JPH0983274A - 信号処理装置 - Google Patents

信号処理装置

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JPH0983274A
JPH0983274A JP23868295A JP23868295A JPH0983274A JP H0983274 A JPH0983274 A JP H0983274A JP 23868295 A JP23868295 A JP 23868295A JP 23868295 A JP23868295 A JP 23868295A JP H0983274 A JPH0983274 A JP H0983274A
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JP
Japan
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signal
output
microphone
power supply
phantom
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JP23868295A
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Toshio Imaoka
寿夫 今岡
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Teac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はマイクロホンを使用する音響機器の
備えるマイク信号を入力して増幅する信号処理装置に関
し、ファントム電源供給のスイッチ切り替え時のクリッ
クの影響を回避することを目的とする。 【解決手段】 接続されたマイクロホンへのファントム
電源23からの電源供給、停止のファントムスイッチS
の切り替えに際し、切り替え時にマイコン24がADC
22の備えるミュート回路22aを動作させて入力信号
に拘らずADC22からの出力を所定時間零にさせる構
成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロホンを使
用する音響機器の備えるマイクロホン信号を入力して増
幅する信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、業務用のマイクロホンにはファン
トム(電気的中点)電圧(+12〜+48V)を必要と
するものが多く、例えばマイクロホンが使用されるデジ
タルオーディオ機器でファントム電源供給可能マイク端
子が備えられる。この場合の電源供給は接続されるミキ
サ、レコーダ等の機器より行われるもので、ファントム
電源よりマイクロホンに電源供給を行うに際して、実際
上発生するクリック(ノイズ)を抑制する必要がある。
【0003】ここで、図7に、従来のファントム電源よ
りマイクロホンへの電源供給の概略図を示す。図7にお
いて、バランスマイクアンプ11の正極側端子及び負極
側端子がそれぞれコンデンサCa,Caを介してバラン
スラインのホットラインのH端子及びコールドラインの
C端子に接続される。この場合、グランドのG端子は接
地される。このH端子、C端子、G端子にマイクロホン
が電気的に接続され、該H端子及びC端子にマイク信号
がバランス入力される。
【0004】一方、マイクロホンに電源供給するための
ファントム電源12が上述のように接続されるミキサ等
の機器に備えており、該ファントム電源12より電源供
給、非供給を切り換えるファントムスイッチSが接続さ
れる。このファントムスイッチは、ファントム電源を必
要としないマイクロホンを使用する場合にファントム電
源より電源供給させないためである。そして、抵抗R
a,Raを介してH端子及びC端子に該ファントム電源
12より電源供給を行うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ファントム
電源12からの電源供給はバランスラインのH端子及び
C端子に同等に行われることから、ファントム電源12
の供給又は停止のためのファントムスイッチのオン、オ
フ時に発生するクリックがバランスマイクアンプ11で
打ち消されることになって理論上該クリックが線路上で
発生しないものである。しかし、実際にはファントム電
圧の高さ、マイク出力の低さ、H端子及びC端子への電
源供給の微小なアンバランスさ、及びバランスマイクア
ンプ11の同相除去比の有限性等によりファントムスイ
ッチの切り替え時にクリックが発生するという問題があ
る。
【0006】そこで、本発明は上記課題に鑑みなされた
もので、ファントム電源供給のスイッチ切り替え時のク
リックの影響を回避する信号処理装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1では、接続されるマイクロホンからの信号
を増幅する増幅手段と、該マイクロホンと増幅手段との
接続線路上より該マイクロホンに電源を供給する電源部
と、該電源部による該マイクロホンへの電源供給又は停
止を切り替える切替手段と、前記増幅手段からの出力信
号をアナログ信号からディジタル信号に変換する信号変
換手段と、該信号変換手段に備えられ、入力信号に拘ら
ず該信号変換手段からの出力を停止させるマスキング手
段と、該切替手段の切り替え時に、所定時間該マスキン
グ手段を動作させる制御手段と、を有して信号処理装置
が構成される。
【0008】請求項2では、請求項1記載のマスキング
手段は、前記信号変換手段の備えるミュート回路とす
る。上述のように請求項1又は2の発明では、接続され
たマイクロホンへの電源部からの電源供給、停止の切替
手段の切り替えに際し、切り替え時に制御手段が信号変
換手段の備える例えばミュート回路のマスキング手段を
動作させて入力信号に拘らず信号変換手段からの出力を
所定時間停止させる。これにより、電源供給の切り替え
で生じるクリックの発生期間で信号変換手段の出力が停
止されて、クリックを含む変換信号の出力が行われず、
クリックの影響を回避することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の第1実施例の構
成回路図を示す。図1は信号処理装置としてのマイク信
号入力装置で使用される基本回路を示したもので、増幅
手段であるバランスマイクアンプ21の入力端子(図示
しないが反転入力端子及び非反転入力端子)よりコンデ
ンサCa,Caを介して、グランドG端子が接地された
バランスラインのH(ホット)端子及びC(コールド)
端子に接続される。このH端子、C端子及びG端子にマ
イクロホンが電気的に接続される。
【0010】このバランスアンプ21は、マイクロホン
からのマイク信号を所定レベルに増幅するもので、その
出力が信号変換手段であるADC(アナログ・デジタル
・コンバータ)22に供給するように接続される。AD
C22は入力されたアナログ信号(マイク信号)をデジ
タル信号に変換してシリアルのデジタルデータとしてコ
ントロール回路に出力される。なお、ADC22内には
入力信号に拘らず出力を停止(出力を零とする)させる
マスキング手段としてのミュート回路22aを備える。
【0011】一方、ファントム電源23が、外部に設け
られており、該ファントム電源23の出力V3 (例えば
+12V〜+48V)がPNP型のトランジスタQ1
エミッタに供給されるように接続され、トランジスタQ
1 のコレクタよりそれぞれ抵抗Ra,Raを介して、マ
イクロホンとバランスマイクアンプ21との接続線上
(H端子及びC端)に電源供給されるように接続され
る。トランジスタQ1 のベースはNPN型のトランジス
タQ2 のコレクタに接続されると共に、抵抗R1 を介し
て該トランジスタQ1 のエミッタに接続される。トラン
ジスタQ2 のエミッタは接地される。
【0012】また、制御手段としてマイコン(マイクロ
コンピュータ)を備え、その出力ポートAOUT よりAD
Cのミュート回路22aに制御信号を供給するように接
続され、出力ポートBOUT より抵抗R2 を介してトラン
ジスタQ2 のベースをバイアスするように接続される。
なお、トランジスタQ2 のベース・接地間に抵抗R3
接続される。そして、マイコン24の入力ポートINに
はファントムスイッチSより切り替え信号が供給される
ように接続される。このファントムスイッチSは、一方
の切替端子が電源電圧V1 (例えば+5V)に接続さ
れ、他方の切替端子が接地される。
【0013】そこで、図2に、図1のクリック防止動作
のタイミングチャートを示す。図2(A)はファントム
スイッチSによる信号(マイコン24の入力ポートIN
に入力される信号)、図2(B)はマイコン24の出力
ポートAOUT からの制御信号、図2(C)はマイコン2
4の出力ポートBOUT からの制御信号、図2(D)はフ
ァントム電源23からの出力V3 を示している。この場
合、ファントムスイッチSにおいて、マイコン24の入
力ポートINに「H」レベル(+5V)の信号を入力さ
せる状態をオン状態とし、「L」レベル(0V)の信号
を入力させる状態をオフ状態とする。また、ADC22
のミュート回路22aの入力端子に「H」レベルの制御
信号が供給されたときに、入力信号に拘らず該ADC2
2からの出力レベルを零として出力停止状態とする。
【0014】いま、ファントムスイッチSがオフ状態か
らオン状態になると(図2(A)),マイコン24の入
力ポートINのレベルが「L」から「H」となり、
「H」の立ち上りとほぼ同時に出力ポートAOUT より
「H」レベルの制御信号をミュート回路22aに所定時
間(t1 )供給する(図2(B))。この制御信号が
「H」レベルの期間t1 ではADC22が入力信号に拘
らず出力が零となる。
【0015】マイコン24は、出力ポートAOUT よりミ
ュート回路22aに制御信号の供給を開始した所定時間
2 (t2 <t1 )に出力ポートBOUT よりトランジス
タQ 2 に制御信号を供給してバイアスする(図2
(C))。このときに、トランジスタQ2 がオン状態に
なってトランジスタQ1 をオン状態とすることにより、
ファントム電源23より出力V3 がH端子及びC端子を
介して接続されたマイクロホンに供給する(図2
(D))。このときに前述のようにクリックが発生す
る。
【0016】そして、マイコン24の出力ポートAOUT
からの制御信号が「L」レベルになると、ADC22は
入力信号をデジタル変換が開始される。このときには、
ファントム電源23より出力V3 が既にマイクロホンに
供給が開始されていることから、ADC22においてデ
ジタル変換されたデジタル信号上にはクリックが現われ
ないものである。
【0017】一方、ファントムスイッチSがオン状態か
らオフ状態になると(図2(A))、マイコン24の出
力ポートAOUT より所定期間t1 の制御信号をミュート
回路22aに供給することで(図2(B))、ADC2
2はその時点で出力が零となる。そして、この期間t1
の供給開始(立ち上り)より所定時間t2 後にマイコン
24の出力ポートBOUT より制御信号のレベルを「L」
とすることで(図2(C))、トランジスタQ1 がオフ
状態となってファントム電源23からの出力V 3 はマイ
クロホンに対して遮断される。
【0018】従って、ファントム電源23からの出力V
3 の遮断が行われるときには、ADC23の出力が零と
なることから、このときに発生したクリックが該ADC
23の出力に現われないものである。このように、ファ
ントム電源23からの電源供給、停止の切り替え時にA
DC22の備えるミュート回路22aを利用して出力を
零状態とすることから、ADC22の出力に切り替えで
発生したクリックが現われるのを防止することができ、
実質的にクリックを抑制することができるものであり、
しかも既にADC22の備えるミュート回路22aを利
用することから特別にミュート回路を設ける必要がな
く、ミュート量をタイミングによっては極めて低く抑え
ることができるものである。
【0019】ここで、図3に、本発明が適用されるマイ
ク信号入力装置のブロック回路図を示す。図3に示すマ
イク信号入力信号31は、例えばデジタルオーディオレ
コーダに使用されるものとして、2チャンネル(Lチャ
ンネル、Rチャンネル)のバランスラインで構成される
と共に、マイク入力と通常のライン入力との切り替えが
自在に構成される。なお、主要部分のみを説明する。
【0020】図3において、マイク入力装置31は、L
チャンネルとRチャンネルの2つのマイクライン端子3
L ,32R がそれぞれ上記H端子、C端子、G端子を
備えて設けられると共に、2つのライン入力端子3
L ,33R が設けられる。このマイクライン端子32
L ,32R からはそれぞれバランスラインで各バランス
マイクアンプ21L ,21R が接続され、各バランスラ
インにスイッチSL1,SL2,SR1,SR2が接続されると
共に、各バランスマイクアンプ21L ,21R にスイッ
チS2L,S2Rが接続される。
【0021】一方、ファントム電源23は、電源V
2 (例えば+7.2 V)よりスイッチS0(上記トランジ
スタQ1 ,Q2 に相当するもので、ここではファントム
電源23内に備えるものとする)を介してDDC(デジ
タル・デジタル・コンバータ)34で構成され、DDC
34は例えば7.2 Vから48Vに変換する。スイッチS
0はマイコン24の出力ポートBOUT からの制御信号で
切り替えられる。
【0022】上記スイッチSL1,SL2,SR1,SR2,S
2L,S2Rは、マイク入力、マイク入力減衰(例えば20
dB)、及びライン入力の場合をアナログ入力切替信号で
それぞれ切り替えられるものである。また、バランスマ
イクアンプ21L ,21R からの出力信号及びライン入
力端子33L ,33R からの入力信号は、各チャンネル
のリミッタ回路(一般的回路として詳細は省略する)3
L ,35R に供給され、このリミッタ回路35L ,3
R からの出力信号がADC22の各チャンネルごとの
ADC22L ,22Rに供給される。そして、ADC2
L ,22R からの出力信号(変換されたデジタル信
号)はデジタルフィルタ(DF)22bを介してシリア
ルデジタル信号としてコントロール回路36に供給され
る。コントロール回路36は各制御系に対してデータの
授受を行う。
【0023】また、マイコン24は、図1に示すよう
に、出力ポートAOUT よりADC22のミュート回路2
2aに制御信号を供給し、入力ポートINにファントム
スイッチSからファントム電源供給、停止の切替信号が
供給されるものである。次に、図4に、本発明の第2実
施例の構成回路図を示す。また、図5に、図4のクリッ
ク防止動作のタイミングチャートを示す。図4におい
て、バランスマイクアンプ21の入力端子21がコンデ
ンサCa,Caを介してH端子、C端子に接続されるこ
とは図1と同様である。また、ADC22にはミュート
回路22aが備えられる。
【0024】ファントム電源23からの出力端はトラン
ジスタQ1 のエミッタに接続されると共に、抵抗R1
介してベースに接続される。該トランジスタQ1 のコレ
クタが抵抗Ra,Raを介してH端子及びC端子に接続
され、ベースが抵抗R4 及びコンデンサCC を介して接
地される。
【0025】一方、制御手段として、電源V1 (例えば
+5V)より抵抗R6 を介してEXOR(イクスクルー
シブオア)41の一方の入力端Aに接続されると共に、
さらに抵抗R7 ,R8 を介して他方の入力端Bに接続さ
れる。抵抗R7 と抵抗R8 の接続点からはコンデンサC
b を介して接地される。このEXOR41の出力端より
ADC22のミュート回路22aに制御信号を供給する
ように接続される。なお、図4はミュート回路22aが
「H」アクティブの場合であって、「L」アクティブの
場合にはインバータが介在される。
【0026】そして、ファントムスイッチSの一方の切
替端が抵抗R6 と抵抗R7 の接続点に接続されると共
に、他方の切替端が抵抗R5 を介して抵抗R4 とコンデ
ンサC C の接続点に接続され、共通端は接地される。こ
の場合、抵抗R6 と抵抗R7 はR7 ≫R6 の関係を有す
る。
【0027】そこで、図5(A)に示すように、ファン
トムスイッチSがオン状態(図4の状態)のときには、
EXOR41の入力端Aには電源V1 により「H」レベ
ルとなり(図5(B))、入力端Bには抵抗R7 及びコ
ンデンサCb により徐々に立ち上るレベルとなり、該入
力端Bのスレシホールドレベルを越えたときに「H」レ
ベルとなる(図5(C))。このとき、EXOR41の
出力は、入力端Bが「H」レベルに達するまでの所定時
間t3 の間「H」レベルの出力を制御信号としてADC
22のミュート回路22aに供給してミュート機能を作
動させる(図5(D))。
【0028】また、ファントムスイッチSがオン状態に
なると、抵抗R5 及びコンデンサC C によりトランジス
タQ1 が徐々に立ち上がって飽和状態となり、ファント
ム電源23から出力V3 が抵抗Ra,Raを介してマイ
クロホンに供給される(図5(E))。
【0029】このとき、EXOR41の出力(図5
(D))が「H」レベルの間に、トランジスタQ1 が飽
和状態(図5(E))となるように、抵抗R7 とコンデ
ンサCbとの時定数が抵抗R5 とコンデンサCC との時
定数より大に設定される。一方、ファントムスイッチS
がオフ状態になると(図5(A))、EXOR41の入
力端Aは直ちに「L」レベルになるが(図5(B))、
入力端BではコンデンサCb が抵抗R7 を介して放電し
て当該時定数の期間t3 でEXOR41より「H」レベ
ルの出力を制御信号としてミュート回路22aに供給す
る(図5(C),(D))。このt3 の間にトランジス
タQ1 がオフ状態となるものである(図5(E))。
【0030】このように、図2と同様に、ADC22の
ミュート回路22aが作動している間に、トランジスタ
1 によるファントム電源23からの電源供給、停止が
行われて、ADC22の出力デジタル信号にクリックは
現われず、実質的にクリックを抑制することができるも
のである。
【0031】なお、EXOR41から出力される制御信
号のパルス幅を高精度とするには、EXOR41の出力
端にワンショットマルチバイブレータやタイマ等を設け
ればよい。続いて、図6に、本発明の第3実施例の構成
図を示す。図6において、バランスマイクアンプ21は
バランスラインのH端子及びC端(G端子はグランドに
接地)にコンデンサCa,Caを介して接続される。フ
ァントム電源23は、電源V2 (例えば+7.2 V)とリ
ップルフィルタ用のコンデンサC1 の接続点よりPNP
型のトランジスタQ3 のエミッタに接続され、該エミッ
タとベース間に抵抗R9 が接続され、ベースは抵抗R10
及びコンデンサC2 を介して接地される。トランジスタ
3 のコレクタはDC−DCコンバータ(DDC)34
に接続されて電圧V2 (+7.2 V)を電圧V3 (+48
V)に変換して2連のファントムスイッチSの一方の共
通端子に供給するように接続される。
【0032】ファントムスイッチSの一方の切替端子は
抵抗R12を介して接地され、上記共通端子からは抵抗R
13及び抵抗Ra,Raを介してH端子、C端子及び他チ
ャンネル用の端子に接続される。また、抵抗R10とコン
デンサC2 との接続点からは抵抗R11及びダイオードD
1 を介してファントムスイッチSの他方の共通端子に接
続される。このファントムスイッチSの他方の切替端子
は接地される。
【0033】一方、マイコン24の出力ポートOUTは
ADC22のミュート回路22aに制御信号を供給すべ
く接続され、入力ポートINは抵抗R14を介して電源V
1 (例えば+5V)に接続されると共に、ダイオードD
2 を介してファントムスイッチSの他方の共通端子に接
続されるものである。
【0034】このような回路は、ADC22のミュート
回路22aに供給する制御信号のパルス幅はマイコン2
4が行うもので、ファントム電源23の電源供給、停止
の切り替えはファントムスイッチSの切り替えによるト
ランジスタQ3 のオン、オフ状態で行う。上記ファント
ムスイッチを2連としたのは、一方のスイッチ回路を放
電用とし、他方のスイッチ回路を実際の電源供給、停止
の切り替えを行うための回路として動作電圧を異ならせ
ているためである。すなわち、ファントムスイッチSの
一方の切替端子に抵抗R12を接続してコンデンサC3
4 の放電用としており、これにより、ファントム電源
23の供給停止状態でのマイコン24からの制御信号の
ミュート時間を小さくするものである。
【0035】このように構成することによっても、ファ
ントム電源23からの電源供給、停止の時にADC22
のミュート回路22aにより該ADC22の出力を零と
することから、出力されるデジタル信号には切り替え時
のクリックが現われず、実質的にクリックを抑制するこ
とができるものである。
【0036】
【発明の効果】以上のように請求項1又は2の発明によ
れば、接続されたマイクロホンへの電源部からの電源供
給、停止の切替手段の切り替えに際し、切り替え時に制
御手段が信号変換手段の備える例えばミュート回路のマ
スキング手段を動作させて入力信号に拘らず信号変換手
段からの出力を所定時間停止させることにより、電源供
給の切り替えで生じるクリックの発生期間で信号変換手
段の出力が停止されて、クリックを含む変換信号の出力
が行われず、クリックの影響を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成回路図である。
【図2】図1のクリック防止動作のタイミングチャート
である。
【図3】本発明が適用されるマイク信号入力装置のブロ
ック回路図である。
【図4】本発明の第2実施例の構成回路図である。
【図5】図4のクリック防止動作のタイミングチャート
である。
【図6】本発明の第3実施例の構成回路図である。
【図7】従来のファントム電源よりマイクロホンへの電
源供給の概略図である。
【符号の説明】
21 バランスマイクアンプ 22 ADC 22a ミュート回路 23 ファントム電源 24 マイコン 31 マイク信号入力装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続されるマイクロホンからの信号を増
    幅する増幅手段と、 該マイクロホンと増幅手段との接続線路上より該マイク
    ロホンに電源を供給する電源部と、 該電源部による該マイクロホンへの電源供給又は停止を
    切り替える切替手段と、 前記増幅手段からの出力信号をアナログ信号からデジタ
    ル信号に変換する信号変換手段と、 該信号変換手段に備えられ、入力信号に拘らず該信号変
    換手段からの出力を停止させるマスキング手段と、 該切替手段の切り替え時に、所定時間該マスキング手段
    を動作させる制御手段と、 を有することを特徴とする信号処理回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のマスキング手段は、前記
    信号変換手段の備えるミュート回路であることを特徴と
    する信号処理装置。
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