JP2014086895A - 可変指向性コンデンサマイクロホン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】固定極BPを挟んで両面に第1の振動板FDおよび第2の振動板RDが配置されることにより、可変指向性コンデンサマイクロホンが構成される。マイクロホン本体1には、前記固定極に得られる音声信号をインピーダンス変換する真空管Q1と、真空管によりインピーダンス変換された音声信号が、平衡出力されるホット側コネクタ端子とコールド側コネクタ端子を備えたコネクタ2とが具備される。外部電源供給回路3から前記第2の振動板RDに加える成極電圧の供給手段は、前記ホット側コネクタ端子とコールド側コネクタ端子を往路導体にすると共に、前記コネクタに配置されたマイクロホン本体のグランドコネクタ端子が帰路導体にされている。
【選択図】図1
Description
この場合、前記2つのマイクロホンユニットはそれぞれカージオイドの指向特性を有し、各ユニットに加える成極電圧を加減することによって、もしくは各ユニットの音声出力信号の加算度合いを制御することで可変指向性を実現しており、これは特許文献1および特許文献2などに開示されている。
すなわち、前記真空管を動作させるには、真空管のヒータを加熱するための通称A電源と呼ばれるものと、真空管のプレートに高電圧を供給するための通称B電源と呼ばれるものが必要とされる。
すなわち、コネクタ2の端子番号1が、マイクロホン本体1のグランド(GND)コネクタ端子であり、端子番号2が音声信号のホット(HOT)側コネクタ端子、端子番号3が音声信号のコールド(COLD)側コネクタ端子となる。
前記した正負の直流電源E1,E2は、共に120Vに設定されており、この結果、ポテンションメータVRの摺動端子の操作により、第2のマイクロホンユニットを構成する背面振動板RDには、+120Vから−120Vの範囲で可変される成極電圧を印加することができる。
また、前記真空管Q1のカソードと基準電位点との間には、カソード抵抗R3およびコンデンサ素子C1が並列接続されてカソードバイアス回路を構成しており、これにより前記した抵抗素子R1を介して真空管Q1のグリッドに、負バイアスが印加されるように構成されている。
なお、図2に示すように真空管Q1のヒータH1には、コネクタ2の端子番号4を介してA電源(6.3V)が外部電源回路3より供給されるように構成されている。
さらに、第2のマイクロホンユニットを構成する背面振動板RDに加える成極電圧が−120Vの場合には、第1のマイクロホンユニットの出力から、第2のマイクロホンユニットの出力を減算した指向特性、すなわち双指向特性を得ることができる。
したがって、前記したコネクタにおいて利用される端子数の削減および外部電源回路側との間の接続配線の簡素化を図ることは技術的に重要な課題であり、この発明は前記課題を解決することを主たる目的とするものである。
加えて好ましくは、前記第1の振動板と固定極との間に供給される固定電圧による成極電圧を、前記真空管のプレート電圧として利用した構成にされる。
この場合、前記外部電源供給回路より前記マイクロホンユニットに加える成極電圧が、前記トランスの二次側巻線に形成されたセンタータップを介して供給する構成にすることが望ましく、さらに前記トランスの二次側巻線に形成されたセンタータップと、前記マイクロホンユニットとの間には抵抗素子が挿入されていることが望ましい。
なお以下に説明する図1においては、すでに説明した図2に示した各部と同一の機能を果たす部分を同一符号で示している。したがって、その詳細な説明は適宜省略する。
すなわち、コネクタ2の端子番号1が、マイクロホン本体1のグランド(GND)コネクタ端子であり、端子番号2が音声信号のホット(HOT)側コネクタ端子、端子番号3が音声信号のコールド(COLD)側コネクタ端子となる。
この第2のマイクロホンユニットの背面振動板RDに加える成極電圧は、前記したとおり外部電源回路3において生成される。
そして、前記ポテンションメータVRの摺動端子が、ほぼ同一の抵抗値を有する抵抗素子R5,R6をそれぞれ介して、前記したコネクタ2の端子番号2および3に供給されるように構成されている。
この可変直流電圧は、前記したトランスT1の二次側巻線に形成されたセンタータップCtを介して、前記第2のマイクロホンユニットを構成する背面振動板RDに成極電圧として供給される。
したがって、前記マイクロホンユニットMCの固定極BPに生成される音声信号は、真空管Q1によりインピーダンス変換されて、前記トランスT1の二次側巻線を介して、前記したコネクタ2の端子番号2および3にそれぞれ供給され、音声信号として平衡出力されることは、すでに説明した図2に示した構成と同様である。
2 コネクタ
3 外部電源回路
BP 固定極
C1,C2 コンデンサ素子
Ct センタータップ
E1,E2 直流電源
FD 前面振動板
H1 ヒータ
MC マイクロホンユニット
Q1 真空管
RD 背面振動板
R1〜R6 抵抗素子
T1 トランス
VR ポテンションメータ
Claims (7)
- 固定極を挟んで両面に第1の振動板および第2の振動板が配置されることにより、二つのマイクロホンユニットが備えられ、前記一方のマイクロホンユニットに加える成極電圧に対して他方のマイクロホンユニットに加える成極電圧を変化させることで、指向性を可変させる可変指向性コンデンサマイクロホンであって、
マイクロホン本体には、前記固定極に得られる音声信号をインピーダンス変換する真空管と、前記真空管によりインピーダンス変換された音声信号が、平衡出力されるホット側コネクタ端子とコールド側コネクタ端子を備えたコネクタとが具備され、
外部電源供給回路から前記いずれかのマイクロホンユニットに加える成極電圧の供給手段として、前記ホット側コネクタ端子とコールド側コネクタ端子を往路導体にすると共に、前記コネクタに配置されたマイクロホン本体のグランドコネクタ端子を帰路導体にしたことたことを特徴とする可変指向性コンデンサマイクロホン。 - 前記成極電圧の供給手段になされる往路導体としての前記ホット側コネクタ端子とコールド側コネクタ端子には、等しく分割された供給電流を流すように構成されていることを特徴とする請求項1に記載された可変指向性コンデンサマイクロホン。
- 前記第1の振動板と固定極との間に供給される成極電圧が固定電圧になされると共に、前記第2の振動板と固定極との間に供給される成極電圧が可変電圧になされ、
前記第2の振動板と固定極との間に供給される可変電圧による成極電圧が、前記ホット側コネクタ端子とコールド側コネクタ端子およびグランドコネクタ端子を利用して供給されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された可変指向性コンデンサマイクロホン。 - 前記真空管によりインピーダンス変換された音声信号が、トランスを介して前記ホット側コネクタ端子とコールド側コネクタ端子に平衡出力されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載された可変指向性コンデンサマイクロホン。
- 前記外部電源供給回路より前記マイクロホンユニットに加える成極電圧が、前記トランスの二次側巻線に形成されたセンタータップを介して供給されることを特徴とする請求項4に記載された可変指向性コンデンサマイクロホン。
- 前記トランスの二次側巻線に形成されたセンタータップと、前記マイクロホンユニットとの間に抵抗素子が挿入されていることを特徴とする請求項5に記載された可変指向性コンデンサマイクロホン。
- 前記第1の振動板と固定極との間に供給される固定電圧による成極電圧が、前記真空管のプレート電圧として利用されていることを特徴とする請求項3に記載された可変指向性コンデンサマイクロホン。
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