JP2014092248A - 変速機のシフトコントロール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】連動状態から非連動状態、および、非連動状態から連動状態のいずれにおいても、シフトフィーリングを向上することができる変速機のシフトコントロール構造を提供する。
【解決手段】変速機Tのシフトコントロール構造1は、シフト動力に応じて変位するシフトフォーク4a、4bの位置によって、シフトフォークに連結された回転体および他の回転体を、連動状態、または、非連動状態のいずれかに切り換える伝達機構2と、伝達機構の一部を係止する第1ディテント機構7および第2ディテント機構8と、を備え、非連動状態から連動状態への切り換えにおいては、第1ディテント機構が、伝達機構の軸方向への変位を抑える第1抑止力を作用させ、連動状態から非連動状態への切り換えにおいては、第2ディテント機構が、伝達機構の軸方向への変位を抑える第2抑止力を作用させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に自動車用の変速機のシフトコントロール構造に関する。
自動車の変速機は、シフトレバーの操作によるシフト動力を受けてシフトフォークが摺動することで、ギヤが噛合するシフト完了状態(連動状態)や、ギヤの噛合が解除されるニュートラル(非連動状態)への変更が為される。シフトレバーからシフトフォークまでの間には、複数のシャフトなどが連結されており、当該複数のシャフトを介してシフト動力が伝達される。
例えば、特許文献1に記載の変速機に示されるように、シフト動力を伝達するシャフトにはディテント機構が設けられる。ディテント機構は、シフト動力を伝達するシャフトに設けられた溝と、溝に嵌め込まれる球体を含んで構成される。球体はバネなどでシャフトに押圧されており、シャフトの変位に応じて球体が溝に収まったり、バネの付勢力に抗して球体が溝から転がり出たりしており、球体が溝に収まった状態では、シャフトの軸方向への移動を規制する力を作用させる。こうして、ディテント機構は、シャフトをシフト完了状態やニュートラルに対応する位置に係止する。
シャフトがディテント機構によって係止された状態でシフトレバーを操作してシャフトを移動させようとすると、球体が溝の傾斜部分を上る。このとき、バネを撓ませることから、球体を介してシャフトに作用するバネの付勢力が強くなり、シャフトの変位を抑える抑止力が高まる。この抑止力の大きさによって、運転者がシフトレバーを操作するときに、シフトレバーから受ける抵抗力による操作感(シフトフィーリング)が定まる。そこで、例えば、溝の傾斜部分の傾きによってシフトフィーリングを調整している。
特開平5−126254号公報
上記のディテント機構において、例えば、非連動状態から連動状態に切り換える際に、球体が溝の傾斜部分を上ることとした場合、連動状態から非連動状態に切り換える際には、球体が溝の傾斜部分を下ることとなる。すなわち、溝の傾斜部分は、非連動状態から連動状態への切り換えにおけるシフトフィーリングと、連動状態から非連動状態への切り換えにおけるシフトフィーリングの両方に影響を与える。
そのため、非連動状態から連動状態への切り換えと、連動状態から非連動状態への切り換えのいずれか一方について最適なシフトフィーリングとなるように調整すると、いずれか他方についてはシフトフィーリングを最適化することが困難であった。
そこで、本発明は、連動状態から非連動状態、および、非連動状態から連動状態のいずれにおいても、シフトフィーリングを向上することができる変速機のシフトコントロール構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の、シフトレバーの変位に連動して、該シフトレバーからシフトフォークにシフト動力を伝達する伝達機構を有し、該シフト動力に応じて変位する該シフトフォークの位置によって、該シフトフォークに連結された回転体および他の回転体が一体回転する連動状態、または、該シフトフォークに連結された回転体および他の回転体が相対回転可能な非連動状態のいずれかに切り換える変速機のシフトコントロール構造は、前記伝達機構における前記シフト動力の伝達経路に配され、前記非連動状態における前記シフトレバーの位置に対応する位置で、該伝達機構の一部を係止する第1ディテント機構と、前記伝達機構における前記シフト動力の伝達経路のうち、前記第1ディテント機構よりも前記シフトフォーク側に配され、前記連動状態における前記シフトフォークの位置に対応する位置で、該伝達機構の一部を係止する第2ディテント機構と、を備え、前記第1ディテント機構は、前記伝達機構に対し、前記非連動状態から前記連動状態への切り換え時の変位を抑える第1抑止力を作用させ、前記第2ディテント機構は、前記伝達機構に対して、前記連動状態から前記非連動状態への切り換え時の変位を抑える第2抑止力を作用させることを特徴とする。
前記伝達機構は、少なくとも、前記シフト動力の伝達経路のうち相対的に前記シフトレバー側に位置する第1シャフト、および、該第1シャフトよりも相対的に前記シフトフォーク側に位置する第2シャフトを含む複数のシャフトと、該複数のシャフトを連結する連結部材とを有して構成され、前記第1ディテント機構は、前記第1シャフトの軸方向の移動を抑止する前記第1抑止力を作用させ、前記第2ディテント機構は、前記第2シャフトの軸方向の移動を抑止する前記第2抑止力を作用させてもよい。
前記第1ディテント機構は、球体と、前記非連動状態において該球体を保持する前記第1シャフトに設けられた第1係止溝と、該球体を該第1係止溝に押圧する押圧手段とを備えるとともに、該球体を該第1係止溝に押圧する力によって前記第1抑止力を作用させ、前記第2ディテント機構は、球体と、前記連動状態において該球体を保持する前記第2シャフトに設けられた第2係止溝と、該球体を該第2係止溝に押圧する押圧手段とを備えるとともに、該球体を該第2係止溝に押圧する力によって前記第2抑止力を作用させてもよい。
前記第2係止溝の深さは、前記第1係止溝の深さよりも深く、前記押圧手段は、該第1係止溝に前記球体を押圧する力の方が、該第2係止溝に前記球体を押圧する力よりも強くてもよい。
本発明によれば、連動状態から非連動状態、および、非連動状態から連動状態のいずれにおいても、シフトフィーリングを向上することができる。
変速機のシフトコントロール構造の概略を示す図である。 第1ディテント機構および第2ディテント機構を説明するための第1の図である。 第1ディテント機構および第2ディテント機構を説明するための第2の図である。 シフトフィーリングについて説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、シフトコントロール構造1の概略を示す図である。図1に示すように、本実施形態のシフトコントロール構造1は伝達機構2を含んで構成される。伝達機構2は、シフトレバー3の変位に連動して、シフトレバー3からシフトフォーク4a、4bに、変速機Tのシフト変速(ギヤ切換)のための動力であるシフト動力を伝達する。
当該伝達機構2は、変速機Tの変速段に応じて複数組み設けられているが、ここでは、一例として、1速2速の切り替えを行う際に、シフト動力の伝達経路を構成する場合について説明する。
伝達機構2は、互いに平行に配置された3つのシャフト5a、5b、5cを備えている。シャフト5aは、シフトレバー3に接続され、シフトレバー3の操作入力に伴って軸方向に移動する。シャフト5bは、連結部材6aによってシャフト5aに連結されており、シャフト5aと一体となって軸方向に移動する。このシャフト5bは、連結部材6bによってシャフト5cに連結されており、シャフト5b、5cが一体となって軸方向に移動する。シャフト5cには、シフトフォーク4a、4bが固定されており、シャフト5cの軸方向への移動に伴って、シフトフォーク4a、4bが移動する。このように、伝達機構2は、シフトレバー3からシフトフォーク4a、4bへのシフト動力の伝達経路を構成するものである。
なお、ここでは、伝達機構2が3つのシャフト5a、5b、5cを備えることとしたが、シャフトの数はこれに限定されるものではない。いずれにしても、伝達機構2は、少なくとも、シフト動力の伝達経路のうち相対的にシフトレバー3側に位置するシャフト5a(第1シャフト)、および、シャフト5aよりも相対的にシフトフォーク4a、4b側に位置するシャフト5c(第2シャフト)を含む複数のシャフトを有し、各シャフトが連結部材を介して連結されていればよい。
シフトレバー3には、シャフト5aの一端が連結可能に配されており、不図示の切換機構は、運転者のシフトレバー3に対する操作に応じ、複数の伝達機構2のいずれのシャフト5aと、シフトレバー3とを連結させるかを選択する。
シフトレバー3とシャフト5aが連結された状態で、伝達機構2を介してシフトレバー3からシフトフォーク4a、4bにシフト動力が伝達されると、伝達機構2と共にシフトフォーク4a、4bが図1中、左右方向に移動する。シフトフォーク4a、4bは、不図示のスリーブに係合している。スリーブは、シフトフォーク4a、4bに対して回転自在でありつつ、シフトフォーク4a、4bと軸方向に一体に移動する係合構造となっており、シフトフォーク4a、4bは、シフト動力によって当該スリーブをその軸方向に移動させる。
変速機TのギヤTa(回転体)は、回転軸Tbに対し回転自在に設けられており、ハブTc(回転体)が回転軸Tbに固定されて回転軸Tbと一体的に回転(一体回転)する。上記のスリーブは、ハブTcとスプライン結合して一体回転する。ギヤTaとスリーブには互いの軸方向の対向面に突出部が形成されており、シフトフォーク4aによってスリーブが軸方向に移動されると、互いの突出部が係合して、ギヤTaがスリーブを介してハブTc(回転軸Tb)と一体回転する。
逆に、シフトフォーク4aによってスリーブが軸方向に移動され、上記の突出部の係合が外れると、ギヤTaとハブTc(回転軸Tb)が相対回転可能となる。ここでは、例えば、ギヤTaは、1速のときに回転軸Tbと一体回転するものとする。
また、ギヤTaは、2速のときに回転軸Tbと一体回転するものであって、回転軸Tbに対し回転自在に設けられている。回転軸Tbに固定されたハブTc(回転体)とスプライン結合して一体回転するスリーブが、シフトフォーク4bによって軸方向に移動されると、ハブTcと同様、互いの突出部が係合して、ギヤTaがスリーブを介してハブTc(回転軸Tb)と一体回転する。逆に、シフトフォーク4bによってスリーブが軸方向に移動され、上記の突出部の係合が外れると、ギヤTaとハブTc(回転軸Tb)が相対回転可能となる。
このように、伝達機構2は、シフト動力に応じて変位するシフトフォーク4a、4bの位置によって、シフトフォーク4a、4bに連結されたハブTc、TcとギヤTa、Taが一体回転する連動状態、または、シフトフォーク4a、4bに連結されたハブTc、TcとギヤTa、Taが相対回転可能な非連動状態のいずれかに切り換える。
また、本実施形態のシフトコントロール構造1には、第1ディテント機構7と第2ディテント機構8の2つのディテント機構が設けられている。
第1ディテント機構7は、伝達機構2におけるシフト動力の伝達経路、すなわち、複数のシャフト5a、5b、5cのうち、シフトレバー3側に配されたシャフト5aに設けられる。
第1ディテント機構7は、球体7aと、第1係止溝7bと、押圧手段7cとを含んで構成される。第1係止溝7bは、シャフト5aに設けられており、非連動状態において球体7aを保持する。押圧手段7cは、バネなどの弾性部材で構成され、弾性力によって球体7aをシャフト5aに押圧するように配され、非連動状態においては球体7aを第1係止溝7bに押圧する。こうして、第1ディテント機構7は、非連動状態におけるシフトレバー3の位置に対応する位置で、伝達機構2の一部であるシャフト5aを係止する。
同様に、第2ディテント機構8は、伝達機構2におけるシフト動力の伝達経路、すなわち、複数のシャフト5a、5b、5cのうち、シフトフォーク4a、4b側に配されたシャフト5cに設けられる。
第2ディテント機構8は、球体8aと、2つの第2係止溝8bと、押圧手段8cとを含んで構成される。第2係止溝8bは、シャフト5cに設けられており、連動状態において球体8aを保持する。押圧手段8cは、バネなどの弾性部材で構成され、弾性力によって球体8aをシャフト5cに押圧するように配され、連動状態においては球体8aを第2係止溝8bに押圧する。こうして、第2ディテント機構8は、連動状態におけるシフトフォーク4a、4bの位置に対応する位置で、伝達機構2の一部であるシャフト5cを係止する。
以下、ニュートラルから1速への切り換え、および、1速からニュートラルに切り換えるときにおける第1ディテント機構7および第2ディテント機構8の動作について詳述する。
図2は、第1ディテント機構7および第2ディテント機構8を説明するための第1の図であり、図2(a)、(b)には、第1ディテント機構7をシャフト5aの軸方向に垂直な方向から見た図を示し、図2(c)、(d)には、第2ディテント機構8をシャフト5cの軸方向に垂直な方向から見た図を示す。
図2(a)、(b)に示すように、第1ディテント機構7は、第1抑止構造9を有する。第1抑止構造9は、第1係止溝7bによって構成され、ニュートラル(非連動状態)から1速(連動状態)への切り換えにおいて、シャフト5aに対し、軸方向への変位を抑える第1抑止力を作用させる。
ニュートラル(非連動状態)においては、図2(a)に示すように、球体7aは、押圧手段7cの付勢力によって第1係止溝7bに押圧されており、これによって、シャフト5aが球体7aによって係止されている。そして、シフト動力によってシャフト5aが図2(a)に白抜き矢印で示す方向に変位すると、球体7aが押圧手段7cの付勢力に抗して第1係止溝7b(第1抑止構造9)の傾斜部分(頂点)を乗り越え、シャフト5aにおける図2(b)に示す位置まで転動する。このとき、シャフト5aの初動時、すなわち、シフトレバー3の操作開始時には、球体7aが第1係止溝7bを乗り越えようとして押圧手段7cを撓ませることから、球体7aを介してシャフト5aに作用する押圧手段7cの付勢力が強くなり、シャフト5aの変位を抑える抑止力が高まる。
この第1抑止構造9による抑止力によって、運転者はシフトレバー3を操作するときに、シフトレバー3から受ける抵抗力による操作感(シフトフィーリング)を適度に感じられる。このように、第1ディテント機構7は、球体7aを第1係止溝7bに押圧する力によって、ニュートラル(非連動状態)にあるとき、シャフト5aの軸方向への移動を規制する規制力を作用させるとともに、ニュートラル(非連動状態)から1速(連動状態)への切り換え時に、シャフト5aの変位(軸方向への移動)を抑える第1抑止力を作用させる。
なお、押圧手段7cによって、球体7aがシャフト5aのうち、軸方向に平行な(傾斜していない)曲面に押圧されている場合にも、球体7aとシャフト5aの摩擦力がシャフト5aの軸方向の変位を抑える抵抗力として作用する。しかし、この摩擦力はシャフト5aを係止したり、シフトフィーリングに影響を与えたりするほどのものではない。本実施形態においては、抑止力(第1抑止力および後述する第2抑止力)は、こうした軸方向に平行な曲面で生じる摩擦力とは異なるものであって、明確に区別される。
一方、第2ディテント機構8においては、図2(c)、(d)に示すように、ニュートラル(非連動状態)にあるとき、球体8aが押圧されるシャフト5cの面は、溝ではなくシャフト5cの軸方向に平行な曲面8dとなっている。
そして、図2(c)に示すニュートラル(非連動状態)から、図2(d)に示す1速(連動状態)への切り換えにおいては、球体8aは、曲面8dと第2係止溝8bの下りの傾斜部分を転動することとなる。そのため、球体8aが押圧手段8cによってシャフト5cに押圧されているものの、球体8aは容易に転動することができ、第2ディテント機構8は、シャフト5c(伝達機構2)に抑止力を作用させない。
図3は、第1ディテント機構7および第2ディテント機構8を説明するための第2の図であり、図3(a)、(b)には、第1ディテント機構7をシャフト5aの軸方向に垂直な方向から見た図を示し、図3(c)、(d)には、第2ディテント機構8をシャフト5cの軸方向に垂直な方向から見た図を示す。
図3(c)、(d)に示すように、第2ディテント機構8は、第2抑止構造10を有する。第2抑止構造10は、第2係止溝8bによって構成され、1速(連動状態)からニュートラル(非連動状態)への切り換えにおいて、シャフト5cに対し、軸方向への変位を抑える第2抑止力を作用させる。
1速(連動状態)においては、図3(c)に示すように、球体8aは第2係止溝8bに係止されている。そして、シフト動力によってシャフト5cが図3(c)に白抜き矢印で示す方向に変位する。
すると、球体8aが第2係止溝8bの傾斜部分(頂点)を乗り越えて、シャフト5cにおける図3(d)に示す位置まで転動する。このとき、球体8aが第2係止溝8bを乗り越えようとして押圧手段8cを撓ませることから、球体8aを介してシャフト5cに作用する押圧手段8cの付勢力が強くなり、シャフト5cの変位を抑える抑止力が高まる。このように、第2ディテント機構8は、球体8aを第2係止溝8bに押圧する力によって、1速(連動状態)にあるとき、シャフト5cの軸方向への移動を規制する規制力を作用させるとともに、1速(連動状態)からニュートラル(非連動状態)への切り換え時に、シャフト5cの変位(軸方向への移動)を抑える第2抑止力を作用させる。
一方、第1ディテント機構7においては、図3(a)に示すように、1速(連動状態)にあるとき、球体7aが押圧されるシャフト5aの面は、溝ではなくシャフト5aの軸方向に平行な曲面7dとなっている。
そして、図3(a)に示す1速(連動状態)から、図3(b)に示すニュートラル(非連動状態)への切り換えにおいては、球体7aは、曲面7dから第1係止溝7bに転動する。このとき、曲面7dから第1係止溝7bまでには、上りの傾斜部分がないため、第1ディテント機構7は、シャフト5a(伝達機構2)に抑止力を作用させない。
そして、第1ディテント機構7は、球体7aが第1係止溝7bに係止されることで、ニュートラル(非連動状態)におけるシフトレバー3の位置に対応する位置でシャフト5aを係止する。
図4は、シフトフィーリングについて説明するための説明図であり、縦軸に、運転者がシフトレバー3から受ける抵抗力、すなわち、伝達機構2に対する第1ディテント機構7および第2ディテント機構8による抑止力の大きさを示し、横軸に、ニュートラル(非連動状態)から1速(連動状態)までのシフトレバー3の位置を示す。また、図4(a)においては、ニュートラル(非連動状態)から1速(連動状態)に切り換えるときに運転者がシフトレバー3から受ける抵抗力を一点鎖線で示し、1速(連動状態)からニュートラル(非連動状態)に切り換えるときに運転者がシフトレバー3から受ける抵抗力を破線で示している。
シフトフィーリングとしては、シフトレバー3の操作開始直後は、シフトレバー3の操作に対して比較的重さ(抵抗力)を感じる一方で、操作の途中から、スムーズな操作が可能となるのが理想的である。
しかし、ディテント機構が1つしかないシフトコントロール構造において、図4(b)に一点鎖線で示すように、ニュートラル(非連動状態)から1速(連動状態)に切り換えるときのシフトフィーリングを最適化するようにディテント機構を設計すると、1速(連動状態)からニュートラル(非連動状態)にするときには、理想的なシフトフィーリングを再現することができない。
本実施形態のシフトコントロール構造1は、上記のように第1ディテント機構7と第2ディテント機構8を備える。そして、ニュートラル(非連動状態)から1速(連動状態)への切り換えにおいては、第1ディテント機構7のみが、伝達機構2の変位を抑える抑止力を作用させ、1速(連動状態)からニュートラル(非連動状態)への切り換えにおいては、第2ディテント機構8のみが、伝達機構2の変位を抑える抑止力を作用させる。
そのため、ニュートラル(非連動状態)から1速(連動状態)への切り換えにおけるシフトフィーリングを、第1抑止構造9の形状および押圧手段7cの押圧する力の調整によって設計できる。また、1速(連動状態)からニュートラル(非連動状態)への切り換えにおけるシフトフィーリングを、第2抑止構造10の形状および押圧手段8cの押圧する力の調整によって設計できる。かかる構成により、運転者に対して所望するシフトフィーリングを与える第1ディテント機構7および第2ディテント機構8を、簡易な計算で設計することが可能となる。
また、図2、図3を参照して理解できるように、第2抑止構造10の第2係止溝8bの深さは、第1抑止構造9の第1係止溝7bの深さよりも深い。換言すれば、第2係止溝8bに比べて第1係止溝7bは浅い。このように、第1係止溝7bを、第2係止溝8bよりも浅く形成したのは、両者の干渉を防ぐためである。例えば、ニュートラル(非連動状態)から1速(連動状態)へ切り換える際に、球体7aが第1係止溝7bから完全に抜け出る前に、球体8aが第2係止溝8bの傾斜に差し掛かったとする。すると、第1ディテント機構7で第1抑止力が作用しているうちに、球体8aが第2係止溝8bの傾斜を下り始めるため、第2ディテント機構8において、第1抑止力と反する力、すなわち、ニュートラル(非連動状態)から1速(連動状態)への切り換えを補助する力が作用する。このように、第1ディテント機構7と第2ディテント機構8とで相反する力が同時に作用すると、最適なシフトフィーリングの設計が煩雑になってしまう。
そこで、本実施形態では、第1係止溝7bを第2係止溝8bよりも浅く形成し、球体7a、8aのいずれか一方が第1係止溝7b、第2係止溝8b内にあるときには、球体7a、8aのいずれか他方が、第1係止溝7b、第2係止溝8b内に位置しないようにしている。ただし、上記の理由から第1係止溝7bを第2係止溝8bよりも浅くすると、押圧手段7cの変位幅(撓み量)は、押圧手段8cの変位幅(撓み量)より小さく、第1ディテント機構7によってもたらされる抑止力は、第2ディテント機構8によってもたらされる抑止力よりも小さくなってしまう。
そこで、本実施形態では、最適なシフトフィーリングを実現するために、押圧手段7c、8cは、第1抑止構造9に球体7aを押圧する力の方が、第2抑止構造10に球体8aを押圧する力よりも強くなるように設計している。具体的には、例えば、押圧手段7cの弾性係数(弾性部材としてばねを用いる場合、ばね係数)を、押圧手段8cの弾性係数(弾性部材としてばねを用いる場合、ばね係数)よりも大きくする。
そのため、押圧手段7cにおいては、変位幅が小さいものの弾性係数が大きく、結果的に押圧手段8cと同程度の抑止力を発生させることができる。このように、第1抑止構造9、第2抑止構造10の形状、および、押圧手段7c、8cの押圧する力を調整する。かかる構成により、図4(a)に一点鎖線で示す、ニュートラル(非連動状態)から1速(連動状態)にするとき、および、図4(a)に破線で示す、1速(連動状態)からニュートラル(非連動状態)にするときのいずれにおいても、理想的なシフトフィーリングを再現することが可能となる。なお、弾性係数の等しい押圧手段7c、8cを用いて部品の共通化を図る場合には、押圧手段7cの初期の撓み量を、押圧手段8cの初期の撓み量よりも大きく設定することで、押圧手段7cのセット荷重を、押圧手段8cのセット荷重よりも大きく設定してもよい。
上述したように、本実施形態のシフトコントロール構造1は、第1ディテント機構7と第2ディテント機構8を備えるため、第1ディテント機構7がシフトレバー3側におけるニュートラル(非連動状態)のシャフト5aの位置を安定させ、第2ディテント機構8がシフトフォーク4a、4b側における1速、2速(連動状態)のシャフト5cの位置を安定させる。そのため、1速、2速(連動状態)およびニュートラル(非連動状態)のいずれにおいても、シフトレバー3の振動やガタつきを抑制しつつ、シフトフォーク4a、4b側の噛み合いを確実に行うことが可能となる。
また、第1ディテント機構7を球体7a、第1係止溝7b、押圧手段7cなどで構成し、第2ディテント機構8を球体8a、第2係止溝8b、押圧手段8cなどで構成することで、第1係止溝7b、第2係止溝8bの深さや押圧手段7c、押圧手段8cの弾性力の強さによって、運転者のシフトフィーリングを容易に調整することが可能となる。
上述した実施形態では、伝達機構2の構成要素としてシャフト5a、5b、5cを用いる場合について説明したが、伝達機構2は、シフト動力を伝達できれば、円柱部材に限らず、角柱部材などの他の形状の部材を用いて構成してもよい。
また、上述した実施形態では、第1ディテント機構7および第2ディテント機構8の動作について、ニュートラルから1速への切り換え、および、1速からニュートラルに切り換えるときを例に挙げて説明した。しかし、ニュートラルから2速への切り換え、および、2速からニュートラルに切り換えるときにおいても、第1ディテント機構7および第2ディテント機構8の動作は実質的に等しい。この場合、シフトレバー3の変位に応じ、図2、図3で説明したシャフト5a、5cの変位と逆方向に変位し、図2、図3において、第1係止溝7b(第1抑止構造9)の左側、および、左側の第2係止溝8b(第2抑止構造10)が作用することとなる。
以上、添付図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した各実施形態に限定されないことは勿論であり、特許請求の範囲に記載された範疇における各種の変更例又は修正例についても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
本発明は、主に自動車用の変速機のシフトコントロール構造に利用できる。
1 …シフトコントロール構造
2 …伝達機構
3 …シフトレバー
4a、4b …シフトフォーク
5a、5b、5c …シャフト
7 …第1ディテント機構
7a …球体
7b …第1係止溝
7c …押圧手段
8 …第2ディテント機構
8a …球体
8b …第2係止溝
8c …押圧手段

Claims (4)

  1. シフトレバーの変位に連動して、該シフトレバーからシフトフォークにシフト動力を伝達する伝達機構を有し、該シフト動力に応じて変位する該シフトフォークの位置によって、該シフトフォークに連結された回転体および他の回転体が一体回転する連動状態、または、該シフトフォークに連結された回転体および他の回転体が相対回転可能な非連動状態のいずれかに切り換える変速機のシフトコントロール構造であって、
    前記伝達機構における前記シフト動力の伝達経路に配され、前記非連動状態における前記シフトレバーの位置に対応する位置で、該伝達機構の一部を係止する第1ディテント機構と、
    前記伝達機構における前記シフト動力の伝達経路のうち、前記第1ディテント機構よりも前記シフトフォーク側に配され、前記連動状態における前記シフトフォークの位置に対応する位置で、該伝達機構の一部を係止する第2ディテント機構と、
    を備え、
    前記第1ディテント機構は、前記伝達機構に対し、前記非連動状態から前記連動状態への切り換え時の変位を抑える第1抑止力を作用させ、
    前記第2ディテント機構は、前記伝達機構に対して、前記連動状態から前記非連動状態への切り換え時の変位を抑える第2抑止力を作用させることを特徴とする変速機のシフトコントロール構造。
  2. 前記伝達機構は、少なくとも、前記シフト動力の伝達経路のうち相対的に前記シフトレバー側に位置する第1シャフト、および、該第1シャフトよりも相対的に前記シフトフォーク側に位置する第2シャフトを含む複数のシャフトと、該複数のシャフトを連結する連結部材とを有して構成され、
    前記第1ディテント機構は、前記第1シャフトの軸方向の移動を抑止する前記第1抑止力を作用させ、
    前記第2ディテント機構は、前記第2シャフトの軸方向の移動を抑止する前記第2抑止力を作用させることを特徴とする請求項1に記載の変速機のシフトコントロール構造。
  3. 前記第1ディテント機構は、球体と、前記非連動状態において該球体を保持する前記第1シャフトに設けられた第1係止溝と、該球体を該第1係止溝に押圧する押圧手段とを備えるとともに、該球体を該第1係止溝に押圧する力によって前記第1抑止力を作用させ、
    前記第2ディテント機構は、球体と、前記連動状態において該球体を保持する前記第2シャフトに設けられた第2係止溝と、該球体を該第2係止溝に押圧する押圧手段とを備えるとともに、該球体を該第2係止溝に押圧する力によって前記第2抑止力を作用させることを特徴とする請求項2に記載の変速機のシフトコントロール構造。
  4. 前記第2係止溝の深さは、前記第1係止溝の深さよりも深く、前記押圧手段は、該第1係止溝に前記球体を押圧する力の方が、該第2係止溝に前記球体を押圧する力よりも強いことを特徴とする請求項3に記載の変速機のシフトコントロール構造。
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