JP2014092354A - ロータリーキルン - Google Patents

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Abstract

【課題】熱処理中に金属製レトルトと処理対象物が反応して製品内に汚染物質が混入することを防止できると共に、金属製レトルトとセラミックス層の熱膨張差に起因するセラミックス層のクラック発生を防止できるロータリーキルンを提供する。
【解決手段】本発明のロータリーキルン1は、一端側に処理対象物排出口2を有し他端側に処理対象物供給口3を有したレトルト4が軸心4aを中心として回転可能に配されたロータリーキルンであって、レトルト4は、金属製シェル5と、金属製シェル5の内側において金属製シェル5に対して軸方向に摺動可能に配されたセラミックス製チューブ6とから構成されており、レトルト4の一端側にはセラミックス製チューブ6を他端側に向かって押圧する押圧機構7が設けられ、レトルト4の他端側にはレトルト4の他端側の移動を規制するためのストッパー機構8が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、粉体又はスラリー(以下、「処理対象物」という。)を連続的に高温で熱処理可能なロータリーキルンに関する。
例えば二次電池極材、半導体素材、触媒、蛍光材素材等新素材の製造分野で、極端にコンタミネーション(微量混入汚染物質)を嫌う製造工程において、特に製造装置そのものからコンタミネーションが発生することが大きな問題になっている。
この製造工程で最も重要な操作に焼成工程がある。処理対象物を数百度の高温で焼いて熱分解したり、二種以上の処理対象物を混合し数百度の高温で加熱して化合物を焼成する。この高温での焼成に際して、処理対象物を保持する容器が金属製であると、高温の影響で容器表面が酸化しこの酸化金属が処理対象物を汚染する。
そして、このような新素材分野の中で厳格なコンタミネーション防止が要求される場合、これをイオンレベルまで管理する必要があり、製造コストの上昇の最大の原因となっている。
この分野での現在の焼成工程は、焼成すべき処理対象物をセラミック製の容器(匣鉢:一辺が20〜40cm、深さ数センチ位の容器)に入れ、これらの匣鉢を高温炉(ローラーハースキルンやトンネルキルン等の連続炉、またはシャトルキルン等バッチ式炉)に入れて匣鉢ごと処理対象物を焼成することにより行われている。
しかし、上記焼成方法には以下のような大きな欠点がある。第一に、焼成すべき処理対象物を匣鉢一個に高々数キログラム詰め、焼成が終了した匣鉢から処理対象物を一々取り出さなければならず、この処理対象物の匣鉢への供給および取り出しに膨大な手間と経費を要する。第二に、工業的な規模でこの方式(匣鉢による焼成)を行うとすれば、焼成工程一系列で数百個の匣鉢が必要になると共に、この匣鉢そのものがセラミックス製品であるため、焼成中に割れやひびが発生し、一サイクルの焼成で匣鉢全数の数パーセントが破損することがあり、この補充が大きなコスト増となる。第三に、焼成工程において匣鉢の中の処理対象物が熱分解して分解ガスを放出、または周囲からガスを吸収するなどの反応が起こるが、この際、匣鉢内の処理対象物から発生または吸収される分解ガスまたは雰囲気ガスは、匣鉢上面の開口部のみから出入りし匣鉢の底部または側部はこれらのガスの出入れを阻害するため均質な製品が得難い。第四に、室温状態の匣鉢に処理対象物を入れ匣鉢毎に炉で焼成し、焼成終了後に匣鉢毎、処理対象物を冷却して、その後、匣鉢から処理対象物を取り出すことになるため、炉で加えられた熱エネルギーの多く(約50パーセント)は匣鉢そのものの加熱に費やされてしまう。
このため、匣鉢による焼成に代えてロータリーキルンによる焼成が嘱望されているが、焼成に際して処理対象物を保持する回転容器(以下、「レトルト」という。)が金属製である限り前述したコンタミネーションが発生し不可能とされてきた。
ここで、従来のロータリーキルンの代表的な構造および作用を図3ないし図5を用いて説明する。
図3に示すように、このロータリーキルン50では、レトルト51の両端付近にタイヤ52,53がそれぞれ設けられており、電気発熱体54によって加熱される加熱炉55の中をレトルト51が貫通して配置されている。タイヤ52,53は図3または図5に示すように、ベッド56上に設けられた転輪57にて支持されると共に、回転駆動装置(図示しない)による転輪57の回転に伴って転動し、これによってレトルト51が回転するように構成されている。通常、レトルトの温度は800〜1100℃の高温となるため、レトルト金属自体の高温による酸化と機械的強度の低下に対応するため、レトルトは耐熱鋼にて形成されている。
そして、図3中、レトルト51の右端から原料供給機58によって処理対象物がレトルト51内に供給されると、処理対象物はレトルト51の回転と勾配(通常、約0.5〜2°)でゆっくり左側に移動する。図4に示すように、レトルト51全体は加熱炉55の電気発熱体54によって高温となっているため、レトルト51内の処理対象物は、レトルト51からの伝熱によって焼成される。焼成された処理対象物は左端に設けられた排出フード59を介して外部に排出されるように構成されている。
ところで、冒頭に記した新素材の製造分野では、この金属製レトルトの内側(処理対象物が接触する部位)に、溶射によるセラミックス層の生成、セラミックスチューブの挿入、セラミックレンガのライニング等様々な手法でセラミックスの内張りが試みられたが悉く失敗してきた。その理由は、金属製レトルトと内部に設けたセラミックスの熱膨張の差によるものであった。一例を示せば、金属製レトルトを形成する耐熱鋼の線膨張係数は15〜20×10−6/℃であるのに対して、内張りするアルミナ質セラミックスの線膨張係数は7〜8×10−6/℃であり両者には大きな差がある。セラミックス層で内張りされた金属製レトルトは冷機状態(室温)から運転状態(800〜1100℃)まで短時間で昇温されるため、熱膨張差でたちまちセラミックス層が金属製レトルトから剥離する。逆に、運転状態から冷機状態に戻る時には金属製レトルトは温度降下に準じて収縮するが、セラミックス層は温度降下に準じた割合で収縮できずクラックが発生する。
引用なし
そこで、本発明の課題は、熱処理中に金属製レトルトと処理対象物が反応して製品内に汚染物質が混入することを防止できると共に、金属製レトルトとセラミックス層の熱膨張差に起因するセラミックス層のクラック発生を防止できるロータリーキルンを提供することにある。
上記課題を解決するものは、一端側に処理対象物排出口を有し他端側に処理対象物供給口を有したレトルトが軸心を中心として回転可能に配されたロータリーキルンであって、前記レトルトは、金属製シェルと、該金属製シェルの内側において該金属製シェルに対して軸方向に摺動可能に配されたセラミックス製チューブとから構成されており、前記レトルトの一端側には前記セラミックス製チューブを他端側に向かって押圧する押圧機構が設けられ、前記レトルトの他端側には該レトルトの他端側への移動を規制するためのストッパー機構が設けられていることを特徴とするロータリーキルンである。
前記押圧機構は、前記セラミックス製チューブを他端側に向かって押圧するための押圧面を備えたタイヤボスと、タイヤを前記レトルトの軸方向に移動させるためのタイヤ移動手段と、該タイヤ移動手段を前記セラミックス製チューブの他端側に向かって押圧するための錘手段とを有していることが好ましい。前記ストッパー機構は、前記セラミックス製チューブの他端側面を係止するための係止面を備えた第2タイヤボスと、第2タイヤが前記レトルトの軸方向に移動することを抑止する第2タイヤ移動抑止手段とを有していることが好ましい。前記セラミックス製チューブは、軸方向に沿って連接された複数のセラミックス製チューブから構成されていることが好ましい。
請求項1に記載した発明によれば、熱処理中に金属製レトルトと処理対象物が反応して製品内に汚染物質が混入することを防止できると共に、金属製レトルトとセラミックス層の熱膨張差に起因するセラミックス層のクラック発生を防止できる。
請求項2に記載した発明によれば、上記請求項1の効果に加え、レトルト回転機構を利用した構造で低廉に押圧機構を構成できる。
請求項3に記載した発明によれば、上記請求項1の効果に加え、レトルト回転機構を利用した構造で低廉にストッパー機構を構成できる。
請求項4に記載した発明によれば、上記請求項1の効果に加え、セラミックス製チューブを複数に分割することで製造コストを低廉化することができる。
本発明のロータリーキルンの一実施例の縦断面概略図である。 図1に示したロータリーキルンの斜視断面概略図である。 従来のロータリーキルンの縦断面概略図である。 図3のA−A線断面図である。 図3のB−B線断面図である。
本発明では、レトルト4が、金属製シェル5と、金属製シェル5の内側において金属製シェル5に対して軸方向に摺動可能に配されたセラミックス製チューブ6とから構成されていることで、処理対象物はセラミックス製チューブ6と接触し金属製シェル5とは接触しないため、熱処理中に金属製レトルト(金属製シェル5)と処理対象物が反応して製品内に汚染物質が混入することが防止される。また、レトルト4の一端側にはセラミックス製チューブ6を他端側に向かって押圧する押圧機構7が設けられ、レトルト4の他端側にはレトルト4の他端側への移動を規制するためのストッパー機構8が設けられていることで、セラミックス製チューブ6の収縮に要する応力が予圧され、金属製レトルト(金属製シェル5)とセラミックス層(セラミックス製チューブ6)の熱膨張差に起因するセラミックス層のクラック発生を防止できるロータリーキルンを実現した。
本発明のローターキルンを図1または図2に示した一実施例を用いて説明する。
この実施例のロータリーキルン1は、一端側に処理対象物排出口2を有し他端側に処理対象物供給口3を有したレトルト4が軸心4aを中心として回転可能に配されたロータリーキルンであって、レトルト4は、金属製シェル5と、金属製シェル5の内側において金属製シェル5に対して軸方向に摺動可能に配されたセラミックス製チューブ6とから構成されており、レトルト4の一端側にはセラミックス製チューブ6を他端側に向かって押圧する押圧機構7が設けられ、レトルト4の他端側にはレトルト4の他端側への移動を規制するためのストッパー機構8が設けられている。以下、各構成について順次詳述する。
このロータリーキルン1は、図3ないし図5に示した従来のロータリーキルン50と同様、転輪9を回転させるための回転駆動装置、図1または図2中、右端に設けられた原料供給機および同左端に設けられた排出フードを備えているが図1または図2では省略されている。
ロータリーキルン1では、レトルト4の一端側(処理対象物排出口2側)が一端側(処理対象物供給口3側)より若干低くなるように、レトルト4が転輪9上に転動可能に載置されている。回転駆動装置により転輪9を回転させレトルト4を回転させながら処理対象物をレトルト4の処理対象物供給口2から投入すると、加熱炉10の内側に配設された電気発熱体11からの伝熱により加熱処理(焼成)が行われる。処理対象物はレトルト4の処理対象物排出口3に順次移動し排出フードを経て外部に排出されるように構成されている。
レトルト4は、金属製シェル5と、金属製シェル5の内側において金属製シェル5に対して軸方向に摺動可能に配されたセラミックス製チューブ6とから構成されている。
金属製シェル5およびセラミックス製チューブ6は共に円筒形に構成されており、金属製シェル5は耐熱鋼にて形成されてセラミックス製チューブ6の自重による曲げ応力、回転のための応力を担保している。他方、セラミックス製チューブ6はアルミナ、ジルコニアなどの焼結体(処理対象物と反応しない材料)にて形成されている。
セラミックス製チューブ6は、軸方向に沿って連接された3本のセラミックス製チューブ5A,5B,5Cから構成されており、それらの連接部においてセラミックス製チューブの端面同士が面接合されている。
セラミックス製チューブ6は、金属製シェル5の内側において金属製シェル5に対して軸方向に摺動可能に配されており、これにより、両者の熱膨張差でそれぞれが干渉し合うことなく膨張できるように構成されている。
そして、レトルト4の一端側にはセラミックス製チューブ6を他端側に向かって押圧する押圧機構7が設けられている。具体的には、この実施例の押圧機構7は、セラミックス製チューブ6を他端側に向かって押圧するための押圧面12aを備えたタイヤボス12と、タイヤ13をレトルト4の軸方向に移動させるためのタイヤ移動手段14と、タイヤ移動手段14をセラミックス製チューブ6の他端側に向かって押圧するための錘手段15とを有している。これにより、レトルト回転機構を利用した構造で低廉に押圧機構を構成できる。
タイヤボス12は、図2に示すように、他端側面がセラミックス製チューブ6の一端側面を押圧するための押圧面12aとなる環状体12bを備えており、押圧面12aがセラミックス製チューブ6の一端側面と面当接するように構成されている。また、タイヤボス12は、金属製シェル5およびセラミックス製チューブ6からなるレトルト4の一端側の外面(外周面)を包囲するように配されると共に、熱膨張によって金属製シェル5が軸方向に伸長しても、少なくとも金属製シェル5の一端側面が押圧面12aに面当接しない距離だけ、金属製シェル5の一端側面と押圧面12aとの離間距離(間隙30)を保った位置に配されている。換言すれば、金属製シェル5はセラミックス製チューブ6より軸方向の長さが短く形成されており、金属製シェル5が熱膨張により軸方向に伸長しても金属製シェル5の一端側面が押圧面12aに面当接しない長さに形成されることで、金属製シェル5が熱膨張により軸方向に伸長しても、金属製シェル5の一端側面は押圧面12aに面当接せず、タイヤ13の軸方向の位置に変位を与えないように構成されている。
タイヤ移動手段14は、タイヤ13の軸方向の両側に配された一対のスラストローラー16と、スラストローラー16を回転可能に載置しキャスター17を備えた台座18とを有し、台座18はキャスター17によりタイヤ13の軸方向に沿って移動可能に構成されている。
錘手段15は、重錘19と、台座18と重錘19とを連結するワイヤーロープ20と、滑車21とから構成されており、タイヤ移動手段14を他端側に向かって付勢することでセラミックス製チューブ6を他端側に向かって押圧し続けるように作用している。
他方、レトルト4の他端側にはレトルト4の他端側への移動を規制するためのストッパー機構8が設けられている。具体的には、ストッパー機構8は、セラミックス製チューブ6の他端側面を係止するための係止面22aを備えた第2タイヤボス22と、第2タイヤ23がレトルト4の軸方向に移動することを抑止する第2タイヤ移動抑止手段24とを有している。これにより、レトルト回転機構を利用した構造で低廉にストッパー機構を構成できる。
第2タイヤボス22は、図1に示すように、一端側面が金属製シェル5およびセラミックス製チューブ6の他端側面を係止するための係止面22aとなる環状体22bを備えており、係止面22aが金属製シェル5およびセラミックス製チューブ6の一端側面と面当接するように構成されている。また、第2タイヤボス22は、金属製シェル5およびセラミックス製チューブ6からなるレトルト4の他端側の外面(外周面)を包囲するように配されている。
第2タイヤ移動抑止手段24は、第2タイヤ23の軸方向の両側に配された一対のスラストローラー25と、スラストローラー25を回転可能に載置した台座26とを有し、台座26は基台に移動不能に固定設置されている。
つぎに、本発明のロータリーキルン1の特徴的作用について説明する。
運転開始によって、加熱炉10の電気発熱体11に電力が印加されると、加熱炉10内の温度が上昇して、加熱炉10内を貫通して配されているレトルト4が加熱される。具体的には、電気発熱体11からの熱が、外側に配された金属シェル5および金属シェル5の内側に配されたセラミックチューブ6の双方に伝熱しそれぞれ加熱される。
金属シェル5は、他端側に配されたストッパー機構8により他端側への膨張が規制されているため、図1中のL1寸法だけ一端側に伸長する。この時、タイヤボス12の押圧面12aと金属シェル5の一端側面との間には、金属シェル5の熱膨張を考慮して設定された間隙30が存在するため、金属シェル5の一端側面がタイヤボス12の押圧面12aとが面当接することはなく、タイヤボス12の位置的変位に影響を与えない。
他方、セラミックチューブ6は、他端側に配されたストッパー機構8により他端側への膨張が規制されている点は金属シェル5と同様であるため、図1中のL2寸法だけ一端側に伸長する。一端側には、タイヤ13をレトルト4の軸方向に移動させるためのタイヤ移動手段14を備えた押圧機構7が設けられているため、錘手段15の他端側への付勢力に抗して押圧面12aを備えたタイヤボス12およびタイヤ13がセラミックチューブ6の一端側面に押圧されてL2寸法だけ一端側に移動する。
運転が終了し、加熱炉10の温度が下がると、金属シェル5とセラミックチューブ6は共に軸方向の他端側に向かって収縮する。この時、セラミックチューブ6には、押圧機構7の錘手段15の作用(重錘19の荷重)によってセラミックチューブ6の収縮に必要な応力が予圧されているため、クラックが発生することなく冷機状態に戻ることができる。
以上のように、本発明のロータリーキルンでは、レトルト4が、金属製シェル5と、金属製シェル5の内側において金属製シェル5に対して軸方向に摺動可能に配されたセラミックス製チューブ6とから構成されていることで、処理対象物はセラミックス製チューブ6と接触し金属製シェル5とは接触しないため、熱処理中に金属製レトルト(金属製シェル5)と処理対象物が反応して製品内に汚染物質が混入することがない。また、レトルト4の一端側にはセラミックス製チューブ6を他端側に向かって押圧する押圧機構7が設けられ、レトルト4の他端側にはレトルト4の他端側への移動を規制するためのストッパー機構8が設けられていることで、セラミックス製チューブ6の収縮に要する応力が予圧されているため、金属製レトルト(金属製シェル5)とセラミックス層(セラミックス製チューブ6)の熱膨張差に起因するセラミックス層のクラック発生が防止される。
なお、前述した実施例のロータリーキルン1のレトルト4は円筒形に形成されているが、これに限定されるものではなく、多角筒状体に形成されたものも本発明の範疇に包含される。ロータリーキルン1のレトルト4は、軸方向に沿って連接された3本のセラミックス製チューブ5A,5B,5Cから構成されているが、3本に限定されるものではなく、複数のセラミックス製チューブから構成されたものは広く本発明の範疇に包含される。さらに、ロータリーキルン1の押圧機構7は錘手段により構成されているが、例えばバネ部材などの他の押圧手段により押圧機構を構成したものも、広く本発明の範疇に包含される。
1 ロータリーキルン
2 処理対象物排出口
3 処理対象物供給口
4 レトルト
4a 軸心
5 金属製シェル
6 セラミックス製チューブ
7 押圧機構
8 ストッパー機構
9 転輪
10 加熱炉
11 電気発熱体
12a 押圧面
12b 環状体
12 タイヤボス
13 タイヤ
14 タイヤ移動手段
15 錘手段
16 スラストローラー
17 キャスター
18 台座
19 重錘
20 ワイヤーロープ
21 滑車
22a 係止面
22b 環状体
22 第2タイヤボス
23 第2タイヤ
24 第2タイヤ移動抑止手段
25 スラストローラー
26 台座
30 間隙

Claims (4)

  1. 一端側に処理対象物排出口を有し他端側に処理対象物供給口を有したレトルトが軸心を中心として回転可能に配されたロータリーキルンであって、前記レトルトは、金属製シェルと、該金属製シェルの内側において該金属製シェルに対して軸方向に摺動可能に配されたセラミックス製チューブとから構成されており、前記レトルトの一端側には前記セラミックス製チューブを他端側に向かって押圧する押圧機構が設けられ、前記レトルトの他端側には該レトルトの他端側への移動を規制するためのストッパー機構が設けられていることを特徴とするロータリーキルン。
  2. 前記押圧機構は、前記セラミックス製チューブを他端側に向かって押圧するための押圧面を備えたタイヤボスと、タイヤを前記レトルトの軸方向に移動させるためのタイヤ移動手段と、該タイヤ移動手段を前記セラミックス製チューブの他端側に向かって押圧するための錘手段とを有している請求項1に記載のロータリーキルン。
  3. 前記ストッパー機構は、前記セラミックス製チューブの他端側面を係止するための係止面を備えた第2タイヤボスと、第2タイヤが前記レトルトの軸方向に移動することを抑止する第2タイヤ移動抑止手段とを有している請求項1または2に記載のロータリーキルン。
  4. 前記セラミックス製チューブは、軸方向に沿って連接された複数のセラミックス製チューブから構成されている請求項1ないし3のいずれかに記載のロータリーキルン。
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