JP2014085510A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙への転写の際におけるトナー像の飛散を抑制することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置が、画像データに基づくトナー像を形成し、トナー像を、搬送されてきた用紙上に、用紙の搬送に合わせて、用紙の搬送方向前端側から後端側にかけて連続的に転写するトナー像形成部と、トナー像形成部よりも用紙搬送方向下流側に配置され、トナー像形成部において用紙上に転写されたトナー像を用紙上に定着する定着部と、トナー像形成部によって形成されたトナー像が用紙上に転写される転写位置に送り込まれている用紙の、転写位置に送り込まれつつある領域を、用紙の転写を受ける面に対する裏面側から吸気する吸気部とを備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、トナー像が転写された用紙を、案内板に吸い付けてしわを伸ばしてから定着器に送り込むことが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、トナー像転写前の用紙の、トナー像が転写される面について、空気の吸引もしくは吹付けによって紙粉等を除去してから転写器に送り込むことが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、トナー像が転写された用紙を定着器へと案内する分離ブリッジの側から、その用紙に空気を吹き付けることで、その用紙と分離ブリッジとの接触を回避しつつその用紙を定着器に送り込むことが提案されている(例えば、特許文献3参照)。この特許文献3の技術では、用紙と分離ブリッジとの接触に起因した摩擦帯電により、トナーが用紙からはじかれてトナー像が乱れてしまう現象が回避される。
特開昭61−138976号公報 特開平2−73285号公報 特開2009−294298号公報
本発明は、用紙への転写の際におけるトナー像の飛散を抑制することができる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
請求項1の画像形成装置は、
画像データに基づくトナー像を形成し、トナー像を、搬送されてきた用紙上に、用紙の搬送に合わせて、用紙の搬送方向前端側から後端側にかけて連続的に転写するトナー像形成部と、
上記トナー像形成部よりも用紙搬送方向下流側に配置され、トナー像形成部において用紙上に転写されたトナー像を用紙上に定着する定着部と、
上記トナー像形成部によって形成されたトナー像が用紙上に転写される転写位置に送り込まれている用紙の、転写位置に送り込まれつつある領域を、用紙の転写を受ける面に対する裏面側から吸気する吸気部とを備えたことを特徴とする。
請求項2の画像形成装置は、請求項1の画像形成装置において、
上記トナー像形成部で形成されるトナー像が、用紙への転写の際にトナーの飛散を招く飛散トナー像であるか否かを判定する画像判定部をさらに備え、
上記吸気部が、上記画像判定部によって上記飛散トナー像であることが判定された場合にのみ上記用紙の上記領域を上記裏面側から吸気するものであることを特徴とする。
請求項3の画像形成装置は、請求項2の画像形成装置において、
上記画像判定部は、上記画像データを分析し、画像データに基づいて形成されるトナー像を、用紙上にトナーを転写させるトナー領域と、用紙上にトナーを転写させない非トナー領域とに分けたときに、トナー像が用紙搬送方向についてあらかじめ定められた基準間隔以下の非トナー領域を有し、かつ、非トナー領域に続く、用紙搬送方向後端側に、用紙搬送方向についてあらかじめ定められた基準幅以下のトナー領域が存在するトナー像である場合に、トナー像を上記飛散トナー像であると判定するものであることを特徴とする。
請求項4の画像形成装置は、請求項2又は3の画像形成装置において、
トナー像を転写する用紙が、用紙へのトナー像の転写の際にトナーの飛散を招く用紙であるか否かを判定する用紙判定部を備え、
上記吸気部は、上記用紙判定部によってトナーの飛散を招く用紙であることが判定され、さらに上記画像判定部によって上記飛散トナー像であることが判定された場合にのみ上記用紙の上記領域を上記裏面側から吸気するものであることを特徴とする。
請求項1の画像形成装置によれば、用紙を裏面側から吸気せずに転写位置に送り込む場合と比較して、その用紙への転写の際におけるトナー像の飛散を抑制することができる。
請求項2の画像形成装置によれば、請求項1の画像形成装置において常に用紙を裏面側から吸気する場合と比較して、この画像形成装置における、吸気によるトナー像の乱れ発生の可能性が最小限に抑えられる。
請求項3の画像形成装置によれば、請求項2の画像形成装置で非トナー領域の間隔とトナー領域の幅に基づく判定を行わない場合と比較して、トナー像が飛散トナー像であるか否かが厳密に判定される。
請求項4の画像形成装置によれば、請求項2又は3の画像形成装置において用紙の種類に関わらず用紙を裏面側から吸気する場合と比較して、この画像形成装置における、吸気によるトナー像の乱れ発生の可能性が最小限に抑えられる。
本発明の一実施形態としての画像形成装置の概略構成図である。 トナー飛散が起きた画像を模式的に示す図である。 トナー飛散の発生メカニズムを説明する図である。 図1に示す制御部を、吸気部に対する制御機能に注目して示した機能ブロック図である。 制御部で実行される処理の流れを、吸気部に対する制御に注目して示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態としての画像形成装置の概略構成図である。
この画像形成装置100は、イエロー(Y)色、マゼンタ(M)色、シアン(C)色、および黒(K)色それぞれのトナーを用いてトナー像を形成するカラーのプリンタである。また、この画像形成装置100は、YMCK各色のトナー像を形成する4台の画像形成エンジン20Y,20M,20C,20Kが、用紙の搬送方向に沿って配置されたいわゆるタンデムタイプのプリンタとなっている。
この画像形成装置100は、その下部に給紙台を2つ備えている。一方の給紙台10nには普通紙が積み重ねられた状態に収容されている。他方の給紙台10cには、コーティングによって表面の平滑さが普通紙よりも増したコート紙が積み重ねられた状態に収容されている。
画像形成にあたっては、いずれの給紙台の用紙を用いるか後述の制御部50によって指示される。そして、指示された給紙台の用紙がピックアップロール11によりその給紙台から1枚送り出され、搬送ロール12により搬送路121上を矢印A方向に搬送される。そして、用紙は、待機ロール13によりそれ以降の搬送のタイミングが調整されてさらに搬送される。この待機ロール13以降の搬送については後述する。
また、この画像形成装置100には、上記のように4台の画像形成エンジン20Y,20M,20C,20Kが用紙の搬送方向に沿って配置されている。各画像形成エンジン20Y,20M,20C,20Kは、それぞれ、Y色のトナー、M色のトナー、C色のトナー、およびK色のトナーを用いてトナー像を形成するエンジンである。これら4台の画像形成エンジン20Y,20M,20C,20Kは、使用されるトナーが異なる点を除き、いずれも同一の構成を有する。ここでは、それら4台の画像形成エンジン20Y,20M,20C,20Kを代表させて、1台の画像形成エンジン20Kを取り挙げてその構成を説明する。
画像形成エンジン20Kは、感光体21を有し、その感光体21の周囲に、帯電器22、露光器23、現像器24、一次転写器25、および感光体クリーナ26が配置されている。ここで、一次転写器25は、感光体21との間に後述する中間転写ベルト31を挟んだ位置に配置されている。
感光体21は、円筒形状を有し、矢印B方向に回転しながら、その表面に、帯電を受け、さらに露光を受けて静電潜像が形成される。
帯電器22は、回転している感光体21を帯電する。
露光器23には、後述する制御部50から画像データが入力され、露光器23からは、その入力された画像データに応じて変調された露光光が出力される。感光体21は、帯電器22による帯電を受けた後で露光器23からの露光光の照射を受ける。これにより、感光体21の表面に静電潜像が形成される。
感光体21は、露光光の照射を受けて表面に静電潜像が形成された後、現像器24により現像され、その感光体21の表面にトナー像が形成される。
現像器24による現像により感光体21上に形成されたトナー像は、一次転写器25の作用により中間転写ベルト31上に転写される。
この転写後の感光体21の表面に残留する残留トナー等は、感光体クリーナ26によって感光体21上から除去される。
中間転写ベルト31は、駆動ロール32やその他の複数のロール33に架け回された、無端の、矢印C方向に循環移動するベルトである。
画像形成エンジン20Y,20M,20C,20Kのそれぞれで形成されたY,M,C,Kの各トナーによるトナー像は、画像形成エンジン20Yで形成されたYトナーによるトナー像を最下層として順次重なるように中間転写ベルト31上に転写される。そして、二次転写器34が配置された二次転写位置に搬送される。これと同期して、待機ロール13にまで搬送されてきていた用紙が二次転写位置に搬送され、二次転写器34の作用により、中間転写ベルト31上のトナー像が、搬送されてきた用紙上に転写される。このトナー像の転写を受けた用紙は、搬送ベルト14上を矢印D方向にさらに搬送され、定着器40による加圧および加熱により用紙上のトナー像がその用紙上に定着される。これにより、定着されたトナー像からなる画像が用紙上に形成される。画像が形成された用紙は、搬送ベルト15により矢印E方向に搬送されて、この画像形成装置100の外部に排出される。
二次転写器34によりトナー像を用紙上に転写した後の中間転写ベルト31はさらに循環移動し、その表面に残存するトナーがベルトクリーナ35によって中間転写ベルト31上から取り除かれる。
画像形成エンジン20Y,20M,20C,20K、中間転写ベルト31、および二次転写器34を合わせたものが本発明にいうトナー像形成部の一例に相当する。また、定着器40が、本発明にいう定着部の一例に相当する。
また、この画像形成装置100には、制御部50が設けられている。制御部50には、画像データが入力される。この画像データは、1枚以上の用紙についての一連の画像を表すものである。また、この画像データには、この画像データが表す画像を形成する用紙として、普通紙とコート紙のうちのいずれの用紙を用いるかを指示する情報が付されている。さらに、この画像データには、この画像データが表す一連の画像を何部形成するかを表す部数を指示する情報も付されている。
制御部50は、この画像データを、各画像形成エンジン20Y,20M,20C,20Kの露光器23における露光光の照射に適した画像データに変換する。制御部50は、この変換後の画像データを、各露光器23に送信し、露光器23は、入力されてきたY,M,C,Kの各色に対応した各画像データに従って感光体21に露光光を照射する。
さらに、制御部50は、2つの給紙台10n,10cのうちの、画像データに付された情報によって指示されている用紙を収容している給紙台に、用紙を送り出すように指示する。
これにより、各画像形成エンジン20Y,20M,20C,20Kでは、画像データに基づく静電潜像の形成、延いては、この画像データに基づくトナー像の形成が行われる。そして、画像データに付された情報によって指示されている用紙に、そのトナー像が転写され定着される。
ここで、本実施形態の画像形成装置100についての説明から、一旦離れ、一般的に、トナー像が用紙に転写される際に起きる恐れのあるトナー飛散という現象について説明する。
図2は、トナー飛散が起きた画像を模式的に示す図である。
この図2には、図1にも示す矢印Aが示す用紙の搬送方向に等間隔を開けて複数本の線Sが並んだ画像が示されている。
そして、この図2の画像では、線Sの所々において、搬送方向後方に向かってトナーが飛散している。このようなトナー飛散は、画質を低下させる。
図3は、トナー飛散の発生メカニズムを説明する図である。
尚、この図3では、図1に示す中間転写ベルト31と同等な要素が示されており、この要素には、図1と同じ符号が付されている。
図2に示すような複数本の線Sが並んだトナー像が、図1にも示す矢印Cが示す方向に循環移動中の中間転写ベルト31から、矢印Aが示す搬送方向に搬送されてきた用紙Pに転写される際、トナー像を形成するトナーには次のような力が働く。即ち、トナーを搬送方向後方に向かって飛散させようとする飛散力F1と、その飛散力F1に反してトナーを用紙の転写位置に押しとどめようとする反力F2との2つの力である。
図3のパート(A)には、トナーに飛散力F1が働く様子が模式的に示され、図3のパート(B)には、トナーに反力F2が働く様子が模式的に示されている。
図3のパート(A)に示すように、複数本の線Sが並んだトナー像が転写される際には、隣り合う線Sの間には空気がたまる。そして、この空気は、転写の際に中間転写ベルト31が用紙Pに、この用紙Pの搬送方向(矢印A)前方から後方に向かって押し付けられるのに伴い、この搬送方向後方に向かって流れる。この結果、隣り合う線Sのうち、搬送方向後方側の線Sを形成するトナーに空気流が当たって、このトナーを搬送方向後方に向かって飛散させようとする飛散力F1が働く。
一方、この各線Sを形成するトナーには、その飛散力F1に反してトナーを用紙の転写位置に押しとどめようとする反力F2が働く。この反力F2は、転写の際に加えられる圧力による荷重と、転写の際に加えられる静電力と、中間転写ベルト31や用紙へのトナーの付着力等といった非静電力との合力である。
そして、上記の飛散力F1が反力F2を上回ると、トナーが搬送方向後方に飛散するトナー飛散が発生する。
このようなトナー飛散は、トナー像が、上記の線のように、トナーが存在するトナー領域の搬送方向の幅が細く、かつ、そのトナー領域の、この搬送方向前方側にある、トナーが存在しない非トナー領域の、用紙の搬送方向の間隔が狭いほど発生しやすい。
また、トナー飛散は、普通紙とコート紙とでは、コート紙の方が発生しやすい。これは、コート紙は、表面の平滑さが普通紙よりも増しており、上記の反力F2をなす3つの力のうちの1つである非静電力が弱くなるためである。
以上で、トナー飛散という現象についての説明を終了し、本実施形態の画像形成装置100についての説明に戻る。
本実施形態の画像形成装置1には、制御部50からの指示を受けて、用紙Pを、次のように吸気する吸気部60が備えられている。
この吸気部60は、二次転写器34による転写を受ける転写位置に送り込まれている用紙Pの、その転写位置に送り込まれつつある、その転写位置の直近の上流側の領域を、用紙Pの、転写を受ける面に対する裏面側から吸気する。この吸気部60が、本発明の吸気部の一例に相当する。
吸気部60は、ロール33と二次転写器34とで用紙Pが挟み込まれる、ロール33や二次転写器34の回転軸に沿って延びる線状のニップ部分に向かって開口した吸気ノズル61を備えている。この吸気ノズル61の開口は、ニップ部分に、用紙Pの搬送方向について上流側の位置で隣接しており、線状のニップ部分に沿い、かつ、このニップ部分の長さと同じ長さで線状に開口している。
吸気部60における吸引力は、コート紙の裏面側からの吸気が可能な吸引力となっている。
ここで、この裏面側からの吸引力が必要以上に強過ぎると、転写時にトナーが空気とともに引かれトナー像に乱れが生じてしまう恐れがある。本実施形態では、吸気部60における吸引力は、トナー領域間にたまる空気を吸引でき、かつ、トナー像に乱れを生じさせない必要最小限の吸引力に抑えられている。これにより、本実施形態では、裏面側からの吸気に起因するトナー像の乱れの程度が実用上問題ない程度にまで抑えられている。
本実施形態では、制御部50は、入力された画像データについて後述する分析を行い、その画像データに基づいて形成されるトナー像が、トナー飛散を招く飛散トナー像であるか否かを判定する。また、制御部50は、入力された画像データに付された情報が指示する用紙が、コート紙であるか否かを判定する。
そして、制御部50は、この判定の結果に応じて、吸気部60に指示を与えて吸気を実行させる。
裏面側から吸気部60による吸気を受けつつニップ部分でトナー像が転写される場合、そのトナー像が上記の飛散トナー像であっても、トナー領域間の空気が吸気され、このトナー領域間における、トナー飛散を招く上述した空気流の発生が抑えられる。
以下、この吸気部60に対する制御部50による制御について説明する。
図4は、図1に示す制御部を、吸気部に対する制御機能に注目して示した機能ブロック図である。
制御部50は、画像判定部51、用紙判定部52、吸気制御部53、および画像形成指示部54を有している。
画像判定部51は、制御部50に入力された画像データに基づいて形成されるトナー像が飛散トナー像であるか否かを判定する。この判定の詳細については後で説明する。この画像判定部51が、本発明にいう画像判定部の一例に相当する。
用紙判定部52は、制御部50に入力された画像データに付された情報が指示する用紙が、コート紙であるか否かを判定する。この用紙判定部52が、本発明にいう用紙判定部の一例に相当する。
吸気制御部53は、画像判定部51および用紙判定部52での判定結果に応じて吸気部60を、吸気状態と非吸気状態とのいずれかに設定する。この吸気部60に対する設定についても後で説明する。
画像形成指示部54は、各画像形成エンジン20Y,20M,20C,20K等を動作させ、制御部50に入力された画像データに基づく画像形成を実行させる。
図5は、制御部で実行される処理の流れを、吸気部に対する制御に注目して示すフローチャートである。
このフローチャートが示す処理は、この画像形成装置100に、外部から画像データが送信されてくるとスタートする。尚、本実施形態では、この処理のスタート時には、吸気制御部53において、吸気部60が非吸気状態に設定されている。
処理がスタートすると、まず、用紙判定部52が、入力された画像データに付された情報が指示する用紙が、コート紙であるか否かを判定する(ステップS101)。このステップS101では、今回、トナー像が転写される用紙が、トナー飛散が発生しやすいコート紙であるか否かが判定される。
コート紙であると判定された場合(ステップS101におけるYes判定)、画像判定部51が次の判定を行う。
この場合、画像判定部51は、入力された画像データが表す画像中に、用紙の搬送方向の幅Lが、予め定められた基準幅Lt以下のトナー領域が存在しているか否かを判定する(ステップS102)。
基準幅Lt以下のトナー領域が存在していると判定された場合(ステップS102におけるYes判定)、画像判定部51は、さらに次の判定を行う。
この場合、画像判定部51は、そのトナー領域の、用紙の搬送方向前方側にある非トナー領域の、この搬送方向の間隔Wが、予め定められた基準間隔Wt以下であるか否かを判定する(ステップS103)。
ステップS102およびステップS103によって、今回形成されるトナー像が、トナー飛散を発生させる飛散トナー像であるか否かが判定される。
非トナー領域の間隔Wが基準間隔Wt以下であると判定された場合(ステップS103におけるYes判定)、吸気制御部53が、吸気部60を吸気状態に設定する(ステップS104)。
そして、画像形成指示部54が、各画像形成エンジン20Y,20M,20C,20K等を動作させ、制御部50に入力された画像データに基づく画像形成を実行させる(ステップS105)。
ステップS104を経てステップS105が実行される場合、用紙は、裏面側から吸気を受けつつトナー像が転写される。そして、転写の際にはトナー領域間の空気が用紙の裏面側から抜かれ、トナー飛散を招く空気流の発生が抑えられる。その結果、吸気部60が非吸気状態であれば用紙への転写時に発生するトナー飛散の発生が抑えられ、用紙上に画質の高い画像が形成される。
一方、ステップS101で普通紙であると判定された場合(ステップS101におけるNo判定)には、ステップS102〜ステップS104の処理が省略されて処理がステップS105に進み、吸気部60が非吸気状態での画像形成が実行される。
また、ステップS102で基準幅Lt以下のトナー領域が存在していないと判定された場合(ステップS102におけるNo判定)にも、処理がステップS105に進み、吸気部60が非吸気状態での画像形成が実行される。
さらに、ステップS103で非トナー領域の間隔Wが基準間隔Wt以下ではないと判定された場合(ステップS103におけるNo判定)にも、処理がステップS105に進み、吸気部60が非吸気状態での画像形成が実行される。
ここで、本実施形態では、上述したように、吸気部60における吸引力として、トナー領域間にたまる空気を吸引でき、かつ、転写時にトナー像に乱れを生じさせない必要最小限の吸引力が採用されている。
そして、本実施形態では、トナー飛散が発生し難い普通紙にトナー像を転写する場合や、トナー像がトナー飛散画像ではない場合には、吸気部60が非吸気状態での画像形成が行われる。このように、本実施形態では、吸気部60による吸気の実行自体も必要最小限に抑えられる。これにより、本実施形態では、この画像形成装置100における、吸気によるトナー像の乱れ発生の可能性が最小限に抑えられる。
画像形成指示部54は、1枚の用紙に画像が形成される度に、入力された画像データが表す一連の画像の全てについて、この画像データに付されている情報が指示する部数の画像形成が終了したか否かを判定する(ステップS106)。
一連の画像の全てについて全部数の画像形成が終了していないと判定された場合(ステップS106におけるNo判定)、処理がステップS105に戻って、画像形成が続けられる。
一方、一連の画像の全てについて全部数の画像形成が終了したと判定された場合(ステップS106におけるYes判定)、吸気制御部53が、吸気部60を非吸気状態に設定する(ステップS107)。ステップS104で吸気部60が吸気状態に設定されていた場合には、このステップS107で非吸気状態に戻される。一方、非吸気状態のまま画像形成が行われた場合には、このステップS107では、その非吸気状態が維持される。このステップS107の処理により、次回、画像データが入力されたときには、このフローチャートが示す処理が、吸気部60が非吸気状態に設定された状態でスタートすることとなる。このステップS107の処理をもってこのフローチャートが示す処理は終了する。
尚、本実施形態では、本発明の吸気部の一例として、用紙がコート紙に代表される平滑紙であり、さらに、入力された画像データに基づいて形成されるトナー像が飛散トナー像である場合にのみ吸気状態に設定される吸気部60が例示されている。しかしながら、本発明の吸気部はこれに限るものではない。
本発明の吸気部は、例えば、用紙の種類に関わらず、入力された画像データに基づいて形成されるトナー像が飛散トナー像である場合には吸気状態に設定されるものであっても良い。あるいは、本発明の吸気部は、例えば、用紙の種類や、入力された画像データに基づいて形成されるトナー像が飛散トナー像であるか否かに関わらず、常に吸気状態となっているものであっても良い。
また、本実施形態では、本発明にいう画像判定部の一例として、入力された画像データに基づいて形成されるトナー像がトナー飛散画像であるか否かを、入力された画像データを分析することで判定する画像判定部51が例示されている。しかしながら、本発明の画像判定部はこれに限るものではない。本発明の画像判定部は、例えば、中間転写ベルト上に形成されたトナー像をCCD(Charge−Coupled Device)で撮影し、撮影画像を分析して上記の判定を行うもの等であっても良い。
また、本実施形態では、本発明の画像形成装置として、タンデムタイプのカラープリンタを例示している。しかしながら、本発明の画像形成装置は、タンデムタイプ以外の例えばロータリタイプのカラープリンタであっても良く、あるいは、カラーではなくモノクロのプリンタ等であっても良い。また、本発明の画像形成装置は、プリンタ以外の、例えば複写機やファクシミリ等であっても良い。
次に、上述の実施形態に対応した実施例に基づいて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。また、以下では、この実施例に対する比較例も適宜に参照される。
[第1実施例]
画像形成装置として、Fuji Xerox Color1000 Press改造機を用い、この画像形成装置に、図1に示す吸気部60と、上述の図5のフローチャートが示す処理を実行する機能とを搭載した。
また、この第1実施例では、上記の基準幅Ltとして8dotに相当する2[mm]を採用し、基準間隔Wtとして5[mm]を採用した。
さらに、この第1実施例では、図1に示す吸気部60の吸引力として、30[MPa]を採用した。
そして、第1実施例では、温度が28[℃]、湿度が85[%]の高温高湿環境下において、A3サイズのコート紙に対し、用紙搬送方向に相当する副走査方向の幅が0.5[mm]の線が、この副走査方向に2.5mmの間隔で複数本並んだ画像を形成した。この形成した画像について、トナー飛散の発生程度を目視にて評価した。
[第2実施例]
この第2実施例では、吸気部60の吸引力として、15[MPa]を採用した。第2実施例では、これ以外は、上記の第1実施例と同様の条件で画像を形成し、その画像について、トナー飛散の発生程度を目視にて評価した。
[第3実施例]
この第3実施例では、吸気部60の吸引力として、5[MPa]を採用した。第3実施例では、これ以外は、上記の第1実施例と同様の条件で画像を形成し、その画像について、トナー飛散の発生程度を目視にて評価した。
[第4実施例]
この第4実施例では、吸気部60の吸引力として、50[MPa]を採用した。第4実施例では、これ以外は、上記の第1実施例と同様の条件で画像を形成し、その画像について、トナー飛散の発生程度を目視にて評価した。
[比較例]
上記の第1〜第4実施例と比較するための比較例では、吸気を行わない点以外は、上記の第1実施例と同様の条件で画像を形成し、その画像について、トナー飛散の発生程度を目視にて評価した。
以下の表1に、上記の第1〜第4実施例、および比較例それぞれについてのトナー飛散についての評価結果を示す。
Figure 2014085510
まず、比較例で形成された画像には、トナー飛散が多数確認され、表1では、この評価結果が×印で示されている。
第1実施例および第2実施例で形成された画像には、トナー飛散がほぼ確認されず、その発生の程度は、比較例で形成された画像におけるトナー飛散の発生の程度に比べて非常に抑えられたものとなっている。表1では、この評価結果が丸印で示されている。
第3実施例および第4実施例で形成された画像では、第1実施例および第2実施例には及ばないものの、トナー飛散の発生程度は、比較例で形成された画像におけるトナー飛散の発生の程度に比べて抑えられたものとなっている。表1では、この評価結果が三角印で示されている。
この表1から、用紙の、転写位置に送り込まれつつある領域を裏面側から吸気することによりトナー飛散の発生の程度が抑えられることが分かる。
尚、第3実施例においてトナー飛散の発生の抑制程度が、第1実施例および第2実施例に比べて小さいのは、これらの実施例に比べて吸引力が弱く、トナー飛散の発生の抑制が弱いためと考えられる。
また、第3実施例においてトナー飛散の発生の抑制程度が、第1実施例および第2実施例に比べて小さいのは、これらの実施例に比べて吸引力が強く、吸気によってトナーが引かれたためと考えられる。
これらの実施例から、吸引力としては、5[MPa]を超え50[MPa]を下回る吸引力が好ましいものと考えられる。
10n,10c 給紙台
11 ピックアップロール
12 搬送ロール
13 待機ロール
14,15 搬送ベルト
20Y,20M,20C,20K 画像形成エンジン
21 感光体
22 帯電器
23 露光器
24 現像器
25 一次転写器
26 感光体クリーナ
31 中間転写ベルト
32 駆動ロール
33 ロール
34 二次転写器
35 ベルトクリーナ
40 定着器
50 制御部
51 画像判定部
52 用紙判定部
53 吸気制御部
54 画像形成指示部
60 吸気部

Claims (4)

  1. 画像データに基づくトナー像を形成し、該トナー像を、搬送されてきた用紙上に、該用紙の搬送に合わせて、該用紙の搬送方向前端側から後端側にかけて連続的に転写するトナー像形成部と、
    前記トナー像形成部よりも用紙搬送方向下流側に配置され、該トナー像形成部において用紙上に転写されたトナー像を該用紙上に定着する定着部と、
    前記トナー像形成部によって形成されたトナー像が用紙上に転写される転写位置に送り込まれている用紙の、該転写位置に送り込まれつつある領域を、該用紙の転写を受ける面に対する裏面側から吸気する吸気部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記トナー像形成部で形成されるトナー像が、用紙への転写の際にトナーの飛散を招く飛散トナー像であるか否かを判定する画像判定部をさらに備え、
    前記吸気部が、前記画像判定部によって前記飛散トナー像であることが判定された場合にのみ前記用紙の前記領域を前記裏面側から吸気するものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記画像判定部は、前記画像データを分析し、該画像データに基づいて形成されるトナー像を、用紙上にトナーを転写させるトナー領域と、用紙上にトナーを転写させない非トナー領域とに分けたときに、該トナー像が用紙搬送方向についてあらかじめ定められた基準間隔以下の非トナー領域を有し、かつ、該非トナー領域に続く、用紙搬送方向後端側に、用紙搬送方向についてあらかじめ定められた基準幅以下のトナー領域が存在するトナー像である場合に、該トナー像を前記飛散トナー像であると判定するものであることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. トナー像を転写する用紙が、該用紙へのトナー像の転写の際にトナーの飛散を招く用紙であるか否かを判定する用紙判定部を備え、
    前記吸気部は、前記用紙判定部によってトナーの飛散を招く用紙であることが判定され、さらに前記画像判定部によって前記飛散トナー像であることが判定された場合にのみ前記用紙の前記領域を前記裏面側から吸気するものであることを特徴とする請求項2又は3記載の画像形成装置。
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