JP2597251Y2 - マイクロホンの電源による制御回路 - Google Patents

マイクロホンの電源による制御回路

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JP2597251Y2
JP2597251Y2 JP1992092158U JP9215892U JP2597251Y2 JP 2597251 Y2 JP2597251 Y2 JP 2597251Y2 JP 1992092158 U JP1992092158 U JP 1992092158U JP 9215892 U JP9215892 U JP 9215892U JP 2597251 Y2 JP2597251 Y2 JP 2597251Y2
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芳夫 菊地
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【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はインピーダンス変換器
を必要とするマイクロホンの電源による制御回路に関
し、特に詳しく言うと、インピーダンス変換器を動作さ
せるための電源を、内蔵電池とマイクロホンの信号線を
介して外部から電源から得るファントム電源のいずれで
も使用することができるようにしたマイクロホンの電源
による制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】インピーダンス変換器を必要とするマイ
クロホンとして代表的なものにエレクトレットコンデン
サマイクロホンがある。このエレクトレットコンデンサ
マイクロホンにおいては、マイクロホンユニットのイン
ピーダンスがきわめて高いことからマイクロホンユニ
ットの直後にFETを用いたインピーダンス変換器が用
いられている。したがって、このようなマイクロホンに
おいては、そのインピーダンス変換器を動作させる必要
から電池を内蔵させたり、あるいはマイクロホンの信号
線を利用して外部の電源から電源を得るようにしてい
る。内蔵電池の使用は主として屋外での使用時に用いら
れ、屋内の使用時や楽器収音等大きなダイナミックレン
ジを必要とする時にはマイクロホンの信号線から外部電
源を得るようにしている。マイクロホンの信号線を利用
して外部電源から電源を得る方法としては、ファントム
給電方式とA−B給電方式とがあるが、ファントム給電
方式が広く採用されている。ファントム給電方式は、平
衡出力端を持つマイクロホンの両信号線に等しく分割さ
れた供給電流を流し、マイクロホンコードのシールド線
を帰路導体として用いるものである。
【0003】また近来、ファントム電源が断になっても
内蔵電池によりマイクロホンを動作させるために、内蔵
電池とマイクロホンの信号線を介して外部から電源の両
方で動作するマイクロホンも提案されている。このよう
なマイクロホンの一例を図3により説明すると、マイク
ロホンコード(図示しない)のプラス側の信号端子に接
続される端子1とマイクロホンコードのマイナス側の信
号端子に接続される端子2はトランス3の二次側に接続
され、トランス3の一次側はカップリングコンデンサ4
を介してインピーダンス変換器5のマイナス側と、マイ
クロホンコードのシールド端子6との間に接続されてい
る。トランス3の二次側の中間タップは定電流ダイオー
ド7およびファントム電源使用時オンし、それ以外はオ
フとなるスイッチング用のダイオード8を介してインピ
ーダンス変換器5のFET9のドレイン端子に接続され
ている。インピーダンス変換器5はFET9と、このF
ET9のゲートとソース間にそれぞれ並列に接続された
保護用のダイオード10,11および抵抗12で構成さ
れ、集積回路化され、外付けの高抵抗が不要であり、ゼ
ロバイアスでFET9が駆動される。ダイオード8の出
力側がFET9のドレイン側に接続されている。FET
9のゲートとシールド端子6との間にコンデンサマイク
ロホンユニット13が接続されている。FET9のソー
スは負荷抵抗14を介してシールド端子6に接続されて
いる。内蔵電池15のプラス側は、この内蔵電池15の
使用時にオンし、ファントム電源使用時にはオフとなる
スイッチング用のダイオード16を介してインピーダン
ス変換器5のFET9のドレイン側に接続され、マイナ
ス側はシールド端子6に接続されている。17は定電圧
用のツェナーダイオードで、コンデンサ18とともに安
定化電源を構成している。19はバイパスコンデンサで
ある。このようにして、ファントム電源はトランス3に
より供給電圧を内蔵電池15の電圧より若干高い電圧ま
で下げた後、ダイオード8を介してインピーダンス変換
器5に供給し、内蔵電池15の電圧をできるだけ有効利
用するためダイオード8は順方向電圧の低いものが使用
されている。これにより内蔵電池15だけの場合は内蔵
電池15からインピーダンス変換器5に電源が供給さ
れ、ファントム電源が接続されると内蔵電池15は動作
せずにファントムからの電圧でインピーダンス変換器5
が動作する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、ファン
トム電源の場合でもインピーダンス変換器を動作させる
電源電圧は、内蔵電池の電圧程度に設定されており、電
源電圧が低いことから信号の振幅が取れず、許容入力音
圧レベルが低くなっている。また、ファントム電源使用
時に電源電圧を高くできるように負荷抵抗値を設定した
としても、電池使用時にはこの負荷抵抗値が支障となら
ないようにしなければならないため、許容入力音圧レベ
ルを高くできない。この許容入力音圧レベルを高くする
ためには電圧の高い電池を使用するようにすればよい
が、電圧の高い電池は高価であり、あまり一般的ではな
いため入手に支障をきたすこともあり、電池にはUM−
3等1.5Vのものを用いているのが通例である。更
に、DC−DCコンバータを用いて電池の電圧を昇圧し
て駆動することも考えられるが、ノイズ対策も含めて複
雑化し、高価となる欠点がある。そのため、電池使用の
場合は電池で可能な最大許容入力音圧レベルで良いが、
ファントム電源使用時には電池使用時より大きな最大許
容入力音圧レベルが得られることが望まれている。
【0005】そこでこの考案の目的は、ファントム電源
使用時には電池電源使用時より大きな最大許容入力音圧
レベルが得られるマイクロホンの電源による制御回路を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この考案は、インピーダンス変換器を有し、このイ
ンピーダンス変換器を動作させるための電源を内蔵電池
とファントム電源のいずれからでも得られるようにした
マイクロホンの電源による制御回路において、上記イン
ピーダンス変換器に含まれているFETのソース側とシ
ールド線との間に、上記インピーダンス変換器の負荷抵
抗となる複数の抵抗素子を直列に接続するとともに、所
定の上記抵抗素子間の接続点と上記シールド線との間
に、オン・オフ制御用の外部制御端子を有し、上記内蔵
電池による電圧でオン、上記ファントム電源による電圧
でオフとなるアナログスイッチを接続し、上記内蔵電池
使用時と記ファントム電源使用時とで上記インピーダ
ンス変換器の負荷抵抗の抵抗値を変化させるようにした
ことを特徴としている
【0007】
【作用】例えば、FETのソース側とシールド線との間
に2つの抵抗素子が直列に接続され、その2つの抵抗素
子間の接続点とシールド線との間にアナログスイッチが
接続されているとすると、電源として内蔵電池を使用す
る場合には、アナログスイッチがオンとなるため、一方
の抵抗素子のみがインピーダンス変換器の負荷抵抗とな
る。これに対して、電源としてファントム電源を使用す
る場合には、アナログスイッチがオフとなるため、両方
の抵抗素子がインピーダンス変換器の負荷抵抗となる。
すなわち、ファントム電源使用時には、インピーダンス
変換器の負荷抵抗が大きくなるため、信号電圧の振幅を
大きくでき、内蔵電池使用時より大きな最大許容音圧レ
ベルを得ることができる。
【0008】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図1により説明
する。なお、上述した従来例と実質的に同じ構成要素に
は、同一参照番号を付して、その詳細な説明は省略す
る。
【0009】この実施例においては、図3の負荷抵抗1
4を直列接続された2段の負荷抵抗21,22で構成
し、これら負荷抵抗21と22の接続点にアナログスイ
ッチとして動作するFET23のソースを接続してい
る。FET23はP形接合型のFETを使用し、そのド
レインはシールド端子6に接続され、ゲートは定電流ダ
イオード7とツェナーダイオード17の出力側との間に
接続されている。24は、ファントム電源を使用しない
時にFET23のゲート電位を端子6と同電位にするた
めの抵抗である。これ以外の構成は上述した従来例と同
じである。
【0010】内蔵電池15でマイクロホンユニット13
を動作させる場合には、アナログスイッチとして動作す
るFET23のゲート電位は0Vであることから、FE
T23はオンすなわちアナログスイッチはオン状態にな
り、インピーダンス変換器5の負荷抵抗は抵抗21のみ
が作用し、負荷抵抗値は小さくなる。一方、ファントム
電源を使用すると、FET23のゲートには定電流ダイ
オード7の出力電圧が印加され、ゲート電位は高くな
る。これによりFET23はオフすなわちアナログスイ
ッチはオフ状態になり、インピーダンス変換器5の負荷
抵抗は抵抗21と22の2つが作用し、負荷抵抗は大き
くなる。このように、内蔵電池15を電圧の高い電池を
使用することなく、ファントム電源を使用する場合には
インピーダンス変換器5を動作させる電源電圧を高くさ
せると同時に負荷抵抗値を大きくすることが可能にな
り、ファントム電源使用時には信号電圧の振幅を大きく
することができ、最大許容入力音圧レベルを大きくする
ことができる。
【0011】図2はこの実施例の更に具体的な回路で、
インピーダンス変換器5にはバイアス内蔵型の例えば2
SK660型のFETを使用し、抵抗21は5.1KΩ
の抵抗を、そして抵抗22は10KΩの抵抗を使用し
た。なお、31はインピーダンス変換器5のFET9の
インピーダンスを下げるためのトランジスタ、32はこ
のトランジスタ31のバイアス用抵抗、33は同じくト
ランジスタ31のバイアス用ダイオードである。その結
果、インピーダンス変換器5のFET9のドレインに印
加される電圧は、内蔵電池使用時には従来と同様に、
1.3V程度であるが、ファントム電源使用時には、従
来が1.5V程度であったものが、4.3V程度に高く
させることができた。また、内蔵電池使用時の感度(0
dB・1V/Pa)、固有雑音の等価音圧レベル、最大
許容入力音圧レベル、そしてダイナミックレンジはそれ
ぞれ、−48.4(dB/Pa)、22.4dBsp
l、123.9dBspl、そして101.5dBであ
った。一方、ファントム電源使用時のこれらに対応する
値は、それぞれ−46.3(dB/Pa)、22.1d
Bspl、139.1dBspl、117.0dBであ
った。このようにファントム電源使用時には最大許容入
力音圧レベルが大きくなることから、ダイナミックレン
ジが大きくなることが判った。
【0012】なお、上述実施例においてはコンデンサマ
イクロホンを例に取って説明したが、圧電型マイクロホ
ンのようにインピーダンス変換器を必要とする他の形式
のマイクロホンにも適用できることは勿論である。
【0013】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、内蔵電池使用時とファントム電源使用時とで、アナ
ログスイッチによりインピーダンス変換器の負荷抵抗値
が自動的に切り換えられ、ファントム電源使用時には内
蔵電池使用時よりもその負荷抵抗値が大きくされるた
め、信号電圧の振幅を大きくでき、最大許容音圧レベル
を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のマイクロホンの電源による制御回路
の一実施例を示す回路図である。
【図2】この考案の具体例を示す回路図である。
【図3】従来のマイクロホンの電源による制御回路の一
例を示す回路図である。
【符号の説明】
1,2 端子 3 トランス 5 インピーダンス変換器 6 シールド端子 13 コンデンサマイクロホンユニット 21,22 負荷抵抗 23 FET

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インピーダンス変換器を有し、このイン
    ピーダンス変換器を動作させるための電源を内蔵電池と
    ファントム電源のいずれからでも得られるようにしたマ
    イクロホンの電源による制御回路において、上記インピーダンス変換器に含まれているFETのソー
    ス側とシールド線との間に、上記インピーダンス変換器
    の負荷抵抗となる複数の抵抗素子を直列に接続するとと
    もに、所定の上記抵抗素子間の接続点と上記シールド線
    との間に、オン・オフ制御用の外部制御端子を有し、上
    記内蔵電池による電圧でオン、上記ファントム電源によ
    る電圧でオフとなるアナログスイッチを接続し、上 記内
    蔵電池使用時と記ファントム電源使用時とで上記イン
    ピーダンス変換器の負荷抵抗の抵抗値を変化させるよう
    にしたことを特徴とするマイクロホンの電源による制御
    回路。
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