JP2014087472A - 渡し板 - Google Patents

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林平 佐藤
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Abstract

【課題】軽量であって簡単に持ち運ぶことができ、必要な箇所へ容易かつ迅速に据え付けることができる渡し板を提供する。
【解決手段】渡し板10は、横方向へ隣接して前後方向へ延びる板状部材11A,11Bとそれら板状部材11A,11Bを折り畳み可能に連結する蝶番12とを備えている。板状部材11A,11Bは、中間領域17と、中間領域17の前方および後方に位置する第1および第2端部13,14と、中間領域17の側方に位置する第1および第2側部15,16とを有し、第1補強板および第2補強板と、第1〜第4アルミ板と、第1および第2補強板の間の空間に充填された発泡ウレタンが硬化したウレタンフォーム硬化物とから形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、渡し板に関し、さらに詳細には、たとえば、車椅子の通行が困難な段差を有する箇所や溝が作られた箇所を車椅子で通過する際に、段差や溝を跨ぐ平坦な通行路を作り、それら箇所における車椅子の円滑な移動を確保するとともに、取り扱いが簡単で容易に持ち運ぶことができる渡し板に関する。
近年、公共施設等ではバリアフリー対策としてエレベータやエスカレータが設置され、また、階段にはその傍らに迂回路としてスロープが作られている場合もあり、車椅子での通行が容易に行えるようになっている。さらに、階段だけで昇り降りしなければならない場所では、階段に沿って昇降する車椅子用階段昇降機が壁際に設置されていることもある。そのように社会インフラが徐々に整備されてきていることから、たとえば、車椅子に乗った身体に障害を持つ人や高齢者が外出する場合には、それらエレベータ、エスカレータ、迂回路であるスロープ、あるいは車椅子用階段昇降機を利用して危険なく通行することができる。しかし、上述したような社会インフラ整備が進んでも、未だ整備されていない段差は数多く存在し、たとえば、歩道と車道との段差、バスの乗降口と道路との段差、道路に作られた溝、電車に乗降する際の車両とホームとの段差や溝が車椅子の通行に支障を来していることも事実である。なお、車椅子をホームから電車の車内に移動させる際や電車の乗降口からホームに移動させる際、あるいは、車椅子を道路からバスの車内に移動させる際やバスの乗降口から道路に移動させる際、ホームと電車の車内とに架け渡す渡し板や道路とバスの車内とに架け渡す渡し板が利用される場合がある。
特許文献1には、そのような渡し板として利用する携帯用スロープが開示されている。特許文献1に開示された携帯用スロープは、強化プラスチックから作られた2つの板材と、それら板材の表面に取り付けられた滑り止め材と、それら板材どうしを折り畳み可能に連結するシート材とから形成されている。滑り止め材は硬質のチップ材や軟質のチップ材であり、それらチップ材をバインダを利用して板材の表面に固定している。シート材は、織布または不織布から作られている。
特開2003−184249号公報
前記特許文献1に開示された携帯用スロープは、板材が中実の強化プラスチックから作られているから、スロープの重量が必要以上に増加し、それの持ち運びに支障を来す場合があるとともに、スロープを必要な箇所に容易かつ迅速に設置することができない場合がある。また、前記特許文献1に開示された携帯用スロープは、それら板材が強化プラスチックのみから作られ、板材の四方を囲むフレーム構造が形成されていないから、それら板材の厚み寸法や強度にもよるが、人が乗った相当重量の車椅子がスロープの上を通過する際に、その重量によって板材が不用意に変形する場合があり、スロープの平坦形状を長期間維持することが難しい。
なお、前記特許文献1に開示の携帯用スロープを利用し、車椅子をホームから電車内に乗車させる手順の一例としては、スロープの第1端部をホーム上に載置し、スロープの第2端部を電車内に載置した後、そのスロープの上を車椅子で通行し、ホームから電車の車内へと移動する。しかしながら、前記特許文献1に開示された携帯用スロープでは、その第1端部の上面がホームの上面から上方に位置し、第1端部とホームとの間に段差が生じるとともに、その第2端部の上面が電車の車内の上面から上方に位置し、第2端部と車内との間に段差が生じ、それら段差に乗り上げまたは段差を下らなければ、車椅子をホームから電車の車内にまたは電車の車内からホームに移動させることができず、車椅子の移動に手間がかかり、車椅子の移動を円滑に行うことができない。
本発明の目的は、軽量であって簡単に持ち運ぶことができ、必要な箇所へ容易かつ迅速に据え付けることができる渡し板を提供することにある。本発明の他の目的は、相当重量の車椅子が通過したとしても変形することがなく、その平坦形状を長期間維持することができる渡し板を提供することにある。本発明の他の目的は、車椅子の通行が困難な段差を有する箇所や溝が作られた箇所に架け渡すことで、段差や溝を跨ぐ平坦な通行路を作ることがき、それら箇所における車椅子の円滑な移動を確保することができる渡し板を提供することにある。本発明の他の目的は、一方の箇所から他方の箇所に架け渡したときに段差が生じることなく、それら箇所に安定して据え付けることができ、車椅子を安定して走行させることができるとともに、一方の箇所から他方の箇所へ車椅子を円滑かつ安全に移動させることができる渡し板を提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の前提は、横方向へ隣接して前後方向へ延びる少なくとも2つの板状部材と、それら板状部材の上面どうしが対向するようにそれら板状部材を折り畳み可能に連結する蝶番とを備え、それら板状部材が、所定面積の中間領域と、中間領域の前方および後方に位置して横方向へ延びる第1および第2端部と、中間領域の側方に位置して前後方向へ延びる第1および第2側部とを有し、蝶番がそれら板状部材の第1側部の間に設置され、それら板状部材を一方の箇所から他方の箇所へ架け渡すことでそれら箇所をつなぐ通行路を作る持ち運び可能な渡し板である。
前記前提における本発明の第1の特徴は、中間領域が、上下方向上方に位置する第1補強板と、第1補強板の上下方向下方に位置する第2補強板と、第1および第2補強板の間の空間に充填されたた発泡ウレタンが硬化したウレタンフォーム硬化物とから形成され、第1端部が、中間領域から第1端部の端縁に向かってその厚みが先細りに成形されているとともに、上下方向上方に位置する第1補強板と、第1補強板の上下方向下方に位置する第2補強板と、第1補強板の上面に固定されて横方向へ延びる第1端部板と、第1および第2補強板の間の空間に充填された発泡ウレタンが硬化したウレタンフォーム硬化物とから形成され、第2端部が、中間領域から第2端部の端縁に向かって所定の角度で下り勾配に傾斜しつつ、中間領域から第2端部の端縁に向かってその厚みが先細りに成形されているとともに、上下方向上方に位置する第1補強板と、第1補強板の上下方向下方に位置する第2補強板と、第1補強板の上面に固定されて横方向へ延びる第2端部板と、第1および第2補強板の間の空間に充填された発泡ウレタンが硬化したウレタンフォーム硬化物とから形成され、第1および第2側部が、上下方向上方に位置する第1補強板と、第1補強板の上下方向下方に位置する第2補強板と、第1補強板の上面に固定されて前後方向へ延びる第1側部板と、第2補強板の下面に固定されて前後方向へ延びる第2側部板と、第1および第2補強板の間の空間に充填された発泡ウレタンが硬化したウレタンフォーム硬化物とから形成されていることにある。
前記第1の特徴を有する本発明の一例としては、板状部材が、第1端部と第1側部とが交差する第1角部と、第1端部と第2側部とが交差する第2角部と、第2端部と第1側部とが交差する第3角部と、第2端部と第2側部とが交差する第4角部とを有し、第1および第2角部が、上下方向上方に位置する第1補強板と、第1補強板の上下方向下方に位置する第2補強板と、第1補強板の上面に固定された第1端部板と、第1端部板の上面に固定された第1側部板と、第2補強板の下面に固定された第2側部板と、第1および第2補強板の間の空間に充填された発泡ウレタンが硬化したウレタンフォーム硬化物とから形成され、第3および第4角部が、上下方向上方に位置する第1補強板と、第1補強板の上下方向下方に位置する第2補強板と、第1補強板の上面に固定された第2端部板と、第2端部板の上面に固定された第1側部板と、第2補強板の下面に固定された第2側部板と、第1および第2補強板の間の空間に充填された発泡ウレタンが硬化したウレタンフォーム硬化物とから形成され、前記第1および第2端部板と前記第1および第2側部板とが板状部材の四方を囲むフレーム構造を形成している。
前記第1の特徴を有する本発明の他の一例として、第1および第2角部では、上下方向上方から下方に向かって第1側部板、第1端部板、第1補強板、ウレタンフォーム硬化物、第2補強板、第2側部板の順に並び、それらが第1および第2角部において所定の連結手段を介して強固に固定され、第3および第4角部では、上下方向上方から下方に向かって第1側部板、第2端部板、第1補強板、ウレタンフォーム硬化物、第2補強板、第2側部板の順に並び、それらが第3および第4角部において所定の連結手段を介して強固に固定されている。
前記第1の特徴を有する本発明の他の一例として、中間領域に延びる第1補強板の上面と第1端部に延びる第1端部板の上面と第2端部に延びる第2端部板の上面とには、滑り止めシートが固定されている。
前記前提における本発明の第2の特徴は、中間領域が、上下方向上方に位置する第1補強板と、第1補強板の上下方向下方に位置する第2補強板と、第1および第2補強板の間の空間に充填された発泡ウレタンが硬化したウレタンフォーム硬化物とから形成され、第1端部が、中間領域から第1端部の端縁に向かってその厚みが先細りに成形されているとともに、上下方向上方に位置する第1補強板と、第1補強板の上下方向下方に位置する第2補強板と、第2補強板の下面に固定されて横方向へ延びる第1端部板と、第1および第2補強板の間の空間に充填された発泡ウレタンが硬化したウレタンフォーム硬化物とから形成され、第2端部が、中間領域から第2端部の端縁に向かって所定の角度で下り勾配に傾斜しつつ、中間領域から第2端部の端縁に向かってその厚みが先細りに成形されているとともに、上下方向上方に位置する第1補強板と、第1補強板の上下方向下方に位置する第2補強板と、第2補強板の下面に固定されて横方向へ延びる第2端部板と、第1および第2補強板の間の空間に充填された発泡ウレタンが硬化したウレタンフォーム硬化物とから形成され、第1および第2側部が、上下方向上方に位置する第1補強板と、第1補強板の上下方向下方に位置する第2補強板と、第1補強板の上面に固定されて前後方向へ延びる第1側部板と、第2補強板の下面に固定されて前後方向へ延びる第2側部板と、第1および第2補強板の間の空間に充填された発泡ウレタンが硬化したウレタンフォーム硬化物とから形成されていることにある。
前記第2の特徴を有する本発明の一例としては、板状部材が、第1端部と第1側部とが交差する第1角部と、第1端部と第2側部とが交差する第2角部と、第2端部と第1側部とが交差する第3角部と、第2端部と第2側部とが交差する第4角部とを有し、第1および第2角部が、上下方向上方に位置する第1補強板と、第1補強板の上下方向下方に位置する第2補強板と、第1補強板の上面に固定された第1側部板と、第2補強板の下面に固定された第1端部板と、第1端部板の下面に固定された第2側部板と、第1および第2補強板の間の空間に充填された発泡ウレタンが硬化したウレタンフォーム硬化物とから形成され、第3および第4角部が、上下方向上方に位置する第1補強板と、第1補強板の上下方向下方に位置する第2補強板と、第1補強板の上面に固定された第1側部板と、第2補強板の下面に固定された第2端部板と、第2端部板の下面に固定された第2側部板と、第1および第2補強板の間の空間に充填された発泡ウレタンが硬化したウレタンフォーム硬化物とから形成され、前記第1および第2端部板と前記第1および第2側部板とが、板状部材の四方を囲むフレーム構造を形成している。
前記第2の特徴を有する本発明の他の一例として、第1および第2角部では、上下方向上方から下方に向かって第1側部板、第1補強板、ウレタンフォーム硬化物、第2補強板、第1端部板、第2側部板の順に並び、それらが第1および第2角部において所定の連結手段を介して強固に固定され、第3および第4角部では、上下方向上方から下方に向かって第1側部板、第1補強板、ウレタンフォーム硬化物、第2補強板、第2端部板、第2側部板の順に並び、それらが第3および第4角部において所定の連結手段を介して強固に固定されている。
前記第2の特徴を有する本発明の他の一例として、中間領域と第1および第2端部とに延びる第1補強板の上面には、滑り止めシートが固定されている。
前記第1および第2の特徴を有する本発明の他の一例としては、それら板状部材の第1端部が、その端縁から中間領域に向かって上り勾配に傾斜する上面と、その端縁から中間領域に向かって平坦な下面とを有し、それら板状部材の第2端部が、その端縁から中間領域に向かって上り勾配に傾斜する上面と、その端縁から中間領域に向かって上り勾配に傾斜する下面とを有し、第2端部の上下面の傾斜角度が第1端部の上面のそれよりも大きい。
前記第1および第2の特徴を有する本発明の他の一例として、板状部材の第2側部には、第2側部から上方へ起立して前後方向へ延びるガード板が作られている。
前記第1および第2の特徴を有する本発明の他の一例として、ガード板の頂部には、横方向内方と横方向外方との少なくとも一方に張り出して前後方向へ延びるフランジが形成されている。
前記第1および第2の特徴を有する本発明の他の一例として、ガード板の頂部には、ゴムまたは熱可塑性合成樹脂から作られて頂部を包被する保護部材が取り付けられている。
前記第1および第2の特徴を有する本発明の他の一例として、板状部材の第2側部には、それら板状部材を折り畳み状態で持ち運ぶための可撓性を有する持ち手が取り付けられている。
前記第1の特徴を有する本発明の渡し板によれば、第1および第2補強板の間の空間に発泡ウレタンが充填され、第1および第2補強板の間に発泡ウレタンが硬化したウレタンフォーム硬化物が存在するから、板状部材が強化プラスチックから作られている場合と比較し、渡し板の重量を軽くすることができ、軽量かつ渡し板を簡単に持ち運ぶことができるとともに、渡し板を必要な箇所へ容易かつ迅速に据え付けることができる。渡し板には、蝶番を介してそれら板状部材が連結され、それら板状部材の表面どうしが対向するように板状部材を折り畳むことができるから、それを携帯して必要な箇所に容易に持ち運ぶことができ、必要な箇所において適時に使用することができるとともに、車椅子の通行が困難な段差を有する箇所や溝が作られた箇所に架け渡して通行路を形成することで、それらの箇所における車椅子の円滑かつ安全な移動を確保することができる。渡し板は、板状部材の第1端部が中間領域からその端縁に向かってその厚みが先細りに成形され、板状部材の第2端部が中間領域からその端縁に向かってその厚みが先細りに成形されているから、第1端部の端縁を一方の箇所に接地させ、第2端部の端縁を他方の箇所に接地させたときに、それら端部とそれら箇所とに段差が生じることはなく、それら箇所に安定して据え付けることができ、手間をかけずに車椅子を一方の箇所から他方の箇所に円滑に移動させることができるとともに、車椅子を他方の箇所から一方の箇所に円滑に移動させることができる。渡し板は、第2端部が中間領域からその端縁に向かって所定の角度で下り勾配に傾斜しているから、第2端部を接地する他方の箇所に障害物が存在したとしても、第2端部がそれを乗り越えてその端縁が他方の箇所に接地するから、第2端部が障害物に乗り上げることはなく、渡し板を安定して据え付けることができ、渡し板における車椅子の走行を安定させることができ、車椅子を一方の箇所から他方の箇所に安全に移動させることができるとともに、車椅子を他方の箇所から一方の箇所に安全に移動させることができる。
前記第1の特徴を有する渡し板であって、第1および第2角部が第1および第2補強板、第1補強板の上面に固定された第1端部板、第1端部板の上面に固定された第1側部板、第2補強板の下面に固定された第2側部板、第1および第2補強板の間のウレタンフォーム硬化物から形成され、第3および第4角部が第1および第2補強板、第1補強板の上面に固定された第2端部板、第2端部板の上面に固定された第1側部板、第2補強板の下面に固定された第2側部板、第1および第2補強板の間のウレタンフォーム硬化物から形成され、第1および第2端部板と第1および第2側部板とが板状部材の四方を囲むフレーム構造を形成している渡し板は、第1および第2端部板と第1および第2側部板とが板状部材の周縁に延びるフレーム構造を作り、それら板から作られたフレーム構造によって板状部材の強度が向上するから、人を乗せた所定重量の車椅子が渡し板の上を通過する際の板状部材の不用意な変形や座屈がフレーム構造によって防止され、その平坦形状を長期間維持することができ、渡し板としての機能を長期間維持することができる。渡し板は、人を乗せた所定重量の車椅子が渡し板の上を通過する際の板状部材の不用意な変形や座屈がフレーム構造によって防止されるから、渡し板における車椅子の安全な走行を確保することができ、車椅子を一方の箇所から他方の箇所に安全に移動させることができるとともに、車椅子を他方の箇所から一方の箇所に安全に移動させることができる。渡し板は、ウレタンフォーム硬化物が第1および第2補強材によって補強されるから、人を乗せた所定重量の車椅子の荷重がウレタンフォーム硬化物にかかり、ウレタンフォーム硬化物を折り曲げる力が作用したとしても、それら補強材によってウレタンフォーム硬化物の不用意な変形や座屈が防止され、ウレタンフォーム硬化物がその形態を維持することができる。
前記第1の特徴を有する渡し板であって、第1および第2角部において第1側部板、第1端部板、第1補強板、ウレタンフォーム硬化物、第2補強板、第2側部板が連結手段を介して強固に固定され、第3および第4角部において第1側部板、第2端部板、第1補強板、ウレタンフォーム硬化物、第2補強板、第2側部板が連結手段を介して強固に固定された渡し板は、第1〜第4角部において第1および第2端部板と第1および第2側部板とが連結手段を介して強固に連結されてそれら板が板状部材の周縁に延びる頑丈なフレーム構造を作り、それら板から作られたフレーム構造によって板状部材の強度が著しく向上するから、人を乗せた所定重量の車椅子が渡し板の上を通過する際の板状部材の不用意な変形や座屈がフレーム構造によって防止され、その平坦形状を維持することができ、渡し板としての機能を長期間維持することができる。渡し板は、人を乗せた所定重量の車椅子が渡し板の上を通過する際の板状部材の不用意な変形や座屈がフレーム構造によって確実に防止されるから、渡し板における車椅子の安全な走行を確保することができ、車椅子を一方の箇所から他方の箇所に安全に移動させることができるとともに、車椅子を他方の箇所から一方の箇所に安全に移動させることができる。
前記第1の特徴を有する渡し板であって、中間領域に延びる第1補強板の上面と第1端部に延びる第1端部板の上面と第2端部に延びる第2端部板の上面とに滑り止めシートが固定された渡し板は、人を乗せた所定重量の車椅子が渡し板の上を通過する際の板状部材おける車椅子の不用意なスリップが滑り止めシートによって防止されるから、渡し板における車椅子の安全な走行を確保することができ、車椅子を一方の箇所から他方の箇所に安全に移動させることができるとともに、車椅子を他方の箇所から一方の箇所に安全に移動させることができる。
前記第2の特徴を有する本発明の渡し板によれば、第1および第2補強板の間の空間に発泡ウレタンが充填され、第1および第2補強板の間に発泡ウレタンが硬化したウレタンフォーム硬化物が存在するから、板状部材が強化プラスチックから作られている場合と比較し、渡し板の重量を軽くすることができ、軽量かつ渡し板を容易に持ち運ぶことができるとともに、渡し板を必要な箇所へ円滑に設置することができる。渡し板には、蝶番を介してそれら板状部材が連結され、それら板状部材の表面どうしが対向するように板状部材を折り畳むことができるから、それを携帯して必要な箇所に容易に持ち運ぶことができ、必要な箇所において適時に使用することができるとともに、車椅子の通行が困難な段差を有する箇所や溝が作られた箇所に架け渡して通行路を形成することで、それらの箇所における車椅子の円滑かつ安全な移動を確保することができる。渡し板は、板状部材の第1端部が中間領域からその端縁に向かってその厚みが先細りに成形され、板状部材の第2端部が中間領域からその端縁に向かってその厚みが先細りに成形されているから、第1端部の端縁を一方の箇所に接地させ、第2端部の端縁を他方の箇所に接地させたときに、それら端部とそれら箇所とに段差が生じることはなく、それら箇所に安定して据え付けることができ、手間をかけずに車椅子を一方の箇所から他方の箇所に円滑に移動させることができるとともに、車椅子を他方の箇所から一方の箇所に円滑に移動させることができる。渡し板は、第2端部が中間領域からその端縁に向かって所定の角度で下り勾配に傾斜しているから、第2端部を接地する他方の箇所に障害物が存在したとしても、第2端部がそれを乗り越えてその端縁が他方の箇所に接地するから、第2端部が障害物に乗り上げることはなく、渡し板を安定して据え付けることができ、渡し板における車椅子の走行を安定させることができ、車椅子を一方の箇所から他方の箇所に安全に移動させることができるとともに、車椅子を他方の箇所から一方の箇所に安全に移動させることができる。
前記第2の特徴を有する渡し板であって、第1および第2角部が第1および第2補強板、第1補強板の上面に固定された第1側部板、第2補強板の下面に固定された第1端部板、第1端部板の下面に固定された第2側部板、第1および第2補強板の間のウレタンフォーム硬化物から形成され、第3および第4角部が第1および第2補強板、第1補強板の上面に固定された第1側部板、第2補強板の下面に固定された第2端部板、第2端部板の下面に固定された第2側部板、第1および第2補強板の間のウレタンフォーム硬化物から形成され、第1および第2端部板と第1および第2側部板とが板状部材の四方を囲むフレーム構造を形成している渡し板は、第1および第2端部板と第1および第2側部板とが板状部材の周縁に延びるフレーム構造を作り、それら板から作られたフレーム構造によって板状部材の強度が向上するから、人を乗せた所定重量の車椅子が渡し板の上を通過する際の板状部材の不用意な変形や座屈がフレーム構造によって防止され、その平坦形状を維持することができ、渡し板としての機能を長期間維持することができる。渡し板は、人を乗せた所定重量の車椅子が渡し板の上を通過する際の板状部材の不用意な変形や座屈がフレーム構造によって防止されるから、渡し板における車椅子の安全な走行を確保することができ、車椅子を一方の箇所から他方の箇所に安全に移動させることができるとともに、車椅子を他方の箇所から一方の箇所に安全に移動させることができる。渡し板は、ウレタンフォーム硬化物が第1および第2補強材によって補強されるから、人を乗せた所定重量の車椅子の荷重がウレタンフォーム硬化物にかかり、ウレタンフォーム硬化物を折り曲げる力が作用したとしても、それら補強材によってウレタンフォーム硬化物の不用意な変形や座屈が防止され、ウレタンフォーム硬化物がその形態を維持することができる。
前記第2の特徴を有する渡し板であって、第1および第2角部において第1側部板、第1補強板、ウレタンフォーム硬化物、第2補強板、第1端部板、第2側部板が連結手段を介して強固に固定され、第3および第4角部において第1側部板、第1補強板、ウレタンフォーム硬化物、第2補強板、第2端部板、第2側部板が連結手段を介して強固に固定された渡し板は、第1〜第4角部において第1および第2端部板と第1および第2側部板とが連結手段を介して強固に連結されてそれら板が板状部材の周縁に延びる頑丈なフレーム構造を作り、それら板から作られたフレーム構造によって板状部材の強度が著しく向上するから、人を乗せた所定重量の車椅子が渡し板の上を通過する際の板状部材の不用意な変形や座屈がフレーム構造によって防止され、その平坦形状を維持することができ、渡し板としての機能を長期間維持することができる。渡し板は、人を乗せた所定重量の車椅子が渡し板の上を通過する際の板状部材の不用意な変形や座屈がフレーム構造によって確実に防止されるから、渡し板における車椅子の安全な走行を確保することができ、車椅子を一方の箇所から他方の箇所に安全に移動させることができるとともに、車椅子を他方の箇所から一方の箇所に安全に移動させることができる。
前記第2の特徴を有する渡し板であって、中間領域と第1および第2端部とに延びる第1補強板の上面に滑り止めシートが固定された渡し板は、人を乗せた所定重量の車椅子が渡し板の上を通過する際の板状部材おける車椅子の不用意なスリップが滑り止めシートによって防止されるから、渡し板における車椅子の安全な走行を確保することができ、車椅子を一方の箇所から他方の箇所に安全に移動させることができるとともに、車椅子を他方の箇所から一方の箇所に安全に移動させることができる。
前記第1および第2の特徴を有する渡し板であって、それら板状部材の第1端部がその端縁から中間領域に向かって上り勾配に傾斜する上面とその端縁から中間領域に向かって平坦な下面とを有し、それら板状部材の第2端部がその端縁から中間領域に向かって上り勾配に傾斜する上面とその端縁から中間領域に向かって上り勾配に傾斜する下面とを有し、第2端部の上下面の傾斜角度が第1端部の上面のそれよりも大きい渡し板は、それら板状部材の第1端部が平坦な下面を有し、第1端部の端縁が一方の箇所に接地したときに第1端部をその箇所に安定して据え付けることができ、さらに、それら板状部材の第2端部が上り勾配に傾斜する上下面を有し、第2端部が障害物を乗り越えてその端縁が他方の箇所に接地するから、第2端部をその箇所に安定して据え付けることができ、渡し板における車椅子の走行を安定させることができる。渡し板は、それにおける車椅子の安全な走行を確保することができ、車椅子を一方の箇所から他方の箇所に安全に移動させることができるとともに、車椅子を他方の箇所から一方の箇所に安全に移動させることができる。
前記第1および第2の特徴を有する渡し板であって、板状部材の第2側部から上方へ起立して前後方向へ延びるガード板が第2側部に作られている渡し板は、車椅子が中間領域を移動中に方向性を誤ったとしても、中間領域に作られたガード板によって中間領域における車椅子の脱輪を防ぐことができるから、渡し板における車椅子の安全な走行を確保することができ、車椅子を一方の箇所から他方の箇所に安全に移動させることができるとともに、車椅子を他方の箇所から一方の箇所に安全に移動させることができる。
前記第1および第2の特徴を有する渡し板であって、横方向内方と横方向外方との少なくとも一方に張り出して前後方向へ延びるフランジがガード板の頂部に形成されている渡し板は、人を乗せた所定重量の車椅子が渡し板の上を通過する際、渡し板に所定の荷重が作用して渡し板を下方へ撓ませようとし、それによってガード板が波打つように変形するが、ガード板の頂部にフランジを形成することで、そのフランジが補強材となり、渡し板の下方へ撓みを防ぐのみならず、ガード板の波打ちを防ぐことができる。
前記第1および第2の特徴を有する渡し板であって、ガード板の頂部を包被するゴムまたは熱可塑性合成樹脂から作られた保護部材がガード板の頂部に取り付けられている渡し板は、人を乗せた所定重量の車椅子が渡し板の上を通過する際に、車椅子の車体や車輪がガード板に衝突したとしても、ゴムから作られた保護部材によってその衝撃が緩和され、車椅子の車体や車輪の損傷を防ぐことができる。
前記第1および第2の特徴を有する渡し板であって、それら板状部材を折り畳み状態で持ち運ぶための可撓性を有する持ち手が板状部材の第2側部に取り付けられている渡し板は、折り畳んだ状態の渡し板を持ち手を介して携帯し、渡し板を必要な箇所に容易に持ち運ぶことができるから、必要な箇所において渡し板を適時に使用することができ、車椅子の通行が困難な段差を有する箇所や溝が作られた箇所に架け渡して平坦な通行路を形成することで、それらの箇所における車椅子の円滑な移動を確保することができる。
前記第1および第2の特徴を有する渡し板であって、第1および第2補強板が繊維強化プラスチックと複合材とのうちのいずれか一方であり、複合材がポリエチレン、ポリスチレン、ウレタンのいずれかとそれらの上下面のうちの少なくとも上面に固定された補強アルミ板とから形成されている渡し板は、第1および第2補強材が繊維強化プラスチックと複合材とのうちのいずれかであり、ウレタンフォーム硬化物が繊維強化プラスチックや複合材によって補強されているから、人を乗せた所定重量の車椅子の荷重がウレタンフォーム硬化物にかかり、ウレタンフォーム硬化物を折り曲げる力が作用したとしても、それら繊維強化プラスチックや複合材によってウレタンフォーム硬化物の不用意な変形や座屈が防止され、ウレタンフォーム硬化物がその形態を維持することができる。
一例として示す渡し板の上面図。 渡し板の背面図。 渡し板の側面図。 渡し板の正面図。 図1の5−5線端面図。 図1の6−6線端面図。 図1の7−7線端面図。 図1の8−8線端面図。 一例として示す複合材の部分端面図。 他の一例として示す複合材の部分端面図 滑り止めシートの部分端面図。 他の一例として示すガード板の端面図。 他の一例として示すガード板の端面図。 他の一例として示すガード板の端面図。 第1および第2補強部材の間の空間に発泡ウレタンを充填する以前の状態で示す図5と同様の端面図。 空間に発泡ウレタンを充填する以前の状態で示す図6と同様の端面図。 空間に発泡ウレタンを充填する以前の状態で示す図7と同様の端面図。 空間に発泡ウレタンを充填する以前の状態で示す図8と同様の端面図。 空間への発泡ウレタンの充填の一例を示す説明する図。 他の一例として示す渡し板の図5と同様の端面図。 他の一例として示す渡し板の図6と同様の端面図。 他の一例として示す渡し板の図8と同様の端面図。 折り畳んだ状態で示す渡し板の斜視図。 使用状態で示す渡り板の斜視図。 使用状態で示す渡り板の側面図。
一例として示す渡し板10の上面図である図1等の添付の図面を参照し、本発明にかかる渡し板の詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、図2は、渡し板10の背面図であり、図3は、渡し板10の側面図である。図4は、渡し板10の正面図であり、図5は、図1の5−5線端面図である。図6は、図1の6−6線端面図であり、図7は、図1の7−7線端面図である。図8は、図1の8−8線端面図である。
図1〜図4では、前後方向を矢印A、横方向を矢印Bで示し、上下方向を矢印Cで示す。図4では、渡し板10を折り畳む途中の状態を仮想線で示す。図3,4では、持ち手の図示を省略している。図5〜8では、渡し板10の中間領域の図示を一部省略している。渡し板10は、車椅子の通行が困難な段差を有する箇所や溝が作られた箇所に架け渡し、段差や溝を跨ぐ平坦な通行路を作り、それら箇所における車椅子の円滑な移動を確保する。
渡し板10は、横方向へ隣接して並ぶ2つの板状部材11A,11Bと、それら板状部材11A,11Bを連結する蝶番12とから形成されている。それら板状部材11A,11Bは、所定の厚みを有し、前後方向へ長い矩形を呈する。それら板状部材11A,11Bは、同形同大であり、蝶番12を中心に互いに鏡像関係にある。なお、渡し板10が横方向へ隣接して並ぶ3つ以上の板状部材を備えていてもよい。また、板状部材11A,11Bの前後方向の長さ寸法に特に限定はなく、渡し板10を使用する箇所に応じて板状部材11A,11Bの長さ寸法を任意に決定することができる。
それら板状部材11A,11Bは、互いに対向して横方向へ延びる第1端部13および第2端部14と、互いに対向して前後方向へ延びる第1側部15および第2側部16と、第1および第2端部13,14と第1および第2側部15,16とを除く残余の中間領域17と、第1および第2端部13,14と第1および第2側部15,16とが交差する第1〜第4角部18〜21とを有する。
第1角部18は、第1端部13と第1側部15とが交差する部位であり、第2角部19は、第1端部13と第2側部16とが交差する部位である。第3角部20は、第2端部14と第1側部15とが交差する部位であり、第4角部21は、第2端部14と第2側部16とが交差する部位である。それら板状部材11A,11Bが横方向に並んだ状態では、第1角部18どうしが互いに対向し、第2角部20どうしが互いに対向するとともに、第1側部15どうしが互いに対向し、第2側部16が第1側部15の反対側に位置する。
それら板状部材11A,11Bの第1端部13は、中間領域17からその端縁22に向かってその厚みが先細りに成形されている。第1端部13は、その端縁22から中間領域17に向かって上り勾配に傾斜する上面23と、その端縁22から中間領域17に向かって平坦な下面24とを有する。
第1端部13は、図6に示すように、前後方向へ長い矩形板状の第1補強材25と、第1補強材25の上下方向下方に位置する前後方向へ長い矩形板状の第2補強材26と、それら補強材25,26の間に形成された空間27に充填された発泡ウレタン58(図19参照)が硬化したウレタンフォーム硬化物28と、第1補強材25の上面に固定された第1アルミ板29(第1端部板)と、第1アルミ板29の上面に固定された滑り止めシート30と、滑り止めシート30の上面に固定された滑り止めゴム31Aと、第2補強材26の下面に固定された滑り止めゴム31Bとから形成されている。ウレタンフォーム硬化物28は、中間領域17からその端縁22に向かって先細りに成形されている。第1端部13では、ウレタンフォーム硬化物28が第1補強材25の下面と第2補強材26の上面とに固着している。
それら板状部材11A,11Bの第2端部14は、中間領域17からその端縁32に向かってその厚みが先細りに成形されているとともに、中間領域17からその端縁32に向かって所定の角度で下り勾配に傾斜している。第2端部14は、その端縁32から中間領域17に向かって上り勾配に傾斜する上面33と、その端縁32から中間領域17に向かって上り勾配に傾斜する下面34とを有する。第2端部14の上下面33,34の傾斜角度は、第1端部13の上面23のそれよりも大きい。渡し板10を平坦な面に設置したときのその面と第2端縁14とのなす角度(傾斜角度)は、5〜45°の範囲、好ましくは5〜30°の範囲、より好ましくは5〜25°の範囲にある。
第2端部14は、第1補強材25と、第1補強材25の上下方向下方に位置する第2補強材26と、それら補強材25,26の間に形成された空間27に充填された発泡ウレタン58が硬化したウレタンフォーム硬化物28と、第1補強材25の上面に固定された第2アルミ板35(第2端部板)と、第2アルミ板35の上面に固定された滑り止めシート30と、滑り止めシート30の上面に固定された滑り止めゴム31Aと、第2補強材26の下面に固定された滑り止めゴム31Bとから形成されている。ウレタンフォーム硬化物28は、中間領域17からその端縁32に向かって先細りに成形されている。第2端部14では、ウレタンフォーム硬化物28が第1補強材25の下面と第2補強材26の上面とに固着している。
それら板状部材11A,11Bの第1側部15は、第1補強材25と、第1補強材25の上下方向下方に位置する第2補強材26と、それら補強材25,26の間に形成された空間27に充填された発泡ウレタン58が硬化したウレタンフォーム硬化物28と、第1補強材25の上面に固定された第3アルミ板36(第1側部板)と、第2補強材26の下面に固定された第4アルミ板37(第2側部板)とから形成されている。第1側部15では、ウレタンフォーム硬化物28が第1補強材25の下面と第2補強材26の上面とに固着している。なお、第1側部15に延びる第3アルミ板36および第4アルミ板37は、一体成型されており、側部15の側縁から上下方向へ延びる部分が側部15の側面開口部38全域を被覆している。
それら板状部材11A,11Bの第2側部16は、第1側部15と同様に、第1補強材25と、第1補強材25の上下方向下方に位置する第2補強材26と、それら補強材25,26の間に形成された空間27に充填された発泡ウレタン58が硬化したウレタンフォーム硬化物28と、第1補強材25の上面に固定された第3アルミ板36(第1側部板)と、第2補強材26の下面に固定された第4アルミ板37(第2側部板)とから形成されている。第2側部16では、ウレタンフォーム硬化物28が第1補強材25の下面と第2補強材26の上面とに固着している。
第2側部16には、側部16から上方へ起立して前後方向へ延びるガード板39が作られている。なお、第2側部16に延びる第3アルミ板36および第4アルミ板37は、一体成型されており、側部16の側縁から上下方向へ延びる部分が側部16の側面開口部40全域を被覆しているとともに、ガード板39を形成している。第2側部16には、それら板状部材11A,11Bを折り畳んだ状態で渡し板10を持ち運ぶための可撓性を有する持ち手41A,41Bが取り付けられている。それら持ち手41A,41Bは、その基端部が固定手段(ビス止め)によって第4アルミ板37に固定されている。渡し板10は、折り畳んだ状態のそれを持ち手41A,41Bを介して携帯し、渡し板10を必要な箇所に容易に持ち運ぶことができるから、適所において適時に使用することができる。
それら板状部材11A,11Bの第1および第2角部18,19は、第1補強材25と、第1補強材25の上下方向下方に位置する第2補強材26と、それら補強材25,26の間に形成された空間27に充填された発泡ウレタン58が硬化したウレタンフォーム硬化物28と、第1補強材25の上面に固定された第1アルミ板29と、第1アルミ板29の上面に固定された第3アルミ板36と、第3アルミ板36の上面に固定された滑り止めゴム31Aと、第2補強材26の下面に固定された第4アルミ板37と、第4アルミ板37の下面に固定された滑り止めゴム31Bとから形成されている。ウレタンフォーム硬化物28は、中間領域17から第1端部13の端縁22に向かって先細りに成形されている。第1および第2角部18,19では、ウレタンフォーム硬化物28が第1補強材25の下面と第2補強材26の上面とに固着している。
第1および第2角部18,19では、上下方向上方から下方に向かって第3アルミ板36(第1側部板)、第1アルミ板29(第1端部板)、第1補強板25、ウレタンフォーム硬化物28、第2補強板26、第4アルミ板37(第2側部板)の順に並んでいる。第1および第2角部18,19では、第3アルミ板36、第1アルミ板29、第1補強板25、ウレタンフォーム硬化物28、第2補強板26、第4アルミ板37に螺子が切られたボルト孔が穿孔されている。第1および第2角部18,19では、ボルト孔にボルト42(連結手段)が螺着され、そのボルト42を介して第3アルミ板36、第1アルミ板29、第1補強板25、ウレタンフォーム硬化物28、第2補強板26、第4アルミ板37が強固に固定されている。
それら板状部材11A,11Bの第3および第4角部20,21は、第1補強材25と、第1補強材25の上下方向下方に位置する第2補強材26と、それら補強材25,26の間に形成された空間27に充填された発泡ウレタン58が硬化したウレタンフォーム硬化物28と、第1補強材25の上面に固定された第2アルミ板35と、第2アルミ板35の上面に固定された第3アルミ板36と、第3アルミ板36の上面に固定された滑り止めゴム31Aと、第2補強材26の下面に固定された第4アルミ板37と、第4アルミ板37の下面に固定された滑り止めゴム31Bとから形成されている。ウレタンフォーム硬化物28は、中間領域17から第2端部14の端縁32に向かって先細りに成形されている。第2角部19では、ウレタンフォーム硬化物28が第1補強材25の下面と第2補強材26の上面とに固着している。
第3および第4角部20,21では、上下方向上方から下方に向かって第3アルミ板36(第1側部板)、第2アルミ板35(第2端部板)、第1補強板25、ウレタンフォーム硬化物28、第2補強板26、第4アルミ板37(第2側部板)の順に並んでいる。第3および第4角部20,21では、第3アルミ板36、第2アルミ板35、第1補強板25、ウレタンフォーム硬化物28、第2補強板26、第4アルミ板37に螺子が切られたボルト孔が穿孔されている。第3および第4角部20,21では、ボルト孔にボルト42(連結手段)が螺着され、そのボルト42を介して第3アルミ板36、第2アルミ板35、第1補強板25、ウレタンフォーム硬化物28、第2補強板26、第4アルミ板37が強固に固定されている。それら板状部材11A,11Bでは、第1〜第4アルミ板29,35,36,37が板状部材11A,11Bの周縁に延びる(板状部材11A,11Bの四方を囲む)強固なフレーム構造(枠構造)を形成している。なお、第1〜第4アルミ板29,35,36,37に替えて、強化プラスチックの板からフレーム構造を形成することもできる。
それら板状部材11A,11Bの中間領域17は、その厚みが略同一に成型された第1中間領域17Aと、その厚みが第1および第2端部13,14に向かってわずかに先細りの第2中間領域17Bとに区分されている。第1中間領域17Aは、平坦な上下面43,44を有する。第2中間領域17Bは、第1および第2端部13,14から第1中間領域17Aに向かってわずかに上り勾配に傾斜する上面45と、平坦な下面46とを有する。中間領域17は、第1補強材25と、第1補強材25の上下方向下方に位置する第2補強材26と、それら補強材25,26の間に形成された空間27に充填された発泡ウレタン58が硬化したウレタンフォーム硬化物28と、第1補強材25の上面に固定された滑り止めシート30とから形成されている。
図9は、一例として示す複合材の部分端面図であり、図10は、他の一例として示す複合材の部分端面図である。それら板状部材11A,11Bでは、ウレタンフォーム硬化物28が第1および第2補強材25,26によって補強されているから、ウレタンフォーム硬化物28にそれを折り曲げる力が作用したとしても、それら第1および第2補強材25,26によってウレタンフォーム硬化物28の不用意な変形や座屈が防止され、ウレタンフォーム硬化物28がその形態を保持する。
第1および第2補強材25,26には、繊維強化プラスチック、または、複合材とのうちのいずれか一方が使用されている。複合材の一例は、図9に示すように、ポリエチレン47と、ポリエチレン47の上面に固定された矩形板状の補強アルミ板48とから形成されている。複合材の他の一例は、図10に示すように、ポリエチレン47と、ポリエチレン47の上面に固定された補強アルミ板48と、ポリエチレン47の下面に固定された補強アルミ板49とから形成されている。補強アルミ板48や補強アルミ板49は、ポリエチレン47の上下面に接着剤(図示せず)によって強固に固着されている。なお、複合材では、ポリエチレン47の他に、ポリスチレン、ウレタンのいずれかを使用することもできる。
図5〜図8に示す板状部材11A,11Bでは、第1補強材25として図9の複合材が使用され、第2補強材として繊維強化プラスチックが使用されている。なお、図5〜図8に示す板状部材11A,11Bにおいて、第1補強材25として図10の複合材が使用され、第2補強材として繊維強化プラスチック(FRP)が使用されていてもよく、第1および第2補強部材25,26として図9または図10のいずれかの複合材が使用されていてもよい。また、第1および第2補強部材25,26として繊維強化プラスチックが使用されていてもよく、第1補強材25として繊維強化プラスチックが使用され、第2補強材26として図9または図10のいずれかの複合材が使用されていてもよい。
第1アルミ板29は、横方向へ長い矩形に成型され、第1角部18と第2角部19との間で横方向へ延びている。第1アルミ板29は、その下面が第1補強部材25の上面に接着剤(図示せず)によって強固に固着されている。第2アルミ板35は、横方向へ長い矩形に成型され、第3角部20と第4角部21との間で横方向へ延びている。第2アルミ板35は、その下面が第1補強部材26の上面に接着剤(図示せず)によって強固に固着されている。第3および第4アルミ板36,37は、前後方向へ長い矩形に成型され、第1角部18と第3角部20との間で前後方向へ延びているとともに、第2角部19と第4角部21との間で前後方向へ延びている。第1〜第4アルミ板29,35,36,37は、その厚み寸法が1〜3mmの範囲にある。
第1および第2側部15,16に延びる第3アルミ板36は、その下面が第1補強部材25の上面に接着剤(図示せず)によって強固に固着されている。第1〜第4角部18〜21に延びる第3アルミ板36は、第1アルミ板29の上面に接着剤(図示せず)によって強固に固着されている。第1および第2側部15,16と第1〜第4角部18〜21とに延びる第4アルミ板37は、その上面が第2補強材26の下面に接着剤(図示せず)によって強固に固着されている。
図11は、滑り止めシート30の部分端面図である。滑り止めシート30には、ポリ塩化ビニルから作られた前後方向へ長い矩形のシートが使用されている。滑り止めシート30には、ポリ塩化ビニルの他に、合成ゴムやポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニルデン等の他の合成樹脂から作られたシートを使用することもできる。中間領域17に延びる滑り止めシート30は、その下面が第1補強部材25の上面に接着剤(図示せず)によって強固に固着されている。第1および第2端部13,14に延びる滑り止めシート30は、その下面が第1および第2アルミ板29,35の上面に接着剤(図示せず)によって強固に固着されている。滑り止めシート30の全域には、上下方向上方へ凸となる複数の凸部50が形成されている。それら凸部50は、前後方向および横方向へ等間隔(所定の間隔)で並んでいる。なお、図1,2、図5〜8では、凸部50の図示を省略している。
第1補強材25は、その厚み寸法が1〜3mmの範囲にある。第1補強材25は、第1および第2端部13,14や第1および第2側部15,16、中間領域17、第1〜第4角部18〜21において、その下面がウレタンフォーム硬化物28と強固に固着され、第1および第2側部15,16において、その上面が第3アルミ板36の下面に接着剤(図示せず)によって強固に固着されている。第1補強材25は、第1および第2端部13,14や第1〜第4角部18〜21において、その上面が第1アルミ板29の下面に接着剤(図示せず)によって強固に固着され、中間領域17において、その上面が滑り止めシート30の下面に接着剤(図示せず)によって強固に固着されている。
第2補強部材30(繊維強化プラスチック)は、その厚み寸法が1〜3mmの範囲にある。第2補強部材30(繊維強化プラスチック)は、第1および第2端部13,14や第1および第2側部15,16、中間領域17、第1〜第4角部18〜21において、その上面が心材25の下面に塗布された接着剤(図示せず)によって心材25に強固に固着され、第1および第2側部15,16や第1〜第4角部18〜21において、その下面が第3アルミ板35の上面に塗布された接着剤(図示せず)によって第3アルミ板35に強固に固着されている。
滑り止めゴム31A,31Bは、横方向へ長い矩形に成型され、第1角部18と第2角部19との間で横方向へ延びているとともに、第3角部20と第4角部21との間で横方向へ延びている。滑り止めゴム31A,31Bは、第1端部13の端縁22においてつながっている。第1端部13に延びる滑り止めゴム31A,31Bは、滑り止めシート30の上面に接着剤(図示せず)によって強固に固着されているとともに、第2補強材26の下面に接着剤(図示せず)によって強固に固着されている。第1および第2角部18,19に延びる滑り止めゴム31A,31Bは、第3アルミ板36の上面に接着剤(図示せず)によって強固に固着されているとともに、第4アルミ板37の下面に接着剤(図示せず)によって強固に固着されている。
滑り止め用ゴム31A,31Bは、第2端部14の端縁32においてつながっている。第2端部14に延びる滑り止め用ゴム31A,31Bは、滑り止めシート30の上面に接着剤(図示せず)によって強固に固着されているとともに、第2補強材26の下面に接着剤(図示せず)によって強固に固着されている。第3および第4角部20,21に延びる滑り止め用ゴム31A,31Bは、第3アルミ板36の上面に接着剤(図示せず)によって強固に固着されているとともに、第4アルミ板37の下面に接着剤(図示せず)によって強固に固着されている。
ガード板39は、所定の厚みを有するアルミ板から形成されており、第2側部14に延びる第3アルミ板36および第4アルミ板37と一体に作られている。ガード板39は、中間領域17における第2側部14に作られている。蝶番12は、可撓性を有して前後方向へ長いテープ51から作られている。テープ51は、それら板状部材11A,11Bの第1側部13の互いに対向する対向側面の間に位置して上下方向へ延びる一対の固定部52と、それら固定部52の間に延びていて板状部材11A,11Bの表面に向かって上方へ弧を画く自由部53とを有する。テープ51(蝶番12)では、それら固定部52の上面が第1側部15の対向側面に固定手段(接着剤およびビス)を介して強固に固定されている。
なお、テープ51には、合成樹脂から作られたシートに前後方向へ延びる複数の補強繊維(縦糸)と横方向へ延びる複数の補強繊維(横糸)を設置した繊維補強テープ、織物や編み物から作られたテープ等の所定の強度を有する強靱なあらゆるテープを使用することができる。
図12は、他の一例として示すガード板39の端面図であり、図13は、他の一例として示すガード板39の端面図である。図14は、他の一例として示すガード板39の端面図である。図12に示すガード板39は、第3アルミ板36および第4アルミ板37と一体成型され、その頂部54にゴムまたは熱可塑性合成樹脂から作られて頂部54の全域を包被する保護部材55が取り付けられている。図12のガード板39では、そこに車椅子の車体や車輪が衝突したとしても、ゴムまたは熱可塑性合成樹脂から作られた保護部材55によってその衝撃が緩和され、車椅子の車体や車輪の損傷を防ぐことができる。
図13に示すガード板39は、第3アルミ板36および第4アルミ板37と一体成型され、その頂部54に横方向内方へ張り出して前後方向へ延びるフランジ56が形成されている。さらに、このガード板39は、その頂部54にゴムまたは熱可塑性合成樹脂から作られて頂部54の全域とフランジ56の全体を包被する保護部材55が取り付けられている。図13のガード板39では、そこに車椅子の車体や車輪が衝突したとしても、ゴムまたは熱可塑性合成樹脂から作られた保護部材55によってその衝撃が緩和され、車椅子の車体や車輪の損傷を防ぐことができる。また、図13のガード板39では、渡し板10に所定の荷重が作用して渡し板10(第1および第2板状部材11A,11B)を下方へ撓ませようとし、それによってガード板39が波打つように変形するが、ガード板39の頂部54にフランジ56を形成することで、そのフランジ56が補強材となり、渡し板10の下方へ撓みを防ぐことができるのみならず、ガード板39の波打ちを防ぐことができる。
図14に示すガード板39は、第3アルミ板36および第4アルミ板37と一体成型され、その頂部54に横方向内方と横方向外方とへ張り出して前後方向へ延びるフランジ56が形成されている。さらに、このガード板39は、その頂部54にゴムまたは熱可塑性合成樹脂から作られて頂部54の全域とフランジ56の全体を包被する保護部材55が取り付けられている。図14のガード板39では、そこに車椅子の車体や車輪が衝突したとしても、ゴムまたは熱可塑性合成樹脂から作られた保護部材55によってその衝撃が緩和され、車椅子の車体や車輪の損傷を防ぐことができる。図14のガード板39では、渡し板10に所定の荷重が作用して渡し板10(第1および第2板状部材11A,11B)を下方へ撓ませようとし、それによってガード板39が波打つように変形するが、ガード板39の頂部54にフランジ56を形成することで、そのフランジ56が補強材となり、渡し板10の下方へ撓みを防ぐことができるのみならず、ガード板36の波打ちを防ぐことができる。
図15は、第1および第2補強部材25,26の間の空間27に発泡ウレタン58を充填する以前の状態で示す図5と同様の端面図であり、図16は、空間27に発泡ウレタン58を充填する以前の状態で示す図6と同様の端面図である。図17は、空間27に発泡ウレタン58を充填する以前の状態で示す図7と同様の端面図であり、図18は、空間27に発泡ウレタン58を充填する以前の状態で示す図8と同様の端面図である。図19は、空間27への発泡ウレタン58の充填の一例を示す説明する図である。
渡し板10は、中空の板状部材11A,11Bを作る第1工程と、中空の板状部材11A,11Bに発泡ウレタン58を充填し、中実の板状部材11A,11Bを作る第2工程とによって製造される。第1工程において中空のそれら板状部材11A,11Bの1つを作るには、前後方向へ長い矩形の1つの第1補強板25、前後方向へ長い矩形の1つの第2補強板26、横方向へ長い矩形の1つの第1アルミ板、横方向へ長い矩形の1つの第2アルミ板29、前後方向へ長い2つの第3および第4アルミ板36,37、タンク(図示せず)に充填された発泡ウレタン58、前後方向へ長い矩形の1つの滑り止めシート30,横方向へ延びる矩形の2つの滑り止めゴム31A,31Bを用意する。
なお、第3および第4アルミ板36,37は、一体成形されており、その前端部から前端縁に向かって先細りにされ、その後端部から後端縁に向かって先細りに成形されているとともに、その後端部から後端縁に向かって所定の傾斜角度で下り勾配に成形されている。また、第1および第2補強板25,26や第1〜第4アルミ板29,35,36,37の第1〜第4角部18〜21に位置する部分には、ボルト孔があらかじめ作られている。また、第2補強板26の中央には、発泡ウレタン58を充填するための充填穴59があらかじめ作られ、第2補強板26の角部に位置する部分には、発泡ウレタン58の充填状態を確認するための確認穴60があらかじめ作られている。
第1工程では、第1補強板25の上下方向下方に第2補強板26を配置し、それら補強板25,26の前端部(板状部材11A,11Bの第1端部13)に横方向へ延びる第1アルミ板29を設置し、それら補強板25,26の後端部(板状部材11A,11Bの第2端部14)に横方向へ延びる第2アルミ板35を設置するとともに、それら補強板25,26の両側部(板状部材11A,11Bの第1および第2側部15,16)に前後方向へ延びる第3および第4アルミ板36,37を設置する。
第1工程では、第1補強板25の前端部の上面に第1アルミ板29の下面を接着剤(図示せず)によって強固に固定し、第1補強板25の後端部の上面に第2アルミ板35の下面を接着剤(図示せず)によって強固に固定する。第1補強板25の両側部の上面に第3アルミ板36の下面を接着剤(図示せず)によって強固に固定し、第2補強板26の両側部の下面に第4アルミ板37の上面を接着剤(図示せず)によって強固に固定する。
さらに、それら補強板25,26の前端部と両側部とが交差する第1および第2角部18,19において第3アルミ板36の下面に第1アルミ板29の上面を接着剤(図示せず)によって強固に固定し、それら補強板25,26の後端部と両側部とが交差する第3および第4角部20,21において第3アルミ板36の下面に第2アルミ板35の上面を接着剤(図示せず)によって強固に固定する。第1および第2補強板25,26に一体成形された第3および第4アルミ板36,37を固定すると、アルミ板36,37の上下方向上方へ延びる部分が第1および第2補強板の間に開口する側面開口部38,40を被覆するとともに、ガード板39を形成する。
第1工程において、補強板25,26にそれらアルミ板29,35,36,37を固定すると、それら補強板25,26の前端部と両側部とが交差する第1および第2角部18,19において上下方向上方から下方に向かって第3アルミ板36、第1アルミ板29、第1補強板25、空間27,第2補強板26、第4アルミ板37の順に並ぶとともに、ボルト孔にボルト(連結手段)を螺着し、それらを強固に連結する。また、それら補強板25,26の後端部と両側部とが交差する第3および第4角部20,21において上下方向上方から下方に向かって第3アルミ板36、第2アルミ板35、第1補強板25、空間27、第2補強板26、第4アルミ板37の順に並ぶとともに、ボルト孔にボルト(連結手段)を螺着し、それらを強固に連結する。
第1工程では、第1〜第4アルミ板29,35,36,37によって第1および第2補強板25,26の四方を囲むフレーム構造が作られるとともに、第1および第2補強板25,26と第1〜第4アルミ板29,35,36,37とから形成されて第1および第2補強板25,26の間に空間27を有する中空の板状部材11A,11Bが作られる。なお、第1〜第4アルミ板29,35,36,37に替えて、強化プラスチックの板からフレーム構造を作ることもできる。
第1工程では、第3および第4アルミ板36,37の先細り形状に沿って、第1および第2補強板25,26の前端部がその前端縁に向かって先細りに成形され、第1および第2補強板25,26の後端部がその後端縁に向かって先細りに成形されるとともに、第1および第2補強板25,26の後端部が所定の傾斜角度で下り勾配に成形される。
第1および第2補強板25,26の前端部は、その前端縁に向かって下り勾配に傾斜する上面とその前端縁に向かって平坦な下面とを有し、第1および第2補強板25,26の後端部は、その後端縁に向かって下り勾配に傾斜する上面とその後端縁に向かって下り勾配に傾斜する下面とを有する。なお、第1工程では、第1および第2補強板25,26の後端部の上下面の傾斜角度を第1および第2補強板25,26の前端部の上面のそれよりも大きくする。
次に、第1工程において、第1補強板25の上面と第1および第2アルミ板29,35の上面とに接着剤(図示せず)によって滑り止めシート30を固定する。さらに、滑り止めシート30の上面に接着剤(図示せず)によって滑り止めゴム31Aを固定し、第2補強材26の下面に接着剤(図示せず)によって滑り止めゴム31Bを固定するとともに、第3アルミ板36の上面に接着剤(図示せず)によって滑り止めゴム31Aを固定し、第4アルミ板37の下面に接着剤(図示せず)によって滑り止めゴム31Bを固定する。
第1工程において中空の板状部材11A,11Bを作った後、図19に示すように、第2工程において、第2補強板26に形成された充填穴59から板状部材11A,11Bの空間27全域に発泡ウレタン58を充填する。発泡ウレタン58はタンクに収容され、充填ホース61を介して空間27に充填される。なお、発泡ウレタン58の充填は確認穴60を視認しつつ充填する。確認穴60において発泡ウレタン58の充填状況を視認することで、ウレタン58が空間27全域に充填されたことを確認することができる。発泡ウレタン58を空間27全域に充填した後、その発泡ウレタン58が硬化してウレタンフォーム硬化物28となり、中実の板状部材11A,11Bが作られる。
なお、充填穴59や確認穴60が第2補強板26に形成されているが、充填穴59や確認穴60が第1補強板25に形成されていてもよい。充填穴59や確認穴60が第1補強板25に形成されている場合、第1補強板25の充填穴59から空間27に発泡ウレタン58を充填した後、第1補強板25の上面と第1および第2アルミ板29,35の上面とに接着剤(図示せず)によって滑り止めシート30を固定する。さらに、滑り止めシート30の上面に接着剤(図示せず)によって滑り止めゴム31Aを固定し、第2補強材26の下面に接着剤(図示せず)によって滑り止めゴム31Bを固定するとともに、第3アルミ板36の上面に接着剤(図示せず)によって滑り止めゴム31Aを固定し、第4アルミ板37の下面に接着剤(図示せず)によって滑り止めゴム31Bを固定する。また、充填穴59や確認穴60が一体成型された第3および第4アルミ板36,37の上下方向上方へ延びる部分に形成されていてもよい。この場合は、第3および第4アルミ板36,37の部分に形成された充填穴59から空間27に発泡ウレタン58を充填する。
第2工程では、中実の板状部材11A,11Bを作った後、蝶番12をそれら板状部材11A,11Bの対向側部に取り付け、蝶番12を介してそれら板状部材11A,11Bを連結する。さらに、第2工程では、それら板状部材11A,11Bの反対側部にそれら板状部材11A,11Bを折り畳み状態で持ち運ぶための可撓性を有する持ち手41A,41Bを取り付ける。なお、蝶番12の取り付けや持ち手41A,41Bの取り付けを第1工程で行ってもよい。この場合、蝶番12や持ち手41A,41Bを取り付けた後、発泡ウレタン58が空間27に充填される。
図20は、他の一例として示す渡し板10の図5と同様の端面図であり、図21は、他の一例として示す渡し板10の図6と同様の端面図である。図22は、他の一例として示す渡し板10の図8と同様の端面図である。図20〜22に示す渡し板10は、第1および第2端部13,14、第1〜第4角部18〜21の構成が図1の渡し板10のそれらと異なっているが、その他の構成は図5〜図8に示す渡し板10と同一である。
図20〜22に示す板状部材11A,11Bの第1端部13は、第1補強材25(複合材)と、第1補強材25の上下方向下方に位置する第2補強材26(繊維強化プラスチック(FRP))と、それら補強材25,26の間に形成された空間27に充填された発泡ウレタン58(図19参照)が硬化したウレタンフォーム硬化物28と、第1補強材25の上面に固定された滑り止めシート30と、滑り止めシート30の上面に固定された滑り止めゴム31Aと、第2補強材26の下面に固定された第1アルミ板29(第1端部板)と、第1アルミ板29の下面に固定された滑り止めゴム31Bとから形成されている。ウレタンフォーム硬化物28は、中間領域17からその端縁22に向かって先細りに成形されている。第1端部13では、ウレタンフォーム硬化物28が第1補強材25の下面と第2補強材26の上面とに固着している。
図20〜22に示す板状部材11A,11Bの第2端部14は、中間領域17からその端縁32に向かってその厚みが先細りに成形されているとともに、中間領域17からその端縁32に向かって所定の角度で下り勾配に傾斜している。第2端部14は、第1補強材25と、第1補強材25の上下方向下方に位置する第2補強材26と、それら補強材25,26の間に形成された空間27に充填された発泡ウレタン58が硬化したウレタンフォーム硬化物28と、第1補強材25の上面に固定された滑り止めシート30と、滑り止めシート30の上面に固定された滑り止めゴム31Aと、第2補強材26の下面に固定された第2アルミ板35(第2端部板)と、第2アルミ板35の下面に固定された滑り止めゴム31Bとから形成されている。ウレタンフォーム硬化物28は、中間領域17からその端縁32に向かって先細りに成形されている。第2端部14では、ウレタンフォーム硬化物28が第1補強材25の下面と第2補強材26の上面とに固着している。渡し板10を平坦な面に設置したときのその面と第2端縁14とのなす角度(傾斜角度)は、5〜45°の範囲、好ましくは5〜30°の範囲、より好ましくは5〜25°の範囲にある。
図20〜22に示す板状部材11A,11Bの第1および第2側部15,16は、第1補強材25と、第1補強材25の上下方向下方に位置する第2補強材26と、それら補強材25,26の間に形成された空間27に充填された発泡ウレタン58が硬化したウレタンフォーム硬化物28と、第1補強材25の上面に固定された第3アルミ板36(第1側部板)と、第2補強材26の下面に固定された第4アルミ板37(第2側部板)とから形成されている。第1および第2側部15,16では、ウレタンフォーム硬化物28が第1補強材25の下面と第2補強材26の上面とに固着している。
なお、第1側部15に延びる第3アルミ板36および第4アルミ板37は、一体成型されており、側部15の側縁から上下方向へ延びる部分が側部15の側面開口部38全域を被覆している。第2側部16には、側部16から上方へ起立して前後方向へ延びるガード板39が作られている。第2側部16に延びる第3アルミ板36および第4アルミ板37は、一体成型されており、側部16の側縁から上下方向へ延びる部分が側部16の側面開口部40全域を被覆しているとともに、ガード板39を形成している。第2側部16には、それら板状部材11A,11Bを折り畳んだ状態で渡し板10を持ち運ぶための可撓性を有する持ち手41A,41Bが取り付けられている。それら持ち手41A,41Bは、その基端部が固定手段(ビス止め)によって第4アルミ板37に固定されている。
図20〜22に示す板状部材11A,11Bの第1および第2角部18,19は、第1補強材25と、第1補強材25の上下方向下方に位置する第2補強材26と、それら補強材25,26の間に形成された空間27に充填された発泡ウレタン58が硬化したウレタンフォーム硬化物28と、第1補強材25の上面に固定された第3アルミ板36と、第3アルミ板36の上面に固定された滑り止めゴム31Aと、第2補強材26の下面に固定された第1アルミ板29と、第1アルミ板29の下面に固定された第4アルミ板37と、第4アルミ板37の下面に固定された滑り止めゴム31Bとから形成されている。ウレタンフォーム硬化物28は、中間領域17から第1端部13の端縁22に向かって先細りに成形されている。第1および第2角部18,19では、ウレタンフォーム硬化物28が第1補強材25の下面と第2補強材26の上面とに固着している。
第1および第2角部18,19では、上下方向上方から下方に向かって第3アルミ板36(第1側部板)、第1補強板25、ウレタンフォーム硬化物28、第2補強板26、第1アルミ板29(第1端部板)、第4アルミ板37(第2側部板)の順に並んでいる。第1および第2角部18,19では、第3アルミ板36、第1補強板25、ウレタンフォーム硬化物28、第2補強板26、第1アルミ板29、第4アルミ板37に螺子が切られたボルト孔が穿孔されている。第1および第2角部18,19では、ボルト孔にボルト42(連結手段)が螺着され、そのボルト42を介して第3アルミ板36、第1補強板25、ウレタンフォーム硬化物28、第2補強板26、第1アルミ板29、第4アルミ板37が強固に固定されている。
図20〜22に示す板状部材11A,11Bの第3および第4角部20,21は、第1補強材25と、第1補強材25の上下方向下方に位置する第2補強材26と、それら補強材25,26の間に形成された空間27に充填された発泡ウレタン58が硬化したウレタンフォーム硬化物28と、第1補強材25の上面に固定された第3アルミ板36と、第3アルミ板36の上面に固定された滑り止めゴム31Aと、第2補強材26の下面に固定された第2アルミ板35と、第2アルミ板35の下面に固定された第4アルミ板37と、第4アルミ板37の下面に固定された滑り止めゴム31Bとから形成されている。ウレタンフォーム硬化物28は、中間領域17から第2端部14の端縁32に向かって先細りに成形されている。第3および第4角部20,21では、ウレタンフォーム硬化物28が第1補強材25の下面と第2補強材26の上面とに固着している。
第3および第4角部20,21では、上下方向上方から下方に向かって第3アルミ板36(第1側部板)、第1補強板25、ウレタンフォーム硬化物28、第2補強板26、第2アルミ板35(第2端部板)、第4アルミ板37(第2側部板)の順に並んでいる。第3および第4角部20,21では、第3アルミ板36、第1補強板25、ウレタンフォーム硬化物28、第2補強板26、第2アルミ板35、第4アルミ板37に螺子が切られたボルト孔が穿孔されている。第3および第4角部20,21では、ボルト孔にボルト42(連結手段)が螺着され、そのボルト42を介して第3アルミ板36、第1補強板25、ウレタンフォーム硬化物28、第2補強板26、第2アルミ板35、第4アルミ板37が強固に固定されている。それら板状部材11A,11Bでは、第1〜第4アルミ板29,35,36,37が板状部材11A,11Bの周縁に延びる(板状部材11A,11Bの四方を囲む)強固なフレーム構造(枠構造)を形成している。なお、第1〜第4アルミ板29,35,36,37に替えて、強化プラスチックの板からフレーム構造を形成することもできる。
図20〜22に示す板状部材11A,11Bの中間領域17は、その厚みが略同一に成型された第1中間領域17Aと、その厚みが第1および第2端部13,14に向かってわずかに先細りの第2中間領域17Bとに区分されている。第1中間領域17Aは、平坦な上下面43,44を有する。第2中間領域17Bは、第1および第2端部13,14から第1中間領域17Aに向かってわずかに上り勾配に傾斜する上面45と、平坦な下面46とを有する。中間領域17は、第1補強材25と、第1補強材25の上下方向下方に位置する第2補強材26と、それら補強材25,26の間に形成された空間27に充填された発泡ウレタン58が硬化したウレタンフォーム硬化物28と、第1補強材25の上面に固定された滑り止めシート30とから形成されている。なお、第1および第2補強部材25,26や第1〜第4アルミ板29,35,36,37、滑り止めシート30、滑り止めゴム31A,31Bは、図5〜図8に示すそれらと同一である。
第1および第2アルミ板29,35は、その上面が第2補強材30の下面に接着剤(図示せず)によって強固に固着されている。第1および第2側部15,16と第1〜第4角部18〜21とに延びる第3アルミ板36は、その下面が第1補強材26の上面に接着剤(図示せず)によって強固に固着されている。第1および第2側部15,16に延びる第4アルミ板37は、その上面が第2補強材30の下面に接着剤(図示せず)によって強固に固着されている。第1〜第4角部18〜21に延びる第4アルミ板37は、その上面が第1アルミ板27の下面に接着剤(図示せず)によって強固に固着されている。第1および第2端部13,14と中間領域17とに延びる滑り止めシート30は、その下面が第1補強材26の上面に接着剤(図示せず)によって強固に固着されている。第1および第2端部13,14と第1〜第4角部18〜21とに延びる第2補強材26は、その下面が第1アルミ板27の上面に接着剤(図示せず)によって強固に固着されている。
図20〜22に示す板状部材11A,11Bを利用した渡し板10は、中空の板状部材11A,11Bを作る第1工程と、中空の板状部材11A,11Bに発泡ウレタン58を充填し、中実の板状部材11A,11Bを作る第2工程とによって製造される。第1工程では、第1補強板25の上下方向下方に第2補強板26を配置し、それら補強板25,26の前端部(板状部材11A,11Bの第1端部13)に横方向へ延びる第1アルミ板29を設置し、それら補強板25,26の後端部(板状部材11A,11Bの第2端部14)に横方向へ延びる第2アルミ板35を設置するとともに、それら補強板25,26の両側部(板状部材11A,11Bの第1および第2側部15,16)に前後方向へ延びる第3および第4アルミ板36,37を設置する。
第1工程では、第2補強板26の前端部の下面に第1アルミ板29の上面を接着剤(図示せず)によって強固に固定し、第2補強板26の後端部の下面に第2アルミ板35の上面を接着剤(図示せず)によって強固に固定する。第1補強板25の両側部の上面に第3アルミ板36の下面を接着剤(図示せず)によって強固に固定し、第2補強板26の両側部の下面に第4アルミ板37の上面を接着剤(図示せず)によって強固に固定する。
さらに、それら補強板25,26の前端部と両側部とが交差する第1および第2角部18,19において第1アルミ板29の下面に第4アルミ板37の上面を接着剤(図示せず)によって強固に固定し、それら補強板25,26の後端部と両側部とが交差する第3および第4角部20,21において第2アルミ板35の下面に第4アルミ板37の上面を接着剤(図示せず)によって強固に固定する。第1および第2補強板25,26に一体成形された第3および第4アルミ板36,37を固定すると、アルミ板36,37の上下方向上方へ延びる部分が第1および第2補強板の間に開口する側面開口部38,40を被覆するとともに、ガード板39を形成する。
第1工程において、補強板25,26にそれらアルミ板29,35,36,37を固定すると、それら補強板25,26の前端部と両側部とが交差する第1および第2角部18,19において上下方向上方から下方に向かって第3アルミ板36、第1補強板25、空間27,第2補強板26、第1アルミ板29、第4アルミ板37の順に並ぶとともに、ボルト孔にボルト(連結手段)を螺着し、それらを強固に連結する。また、それら補強板25,26の後端部と両側部とが交差する第3および第4角部20,21において上下方向上方から下方に向かって第3アルミ板36、第1補強板25、空間27、第2補強板26、第2アルミ板35、第4アルミ板37の順に並ぶとともに、ボルト孔にボルト(連結手段)を螺着し、それらを強固に連結する。第1工程では、第1〜第4アルミ板29,35,36,37によって第1および第2補強板25,26の四方を囲むフレーム構造が作られる。なお、第1〜第4アルミ板29,35,36,37に替えて、強化プラスチックの板からフレーム構造を作ることもできる。
第1工程では、第3および第4アルミ板36,37の先細り形状に沿って、第1および第2補強板25,26の前端部がその前端縁に向かって先細りに成形され、第1および第2補強板25,26の後端部がその後端縁に向かって先細りに成形されるとともに、第1および第2補強板25,26の後端部が所定の傾斜角度で下り勾配に成形される。第1および第2補強板25,26の前端部は、その前端縁に向かって下り勾配に傾斜する上面とその前端縁に向かって平坦な下面とを有し、第1および第2補強板25,26の後端部は、その後端縁に向かって下り勾配に傾斜する上面とその後端縁に向かって下り勾配に傾斜する下面とを有する。なお、第1工程では、第1および第2補強板25,26の後端部の上下面の傾斜角度を第1および第2補強板25,26の前端部の上面のそれよりも大きくする。
次に、第1工程において、第1補強板25の上面に接着剤(図示せず)によって滑り止めシート30を固定する。さらに、滑り止めシート30の上面に接着剤(図示せず)によって滑り止めゴム31Aを固定し、第2補強材26の下面に接着剤(図示せず)によって滑り止めゴム31Bを固定するとともに、第3アルミ板36の上面に接着剤(図示せず)によって滑り止めゴム31Aを固定し、第4アルミ板37の下面に接着剤(図示せず)によって滑り止めゴム31Bを固定する。
第1工程において中空の板状部材11A,11Bを作った後、第2工程において、第2補強板26に形成された充填穴59から板状部材11A,11Bの空間27全域に発泡ウレタン58を充填する。発泡ウレタン58はタンクに収容され、充填ホース61を介して空間27に充填される。なお、発泡ウレタン58の充填は確認穴60を視認しつつ充填する。発泡ウレタン58を空間27全域に充填した後、その発泡ウレタン58が硬化してウレタンフォーム硬化物28となり、中実の板状部材11A,11Bが作られる。
第2工程では、中実の板状部材11A,11Bを作った後、蝶番12をそれら板状部材11A,11Bの対向側部に取り付け、蝶番12を介してそれら板状部材11A,11Bを連結する。さらに、第2工程では、それら板状部材11A,11Bの反対側部にそれら板状部材11A,11Bを折り畳み状態で持ち運ぶための可撓性を有する持ち手41A,41Bを取り付ける。
図23は、折り畳んだ状態で示す渡し板10の斜視図であり、図24は、使用状態で示す渡り板10の斜視図である。図25は、使用状態で示す渡り板10の側面図である。図24,25では、持ち手41A,41Bの図示を省略しているとともに、車椅子の図示を省略している。図24,25では、渡し板10をホーム62と電車63の乗降口64とに架け渡した状態で示す。
図1の状態から渡し板10を折り畳むには、第2側部16に取り付けられたそれら持ち手41A,41Bを手で持ち、持ち手41A,41Bを上下方向上方へ持ち上げ、それら板状部材11A,11Bの第2側部16を上下方向上方へ持ち上げる。あるいは、それら板状部材11A,11Bの第2側部16を手で持ち、第2側部16を上下方向上方へ持ち上げる。板状部材11A,11Bの第2側部16を上方へ持ち上げると、蝶番12を中心に板状部材11A,11Bの第2側部16が上方へ旋回し、板状部材11A,11Bの表面どうしが互いに重なり合うように折り畳まれる。
図23の折り畳まれた状態では、板状部材11Bのガード板39が板状部材11Aのガード板39の内側に位置し、板状部材11Bのガード板39の頂部54が板状部材11Aの第2側部16に当接する。渡し板10を折り畳んだ状態で、持ち手41A,41Bを持って渡し板10を持ち上げると、渡し板10の折り畳まれた状態が保持され、その状態で渡し板10を必要な箇所に持ち運ぶことができる。この渡し板10は、それが第1および第2補強材25,26、ウレタンフォーム硬化物28、第1〜第4アルミ板29,35,36,37、滑り止めシート30、滑り止めゴム31A,31Bから作られ、それら部材が軽量であるから、渡し板10自体の重量が軽く、それを容易に持ち運ぶことができる。
車椅子に乗った乗客がホーム62から電車63の車内に乗り込む場合を例として、この渡し板10の使用手順を説明すると、以下のとおりである。駅員が車椅子を押して乗客をホーム62の乗車位置に移動させると同時に、駅員が折り畳まれた渡し板10を携帯し、その渡し板10を保管場所からホーム62の乗車位置に運ぶ。電車63が駅に到着し、ホーム62に停車すると、駅員が板状部材11A,11Bの第1側部15を下にした状態でそれら板状部材11A,11Bの第2側部16を互いに離間させるように上下方向下方に旋回させ、折り畳まれた渡し板10を展開し、使用の準備(図1の使用状態)をする。
なお、乗車位置において電車63のドアが開くと、電車63の車内の床65がホーム62よりも上方に位置し、ホーム62と床65との間に段差が生じるとともに、電車63の乗降口64がホーム62から離れ、乗降口64とホーム62との間にスペース(溝)が生じる。電車63の乗降口64の床65の端縁近傍には、ドアの閉鎖時にドアを戸袋から乗降口64に案内する案内レール66が敷設されており、ホーム62と電車63の床65との間に生じる段差に加え、案内レール66による障害が生じ、渡し板10を利用せずに車椅子をそのまま電車63の車内に移動させることは困難である。
乗車位置において電車63のドアが開いた後、ドアの開扉状態において、渡し板10の板状部材11A,11Bの第1端部13の端縁22をホーム62の側(一方の箇所)に接地させ、板状部材11A,11Bの第2端部14の端縁32を電車63のドア近傍における乗降口64の床65(他方の箇所)に接地させる。第1および第2端部13,14の端縁22,32をホーム62と電車63の床65とに接地することで渡し板10を据え付けることができ、渡し板10をホーム52と電車63の車内との間に架け渡すことができる。
渡し板10を架け渡すと、図24に示すように、渡し板10の板状部材11A,11Bの第1端部13、中間領域17、第1および第2角部18,19がホーム62の側に位置し、渡し板10に板状部材11A,11Bの第2端部14、第3および第4角部20,21が電車63の車内に位置する。板状部材11A,11Bの第1および第2側部15,16は、ホーム62と電車63の車内との間に位置し、ホーム62と電車63の床65との間に形成された段差を跨ぐとともに、ホーム62と電車63との間のスペースを跨ぐ。
渡し板10を架け渡すと、段差や溝を跨ぐ通行路が作られる。なお、図25に示すように、それら板状部材1A,11Bの第1端部13の端縁22がホーム62に接地し、それら板状部材11A,11Bの第2端部14の端縁32が電車63のドア近傍における乗降口64の床65に接地した状態では、それら板状部材11A,11Bの中間領域17の下面44,46とホーム62(それら箇所の上面)との間に所定の空間が画成されるとともに、中間領域17の上面43,45が第1端部13と第2端部14との間で略平坦な通行路を形成する。さらに、第2端縁14の最大高さが案内レール66の頂部の上を越える寸法を有し、それら板状部材11A,11Bの第2端部14の端縁32が電車63のドア近傍における乗降口64の床65に接地した状態では、第2端部14の下面34と床65(他方の箇所の上面)との間に所定の空間が画成され、第2端部14が乗降口64の床65の端縁近傍に敷設された案内レール66(障害物)の頂部を越える。
渡し板10を架け渡した後、ホーム62に位置する車椅子を渡し板10に向かって押し、車椅子の車輪を第1端部13に乗せ、第1端部13の上面23の上り勾配に抗して車椅子を第1端部13の側から第2端部14の側へ向かって前後方向へ移動させる。車椅子を第1端部13の側から第2端部14の側へ向かって移動させると、車椅子が第1端部13から中間領域17を通り、第2端部14を越えて電車63の車内へ移動する。車椅子が中間領域17を通るとき、方向性を誤って車椅子の車輪がそれら板状部材11A,11Bの第2側部16から脱輪しそうになったとしても、ガード板39によって脱輪が防止される。車椅子を電車63の車内に移動させた後、上述した手順で渡し板10を折り畳み、渡し板10を保管場所へ運ぶ。
車椅子を電車63の車内からホーム62に移動させる場合は、車椅子を電車63の車内に乗り入れる場合と同様に、渡し板10をホーム62と電車63の車内との間に架け渡し、電車63の車内に位置する車椅子を渡し板10に向かって押し、車椅子の車輪を第2端部14に乗せ、第2端部14の上面33の上り勾配に抗して車椅子を第2端部14の側から第1端部13の側へ向かって前後方向へ移動させる。車椅子を第2端部14の側から第1端部13の側へ向かって移動させると、車椅子が第2端部14から中間領域17を通り、第1端部13を越えてホーム62へ移動する。
渡し板10を電車63の乗降に利用する場合を例として説明したが、この渡し板10は、電車63の乗降のみならず、車椅子単独で通行が困難な車道と歩道との段差、玄関の土間と床との段差、車の車内と車外との段差、道路の側溝の横断等のあらゆる箇所に利用することができる。
渡し板10は、板状部材11A,11Bの第1端部13が中間領域17から第1端部13の端縁22に向かってその厚みが先細りに成形され、板状部材11A,11Bの第2端部14が中間領域17から第2端部14の端縁32に向かってその厚みが先細りに成形されているから、第1端部13の端縁22をホーム62(一方の箇所)に接地させ、第2端部14の端縁32を電車63の床65(他方の箇所)に接地させたときに、それら端部13,14とホーム62や床65とに段差が生じることはなく、ホーム62や電車63の床65に安定して据え付けることができ、手間をかけずに車椅子をホーム62から電車63の車内に円滑に移動させることができるとともに、車椅子を電車63の車内からホーム62に円滑に移動させることができる。
渡し板10は、第2端部14が中間領域17から第2端部14の端縁32に向かって所定の角度で下り勾配に傾斜し、第2端縁14の最大高さが案内レール66の頂部の上を越える寸法を有するから、電車63の乗降口64の床65に案内レール66(障害物)が存在したとしても、第2端部14が案内レール66の上を越えてその端縁32が電車63の床65に接地するから、第2端部14が案内レール66に乗り上げることはなく、渡し板10を安定して据え付けることができ、渡し板10における車椅子の走行を安定させることができる。渡し板10は、車椅子をホーム62(一方の箇所)から電車63の車内(他方の箇所)に安全に移動させることができるとともに、車椅子を電車63の車内からホーム62に安全に移動させることができる。
渡し板10は、第1および第2補強板25,26の間の空間27に発泡ウレタン58が充填され、第1および第2補強板25,26の間に発泡ウレタン58が硬化したウレタンフォーム硬化物28が存在するから、板状部材11A,11Bが強化プラスチックのみから作られている場合と比較し、渡し板10の重量を軽くすることができ、渡し板10を携帯して簡単に持ち運ぶことができるとともに、渡し板10を必要な箇所(電車63の乗車位置)へ容易かつ迅速に据え付けることができる。
渡し板10は、第1〜第4アルミ板29,35,36,37(第1および第2端部板、第1および第2側部板)が板状部材11A,11Bの四方を囲むフレーム構造を形成するから、板状部材11A,11Bが第1〜第4アルミ板29,35,36,37によって補強され、人を乗せた所定重量の車椅子が渡し板10の上を通過する際の板状部材11A,11Bの不用意な変形や座屈がそれらアルミ板29,35,36,37によって防止され、渡し板10における車椅子の安全な走行を確保することができる。
10 渡し板
11A 板状部材
11B 板状部材
12 蝶番
13 第1端部
14 第2端部
15 第1側部
16 第2側部
17 中間領域
17A 第1中間領域
17B 第2中間領域
18 第1角部
19 第2角部
20 第3角部
21 第4角部
22 端縁
23 上面
24 下面
25 第1補強材(複合材)
26 第2補強材(繊維強化プラスチック)
27 空間
28 ウレタンフォーム硬化物
29 第1アルミ板(第1端部板)
30 滑り止めシート
31A 滑り止めゴム
31B 滑り止めゴム
32 端縁
33 上面
34 下面
35 第2アルミ板(第2端部板)
36 第3アルミ板(第1側部板)
37 第4アルミ板(第2側部板)
38 側面開口
39 ガード板
40 側面開口
41A 持ち手
41B 持ち手
42 ボルト(連結手段)
43 上面
44 下面
45 上面
46 下面
47 ポリエチレン
48 補強アルミ板
49 補強アルミ板
50 凸部
51 テープ
52 固定部
53 自由部
54 頂部
55 保護部材
56 フランジ
58 発泡ウレタン
59 充填穴
61 確認穴
62 ホーム
63 電車
64 乗降口
65 床
66 案内レール

Claims (14)

  1. 横方向へ隣接して前後方向へ延びる少なくとも2つの板状部材と、それら板状部材の上面どうしが対向するようにそれら板状部材を折り畳み可能に連結する蝶番とを備え、それら板状部材が、所定面積の中間領域と、前記中間領域の前方および後方に位置して横方向へ延びる第1および第2端部と、前記中間領域の側方に位置して前後方向へ延びる第1および第2側部とを有し、前記蝶番が、それら板状部材の第1側部の間に設置され、それら板状部材を一方の箇所から他方の箇所へ架け渡すことでそれら箇所をつなぐ通行路を作る持ち運び可能な渡し板において、
    前記中間領域が、上下方向上方に位置する第1補強板と、前記第1補強板の上下方向下方に位置する第2補強板と、前記第1および第2補強板の間の空間に充填されたた発泡ウレタンが硬化したウレタンフォーム硬化物とから形成され、
    前記第1端部が、前記中間領域から該第1端部の端縁に向かってその厚みが先細りに成形されているとともに、上下方向上方に位置する前記第1補強板と、前記第1補強板の上下方向下方に位置する前記第2補強板と、前記第1補強板の上面に固定されて横方向へ延びる第1端部板と、前記第1および第2補強板の間の空間に充填された前記発泡ウレタンが硬化した前記ウレタンフォーム硬化物とから形成され、
    前記第2端部が、前記中間領域から該第2端部の端縁に向かって所定の角度で下り勾配に傾斜しつつ、前記中間領域から該第2端部の端縁に向かってその厚みが先細りに成形されているとともに、上下方向上方に位置する前記第1補強板と、前記第1補強板の上下方向下方に位置する前記第2補強板と、前記第1補強板の上面に固定されて横方向へ延びる第2端部板と、前記第1および第2補強板の間の空間に充填された前記発泡ウレタンが硬化した前記ウレタンフォーム硬化物とから形成され、
    前記第1および第2側部が、上下方向上方に位置する前記第1補強板と、前記第1補強板の上下方向下方に位置する前記第2補強板と、前記第1補強板の上面に固定されて前後方向へ延びる第1側部板と、前記第2補強板の下面に固定されて前後方向へ延びる第2側部板と、前記第1および第2補強板の間の空間に充填された前記発泡ウレタンが硬化した前記ウレタンフォーム硬化物とから形成されていることを特徴とする渡し板。
  2. 前記板状部材が、前記第1端部と前記第1側部とが交差する第1角部と、前記第1端部と前記第2側部とが交差する第2角部と、前記第2端部と前記第1側部とが交差する第3角部と、前記第2端部と前記第2側部とが交差する第4角部とを有し、前記第1および第2角部が、上下方向上方に位置する前記第1補強板と、前記第1補強板の上下方向下方に位置する前記第2補強板と、前記第1補強板の上面に固定された前記第1端部板と、前記第1端部板の上面に固定された前記第1側部板と、前記第2補強板の下面に固定された前記第2側部板と、前記第1および第2補強板の間の空間に充填された前記発泡ウレタンが硬化した前記ウレタンフォーム硬化物とから形成され、前記第3および第4角部が、上下方向上方に位置する前記第1補強板と、前記第1補強板の上下方向下方に位置する前記第2補強板と、前記第1補強板の上面に固定された前記第2端部板と、前記第2端部板の上面に固定された前記第1側部板と、前記第2補強板の下面に固定された前記第2側部板と、前記第1および第2補強板の間の空間に充填された前記発泡ウレタンが硬化した前記ウレタンフォーム硬化物とから形成され、前記第1および第2端部板と前記第1および第2側部板とが、前記板状部材の四方を囲むフレーム構造を形成している請求項1に記載の渡し板。
  3. 前記第1および第2角部では、上下方向上方から下方に向かって前記第1側部板、前記第1端部板、前記第1補強板、前記ウレタンフォーム硬化物、前記第2補強板、前記第2側部板の順に並び、それらが前記第1および第2角部において所定の連結手段を介して強固に固定され、前記第3および第4角部では、上下方向上方から下方に向かって前記第1側部板、前記第2端部板、前記第1補強板、前記ウレタンフォーム硬化物、前記第2補強板、前記第2側部板の順に並び、それらが前記第3および第4角部において所定の連結手段を介して強固に固定されている請求項2に記載の渡し板。
  4. 前記中間領域に延びる前記第1補強板の上面と前記第1端部に延びる前記第1端部板の上面と前記第2端部に延びる前記第2端部板の上面とには、滑り止めシートが固定されている請求項1ないし請求項3いずれかに記載の渡し板。
  5. 横方向へ隣接して前後方向へ延びる少なくとも2つの板状部材と、それら板状部材の上面どうしが対向するようにそれら板状部材を折り畳み可能に連結する蝶番とを備え、それら板状部材が、所定面積の中間領域と、前記中間領域の前方および後方に位置して横方向へ延びる第1および第2端部と、前記中間領域の側方に位置して前後方向へ延びる第1および第2側部とを有し、前記蝶番が、それら板状部材の第1側部の間に設置され、それら板状部材を一方の箇所から他方の箇所へ架け渡すことでそれら箇所をつなぐ通行路を作る持ち運び可能な渡し板において、
    前記中間領域が、上下方向上方に位置する第1補強板と、前記第1補強板の上下方向下方に位置する第2補強板と、前記第1および第2補強板の間の空間に充填された発泡ウレタンが硬化したウレタンフォーム硬化物とから形成され、
    前記第1端部が、前記中間領域から該第1端部の端縁に向かってその厚みが先細りに成形されているとともに、上下方向上方に位置する前記第1補強板と、前記第1補強板の上下方向下方に位置する前記第2補強板と、前記第2補強板の下面に固定されて横方向へ延びる第1端部板と、前記第1および第2補強板の間の空間に充填された前記発泡ウレタンが硬化した前記ウレタンフォーム硬化物とから形成され、
    前記第2端部が、前記中間領域から該第2端部の端縁に向かって所定の角度で下り勾配に傾斜しつつ、前記中間領域から該第2端部の端縁に向かってその厚みが先細りに成形されているとともに、上下方向上方に位置する前記第1補強板と、前記第1補強板の上下方向下方に位置する前記第2補強板と、前記第2補強板の下面に固定されて横方向へ延びる第2端部板と、前記第1および第2補強板の間の空間に充填された前記発泡ウレタンが硬化した前記ウレタンフォーム硬化物とから形成され、
    前記第1および第2側部が、上下方向上方に位置する前記第1補強板と、前記第1補強板の上下方向下方に位置する前記第2補強板と、前記第1補強板の上面に固定されて前後方向へ延びる第1側部板と、前記第2補強板の下面に固定されて前後方向へ延びる第2側部板と、前記第1および第2補強板の間の空間に充填された前記発泡ウレタンが硬化した前記ウレタンフォーム硬化物とから形成されていることを特徴とする渡し板。
  6. 前記板状部材が、前記第1端部と前記第1側部とが交差する第1角部と、前記第1端部と前記第2側部とが交差する第2角部と、前記第2端部と前記第1側部とが交差する第3角部と、前記第2端部と前記第2側部とが交差する第4角部とを有し、前記第1および第2角部が、上下方向上方に位置する前記第1補強板と、前記第1補強板の上下方向下方に位置する前記第2補強板と、前記第1補強板の上面に固定された前記第1側部板と、前記第2補強板の下面に固定された前記第1端部板と、前記第1端部板の下面に固定された前記第2側部板と、前記第1および第2補強板の間の空間に充填された前記発泡ウレタンが硬化した前記ウレタンフォーム硬化物とから形成され、前記第3および第4角部が、上下方向上方に位置する前記第1補強板と、前記第1補強板の上下方向下方に位置する前記第2補強板と、前記第1補強板の上面に固定された前記第1側部板と、前記第2補強板の下面に固定された前記第2端部板と、前記第2端部板の下面に固定された前記第2側部板と、前記第1および第2補強板の間の空間に充填された前記発泡ウレタンが硬化した前記ウレタンフォーム硬化物とから形成され、前記第1および第2端部板と前記第1および第2側部板とが、前記板状部材の四方を囲むフレーム構造を形成している請求項5に記載の渡し板。
  7. 前記第1および第2角部では、上下方向上方から下方に向かって前記第1側部板、前記第1補強板、前記ウレタンフォーム硬化物、前記第2補強板、前記第1端部板、前記第2側部板の順に並び、それらが前記第1および第2角部において所定の連結手段を介して強固に固定され、前記第3および第4角部では、上下方向上方から下方に向かって前記第1側部板、前記第1補強板、前記ウレタンフォーム硬化物、前記第2補強板、前記第2端部板、前記第2側部板の順に並び、それらが前記第3および第4角部において所定の連結手段を介して強固に固定されている請求項6に記載の渡し板。
  8. 前記中間領域と前記第1および第2端部とに延びる前記第1補強板の上面には、滑り止めシートが固定されている請求項5ないし請求項7いずれかに記載の渡し板。
  9. それら板状部材の第1端部が、その端縁から前記中間領域に向かって上り勾配に傾斜する上面と、その端縁から前記中間領域に向かって平坦な下面とを有し、それら板状部材の第2端部が、その端縁から前記中間領域に向かって上り勾配に傾斜する上面と、その端縁から前記中間領域に向かって上り勾配に傾斜する下面とを有し、前記第2端部の上下面の傾斜角度が、前記第1端部の上面のそれよりも大きい請求項1ないし請求項8いずれかに記載の渡し板。
  10. 前記板状部材の第2側部には、該第2側部から上方へ起立して前後方向へ延びるガード板が作られている請求項1ないし請求項9いずれかに記載の渡し板。
  11. 前記ガード板の頂部には、横方向内方と横方向外方との少なくとも一方に張り出して前後方向へ延びるフランジが形成されている請求項10に記載の渡し板。
  12. 前記ガード板の頂部には、ゴムまたは熱可塑性合成樹脂から作られて該頂部を包被する保護部材が取り付けられている請求項10または請求項11に記載の渡し板。
  13. 前記板状部材の第2側部には、それら板状部材を折り畳み状態で持ち運ぶための可撓性を有する持ち手が取り付けられている請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の渡し板。
  14. 前記第1および第2補強板が、繊維強化プラスチックと複合材とのうちのいずれか一方であり、前記複合材が、ポリエチレン、ポリスチレン、ウレタンのいずれかとそれらの上下面のうちの少なくとも上面に固定された補強アルミ板とから形成されている請求項1ないし請求項13いずれかに記載の渡し板。
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