JP6533452B2 - マイクロホン電源回路 - Google Patents
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Description
このインピーダンス変換回路には、FET(電界効果トランジスタ)や真空管が用いられるが、現状におけるその多くは前者のFETを用いたインピーダンス変換回路が利用されている。
なお、左右のコンデンサマイクロホンを備えたステレオマイクロホンにおいて、左右それぞれのチャンネルごとに、前記したファントム電源回路を備えた構成が、特許文献1に開示されている。
このグースネック型マイクロホンは、例えば会議場の発言台や会議出席者の卓上にそれぞれ設置される会議用マイクロホンとして好適に利用される。
前記した発光素子(LED)を搭載したグースネック型マイクロホンについては、例えば特許文献2に開示されている。
このために、前記したように発光素子としてのLEDを搭載したり、オペアンプを使った信号処理回路など、消費電流の大きい回路をマイクロホンの本体側に内蔵することは困難になる。
また、好ましい他の一つの実施の形態においては、前記主電源供給路を経由する給電電流と、前記副電源供給路を経由する給電電流は、互いに異なる主電源供給用の直流電源と、副電源供給用の直流電源からそれぞれ供給される構成が採用される。
加えて、前記主電源供給路を経由する給電電流値に対して、前記副電源供給路を経由する給電電流値が高く設定された構成を好適に採用することができる。
したがって、マイクロホン本体側においては、供給電流量に制限を受ける主電源供給路による給電電流に加えて、副電源供給路による給電電流も得ることができる。
したがって、マイクロホン本体側においては、消費電流の制限を受けることなく、より多彩な機能を発揮するマイクロホン装置を提供することに寄与できる。
そして、音声信号のホット側出力とコールド側出力は、端子ピンP1にシールド外皮13が接続されたホット側信号線11とコールド側信号線12を介して、マイクアンプユニットBに対して平衡出力するように構成される。
なお、前記差動入力アンプ14の2つの入力端子とグランドとの間にそれぞれ接続された抵抗R5,R6は、差動入力アンプ14の各入力端子を直流的に零電位にバイアス設定する機能を果たす。
そして、マイクロホン本体A側においては、前記二次側巻線4のセンタータップct1に接続された定電流ダイオードD1を介して、安定化電源回路7に対して動作電流が供給される。
なお、前記安定化電源回路7からは、前記したマイクアンプ2に対して駆動電圧が供給されると共に、信号処理回路やLED回路などを含む回路ブロック8に対しても、駆動電圧が供給されるように構成されている。
加えて図1に示す構成においては、前記マイクロホン本体A側からの音声信号が重畳されない第1給電線15と第2給電線16が、端子ピンP4,P5を介してマイクアンプユニットB側に接続されており、前記した直流電源E1からの分割した給電電流が、第1と第2の給電線15,16を介して前記マイクロホン本体A側に供給されるように構成されている。
したがって以下においては、前記したホット側信号線11と、コールド側信号線12を含む電源供給路を主電源供給路と称呼し、音声信号が重畳されない第1給電線15と、第2給電線16を含む電源供給路を副電源供給路と称呼する。
この構成により副電源供給路を介してマイクロホン本体A側に配置された副電源側トランスT2における二次側巻線6の両端部に、抵抗R3,R4により等しく分割された給電電流がそれぞれ供給される。
したがって副電源側トランスT2における二次側巻線4のセンタータップct2より、分割されて送られた給電電流が加算されて出力される。
すなわち、マイクロホン本体A側の安定化電源回路7には、ホット側信号線11とコールド側信号線12を含む主電源供給路を介した給電電流と、前記第1給電線15と第2給電線16を含む副電源供給路を介した給電電流とが供給される。これらの給電電流は、定電流ダイオードD1とD2の共通接続点で加算されて、安定化電源回路7に供給されることになる。
これに対して、定電流ダイオードD2の選択により、副電源供給路側は主電源供給路による給電電流よりも高い電流値が確保できるように設定されることが望ましい。
すなわち副電源供給路側は、電圧降下による音声信号のヘッドマージンの低下を考慮する必要がないため、主電源供給路に比較してより多くの電流を流すことで、必要十分な電力を安定化電源回路7に供給することが可能となる。
なお、この第2の実施の形態における直流電源E2,E3の接続構成を除いた全体構成は、図1に示した第1の実施の形態と同一である。したがって図2においては、図1に示す各部に相当する部分を同一符号で示し、その詳細な説明は省略する。
すなわち、主電源供給用の直流電源E2の負極端子はグランド接続されると共に、正極端子は等しい抵抗値を有する抵抗R1,R2を介して、それぞれホット側信号線11とコールド側信号線12に接続されている。
また、副電源供給用の直流電源E3の負極端子はグランド接続されると共に、正極端子は等しい抵抗値を有する抵抗R3,R4を介して、それぞれ第1給電線15と第2給電線16に接続されている。
2 マイクアンプ
7 安定化電源回路
8 信号処理ブロック
11 ホット側信号線(主電源供給路)
12 コールド側信号線(主電源供給路)
15 第1給電線(副電源供給路)
16 第2給電線(副電源供給路)
A マイクロホン本体
B マイクアンプユニット
C ケーブル
E1 直流電源
E2 直流電源(主電源側)
E3 直流電源(副電源側)
T1 主電源側トランス
T2 副電源側トランス
ct1 センタータップ
ct2 センタータップ
C1〜C5 コンデンサ
D1,D2 定電流ダイオード
R1〜R8 抵抗
P1〜P6 端子ピン
Claims (7)
- マイクロホン本体側で電気音響変換される音声信号が、ホット側信号線とコールド側信号線で平衡出力されると共に、直流電源からの給電電流が分割されて前記ホット側信号線とコールド側信号線をそれぞれ介して前記マイクロホン本体側に供給されるファントム給電方式を利用したマイクロホン電源回路であって、
分割された給電電流を前記マイクロホン本体側に供給する前記ホット側信号線とコールド側信号線を含む主電源供給路とは別に、直流電源からの分割した給電電流を前記マイクロホン本体側に供給する音声信号が重畳されない第1給電線と第2給電線を含む副電源供給路が備えられ、
前記マイクロホン本体側には、前記主電源供給路を経由する給電電流と、前記副電源供給路を経由する給電電流とを加算する電流加算手段が配置されていることを特徴とするマイクロホン電源回路。 - 前記主電源供給路を経由する給電電流と、前記副電源供給路を経由する給電電流は、1つの直流電源から供給されることを特徴とする請求項1に記載のマイクロホン電源回路。
- 前記主電源供給路を経由する給電電流と、前記副電源供給路を経由する給電電流は、互いに異なる主電源供給用の直流電源と、副電源供給用の直流電源からそれぞれ供給されることを特徴とする請求項1に記載のマイクロホン電源回路。
- 前記主電源供給路を経由する給電電流を二次側巻線の両端部において受ける主電源側トランスと、前記副電源供給路を経由する給電電流を二次側巻線の両端部において受ける副電源側トランスとが備えられ、前記主電源側トランスの二次側センタータップと、前記副電源側トランスの二次側センタータップとが共通接続されることで、前記電流加算手段が構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のマイクロホン電源回路。
- 前記主電源側トランスの二次側センタータップと、前記副電源側トランスの二次側センタータップは、それぞれ定電流ダイオードを介して共通接続され、定電流ダイオードの共通接続点において、前記電流加算手段が構成されていることを特徴とする請求項4に記載のマイクロホン電源回路。
- 前記主電源供給路を経由する給電電流値に対して、前記副電源供給路を経由する給電電流値が高く設定されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のマイクロホン電源回路。
- 前記マイクロホン本体には、コンデンサマイクロホンユニットと、前記コンデンサマイクロホンユニットからの音声信号をインピーダンス変換するインピーダンス変換回路が備えられ、前記インピーダンス変換回路は、前記電流加算手段により得られる駆動電流を動作電源として利用していることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のマイクロホン電源回路。
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