JP2011251380A - 平面ホーニング加工用超砥粒ホイール - Google Patents

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Abstract

【課題】研削液を周方向及び径方向に対し円滑に流通させることにより、砥石部の目詰りや砥粒の研削熱による磨耗や脱粒を抑制して、ワークの良好な加工精度を実現することが可能な平面ホーニング加工用超砥粒ホイールを提供する。
【解決手段】取付孔4を備えた円盤状の基盤2上に、その内周縁2aから外周縁2bに至る筋条の砥石部3が固着されて成る平面ホーニング加工用超砥粒ホイール1において、上記砥石部3を、複数の短冊状の砥石片5同士を、上記基盤2の回転方向に対し鈍角から成る略等しい連接角度θで一列に連接することにより、上記回転方向に凸を成して曲がる弓形形状に形成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、シリコン、セラミックス等の硬脆材料や種々の金属材料、難削材料等の表面を、平坦且つ鏡面に超精密加工するための平面ホーニング盤に用いる超砥粒ホイールに関するものである。
従来から加工物を鏡面に加工する場合、遊離砥粒を用いたラッピング加工、ポリッシング加工が用いられている。これらの加工法は、容易に鏡面が得やすい反面、加工精度、作業性、環境負荷に問題を抱えている。
そこで、これらの作業を、極微粒ダイヤモンド等の超砥粒が盤面に固着されて成る超砥粒ホイールを用いた研削加工、すなわち平面ホーニング加工に置き換えることが検討されている。
この平面ホーニング加工においては、切れ刃となるダイヤモンド砥粒の粒径が数μm以下と小さくて砥粒突出量が極めて小さく、しかも、ホイールが高速で回転している。そのため、ワークと砥粒とが接触する各加工点に対し研削液が円滑に供給されないと、研削屑の付着(目詰り)やダイヤモンド砥粒の研削熱により磨耗や脱粒が発生し、その結果、ワークの加工面上にスクラッチ傷等が生じて加工精度が悪化するという問題がある。
よって、良好な加工精度を得るには、ホイールの周方向及び径方向に対する研削液の円滑な流れを確保して、該研削液をホイールの全面に亘って循環させることにより、各加工点に対し該研削液を円滑に供給する必要性がある。
このような問題を解決するために、特許文献1には、円盤状の台金3上に短冊状の超砥粒層1が放射状に複数備えられて成り、これら超砥粒層1が台金3の中心を通る中心線に対して所定の角度範囲で交差するように配置された超砥粒ホイールが開示されている。
しかしながら、この特許文献1に記載されたものにおいては、上記超砥粒層1が、その内周側端部から外周側端部に至るまで直線を成す放射状に形成されていることから、研削液の周方向及び径方向に対する円滑な流れを必ずしも十分に確保することができず、特に、砥石突き出し量を大きくしてホイールの回転数を高くすると、研削液が各加工点に対し円滑に供給され難くなり、ワークの加工精度が悪化するという問題があった。
特開2003−039334号公報
本発明の目的は、研削液を周方向及び径方向に対し円滑に流通させることにより、砥石部の目詰りや砥粒の研削熱による磨耗や脱粒を抑制して、ワークの良好な加工精度を実現することが可能な平面ホーニング加工用超砥粒ホイールを提供することにある。
上記技術的課題を解決するため、本発明に係る平面ホーニング加工用超砥粒ホイールは、円盤状を成し中心部に取付孔を有する回転基盤と、該基盤上に多数の砥粒を固着して成り、該基盤の内周部から外周部にかけて筋条に延びる複数の砥石部とを備えていて、
上記砥石部全体が、その内周端側から外周端側に向けて、上記基盤の回転方向に対し鈍角を成すと共に凸を成して曲がって延びる弓形形状に形成されていることを特徴とするものである。
このとき、好ましくは、上記基盤の中心と上記砥石部の内周端及び外周端とを結ぶ2本の直線が成す、該砥石部が周方向に延在する角度が20度以上120度以下であり、より好ましくは、上記複数の砥石部が、上記基盤の周方向に等間隔に配置されている。
また、本発明に係る平面ホーニング加工用超砥粒ホイールにおいては、上記砥石部は、砥粒を結合材中に分散させて長手方向に直線を成す短冊状に形成された複数の砥石片を、上記基盤上に長手方向に連接し固着することにより形成することができる。
このとき、好ましくは、上記複数の砥石部における、それらの内周端からn番目とn+1番目に位置する砥石片同士の各連接点が、全て同じ同心円上に配されていており、より好ましくは、上記砥石部における、上記複数の砥石片の各連接点を通る同心円が等間隔となっている。そして、更に好ましくは、上記砥石部を形成する複数の砥石片が、それらの内周端側の各連接点において、これら各連接点を通る各同心円の回転接線方向に対し、110度以上160度以下の同じ連接角度を成してそれぞれ連接されており、また、上記砥石部を形成する複数の砥石片が、1mm以上10mm以下の同幅に形成されている。
なお、上記砥石片は、平均粒径1〜250μmのダイヤモンド粒子及び/又はCBN粒子を砥粒として含んでいて、該砥粒の含有率を10〜50体積%とすることが望ましい。
本発明に係る平面ホーニング加工用超砥粒ホイールによれば、回転基盤上を内周部から外周部にかけて筋条に延びる砥石部全体が、その内周端側から外周端側に向けて、上記基盤の回転方向に対し鈍角を成すと共に凸を成して曲がる弓形形状に形成されているため、該ホイール上に供給された研削液を、その周方向及び径方向に対し、流れが阻害されること無く、円滑に流通させることができる。したがって、該研削液を、ホイールの全面に亘って循環させて、ワークと砥粒とが接触する各加工点に対し円滑且つ十分に供給することができ、その結果、砥石部の目詰りや砥粒の研削熱による磨耗や脱粒を抑制して、ワークの良好な加工精度を実現することが可能となる。
本発明に係る平面ホーニング加工用超砥粒ホイールを示す平面図である。 図1のA−A断面図である。 図1における部分拡大図である。 平面ホーニング加工用超砥粒ホイールを用いた研削方法の一例を示す概略平面図である。
本発明に係る平面ホーニング加工用超砥粒ホイール1は、平面ホーニング盤に装着して、シリコン、セラミックス等の硬脆材料や種々の金属材料、難削材料等から成るワークWの表面を、平坦且つ鏡面に超精密加工するためのもので、図1に示すように、円盤状を成す回転基盤2と、該基盤2の一方の盤面上に固着された砥石部3とから構成されている。
上記基盤2は、アルミ合金、ステンレス等の金属製素材から成っており、円形の平板の中心部に対し、平面ホーニング盤の回転軸に取り付けるための円形の取付孔4を同軸に貫設することにより形成されている。すなわち、この基盤2は、その盤面が互いに平行を成して背向する一対のリング状平面により形成されたもので、図2に示すように、上記取付孔4の周縁(すなわち、基盤2の内周縁2a)から基盤2の外周縁2bに至るまで、略一定の肉厚を有する所謂ストレート型に形成されている。
一方、上記砥石部3は、上記基盤2の一方の盤面上に多数の砥粒を固着して成るもので、図1に示すように、全体として、該基盤2の内周縁2aから外周縁2bにかけて延びる細長い筋条に形成されており、具体的には、該砥石部3全体が、その内周端3a側から外周端3b側に向けて、上記基盤2の回転方向に対し鈍角を成すと共に凸を成して曲がって延びる弓形形状に形成されている。そして、本実施形態に係るホイール1においては、複数(図中では24本)の略同形同大に形成された上記砥石部3が、上記基盤2の一方の盤面上において、周方向に略等角度間隔(図中では15度間隔)に配設されている。
ここで、上記基盤2の中心と上記砥石部3の内周端3a及び外周端3bとを結ぶ2本の直線が成す角度、すなわち、1本の砥石部3が基盤2の周方向に延在する角度αは、20度以上120度以下であることが望ましい。該角度αが20度よりも大きかったり、120度よりも小さかったりすると、上記ホイール1上に供給された研削液の径方向や周方向に対する円滑な流通が阻害され、砥石部3における砥粒とワークとが接触する各加工点に対し、該研削液を円滑且つ十分に供給できなくなる虞がある。
なお、上記基盤2上に複数の上記砥石部3を形成するにあたり、必ずしも、それら砥石部3の内周端3a及び外周端3bを該基盤2の内周縁2a及び外周縁2bにそれぞれ一致させたり、基盤2の周方向に略等角度間隔に形成したりする必要性は無い。また、これら砥石部3の必ずしも全てが同形同大に形成されている必要性は無く、互いに幅や長さが異なっていても良い。
より具体的に説明すると、図3に示すように、本実施形態に係る超砥粒ホイール1においては、上記砥石部3が、長手方向に直線を成す短冊状(すなわち、平面視において長手方向に略均一幅wの細長形状)に形成された複数の砥石片5から構成されており、これら砥石片5(図中では8個)を、所定角度で屈曲させて長手方向に一列に連接した状態で、図2に示す接着剤層6により上記基盤2の盤面に対し固着することにより形成されている。
上記砥石片5は、ダイヤモンド粒子及び/又はCBN粒子から成る多数の砥粒を、メタルボンドやレジンボンド等の結合材中に分散させて固定したもの(好ましくは、ビトリファイドボンド砥石)で、図2及び図3に示すように、上記複数の砥石片5は互いに略同じ砥石幅w及び砥石厚さhに形成されている。
上記基盤2上に形成された複数の砥石部3においては、図3に示すように、それら砥石部3の内周端3aからn番目とn+1番目(但し、nは自然数で、本実施形態ではn=1〜7)に位置する砥石片5同士の各連接点Pが、全て同じ同心円D上に配されている。そして、上記砥石部3を形成する複数の砥石片5は、それらの内周端3a側の各連接点Pにおいて、ホイール1の回転方向(すなわち、各連接点Pを通る各同心円Dの回転接線方向)に対し、略等しい鈍角の連接角度θを成して長手方向に連接されている。また、上記砥石部3においては、上記複数の砥石片5の各連接点Pを通る同心円D同士の間隔lが、互いに略等しくなっている。更に、図2に示すように、砥石片5の砥石厚さhと上記接着剤層6の厚さtとの和、すなわち、上記基盤2の盤面からの砥石部3の突き出し量Hは、該砥石部3の内周端3aから外周端3bに至るまで略均一となっている。このとき、該砥石部3の最も内周端3a側に位置する砥石片5(すなわち、n=1番目の砥石片5)が、上記基盤2の内周縁2aの回転接線方向に対して成す角度も、上記連接角度θと略等しくなっており、また、上記複数の砥石部3の間においても、上記連接角度θ及び突き出し量Hが互いに略等しくなっている。
なお、上記砥石部3を形成する複数の砥石片5は、必ずしも互いに略同じ砥石幅wを有している必要性は無く、例えば、内周端3aから外周端3bに向けて徐々に変化させる等しても良い。また、上記砥石部3の各連接点Pにおける砥石片5の連接角度θも、必ずしも互いに略等角度である必要性は無く、例えば、内周端3aから外周端3bに向けて徐々に変化させる一方で、上記複数の砥石部3の同じ同心円上に配された各連接点Pにおける砥石片5の連接角度θを互いに略等しくする等しても良い。更に、上記複数の砥石片5の各連接点Pを通る同心円D同士の間隔lも、必ずしも略等しくする必要性は無く、例えば、砥石片5の長さや連接角度θに応じて変化させる等しても良い。
ここで、上記砥石片5における砥粒の平均粒径は、1μm以上250μm以下の範囲であることが望ましい。該平均粒径が1μmよりも小さいと、研削効率が低下したり結合材による砥粒の保持力が低下する虞があり、250μmよりも大きいと、ワークWの加工面の加工精度が低下する虞がある。また、該砥石片5における砥粒の含有率は、10体積%以上50体積%以下の範囲であることが望ましい。該含有率が10体積%よりも小さいと研削効率が低下し、50体積%よりも大きいと、結合材による砥粒の保持力が低下する虞がある。そして、上記砥石片5の幅wは、1mm以上10mm以下の範囲であることが望ましい。該幅wが1mmよりも小さいと研削効率が低下し、10mmよりも大きいと、砥石片5の幅方向中央部における砥粒とワークとが接触する各加工点に対し、研削液を円滑且つ十分に供給できなくなる虞がある。
上記各砥石片5の各連接点Pにおける連接角度θは、該ホイール1の回転方向に対し、110度以上160度以下の範囲であることが望ましい。該連接角度θが110度よりも小さかったり、160度よりも大きかったりすると、上記ホイール1上に供給された研削液の径方向や周方向に対する円滑な流通が阻害され、砥石部3の各加工点に対し、該研削液を円滑且つ十分に供給できなくなる虞がある。また、上記砥石片5を基盤2上に固着する接着剤の厚さtを約0.5mmとしたとき、該砥石片5の砥石厚さhが、3.0mm以上7.0mm以下(すなわち、砥石部3の突き出し量Hが3.5mm以上7.5mm以下)であると、ホイール1上における研削液の円滑且つ十分な流れと、砥石片5の磨耗によるホイール1の寿命とをバランス良く確保することができて望ましい。
上述したホイール1を用いてワークWの表面を研削するにあたっては、図5に示すように、まず、該ホイール1を、上記弓形形状の砥石部3が上面に配され且つ回転方向に対し凸を成した状態、すなわち、砥石部3の外周端3bが回転方向と逆方向の向いた状態で、上記取付孔4により、平面ホーニング盤の回転軸に対し水平に取り付ける。また同時に、研削加工する円形のワークWを、上記ホイール1の回転軸とは異なる軸に対し、その加工面(すなわち被研削面)が上記ホイール1の上面と平行を成して対向するように取り付ける。
そして、上記ホイール1の上面と上記ワークWの加工面とを適当な荷重で圧接させ、該ホイール1の上面の内周側に研削液を供給しながら、該ホイール1を回転方向に所定回転数で回転させることにより、該ワークWの加工面を研削する。
そのとき、上記研削液は、ホイール1の回転により、該ホイール1上において、回転方向とは逆の周方向への相対的な速度成分と、遠心方向(径方向)への速度成分とを有して、該ホイール1の内周側から外周側へ向けて曲線状に流れ、該ホイール1の外周縁から研削屑と共に排出されるが、ここでは、上記砥石部3が、上述のような弓形形状に形成されているため、該ホイール1の内周面上に供給された研削液を、該ホイール1上を砥石部3に沿って周方向及び径方向に対し逆らうこと無く円滑に流通させ排出することができる。
このように、上記ホイール1によれば、ホイール1上に供給された研削液を、その流れが砥石部3により阻害されること無く、ホイール1の全面に亘って円滑に循環させることができるため、たとえ砥石部3の突き出し量Hが大きくホイール1の回転数が高くても、ワークWと砥石部3の砥粒とが接触する各加工点に対し該研削液を円滑に供給することができる。そして、その結果、砥石部3の目詰りや砥粒の研削熱による磨耗や脱粒が抑制されることにより、加工面上におけるスクラッチ傷が抑制されると同時に表面粗さも改善されて、ワークWの加工精度をより向上させることが可能となる。
なお、上記砥石部3は、本実施形態のように、複数の直線部分を互いに所定角度で屈曲させて連接することにより弓形形状に形成されているものに限らず、滑らかに湾曲する曲線により弓形形状に形成されているものであっても良い。
以下に、本発明の実施例を比較例と対比することにより詳細に説明する。但し、本発明はこれらの実施例において何ら限定的に解されるものではない。
ここでは、本願発明に係るホイール1の効果を検証するため、図1に示す本願発明に係るホイール1と、複数の砥石部を径方向へ放射直線状に配置した比較例としてのホイールとを、それぞれ平面ホーニング盤に取り付けてワークWを加工し、加工能率や加工精度を比較した。
(実施例)
まず、平均粒径3μmの多数のダイヤモンド砥粒と結合材とを調合した後、所定の寸法に成型後、焼結を行い、砥石幅wが3mm、砥石厚さhが3mm及び7mmの短冊状に形成された2種類の砥石片5(ビトリファイドボンド砥石)を作製した。このとき、これら砥石片5におけるダイヤモンド砥粒の含有率は25体積%とした。
そして、内径200mm、外径600mmで厚さが50mmの基盤2を準備し、その盤面上の内周縁2aから外周縁2bにかけて、間隔l=25mm毎に7本の同心円Dを等間隔に描いた。
次に、砥石厚さh=3mmの8個の砥石片5を、上記各同心円D上の各連接点Pにおいて、連接角度θ=145度で連接した状態で、上記基盤2上に厚さt=0.5mmの接着剤層6を介して固着することにより、内周縁2aから外周縁2bに至る弓形形状の砥石部3を形成した。また、該砥石部3の最も内周端3a側に位置する砥石片5が、上記基盤2の内周縁2aの回転接線方向に対して成す角度も同様に145度とした。このとき、該基盤2上における該砥石部3の延在角度αは、約75度となった。
そして、上記基盤2上に、その軸心Oを中心として15度毎に上記砥石部3を計24本形成することにより、砥石部3の突き出し量Hが3.5mmのホイール1(実施例1)を得た。また、同様にして、砥石厚さhが7mmの砥石片5を使用し、突き出し量Hが7.5mmのホイール1(実施例2)を得た。
加工機(平面ホーニング盤)には、株式会社ナガセインテグレックス製複合研削加工機NSF−600(回転定盤寸法Φ600)を使用した。加工物(ワークW)にはサファイア3インチウエハを用い、上記実施例1及び2に係るホイール1のそれぞれについて、砥石軸回転数(ホイール1の回転数)を100rpmから600rpmまでの100rpm毎に設定し、各回転数において10分間加工を行った。このとき、上記ワークWを各実験毎に3枚づつ準備し、3枚のワークWをそれぞれ軸荷重1kg(計3kg)で、上記ホイール1に対し圧接させながら同時に加工を行った。なお、上記ホイール1のドレッサーにはWA#2000を用い、ドレッサーの軸回転数は600rpm、ドレス軸送りは20um/minで実施した。
そして、上記実施例1及び2に係るホイール1により各砥石軸回転数で加工した各ワークWについて、レーザー顕微鏡で200倍観察してスクラッチの発生数を測定した。その測定結果を表1及び表3にそれぞれ示す。また同時に、上記各実施例に係るホイール1により砥石軸回転数300rpmで加工した各ワークWについて、加工能率、並びに、加工面の平面度及び表面粗さ(算術平均粗さRa、最大高さRy)を測定した。その測定結果を表2及び表4にそれぞれ示す。なお、表中の数値は、同時に加工を行った3枚のワークWに関する測定結果の平均値を示している。
(比較例)
上記実施例と同様の方法で、まず、多数のダイヤモンド砥粒と結合材とを調合した後、所定の寸法に成型後、焼結を行い、短冊状に形成された2種類の砥石片(ビトリファイドボンド砥石)を作製した。このとき、ダイヤモンド砥粒の平均粒径、並びに、砥石片の砥石幅、砥石厚さ及び砥粒含有率も、上記各実施例と同じとした。
そして、上記実施例と同じ基盤を使用して、各基盤の盤面上に、同じ砥石厚さの砥石片を、各基盤の軸心を中心として15度毎に、厚さ0.5mmの接着剤層を介して、内周縁から外周縁に至るまで直線状に固着することにより、計24本の放射状の砥石部を形成した。その結果、上記各実施例と同様に、砥石部の突き出し量が3.5mmのホイール(比較例1)及び7.5mmのホイール(比較例2)を得た。
ワークの加工は、上記各実施例と同じ加工機及びワークを使用し、同じ加工条件の下で行った。
そして、上記実施例と同様にして、上記比較例1及び2に係る2種類のホイール1により各砥石軸回転数で加工した各ワークについて、スクラッチの発生数を測定した。その測定結果を表1及び表3に示す。また同時に、上記各比較例に係るホイールにより砥石軸回転数300rpmで加工した各ワークについて、加工能率、並びに、加工面の平面度及び表面粗さ(算術平均粗さRa、最大高さRy)を測定した。その測定結果を表2及び表4に示す。
なお、ここでも表中の数値は、同時に加工を行った3枚のワークに関する測定結果の平均値を示している。
Figure 2011251380
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Figure 2011251380
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上記実験結果によれば、実施例1及び2に係るホイール1においては、比較例1及び2に係るホイールと比べて、それぞれ、加工能率や平面度を犠牲にすること無く、スクラッチ発生数が減少すると同時に表面粗さが改善されており、加工精度がより向上することが確認できた。特に、何れの実施例に係るホイール1においても、砥石軸回転数300rpm以下ではスクラッチが殆ど発生しておらず、200rpm以下では全く発生していないことが確認できる。
1 平面ホーニング加工用超砥粒ホイール
2 基盤
2a 内周縁
2b 外周縁
3 砥石部
3a 内周端
3b 外周端
4 取付孔
5 砥石片
6 接着剤層
D 同心円
H 砥石部の突き出し量
h 砥石片の砥石厚さ
l 同心円間の間隔
P 連接点
t 接着剤層の厚さ
W ワーク
w 砥石片の砥石幅
α 砥石部の延在角度
θ 砥石片の連接角度

Claims (9)

  1. 円盤状を成し中心部に取付孔を有する回転基盤と、該基盤上に多数の砥粒を固着して成り、該基盤の内周部から外周部にかけて筋条に延びる複数の砥石部とを備えていて、
    上記砥石部全体が、その内周端側から外周端側に向けて、上記基盤の回転方向に対し鈍角を成すと共に凸を成して曲がって延びる弓形形状に形成されている、
    ことを特徴とする平面ホーニング加工用超砥粒ホイール。
  2. 上記基盤の中心と上記砥石部の内周端及び外周端とを結ぶ2本の直線が成す、該砥石部が周方向に延在する角度が20度以上120度以下である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の平面ホーニング加工用超砥粒ホイール。
  3. 上記複数の砥石部が、上記基盤の周方向に等間隔に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の平面ホーニング加工用超砥粒ホイール。
  4. 上記砥石部は、砥粒を結合材中に分散させて長手方向に直線を成す短冊状に形成された複数の砥石片を、上記基盤上に長手方向に連接し固着することにより形成されている、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の平面ホーニング加工用超砥粒ホイール。
  5. 上記複数の砥石部における、それらの内周端からn番目とn+1番目に位置する砥石片同士の各連接点が、全て同じ同心円上に配されていている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の平面ホーニング加工用超砥粒ホイール。
  6. 上記砥石部における、上記複数の砥石片の各連接点を通る同心円が等間隔となっている、
    ことを特徴とする請求項5に記載の平面ホーニング加工用超砥粒ホイール。
  7. 上記砥石部を形成する複数の砥石片が、それらの内周端側の各連接点において、これら各連接点を通る各同心円の回転接線方向に対し、110度以上160度以下の同じ連接角度を成してそれぞれ連接されている、
    ことを特徴とする請求項6に記載の平面ホーニング加工用超砥粒ホイール。
  8. 上記砥石部を形成する複数の砥石片が、1mm以上10mm以下の同幅に形成されている、
    ことを特徴とする請求項4〜7の何れかに記載の平面ホーニング加工用超砥粒ホイール。
  9. 上記砥石片は、平均粒径1〜250μmのダイヤモンド粒子及び/又はCBN粒子を砥粒として含んでいて、該砥粒の含有率を10〜50体積%とした、
    ことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の平面ホーニング加工用超砥粒ホイール。
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