JP2014092126A - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インジェクタノズル先端部温度を適切に把握することを課題とする。
を課題とする。
【解決手段】燃料噴射装置は、インジェクタに燃料を供給する高圧燃料部と、前記インジェクタ内から返送される燃料が流通する低圧燃料部と、前記高圧燃料部を流通する燃料に関する温度と、前記インジェクタ内における燃料減圧に伴う上昇温度の和である第1温度を取得する第1温度取得部と、前記低圧燃料部を流通する燃料に関する第2温度を取得する第2温度取得部と、前記第1温度取得部により取得された第1温度と、前記第2温度取得部により取得された第2温度の差分に基づいてインジェクタノズル先端部温度を取得する演算部と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料噴射装置に関する。
昨今、筒内噴射内燃機関、例えば、ディーゼル内燃機関に装備される燃料噴射装置において、結露により筒内残留ガス中の酸性分がインジェクタの先端部に付着し、インジェクタの先端部に設けられた噴孔部に腐食が発生することが懸念されている。噴孔部に腐食が発生すると、噴霧が影響を受け、スモークが発生する可能性がある。このようなインジェクタにおける結露の発生は、エンジン停止時のインジェクタノズル先端部温度に依存していると考えられる。インジェクタノズル先端部温度を精度良く把握することは、インジェクタの先端部の結露に対する適切な対策を講じる上で重要である。また、インジェクタノズル先端部温度を把握することは、インジェクタにおけるデポジット対策にも有効である。従来、インジェクタノズル先端部温度を推定する提案として、例えば、特許文献1が知られている。特許文献1には、インジェクタノズル先端部温度をデリバリパイプ内の燃料温度によって推定する内燃機関の燃料噴射装置が開示されている。また、特許文献2には、燃料噴射量等の燃焼温度に関わるパラメータ、エンジン回転数等の被熱時期、被熱時間に関わるパラメータ、減圧に伴う発熱量に関すパラメータを用いてインジェクタの先端温度を推定することが開示されている。
特開2006−132517号公報 特開2009−2229号公報
しかしながら、前記特許文献1や特許文献2に開示された提案によってインジェクタノズル先端部温度を把握しようとすると、例えば、インジェクタの先端部にデポジットが付着しているような場合に正確な温度把握が困難になると考えられる。すなわち、インジェクタの先端部にデポジットが付着すると、デポジットとインジェクタとの隙間に空気層が形成されることがある。空気層が形成されるとインジェクタノズル先端部温度が低下する。しかしながら、前記特許文献1や特許文献2に開示された提案では、デポジット堆積に起因する温度の低下が反映されない。
そこで、本明細書開示の燃料噴射装置は、インジェクタノズル先端部温度を適切に把握することを課題とする。
かかる課題を解決するために、本明細書に開示された燃料噴射装置は、インジェクタに燃料を供給する高圧燃料部と、前記インジェクタ内から返送される燃料が流通する低圧燃料部と、前記高圧燃料部を流通する燃料に関する温度と、前記インジェクタ内における燃料減圧に伴う上昇温度の和である第1温度を取得する第1温度取得部と、前記低圧燃料部を流通する燃料に関する第2温度を取得する第2温度取得部と、前記第1温度取得部により取得された第1温度と、前記第2温度取得部により取得された第2温度の差分に基づいてインジェクタノズル先端部温度を取得する演算部と、を備える。
低圧燃料部を流通する燃料には、インジェクタ内の余剰燃料や、インジェクタが備えるニードル弁をリフトさせるときに排出される燃料が含まれる。すなわち、低圧燃料部を流通する燃料は、インジェクタ内を通過した燃料であるため、インジェクタ先端部の温度の影響を受けている。従って、第1温度と第2温度の差分は、インジェクタ先端部の受熱量、すなわち、インジェクタノズル先端部温度に該当し、これにより、インジェクタノズル先端部温度を適切に把握することができる。
本明細書開示の燃料噴射装置は、前記インジェクタノズル先端部温度とEGR(Exhaust Gas Recirculation)率とに基づいて、エンジン停止中燃料噴射が必要であるか否かの判断を行い、エンジン停止中燃料噴射が必要であると判断したときに、燃料噴射を行う燃料噴射指令部をさらに備えてもよい。
エンジン停止中燃料噴射は、噴孔腐食対策となる。インジェクタノズル先端部温度とEGR率とに基づいてエンジン停止中燃料噴射が必要であるか否かを適切に判断することにより、エンジン停止中燃料噴射を適切な頻度に抑えることができる。なお、EGR率が参照されるのは、EGRガスには、噴孔周辺を腐食させる凝縮水の水分や強酸が含まれており、EGRガスの導入が噴孔腐食に影響を与えることがあると考えられるためである。
本明細書開示の燃料噴射装置によれば、インジェクタノズル先端部温度を適切に把握することができる。
図1は実施形態の燃料噴射装置が組み込まれたエンジンの概略構成を示す説明図である。 図2はインジェクタの概略構成を模式的に示す説明図である。 図3は燃料噴射装置の制御の一例を示すフロー図である。 図4はEGR率を算出するマップの一例である。 図5はインジェクタノズル先端部温度とEGR率との関係に基づき、エンジン停止中燃料噴射の実行可否を決定するマップの一例である。 インジェクタ入口部における燃料の圧力脈動のFFT結果の一例を示すグラフである。 図7は圧力脈動のピーク値と燃料温度との関係の一例を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。また、図面によっては細部が省略されて描かれている場合もある。
(実施形態)
図1は実施形態の燃料噴射装置1が組み込まれたエンジン100の概略構成を示す説明図である。図2はインジェクタ107の概略構成を模式的に示す説明図である。
エンジン100は、筒内噴射を行うエンジン、より具体的にはディーゼルエンジンである。エンジン100は4気筒である。エンジン100は、エンジン本体101を備え、そのエンジン本体101に♯1気筒〜♯4気筒を備える。燃料噴射装置1は、このエンジン100に組み込まれている。燃料噴射装置1は、♯1気筒〜♯4気筒に対応して、♯1インジェクタ107−1〜♯4インジェクタ107−4を備える。具体的に、♯1気筒には、♯1インジェクタ107−1が装着され、♯2気筒には♯2インジェクタ107−2が装着されている。♯3気筒には♯3インジェクタ107−3が装着され、♯4気筒には♯4インジェクタ107−4が装着されている。♯1インジェクタ107−1〜♯4インジェクタ107−4はそれぞれコモンレール120に接続され、コモンレール120から高圧の燃料が供給される。
エンジン100は、エンジン本体101に取り付けられたインテークマニホールド102、エキゾーストマニホールド103を備える。インテークマニホールド102には、吸気管104が接続されている。エキゾーストマニホールド103には排気管105が接続されると共に、EGR通路108の一端が接続されている。EGR通路108の他端は、吸気管104に接続されている。EGR通路108には、EGRクーラ109が設けられている。また、EGR通路108には、排気ガスの流通状態を制御するEGRバルブ110が設けられている。吸気管104には、エアフロメータ106が接続されている。エアフロメータ106は、ECU111に電気的に接続されている。ECU111には、インジェクタ107−i(iは気筒番号を示す)、具体的に、♯1インジェクタ107−1〜♯4インジェクタ107−4が電気的に接続されている。ECU111は、♯1インジェクタ107−1〜♯4インジェクタ107−4に対し、別個にエンジン停止中燃料噴射を指示する燃料噴射指令部として機能する。
ECU111には、エンジンの回転数を測定するNEセンサ112、冷却水の水温を測定する水温センサ113及び燃料の温度を測定する燃温センサ114が電気的に接続されている。ECU111は、燃料噴射指令部として機能するだけでなく、エンジン周辺の種々の制御を行う。
図2を参照すると、インジェクタ107は、先端部にノズルボディ107aを備えている。ノズルボディ107aには、噴孔が設けられている。インジェクタ107には、内部にニードル弁が摺動自在に収納されている。ノズルボディ107aの温度が、インジェクタノズル先端部温度Tnzlとなる。このようなノズルボディ107aの先端部に凝縮水が付着すると腐食が発生する可能性がある。噴孔の周辺が腐食すると、噴孔の噴孔径が変化する可能性がある。噴孔径が変化すると、適切な燃料噴射に影響を与えることになる。
インジェクタ107は、基端側に内部に燃料を供給する高圧燃料部107bを備える。この高圧燃料部107bは、コモンレール120と接続されており、その接続経路中に高圧燃料部温度Tinを測定する温度計115を備える。ここで、高圧燃料部温度Tinは、高圧燃料部107bを流通する燃料に関する温度である。すなわち、燃料の温度を取得するために、高圧燃料部107bを流通する燃料の温度を直接測定する以外の方法、例えば、燃料の温度と相関性を有する高圧燃料部107aの温度を測定する方法を採用してもよい。温度計115は、ECU111と電気的に接続されている。
高圧燃料部107bとコモンレール120との接続経路中には、インジェクタ107の入口圧力Pcrを計測する圧力計116を備えている。これにより、コモンレール120からインジェクタ107に供給され、噴射される燃料の圧力を計測する。入口圧力Pcrは、インジェクタ107の燃料噴射動作に伴って、変動する。圧力計116は、ECU111と電気的に接続されている。ECU111、温度計115及び圧力計116は、第1温度取得部に含まれる。この第1温度取得部により、高圧燃料部107bを流通する燃料に関する温度(高圧燃料部温度Tin)と、インジェクタ107内における燃料減圧に伴う上昇温度ΔTleakの和である第1温度を取得する。すなわち、
第1温度=Tin+ΔTleak
ここで、ΔTleakは、以下の式1、
ΔTleak=f(Pcr,Pleak) 式1
Pleak=const.
によって求められる。
Pleakは、インジェクタ107内で減圧された燃料の圧力である。ΔTleakは、高圧であるPcrがインジェクタ107内で減圧されることにより、圧力として蓄えられたエネルギの熱エネルギへの変換に起因する上昇温度を示す。Pleakは、インジェクタ107の機種(仕様)毎に適合値が定められる一定値(const.)である。
なお、入口圧力Pcrの挙動を解析することにより、高温燃料部温度Tinを推定することができる。この高温燃料部温度Tinの推定については、後に説明する。
インジェクタ107は、インジェクタ107内から返送される燃料が流通する低圧燃料部107cを備える。低圧燃料部107cには、インジェクタ107内の余剰の燃料や、内部に収納されたニードル弁をリフトさせるときに排出させる燃料、すなわち、リターン燃料が流通する。燃料噴射装置1は、この低圧燃料部107cを流通する燃料に関する第2温度、すなわち、リターン燃料温度Tleakを取得する温度計117を備える。温度計117は、ECU111と電気的に接続されており、ECU111とともに第2温度取得部に含まれる。ここで、Tleakは、以下の式、
Tleak=Tin+ΔTleak+k・Tnzl 式2
k=const.(係数)
で表現される。
従って、インジェクタノズル先端部温度Tnzlは、以下の式3、
k・Tnzl=Tleak−(Tin+ΔTleak) 式3
によって算出される。
すなわち、インジェクタノズル先端部温度Tnzlは、第1温度と第2温度の差分に基づいて取得される。この演算は、ECU111によって行われる。すなわち、ECU111は、演算部として機能する。ここで、係数kは、インジェクタノズル先端部温度Tnzlがリターン燃料温度Tleakにどれだけ影響するかを示す係数であり、インジェクタ107の機種(仕様)毎に適合値が定められる一定値(const.)である。
以下、燃料噴射装置1の制御の一例について、図3に示すフロー図を参照しつつ説明する。燃料噴射装置1の制御は、ECU111が主体的に行う。
まず、ステップS1では、温度計115により高圧燃料部温度Tinを取得する。次いで、ステップS2では、低圧燃料部107cを流通する燃料に関する温度Tleakを取得する。さらに、ステップS3では、インジェクタ入口圧力Pcrを取得する。なお、ステップS1〜S3の措置は、必ずしも、この順序で行う必要はなく、順序を入れ換えてもよいし、同時並行的に行ってもよい。
ステップS1〜3に引き続き行われるステップS4では、上記式1に基づいてΔTleakを算出する。そして、ステップS5において、上記式3に基づいてインジェクタノズル先端部温度Tnzlを算出する。本実施形態において、インジェクタノズル先端部温度Tnzlは、インジェクタ107毎に取得されている。ここで、代表して一のインジェクタ107のインジェクタノズル先端部温度Tnzlを取得し、他のインジェクタ107については、代表して取得したインジェクタ107のインジェクタノズル先端部温度Tnzlを参酌してもよい。このとき、気筒の位置によって温度環境が異なることを考慮して、気筒の位置に応じてインジェクタノズル先端温部度Tnzlを補正してもよい。
ステップS5に引き続き行われるステップS6では、エンジン100が停止する前のEGR率γを取得する。EGR率γは図4に一例を示すマップにより決定される。ECU111は、自らEGR率γを決定するため、エンジン停止直前のEGR率γの値を保持している。
ステップS6に引き続き行われるステップS7では、噴孔腐食判定を行う。噴孔腐食判定は、インジェクタノズル先端部温度TnzlとEGR率γとに基づいて行われる。図5は、インジェクタノズル先端部温度TnzlとEGR率γとの関係に基づき、エンジン停止中燃料噴射の実行可否を決定するマップの一例である。図5を参照すると、ECU111は、EGR率γが低いほど、エンジン停止中燃料噴射を抑制する制御を行う。EGR率γが低ければ、噴孔周辺での腐食が発生しにくいことを考慮したものである。すなわち、インジェクタ107が備える噴孔周辺を腐食させる凝縮水の水分や強酸は、EGRの導入に起因すると考えられる。このため、EGR率γが高くなると凝縮水による噴孔周辺の腐食が進行し易くなると考えられる。一方、EGR率γが低ければ凝縮水による噴孔周辺の腐食は生じにくい状態にあると考えられ、腐食対策の要求は弱くなる。そこで、EGR率γが低いほど、エンジン停止中燃料噴射を抑制するように制御されている。具体的にインジェクタノズル先端部温度Tnzlが同じであっても、EGR率γが低いほど、凝縮水回避領域に入り易くなっている。この結果、エンジン停止中燃料噴射が回避され易くなり、エンジン停止中燃料噴射の頻度が低下する。このように、噴孔腐食判定が、インジェクタノズル先端部温度TnzlとEGR率γとに基づいて行われることにより、その精度が向上し、ひいては、エンジン停止中燃料噴射の要否が精度良く判断される。この結果、無駄な燃料噴射を回避することでき、燃費や排気エミッションの悪化を抑制することができる。なお、噴孔腐食判定も、インジェクタ毎に行われる。
ステップS7でNoと判断したインジェクタ107については、処理は終了となる(エンド)。一方、ステップS7でYesと判断したインジェクタ107については、ステップS8へ進んでエンジン停止中燃料噴射を実行する。
このようにエンジン停止中燃料噴射が実行されることにより、凝縮水の付着が判定されたインジェクタ107−iの先端部、特に噴孔周辺への凝縮水の付着が抑制され、腐食が回避される。
本実施形態の燃料噴射装置1によれば、インジェクタ107の先端部(ノズルボディ107a)に凝縮水が付着するか否か、換言すれば、エンジン停止中燃料噴射の要否が精度良く判断される。この結果、インジェクタ107の噴孔周辺への凝縮水の付着を抑制することができる範囲内でエンジン停止時燃料噴射の回数を低減し、燃料噴射量を低減することができる。これにより、異常燃焼、白煙排出、燃費や排気エミッションの悪化を抑制することができる。また、エンジン停止中燃料噴射は、エンジン停止中のピストン位置によっては、オイル希釈や燃焼室損傷の可能性があるが、エンジン停止中燃料噴射の頻度が低減されるため、これらの可能性を低下することができる。
また、インジェクタノズル先端部温度Tnzlを正確に把握することにより、噴孔腐食の発生以外、例えば、噴孔周辺のデポジット堆積の推定も精度良く行うことができるようになる。また、インジェクタノズル先端部温度Tnzlは、温度特性による燃料噴射量補正等にも利用することができる。
ここで、インジェクタノズル先端部温度Tnzlの算出の例について示す。測定値であるリターン燃料温度Tleak、高温燃料部温度Tin、燃料減圧に伴う上昇温度ΔTleakがそれぞれ、
Tleak=55℃、Tin=40℃、ΔTleak=10℃
であったとする。このとき、式3に基づいて算出されたk・Tnzlは、
k・Tnzl=5℃となる。
そして、係数kが例えば、k=1/20であったとすると、インジェクタノズル先端部温度TnzlはTnzl=100℃となる。
一方、例えば、噴孔周辺にデポジットが堆積している場合には、ノズル先端部温度Tnzlは低くなる。例えば、リターン燃料温度Tleakの測定値が54℃であった場合、Tin、ΔTleakが同値であれば、k・Tnzl=4℃となり、Tnzl=54℃となる。
このように、本実施形態の燃料噴射装置によれば、インジェクタノズル先端部温度Tnzlを適切に把握することができる。
(変形例)
上記実施形態では、高圧燃料部温度Tinを温度計115により、計測していた。ここでは、この温度計115による実測に代えて、入口圧力Pcrの挙動を解析することにより、高温燃料部温度Tinを取得する例について説明する。図6は、インジェクタ入口部における燃料の圧力脈動のFFT結果の一例を示すグラフである。図7は圧力脈動のピーク値と燃料温度との関係の一例を示すグラフ出ある。図6を参照すると、インジェクタノズル先端部温度Tnzlを異なる温度(3種類)とした場合の、入口圧力Pcrの圧力脈動のFFT(Fast Fourier transform)が示されている。図6を参照すると、インジェクタノズル先端部温度Tnzlが異なると、異なるピーク位置a、b、cが示される。図7を参照すると、ピーク位置に応じた燃料温度(インジェクタノズル先端部温度Tnzl)a1、b1、c1が求められ、ピーク位置と燃料温度とが相関関係を有していることがわかる。従って、入口圧力Pcrを把握することにより、燃料温度(インジェクタノズル先端部温度Tnzl)を推定することが可能となる。高温燃料部温度Tinはこのように取得することもできる。入口圧力Pcrを利用して高温燃料部温度Tinを取得すれば、温度計115を廃止することができる。
上記実施例は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
1 燃料噴射装置 100 エンジン
101 エンジン本体 102 インテークマニホールド
103 エキゾーストマニホールド 104 吸気管
105 排気管 107 インジェクタ
111 ECU 115、117 温度計
116 圧力計

Claims (2)

  1. インジェクタに燃料を供給する高圧燃料部と、
    前記インジェクタ内から返送される燃料が流通する低圧燃料部と、
    前記高圧燃料部を流通する燃料に関する温度と、前記インジェクタ内における燃料減圧に伴う上昇温度の和である第1温度を取得する第1温度取得部と、
    前記低圧燃料部を流通する燃料に関する第2温度を取得する第2温度取得部と、
    前記第1温度取得部により取得された第1温度と、前記第2温度取得部により取得された第2温度の差分に基づいてインジェクタノズル先端部温度を取得する演算部と、
    を備えた燃料噴射装置。
  2. 前記インジェクタノズル先端部温度とEGR率とに基づいて、エンジン停止中燃料噴射が必要であるか否かの判断を行い、エンジン停止中燃料噴射が必要であると判断したときに、燃料噴射を行う燃料噴射指令部をさらに備える請求項1記載の燃料噴射装置。
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