JP2014087927A - 切断用ブレード - Google Patents
切断用ブレード Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014087927A JP2014087927A JP2014029534A JP2014029534A JP2014087927A JP 2014087927 A JP2014087927 A JP 2014087927A JP 2014029534 A JP2014029534 A JP 2014029534A JP 2014029534 A JP2014029534 A JP 2014029534A JP 2014087927 A JP2014087927 A JP 2014087927A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- cutting blade
- cutting
- resin phase
- epoxy resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
Abstract
【解決手段】円板状をなし、超砥粒を分散配置した樹脂相を備える基材が、軸回りに回転されるとともに、該基材の外周縁部の刃先で被切断材を切断加工する切断用ブレードであって、前記樹脂相のガラス転移点が、270℃〜350℃であることを特徴とする。
【選択図】図5
Description
このような切断用ブレードに対しては、半導体部品の製品歩留まりの向上を目的として、例えば0.1mm程度の厚さを有する極薄刃への要求がある。
すなわち本発明は、円板状をなし、超砥粒を分散配置した樹脂相を備える基材が、軸回りに回転されるとともに、該基材の外周縁部の刃先で被切断材を切断加工する切断用ブレードであって、前記樹脂相のガラス転移点が、270℃〜350℃であることを特徴とする。
例えば、本実施形態では、樹脂相4に分散配置する超砥粒3としてダイヤモンド砥粒を用いたが、ダイヤモンド砥粒の代わりに、cBN(立方晶窒化ホウ素)砥粒を用いても構わない。また、前記フィラーは、ガラス繊維のものに限定されない。
まず、本発明の実施例1として、切断用ブレード10を下記のように作製した。
樹脂相4を構成するエポキシ樹脂−多分岐ポリイミド樹脂硬化物の主剤(エポキシ樹脂)として、ジャパンエポキシレジン株式会社製・ビフェニル型エポキシ樹脂YX4000を用い、硬化剤として、DIC株式会社製・ユニディック(登録商標)V−8000を用いた。そして、これら主剤・硬化剤をダイヤモンド砥粒3(SDC230)及び前記フィラーとともに混合した後、Te=200℃で焼結し、最後に研削・研磨加工を施して、基材1を作製した。
表1として、樹脂相4に用いた主剤、硬化剤、ダイヤモンド砥粒3及びその集中度、フィラー量(体積%)を示す。
この切断用ブレード10を用いて、基材1の側面1Bにおける厚さT方向の反り量を測定した。結果を表2に示す。
次いで、この切断用ブレード10を切断加工装置に装着し、被切断材としてWA:#200ドレスプレートを用いて摩耗試験を行った。試験の条件としては、使用ダイサー:A−WD10A(株式会社東京精密製)、スピンドル回転数:15000m−1、送り速度:100mm/S、冷却水:周方向1.21/m・両側面0.81/mとし、1SET当たり30本の溝入れ加工を5SET(すなわち溝加工を計150本)行った。そして、加工後の切断用ブレード10における径方向の平均摩耗量を測定した。結果を図4のグラフに示す。
また、前述の試験時において、基材1の温度上昇にともなう弾性率(ヤング率)の変化を測定した(1SET当たりの平均値)。結果を図5のグラフ及び表3に示す。
一方、従来の比較例1として、樹脂相4の主剤にジャパンエポキシレジン株式会社製・ビフェニル型エポキシ樹脂YX4000を用い、硬化剤にジャパンエポキシレジン株式会社製・直鎖タイプ171Nを用いて切断用ブレードを作製した。それ以外は、実施例1と同様の条件として切断用ブレードを作製し、試験及び測定を行った。
また、比較例2として、樹脂相4の主剤にジャパンエポキシレジン株式会社製・ビフェニル型エポキシ樹脂YX4000を用い、硬化剤にジャパンエポキシレジン株式会社製・多官能基タイプ157S70を用いて切断用ブレードを作製した。それ以外は、実施例1と同様の条件として切断用ブレードを作製し、試験及び測定を行った。
また、比較例3として、樹脂相4に前述の主剤・硬化剤を用いる代わりに、汎用のフェノール樹脂を用いたものを用意した。詳しくは、前記フェノール樹脂として、昭和高分子株式会社製・砥石用フェノール樹脂BRP5417を用いて切断用ブレードを作製した。それ以外は、実施例1と同様の条件として切断用ブレードを作製し、試験及び測定を行った。
また、比較例4として、樹脂相4に前述の主剤・硬化剤を用いる代わりに、ポリ尿素樹脂を用いて切断用ブレードを作製した。それ以外は、実施例1と同様の条件として切断用ブレードを作製し、試験及び測定を行った。
表2に示す通り、実施例1においては、切断用ブレード10の厚さ寸法Tが100μm〜300μmのいずれであっても反り量が50μm未満に抑制されて、寸法精度が十分に確保された。
一方、比較例1、2においては、切断用ブレードの厚さ寸法Tが150μm〜300μmの間では反り量が50μm未満に抑制されたものの、厚さ寸法Tが100μmに比較的薄刃に形成された場合に反り量が50μm〜200μmの範囲に増加した。また、比較例3においては、樹脂相の硬化収縮が大きく、厚さ寸法Tが100μm〜200μmの間では反り量が200μm以上にもなり、寸法精度が確保できなかった。また、比較例4においては、厚さ寸法Tが300μmの場合に寸法精度は確保されたものの、弾性変形が比較的大きく、剛性が確保できないことがわかった。
図4に示す通り、実施例1においては、平均摩耗量が75μm未満に抑制されて、耐摩耗性が十分に高められていることが確認された。
一方、比較例1、2においては、平均摩耗量が105μm以上となり、耐摩耗性が確保できなかった。また、比較例3においては、比較例1、2より耐摩耗性は確保されたものの、平均摩耗量は98μmに達した。また、比較例4においては、最も摩耗の進行が大きく、平均摩耗量が196μmに達した。
図5及び表3に示す通り、実施例1においては、基材1の温度が300℃程度に達した際にも、該基材1の弾性率が20000MPa以上確保されて、剛性が十分に高められていることがわかった。すなわち、基材1の刃先1Aが被切断材との摩擦により高温となっても、該刃先1Aが軟化することがなく、刃先1Aに保持されたダイヤモンド砥粒3が容易に脱落するようなことが防止されているとともに、切れ味が安定して確保されることがわかった。尚、図5のグラフに示されているように、実施例1の切断用ブレード10は、基材1の温度が340℃まで上昇したときに弾性率が13000MPaに低下していることから、300℃〜340℃の範囲にガラス転移点を有していると考えられる。
1A 刃先
3 ダイヤモンド砥粒(超砥粒)
4 樹脂相
10 切断用ブレード
O 中心軸(軸)
Claims (1)
- 円板状をなし、超砥粒を分散配置した樹脂相を備える基材が、軸回りに回転されるとともに、該基材の外周縁部の刃先で被切断材を切断加工する切断用ブレードであって、
前記樹脂相のガラス転移点が、270℃〜350℃であることを特徴とする切断用ブレード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014029534A JP2014087927A (ja) | 2014-02-19 | 2014-02-19 | 切断用ブレード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014029534A JP2014087927A (ja) | 2014-02-19 | 2014-02-19 | 切断用ブレード |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010117480A Division JP5485017B2 (ja) | 2010-05-21 | 2010-05-21 | 切断用ブレード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014087927A true JP2014087927A (ja) | 2014-05-15 |
Family
ID=50790292
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014029534A Pending JP2014087927A (ja) | 2014-02-19 | 2014-02-19 | 切断用ブレード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014087927A (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01121175A (ja) * | 1987-11-04 | 1989-05-12 | Canon Inc | 極薄切断ブレード |
JPH068148A (ja) * | 1992-04-13 | 1994-01-18 | Norton Co | ビスマレイミドトリアジン樹脂で結合した超研削砥石 |
JPH0691544A (ja) * | 1992-09-09 | 1994-04-05 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 鋼管高速切断砥石 |
JPH0890423A (ja) * | 1994-09-22 | 1996-04-09 | Noritake Co Ltd | レジノイド砥石 |
JPH09117863A (ja) * | 1995-08-28 | 1997-05-06 | Xerox Corp | 精密切断作業用の層状レジノイド/ダイヤモンド刃及びその製造方法 |
US20120149289A1 (en) * | 2009-09-02 | 2012-06-14 | Doo-Hyun Lee | Composition for cutting wheel and cutting wheel by using the same |
-
2014
- 2014-02-19 JP JP2014029534A patent/JP2014087927A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01121175A (ja) * | 1987-11-04 | 1989-05-12 | Canon Inc | 極薄切断ブレード |
JPH068148A (ja) * | 1992-04-13 | 1994-01-18 | Norton Co | ビスマレイミドトリアジン樹脂で結合した超研削砥石 |
JPH0691544A (ja) * | 1992-09-09 | 1994-04-05 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 鋼管高速切断砥石 |
JPH0890423A (ja) * | 1994-09-22 | 1996-04-09 | Noritake Co Ltd | レジノイド砥石 |
JPH09117863A (ja) * | 1995-08-28 | 1997-05-06 | Xerox Corp | 精密切断作業用の層状レジノイド/ダイヤモンド刃及びその製造方法 |
US20120149289A1 (en) * | 2009-09-02 | 2012-06-14 | Doo-Hyun Lee | Composition for cutting wheel and cutting wheel by using the same |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6325182B2 (ja) | 切断用ブレードの製造方法、及び切断用ブレード | |
JP2017047499A (ja) | ワイヤー工具 | |
JP5841437B2 (ja) | 切断用ブレード及びその製造方法 | |
JP5841438B2 (ja) | 切断用ブレード | |
JP5485017B2 (ja) | 切断用ブレード | |
JP5785640B2 (ja) | 切断用ブレード | |
JP2014087927A (ja) | 切断用ブレード | |
JP5543273B2 (ja) | 切断用ブレード | |
JP6207015B2 (ja) | 切断用ブレード及びその製造方法 | |
JP5908146B2 (ja) | 切断用ブレードの製造方法 | |
JP2017113813A (ja) | 切断用ブレードの製造方法、及び切断用ブレード | |
JP2004181575A (ja) | レジノイド超砥粒ホイールの製造方法 | |
JP5676324B2 (ja) | 樹脂ボンド砥石 | |
JP5528064B2 (ja) | 切断用ブレード | |
JP2021098260A (ja) | レジンブレード | |
JP5651045B2 (ja) | 切断用ブレード | |
JP5721877B2 (ja) | 薄刃ブレード | |
JP2013223902A (ja) | 切断用ブレード及びその製造方法 | |
JP5693501B2 (ja) | 切断用ブレードの製造方法及び切断用ブレード | |
JP2012192487A (ja) | 切断ブレード | |
JP5725733B2 (ja) | 薄刃ブレード | |
JP2017113814A (ja) | 切断用ブレードの製造方法、及び切断用ブレード | |
JP2011251380A (ja) | 平面ホーニング加工用超砥粒ホイール | |
JP5451245B2 (ja) | 切断ブレード | |
KR102160096B1 (ko) | 고경도 고취성 기판의 고속 가공을 위한 래핑 플레이트 및 이를 이용한 기판 연마 장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140219 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141113 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141118 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150116 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150407 |