JP2014085568A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】像保持体との隙間から洩れたトナーが塊となって像保持体上に落下するボタ落ちの発生を抑制することで画像の汚れを抑える。
【解決手段】現像装置が、像保持体の、上方から下方に移動する領域に対向して配置され、像保持体への対向領域が下方から上方に移動する向きに回転しながらトナーとキャリアとを含む現像剤を搬送して像保持体上の静電潜像をトナーで現像する搬送ロールと、搬送ロールよりも上方において上記像保持体に対向し像保持体への対向領域が下方から上方に移動する向きに回転して像保持体との隙間から洩れるトナーを捕捉する第1の捕捉ロールと、上記像保持体との間に上記第1の捕捉ロールを挟み、第1の捕捉ロールから離れた位置に像保持体側の端部を有し通気路の壁面を成す覆い部材と、第1の捕捉ロールに捕捉されたトナーを第1の捕捉ロールから掻き落とす掻落し部材とを備えた。
【選択図】 図4

Description

本発明は、現像装置および画像形成装置に関する。
従来、像保持体上の静電潜像をトナーで現像する現像装置において、トナー搬送用の搬送ロール上に現像後に残留しているトナーの回収のための部材を設けることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、トナー搬送用の搬送ロールの下方に配置されて、現像装置と像保持体の隙間からのトナーの洩れ出しを防止するシールロールを設けることが知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、トナー搬送用の搬送ロールの上方に平面でかつ平滑な部材を配置し、この部材に付着する紙粉やトナーを、大きな塊とならないうちにこの部材を振動させて落下させることが知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開平11−231652号公報 特開2006−084900号公報 特開2008−292798号公報
本発明は、像保持体との隙間から洩れたトナーが塊となって像保持体上に落下するボタ落ちの発生を抑制することで画像の汚れを抑えた現像装置および画像形成装置を提供することを目的とするものである。
請求項1の現像装置は、
静電潜像が形成され、上方から下方に移動する領域を含んで周回移動する像保持体の、その領域に対向して配置され、像保持体への対向領域が下方から上方に移動する向きに回転しながらトナーとキャリアとを含む現像剤を搬送して像保持体上の静電潜像をトナーで現像する搬送ロールと、
上記搬送ロールよりも上方において上記像保持体に対向し像保持体への対向領域が下方から上方に移動する向きに回転して像保持体との隙間から洩れるトナーを捕捉する第1の捕捉ロールと、
上記像保持体との間に上記第1の捕捉ロールを挟み、第1の捕捉ロールから離れた位置に像保持体側の端部を有し像保持体から離れる向きに広がって、上面が像保持体から離れる向きに空気が流れる通気路の壁面を成す覆い部材と、
上記第1の捕捉ロールの、上方から下方に移動する領域において第1の捕捉ロールに接触し第1の捕捉ロールに捕捉されたトナーを第1の捕捉ロールから掻き落とす掻落し部材とを備えたことを特徴とする。
請求項2の現像装置は、請求項1の現像装置において、
上記第1の捕捉ロールと、上記覆い部材の上記像保持体側の端部との間に、像保持体と第1の捕捉ロールとの間の隙間よりも広い間隔の空気流路を有することを特徴とする。
請求項3の現像装置は、請求項1又は2の現像装置において、
上記第1の捕捉ロールと上記覆い部材との間に配置されて回転する第2の捕捉ロールをさらに備えたことを特徴とする。
請求項4の現像装置は、請求項1から3の現像装置において、
上記第2の捕捉ロールが、上記第1の捕捉ロールとの間に、第1の捕捉ロールと上記像保持体との間の隙間よりも広い空気流路を空けた位置に配置され、第1の捕捉ロールとの対向領域が上方から下方に移動する向きに回転するロールであることを特徴とする。
請求項5の画像形成装置は、
静電潜像が形成され、上方から下方に移動する領域を含んで周回移動する像保持体と、
上記像保持体上の静電潜像をトナーで現像して像保持体上にトナー像を形成する現像装置と、
上記像保持体上のトナー像を用紙上に転写する転写装置と、
用紙上に転写されたトナー像を用紙上に定着する定着装置とを備え、
上記現像装置が、
上記像保持体の、上方から下方に移動する領域に対向して配置され、像保持体への対向領域が下方から上方に移動する向きに回転しながらトナーとキャリアとを含む現像剤を搬送して像保持体上の静電潜像をトナーで現像する搬送ロールと、
上記搬送ロールよりも上方において上記像保持体に対向し像保持体への対向領域が下方から上方に移動する向きに回転して像保持体との隙間から洩れるトナーを捕捉する第1の捕捉ロールと、
上記像保持体との間に上記第1の捕捉ロールを挟み、第1の捕捉ロールから離れた位置に像保持体側の端部を有し像保持体から離れる向きに広がって、上面が像保持体から離れる向きに空気が流れる通気路の壁面を成す覆い部材と、
上記第1の捕捉ロールの、上方から下方に移動する領域において第1の捕捉ロールに接触し第1の捕捉ロールに捕捉されたトナーを該第1の捕捉ロールから掻き落とす掻落し部材とを備えた現像装置であることを特徴とする。
請求項1の現像装置および請求項5の画像形成装置によれば、上記第1の補足ロールと上記掻落し部材を備えていない場合と比較して、上記覆い部材の上記像保持体側の端部等からのボタ落ちの発生を抑制することができる。
請求項2の現像装置によれば、請求項1の現像装置において上記空気流路を有していない場合と比較して、現像装置からのトナーを含んだ空気の、現像装置内圧上昇による不用意な洩れ出しを抑制することができる。
請求項3の現像装置によれば、請求項1又は2の現像装置において上記第2の補足ロールを備えていない場合と比較して、上記覆い部材の上記像保持体側の端部へのトナーの堆積量を抑制することができる。
請求項4の現像装置によれば、請求項3の現像装置において上記空気流路が上記第2の補足ロールと上記覆い部材との間に空けられている場合と比較して、上記通気路へのトナーの洩れ量を抑制することができる。
本発明の画像形成装置の第1実施形態を示す構成図である。 第1実施形態の現像装置の内部構成を示す模式図である。 図2の現像装置における洩れ現像剤回収部の周辺を拡大して示した拡大図である。 第2実施形態の現像装置における洩れ現像剤回収部の周辺を拡大して示した拡大図である。 第2実施形態における第1の補足ロールと第2の補足ロールの隙間の位置を説明する説明図である。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[画像形成装置の全体構成]
図1は、本発明の画像形成装置の第1実施形態を示す構成図である。
図1に示す画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の各色毎に画像形成部10Y,10M,10C,10Kを並列的に配置してなるタンデム型のカラープリンタである。この画像形成装置1では、単色の画像がプリントされるほか、4色のトナー像からなるフルカラーの画像がプリントされる。トナーカートリッジ18Y,18M,18C,18Kには、YMCK各色のトナーが収容されている。
4つの画像形成部10Y,10M,10C,10Kは、ほぼ同様の構成を有しているため、これらを代表してイエローに対応する画像形成部10Yを取り上げて説明する。また、以下の説明では、画像形成部10Yの構成要素について、符号に各色を表すYMCKの添え字を付すことを省略する。
画像形成部10Yは、感光体ドラム11、帯電器12、露光器13、現像装置20、一次転写器15、および感光体クリーナ16を備えている。現像装置20は、本発明の現像装置の一実施形態である。また、この現像装置20は、本発明の画像形成装置における現像装置の一例にも相当している。また、感光体ドラム11は、本発明にいう像保持体の一例に相当する。
感光体ドラム11は円筒状の基体表面に感光体層が設けられたものであり、表面に形成される像を保持して円筒の軸周りである矢印A方向に回転する。帯電器12、露光器13、現像装置20、一次転写器15、および感光体クリーナ16は、感光体ドラム11の周囲に矢印Aの方向の順に配置されている。
帯電器12は、感光体ドラム11の表面を帯電させる装置である。帯電器12は、感光体ドラム11の表面に接触する帯電ロールである。帯電器12には、現像装置20におけるトナーと同極性の電圧が印加されており、接触する感光体ドラム11の表面を帯電させる。露光器13は、感光体ドラム11の表面に露光光を照射して露光する装置である。露光器13は、画像形成装置1外部から供給される画像信号に応じたレーザ光を発光し、レーザ光で感光体ドラム11を走査する。現像装置20は、現像剤を用いて感光体ドラム11の表面を現像する。現像装置20にはトナーカートリッジ18Yからトナーが供給される。現像装置20は、キャリアとトナーが混合された現像剤を撹拌することでトナーおよびキャリアを帯電し、帯電したトナーで感光体ドラム11表面を現像する。一次転写器15は、中間転写ベルト30を挟んで感光体ドラム11に対向したロールである。一次転写器15は、感光体ドラム11に対する電圧が印加されることで、感光体ドラム11上のトナー像を中間転写ベルト30に転写する。感光体クリーナ16は、感光体ドラム11の表面のうち、一次転写器15で転写が行われた部分に残ったトナー等の不要物を除去することによって、感光体ドラム11の表面を清掃する。
画像形成装置1には、中間転写ベルト30、定着装置60、用紙搬送部80、および制御部1Aも備えられている。中間転写ベルト30は、ベルト支持ロール31〜35に架け渡された無端のベルトである。中間転写ベルト30は、画像形成部10Y,10M,10C,10K、および二次転写器50を経由する矢印Bの方向に循環移動する。中間転写ベルト30には、画像形成部10Y,10M,10C,10Kから各色のトナー像が転写される。中間転写ベルト30は、これら各色のトナー像を保持しながら移動する。
二次転写器50は、ベルト支持ロール31〜35の一つであるバックアップロール34との間に中間転写ベルト30および用紙Pを挟んで回転するロールである。二次転写器50は、トナーの帯電極性とは逆極性の電圧が印加されることで、中間転写ベルト30上のトナー像を用紙Pに転写する。
上記の一次転写器15、中間転写ベルト30、および二次転写器50を合わせたものが、本発明にいう転写装置の一例に相当する。
定着装置60は、トナー像を用紙P上に定着させる装置である。定着装置60は、加熱ロール61および加圧ロール62を備えており、加熱ロール61内には加熱器が配置されている。加熱ロール61および加圧ロール62は、定着前のトナー像が形成された用紙Pを挟んで通過させることによりトナーを加熱・加圧して、トナー像を用紙P上に定着させる。この定着装置60が、本発明にいう定着装置の一例に相当する。
用紙搬送部80は、用紙収容器Tに収容された用紙Pを取り出す取出ロール81、用紙Pを搬送する用紙搬送ロール82、用紙Pを二次転写器50に搬送するレジストレーションロール84、および、用紙Pを外部に排出する用紙排出ロール86を備えている。用紙搬送部80は、用紙Pを、二次転写器50および定着装置60を経由する用紙搬送路Rに沿って搬送する。
制御部1Aは、画像形成装置1各部の動作を制御する。
図1に示す画像形成装置1の基本動作を説明する。イエローの画像形成部10Yでは、感光体ドラム11が矢印A方向に回転駆動され、感光体ドラム11の表面が帯電器12によって帯電する。露光器13は、感光体ドラム11に、制御部1Aから渡される画像信号中の各色に対応するデータに応じた露光光をそれぞれ照射する。露光器13は、外部から供給される画像信号のうちのイエローに対応する画像信号に基づく露光光を感光体ドラム11の表面に照射することで、感光体ドラム11の表面に静電潜像を形成する。現像装置20には、トナーカートリッジ18Yからイエローのトナーが供給される。現像装置20は、感光体ドラム11の静電潜像をトナーで現像することで、トナー像を形成する。感光体ドラム11は、表面に形成されたイエローのトナー像を保持して回転する。感光体ドラム11の表面に形成されたトナー像は、一次転写器15によって中間転写ベルト30に転写される。転写後、感光体ドラム11に残留したトナーは、感光体クリーナ16によって除去される。
中間転写ベルト30は、矢印B方向に巡回移動している。
イエロー以外の色に対応する画像形成部10M,10C,10Kは、画像形成部10Yと同様、それぞれの色に対応するトナー像を形成し、中間転写ベルト30に、画像形成部10Yで転写されたトナー像に重ねて、それぞれの色のトナー像を転写していく。
用紙収容器Tからは、用紙Pが取出ロール81によって取り出される。用紙Pは、用紙搬送ロール82およびレジストレーションロール84によって、用紙搬送路Rを二次転写器50に向かう矢印C方向に搬送される。レジストレーションロール84は、用紙Pを、中間転写ベルト30上にトナー像が転写されるタイミングに基づいて二次転写器50に送り込む。二次転写器50は、中間転写ベルト30のトナー像を用紙Pに転写する。トナー像が転写された用紙Pは二次転写器50から定着装置60に搬送され、用紙P上に転写されたトナー像が定着される。このようにして、用紙P上に画像が形成される。画像が形成された用紙Pは用紙排出ロール86によって画像形成装置1の外部に排出される。二次転写器50による転写後、中間転写ベルト30に残留したトナーは、ベルトクリーナ70によって除去される。
[現像装置]
図2は、第1実施形態の現像装置の内部構成を示す模式図である。
尚、この図2に示す構成は、YMCKの各色について共通であるため、以下の説明では、現像装置の符号を含む構成要素の符号に各色を表すYMCKの添え字を付すことを省略する。
現像装置20は、収容器21、第1現像ロール22、第2現像ロール24、第1撹拌搬送部材25、第2撹拌搬送部材26、パドル部材27を備えている。第2現像ロール24が、本発明にいう搬送ロールの一例に相当する。
第1現像ロール22および第2現像ロール24は円筒状の部材であり、感光体ドラム11に対して周面が対向するように上下に並んで配置されている。ここで、第1現像ロール22および第2現像ロール24の延伸方向を軸方向Yと称する。第1現像ロール22は、矢印Aの方向に回転する感光体ドラム11の周面が移動する方向において、第2現像ロール24よりも下流側に配置されている。現像装置20は、2つの現像ロール22,24によって現像能力を高めることによって、画像形成速度の高速化に対応している。
収容器21は、現像装置20の各部を支持するとともに現像剤を収容している。
収容器21は、第1現像ロール22および第2現像ロール24が配置された主空間210を区画する第1のカバー21aと、この第1のカバー21aとの間に間隔を開けて配置された第2のカバー21bとを有している。第1のカバー21aが、本発明にいう覆い部材の一例に相当する。
第2のカバー21bの、感光体ドラム11とは反対側には、開口21b_1が設けられている。そして、この開口21b_1から、不図示の吸引装置によって、第1のカバー21aと第2のカバー21bとの間の空気が矢印D方向に吸引されている。この吸引により、主空間210から、この第1のカバー21aと第2のカバー21bとの間の空間に洩れたトナーが除去される。第1のカバー21aと第2のカバー21bとの間の空間が、本発明にいう通気路の一例に相当する。
主空間210には、第1現像ロール22および第2現像ロール24の他に、パドル部材27も配置されている。パドル部材27は軸方向Yに延びた回転軸に板状のパドルが立設した構造を有する。パドル部材27は、図2における時計回りに回転する。主空間210の下部には、現像剤が搬送される第1搬送路211が形成されている。また、第1搬送路211に隣接して、第2搬送路212が設けられている。第1現像ロール22および第2現像ロール24は、主空間210の、第1搬送路211よりも感光体ドラム11側であって、第1搬送路211の斜め上方に配置されている。
第1撹拌搬送部材25および第2撹拌搬送部材26は、収容器21内の現像剤を撹拌しながら搬送する部材である。第1撹拌搬送部材25は第1搬送路211に配置されており、第2撹拌搬送部材26は第2搬送路212に配置されている。第1撹拌搬送部材25および第2撹拌搬送部材26のそれぞれは、軸方向Yに延びた回転軸の周囲に螺旋状の羽根が設けられた構造を有する。
上述したように、第1撹拌搬送部材25および第2撹拌搬送部材26は互いに並んで配置されており、第1撹拌搬送部材25は第1現像ロール22に隣接している。また、パドル部材27は、第1撹拌搬送部材25よりも上方に配置されている。第1撹拌搬送部材25および第2撹拌搬送部材26が配置された第1搬送路211と第2搬送路212とは、現像剤の搬送方向である軸方向Y中央部分が仕切部213で仕切られている。仕切部213の軸方向Y両端部分には現像剤の連絡口が設けられている。第1撹拌搬送部材25および第2撹拌搬送部材26によって、現像剤は、第1搬送路211および第2搬送路212を往復搬送され、この連絡口を通じて相手側の搬送路に引き渡される。
収容器21の第1搬送路211には、トナーカートリッジ18Y〜18K(図1参照)からのトナーの供給口が設けられている。この供給口から供給されたトナーと、磁性粒子であるキャリアとが混合された現像剤が、第1撹拌搬送部材25および第2撹拌搬送部材26によって撹拌されることで、この現像剤のキャリアおよびトナーが帯電する。
第1現像ロール22の内部には第1磁石221が配置されており、現像剤を第1現像ロール22に引き付ける。また、第2現像ロール24の内部には第2磁石241が配置されており、現像剤を第2現像ロール24に引き付ける。第1現像ロール22および第2現像ロール24のそれぞれは回転することで、主空間210の現像剤を感光体ドラム11の表面へと搬送する。第1実施形態において、第1現像ロール22は矢印E方向に回転し、第2現像ロール24は第1現像ロール22とは反対方向である矢印F方向に回転する。すなわち、第1現像ロール22および第2現像ロール24は、互いに向き合う周面が同じ向きに移動するように回転する。第1現像ロール22は、第1現像領域d1で感光体ドラム11と対向する周面が、感光体ドラム11周面の移動方向と同じ向きに移動する。第2現像ロール24は、第2現像領域d2で感光体ドラム11と対向する周面が、感光体ドラム11周面の移動方向とは逆向きに移動する。
また、主空間210には、層規制部材281および案内部材282が設けられている。層規制部材281は第1現像ロール22に端縁を向けた板状の部材であり、この層規制部材281と第1現像ロール22との隙間によって、第1現像ロール22上の現像剤層の厚さが規制される。案内部材282は第2現像ロール24とパドル部材27との間に渡された板状の部材であり、第2現像ロール24に搬送され戻ってきた現像剤をパドル部材27に案内する。
[現像装置の動作]
現像装置20の動作を説明する。第1撹拌搬送部材25および第2撹拌搬送部材26の回転に伴い、現像剤が撹拌されながら、第1搬送路211および第2搬送路212を搬送される。撹拌によって現像剤のキャリアとトナーは帯電する。現像剤は、連絡口を経由して第1搬送路211と第2搬送路212との間で引き渡される。
第1撹拌搬送部材25によって搬送される現像剤は、第1磁石221によって第1現像ロール22に引き付けられ、第1現像ロール22上に支持されて矢印Eの方向に移動する。現像剤は、層規制部材281によって厚さが規制された後、一部が第2現像ロール24に移る。第2現像ロール24上に移った現像剤は、第2現像ロール24によって感光体ドラム11と対向する第2現像領域d2に搬送される。第1現像ロール22上に残った現像剤は感光体ドラム11と対向する第1現像領域d1に搬送される。
感光体ドラム11は、第1現像ロール22および第2現像ロール24と対向する2か所で現像剤と接触する。現像剤中のトナーが感光体ドラム11の静電潜像に付着することでトナー像が形成される。第1現像ロール22に支持された現像剤のうち感光体ドラム11に一部のトナーが移行した後の現像剤は、第1現像ロール22によって搬送されて第1撹拌搬送部材25に戻る。また、第2現像ロール24に支持された現像剤のうち感光体ドラム11に一部のトナーが移行した後の現像剤は、第2現像ロール24によって搬送された後、案内部材282に案内されてパドル部材27に至る。これらの現像剤はパドル部材27で撹拌され第1撹拌搬送部材25の上に落ちる。
主空間210の内部には、上述した現像装置20の動作に伴い、現像剤中のトナーが浮遊してなるクラウドが発生している。このクラウドとなったトナーの一部は、感光体ドラム11と第1のカバー21aとの間に存在するいくつかの隙間から、この第1のカバー21aと第2のカバー21bとの間の空間に洩れる。洩れたトナーは、上述した開口21b_1からの吸引により除去される。
ここで、第1のカバー21aにおける、第2現像ロール24の上方に張り出した部分の感光体ドラム11側の端部と感光体ドラム11との間には、この第2現像ロール24の上方にクラウドとなって洩れたトナーを回収する洩れ現像剤回収部29が配置されている。
仮に、この洩れ現像剤回収部29が設けられておらず、第1のカバー21aが感光体ドラム11の近傍まで張り出していたと仮定する。この場合、第1のカバー21aと感光体ドラム11との隙間からクラウドとなって洩れたトナーは、基本的には、上述した吸引により除去される。しかしながら、このトナーの一部は、第1のカバー21aに付着し堆積していく。このような堆積は、トナーの洩れ口である、第1のカバー21aの感光体ドラム11側の端部において生じ易い。そして、この端部に堆積したトナーの塊が、例えば自重等により落下した場合、その落下先は感光体ドラム11の周面となる恐れが高い。ここでは、このようなトナーの塊の落下のことをトナーの「ボタ落ち」と呼ぶ。このボタ落ちが発生すると、感光体ドラム11の周面が汚されて、この周面に形成されるトナー像の画質が劣化する。
ここで、上記のように張り出した第1のカバー21aの端部にシート状のシール部材を取り付け、この端部と感光体ドラム11の周面との隙間を塞ぐことが考えられる。しかしながら、第2現像ロール24が、感光体ドラム11への対向領域が下方から上方に移動する向き(矢印F)に回転している。このため、上記のシール部材が、この第2現像ロール24の回転に巻き込まれて、現像装置20の内部に引かれてしまい、結局、第1のカバー21aの端部と感光体ドラム11との間に隙間が開いてしまう可能性が高い。そして、その隙間からクラウドとなって洩れたトナーが第1のカバー21aの端部に堆積してボタ落ちが発生する恐れがある。つまり、このようなシール部材では、トナーのボタ落ちの発生を抑制することは困難である。
これに対し、この第1実施形態では、上述したボタ落ちの原因となるトナーの堆積が生じ易い場所に、洩れ現像剤回収部29が配置されている。
以下、この洩れ現像剤回収部29の構造と動作について説明する。
[洩れ現像剤回収部]
図3は、図2の現像装置における洩れ現像剤回収部の周辺を拡大して示した拡大図である。
洩れ現像剤回収部29は、第1の補足ロール291、第1の掻落し部材292、第2の補足ロール293、および第2の掻落し部材294を備えている。
第1の補足ロール291が本発明にいう第1の補足ロールの一例に相当し、第2の補足ロール293が本発明にいう第2の補足ロールの一例に相当する。また、第1の掻落し部材292が、本発明にいう掻落し部材の一例に相当する。
第1の補足ロール291は、軸方向Yに延びるロールであり、感光体ドラム11との間に隙間を開けて配置されている。第1の補足ロール291は、第2現像ロール24よりも上方において感光体ドラム11に対向し、感光体ドラム11への対向領域が下方から上方に移動する向き(矢印G1)に回転する。そして、第1の補足ロール291は、感光体ドラム11との隙間からクラウドとなって洩れたトナーを周面に補足して感光体ドラム11から離す方向(矢印H1方向)に搬送する。
第1の掻落し部材292は、第1の補足ロール291の周面のうち、感光体ドラム11側とは反対側の、上方から下方に移動する領域に先端が接している。第1の補足ロール291と感光体ドラム11との隙間からクラウドとなって洩れたトナーは、この第1の補足ロール291の周面に補足される。そして、この補足されたトナーの一部は、後述するように配置された第2の補足ロール293の周面へと移行する。また、第1の補足ロール291の周面に補足されたトナーの他の一部は、第1の掻落し部材292が接触している箇所へと搬送され、第1の掻落し部材292によって掻き落される。掻き落されたトナーは、矢印H1が示すように第1の補足ロール291と第2の補足ロール293との間の隙間から第2現像ロール24へと落下する。
第2の補足ロール293は、軸方向Yに延びるロールであり、第1の補足ロール291に接触しない程度に近接して配置されている。そして、この第2の補足ロール293と第1のカバー21aの端部との間が、第1の補足ロール291と感光体ドラム11との隙間よりも広い隙間となっている。この第2の補足ロール293と第1のカバー21aの端部との間の隙間が、本発明にいう空気流路の一例に相当する。
第2の補足ロール293は、第1の補足ロール291の回転方向(矢印G1方向)と同じ方向(矢印G2方向)に回転する。この第2の補足ロール293は、第1の補足ロール291の周面から移行してきたトナーを周面に支持する。また、第1の補足ロール291と感光体ドラム11との隙間からクラウドとなって洩れて、この第2の補足ロール293まで漂ってきたトナーを補足する。そして、第2の補足ロール293は、第1の補足ロール291の周面から移行してきたトナーや上記のように補足したトナーを感光体ドラム11や第1の補足ロール291から離す方向(矢印H2方向)に搬送する。
第2の掻落し部材294は、第2の補足ロール293の周面のうち、第1の補足ロール291側とは反対側の、上方から下方に移動する領域に先端が接しており、周面に補足されて搬送されたトナーを周面から掻き落す。掻き落されたトナーは、矢印H2が示すように第2の補足ロール293と第1のカバー21aの端部との間の隙間から第2現像ロール24へと落下する。
また、第1のカバー21aの端部には、この端部まで漂ってきたトナーが付着する。この端部上のトナーは、感光体ドラム11からは離れた、第2の補足ロール293と第1のカバー21aの端部との間の隙間から第2現像ロール24へと落下することがある。
上述した2つの隙間から第2現像ロール24へと落下したトナーは、この第2現像ロール24の矢印F方向の回転によって、矢印Iが示すように主空間210内部へと搬送され、さらに、案内部材282によってパドル部材27(図2参照)に案内される。
このように、この第1実施形態では、クラウドとなって洩れたトナーは、第1の補足ロール291と第2の補足ロール293によって常時補足され、堆積して塊となりボタ落ちが発生する前に、感光体ドラム11から離れた箇所で第2現像ロール24へと落される。
また、この第1実施形態では、第1の補足ロール291で補足されたトナーの一部は第2現像ロール24へと移行し、この第1の補足ロール291よりも感光体ドラム11から離れた箇所へと搬送されて第2現像ロール24へと落される。
落とされたトナーは、案内部材82およびパドル部材27(図2参照)によって第1搬送路211へと戻される。
ここで、仮に、第2の補足ロール293と第1のカバー21aの端部の隙間が、この第1実施形態とは異なり、第1の補足ロール291と感光体ドラム11の隙間よりも狭く、空気流路となるには不十分な隙間であったとする。
現像に際し、第1の現像ロール22や第2現像ロール24の周面の、感光体ドラム11に対向する部分には、感光体ドラム11に触れて感光体ドラム11の周面へとトナーを移行させる、現像剤の穂立ちが形成される。そして、表面に現像剤の穂立ちが形成された第1の現像ロール22や第2現像ロール24が回転すると、この穂立ちによって空気が主空間210内部へと掻きこまれる。このとき、第2の補足ロール293と第1のカバー21aの端部の隙間が上記のように狭いと、穂立ちによって掻き込まれた空気の逃げ道が狭く、その結果、主空間210の内圧が上昇しがちとなる。
そして、この内圧が高まり過ぎると、第1の補足ロール291と感光体ドラム11の隙間や、現像装置20の収容器21における他の隙間や部材どうしの合わせ目等から、トナーのクラウドを含んだ空気が不用意に洩れ出し易くなる。このような不用意な洩れ出しは、画像形成装置1内の各所に動作不良等を引き起こす恐れがある。例えば、第1の補足ロール291と感光体ドラム11の隙間から第1のカバー21aと第2のカバー21bとの間の空間へのクラウドを含んだ空気の不用意な洩れ出しが起こると、この空間へのトナーの洩れ量が増える。このような洩れ量の増加は、この空間からから空気を吸引している吸引装置におけるフィルタの目詰まりを生じさせ吸引能力の低下等を引き起こす恐れがある。
これに対し、第1実施形態では、第2の補足ロール293と第1のカバー21aの端部の隙間が、第1の補足ロール291と感光体ドラム11の隙間よりも広くなっている。主空間210内部へと掻きこまれた空気は、矢印Jが示すように、この相対的に広い隙間から第1のカバー21aと第2のカバー21bとの間の空間へと常時逃がされる。
このため、第2の補足ロール293と第1のカバー21aの端部の隙間が上記のように狭い場合と比較して、主空間210の内圧上昇が抑えられる。延いては、トナーのクラウドを含んだ空気の、内圧上昇による不用意な洩れ出しが抑えられる。
尚、第1実施形態では、第1の補足ロール291と第1のカバー21aの端部との間に、第1の補足ロール291の回転方向と同方向に回転する補足ロールが1個配置された形態が例示されている。しかしながら、第1の補足ロール291と第1のカバー21aの端部との間には、このような補足ロールを複数個配置しても良い。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の第2実施形態の説明にあたっては、これまで説明してきた第1実施形態における各要素と同一の要素には同一の符号を付けて示し、第1実施形態との相違点について説明する。また、第2実施形態の画像形成装置の全体構成は、図1に示す第1実施形態の画像形成装置1の全体構成と同一であるので、この第2実施形態の画像形成装置の全体構成については図示および説明を割愛する。
第2実施形態は、現像装置における洩れ現像剤回収部の構成が、上述した第1実施形態と異なっている。以下、第2実施形態について、この洩れ現像剤回収部に注目して説明を行う。
また、洩れ現像剤回収部の構成は、YMCKの各色について共通であるため、以下の説明では、符号に各色を表すYMCKの添え字を付すことを省略する。また、この洩れ現像剤回収部の説明において参照する感光体ドラムについても符号を単に11とする。
図4は、第2実施形態の現像装置における洩れ現像剤回収部の周辺を拡大して示した拡大図である。
この図4に示す洩れ現像剤回収部100は、第1の補足ロール101、第1の掻落し部材102、第2の補足ロール103、および第2の掻落し部材104を備えている。
第2実施形態では、第1の補足ロール101が本発明にいう第1の補足ロールの一例に相当し、第2の補足ロール103が本発明にいう第2の補足ロールの一例に相当する。また、第1の掻落し部材102が、本発明にいう掻落し部材の一例に相当する。
第1の補足ロール101は、軸方向Yに延びるロールであり、感光体ドラム11との間に隙間を開けて配置されている。第1の補足ロール101は、第2現像ロール24よりも上方において感光体ドラム11に対向し、感光体ドラム11への対向領域が下方から上方に移動する向き(矢印K1)に回転する。そして、第1の補足ロール101は、感光体ドラム11との隙間からクラウドとなって洩れたトナーを周面に補足して感光体ドラム11から離す方向(矢印L1方向)に搬送する。
第1の掻落し部材102は、第1の補足ロール101のうち、感光体ドラム11側とは反対側の、上方から下方に移動する領域に先端が接しており、この周面に補足されて搬送されたトナーをこの周面から掻き落す。掻き落されたトナーは、矢印L1が示すように第1の補足ロール101と第2の補足ロール103との間の隙間から第2現像ロール24へと落下する。
第2の補足ロール103は、軸方向Yに延びるロールであり、第1の補足ロール101との間に、この第1の補足ロール101と感光体ドラム11との隙間よりも広い隙間を開けて配置されている。この第1の補足ロール101と第2の補足ロール103との間の隙間も、本発明にいう空気流路の一例に相当する。一方、この第2の補足ロール103と第1のカバー21aの端部は、この端部が第2の補足ロール103に接触しない程度に近接している。
第2の補足ロール103は、第1の補足ロール101の回転方向(矢印K1方向)と逆方向(矢印K2方向)に回転する。そして、第2の補足ロール103は、感光体ドラム11との隙間や、第1の補足ロール101との隙間からクラウドとなって洩れたトナーを周面に補足して第1のカバー21aの端部から離す方向(矢印L2方向)に搬送する。
さらに、上記のように第1のカバー21aの端部に近接している第2の補足ロール103は、この第1のカバー21aの端部に付着したトナーについても、第2の補足ロール103の周面に触れる程度に堆積するとこの周面に補足して搬送する。これにより、第1のカバー21aの端部についても、トナーが堆積して大きな塊になる前の段階で搬送されることとなる。
第2の掻落し部材104は、第2の補足ロール103の周面の、第1の補足ロール101に対向して上方から下方に移動する部分に先端が接しており、この周面に補足されて搬送されて来るトナーをこの周面から掻き落す。掻き落されたトナーは、矢印L2が示すように、第1の補足ロール101から掻き落されたトナーと同様に第1の補足ロール101と第2の補足ロール103との間の隙間から第2現像ロール24へと落下する。
第1の補足ロール101と第2の補足ロール103との間の隙間から第2現像ロール24へと落下したトナーは、この第2現像ロール24の矢印F方向の回転によって、矢印Mが示すように主空間210内部へと搬送される。そして、その搬送されたトナーは、さらに、案内部材282によってパドル部材27(図2参照)に案内される。
このように、第2実施形態でも、クラウドとなって洩れたトナーが、第1の補足ロール291と第2の補足ロール293によって常時補足搬送され、堆積して塊となりボタ落ちが発生する前に、感光体ドラム11から離れた箇所で第2現像ロール24へと落される。落とされたトナーは、案内部材82およびパドル部材27(図2参照)によって第1搬送路211へと戻される。
また、第2実施形態でも、穂立ちによって主空間210内部へと掻き込まれた空気は、矢印Nが示すように、相対的に広い第1の補足ロール291と第2の補足ロール293の隙間から第1のカバー21aと第2のカバー21bとの間の空間へと逃げる。
このため、第1の補足ロール291と第2の補足ロール293の隙間が、第1の補足ロール291と感光体ドラム11の隙間よりも狭い場合と比較して、主空間210の内圧上昇が抑えられる。延いては、トナーのクラウドを含んだ空気の、このような内圧上昇に起因した不用意な洩れ出しが抑えられる。
ここで、第2実施形態では、第1の補足ロール291と第2の補足ロール293の隙間の位置が、次のような位置となっている。
図5は、第2実施形態における第1の補足ロールと第2の補足ロールの隙間の位置を説明する説明図である。
この図5には、第2現像ロール24の表面に形成され、現像極で感光体ドラム11(図4参照)への現像を終えた現像剤の穂立ちが、第2現像ロール24の矢印F方向の回転に伴って移動し、やがてこの第2現像ロール24の表面上に倒れる様子が示されている。
第2現像ロール24の内部の第2磁石241(図3および図4参照)は、磁力線の出口や戻り口となる現像極や搬送極を有している。第2現像ロール24の表面では、この現像極や搬送極で現像剤の穂立ちが形成される。穂立ちは、搬送極を過ぎると第2現像ロール24の表面上に倒れる。一般に、現像装置では、この穂立ちをなす現像剤においてキャリアに付着していたトナーが、穂立ちが倒れるときの衝撃で舞い上がってクラウドが発生しがちである。
第2実施形態では、穂立ちの倒れで発生したトナーのクラウドの、第1の補足ロール101と第2の補足ロール103の隙間からの洩れが抑えられるように、この隙間の位置が、穂立ちの倒れによるクラウド発生地点よりも感光体ドラム11寄りとなっている。
以下の(1)式は、第2現像ロール24の回転方向(矢印F方向)について、現像極よりも下流側の搬送極から、第1の補足ロール101と第2の補足ロール103の隙間の中心までの距離を「X」としたときの、この距離「X」の範囲を示す式である。
0≦X≦(R+k・R・W)・・・(1)
この(1)式において、「R」は穂立ちの高さを表し、「W」は第2現像ロール24の表面の回転角速度を表す。また、「k」は定数であり10〜12の範囲となる。
この(1)式の最右辺が、搬送極から、穂立ちの倒れによるクラウド発生地点までの距離を表している。
第2実施形態では、第1の補足ロール101と第2の補足ロール103の隙間の位置が、この(1)式を満足する位置となっている。これにより、穂立ちの倒れで発生したトナーのクラウドのほとんどは、第2の補足ロール103および第1のカバー21aによって覆われた主空間210内を漂うこととなる。延いては、穂立ちの倒れで発生したトナーのクラウドの、第1の補足ロール101と第2の補足ロール103の隙間からの洩れが抑えられる。
尚、第2実施形態では、第1の補足ロール291と第1のカバー21aの端部との間には、第1の補足ロール291の回転方向と逆方向に回転する第2の補足ロール103のみが配置された形態が例示されている。しかしながら、第1の補足ロール291と、この第2の補足ロール103との間に、第1の補足ロール291の回転方向と同方向に回転する補足ロールを1個以上配置しても良い。
また、第1実施形態および第2実施形態のいずれでも、補足ロールを2つ備えた形態が示されている。しかしながら、補足ロールとして、第1実施形態における第1の補足ロール291や第2実施形態における第1の補足ロール101を1個だけ備えたものであっても良い。この場合、その1個の補足ロールと第1のカバー21aの端部との間に、その補足ロールと感光体ドラム11との隙間よりも広い隙間が設けられることとなる。
また、第1実施形態および第2実施形態のいずれでも、搬送ロールとして、第1現像ロール22および第2現像ロール24の2つのロールが示されている。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、搬送ロールは、1つのロールであってもよい。
また、第1実施形態および第2実施形態のいずれでも、本発明にいう画像形成装置の例として、帯電ロールおよびレーザ露光器を備えた構成が示されている。ただし、本発明にいう画像形成装置はこれに限られず、例えば、帯電ロールに代えてコロトロンやスコロトロンといったコロナ放電器を有するものであってもよい。また、例えば、レーザ露光器に代えて複数の発光ダイオードからなるアレイを有するものであってもよい。また、例えば、電極アレイによって画像に応じた電位を像保持体に直接に付与するものであってもよい。
また、第1実施形態および第2実施形態のいずれでも、画像形成装置の例としてタンデム型のカラープリンタが示されている。ただし、本発明にいう画像形成装置はこれに限られず、例えば、中間転写ベルトを有しないモノクロ専用プリンタであってもよい。
また、第1実施形態および第2実施形態のいずれでも、画像形成装置の例としてプリンタが示されている。ただし、本発明にいう画像形成装置はプリンタに限られず、例えば、複写機やファクシミリであってもよい。
1 画像形成装置
1A 制御部
10Y,10M,10C,10K 画像形成部
11 感光体ドラム
12 帯電器
13 露光器
15 一次転写器
16 感光体クリーナ
18Y,18M,18C,18K トナーカートリッジ
20 現像装置
21 収容器
21a 第1のカバー
21b 第2のカバー
21b_1 開口
22 第1現像ロール
24 第2現像ロール
25 第1撹拌搬送部材
26 第2撹拌搬送部材
27 パドル部材
29,100 洩れ現像剤回収部
210 主空間
211 第1搬送路
212 第2搬送路
213 仕切部
221 第1磁石
241 第2磁石
281 層規制部材
282 案内部材
291,101 第1の補足ロール
292,102 第1の掻落し部材
293,103 第2の補足ロール
294,104 第2の掻落し部材
30 中間転写ベルト
31,32,33,34,35 ベルト支持ロール
50 二次転写器
60 定着装置
61 加熱ロール
62 加圧ロール
70 ベルトクリーナ
80 用紙搬送部
81 取出ロール
82 用紙搬送ロール
84 レジストレーションロール
86 用紙排出ロール

Claims (5)

  1. 静電潜像が形成され、上方から下方に移動する領域を含んで周回移動する像保持体の該領域に対向して配置され、該像保持体への対向領域が下方から上方に移動する向きに回転しながらトナーとキャリアとを含む現像剤を搬送して該像保持体上の静電潜像をトナーで現像する搬送ロールと、
    前記搬送ロールよりも上方において前記像保持体に対向し該像保持体への対向領域が下方から上方に移動する向きに回転して該像保持体との隙間から洩れるトナーを捕捉する第1の捕捉ロールと、
    前記像保持体との間に前記第1の捕捉ロールを挟み、該第1の捕捉ロールから離れた位置に該像保持体側の端部を有し該像保持体から離れる向きに広がって、上面が該像保持体から離れる向きに空気が流れる通気路の壁面を成す覆い部材と、
    前記第1の捕捉ロールの、上方から下方に移動する領域において該第1の捕捉ロールに接触し該第1の捕捉ロールに捕捉されたトナーを該第1の捕捉ロールから掻き落とす掻落し部材とを備えたことを特徴とする現像装置。
  2. 前記第1の捕捉ロールと、前記覆い部材の前記像保持体側の端部との間に、該像保持体と該第1の捕捉ロールとの間の隙間よりも広い間隔の空気流路を有することを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 前記第1の捕捉ロールと前記覆い部材との間に配置されて回転する第2の捕捉ロールをさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の現像装置。
  4. 前記第2の捕捉ロールが、前記第1の捕捉ロールとの間に、該第1の捕捉ロールと前記像保持体との間の隙間よりも広い空気流路を空けた位置に配置され、該第1の捕捉ロールとの対向領域が上方から下方に移動する向きに回転するロールであることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項記載の現像装置。
  5. 静電潜像が形成され、上方から下方に移動する領域を含んで周回移動する像保持体と、
    前記像保持体上の静電潜像をトナーで現像して該像保持体上にトナー像を形成する現像装置と、
    前記像保持体上のトナー像を用紙上に転写する転写装置と、
    用紙上に転写されたトナー像を該用紙上に定着する定着装置とを備え、
    前記現像装置が、
    前記像保持体の、上方から下方に移動する領域に対向して配置され、該像保持体への対向領域が下方から上方に移動する向きに回転しながらトナーとキャリアとを含む現像剤を搬送して該像保持体上の静電潜像をトナーで現像する搬送ロールと、
    前記搬送ロールよりも上方において前記像保持体に対向し該像保持体への対向領域が下方から上方に移動する向きに回転して該像保持体との隙間から洩れるトナーを捕捉する第1の捕捉ロールと、
    前記像保持体との間に前記第1の捕捉ロールを挟み、該第1の捕捉ロールから離れた位置に該像保持体側の端部を有し該像保持体から離れる向きに広がって、上面が該像保持体から離れる向きに空気が流れる通気路の壁面を成す覆い部材と、
    前記第1の捕捉ロールの、上方から下方に移動する領域において該第1の捕捉ロールに接触し該第1の捕捉ロールに捕捉されたトナーを該第1の捕捉ロールから掻き落とす掻落し部材とを備えた現像装置であることを特徴とする画像形成装置。
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