JP2014088525A - 2液型紫外線吸収着色塗料組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 水酸基含有ビニル単量体を含むアクリル系単量体、紫外線吸収性単量体及び紫外線安定性単量体を含有する単量体混合物を重合させて得られる(メタ)アクリル系樹脂、着色剤、及び、炭化水素系ワックスを含有する主剤と、イソシアネート系硬化剤を含有することを特徴とする2液型紫外線吸収着色塗料組成物。
【選択図】 なし
Description
しかしながら、該技術では、耐紫外線性においては、効果を奏するものの、コート剤の剥離やフィルムに塗布されたコート剤表面の傷つき等については不充分であった。
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートなどの水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のアクリル酸エステル類、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル若しくは2−ヒドロキシエチルアリルエーテル、さらには、これら各種の水酸基含有ビニル単量体と、ε−カプロラクトンとを反応させて得られるような、各種の水酸基含有ビニル系単量体が挙げられる。
なお、前記の炭化水素系ワックス以外の後述するワックス類を本発明の効果を損なわない程度に併用してもよい。これらのワックスとしては、例えば、カルナバワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス、木ロウ、ホホバ油、パームワックス、ロジン変性ワックス、オウリキュリーワックス、サトウキビワックス、エスパルトワックス、バークワックス等の植物系ワックス;ミツロウ、ラノリン、鯨ロウ、イボタロウ、セラックワックス等の動物系ワックス;モンタンワックス、オゾケライト、セレシンワックス等の鉱物系ワックス等が挙げられる。
四つ口フラスコにジムロート冷却器、水銀温時計、窒素ガス吹き込み管、攪拌装置を取り付け、単量体組成物として、2-[2-ヒドロキシ-5-[2-(メタクリロイルオキシ)エチル]フェニル]-2H-ベンゾトリアゾール(*1)20部、メチルメタクリレート(以下、「MMA」と記す。)20部、および、溶媒としてのトルエン20部,メチルエチルケトン(以下、「MEK」と記す。)20部、および、重合開始剤としての1,1’‐アゾビス(シクロヘキサン‐1‐カルボニトリル)0.6部を入れて、攪拌しながら窒素ガス流量10ml/minで1時間フラスコ内を窒素置換後に、反応液温度90〜96℃で10時間還流状態にて重合反応を行った。重合反応終了後、トルエン10部、MEK10部を追加し、紫外線吸収性共重合体溶液100.6部を得た〔アクリル樹脂(2)〕。
(*1);一般式(1)において、X1=水素原子、R1=水素原子、R2=−CH2CH2−、R3=メチル基である化合物
表1〜4に示す配合で、アクリル樹脂またはメタクリル樹脂、着色剤、溶剤を一括混合してビーズミル機を用い分散しその後にワックスを添加して製造し、実施例1〜11(主剤)、比較例1〜2(主剤)を調製した。更に、硬化剤と混合し、着色塗料組成物を調製した。
酸化チタン:テイカ(株)JR−709
カーボンブラック:エボニックデグサジャパン(株) スペシャルブラック4A
アクリル樹脂(1):(株)日本触媒ハルスハイブリッドUV−G301、不揮発分43%、水酸基価(ワニス値)40mgKOH/g
ワックス2:MICRO POWDERS,Inc.製 MP−22XF(フィッシャー・トロプッシュワックス)平均粒子径 6.8μm。
ワックス3:MICRO POWDERS,Inc.製 MP−28C(フィッシャー・トロプッシュワックス)平均粒子径 7.2μm。
ワックス4:THE INTERNATIONAL GROUP,INC製R4117A MICROIZED(ポリエチレンワックス) 平均粒径 8.9μm。
硬化剤 :住化バイエルウレタン(株)スミジュールN3200(HDIビュウレット型イソシアネート) NCO含有率23%
評価用塗布サンプルは、40℃、24時間、エージングした後、評価に供した。
前記した評価サンプルについて、密着性、耐揉み性、耐スクラッチ性及び耐候性(耐湿熱性促進試験及び耐UV性促進試験)を以下の方法で評価し、結果を表2に示す。
塗布サンプルを市販のセロハン粘着テープ(ニチバン(株)18mm巾)で剥がし、塗工物表面の剥離の程度を観察した。剥離面積が10%未満の場合「◎」、剥離面積が10%以上30%未満の場合「○」、剥離面積が30%以上70%未満の場合「△」、剥離面積が70%以上の場合:「×」とした。
塗布サンプルを手で揉んで塗工物の剥離を観察した。剥離面積が10%未満の場合「◎」、剥離面積が10%以上30%未満の場合「○」、剥離面積が30%以上70%未満の場合「△」、剥離面積が70%以上の場合「×」とした。
塗布サンプルを爪で10回擦って塗工物表面の傷付き易さを観察した。9〜10回の擦りで塗工面が傷付く場合「◎」、6〜8回の擦りで塗工面が傷付く場合「○」、3〜5回の擦りで塗工面に傷が付く場合「△」、1〜2回の擦りで塗工面に傷が付く場合「×」とした。
塗膜サンプルを、温度85℃、湿度85%で1000時間暴露した後、紫外可視近赤外分光光度計(UV−3150:(株)島津製作所)を用い測定(JIS K 7105に準拠)し、波長360nmの部分の透過率で紫外光領域の光線遮光性能について評価した。透過率が2%未満の場合「◎」、2%以上5%未満の場合「○」、5%以上10%未満の場合「△」、10%以上の場合:「×」とした。塗膜の評価として耐湿熱性促進試験の後、再度上記密着性、耐揉み性、耐スクラッチ性を評価した。
塗膜サンプルを紫外線強度100mW/cm2(アイスーパーUVテスターSUV−W151:岩崎電気(株))のもと、48時間暴露した後と照射前の色差を色彩色差計(CR−200:ミノルタ(株))で測定し、Δb値を用い色調の変化(黄変性)について評価した。Δb値が2.0未満の場合「◎」、2.0以上6.0未満の場合「○」、6.0以上〜10未満の場合「△」、10以上の場合:「×」、とした。塗膜の評価として耐UV性促進試験の後、再度上記密着性、耐揉み性、耐スクラッチ性を評価した。
Claims (9)
- 水酸基含有ビニル単量体を含むアクリル系単量体(A)、紫外線吸収性単量体及び紫外線安定性単量体を含有する単量体混合物を重合させて得られるアクリル系樹脂、着色剤、及び、炭化水素系ワックスを含有する主剤と、イソシアネート系硬化剤(B)とを含有することを特徴とする2液型紫外線吸収着色塗料組成物。
- 前記着色剤が顔料である請求項1に記載の2液型紫外線吸収着色塗料組成物。
- 前記顔料が、酸化チタン又はカーボンブラックである請求項2に記載の2液型紫外線吸収着色塗料組成物。
- 前記顔料のアクリル系樹脂(固形分)に対する配合比(顔料/アクリル系樹脂)が、0.1〜5.0である請求項3に記載の2液型紫外線吸収着色塗料組成物。
- 前記炭化水素系ワックスの添加量が、紫外線吸収着色塗料組成物固形分中の0.5〜10.0重量%である請求項1〜4のいずれか1つに記載の2液型紫外線吸収着色塗料組成物。
- 前記炭化水素系ワックスが、フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス、酸化ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、及び、酸化ポリプロピレンワックスからなる群から選ばれる1種以上のワックスである請求項1〜5の何れか1つに記載の2液型紫外線吸収着色塗料組成物。
- 前記イソシアネート系硬化剤が、脂肪族系イソシアネート、脂環族イソシアネート、芳香脂肪族系イソシアネートから選ばれた少なくとも1種のイソシアネート系硬化剤である請求項1〜6の何れか1つに記載の2液型紫外線吸収着色塗料組成物。
- 前記アクリル系樹脂に対するイソシアネート系硬化剤の配合比が、(メタ)アクリル系樹脂の水酸基当量とイソシアネート系硬化剤のイソシアネート当量の比〔(OHA)/(NCOB)〕が0.5〜2.0である請求項1〜7の何れか1つに記載の2液型紫外線吸収着色塗料組成物。
- 前記アクリル系樹脂の水酸基価が1〜200mgKOH/gである請求項1〜8の何れか1つに記載の2液型紫外線吸収着色塗料組成物。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110698963A (zh) * | 2019-10-23 | 2020-01-17 | 郑州一安水性高分子材料有限公司 | 高耐磨水性丙烯酸-聚氨酯双组份面漆 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002347179A (ja) * | 2001-05-29 | 2002-12-04 | Dainippon Ink & Chem Inc | 一体成形可能な積層シート |
WO2008156006A1 (ja) * | 2007-06-20 | 2008-12-24 | Kimoto Co., Ltd. | 光学機器用遮光部材 |
JP2010138299A (ja) * | 2008-12-12 | 2010-06-24 | Nippon Shokubai Co Ltd | 硬化性樹脂組成物 |
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2012
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