JP2007304430A - 画像形成装置 - Google Patents

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Tsutomu Komiyama
努 小宮山
Yoko Miyamoto
陽子 宮本
Kiyotoshi Kanayama
清俊 金山
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Abstract

【課題】
用紙の後端が転写部の直前で跳ね上がることを防止して、用紙への画像形成を良好に行う画像形成装置を提供する。
【解決手段】
画像形成装置1において、トナー像の形成を受けてトナー像を担持する中間転写ベルト30と、中間転写ベルト30にトナー像を形成する画像形成部10Y,10M,10C,10Kと、搬送されてくる用紙にこの中間転写ベルト30上からトナー像を転写する転写器50と、転写器50に向かって搬送されてきた用紙をこの転写器50に案内する上側案内部材251とを備え、上側案内部材251は、用紙搬送方向r下流側端部251eの用紙搬送方向に直角な幅方向両側に、幅方向中央に向かうほど搬送方向下流側に延びた2つの斜辺部251a,251bが形成されたものであることを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、用紙に画像を形成する画像形成装置に関する。
従来、トナー像を形成しそのトナー像を最終的に用紙上に転写および定着することにより用紙上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置が、複写機やプリンタあるいはファクシミリなどとして知られている。この画像形成装置では、感光体を帯電させ像露光によりその感光体表面に静電潜像を形成し、トナーで現像することによりトナー像を形成し、その形成されたトナー像を直接に、あるいは中間転写体を介在させて、最終的に用紙上に転写して定着することによりその用紙上に画像を形成する。
ここで、感光体や中間転写体など、画像形成の過程でトナー像を一時的に担持する像担持体から用紙への転写には転写ロールが用いられている。転写ロールは、例えば、中間転写体としての転写ベルトの裏側に配置されるバックアップロールと対となり、転写ベルトを挟み込んで回転する。一方、用紙は、転写ベルトにトナー像が形成されるのに同期してレジストレーションロールから転写ベルトに搬送されてくる。搬送されてきた用紙が転写ベルトと転写ロールの間に挟み込まれるとトナーが用紙に転写される。転写ロールでトナーが転写された用紙は、定着装置に送り込まれ、用紙上にトナーが定着される。
用紙が搬送される経路において転写ロールの前後に配置されるレジストレーションロールおよび定着装置は、転写ロールを経由する転写ベルトに接触することのないよう、転写ロールよりも転写ベルトから離れて配置される。このため、用紙の搬送経路は、直線状にではなく転写ロールで湾曲している。レジストレーションロールと転写ロールの間には、この用紙搬送経路に沿って用紙を案内する案内部材が配置されており、案内部材に案内されて転写ロールに送り込まれてきた用紙は、用紙搬送経路に沿って曲がりながら転写ロールと転写ベルトの間を通過し、定着装置に向かって搬出される。
ここで、湾曲した用紙搬送経路を搬送される用紙の後端が、案内部材を通過し終える際に転写ベルトに向かって跳ね上がり、転写ベルトに接触して用紙に不要なトナーが付着して画像が乱れるという問題がある。また、用紙の後端が跳ね上がる問題は、用紙搬送経路が湾曲している場合に限らず、例えば、直線状の用紙搬送経路をカールした用紙が搬送されてくる場合にも生じるものである。この問題に対し、例えば、特許文献1には、案内部材(ガイド部材)の終端部の両端部分を、用紙の搬送方向に延ばした画像形成装置が開示され、また、特許文献2には、案内部材の終端が斜めに形成された画像形成装置が開示されている。
特開2005−314064号公報 特開2003−122242号公報
しかしながら、案内部材から解放された用紙の後端のうち、用紙が案内部材を通過し終える際に跳ね上がる程度が最も大きいのは、用紙の角に相当する両端部分である。ここで、終端部の両端部分を用紙の搬送方向に延ばした特許文献1のガイド部材では、用紙後端のうちの両端部が最後に開放されることとなってしまい、最も跳ね上がりやすい部分の跳ね上げを抑制することができない。また、特許文献2に開示されている案内部材では、終端の傾きに沿った向きに用紙が斜行して搬送されてくると跳ね上げを抑制する効果が著しく減少してしまう。
本発明は、上記事情に鑑み、用紙の後端が転写部の直前で跳ね上がることを防止して、用紙への画像形成を良好に行う画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の画像形成装置は、
トナー像の形成を受けてトナー像を担持する像担持体と、
上記像担持体上にトナー像を形成する画像形成部と、
搬送されてくる用紙にこの像担持体上からトナー像を転写する転写部と、
上記転写部に向かって搬送されてきた用紙をこの転写部に案内する案内部材とを備え、
上記案内部材は、用紙搬送方向下流側端部の用紙搬送方向に直角な幅方向両側に、この幅方向中央に向かうほど用紙搬送方向下流側に延びた2つの斜辺部が形成されたものであることを特徴とする。
本発明の画像形成装置では、案内部材の搬送方向下流側端部の両側に斜辺部が形成され、この斜辺部が中央に向かうほど搬送方向下流側に延びた形状となっている。ここで、斜辺部が中央に向かうほど搬送方向下流側に延びた形状とは、両側の斜辺部が幅方向中央に対して非対称に形成され、一方の斜辺部がこの中央を越えた部分まで形成されている形状も含む意味である。本発明の画像形成装置によれば、転写部に向かって搬送されてきた用紙は、案内部材で案内された後、この用紙の後端が、まず両端部から徐々に解放される。このため、特に跳ね上がりが生じやすい両端部での跳ね上がりが抑制され、用紙へのトナーの付着やトナー像の乱れが抑制される。したがって、用紙への画像形成が良好に行われる。
ここで、上記本発明の画像形成装置において、上記斜辺部が直線状に形成されたものであることが好ましい。
斜辺部が直線状に形成されていることで、用紙後端が一定の程度で解放されるため、解放に伴う跳ね上げがさらに抑制される。
また、上記本発明の画像形成装置において、上記案内部材の上記端部は、三角形状に形成されたものであることが好ましい。
上記端部が、三角形状であることにより、用紙後端が、両端から幅方向中央の頂点まで最大限に解放された状態で案内部材から離れるため、跳ね上げがさらに抑制される。
また、上記本発明の画像形成装置において、上記案内部材の上記端部は、上記2つの斜辺部を斜辺とする台形状に形成されたものであってもよい。
以上説明したように、本発明によれば、用紙への画像形成を良好に行う画像形成装置が実現する。
以下図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態である画像形成装置の概略構成図である。
図1に示す画像形成装置1は、静電潜像を形成しトナーで現像してトナー像を形成し、そのトナー像を最終的に用紙上に転写および定着することによりその用紙上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置である。画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および、ブラック(K)の各色毎に画像形成部10Y,10M,10C,10Kを並列的に配置してなるタンデム型のプリンタであり、単色の画像をプリントすることができるほか、4色のトナー像からなるフルカラーの画像をプリントすることができる。これら4つの画像形成部10Y,10M,10C,10Kは、ほぼ同様の構成を有しているため、これらを代表してイエローに対応する画像形成部10Yを取り上げて説明すると、画像形成部10Yは、感光体11Y、帯電器12Y、露光器13Y、現像器14Y、一次転写器15Y、および感光体クリーナ16Yを備えている。
また、画像形成装置1には、中間転写ベルト30、駆動ロール31、従属ロール32、バックアップロール33、第2転写器50、定着器60、用紙搬送部20、および、用紙を収容する4つの用紙トレイ40a,40b,40c,40dが備えられている。中間転写ベルト30は、本発明にいう像担持体の一例に相当し、第2転写器50は、本発明にいう転写部の一例に相当する。
用紙搬送部20は、用紙を、第2転写器50および定着器60を経由する用紙搬送経路rに沿って搬送するものであり、用紙トレイ40a〜40dに収容された用紙を取り出すピックアップロール21a〜21d、取り出された用紙を捌く、捌きロール22a〜22d、用紙を搬送する搬送ロール23a〜23e、用紙を第2転写器50に搬送するレジストレーションロール24、第2転写器50に向かって搬送されてきた用紙を第2転写器50に案内する案内部25、および用紙を外部に排出する排出ロール26,27を備えている。
この画像形成装置1の基本動作を説明すると、画像形成部10Yにおいて、感光体11Yが矢印a方向に回転駆動され、感光体11Yの表面に帯電器によって電荷が付与される。露光器13Yは、外部から供給される画像データのうちのイエローに対応する画像データに基づく露光光を感光体11Yの表面に照射することで、感光体11Yの表面に静電潜像を形成する。現像器14Yは、静電潜像をイエローのトナーで現像することで、トナー像を形成する。イエローのトナー像は、一次転写器15Yによって中間転写ベルト30に転写される。転写後、感光体11Yに残留したトナーは、感光体クリーナ16Yによって除去される。
中間転写ベルト30は、駆動ロール31および従属ロール32によって矢印b方向に巡回移動されており、イエロー以外の色に対応する画像形成部10M,10C,10Kは、、画像形成部10Yと同様にしてそれぞれの色に対応するトナー像を形成し、中間転写ベルト30に、画像形成部10Yで転写されたトナー像に重ねて、それぞれの色のトナー像を転写していく。中間転写ベルト30は、このようにして、トナー像の形成を受けてトナー像を担持して巡回移動する。
一方、用紙は、用紙トレイ40a〜40dのうちのいずれかの選択されたトレイから、ピックアップロール21a〜21dによって取り出され、捌きロール22a〜22d、搬送ロール23a〜23e、およびレジストレーションロール24によって用紙搬送経路rを矢印c方向に搬送される。レジストレーションロール24は、中間転写ベルト30にトナー像が転写されるのに同期したタイミングで用紙を第2転写器50に向かって送り出す。この用紙は案内部25によって案内される。第2転写器50は、中間転写ベルト30からトナー像を用紙に転写する。用紙はさらに定着器60に搬送され、トナー像が定着される。このようにして、用紙上に画像が形成される。
図1に示す画像形成装置1において、レジストレーションロール24および定着器60は、中間転写ベルト30に接触することのないよう、第2転写器50よりも中間転写ベルト30から離れて配置されており、用紙搬送経路rは、レジストレーションロール24および定着器60の間では直線状にならず、第2転写器50の部分で湾曲している。
図2は、図1に示す中間転写ベルト、第2転写器、および案内部を示す概略構成図である。
第2転写器50は、転写ロール51、および転写ロール51に付着したトナーを溜めるための容器52を備えている。転写ロール51と、中間転写ベルト30の裏側に配置されているバックアップロール33とは、所定の圧力で中間転写ベルト30を挟み込んでおり、中間転写ベルト30の巡回移動に合わせて、それぞれ矢印d方向および矢印e方向に回転する。案内部25は、上側案内部材251と下側案内部材252とからなる。上側案内部材251および下側案内部材252は折曲げ加工された金属板であり、用紙搬送経路rを挟んで対向する位置に配置されており、レジストレーションロール24(図2参照)から第2転写器50に向かって搬送されてきた用紙を、第2転写器50に案内する。具体的には、用紙は、上側案内部材251および下側案内部材252の間に形成された隙間を通して、転写ロール51と中間転写ベルト30との間に送り込まれる。上側案内部材251が、本発明にいう案内部材の一例に相当する。
用紙搬送経路rは、上側案内部材251と下側案内部材252の間、そして、転写ロール51の部分で湾曲している。上側案内部材251および下側案内部材252の間の隙間を通して転写ロール51に送り込まれた用紙は、転写ロール51で曲げられて搬送される。このため、用紙の後端は、湾曲外側に配置された上側案内部材251で抑えられ、上側案内部材251を通過し終える際に、中間転写ベルト30に向かって跳ね上がる力が蓄えられている。本実施形態の画像形成装置1では、上側案内部材251の形状によって用紙後端の跳ね上げが抑えられている。
図3は、図1に示す中間転写ベルトと上側案内部材の外観を示す斜視図である。
図3には、中間転写ベルト30を、第2転写器50が配置さされる斜め下方から見た外観が示されている。中間転写ベルト30は、転写ベルトフレーム35に取り付けられた駆動ロール31、従属ロール32、およびバックアップロール33に張架されている。また、上側案内部材251は、固定部材36によって転写ベルトフレーム35に固定されている。画像形成装置1の画像形成時には、中間転写ベルト30が矢印b方向に巡回移動するとともに、用紙が上側案内部材251の下を用紙搬送方向cに搬送されて、バックアップロール33の位置で中間転写ベルト30に押し付けられる。
ここで、上側案内部材251の用紙搬送方向上流側の端部251sは、中間転写ベルト30の方に折曲げられ、用紙が上側案内部材251と中間転写ベルト30の間に入り込まないようガードとして機能する。また、上側案内部材251の用紙搬送方向下流側の端部251eには、2つの斜辺部251b,251aが形成されている。斜辺部251b,251aは、端部251eの、用紙搬送方向cに直角な幅方向両側に、幅方向中央に向かうほど搬送方向下流側に延びた直線状に形成されている。
図4は、図3に示す上側案内部材における用紙搬送方向下流側の端部の形状を説明する図である。
図4には、中間転写ベルト30側から見た、上側案内部材251の概略の形状が、用紙搬送方向下流側の端部251eの形状が見やすいよう、用紙搬送方向の縮尺を幅方向の縮尺よりも拡大して示されている。上側案内部材251は、幅方向にほぼ対称形に形成されており、具体的には、用紙搬送方向cに直角な幅方向の中央を通る用紙搬送方向cに平行な中央線に対しほぼ対称形に形成されている。上側案内部材251の用紙搬送方向下流側の端部251eに形成された2つの斜辺部251b,251aは、端部251eの幅方向両側に、幅方向中央に向かうほど搬送方向下流側に延びた直線状に形成されており、端部251eは、幅方向中央Mを頂点とする三角形状に形成されている。
転写ロール51(図2参照)に向かってくる用紙Pが、図4で示す上側案内部材251に案内されて、転写ロール51の位置で湾曲して搬送される場合において、用紙Pの後端Peが上側案内部材251から離れる際には、まず、用紙Pの後端Peにおける両端部Pa,Pbが上側案内部材251から解放され、後端Peは、上側案内部材251の斜辺部251b,251aに沿って、両端部Pa,Pbから幅方向中央Mに向かって徐々に解放される。斜辺部251b,251aは直線状に形成されているので、用紙の後端Peが上側案内部材251の端部251eを接触する部分の距離は、ほぼ一定の速度で減少していき、これに伴って用紙の後端Peは、上側案内部材251による抑えから一定の程度で解放されていく。そして、用紙の後端Peは、この用紙後端Peの両端部Pa,Pbから、上側案内部材251における三角形状の頂点に当たる幅方向中央Mの位置まで、すなわち、上側案内部材251の幅方向寸法に対し許容される最大限の位置まで、上側案内部材251による抑えから徐々に解放された後で、上側案内部材251から離れる。このため、用紙が曲げられることによって蓄えられていた力(曲げエネルギー)は、徐々に解放されて、用紙の後端Peが上側案内部材251から離れる時点で低減される。したがって、用紙の後端Peが上側案内部材251から離れる際に、用紙後端Peが跳ね上げることが抑制される。特に、さきに解放されている用紙後端Peの両端部Pa,Pbの跳ね上げが抑制される。よって、用紙が中間転写ベルト30に接触する事態が抑制され、用紙への画像形成が良好に行われる。また、2つの斜辺部251b,251aが端部251eの幅方向両側に形成されているため、用紙が搬送方向に対していずれの向きに斜行した状態で送り込まれてきた場合にも、跳ね上げが適切に抑制される。また、上側案内部材251が幅方向にほぼ対称形に形成されていることで、用紙後端Peの両端部Pa,Pbの跳ね上げが均等に抑制される。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態の画像形成装置は、第1実施形態の画像形成装置1に比べて上側案内部材の形状が異なるのみであるので、第2実施形態においては、上側案内部材の形状についてのみ説明し、他の部分は第1実施形態と同一の符号が付されたものとして説明する。
図5は、本発明の第2実施形態に係る上側案内部材の形状を説明する図である。
図5には、中間転写ベルト30側から見た、上側案内部材751の概略の形状が、用紙搬送方向下流側の端部751eの形状が見やすいよう、用紙搬送方向の縮尺を幅方向の縮尺よりも拡大して示されている。上側案内部材751の用紙搬送方向下流側の端部751eにも、2つの斜辺部751b,751aが形成されている。斜辺部751b,751aは、端部751eの、用紙搬送方向cに直角な幅方向両側に、幅方向中央に向かうほど搬送方向下流側に延びた直線状に形成されており、端部751eは、2つの斜辺部751b,751aを斜辺とする台形状に形成されている。
図5の上側案内部材751においても、転写ロール51の位置で湾曲して搬送され、用紙Pの後端Peが上側案内部材751から離れる際には、まず、後端Peの両端部Pa,Pbが上側案内部材751から解放され、後端Peが、上側案内部材751の斜辺部751b,751aに沿って、両端部Pa,Pbから幅方向中央Mに向かって徐々に解放される。このため、用紙後端Peが跳ね上がることが抑制される。特に、用紙後端Peの両端部Pa,Pbでの跳ね上げが抑制される。
ここで、上記第1実施形態および第2実施形態で説明した上側案内部材を実際の画像形成装置に組み込んだ実施例について説明する。
図6は、本発明の実施例における上側案内部材の形状を説明する図である。
図6においても、図4および図5と同様に、上側案内部材の形状が、用紙搬送方向下流側の端部の形状が見やすいよう、用紙搬送方向の縮尺を幅方向の縮尺よりも拡大して示されている。
上側案内部材として、図6のパート(a)に示すガイド寸法Aおよびガイド寸法Bが異なる試料1から試料4までを作製した。ここで、試料1は、比較例としての斜辺部を有さない上側案内部材である。また、試料2および試料3は、第2実施形態の図5で示すように、用紙搬送方向下流側の端部が台形状に形成された上側案内部材であり、試料4は、第1実施形態の図4で示すように、用紙搬送方向下流側の端部が三角形状に形成された上側案内部材である。
作製した試料をプリンタに組み込み、次の表に示す条件でテスト画像をプリントさせた。
Figure 2007304430
上の表において、プロセススピードPSは、用紙の搬送速度であり、中間転写ベルトの巡回移動速度に等しい。また、曲率半径は、図6のパート(b)に示すように、搬送される用紙の湾曲部分での曲率半径である。また、用紙サイズ279.4×431.8は、タブロイド判と呼ばれる、A3判(297×420)よりも僅かに大きいサイズである。また、用紙厚さ300gsmは、一般の画用紙よりも厚く、例えば牛乳等の紙パックに使用される厚紙に近い厚さである。画像乱れの度合いの評価は、具体的には、画像形成された用紙上において、用紙搬送方向後端の幅方向両端付近に、幅方向に直線状に走るすじが観察される程度を評価した。この用紙上のすじは、用紙の後端が跳ね上がり、中間転写ベルトに接触することで生じるものである。次の表に、試料1から試料4までのそれぞれについて、図6に示すガイド寸法Aおよびガイド寸法Bと、画像が形成された用紙の画像乱れの度合いを示す。次の表のガイド寸法Aは、図6に示すように上側案内部材の用紙搬送方向下流側の端部のうち、用紙のサイドエッジに相当する点pから、搬送方向下流側に延びた点qまでの幅方向の距離であり、斜辺部の幅方向の距離に対応する。また、ガイド寸法Bは、この点pから点qまでの用紙搬送方向の距離であり、斜辺部の用紙搬送方向の距離に対応する。また、画像乱れの度合いの欄において、「×」は、用紙上に肉眼で容易に確認できるすじが見えることを意味し、「△」は、「×」よりも用紙上のすじが薄いが、一般的なプリンタの性能基準としては認められない程度であることを意味し、「○」は、用紙上に肉眼では容易に確認できない程度のすじが残されていることを意味し、「◎」は、用紙上にすじが見られないことを意味する。
Figure 2007304430
上の表に示すように、比較例の試料1に対して、用紙搬送方向下流側の端部両側に斜辺部が形成された試料2から試料4では、いずれにおいても用紙上のすじが薄く改善が見られた。また、試料2から試料4の中でも、ガイド寸法Aおよびガイド寸法Bが大きいほど用紙上のすじが薄い傾向があった。評価の結果、上側案内部材のガイド寸法Aを約20mm以上とし、ガイド寸法Bを約2mm以上とすることで、用紙後端の跳ね上げによる画像の乱れを改善できることが分かった。
ここで、すじの薄さに傾向が生じる理由として考えられるメカニズムを、図6を参照して説明する。
用紙は、図2に示す転写器50を経由して用紙搬送経路rを搬送される際、上側案内部材751に抑えられた状態で、転写ロール51と中間転写ベルト30に挟まれて曲げられる。用紙は弾性を有しており、曲げられることで片持ちばねのように内部にひずみエネルギーを蓄える。このひずみエネルギーを曲げエネルギーEと称する。用紙後端が上側案内部材751から離れるとき、曲げエネルギーEが解放されて用紙後端が跳ね上がる。上側案内部材751に形成された斜辺部751b,751aによって、曲げエネルギーEは徐々に解放される。
図7は、用紙に蓄えられた曲げエネルギーの時間経過に伴う変化を説明するグラフである。
用紙に蓄えられた曲げエネルギーEが、上側案内部材から離れて解放される様子が示されている。曲げエネルギーEの変化を示す実線および複数の破線は、図6の上側案内部材における、ガイド寸法Aおよびガイド寸法Bが異なる斜辺部に対応している。用紙に蓄えられる曲げエネルギーEは、用紙の固さHと用紙の曲率半径Rに依存するため、用紙の種類と用紙周辺の温度・湿度と用紙搬送経路が決定すれば、斜辺部のサイズに拘わらず一定である。
ここで、用紙に蓄えられた曲げエネルギーEの減少が開始してから用紙後端が上側案内部材から離れるときまでの時間を開放時間T1とし、この間に解放される曲げエネルギーを解放曲げエネルギーE1とし、用紙後端が上側案内部材から離れるときに残存している曲げエネルギーを残存曲げエネルギーE2とする。このとき、E=E1+E2の関係が成り立つ。また、エネルギーが減少する速度を曲げエネルギー解放速度Sとすると、S=E1/T1である。用紙後端の跳ね上げを抑えるためには、残存曲げエネルギーE2およびエネルギー解放速度Sを一定度以下に抑えることが必要である。
図6に示す最小のガイド寸法Aが増加すると、解放曲げエネルギーE1が増加し、この結果、残存曲げエネルギーE2が減少する。ここから、用紙後端の跳ね上げを抑えて画像の乱れを生じないよう、解放曲げエネルギーE1を一定値以上に維持するための最小のガイド寸法Aが規定される。
ガイド寸法Aが定められ、解放曲げエネルギーE1が決定することで、ここから、エネルギー解放速度S=E1/T1を一定度以下に抑えるための開放時間T1が規定される。開放時間T1は、用紙の搬送速度(プロセススピード)をPSとすると、T1=B/PSであり、プロセススピードPSが一定であるなら、開放時間T1を一定度以上に保ち、エネルギー解放速度Sを一定度以下に抑えるための最小のガイド寸法Bが規定される。
上述した実施例での評価結果を合わせて考慮すると、上側案内部材において、用紙後端の跳ね上げによる画像の乱れを改善するための、最小のガイド寸法Aに対応する斜辺部の用紙搬送方向の最小距離は約2mmであり、最小のガイド寸法Bに対応する1つの斜辺部の幅方向の最小距離は約20mmである。
なお、以上に説明した本発明の実施形態では、上側案内部材がほぼ対称形に形成されているとして説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、異なる搬送される用紙の中心位置が用紙のサイズにより異なるいわゆるサイドレジ方式に対応するため、案内部材は非対称形状であってもよい。
本発明の第1実施形態である画像形成装置の概略構成図である。 図1に示す中間転写ベルト、第2転写器、および案内部を示す概略構成図である。 図1に示す中間転写ベルトと上側案内部材の外観を示す斜視図である。 図3に示す上側案内部材の形状を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る上側案内部材の形状を説明する図である。 本発明の実施例における上側案内部材の形状を説明する図である。 用紙に蓄えられた曲げエネルギーの時間経過に伴う変化を説明するグラフである。
符号の説明
1 画像形成装置
10Y,10M,10C,10K 画像形成部
20 用紙搬送部
25 案内部
251,751 上側案内部材(案内部材)
251e,751e 端部
251b,251a,751b,751a 斜辺部
30 中間転写ベルト(像担持体)
50 第2転写器(転写部)
51 転写ロール
c 用紙搬送方向

Claims (4)

  1. トナー像の形成を受けてトナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体上にトナー像を形成する画像形成部と、
    搬送されてくる用紙に該像担持体上からトナー像を転写する転写部と、
    前記転写部に向かって搬送されてきた用紙を該転写部に案内する案内部材とを備え、
    前記案内部材は、用紙搬送方向下流側端部の用紙搬送方向に直角な幅方向両側に、該幅方向中央に向かうほど用紙搬送方向下流側に延びた2つの斜辺部が形成されたものであることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記斜辺部が直線状に形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記案内部材の前記端部は、三角形状に形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記案内部材の前記端部は、前記2つの斜辺部を斜辺とする台形状に形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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