JP2009180291A - 手動変速機のギヤ鳴り防止装置 - Google Patents
手動変速機のギヤ鳴り防止装置Info
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Abstract
【課題】シフトレバーをリバース位置からニュートラル位置に戻す際の操作荷重の軽減を可能とした手動変速機のギヤ鳴り防止装置を提供する。
【解決手段】シフトレバーがリバースセレクト位置からリバース位置へセレクト方向可動範囲の反ニュートラル側限界位置に沿って移動するとき、プレボーグ部材押圧レバー131がプレボーグピン132を押圧移動してシンクロメッシュ機構を作動させる一方、シフトレバーがリバース位置からリバースセレクト位置へセレクト方向可動範囲のニュートラル側限界位置に沿って移動するとき、プレボーグ部材押圧レバー131がプレボーグピン132を押圧しないように、前記ニュートラル側限界位置および前記反ニュートラル側限界位置が設定されている。
【選択図】図6g
【解決手段】シフトレバーがリバースセレクト位置からリバース位置へセレクト方向可動範囲の反ニュートラル側限界位置に沿って移動するとき、プレボーグ部材押圧レバー131がプレボーグピン132を押圧移動してシンクロメッシュ機構を作動させる一方、シフトレバーがリバース位置からリバースセレクト位置へセレクト方向可動範囲のニュートラル側限界位置に沿って移動するとき、プレボーグ部材押圧レバー131がプレボーグピン132を押圧しないように、前記ニュートラル側限界位置および前記反ニュートラル側限界位置が設定されている。
【選択図】図6g
Description
本発明は、自動車等の車両に搭載される手動変速機のギヤ鳴り防止装置に関し、特に、後進段用の同期装置を備えていない手動変速機において、後進段にシフトチェンジする際のギヤ鳴りを防止するための技術に関する。
車両用の手動変速機(マニュアルトランスミッション)においては、前進段には同期装置が設けられているが、後進段には同期装置が設けられていないものが多い。通常、前進段から後進段にシフトチェンジするリバースシフト操作は、クラッチが解放され且つ車両が停車した状態で行われる。このとき、変速機構のインプットシャフトに設けられているリバースドライブギヤおよびカウンタシャフト(FF車両の場合にはアウトプットシャフトとも呼ばれる)に設けられているリバースドリブンギヤは共に停止状態となり、停止状態の両ギヤに対してリバースアイドラギヤの噛合動作が行われると想定されるからである。
ところが、実際のところ、クラッチが解放されていても、インプットシャフトはその慣性によって惰性回転していることが多い。特に、車両の前進走行状態から停車した直後にリバースシフト操作を行う場合にはこのような状況となる可能性が高い。このような状況で、リバースアイドラギヤを軸線方向に移動させて、インプットシャフトと一体に回転しているリバースドライブギヤに噛合させようとすると、回転しているリバースドライブギヤに対して、停止しているリバースアイドラギヤを噛合させることとなるため、円滑な噛み合い動作が行われず、いわゆる「リバースシフトギヤ鳴り」と呼ばれる異音が発生し、ドライバーに違和感を与えてしまうことがある。
このリバースシフトギヤ鳴りの発生防止を目的として、リバースシフト操作に伴い、前進段用の同期装置を作動させて上記噛み合い動作の前にインプットシャフトの回転を低下ないし停止させる機構を備えたギヤ鳴り防止装置が従来より提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
図7(a)〜(h)は、特許文献1に開示されている手動変速機のシフトフォークシャフトに設けられたシフトヘッドおよびその周辺部材を示す図である。この図は、シフトセレクトシャフト(特許文献1では「シフトセレクトレバー」と称している。)側から各部材を視た概略図(詳しくは、特許文献1の図1中のIII−III線に沿った概略断面図
)である。符号321は第1インナーレバー、符号322は1速段および2速段用シフトフォークシャフトのシフトヘッド,符号323は3速段および4速段用シフトフォークシャフトのシフトヘッド,符号324は5速段および後進段用シフトフォークシャフトのシフトヘッド、符号330はインターロックプレート、符号331はプレボーグ部材押圧レバー(特許文献1では「セレクトインナーレバー」と称している。)、符号332はプレボーグピンをそれぞれ示している。なお、プレボーグピン332とインターロックプレート330とは、互いに高さ位置(図7の紙面に直交する方向の位置)を違えており、図7(a)および(h)の状態では、プレボーグピン332とインターロックプレート330とは互いに接触していない。
)である。符号321は第1インナーレバー、符号322は1速段および2速段用シフトフォークシャフトのシフトヘッド,符号323は3速段および4速段用シフトフォークシャフトのシフトヘッド,符号324は5速段および後進段用シフトフォークシャフトのシフトヘッド、符号330はインターロックプレート、符号331はプレボーグ部材押圧レバー(特許文献1では「セレクトインナーレバー」と称している。)、符号332はプレボーグピンをそれぞれ示している。なお、プレボーグピン332とインターロックプレート330とは、互いに高さ位置(図7の紙面に直交する方向の位置)を違えており、図7(a)および(h)の状態では、プレボーグピン332とインターロックプレート330とは互いに接触していない。
第1インナーレバー321およびプレボーグ部材押圧レバー331は、図示しないシフトセレクトシャフトに固定され、同シャフトの軸線に対して直交する方向へ延在している。シフトセレクトシャフトは、運転者が操作するシフトレバーのセレクト操作に連動して軸線方向(以下、この軸線方向を「セレクト方向」ともいう。)に移動し、シフト操作に連動して軸線回り(以下、この軸線回りの方向を「シフト方向」ともいう。)に回動するため、第1インナーレバー321およびプレボーグ部材押圧レバー331もシフト操作に連動してシフトセレクトシャフトの軸線回りに回動し、セレクト操作に連動して同軸線方向に移動する。
インターロックプレート330は、同時に2つ以上のシフトヘッドの通過を規制することにより二重噛み合いを防止するものである。このインターロックプレート330は、シフトセレクトシャフトに相対回動自在に外嵌されており、且つ、シフトセレクトシャフトと一体にシフトセレクトシャフトの軸線方向へ移動するように設けられている。また、プレボーグピン332は、図示しない1速段用および2速段用シフトフォークシャフトと連動するように設けられている。
図7(a)は、運転者が操作するシフトレバーがニュートラル位置にあるときの各部材の位置関係を示している。この状態では、各シフトヘッド322,323,324はシフト方向の中立位置にあり、プレボーグピン332とプレボーグ部材押圧レバー331とは離れている。
図7(b)は、運転者が操作するシフトレバーがリバースセレクト位置にセレクト操作されたときの各部材の位置関係を示している。この状態では、第1インナーレバー321は、5速段および後進段用シフトヘッド324に係合可能な位置に配され、プレボーグ部材押圧レバー331はプレボーグピン332に係合可能な位置に配される。
図7(c)〜(e)は、運転者が操作するシフトレバーがリバース位置側にシフト操作されるときの各部材の位置関係を順に示している。シフトレバーのリバース位置側へのシフト操作に伴ってシフトセレクトシャフトと一体に第1インナーレバー321およびプレボーグ部材押圧レバー331がシフト方向(図7中の下方向)に回動する。
まず、図7(c)および(d)に示すように、第1インナーレバー321は、5速段および後進段用シフトヘッド324を係合移動しながら回動し、プレボーグ部材押圧レバー331は、プレボーグピン332を図7中の下方向へ押圧移動しながら回動する。これにより、プレボーグピン332およびこれに連動する図示しない1速段および2速段用シフトフォークが移動して2速段への変速動作が成立しない程度に同期装置(シンクロ機構)が作動する。
運転者が操作するシフトレバーが更にリバース位置側にシフト操作されると、図7(e)に示すように、プレボーグ部材押圧レバー331の先端部がプレボーグピン332を乗り越え、プレボーグ部材押圧レバー331のプレボーグピン332に対する押圧が解除される。すると、プレボーグピン332並びに1速段および2速段用シフトヘッド322は、図示しないロックボール機構の中立位置復帰力によってシフト方向の中立位置に戻され、同期装置の作動が解除される。この同期装置の作動解除と同時にないしは同期装置の作動解除から少し遅れて、後進段への変速動作が完了する。このとき、リバースアイドラギヤを介してインプットシャフトにアウトプットシャフトが連繋されるが、インプットシャフトの惰性回転は上記同期装置の作動によって停止されていることから、後進段への変速動作時におけるギヤ鳴りは防止される。
図7(f)は、運転者がリバース位置にあるシフトレバーから手を離したときの各部材の位置関係を示している。この場合、シフトセレクトシャフトと軸線方向一体に設けられたロックプレート330並びに第1インナーレバー321およびプレボーグ部材押圧レバー331は、図示しないスプリングの弾性力によって図7中の右方向のセレクト方向中立位置側に移動される。
図7(g)は、図7(f)の状態から、運転者が操作するシフトレバーがシフト方向の中立位置に戻される途中での各部材の位置関係を示している。このとき、プレボーグ部材押圧レバー331は、プレボーグピン332を回動方向(図7中の上方向)に押圧しながら乗り越える。
その後、シフトレバーがニュートラル位置に戻されると、図7(h)に示すように、各部材もセレクト方向およびシフト方向の中立位置に戻され、元の位置関係に復帰する。
特開2006−177490
上記従来の装置では、シフトレバーがリバース位置からニュートラル位置に戻される途中で、プレボーグ部材押圧レバー331がプレボーグピン332を押圧しながら乗り越える。その際に、運転者が操作するシフトレバーの操作荷重が増加してしまうという問題があった。
本発明は、かかる問題に鑑みて創案されたものであり、後進段への変速操作時に同期装置を作動させてリバースシフトギヤ鳴りを防止する手動変速機のギヤ鳴り防止装置において、シフトレバー等の操作部材をリバース位置からニュートラル位置などに移動する際の操作荷重の軽減を可能とした手動変速機のギヤ鳴り防止装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するための手段として、本発明の手動変速機のギヤ鳴り防止装置は、以下のように構成されている。すなわち、本発明の手動変速機のギヤ鳴り防止装置は、操作部材のシフト操作に連動して軸線回りに回動し、操作部材のセレクト操作に連動して軸線方向に移動するシフトセレクトシャフトと、前記シフトセレクトシャフトに一体に固定され、同シフトセレクトシャフトの径方向に延在したプレボーグ部材押圧レバーと、前進段用同期装置の作動・非作動状態の切換動作と連動するプレボーグ部材と、シフト操作時に前記操作部材のセレクト方向への可動範囲を画定する可動範囲画定手段と、を備え、前記操作部材がリバースセレクト位置からリバース位置へ前記可動範囲の反ニュートラル側限界位置に沿って移動するとき、前記プレボーグ部材押圧レバーが前記プレボーグ部材を押圧して前進段用同期装置を作動させる一方、前記操作部材がリバース位置からリバースセレクト位置へ前記可動範囲のニュートラル側限界位置に沿って移動するとき、前記プレボーグ部材押圧レバーが前記プレボーグ部材を押圧しないように、前記可動範囲の前記ニュートラル側限界位置および前記反ニュートラル側限界位置が設定されているものである。
一般的な運転者は、操作部材をリバースセレクト位置からリバース位置へシフト操作するとき、ニュートラル位置から最も離れた、セレクト方向への可動範囲の反ニュートラル側限界位置に沿って移動させ、逆に、操作部材をリバース位置からリバースセレクト位置へ操作するときは、ニュートラル位置に最も近い、セレクト方向への可動範囲のニュートラル側限界位置に沿って移動させる。したがって、このような一般的な運転者が本発明の手動変速機のギヤ鳴り防止装置に係る操作部材をリバース位置へシフト操作する際には、リバースギヤ鳴りが防止され、操作部材をリバース位置から他の位置(例えばニュートラル位置)へ移動する際には、プレボーグ部材押圧レバーがプレボーグ部材を押圧しないことにより、操作部材の操作荷重が従来のものよりも軽減される。
また、本発明の手動変速機のギヤ鳴り防止装置は、上記手動変速機のギヤ鳴り防止装置において、前記プレボーグ部材押圧レバーによる前記プレボーグ部材の押圧は、回動するプレボーグ部材押圧レバーの先端部がプレボーグ部材の先端部に当たることによって行われるものであり、前記操作部材がリバース位置からリバースセレクト位置へ前記可動範囲のニュートラル側限界位置に沿って移動する際に前記プレボーグ部材の先端部と対向する、前記プレボーグ部材押圧レバーの先端部の片側に、その先端側ほどセレクト方向の肉厚が減少するような傾斜部が形成されているものであってもよい。
かかる手動変速機のギヤ鳴り防止装置によれば、上記傾斜部が設けられていることにより、操作部材のセレクト方向への可動範囲を比較的小さく設定しつつ、操作部材の操作荷重の軽減を図ることが可能となる。
本発明の手動変速機のギヤ鳴り防止装置によれば、リバースギヤ鳴りを防止するとともに、操作部材をリバース位置から他の位置(例えばニュートラル位置)へ移動する際の操作荷重を従来のものよりも軽減することが可能である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本発明の実施の形態では、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)車両に搭載された、前進5速段、後進1速段の同期噛み合い式手動変速機(マニュアルトランスミッション)を例に挙げて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る手動変速機ギヤ鳴り防止装置を備える手動変速機100の断面図である。トランスミッションケース101の内部には、トランスミッションケース101を貫通したシフトセレクトシャフト102が設けられている。このシフトセレクトシャフト102は、運転者が操作する操作部材としてのシフトレバーのシフト操作に連動して軸線回り(図1中矢印Mで示す方向)に回動し、シフトレバーのセレクト操作に連動して軸線方向(図1中矢印Nで示す方向)に移動するようにトランスミッションケース101内に支持されている。シフトセレクトシャフト102の両端部は、変速機ケース101から露出し、ゴム製のブーツ106,107にてそれぞれ覆われている。ブーツ106,107はシフトセレクトシャフト102の端部を保護し、外部からトランスミッションケース101内への塵、水分などの混入を防止する。シフトセレクトシャフト102が軸線方向に移動するため、その移動量を吸収すべく、ブーツ106,107はシフトセレクトシャフト102の軸線方向に伸縮自在に設けられている。
符号110は、シフトアウターレバーである。このシフトアウターレバー110は、基部がシフトセレクトシャフト102に連結されており、シフトセレクトシャフト102とともに一体に回動する。シフトアウターレバー110は、シフトレバー(図1において不図示)のシフト操作力が図示しないケーブル等を介して伝達されるシフト操作力伝達部111に連結されており、シフトレバーが運転者によりシフト操作されると、その操作力がシフト操作力伝達部111により伝達され、シフトアウターレバー110およびシフトセレクトシャフト102がシフトセレクトシャフト102の軸線回りに一体に回動される。なお、シフトセレクトシャフト102の片端部には、シフトセレクトシャフト102から上方に延在したアームを介してシフトマス113が設けられており、このシフトマス113がシフトセレクトシャフト102の回動トルク、つまり、運転者によるシフト操作力をアシストするように作用する。
また、シフトセレクトシャフト102には、図示しないセレクト操作力伝達部が連結されており、シフトレバーが運転者によりセレクト操作されると、その操作力が上記セレクト操作力伝達部により伝達され、シフトセレクトシャフト102が軸線方向に移動される。
シフトセレクトシャフト102には、第1インナーレバー121が固定されている。この第1インナーレバー121は、シフトセレクトシャフト102の外周に外嵌固定された基部121aとこの基部121aからシフトセレクトシャフト102の径方向へ延在したレバー部121bとを有する。第1インナーレバー121は、シフトセレクトシャフト102と一体にシフトセレクトシャフト102の軸線方向へ移動し、且つ、同軸線回りに一体に回動する。第1インナーレバー121のレバー部121bは、シフトセレクトシャフト102とともに、シフトセレクトシャフト102の軸線方向に移動することで、1速段および2速段用シフトヘッド122,3速段および4速段用シフトヘッド123,並びに5速段および後進段用シフトヘッド124のいずれかに選択的に係合可能な位置に配される。また、第1インナーレバー121のレバー部121bは、シフトセレクトシャフト102とともに回動することで、係合可能な位置に配置されたシフトヘッドに係合し、当該シフトヘッドをスライド移動させる。図1においては、第1インナーレバー121のレバー部121bが中央の3速段および4速段用シフトヘッド123に係合している。
第1インナーレバー121の基部121aには、シフトセレクトシャフト102の軸線方向に対して平行に延在した2つの凸条が形成されている。また、この第1インナーレバー121の基部121aには、トランスミッションケース101に固設されたロックボールアッシ126のロックボール127がスプリング力によって押し付けられている。シフトレバーのシフト操作に連動して第1インナーレバー121の基部121aが回動することで、上記ロックボール127が上記2つの凸条を横切ることが可能であり、このロックボール127が2つの凸条の間又は2つの凸条の外側に嵌落することにより、シフトレバー、第1インナーレバー121等のシフト方向の位置決めがなされる。
符号130は、インターロックプレートである。インターロックプレート130は、シフトセレクトシャフト102に対して軸線方向に相対移動不能に且つ軸線回りに相対回動可能に外嵌されている。但し、トランスミッションケース101に固定されたロックボールアッシ126の一部がインターロックプレート130に形成された、軸線方向に延在した長孔130aに係合していることから、インターロックプレート130はトランスミッションケース101との関係では回動しない。インターロックプレート130は、回動する第1インナーレバー121のレバー部121bの両側に摺接し、レバー部121bに係合された1つのシフトヘッドのみを通過させることができるスリット状のシフトヘッド通路130cを有する。このシフトヘッド通路130cによって同時に2つ以上のシフトヘッド122〜124の通過が規制され、同時に複数の変速段のギヤ列の噛み合い(いわゆる二重噛み合い)が防止される。図1では、両側に配置されているシフトヘッド122,124は、インターロックプレート130に係止されており、これらのシフトヘッド122,124は移動することができない。なお、インターロックプレート130の上記長孔130aの長手方向寸法は、インターロックプレート130の軸線方向への移動範囲に対応しており、ロックボールアッシ126がインターロックプレートの軸線方向へ移動の妨げとはならないようになっている。
符号131は、回動して、後述するプレボーグピン(プレボーグ部材)132を押圧し、同期装置を作動させるために設けられたプレボーグ部材押圧レバーである。プレボーグ部材押圧レバー131は、シフトセレクトシャフト102に固定され、同シャフト102の径方向へ延在している。したがって、プレボーグ部材押圧レバー131は、シフトセレクトシャフト102と一体に移動および回動する。図1および図1の部分拡大図である図2(a)に示すように、プレボーグ部材押圧レバー131は、その先端部のセレクト方向(図1中の矢印Nで示す方向)の片側(プレボーグ部材押圧レバー131が矢印N方向の中立位置にあるときにおけるプレボーグピン132の先端部に対向する側)に先端側ほどセレクト方向の肉厚が減少するような傾斜部131aが形成されている。この傾斜部131aについては後にも詳述する。
プレボーグピン(プレボーグ部材)132は、後述する前進段用同期装置211の作動・非作動状態の切換動作に連動するように設けられている。例えば、プレボーグピン132は、後述するシフトフォークシャフト122Fと連動するようにその基端部がシフトフォークシャフト122Fに取り付けられており、回動するプレボーグ部材押圧レバー131に回動方向に押圧移動されることによってシフトフォークシャフト122Fを長手方向へ移動させる。これにより、シフトフォークシャフト122Fに連結されているシフトフォークは変速動作が成立しない程度に前進段用同期装置211を作動させる。なお、プレボーグピン131はコイルばね122aを介してシフトフォークシャフト122Fに取り付けられており、そのコイルばね122aにおいて弾性的に屈曲可能とされている。これにより、プレボーグ部材押圧レバー131が一定角以上回動すると、その先端部がプレボーグピン131を容易に乗り越えることができるようになっている。
符号140は、第2インナーレバーである。第2インナーレバー140は、シフトセレクトシャフト102に固定されており、同シャフト102と一体に移動および回動する。この第2インナーレバー140の表面には、図3に示すような、シフトレバーの操作パターンに対応したゲート溝140Aが形成されている。そして、このゲート溝140Aにトランスミッションケース101が固定され、そのケース101内方に突出したゲートピン150が嵌まり込むようになっている。これらゲート溝140Aおよびゲートピン150からなるゲート機構Gは、シフトレバーのシフト操作時のセレクト方向への可動範囲を画定する可動範囲画定手段となり、これによりセレクト方向へのがたつきを防止してシフトフィーリングを向上させることを目的として設けられる。
シフトセレクトシャフト102には、ハイ側およびロー側セレクトスプリング145,146の弾性力によって、軸線方向の中立位置に復帰させようとする力が働いている。この力はシフトセレクトシャフト102と連動するシフトレバーのセレクト方向の中立位置復帰力としても働く。ハイ側セレクトスプリング145は、トランスミッションケース101の内壁と第2インナーレバー140との間に取り付けられている。ロー側セレクトスプリング146は、トランスミッションケース101の内壁とプレボーグ部材押圧レバー131との間に取り付けられている。
1速段および2速段用のシフトヘッド122は、1速段および2速段用のシフトフォークシャフト122Fに形成されている。3速段および4速段用のシフトヘッド123は、3速段および4速段用のシフトフォークシャフト123Fに形成されている。5速段および後進段用のシフトヘッド124は、5速段および後進段用のシフトフォークシャフト124Fに形成されている。それぞれのシフトフォークシャフト122F〜125Fは、互いに平行に配設されている。
また、1速段および2速段用のシフトフォークシャフト122Fには、1速段および2速段用のシフトフォーク160が固定されており、シフトフォークシャフト122Fが軸線方向の何れか一方に移動することで、1速段又は2速段への変速動作が実行される。3速段および4速段用のシフトフォークシャフト123Fには、3速段および4速段用のシフトフォーク161が固定されており、シフトフォークシャフト123Fが軸線方向の何れか一方に移動することで、3速段又は4速段への変速動作が実行される。5速段および後進段用のシフトフォークシャフト124Fには、5速段用のシフトフォーク162(図4の略図を参照、図1において図示せず。)および後進段用のシフトフォーク163(図4の略図を参照、図1において図示せず。)が固定されており、シフトフォークシャフト124Fが軸線方向の何れか一方に移動することで、5速段又は後進段への変速動作が実行される。
また、図4に示すように、シフトフォークシャフト122Fには1速段−中立位置−2速段にそれぞれ対応したロックボール溝122Fa,122Fb,122Fcが形成され、これらの何れかに、シフトフォークシャフト122F側に押圧されるロックボール128が嵌入され得るようになっている。上記ロックボール128は、トランスミッションケース101に形成された孔の内部に収容され、同じく前記孔に収容されてその孔のプラグ129によって係止された圧縮状態のコイルスプリング136によりシフトフォークシャフト122F側に押圧されている。これらの構成からなる第2ロックボール機構139によって、ギヤ抜け防止と節度感が得られるようになっている。
また、第2ロックボール機構139によれば、シフトフォークシャフト122Fが中立位置から軸線方向へ僅かに移動すると、ロックボール128がロックボール溝122Fb側に押圧されていることから、ロックボール128がロックボール溝122Fbから完全に離脱しない限り、シフトフォークシャフト122Fおよびこれに形成されているシフトヘッド122を中立位置に復帰させようとする中立位置復帰力(シフト方向の中立位置復帰力)が作用する。同様に、シフトフォークシャフト123F、124Fにもそれぞれ第2ロックボール機構139が設けられている。
<手動変速機のギヤレイアウト>
つぎに、手動変速機100のギヤレイアウト200について図4に基づいて説明する。このギヤレイアウト200は、トランスミッションケース101、トランスアクスルケース101Aおよびケースカバー101B内に収容されており、互いに平行に配設されたインプットシャフト201、アウトプットシャフト202およびリバースシャフト203(図4において2点鎖線で示す。)が、トランスミッションケースケース101およびトランスアクスルケース101Aによって回転自在に支持されている。
つぎに、手動変速機100のギヤレイアウト200について図4に基づいて説明する。このギヤレイアウト200は、トランスミッションケース101、トランスアクスルケース101Aおよびケースカバー101B内に収容されており、互いに平行に配設されたインプットシャフト201、アウトプットシャフト202およびリバースシャフト203(図4において2点鎖線で示す。)が、トランスミッションケースケース101およびトランスアクスルケース101Aによって回転自在に支持されている。
インプットシャフト201は、図示しないエンジンのクランクシャフトにクラッチ機構を介して連結されており、このクラッチ機構の係合動作によりエンジンの回転駆動力が入力されるようになっている。
インプットシャフト201とアウトプットシャフト202との間には、前進1速段〜前進5速段および後進段の各変速段を成立させるための複数の変速ギヤ列204〜209が設けられている。具体的には、前進段用のギヤ列として、図1において右側から左側に向かって順に、1速ギヤ列204、2速ギヤ列205、3速ギヤ列206、4速ギヤ列207および5速ギヤ列208が配設されている。また、後進段用のギヤ列として、リバースギヤ列209が配設されている。
1速ギヤ列204は、インプットシャフト201に相対回転不能に取り付けられた1速ドライブギヤ204aと、アウトプットシャフト202に対して相対回転自在に組み付けられた1速ドリブンギヤ204bとを備えており、これら1速ドライブギヤ204aと1速ドリブンギヤ204bとは互いに噛み合っている。
2速ギヤ列205は、インプットシャフト201に相対回転不能に取り付けられた2速ドライブギヤ205aと、アウトプットシャフト202に対して相対回転自在に組み付けられた2速ドリブンギヤ205bとを備えており、これら2速ドライブギヤ205aと2速ドリブンギヤ205bとは互いに噛み合っている。
3速ギヤ列206は、インプットシャフト201に相対回転自在に組み付けられた3速ドライブギヤ206aと、アウトプットシャフト202に相対回転不能に取り付けられた3速ドリブンギヤ206bとを備えており、これら3速ドライブギヤ206aと3速ドリブンギヤ206bとは互いに噛み合っている。
4速ギヤ列207は、インプットシャフト201に相対回転自在に組み付けられた4速ドライブギヤ207aと、アウトプットシャフト202に相対回転不能に取り付けられた4速ドリブンギヤ207bとを備えており、これら4速ドライブギヤ207aと4速ドリブンギヤ207bとは互いに噛み合っている。
5速ギヤ列208は、インプットシャフト201に相対回転自在に組み付けられた5速ドライブギヤ208aと、アウトプットシャフト202に相対回転不能に取り付けられた5速ドリブンギヤ208bとを備えており、これら5速ドライブギヤ208aと5速ドリブンギヤ208bとは互いに噛み合っている。
上記各変速ギヤ列の切り換え動作(変速動作)は、3つのシンクロメッシュ機構(同期装置)211,212,213によって行われる。
第1のシンクロメッシュ機構211は、1速ドリブンギヤ204bと2速ドリブンギヤ205bとの間におけるアウトプットシャフト202上に設けられている。この第1のシンクロメッシュ機構211が1速ドリブンギヤ204b側に作動すると、1速ドリブンギヤ204bがアウトプットシャフト202に相対回転不能に連結され、1速ドライブギヤ204aと1速ドリブンギヤ204bとの間で、インプットシャフト201からアウトプットシャフト202への動力伝達が行われるようになる(1段変速)。一方、第1のシンクロメッシュ機構211が2速ドリブンギヤ205b側に作動すると、2速ドリブンギヤ205bがアウトプットシャフト202に相対回転不能に連結され、2速ドライブギヤ205aと2速ドリブンギヤ205bとの間で、インプットシャフト201からアウトプットシャフト202への動力伝達が行われるようになる(2段変速)。
第2のシンクロメッシュ機構212は、3速ドライブギヤ206aと4速ドライブギヤ207aとの間におけるインプットシャフト201上に設けられている。この第2のシンクロメッシュ機構212が3速ドライブギヤ206a側に作動すると、3速ドライブギヤ206aがインプットシャフト201に相対回転不能に連結され、3速ドライブギヤ206aと3速ドリブンギヤ206bとの間で、インプットシャフト201からアウトプットシャフト202への動力伝達が行われるようになる(3段変速)。一方、第2のシンクロメッシュ機構212が4速ドライブギヤ207a側に作動すると、4速ドライブギヤ207aがインプットシャフト201に相対回転不能に連結され、4速ドライブギヤ207aと4速ドリブンギヤ207bとの間で、インプットシャフト201からアウトプットシャフト202への動力伝達が行われるようになる(4段変速)。
第3のシンクロメッシュ機構213は、5速ドライブギヤ208aの片側におけるインプットシャフト1上に設けられている。この第3のシンクロメッシュ機構213が5速ドライブギヤ208a側に作動すると、この5速ドライブギヤ208aがインプットシャフト201に相対回転不能に連結され、5速ドライブギヤ208aと5速ドリブンギヤ208bとの間で、インプットシャフト201からアウトプットシャフト202への動力伝達が行われるようになる(5段変速)。
このようにして、前進時には、シフトチェンジ動作時を除いて、インプットシャフト201の回転駆動力が、シンクロメッシュ機構211,212,213のうちの何れか一つの作動によって選択された一つの変速ギヤ列204〜208を介してアウトプットシャフト202へ伝達される。
一方、リバースギヤ列209は、インプットシャフト201に相対回転不能に取り付けられたリバースドライブギヤ209aと、アウトプットシャフト202に相対回転不能に取り付けられたリバースドリブンギヤ209bと、リバースシャフト203に対してスライド移動自在に組み付けられたリバースアイドラギヤ209c(図4において2点鎖線で示す。)とを備えている。これらギヤ209a,209b,209cは前進時には動力伝達を行わず、後進時に、リバースアイドラギヤ209cがリバースシャフト203の軸線方向に移動してリバースドライブギヤ209aおよびリバースドリブンギヤ209bの両方に噛み合うことで、リバースドライブギヤ209aの回転駆動力を逆方向回転にしてリバースドリブンギヤ209bに伝達する。これにより、アウトプットシャフト202が上記前進段の場合とは逆方向に回転し、駆動輪は後退方向に回転する。なお、リバースドリブンギヤ209bは第1のシンクロメッシュ機構211の外周側に相対回転不能に配設されている。
このようにして所定の変速比で変速され又は逆回転されてアウトプットシャフト202に伝達された回転駆動力は、ファイナルドライブギヤ215aとファイナルドリブンギヤ215bとからなるファイナルリダクションギヤ列215の終減速比によって減速された後、ディファレンシャル装置216へ伝達される。これによって、図示しない駆動輪が前進方向または後進方向に回転する。
<シフトレバー>
図5は、運転者が手動変速操作を行う際に操作する操作部材としてのシフトレバーLの可動範囲S1を示している。シフトレバーLは、図5に矢印Xで示す方向(以下「セレクト方向」ともいう。)のセレクト操作と、セレクト操作方向に直交する矢印Y(以下「シフト方向」ともいう。)で示す方向のシフト操作とを行い得る。
図5は、運転者が手動変速操作を行う際に操作する操作部材としてのシフトレバーLの可動範囲S1を示している。シフトレバーLは、図5に矢印Xで示す方向(以下「セレクト方向」ともいう。)のセレクト操作と、セレクト操作方向に直交する矢印Y(以下「シフト方向」ともいう。)で示す方向のシフト操作とを行い得る。
セレクト方向には、1速―2速セレクト位置P1,3速―4速セレクト位置P2,および5速−リバースセレクト位置P3(「リバースセレクト位置P3」ともいう。)が略一列に並んでいる。なお、3速―4速セレクト位置P2はニュートラル位置でもある。
1速―2速セレクト位置P1でのシフト方向の操作(「シフト操作」ともいう。)により、シフトレバーLを1速位置1stまたは2速位置2ndに動かすことができる。1速位置1stに操作された場合、その操作力がシフトヘッド122、シフトフォークシャフト122F、シフトフォーク160等を介して第1のシンクロメッシュ機構211に伝達され、第1のシンクロメッシュ機構211は1速ドリブンギヤ204b側に作動し、この1速ドリブンギヤ204bがアウトプットシャフト202に相対回転不能に連結される。また、2速位置2ndに操作された場合、その操作力がシフトヘッド122、シフトフォークシャフト122F、シフトフォーク160等を介して第1のシンクロメッシュ機構211に伝達され、第1のシンクロメッシュ機構211は2速ドリブンギヤ205b側に作動し、この2速ドリブンギヤ205bがアウトプットシャフト202に相対回転不能に連結される。
同様に、3速−4速セレクト位置P2でのシフト操作により、シフトレバーLを3速位置3rdまたは4速位置4thに動かすことができる。3速位置3rdに操作された場合、その操作力がシフトヘッド123、シフトフォークシャフト123F、シフトフォーク161等を介して第2のシンクロメッシュ機構212に伝達され、第2のシンクロメッシュ機構212は3速ドライブギヤ206a側に作動し、この3速ドライブギヤ206aがインプットシャフト201に相対回転不能に連結される。また、4速位置4thに操作された場合、その操作力がシフトヘッド123、シフトフォークシャフト123F、シフトフォーク161等を介して第2のシンクロメッシュ機構212に伝達され、第2のシンクロメッシュ機構212は4速ドライブギヤ207a側に作動し、この4速ドライブギヤ207aがインプットシャフト201に相対回転不能に連結される。
また、5速−リバースセレクト位置P3でのシフト操作により、シフトレバーLを5速位置5thまたはリバース位置REVに動かすことができる。5速位置5thに操作された場合、その操作力がシフトヘッド124、シフトフォークシャフト124F、シフトフォーク161等を介して第3のシンクロメッシュ機構213に伝達され、第3のシンクロメッシュ機構213は5速ドライブギヤ208a側に作動し、この5速ドライブギヤ208aがインプットシャフト201に相対回転不能に連結される。また、リバース位置REVに操作された場合、その操作力がシフトヘッド124、シフトフォークシャフト124F、シフトフォーク163等を介してリバースアイドラギヤ209cに伝達され、リバースアイドラギヤ209cは、リバースシャフト203の軸線方向に移動してリバースドライブギヤ209aおよびリバースドリブンギヤ209bに噛み合うことになる。但し、リバースアイドラギヤ209cが移動を開始した後、リバースドライブギヤ209aおよびリバースドリブンギヤ209bに噛み合う前に、上記操作力がプレボーグピン132、シフトフォークシャフト122F、シフトフォーク160等を介して第1のシンクロメッシュ機構211に伝達され、第1のシンクロメッシュ機構211は一時的に2速ドリブンギヤ205b側に2速段が成立しないようにして作動される。
つぎに、シフトレバーLの可動範囲S1について詳述する。シフトレバーLの可動範囲S1は、概ね図3に例示するゲート機構Gによって画定される。ただし、このゲート機構のゲート溝140Aは、1速段用ゲート溝141、2速段用ゲート溝142、3速段用ゲート溝143および5速段用ゲート溝144を備えているものの、4速段用ゲート溝と後進段用ゲート溝と共通のゲート溝145となっている。このため、シフトレバーLがリバース位置REVから5速−リバースセレクト位置P3(「リバースセレクト位置」ともいう。)へシフト操作(移動)される時のシフトレバーLのセレクト方向Xの3速−4速セレクト位置P2(ニュートラル位置)側への可動範囲の限界位置S1A(「ニュートラル側限界位置S1A」ともいう。)は、ゲート溝140Aではなく、5速段および後進段用シフトヘッド124とインターロックプレート130のシフトヘッド通路130cとのセレクト方向への係合によって画定される。したがって、この場合はシフトヘッド124とインターロックプレート130のシフトヘッド通路130cとで可動範囲画定手段が構成されることとなる。また、シフトレバーLが3速−4速セレクト位置P2から4速シフト位置4thへシフト操作される時のセレクト方向Xのリバースセレクト位置P3側への可動範囲の限界位置も、ゲート溝140Aではなく、3速段および4速段用シフトヘッド123とインターロックプレート130のシフトヘッド通路130cとのセレクト方向への係合によって画定される。
勿論、図3の2点鎖線に示すように、4速段専用ゲート溝145Aおよび後進段専用ゲート溝145Bがそれぞれ別個に設けられている場合には、各速段用ゲート溝141〜144,145Aおよび145Bからなるゲート溝140Bとゲートピン150とによってシフトレバーLのセレクト方向Xの可動範囲が画定される場合もある。また、上記ゲート機構Gを有しないタイプの手動変速機の場合には、シフトレバーLのセレクト方向Xへの可動範囲は、インターロックプレート130のシフトヘッド通路130c、シフトヘッド122,123,124、第1シフトインナーレバー121の形状および配置関係によって画定される。
なお、シフトレバーLが5速−リバースセレクト位置P3からリバース位置REVへシフト操作(移動)される時のシフトレバーLのセレクト方向Xの反ニュートラル側への可動範囲の限界位置S1B(「反ニュートラル側限界位置S1B」ともいう。)で形成されるシフトレバーLの移動ラインは、運転者がシフトレバーLを5速−リバースセレクト位置P3からリバース位置REVへシフト操作する際に、当該シフトレバーLを上記ラインに沿って操作し易いような形状(例えば直線状や滑らかな曲線状)であることが望ましい。また、ニュートラル側限界位置S1Aで形成されるシフトレバーLの移動ラインは、運転者がシフトレバーLをリバース位置REVから5速−リバースセレクト位置P3へシフト操作する際に、当該シフトレバーLを上記ラインに沿って操作し易いような形状(例えば直線状や滑らかな曲線状)であることが望ましい。
<ギヤ鳴り防止装置の動作>
次に、本発明の実施の形態に係る手動変速機のギヤ鳴り防止装置の動作について図5および図6a〜図6gに基づいて説明する。このギヤ鳴り防止装置は、リバースシフト操作に際して、第1のシンクロメッシュ機構211を作動させることによりリバースギヤ鳴りを防止するものであって、シフトレバーLをリバース位置REVからニュートラル位置など他の位置へ移動させる際の操作力の低減を図ったものである。本実施形態では、第1のシンクロメッシュ機構211を作動させることにより、ギヤ鳴りを防止する場合を例に挙げて説明するが、ギヤ鳴り防止に利用するシンクロメッシュ機構は、第1のシンクロメッシュ機構211以外であってもよい。
次に、本発明の実施の形態に係る手動変速機のギヤ鳴り防止装置の動作について図5および図6a〜図6gに基づいて説明する。このギヤ鳴り防止装置は、リバースシフト操作に際して、第1のシンクロメッシュ機構211を作動させることによりリバースギヤ鳴りを防止するものであって、シフトレバーLをリバース位置REVからニュートラル位置など他の位置へ移動させる際の操作力の低減を図ったものである。本実施形態では、第1のシンクロメッシュ機構211を作動させることにより、ギヤ鳴りを防止する場合を例に挙げて説明するが、ギヤ鳴り防止に利用するシンクロメッシュ機構は、第1のシンクロメッシュ機構211以外であってもよい。
図6a〜図6gでは、プレボーグ部材押圧レバー131の可動範囲S2を2点鎖線で示している。プレボーグ部材押圧レバー131は、シフトレバーLのシフト操作およびセレクト操作と連動するシフトセレクトシャフト102に一体に設けられているため、図5に示したシフトレバーLの可動範囲S1の左右対称形に似た形状となる。
以下の説明では、シフトレバーLのセレクト操作に連動してシフトセレクトシャフト102と一体に第1インナーレバー121およびプレボーグ部材押圧レバー131が移動する方向を「セレクト方向」、シフトレバーLのシフト操作に連動してシフトセレクトシャフト102と一体に第1インナーレバー121およびプレボーグ部材押圧レバー131が回動する回動方向を「シフト方向」という。
図6aは、シフトレバーLがニュートラル位置でもある3速―4速セレクト位置P2(図5参照)にある場合における、第1インナーレバ121のレバー部121b(以下、単に「第1インナーレバ121」ともいう。)、プレボーグ部材押圧レバー131、シフトヘッド122〜124、インターロックプレート130、プレボーグピン132等(以下、これらを「各部材」ともいう。)の位置関係を示している。このとき、シフトヘッド122,123,124およびシフトフォークシャフト122F,123F,124Fは、シフト方向の中立位置に配置され、何れの変速段も成立しない。また、プレボーグ部材押圧レバー131は、プレボーグピン132からセレクト方向およびシフト方向に離れた位置にある。
図6bは、シフトレバーLが5速―リバースセレクト位置P3の反ニュートラル側限界位置S1B(図5参照)にセレクト操作(移動)される場合における、各部材の位置関係を示している。図示しないシフトセレクトシャフト102と一体に、第1インナーレバー121、インターロックプレート130およびプレボーグ部材押圧レバー131が図6aに示した状態から図中左方向に移動し、第1インナーレバー121は、シフトヘッド124に係合可能な位置に配置され、プレボーグ部材押圧レバー131は、プレボーグピン132を押圧可能な位置に配置される。つまり、プレボーグ部材押圧レバー131は、プレボーグピン132に対してセレクト方向位置が重複し、シフト方向には離れた位置関係をとっている。
図6c〜図6eは、シフトレバーLが反ニュートラル側限界位置S1B(図5参照)に沿って5速―リバースセレクト位置P3からリバース位置REVにシフト操作(移動)されるまでの各部材の位置関係を示している。
図6cは、シフトレバーLが反ニュートラル側限界位置S1Bに沿って5速―リバースセレクト位置P3からリバース位置REV側へ少し移動した場合における、各部材の位置関係を示している。このとき、第1インナーレバー121は回動して、シフトヘッド124を図中下方向に係合移動する。同時に、プレボーグ部材押圧レバー131も回動して、その先端部がプレボーグピン132の先端部に当たり、当該プレボーグピン132の先端部を図中下方向に押圧移動する。つまり、プレボーグ部材押圧レバー131が上記のようにプレボーグピン132を押圧移動できるように、上記反ニュートラル側限界位置S1Bが設定されている。
図6dは、図6cの状態より、シフトレバーLが反ニュートラル側限界位置S1Bに沿ってリバース位置REV側へ移動した場合における、各部材の位置関係を示している。このとき、シフトヘッド124は、第1インナーレバー121によって図中下方向に更に係合移動される。ここまでにシフトヘッド124が移動する距離は、シフトヘッド124の上記移動に連動するリバースアイドラギヤ209cがリバースドライブギヤ209aおよびリバースドリブンギヤ209bに噛合わない程度の距離である。一方、プレボーグ部材押圧レバー131も更に回動してプレボーグピン132を押圧移動させ、このプレボーグピン132と連動してスライド移動する1速段および2速段用のシフトフォークシャフト122Fを2速段側へ移動させて、2速段への変速動作が成立しない程度に第1のシンクロメッシュ機構211を作動させる。これにより、車両の停止状態で回転停止しているアウトプットシャフト202に、第1のシンクロメッシュ機構211を介してインプットシャフト201が一時的に連繋され、インプットシャフト201の惰性回転が停止される。
図6eは、図6dの状態より、シフトレバーLが反ニュートラル側限界位置S1Bに沿って更にリバース位置REV側へ移動され、プレボーグ部材押圧レバー131の先端部がプレボーグピン132の先端部を乗り越えて上記押圧状態が解除された後における、各部材の位置関係を示している。このとき、プレボーグピン132並びにこれと連動するシフトフォークシャフト122Fおよびシフトヘッド122が既述した第2ロック機構139による中立位置復帰力によってシフト方向の中立位置に復帰され、シンクロメッシュ機構211の作動が解除される。シンクロメッシュ機構211の作動解除と同時にないしは同機構211の作動解除から少し遅れて、第1インナーレバー121に係合されたシフトヘッド124の図中下方向への移動が更に進んで、後進段への変速動作が完了する。後進段への変速動作完了時、リバースアイドラギヤ209cを介してインプットシャフト201にアウトプットシャフト202が連繋されるが、インプットシャフト201の惰性回転は上記シンクロメッシュ機構211の作動によって低下ないし停止されており、これにより、後進段への変速動作時におけるギヤ鳴りが抑制ないし防止される。
図6fは、図6eの状態で運転者がシフトレバーLを外側(反ニュートラル側)へ押圧することを止めたときの各部材の位置関係を示している。このとき、ハイ側セレクトスプリング145およびロー側セレクトスプリング146によるセレクト方向の中立位置復帰力がシフトセレクトシャフト102およびこれと一体に移動するロックプレート130、第1インナーレバー121、プレボーグ部材押圧レバー131等に作用し、シフトレバーLがニュートラル側限界位置S1Aに達するまで(ロックプレート130がシフトヘッド124に係止されるまで)、上記部材は図中右方向へ移動する。この移動完了時には、プレボーグ部材押圧レバー131は、プレボーグピン132とセレクト方向位置が重複しない位置まで図中右側(セレクト方向の中立位置側)へ移動する。
図6gは、図6fの状態より、シフトレバーLがニュートラル側限界位置S1Aに沿ってリバース位置REVから5速―リバースセレクト位置P3側へ移動する途中での各部材の位置関係を示している。このとき、シフトヘッド124は、第1インナーレバー121によって図中上方向の中立位置まで係合移動され、後進段の成立状態が解除される。また、プレボーグ部材押圧レバー131はプレボーグピン132を押圧することなくシフト方向の中立位置側へ回動する。つまり、シフトレバーLがニュートラル側限界位置S1Aに沿ってリバース位置REVから5速―リバースセレクト位置P3側へ移動する際に、プレボーグ部材押圧レバー131がプレボーグピン132を押圧することなく回動するように、ニュートラル側限界位置S1Aとプレボーグ部材押圧レバー131の形状(例えば傾斜部131aを有する先端部の形状)とが設定されている。
本実施の形態では、プレボーグ部材押圧レバー131は、図2(b)に示したように、その先端部に既述した傾斜部131aが形成されている。この傾斜部131aは、シフトレバーがリバース位置REVからリバースセレクト位置P3へニュートラル側限界位置S1Aに沿って移動する際に、プレボーグピン132の先端部と対向する側に設けられていることから、プレボーグ部材押圧レバー131の先端側に傾斜部131aを設けない場合と比較して、シフトレバーLをリバース位置REVからリバースセレクト位置P3へ移動させる際のセレクト方向の可動範囲を小さく設定しつつ、既述したプレボーグ部材押圧レバー131のプレボーグピン132に対する動作を実現することができる。
図6gの状態より、シフトレバーLが3速―4速セレクト位置P2にセレクト操作(移動)されたとき、各部材の位置関係は、図6aに示した状態に復帰する。
このように、シフトレバーLがリバース位置REVからニュートラル位置など他の位置に操作(移動)される際に、プレボーグ部材押圧レバー131がプレボーグピン132を押圧することなく回動することから、従来例と比較してシフトレバーLに伝達される操作反力が軽減される。
[他の実施形態]
図2(b)は、図2(a)と同様の視点から視た他の実施形態に係る手動変速機のギヤ鳴り防止装置のプレボーグ部材押圧レバー131Aおよびプレボーグピン132の図である。この図に示すように、プレボーグ部材押圧レバー131に既述した傾斜部131aを有しないプレボーグ部材押圧レバー131Aであってもよい。但しこの場合、シフトレバーLがリバース位置REVから5速―リバースセレクト位置P3側へ移動する際に沿うニュートラル側限界位置S1Aを拡張し、前記移動の際のプレボーグ部材押圧レバー131Aの回動経路を図2(b)の2点鎖線で示す位置よりプレボーグピン132からセレクト方向幅Pだけ離れた位置となるようにして、プレボーグ部材押圧レバー131Aがプレボーグピン132を回動方向に押圧しないようにする。
図2(b)は、図2(a)と同様の視点から視た他の実施形態に係る手動変速機のギヤ鳴り防止装置のプレボーグ部材押圧レバー131Aおよびプレボーグピン132の図である。この図に示すように、プレボーグ部材押圧レバー131に既述した傾斜部131aを有しないプレボーグ部材押圧レバー131Aであってもよい。但しこの場合、シフトレバーLがリバース位置REVから5速―リバースセレクト位置P3側へ移動する際に沿うニュートラル側限界位置S1Aを拡張し、前記移動の際のプレボーグ部材押圧レバー131Aの回動経路を図2(b)の2点鎖線で示す位置よりプレボーグピン132からセレクト方向幅Pだけ離れた位置となるようにして、プレボーグ部材押圧レバー131Aがプレボーグピン132を回動方向に押圧しないようにする。
本発明は、自動車等の車両に搭載される手動変速機のギヤ鳴り防止装置であって、後進段にシフトチェンジする際に同期装置を作動させてギヤ鳴りを防止する装置に適用することが可能である。
102 シフトセレクトシャフト
124 シフトヘッド(可動範囲画定手段)
130 インターロックプレート(可動範囲画定手段)
131 プレボーグ部材押圧レバー
131a 傾斜部
132 プレボーグピン(プレボーグ部材)
211 シンクロメッシュ機構(前進段用同期装置)
G ゲート機構(可動範囲画定手段)
L シフトレバー(操作部材)
S1A ニュートラル側限界位置
S1B 反ニュートラル側限界位置
124 シフトヘッド(可動範囲画定手段)
130 インターロックプレート(可動範囲画定手段)
131 プレボーグ部材押圧レバー
131a 傾斜部
132 プレボーグピン(プレボーグ部材)
211 シンクロメッシュ機構(前進段用同期装置)
G ゲート機構(可動範囲画定手段)
L シフトレバー(操作部材)
S1A ニュートラル側限界位置
S1B 反ニュートラル側限界位置
Claims (2)
- 操作部材のシフト操作に連動して軸線回りに回動し、操作部材のセレクト操作に連動して軸線方向に移動するシフトセレクトシャフトと、
前記シフトセレクトシャフトに一体に固定され、同シフトセレクトシャフトの径方向に延在したプレボーグ部材押圧レバーと、
前進段用同期装置の作動・非作動状態の切換動作と連動するプレボーグ部材と、
シフト操作時に前記操作部材のセレクト方向への可動範囲を画定する可動範囲画定手段と、を備え、
前記操作部材がリバースセレクト位置からリバース位置へ前記可動範囲の反ニュートラル側限界位置に沿って移動するとき、前記プレボーグ部材押圧レバーが前記プレボーグ部材を押圧して前進段用同期装置を作動させる一方、前記操作部材がリバース位置からリバースセレクト位置へ前記可動範囲のニュートラル側限界位置に沿って移動するとき、前記プレボーグ部材押圧レバーが前記プレボーグ部材を押圧しないように、前記可動範囲の前記ニュートラル側限界位置および前記反ニュートラル側限界位置が設定されていることを特徴とする手動変速機のギヤ鳴り防止装置。 - 請求項1に記載の手動変速機のギヤ鳴り防止装置において、
前記プレボーグ部材押圧レバーによる前記プレボーグ部材の押圧は、回動するプレボーグ部材押圧レバーの先端部がプレボーグ部材の先端部に当たることによって行われるものであり、
前記操作部材がリバース位置からリバースセレクト位置へ前記可動範囲のニュートラル側限界位置に沿って移動する際に前記プレボーグ部材の先端部と対向する、前記プレボーグ部材押圧レバーの先端部の片側に、その先端側ほどセレクト方向の肉厚が減少するような傾斜部が形成されていることを特徴とする手動変速機のギヤ鳴り防止装置。
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-
2008
- 2008-01-30 JP JP2008019650A patent/JP2009180291A/ja active Pending
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US8820184B2 (en) | 2010-12-03 | 2014-09-02 | Hyundai Motor Company | Manual transmission for vehicles |
US9273779B2 (en) | 2010-12-03 | 2016-03-01 | Hyundai Motor Company | Manual transmission for vehicles |
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