JP2007006178A - コンデンサーマイクロホン - Google Patents

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Abstract

【課題】ファントム電源電圧の切り換えに応じてインピーダンス変換器の直後にあるエミッターフォロワー接続による電流増幅回路のバイアスが自動的に変化して、どの電源電圧であっても、最大出力レベルと最大許容入力音圧レベルが高くなるコンデンサーマイクロホンを得る。
【解決手段】インピーダンス変換器Q1を構成するFET2の直後にエミッターフォロワー接続のトランジスタQ2を備えたコンデンサーマイクロホンにおいて、ファントム電源供給のためのトランスを兼ねた出力トランスTRSに接続された定電流ダイオードD2と、定電流ダイオードD2のカソード側の電圧を分割してトランジスタQ2を動作させるバイアス電圧とする抵抗R0,R1を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、バイアス用ダイオードや抵抗を内蔵したインピーダンス変換器を用いるコンデンサーマイクロホンに関するもので、特に、インピーダンス変換器の直後に接続される電流増幅回路に特徴を有するものである。
コンデンサーマイクロホンのマイクロホンユニットは出力インピーダンスが高いため、主として電界効果型トランジスタ(以下「FET」という)からなるインピーダンス変換器によってインピーダンス変換され出力される。インピーダンス変換器を構成する上記FETは、バイアス用ダイオードや抵抗を内蔵する場合と内蔵しない場合とがある。FETを動作させるには、バイアスをかけるための抵抗やダイオードなどの回路部品は必須である。したがって、FETがバイアス用ダイオードや抵抗を内蔵しないという意味は、FETと一体的にバイアス用ダイオードや抵抗が内蔵されるのではなく、FETに外付けした形でバイアス用ダイオードや抵抗が設けられるという意味である。タイピン型のマイクロホンのような小型のマイクロホンにおいて、マイクロホンユニット部にインピーダンス変換器を組み込む必要がある場合、FETがバイアス用部品を内蔵していないタイプのものであるとすれば、FETにバイアス用部品を外付けする必要があり、マイクロホンユニット部が大きくなる不具合がある。そのため、タイピン型のマイクロホンのような小型のマイクロホンでは、バイアス用の抵抗やダイオードを内蔵したタイプのFETからなるインピーダンス変換器が用いられる。
図3は、FETがバイアス用部品を内蔵しないタイプの従来のコンデンサーマイクロホンの回路例を示す。図3において、線A−Aより左側の部分がマイクロホンヘッド部で、マイクロホンヘッド部に、コンデンサーマイクロホンユニット1と、FET2を主体としてなりマイクロホンユニット1の出力をインピーダンス変換するインピーダンス変換器と、FET2にバイアスを与える抵抗、コンデンサー、ダイオードからなるバイアス回路3を備えている。符号5は、マイクロホンケーブルのシールド線につながるアース線、6,7は平衡出力線で、これら各線はファントム電源の供給線としても機能する。
図4は、図3に示す従来例の、入力レベル(dBV)と出力信号の歪率(%)の関係を測定した結果を示す。コンデンサーマイクロホンに供給するファントム電源の電圧は、日本電子機械工業会規格(EIAJ)のRC−8162A(マイクロホンの電源供給方式)で12V,24V,48Vの3種類が規定されているので、それぞれの電源電圧を供給してそれぞれの電圧ごとに測定した。図4の各曲線P12,P24,P48はそれぞれ電圧12V,24V,48Vで測定した結果を示している。入力レベルが高くなるにしたがって歪率も高くなる。歪率1%での入力レベルを見ると、電源電圧12Vでは6.1dBV、電源電圧24Vでは17.1dBV、電源電圧48Vでは測定不能である。図3に示す従来例では、FET2のバイアス回路の定数が固定的に設定されているため、すべての電源電圧に対して良好な歪率曲線を得ることは不可能で、図4に示す結果では、48Vという高い電源電圧では対応できていない。
一方、インピーダンス変換器としてバイアス用の抵抗やダイオードを内蔵したタイプのFETを備える従来のコンデンサーマイクロホンにおいても、FET内部の回路定数によってバイアス電圧が固定されるため、ドレイン電流を変えることはできない。そのため、電源電圧12Vから48Vまで全範囲にわたり良好に動作させることは困難である。そこで、ファントム電源の最大電圧である48Vでも良好に動作するように、図5に示すような、バイアス用の抵抗やダイオードを内蔵したタイプのFETを備えるコンデンサーマイクロホンが用いられている。
図5において、符号Q1はバイアス用の抵抗やダイオードを内蔵したFETを備えたインピーダンス変換器を示す。符号Q2は、インピーダンス変換器Q1の直後に接続されているトランジスタを示しており、このトランジスタQ2はエミッターフォロワーの電流増幅回路を構成している。C1はトランジスタQ2のバイアス回路を構成するコンデンサー、R1、R2、R3はトランジスタQ2のバイアス回路を構成する抵抗、D2は定電流ダイオードをそれぞれ示す。
前述のように、マイクロホンの電源供給方式に関するEIAJ規格で、ファントム電源の電圧は3種類が定められており、それぞれ12±1V、24±4V、48±4Vの許容範囲が定められている。したがって、許容範囲を画する最低電圧は11V、最大電圧は52Vであり、この電圧の範囲でマイクロホンが正常に動作することが望まれる。マイクロホンが上記電圧の範囲で動作するようにするために、一般に最低電圧11Vで動作することを優先して設計される。そのため、最大出力電圧は低く抑えられるという難点がある。一方、電源電圧48Vで最大出力電圧が得られるように設計すると、12Vあるいは24Vもファントム電源に接続すると動作しなくなってしまうという難点がある。
図6は、図5に示す従来例において、入力レベル(dBV)と出力信号の歪率(%)の関係を測定した結果を示す。ファントム電源の電圧48Vで動作するように設計されていて、電源電圧48Vで動作させたときの最大出力電圧は15.3V、感度を−40dBV/Paとした場合の最大許容入力音圧レベルは149.3dBSPLになる。電源電圧24Vで動作させると、最大出力レベルは1.8dBV、感度を−40dBV/Paとした場合の最大許容入力音圧レベルは142.3dBSPLになる。電源電圧12Vでは動作しなかった。
本発明者は、このような従来技術の問題点を解消することができるコンデンサーマイクロホンを開発し、先に特許出願した(特願2005−177542参照)。図7および図8に示す例は、上記特許出願にかかる発明と同じ技術思想によるコンデンサーマイクロホンの例を示す。この例は、バイアス用の抵抗やダイオードを内蔵したFETを含むインピーダンス変換器Q1の直後に接続されるエミッターフォロワーの電流増幅回路をなすトランジスタQ2のバイアスを、ダイオードD3の順方向電圧で与えるものである。C1はトランジスタQ2のバイアス用コンデンサー、R1,R2はトランジスタQ2のバイアス用抵抗を示す。他の回路構成は図5に示す回路構成と同じである。ダイオードD3の端子間に現れる順方向電圧は、電源電圧が変わっても略一定であるから、電源電圧が変わってもトランジスタQ2のバイアスは略一定である。図8の回路例が図7の回路例と異なる点は、コンデンサーマイクロホンユニット1とインピーダンス変換器Q1を含むマイクロホンヘッド部と、エミッターフォロワーのトランジスタQ2を含むパワーモジュール部が分離され、マイクロホンヘッド部とパワーモジュール部を専用の延長コードで接続するように構成されていることである。また、延長コードから入り込む電磁波を原因とする高周波電流を阻止するコンデンサーをマイクロホンヘッド部分とパワーモジュール部に内蔵し、パワーモジュール部にはまたインダクターを内蔵している。
図9は、図7に示す例において、入力レベル(dBV)と出力信号の歪率(%)の関係を測定した結果を示す。ファントム電源電圧が12Vでも、24Vでも、48Vでも正常に動作している。電源電圧48Vで動作させたときの最大出力電圧(歪率1%時の電圧)は15.3Vで、感度を−40dBV/Paとした場合の最大許容入力音圧レベルは149.3dBSPLになる。電源電圧24Vで動作させると、最大出力レベルは8.3dBVで、感度を−40dBV/Paとした場合の最大許容入力音圧レベルは142.3dBSPLになる。電源電圧12Vで動作させると、最大出力レベルは−2.0dBVで、感度を−40dBV/Paとした場合の最大許容入力音圧レベルは132.0dBSPLになる。
しかしながら、図8に示す例のように、マイクロホンヘッド部とパワーモジュール部を専用の延長コードで接続し、また、延長コードに入り込む高周波電流を阻止するコンデンサーやインダクターをパワーモジュールに内蔵させると、エミッターフォロワーのトランジスタQ2のバイアスが変化し、トランジスタQ2の動作が不安定になるという難点がある。特に、延長コードが長くなるとトランジスタQ2が動作しなくなることもある。したがって、FETを含むインピーダンス変換器Q1の直後に接続するエミッターフォロワー接続のトランジスタQ2のバイアスを、ダイオードの順方向電圧で与える形式のコンデンサーマイクロホンは、図7に示す例のように、マイクロホンヘッド部とパワーモジュール部が直結されて、専用のコードで延長しない形式のマイクロホンに適している。
専用コードで延長する場合は、エミッターフォロワーのトランジスタQ2のバイアス電圧が、パワーモジュール内でファントム電源電圧を切り替えた際に変化するように工夫する必要がある。
なお、本願発明に関連のある先行技術を調査したが、本願発明に直接的に関連のある選考技術は見つからなかった。強いていえば、ファントム電源供給のスイッチ切り替え時のクリックの影響を回避するために、マイクロホンへのファントム電源からの電源供給、停止のスイッチ切り替えに際し、マイコンがADCの備えるミュート回路を動作させて、入力信号にかかわりなくADCからの出力を所定時間ゼロにさせる構成とした信号処理装置がある(特許文献1参照)。
しかし、特許文献1記載の発明は、インピーダンス変換器を構成するFETの直後のエミッターフォロワー回路のバイアスを工夫するというものではない。
特開平9−83274号公報
本発明は、従来のコンデンサーマイクロホンの問題点に鑑みてなされたもので、ファントム電源の電圧がどの電圧に切り替わっても正常に動作することはもちろん、ファントム電源電圧の切り換えに応じてインピーダンス変換器の直後にあるエミッターフォロワー接続による電流増幅回路のバイアスが自動的に変化して、どの電源電圧であっても、従来と比較して最大出力レベルが高くなり、最大許容入力音圧レベルが高くなるコンデンサーマイクロホンを提供することを目的とする。
本発明は、インピーダンス変換器を構成するFETの直後にエミッターフォロワー接続のトランジスタを備えたコンデンサーマイクロホンにおいて、ファントム電源供給のためのトランスを兼ねた出力トランスに接続された定電流ダイオードと、この定電流ダイオードのカソード側の電圧を分割して上記トランジスタを動作させるバイアス電圧とする抵抗を有することを最も主要な特徴とする。
ファントム電源電圧が切り替えられても、定電流ダイオードを流れる電流は略一定であり、定電流ダイオードのカソード側の電圧はファントム電源電圧の切り替えに応じて変化する。定電流ダイオードのカソード側の電圧が抵抗で分割されてエミッターフォロワー接続のトランジスタのバイアスとされるため、ファントム電源電圧の切り替えに応じて上記トランジスタのバイアスが変化し、このトランジスタはファントム電源電圧に応じた適正なバイアスによって適正な動作が保障される。結果として、いかなるファントム電源電圧であっても正常に動作するとともに、従来よりも、最大出力レベルと最大許容入力音圧レベルを高くすることができる。
以下、本発明にかかるコンデンサーマイクロホンの実施例を、図1、図2を参照しながら説明する。
図1において、符号1はエレクトレットコンデンサーマイクロホンユニットを示しており、このマイクロホンユニット1の一端はインピーダンス変換器Q1の入力端に、他端はアースに接続されている。インピーダンス変換器Q1はFET2を主体としてなる。このインピーダンス変換器Q1は、抵抗、ダイオードのバイアス回路素子の内蔵タイプである。FET2のアノードカソードは平衡出力端となっていて、この平行出力端の直後にエミッターフォロワー接続の電流増幅器であるトランジスタQ2が接続されている。ただし、図1に示す例では、マイクロホンユニット1とインピーダンス変換器Q1からなるマイクロホンヘッド部と、上記トランジスタQ2、出力トランスTRSなどを含むパワーモジュール部が分離され、その間が専用の延長コード10で接続される構成になっている。
上記出力トランスTRSは、一次コイルと、センタータップ付の二次コイルを有し、一次コイルの一端はコンデンサーD3を介してPNP型の上記トランジスタQ2のエミッターに接続され、上記一次コイルの他端はアースされている。出力トランスTRSの二次コイルの両端はそれぞれ規格化された3ピンコネクタの2番ピンと3番ピンに接続され、1番ピンはアースに接続されている。この3ピンコネクタからマイクロホン出力が取り出される。上記二次コイルのセンタータップは定電流ダイオードD2を順方向に介して延長コード10の平衡出力線の一方につながるようになっている。上記定電流ダイオードD2のカソード側はまた、コンデンサーC2とダイオードD1の並列接続を介してトランジスタQ2のエミッターに接続されるとともに、抵抗R0を介してトランジスタQ2のベースに接続されている。トランジスタQ2のベースは抵抗R1を介してアースに接続されている。したがって、抵抗R0とR1は定電流ダイオードD2のカソード側電圧を分圧する分圧抵抗となっていて、この分圧された電圧がバイアス電圧としてトランジスタQ2のベースに印加されるようになっている。トランジスタQ2のエミッターは抵抗R2を介して上記延長コード10の平衡出力線の他方につながるようになっており、また、上記抵抗R2とコンデンサーC1を介してトランジスタQ2のベースに接続されている。トランジスタQ2のコレクターはアースに接続されている。
出力トランスTRSの二次コイルのセンタータップとアースとの間にはファントム電源が接続され、パワーモジュール部とマイクロホンヘッド部に電源が供給されて各部が駆動されるようになっている。ファントム電源の電圧は、前述のように、12V,24V,48Vに規格化されていて、いずれか任意の電圧で使用する。したがって、ファントム電源電圧が切り替えられることがある。ファントム電源電圧が切り替えられても、定電流ダイオードD2を流れる電流は略一定であり、定電流ダイオードD2のカソード側の電圧はファントム電源電圧の切り替えに応じて変化する。定電流ダイオードD2のカソード側の電圧が上記分圧抵抗R0,R1で分割されてエミッターフォロワー接続のトランジスタQ2のバイアスとされるため、ファントム電源電圧の切り替えに応じて上記トランジスタQ2のバイアスが変化し、このトランジスタQ2はファントム電源電圧に応じた適正なバイアスによって適正な動作が保障される。
図1に示す回路例では、パワーモジュール部とマイクロホンヘッド部を延長コード10で接続するようになっているため、この延長コード10に電磁波が進入しやすく、電磁波が進入すると高周波電流が流れ、雑音となる。そこで、パワーモジュール部に高周波電流の流入阻止のためのコンデンサーとインダクターが接続されている。高周波電流の流入阻止のためのコンデンサーは、マイクロホンヘッド部における平衡出力線とアースの間に接続されたコンデンサーC11,C12と、パワーモジュール部における平衡出力線とアースの間に接続されたコンデンサーC13,C14を含む。また、パワーモジュール部において、コンデンサーC13,C14と並列的に別のコンデンサーC15,C16が接続され、コンデンサーC14とC16の間に直列にインダクターL1が、コンデンサーC13とC15の間に直列にインダクターL2が接続されている。上記延長コード10は上記2本の平衡出力線と、パワーモジュール部とマイクロホンヘッド部のアース同士を接続するシールド線からなる。このシールド線は上記2本の平衡出力線を外側から覆ってこれらをシールドしている。
図1に示す実施例によれば、前述のように、ファントム電源電圧の切り替えに応じて上記トランジスタQ2のバイアスが変化し、このトランジスタQ2はファントム電源電圧に応じた適正なバイアスによって適正な動作が保障される。パワーモジュール部の内部で、エミッターフォロワー接続のトランジスタQ2を動作させるバイアス電圧が適正に保たれるため、専用の延長コード10がパワーモジュール部とマイクロホンヘッド部の間に介在していても、エミッターフォロワー接続のトランジスタQ2は安定に動作する。また、図1に示す例のように、高周波電流がパワーモジュール部に流入することを阻止するコンデンサーやインダクターが接続されていても、エミッターフォロワー接続のトランジスタQ2は安定に動作する。
図2は、図1に示す実施例の、入力レベル(dBV)と出力信号の歪率(%)の関係を測定した結果を示す。グラフP12は電源電圧12Vで動作させた場合、グラフP24は電源電圧24Vで動作させた場合、グラフP48は電源電圧48Vで動作させた場合を示す。いずれも1KHzの音声信号で測定した。電源電圧48Vで動作させた場合の最大出力電圧は21.4Vであり、感度を−40dBV/Paとした場合の最大許容入力音圧レベルは155.4dBSPLになる。電源電圧24Vで動作させた場合の最大出力レベルは18.3dBVであり、感度を−40dBV/Paとした場合の最大許容入力音圧レベルは152.3dBSPLになる。電源電圧12Vで動作させた場合の最大出力レベルは6.7dBVであり、感度を−40dBV/Paとした場合の最大許容入力音圧レベルは140.7dBSPLになる。この測定結果からわかるとおり、いずれの電源電圧においてもエミッターフォロワー接続のトランジスタQ2が安定に動作し、各電源電圧における最大出力レベル、最大許容入力音圧レベルがともに従来例よりも向上している。
上記測定結果は、FETにバイアス用のダイオードや抵抗を内蔵することなく外付けするタイプのものにおいて、エミッターフォロワー接続のトランジスタに適切なバイアスを与えた回路と同等の最大出力レベルになる。ちなみに、FETにバイアス用のダイオードや抵抗を外付けして適切なバイアスを与えた場合の測定結果を示すと以下のとおりである。電源電圧48Vで動作させた場合の最大出力電圧は22.4Vであり、感度を−40dBV/Paとした場合の最大許容入力音圧レベルは156.4dBSPLになる。電源電圧24Vで動作させた場合の最大出力レベルは17.1dBVであり、感度を−40dBV/Paとした場合の最大許容入力音圧レベルは151.1dBSPLになる。電源電圧12Vで動作させた場合の最大出力レベルは6.1dBVであり、感度を−40dBV/Paとした場合の最大許容入力音圧レベルは140.1dBSPLになる。
本発明にかかるコンデンサーマイクロホンの実施例を示す回路図である。 上記実施例の性能を測定した結果を示すグラフである。 コンデンサーマイクロホンの従来例を示す回路図である。 上記従来例の性能を測定した結果を示すグラフである。 従来のコンデンサーマイクロホンの別の例を示す回路図である。 上記従来例の性能を測定した結果を示すグラフである。 本発明者が先に提案したコンデンサーマイクロホンの例を示す回路図である。 上記本発明者が先に提案したコンデンサーマイクロホンの例であって、マイクロホンヘッド部とパワーモジュール部を延長コードでつなぐ場合の例を示す回路図である。 上記本発明者が先に提案したコンデンサーマイクロホンの性能を測定した結果を示すグラフである。
符号の説明
1 コンデンサーマイクロホンユニット
2 FET
10 延長コード
Q2 トランジスタ
D2 定電流ダイオード
R0 分圧抵抗
R1 分圧抵抗
TRS 出力トランス

Claims (5)

  1. インピーダンス変換器を構成するFETの直後にエミッターフォロワー接続のトランジスタを備えたコンデンサーマイクロホンにおいて、
    ファントム電源供給のためのトランスを兼ねた出力トランスに接続された定電流ダイオードと、
    上記定電流ダイオードのカソード側の電圧を分割して上記トランジスタを動作させるバイアス電圧とする抵抗を有することを特徴とするコンデンサーマイクロホン。
  2. インピーダンス変換器を含むマイクロホンヘッド部と、エミッターフォロワー接続のトランジスタを含むパワーモジュール部が分離され、その間がコードで接続される請求項1記載のコンデンサーマイクロホン。
  3. パワーモジュール部に高周波電流の流入阻止のためのコンデンサーが接続されている請求項2記載のコンデンサーマイクロホン。
  4. パワーモジュール部に高周波電流の流入阻止のためのインダクターが接続されている請求項2記載のコンデンサーマイクロホン。
  5. インピーダンス変換器は、バイアス用回路素子の内蔵型である請求項1記載のコンデンサーマイクロホン。
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