溝を前記接地領域画像から除外する接地領域補正部と、前記接地領域補正部で前記主溝を除外した前記接地領域画像に対して前記空気入りタイヤの溝に該当する部分を補填する補填処理部と、を備えることが好ましい。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るタイヤ接地面解析システムは、上記タイヤ接地面解析装置と、前記空気入りタイヤを押し付ける透明板と、前記透明板に押し付けられている前記接地面を照射する複数の光源と、前記透明板を介して前記接地面を撮影する撮影部と、を備えることを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るタイヤ接地面解析方法は、空気入りタイヤの接地面の画像を取得するステップと、接地面画像中の画像の輪郭線を生成するステップと、輪郭線画像に対して非接地域に走査ラインを設定するステップと、前記輪郭線を構成する黒画素のうち、前記走査ラインと重複する前記黒画素の総数を求め、前記輪郭線画像中における前記走査ラインと直交する方向に前記走査ラインを移動させて前記走査ラインが移動した位置ごとに前記走査ラインと重複している前記黒画素の総数を求めることを繰り返し、前記黒画素の総数を求めた位置ごとの前記黒画素の総数に基づいて、前記輪郭線画像における前記空気入りタイヤの主溝を求めるステップと、を含むことを特徴とする。
本発明に係るタイヤ接地面解析装置、タイヤ接地面解析システム及びタイヤ接地面解析方法は、接地領域を解析する際における解析誤差を低減することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係るタイヤ接地面解析システムを示す構成図である。 図2は、図1に示すタイヤ接地面解析装置の機能を示すブロック図である。 図3は、実施形態に係るタイヤ接地面解析装置で接地面の解析を行う際の処理手順を示すフロー図である。 図4は、接地面画像の説明図である。 図5は、接地領域画像を抽出する際の処理手順を示すフロー図である。 図6は、ノイズ除去処理を行った接地面画像の説明図である。 図7は、二値化画像の説明図である。 図8は、収縮処理の説明図である。 図9は、膨張処理の説明図である。 図10は、膨張処理と収縮処理を行った二値化画像の説明図である。 図11は、孤立点の除去を行った二値化画像の説明図である。 図12は、輪郭線を生成する際の処理手順を示すフロー図である。 図13は、二値化を行った接地面画像の説明図である。 図14は、輪郭線画像の説明図である。 図15は、主溝を求める際の処理手順を示すフロー図である。 図16は、走査ラインについての説明図である。 図17は、主溝抽出位置についての説明図である。 図18は、主溝画像についての説明図である。 図19は、主溝を除外する際の処理手順を示すフロー図である。 図20は、主溝を差し引いた接地領域画像の説明図である。 図21は、不要画素を除去した接地領域画像の説明図である。 図22は、孤立点を除去した接地領域画像の説明図である。 図23は、総接地領域画像の説明図である。 図24は、実施形態に係るタイヤ接地面解析装置の変形例であり、輪郭線画像を区画分割して主溝を求める際の処理手順を示すフロー図である。 図25は、輪郭線画像に対して行う区画分割についての説明図である。 図26は、区画ごとに黒画素総数の最大値とタイヤ幅方向位置を求める場合の説明図である。 図27は、実施形態に係るタイヤ接地面解析装置の変形例であり、画像の回転処理を自動的に行う場合の説明図である。
以下に、本発明に係るタイヤ接地面解析装置、タイヤ接地面解析システム及びタイヤ接地面解析方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易に想到できるもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
〔実施形態〕
図1は、実施形態に係るタイヤ接地面解析システムを示す構成図である。図2は、図1に示すタイヤ接地面解析装置の機能を示すブロック図である。これらの図において、図1は、タイヤ接地面解析システムの全体構成を模式的に示し、図2は、タイヤ接地面解析装置の主たる機能を示している。
本実施形態に係るタイヤ接地面解析システム1は、空気入りタイヤの接地面61の画像を取得することにより、接地面61の解析を行うシステムに適用される。タイヤ接地面解析システム1は、タイヤ試験機2と、撮影装置10と、タイヤ接地面解析装置20とを備える(図1参照)。
タイヤ試験機2は、試験を行う空気入りタイヤである試験タイヤ60に試験条件を付与する装置である。図1の構成では、タイヤ試験機2は、支持装置3と、駆動装置5とを有する。支持装置3は、試験タイヤ60を回転可能に支持する装置であり、試験タイヤ60を装着するリム4を有する。駆動装置5は、試験タイヤ60に駆動力を付与する装置であり、試験タイヤ60を駆動するモータ6と、モータ6を駆動制御するモータ制御装置7とから構成される。
このタイヤ試験機2では、支持装置3が、試験タイヤ60をリム4に装着して支持し、試験タイヤ60を駆動装置5の透明板11の一主面である上面11Uに押圧して試験タイヤ60に荷重を付与する。また、支持装置3が、リム4を変位させて試験タイヤ60と透明板11との位置関係を調整することにより、試験タイヤ60にスリップ角又はアングル角を付与する。また、駆動装置5は、モータ制御装置7によりモータ6を駆動してリム4を所定角度回転させることができる。これにより、車両走行時におけるタイヤの転動状態が、透明板11の表面を路面として再現される。また、支持装置3及び駆動装置5が、荷重、回転速度、スリップ角、アングル角などを調整することにより、試験条件を変更できる。
透明板11は、光を透過する性質を有する光透過板である。透明板11は光を100%透過しなくてもよく、透明板11を介してタイヤの表面を撮影することができる光透過率を有していればよい。透明板11は、例えば、アクリル樹脂製の平面板又はガラス製の平面板である。試験タイヤ60と平面板との接触状態を撮影して画像解析するので、より現実に近いタイヤの接地状態を解析することができる。
撮影装置10は、試験タイヤ60を撮影する撮影部であるカメラ15と、光源である照明用ランプ16とを有する。カメラ15は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)カメラにより構成される。カメラ15は、透明板11を介して試験タイヤ60を撮影することにより、透明板11に押し付けられている試験タイヤ60の接地面61を撮影する。詳しくは、カメラ15は、透明板11の他主面である下面11D側に、光軸が下面11D側に対して直交する向きで配設され、下面11D側から、透明板11を介して試験タイヤ60を撮影する。これにより、カメラ15は、少なくとも接地面61を含んで試験タイヤ60を撮影し、接地面61を含んだ試験タイヤ60のデジタル画像データを生成する。
照明用ランプ16は、カメラ15の撮影範囲を照らすランプであり、例えば、ハロゲンランプにより構成される。この照明用ランプ16は、複数が設けられており、透明板11に押し付けられている試験タイヤ60の接地面61を、透明板11の下面11D側から透明板11を介して、または透明板11の上面11U側と試験タイヤ60との間から照射する。複数の照明用ランプ16は、支持装置3によって試験タイヤ60が回転することに伴って移動する透明板11が移動する位置以外の位置に、それぞれ配設されている。
なお、これらの照明用ランプ16は、タイヤ試験機2での試験の条件に応じて数を異ならせてもよい。例えば、透明板11に対して試験タイヤ60を押し付ける際の荷重が小さい場合は、接地領域が狭くなるため、接地面61と非接地面との輝度差が明確になる。このため、この場合は、照明用ランプ16は、比較的数が少なくてもよく、透明板11の移動方向に対して斜め方向になる2箇所に配置する程度でもよい。これに対し、透明板11に対して試験タイヤ60を押し付ける際の荷重が大きい場合は、接地領域が広くなるため、接地面61に対してより多くの方向から光を照射する必要がある。このため、この場合は、照明用ランプ16は接地面61を囲んだ4箇所以上に配置する。また、これらの照明用ランプ16は、常時点灯タイプであってもよく、フラッシュ点灯タイプであってもよい。
タイヤ接地面解析装置20は、例えば、所定の解析プログラムをインストールしたPC(Personal Computer)であり、撮影装置10から入力される試験タイヤ60の画像を処理して試験タイヤ60の接地面61を解析する処理を行う。試験タイヤ60の接地面61を解析する処理は、撮影した試験タイヤ60の画像に基づき、接地面61を算出する処理を含む。タイヤ接地面解析装置20は、接地面61の解析等の演算処理やデータの保存等を行う処理装置30と、オペレータがタイヤ接地面解析装置20への入力操作を行う入力部21と、解析結果や各種情報を表示する表示部22と、を有している。入力部21には、キーボードや、マウス等のポインティングデバイスが用いられており、表示部22には、液晶ディスプレイ等のディスプレイ装置が用いられている。入力部21と表示部22とは、処理装置30に電気的に接続されており、これによりタイヤ接地面解析装置20は、オペレータが表示部22を視認しながら入力部21で入力操作をすることが可能になっている。また、カメラ15は、タイヤ接地面解析装置20の処理装置30に接続されており、これによりタイヤ接地面解析装置20は、カメラ15で撮影した画像を取得することが可能になっている。
タイヤ接地面解析装置20が有する処理装置30は、CPU(Central Processing Unit)等を有する処理部31や、RAM(Random Access Memory)等の記憶部50を備えて構成されている。このように構成される処理部31と記憶部50とは、同一筐体内に設けられていてもよく、異なる筐体内に設けられていてもよく、或いは、複数の記憶部50が双方の形態で設けられていてもよい。
処理装置30が有する処理部31は、接地面画像取得部32と、接地領域抽出部33と、輪郭線生成部34と、主溝算出部35と、接地領域補正部39と、補填処理部40と、を機能的に有している。このうち、接地面画像取得部32は、試験タイヤ60の接地面61の画像である接地面画像80(図4参照)を取得する。また、接地領域抽出部33は、接地面画像取得部32で取得した接地面画像80を輝度に基づいて二値化することにより、接地領域の画像である接地領域画像81(図11参照)を抽出する。また、輪郭線生成部34は、接地面画像取得部32で取得した接地面画像80中の画像の輪郭線を生成する。
また、主溝算出部35は、走査ライン設定部36と、黒画素総数算出部37と、主溝特定部38と、を含んでおり、輪郭線生成部34で生成した輪郭線画像88(図14参照)における試験タイヤ60の主溝75(図16参照)を求めることが可能になっている。このうち、走査ライン設定部36は、輪郭線生成部34で生成した輪郭線画像88に対して、非接地域90(図16参照)に走査ライン70(図16参照)を設定する。また、黒画素総数算出部37は、輪郭線画像88において輪郭線89(図16参照)を構成する黒画素のうち、走査ライン70と重複する黒画素の総数を求める。また、主溝特定部38は、輪郭線画像88中における走査ライン70と直交する方向に走査ライン70を移動させて走査ライン70が移動した位置ごとに走査ライン70と重複している黒画素の総数を求めることを繰り返し、黒画素の総数を求めた位置ごとの黒画素の総数に基づいて主溝75を特定する。
また、処理部31が有する接地領域補正部39は、主溝算出部35で求めた主溝75を接地領域画像81から除外する。また、補填処理部40は、接地領域補正部39で主溝75を除外した接地領域画像81に対して試験タイヤ60の溝76(図22参照)に該当する部分を補填する処理を行う。
タイヤ接地面解析装置20で用いられる解析プログラムは、予め記憶部50に記憶されており、試験タイヤ60の接地面61の解析を行う際には、記憶部50に記憶されているプログラムを処理部31で呼び出し、プログラムに沿った動作を処理部31で実行することにより、各機能を実行する。
本実施形態に係るタイヤ接地面解析システム1及びタイヤ接地面解析装置20は、以上のような構成からなり、以下、その作用について説明する。タイヤ接地面解析システム1によって試験タイヤ60の接地面61の解析を行う際には、試験タイヤ60をタイヤ試験機2の支持装置3に装着し、試験タイヤ60を透明板11に押し付けた状態で回転させながら、或いは停止させた状態で、カメラ15によって接地面61を撮影する。その際に、試験タイヤ60に対しては、複数の方向から複数の照明用ランプ16によって光を照射した状態で撮影する。このため、カメラ15は、接地面61と接地面61以外の部分とで、輝度差をつけて試験タイヤ60を撮影することができる。撮影した画像は、タイヤ接地面解析装置20で取得し、タイヤ接地面解析装置20は、取得した画像に基づいて、接地面61の解析を行う。
次に、タイヤ接地面解析装置20で接地面61の解析を行う場合の処理手順について説明する。図3は、実施形態に係るタイヤ接地面解析装置で接地面の解析を行う際の処理手順を示すフロー図である。図4は、接地面画像の説明図である。タイヤ接地面解析装置20で接地面61の解析を行う場合には、まず、試験タイヤ60の接地面61の画像である接地面画像80を取得する(ステップST11)。カメラ15は、透明板11に押し付けられている試験タイヤ60を透明板11を介して撮影するため、このカメラ15で撮影した画像をタイヤ接地面解析装置20で取得することにより、この画像を接地面画像80として取得する。接地面画像80の取得は、処理装置30の処理部31が有する接地面画像取得部32で行う。
接地面画像取得部32で取得する接地面画像80は、単に試験タイヤ60を接地面61側から撮影したものになっているため、試験タイヤ60における接地面61以外の領域も含んだ画像になっている。この接地面画像80は、例えば、輝度が256階調で表される画像として接地面画像取得部32で取得する。また、試験タイヤ60を回転させながら接地面61の撮影を行う場合には、接地面画像取得部32は、取得した接地面画像80を記憶部50に伝送し、記憶部50で逐一保存する。
次に、接地領域画像81(図11参照)を抽出する(ステップST12)。接地領域画像81の抽出は、処理装置30の処理部31が有する接地領域抽出部33で行う。図5は、接地領域画像を抽出する際の処理手順を示すフロー図である。図6は、ノイズ除去処理を行った接地面画像の説明図である。接地領域画像81の抽出を行う際には、まず、接地領域抽出部33によって接地面画像80に対してノイズ除去処理を行う(ステップST21)。この場合におけるノイズ除去処理は、例えば、注目画素とその注目画素の周辺に配置される周辺画素とについて輝度の大きい順に並び替え、並べ替えた輝度の中間値を、注目画素の輝度値に置換するメディアンフィルタを用いてノイズ除去処理を行うことにより、図6に示すように接地面画像80から、点状に散りばめられて発生するノイズである、いわゆるゴマ塩ノイズを除去する。
なお、このノイズ除去処理は、メディアンフィルタ以外を用いて行ってもよく、例えば、所定範囲の輝度値を平均化することにより画像全体をぼやかす平均化フィルタや、注目画素と周辺画素との距離を考慮して、距離に応じた重み付けを行って輝度値を平均化するガウシアンフィルタを用いて行ってもよい。
次に、ノイズ除去後の接地面画像80を、輝度に基づいて二値化する(ステップST22)。図7は、二値化画像の説明図である。ノイズ除去後の接地面画像80に対して二値化を行う際には、二値化を行うための閾値を接地面画像80の輝度に対して設定し、ノイズ除去後の接地面画像80を構成する画素のうち、閾値よりも輝度が高い画素は白とし、閾値よりも輝度が低い画素は黒とする。例えば、256階調の輝度に対して、閾値を130程度に設定し、輝度が130以下の画素は黒画素に置換し、輝度が130を超える画素は白画素に置換する。このように、ノイズ除去後の接地面画像80を構成する画素の輝度を用いて各画素を白と黒に分離することにより、接地面画像80を、白画素と黒画素とからなる二値化画像82に変換する。なお、二値化を行う際における輝度の閾値は、取得した接地面画像80の全体の輝度等に応じて適宜設定するのが好ましい。
次に、二値化画像82に対して非接地領域84の溝輪郭85を除去する(ステップST23)。つまり、カメラ15で撮影した接地面画像80は、試験タイヤ60の接地面61以外の領域も含んだ画像になっているため、二値化画像82も、接地面61に該当する接地領域83のみでなく、接地領域83以外の領域である非接地領域84も含んだ画像になっている。つまり、二値化画像82は、非接地領域84の溝輪郭85も含んだ画像になっている。このため、非接地領域84の溝輪郭85を除去することにより、非接地領域84の画像情報を除去できるようにする。この非接地領域84の溝輪郭85を除去する際には、膨張処理と収縮処理とを繰り返すことにより行う。
図8は、収縮処理の説明図である。図9は、膨張処理の説明図である。図10は、膨張処理と収縮処理を行った二値化画像の説明図である。収縮処理は、例えば注目画素を黒画素とする場合に、図8に示すように、注目画素の周辺に1画素でも白画素があれば、注目画素を白画素に置き換える処理になっている。つまり、収縮処理は、黒画素をそれぞれ中心画素とし、その周辺の8画素(中心画素から最も近い左上、上、右上、右、右下、下、左下、左の各1画素)のうち1つでも白画素が存在すれば、その中心画素を白画素に置き換える処理になっている。反対に膨張処理は、図9に示すように、注目画素の周辺に1画素でも黒画素があれば、注目画素を黒画素に置き換える処理になっている。つまり、膨張処理は、白画素をそれぞれ中心画素とし、その周辺の8画素(中心画素から最も近い左上、上、右上、右、右下、下、左下、左の各1画素)のうち1つでも黒画素が存在すれば、その中心画素を黒画素に置き換える処理になっている。
非接地領域84の溝輪郭85は、輪郭を構成する線の幅が比較的細いものが多いため、収縮処理を繰り返すことにより、概ね白画素に置き換えることができる。しかし、収縮処理を行った場合、接地領域83の輪郭部分も白画素に置き換えられ、接地領域83全体が小さくなってしまうので、収縮処理を行った回数と同じ回数分、膨張処理を行うことにより、接地領域83の大きさが小さくならないようにする。
ただし、収縮処理を一度に何度も行うと、接地領域83の形状が崩れてしまう虞があるため、収縮処理は複数回に分けて行う。本実施形態では、収縮処理を6回行った後、膨張処理を12回行い、その後、収縮処理を6回行う。これらの収縮処理や膨張処理の回数や順番は、解析を行う試験タイヤ60のトレッドパターンや、試験の条件等に応じて適宜設定するのが好ましい。これらのように、二値化画像82に対して収縮処理と膨張処理とを繰り返し行うことにより、図10に示すように、非接地領域84の溝輪郭85を除去した二値化画像82を得ることができる。
次に、二値化画像82中の孤立点86を除去する(ステップST24)。つまり、二値化画像82には、接地面画像80において影となることにより輝度が低くなっていた部分が、黒画素の小さな集合体である孤立点86となって存在することがある。孤立点86は、接地領域83を構成しない画素であるため、接地領域抽出部33で除去する。
図11は、孤立点の除去を行った二値化画像の説明図である。孤立点86の除去は、二値化画像82中において、画素占有面積が所定の閾値以下の黒画素集合体を除去することにより行う。例えば、閾値を30000画素として設定し、連続する黒画素が30000画素以下の黒い画素の集合体は、一括して除去する。これにより、二値化画像82中より、不要な孤立点86を極力除去する。接地領域抽出部33は、これらの処理を行うことにより、二値化画像82の非接地領域84中の画像情報を極力除去した接地領域画像81を抽出する。
タイヤ接地面解析装置20は、接地面画像80を取得(ステップST11)したら、これらのようにして接地領域画像81を抽出するが、一方で、接地面画像80より主溝を求める処理を行う。これらの接地領域画像81の抽出処理と、主溝を求める処理とは、平行して行ってもよく、順番に行ってもよい。また、接地領域画像81の抽出処理と主溝を求める処理とを平行して行う場合は、どちらを先に行ってもよい。次に、主溝を求める処理について説明する。
接地面画像80より主溝を求める処理を行う際には、まず、輪郭線を生成する(ステップST13)。輪郭線の生成は、処理装置30の処理部31が有する輪郭線生成部34で行う。図12は、輪郭線を生成する際の処理手順を示すフロー図である。輪郭線を生成する際には、接地領域画像81を抽出する際の処理と同様に、まず、接地面画像80に対してノイズ除去処理を行う(ステップST31)。このノイズ除去処理は、接地領域画像81を抽出する際の処理と同様に、接地面画像80に対して、メディアンフィルタや、平均化フィルタ、ガウシアンフィルタ等を用いて行う。
なお、ノイズ除去処理は、主溝を求める処理を行う際に独立して行わなくてもよく、接地領域画像81を抽出する際に接地面画像80に対してノイズ除去処理を行った後の画像を用いてもよい。即ち、接地領域画像81の抽出処理と、接地面画像80より主溝を求める処理とで、ノイズ除去処理後の画像を共用してもよい。
次に、ノイズ除去後の接地面画像80を、輝度に基づいて二値化する(ステップST32)。図13は、二値化を行った接地面画像の説明図である。主溝を求める処理時に行う接地面画像80の二値化は、接地領域画像81の抽出処理時の二値化(ステップST22)と同様の手法で行うが、二値化を行う際における閾値を異ならせる。主溝を求める処理時の二値化は、例えば、256階調の輝度に対して、閾値を200程度に設定し、輝度が200以下の画素は黒画素に置換し、輝度が200を超える画素は白画素に置換する。つまり、接地領域画像81の抽出処理時の二値化の閾値よりも、黒画素に置換させる割合を高める。これにより、二値化画像87に、より確実に接地領域83が表れるようにする。
次に、二値化画像87より輪郭線89を抽出する(ステップST33)。つまり、二値化画像87中の各黒画素の集合体の輪郭部分を輪郭線89として抽出する。図14は、輪郭線画像の説明図である。二値化画像87からの輪郭線89の抽出は、例えば、画像を走査することにより、階調差がある部分をエッジとして検出し、この走査を複数の方向から行うことにより輪郭を抽出するソーベルフィルタを用いて行う。これにより、二値化画像87中で黒画素によって構成される画像における、白画素との境界部分を輪郭線89として抽出し、輪郭線画像88を生成する。
なお、輪郭線89の抽出は、ソーベルフィルタを用いる抽出方法以外で行ってもよい。例えば、二値化画像87中の水平方向の隣り合う画素同士、または垂直方向の隣り合う画素同士の輝度差(絶対値)を計算し、その値を二値化画像87の画素ごとに出力することにより、輪郭線89を抽出してもよい。
これらの処理を行うことにより、接地面画像80中の画像の輪郭線89を生成したら、次に、輪郭線画像88における試験タイヤ60の主溝75を、処理装置30の処理部31が有する主溝算出部35によって求める(ステップST14)。図15は、主溝を求める際の処理手順を示すフロー図である。図16は、走査ラインについての説明図である。輪郭線画像88中の主溝75を求める際には、まず、輪郭線画像88に対して非接地域90に走査ライン70を設定する(ステップST41)。この設定は、主溝算出部35が有する走査ライン設定部36によって行う。走査ライン設定部36は、輪郭線画像88に対して、輪郭線画像88中の主溝75の延在方向に延びる走査ライン70を設定する。つまり、走査ライン70は、主溝75の輪郭線89に対して平行なラインになっており、タイヤ周方向に沿って延びる方向に設定されるラインになっている。
走査ライン70は、輪郭線画像88における非接地域90に設定する。ここでいう非接地域90は、輪郭線画像88中のタイヤ周方向において接地領域83の両側に位置する領域になっている。このため、非接地域90は、タイヤ周方向において接地領域83を挟んだ2箇所に位置する領域になっている。また、非接地域90は、タイヤ周方向における幅が、2箇所の非接地域90のそれぞれにおいて一定の幅となっている。走査ライン設定部36は、この2箇所の非接地域90のそれぞれに対して、走査ライン70を設定する。2箇所の走査ライン70は、タイヤ周方向における長さが、共にタイヤ周方向における非接地域90の幅と同じ長さになっており、タイヤ幅方向における位置が同じ位置に設定される。
なお、非接地域90は、タイヤ接地面解析装置20の表示部22に表示される輪郭線画像88に基づいて入力部21に対してオペレータが入力操作を行うことにより設定する。また、1つの試験タイヤ60で複数枚の接地面画像80を撮影する際には、1つの輪郭線画像88を用いて設定した非接地域90を、他の接地面画像80の輪郭線画像88で走査ライン70を設定する際に流用する。もしくは非接地域90を、複数枚の接地面画像80ごとに設定する。
次に、輪郭線画像88において走査ライン70と重複する黒画素の総数を求める(ステップST42)。つまり、2箇所の走査ライン70は、タイヤ幅方向における位置が同じ位置となっているので、タイヤ幅方向における2箇所の走査ライン70が位置する位置において、輪郭線89を構成する黒画素のうち、走査ライン70と重複する黒画素の総数を黒画素総数算出部37によって求める。求めた黒画素の総数は、タイヤ接地面解析装置20の記憶部50で記憶する。
次に、走査ライン70を移動させる(ステップST43)。この移動は、走査ライン設定部36により行い、輪郭線画像88中における走査ライン70と直交する方向に1画素分、2箇所の走査ライン70を共に移動させる。即ち、2箇所の走査ライン70をタイヤ幅方向に1画素分移動させる。
次に、走査ライン70は画像の端部91に到達したか否かを判定する(ステップST44)。即ち、タイヤ幅方向に移動させた走査ライン70が、輪郭線画像88のタイヤ幅方向における端部91に到達したか否かを判定する。この判定により、走査ライン70は輪郭線画像88の端部91に到達していないと判定された場合(ステップST44、No判定)には、ステップST42に戻り、走査ライン70と重複する黒画像の総数を求める。
これに対し、走査ライン70は輪郭線画像88の端部91に到達したと判定された場合(ステップST44、Yes判定)には、タイヤ幅方向において黒画素の総数が最も多い位置から順番に黒画素の総数が多い位置を、主溝75の数に対応した数だけ選び出す(ステップST45)。つまり、黒画素の総数を求めた位置において、黒画素の総数が最も多い位置から黒画素の総数が少なくなる順番に、試験タイヤ60が有する主溝75の数の2倍の位置を抽出することにより、主溝75を抽出する主溝抽出位置92を主溝特定部38によって複数抽出する。例えば、主溝75の本数が3本であるときには、走査ライン70と重複した黒画素の総数が1番多いタイヤ幅方向における位置から、黒画素の総数が6番目に多いタイヤ幅方向における位置までの6箇所のタイヤ幅方向における位置を抽出する。
次に、選び出した位置を座標順に並べ替えることにより主溝抽出位置を抽出する(ステップST46)。例えば、走査ライン70と重複した黒画素の総数が1番多い位置から6番目に多い位置までのタイヤ幅方向における座標が、1番目から6番目の順番に623、548、845、261、326、914である場合には、これを座標順に並べ替えることにより、261、326、548、623、845、914とする。タイヤ幅方向におけるこれらの座標の各位置を、主溝抽出位置92として抽出する。
図17は、主溝抽出位置についての説明図である。タイヤ幅方向における位置を横軸とし、黒画素の総数を縦軸としてグラフを作成すると、輪郭線画像88において、主溝75の輪郭線89が位置するタイヤ幅方向における位置の黒画素の総数が多くなる。このため、タイヤ幅方向における位置ごとに黒画素の総数を調べ、黒画素の総数が多い位置をタイヤ幅方向における位置に対応付けると、タイヤ幅方向において主溝75の輪郭が位置する部分を抽出することができる。主溝抽出位置92は、このように、タイヤ幅方向における主溝75の輪郭が位置する部分になっている。
次に、主溝抽出位置92を用いて主溝75を特定する(ステップST47)。図18は、主溝画像についての説明図である。主溝75の特定は、まず、走査ライン70の移動方向において隣り合う主溝抽出位置92同士で囲まれる領域のうち、走査ライン70の移動方向、即ちタイヤ幅方向において最も端部91寄りに位置する主溝抽出位置92と、当該主溝抽出位置92と隣り合う主溝抽出位置92とで囲まれる領域を主溝75として特定する。さらに、主溝75として特定された領域に隣り合う領域は主溝75として特定せず、主溝75として特定しない領域に隣り合う領域を主溝75として特定する。これにより、輪郭線画像88における主溝75を特定し、主溝画像93を生成する。
換言すると、タイヤ幅方向における位置座標の小さい方から主溝抽出位置92を2つずつ取り、2つの主溝抽出位置92が位置する2点の座標で囲まれた領域を、主溝75として特定し、黒画素で塗り潰す。例えば、タイヤ幅方向における主溝抽出位置92の座標が、261、326、548、623、845、914である場合には、261〜326で囲まれた領域、548〜623で囲まれた領域、845〜914で囲まれた領域を黒画素で塗り潰すことにより、主溝画像93を生成する。主溝特定部38は、これらのように、輪郭線画像88中における走査ライン70と直交する方向に走査ライン70を移動させて、走査ライン70が移動した位置ごとに走査ライン70と重複している黒画素の総数を求めることを繰り返し、黒画素の総数を求めた位置ごとの黒画素の総数に基づいて、主溝75を特定する。
なお、主溝75の特定は、これらのように、座標ごとの黒画素の総数に基づいて特定するが、撮影段階で、主溝75の輪郭線89をカメラ15の画素の方向と厳密に平行に合わせることは、非常に困難なものとなる。このため、ステップST11で接地面画像80を取得した際に、接地面画像80の向きを、接地面画像80中の主溝75の輪郭線89がカメラ15の画素の方向と平行になるように接地面画像80を回転させてから、輪郭線画像88の生成を経て主溝75を求めるのが好ましい。このように接地面画像80の回転処理を行うことで、解析精度の低下を回避できる。また、主溝75がタイヤ周方向に対して傾斜しているものについては、タイヤ周方向に対する主溝75の角度を予め求め、その溝角度の分だけ、接地面画像80の回転処理を行うのが好ましい。これにより、主溝75がタイヤ周方向に対して傾斜している場合でも、主溝75の輪郭線89をカメラ15の画素の方向と平行にしてから、主溝75を求めることができるので、解析精度の低下を回避できる。
主溝算出部35によって主溝75を求めて主溝画像93を生成したら、次に、接地領域補正部39によって接地領域画像81から主溝75を除外する(ステップST15)。図19は、主溝を除外する際の処理手順を示すフロー図である。図20は、主溝を差し引いた接地領域画像の説明図である。接地領域画像81から主溝75を除外する際には、まず、接地領域抽出部33で抽出した接地領域画像81から主溝75を差し引く(ステップST51)。接地領域画像81から主溝75を差し引く際には、まず、主溝画像93において主溝75に相当する黒画素位置を記憶部50で記憶する。次に、接地領域画像81に対し、記憶部50で記憶した黒画素位置と同じ位置の画素を白画素に置換する。これにより、主溝75を差し引いた接地領域画像81を生成する。
次に、主溝75を差し引いた接地領域画像81から不要画素94を除去する(ステップST52)。図21は、不要画素を除去した接地領域画像の説明図である。不要画素94の除去は、接地領域画像81を抽出する際における非接地領域84の溝輪郭85を除去する処理(ステップST23)と同様に、膨張処理と収縮処理とを繰り返すことにより行う。例えば、収縮処理を6回行い、その後膨張処理を6回行うことにより、主溝75を差し引いた接地領域画像81から不要画素94を除去する。
次に、孤立点95を除去する(ステップST53)。図22は、孤立点を除去した接地領域画像の説明図である。孤立点95の除去は、接地領域画像81を抽出する際における二値化画像82中の孤立点86を除去する処理(ステップST24)と同様に、画素占有面積が所定の閾値以下の黒画素集合体を除去することにより行う。例えば、閾値を2000画素として設定し、連続する黒画素が2000画素以下の黒い画素の集合体は、一括して除去する。これにより、接地領域画像81中より、不要な孤立点95を極力除去する。
これらのように、接地領域画像81から主溝75を差し引き、不要画素94や孤立点95を除去することによって接地領域画像81から主溝75を除外したら、次に、溝76に該当する部分を補填し、総接地領域97の画像を取得する(ステップST16)。図23は、総接地領域画像の説明図である。総接地領域97の画像の取得は、補填処理部40によって行う。補填処理部40で接地領域画像81から、総接地領域97の画像を取得する際には、膨張処理と収縮処理とをそれぞれ繰り返すことにより行う。つまり、非接地領域84の溝輪郭85を除去する処理(ステップST23)では、不必要な黒画素を除去するために膨張処理と収縮処理とを行うが、接地領域画像81では、溝76は白画素として表れるため、接地領域83中の白画素を除去して黒画素にすることにより、溝76に該当する部分を補填する。
このため、接地領域画像81の接地領域83中において主溝75を含む溝76に該当する部分を補填する際には、まず、膨張処理を複数回行うことにより、接地領域83中の白画素を黒画素に置き換える。その後、膨張処理を行うことによって大きさが大きくなった接地領域83の大きさを、元の大きさに戻すため、膨張処理の回数と同じ回数で収縮処理を行う。補填処理部40は、接地領域画像81に対して、例えば膨張処理を80回行った後、収縮処理を80回行うことにより、接地領域画像81の接地領域83における溝76の部分が補填された画像である総接地領域97の画像を生成し、総接地領域画像96を取得する。つまり、補填処理部40は、接地領域補正部39で主溝75を除外した接地領域画像81に対して試験タイヤ60の溝76に該当する部分を補填することにより、総接地領域画像96を取得する。
タイヤ接地面解析システム1は、1つの試験タイヤ60で接地面画像80を多数取得し、これらの接地面画像80に対して上述したタイヤ接地面解析方法で総接地領域97の解析を行うことにより、各接地面画像80において、精度の高い総接地領域97を容易に取得することができる。
以上の実施形態に係るタイヤ接地面解析装置20は、接地面画像80より輪郭線画像88を生成し、輪郭線画像88に対して走査ライン70を用いて主溝75を求めるため、接地面画像80に基づいて総接地領域97を取得して接地領域の解析を行う際に、非接地域90の主溝75も接地領域に含まれて解析が行われることを防ぐことができる。この結果、接地領域を解析する際における解析誤差を低減することができる。
また、走査ライン70は、試験タイヤ60のタイヤ周方向に沿って延びる方向に設定されるため、走査ライン70と重複する黒画素の総数を求めることにより、輪郭線画像88における主溝75の輪郭線89の位置を抽出することができる。これにより、タイヤ幅方向における主溝75の位置を、より確実に特定することができる。この結果、接地領域を解析する際における解析誤差を、より確実に低減することができる。
また、主溝特定部38は、主溝75の数の2倍の数で主溝抽出位置92を抽出し、これらの主溝抽出位置92を用いて主溝75を特定するため、非接地域90の主溝75が接地領域に含まれて解析が行われることを、より確実に防ぐことができる。この結果、接地領域を解析する際における解析誤差を、より確実に低減することができる。
また、接地領域画像81から主溝75を除外し、主溝75を除外した接地領域画像81に対して試験タイヤ60の溝76に該当する部分を補填することによって総接地領域97の画像を生成するため、非接地域90の主溝75を含まない総接地領域97の画像を、精度良く生成することができる。この結果、接地領域を解析する際における解析誤差を、より確実に低減することができる。
また、実施形態に係るタイヤ接地面解析システム1は、透明板11に押し付けられている試験タイヤ60の接地面61を複数の照明用ランプ16で照射した状態で、透明板11を介してカメラ15によって接地面61を撮影するため、接地面61と非接地面との輝度差をつけた状態で接地面61を撮影することができる。その際に、試験タイヤ60に対しては、複数の方向から複数の照明用ランプ16によって光を照射した状態で撮影するため、接地面61と接地面61以外の部分とで、輝度差をつけて撮影することができる。これにより、接地面画像80中の主溝75の位置を、より確実に特定することができ、非接地領域84の主溝75を、より確実に除外して接地領域の解析を行うことができる。この結果、接地領域を解析する際における解析誤差を、より確実に低減することができる。
また、実施形態に係るタイヤ接地面解析方法は、接地面画像80より輪郭線画像88を生成し、輪郭線画像88に対して走査ライン70を用いて主溝75を求めるため、接地面画像80に基づいて総接地領域97を取得して接地領域の解析を行う際に、非接地域90の主溝75も接地領域に含まれて解析が行われることを防ぐことができる。この結果、接地領域を解析する際における解析誤差を低減することができる。
〔変形例〕
なお、上述した実施形態に係るタイヤ接地面解析装置20では、輪郭線画像88と走査ライン70とを用いた主溝75の特定は、タイヤ幅方向の位置座標における主溝抽出位置92に基づいて特定を行っているが、主溝75をより正確に特定できるように、輪郭線画像88に対して画素の水平方向に平行となる区画線100を入れて、区画分割を行ってもよい。図24は、実施形態に係るタイヤ接地面解析装置の変形例であり、輪郭線画像を区画分割して主溝を求める際の処理手順を示すフロー図である。主溝75を特定する際に、輪郭線画像88の区画分割を行う場合でも、まず輪郭線画像88に対して走査ライン70を設定し(ステップST41)、走査ライン70と重複する黒画素の総数を求め(ステップST42)、走査ライン70と直交する方向に走査ライン70を移動させる(ステップST43)ことを、走査ライン70が画像の端部91に到達するまで繰り返す(ステップST44)。
走査ライン70が輪郭線画像88の端部91に到達したら(ステップST44、Yes判定)、輪郭線画像88を区画分割する(ステップST61)。図25は、輪郭線画像に対して行う区画分割についての説明図である。輪郭線画像88の区画分割は、例えば図25に示すように、輪郭線画像88に対してタイヤ周方向に延びる区画線100を、タイヤ幅方向に一定の間隔で複数設定することにより行う。これにより、隣り合う区画線100同士の間の部分、及びタイヤ幅方向における端部に位置する区画線100と輪郭線画像88の端部91との間の部分をそれぞれ1つの区画101とし、輪郭線画像88を、タイヤ幅方向において複数の区画101に分割する。1つの区画101は、タイヤ周方向の長さは輪郭線画像88のタイヤ周方向における長さになり、タイヤ幅方向における幅は、例えば10画素分の幅で設定する。即ち、複数の区画線100は、輪郭線画像88のタイヤ周方向における長さが同方向における輪郭線画像88の長さと同じ長さで、輪郭線画像88のタイヤ幅方向に10画素間隔で設定し、輪郭線画像88は、このように設定される区画線100によって複数の区画101に分割する。
次に、区画101ごとに黒画素総数の最大値と、それに対応するタイヤ幅方向位置を算出する(ステップST62)。図26は、区画ごとに黒画素総数の最大値とタイヤ幅方向位置を求める場合の説明図である。区画101ごとの黒画素総数の最大値の算出は、タイヤ幅方向位置ごとの黒画素の総数を参照しながら、黒画素の総数が一番多いタイヤ幅方向における位置を、区画101ごとに抽出することにより行う。つまり、輪郭線画像88の区画101ごとに、ステップST42で求めた黒画素の総数の最大値である区画内最大値105を求め、この区画内最大値105のタイヤ幅方向における位置を算出する。
区画101ごとに、区画内最大値105のタイヤ幅方向における位置を抽出したら、各区画内最大値105のタイヤ幅方向における位置での黒画素の総数をリストアップする。このようにしてリストアップした黒画素の総数において、黒画素の総数の最も多い区画内最大値105のタイヤ幅方向における位置から、黒画素の総数が少なくなる順番に、試験タイヤ60が有する主溝75の数の2倍の区画内最大値105のタイヤ幅方向における位置を抽出する。これにより、主溝75を抽出する主溝抽出位置92を、主溝特定部38によって複数抽出する。例えば、主溝75の本数が3本であるときには、黒画素の総数が1番多い区画内最大値105のタイヤ幅方向における位置から、黒画素の総数が6番目に多い区画内最大値105のタイヤ幅方向における位置までの6箇所のタイヤ幅方向における位置を抽出する。
主溝75の数の2倍の区画内最大値105のタイヤ幅方向における位置を抽出し、主溝抽出位置92を抽出したら、主溝抽出位置92を用いて主溝75を特定する(ステップST47)。これにより、主溝75を特定する。主溝75を特定する際には、このように輪郭線画像88を複数の区画101に分割し、区画101ごとに区画内最大値105を求めることにより、主溝75をより正確に特定することができる。つまり、主溝75の1つのエッジが輪郭線画像88のタイヤ幅方向に所定の幅で表れる場合、単に黒画素の総数が最も多い位置から順番に黒画素の総数が多い位置を選び出すと、1つのエッジに対して、複数のタイヤ幅方向における位置が選び出されてしまう可能性がある。この場合、主溝75の特定を誤って行うことにつながってしまうが、輪郭線画像88を複数の区画101に分割し、区画101ごとに区画内最大値105を求めることにより、1つのエッジに対して、黒画素の総数が多い位置がタイヤ幅方向で複数選び出されてしまうことを防ぐことができる。この結果、主溝75の1つのエッジが輪郭線画像88のタイヤ幅方向に所定の幅で表れる場合でも、このエッジを1つのエッジとして特定することができるため、主溝75をより正確に特定することができ、解析精度の低下を回避できる。
また、上述した実施形態に係るタイヤ接地面解析装置20では、主溝75の輪郭線89をカメラ15の画素の方向と平行になるように接地面画像80を回転させる処理は、手作業で行うものとしているが、画像の回転処理は、タイヤ接地面解析装置20によって自動で行ってもよい。図27は、実施形態に係るタイヤ接地面解析装置の変形例であり、画像の回転処理を自動的に行う場合の説明図である。画像の回転処理をタイヤ接地面解析装置20によって行う場合には、主溝75を求める際に用いる走査ライン70を用いて、タイヤ周方向に対する主溝75の傾斜角度を求めることによって行う。具体的には、図27に示すように、走査ライン70をタイヤ周方向に対してタイヤ幅方向に傾斜させると共に、タイヤ周方向に対する傾斜角度がそれぞれ異なる走査ライン70を複数用意する。これらの走査ライン70を、それぞれタイヤ幅方向に移動させながら、各走査ライン70において黒画素が重複する数を調べる。
走査ライン70と主溝75の輪郭線89との角度が一致しているか、角度が近い場合には、その走査ライン70と重複する黒画素の数は多くなるため、重複する黒画素の数が最も多い走査ライン70の角度を、主溝75の輪郭線89の角度として抽出する。このようにして抽出した主溝75の輪郭線89の角度が、カメラ15の画素の方向と平行になるように輪郭線画像88を回転させることにより、主溝75の輪郭線89がカメラ15の画素の方向と平行になるように画像を回転させる処理を、タイヤ接地面解析装置20によって行うことができる。
また、実施形態に係るタイヤ接地面解析装置20では、走査ライン70を設定する非接地域90は、オペレータが入力操作を行うことにより設定するものとしているが、非接地域90の設定も、タイヤ接地面解析装置20によって自動で行ってもよい。例えば、二値化画像82において、タイヤ周方向に走査をした際におけるエッジ成分が多いタイヤ周方向上の位置や、輪郭線画像88において、タイヤ幅方向における黒画素の総数が多いタイヤ周方向における位置を、非接地域90の境界として抽出することにより、非接地域90を設定してもよい。このように、非接地域90の設定もタイヤ接地面解析装置20が行うことにより、接地領域の解析を、より容易に行うことができる。
1 タイヤ接地面解析システム
2 タイヤ試験機
3 支持装置
5 駆動装置
10 撮影装置
11 透明板
15 カメラ(撮影部)
16 照明用ランプ(光源)
20 タイヤ接地面解析装置
30 処理装置
31 処理部
32 接地面画像取得部
33 接地領域抽出部
34 輪郭線生成部
35 主溝算出部
36 走査ライン設定部
37 黒画素総数算出部
38 主溝特定部
39 接地領域補正部
40 補填処理部
50 記憶部
60 試験タイヤ(空気入りタイヤ)
61 接地面
70 走査ライン
75 主溝
76 溝
80 接地面画像
81 接地領域画像
82 二値化画像
83 接地領域
84 非接地領域
85 溝輪郭
87 二値化画像
88 輪郭線画像
89 輪郭線
90 非接地域
92 主溝抽出位置
93 主溝画像
96 総接地領域画像
97 総接地領域

Claims (6)

  1. 空気入りタイヤの接地面の画像を取得する接地面画像取得部と、
    前記接地面画像取得部で取得した接地面画像中の画像の輪郭線を生成する輪郭線生成部と、
    前記輪郭線生成部で生成した輪郭線画像における前記空気入りタイヤの主溝を求める主溝算出部と、
    を備え、
    前記主溝算出部は、
    前記輪郭線画像に対して非接地域に走査ラインを設定する走査ライン設定部と、
    前記輪郭線を構成する黒画素のうち、前記走査ラインと重複する前記黒画素の総数を求める黒画素総数算出部と、
    前記輪郭線画像中における前記走査ラインと直交する方向に前記走査ラインを移動させて前記走査ラインが移動した位置ごとに前記走査ラインと重複している前記黒画素の総数を求めることを繰り返し、前記黒画素の総数を求めた位置ごとの前記黒画素の総数に基づいて前記主溝を特定する主溝特定部と、
    を有することを特徴とするタイヤ接地面解析装置。
  2. 前記走査ラインは、前記空気入りタイヤのタイヤ周方向に沿って延びる方向に設定される請求項1に記載のタイヤ接地面解析装置。
  3. 前記主溝特定部は、前記黒画素の総数を求めた位置において、前記黒画素の総数が最も多い位置から前記黒画素の総数が少なくなる順番に、前記空気入りタイヤが有する前記主溝の数の2倍の位置を抽出することにより、前記主溝を抽出する主溝抽出位置を複数抽出し、
    前記走査ラインの移動方向において隣り合う前記主溝抽出位置同士で囲まれる領域のうち、前記走査ラインの移動方向において最も端部寄りに位置する前記主溝抽出位置と、当該主溝抽出位置と隣り合う前記主溝抽出位置とで囲まれる領域を前記主溝として特定し、前記主溝として特定された領域に隣り合う領域は前記主溝として特定せず、前記主溝として特定しない領域に隣り合う領域を前記主溝として特定することにより、前記輪郭線画像における前記主溝を特定する請求項1または2に記載のタイヤ接地面解析装置。
  4. 前記接地面画像を輝度に基づいて二値化し、接地領域画像を抽出する接地領域抽出部と、
    前記主溝算出部で求めた前記主溝を前記接地領域画像から除外する接地領域補正部と、
    前記接地領域補正部で前記主溝を除外した前記接地領域画像に対して前記空気入りタイヤの溝に該当する部分を補填する補填処理部と、
    を備える請求項1〜3のいずれか1項に記載のタイヤ接地面解析装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のタイヤ接地面解析装置と、
    前記空気入りタイヤを押し付ける透明板と、
    前記透明板に押し付けられている前記接地面を照射する複数の光源と、
    前記透明板を介して前記接地面を撮影する撮影部と、
    を備えることを特徴とするタイヤ接地面解析システム。
  6. 空気入りタイヤの接地面の画像を取得するステップと、
    接地面画像中の画像の輪郭線を生成するステップと、
    輪郭線画像に対して非接地域に走査ラインを設定するステップと、
    前記輪郭線を構成する黒画素のうち、前記走査ラインと重複する前記黒画素の総数を求め、前記輪郭線画像中における前記走査ラインと直交する方向に前記走査ラインを移動させて前記走査ラインが移動した位置ごとに前記走査ラインと重複している前記黒画素の総数を求めることを繰り返し、前記黒画素の総数を求めた位置ごとの前記黒画素の総数に基づいて、前記輪郭線画像における前記空気入りタイヤの主溝を求めるステップと、
    を含むことを特徴とするタイヤ接地面解析方法。
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