JP2014085021A - 蓄熱装置及び該蓄熱装置を備えた空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い蓄熱性能を有し、液体の蓄熱材の使用が可能な蓄熱装置を提供すること。
【解決手段】略円筒状の圧縮機6を囲むように配置され、前記圧縮機6で発生した熱を蓄積する蓄熱材36と、前記蓄熱材36に蓄熱した熱と冷媒との熱交換をするための蓄熱熱交換器34とを収容した蓄熱装置であって、前記蓄熱装置の蓄熱槽32は、前記圧縮機6の円筒状部分に面して接する伝熱面部51のみを金属部材で構成し、前記伝熱面部51以外の容器本体部46は樹脂部材で構成し、かつ、前記伝熱面部51と前記容器本体部46との接合部分を熱溶着により接合している構成とした。
【選択図】図5

Description

本発明は、圧縮機を囲むように配置され圧縮機で発生した熱を蓄積する蓄熱材を収容する蓄熱装置及びこの蓄熱装置を備えた空気調和機に関する。
従来、ヒートポンプ式空気調和機による暖房運転時、室外熱交換器に着霜した場合には、暖房運転から冷房運転に四方弁を切り替えて除霜を行っている。この除霜方式では、室内ファンは停止するものの、室内機から冷気が徐々に放出されることから暖房感が失われるという欠点がある。
そこで、室外機に設けられた圧縮機に蓄熱装置を設け、暖房運転中に蓄熱槽に蓄えられた圧縮機の廃熱を利用して除霜するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図11は、従来の蓄熱装置の一例を示す横断面図である。図11において、蓄熱装置100は、圧縮機101の外周にある円筒形状面に固設されている。また、蓄熱装置100は、蓄熱槽102、蓄熱材103、熱交換器104からなり、蓄熱槽102の伝熱面部105は、圧縮機101の外周にある円筒形状面に接するように配置されており、これにより圧縮機の廃熱を蓄熱槽に蓄えている。
特開平3−31666号公報
図11に示される従来の蓄熱装置では、蓄熱槽102を単一材料で形成するのが一般的であるが、熱伝導率が高い材料で蓄熱槽102を形成すると、圧縮機101から蓄熱材103への熱抵抗が低減されるが、同時に蓄熱槽102から外雰囲気への放熱量も増加するため、十分な蓄熱量が得られない。一方、熱伝導率が低い材料で蓄熱槽102を形成すると、蓄熱槽102から外雰囲気への放熱量は減少するが、圧縮機101から蓄熱材103への熱抵抗が増加するため、やはり、十分な蓄熱性能が得られないということがあった。
また上記の課題に対して、蓄熱槽102の圧縮機101に面する伝熱面部を金属にする等が考えられるが、蓄熱槽本体と金属製の伝熱面部の接合が確実でない場合、蓄熱槽102の気密保持が確実でなく、液体である蓄熱材103を使用した場合、蓄熱材103が蓄熱槽102から漏れる等の課題を有していた。
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、圧縮機と蓄熱材との間の熱抵抗を低減しながら、蓄熱材から外雰囲気への放熱量を低減することにより高い蓄熱性能を有し、かつ、蓄熱槽の気密保持が確実で、液体の蓄熱材の使用が可能な蓄熱装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の蓄熱装置は、略円筒状の圧縮機を囲むように配置され、前記圧縮機で発生した熱を蓄積する蓄熱材と、前記蓄熱材に蓄熱した熱と冷媒との熱交換をするための蓄熱熱交換器とを収容した蓄熱装置であって、前記蓄熱装置の蓄熱槽
は、前記圧縮機の円筒状部分に面して接する伝熱面部のみを金属部材で構成し、前記伝熱面部以外の容器本体部は樹脂部材で構成し、かつ、前記伝熱面部と前記容器本体部との接合部分を熱溶着により接合しているものである。
これによって、蓄熱槽内に充填された液体の蓄熱材が外部に漏洩することがなく、液体の蓄熱材を蓄熱槽内にて使用可能で、かつ、圧縮機に接する蓄熱槽の伝熱面部のみを樹脂部材より熱伝導率の高い金属部材とすることで、高い蓄熱性能を有する蓄熱装置とすることができる。
本発明によれば、圧縮機に接する蓄熱槽の伝熱面部のみを熱伝導率の高い金属部材で構成しているため、圧縮機からの廃熱を効率良く蓄熱材に蓄えることが可能となり、かつ、蓄熱槽の伝熱面部以外の本体部の外周面、すなわち外雰囲気と接する面を熱伝導率の低い樹脂材料で構成しているため、蓄えた熱の外雰囲気への放熱を最小限にとどめることができる。また、蓄熱槽の本体部と、圧縮機に接する金属部材で構成された伝熱面部とは、熱溶着により気密保持可能に接合しているため、蓄熱槽内に充填された液体の蓄熱材が外部に漏洩することがない。よって、高い蓄熱性能を有し、液体の蓄熱材の使用が可能な蓄熱装置とすることができる。
本発明の実施の形態1における蓄熱装置を備えた空気調和機の冷凍回路を示す図 同空気調和機の通常暖房時の動作及び冷媒の流れを示す模式図 同空気調和機の除霜・暖房時の動作及び冷媒の流れを示す模式図 同圧縮機に取り付けた状態の蓄熱装置の斜視図 同蓄熱槽の分解斜視図 同図4におけるVII-VII線に沿った蓄熱槽の要部断面図 本発明の実施の形態2における蓄熱槽の分解斜視図 同蓄熱槽の要部断面図 本発明の実施の形態3における蓄熱槽の要部断面図 本発明の実施の形態4における蓄熱槽の要部断面図 従来の蓄熱装置の横断面図
第1の発明は、略円筒状の圧縮機を囲むように配置され、前記圧縮機で発生した熱を蓄積する蓄熱材と、前記蓄熱材に蓄熱した熱と冷媒との熱交換をするための蓄熱熱交換器とを収容した蓄熱装置であって、前記蓄熱装置の蓄熱槽は、前記圧縮機の円筒状部分に面して接する伝熱面部のみを金属部材で構成し、前記伝熱面部以外の容器本体部は樹脂部材で構成し、かつ、前記伝熱面部と前記容器本体部との接合部分を熱溶着により接合していることにより、圧縮機に接する蓄熱槽の伝熱面部を樹脂部材より熱伝導率の高い金属部材とすることで、圧縮機からの廃熱を効率良く蓄熱材に蓄えることが可能となり、一方、蓄熱槽の伝熱面部以外の容器本体部の外周面、すなわち外雰囲気と接する面は熱伝導率の低い樹脂材料で構成することで、蓄えた熱の外雰囲気への放熱を最小限にとどめることができる。また、圧縮機に接する伝熱面部は蓄熱槽の容器本体部と熱溶着により気密保持可能に接合されているので、蓄熱槽内に充填された液体の蓄熱材が外部に漏洩することがない。よって、高い蓄熱性能を有し、液体の蓄熱材の使用が可能な蓄熱装置とすることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の前記容器本体部の前記伝熱面部との接合部分に複数の溝部を設けたことにより、熱溶着面積が増え、伝熱面部と容器本体部との接合強度が増
し、接合部分の気密性をより高めて保持することが可能となるので、伝熱面部が容器本体部から外れることを確実に防止することができ、液体の蓄熱材の漏れを確実に防止することができる、信頼性の高い蓄熱装置とすることができる。
第3の発明は、特に、第1の発明の前記容器本体部の前記伝熱面部との接合部分に複数の突起部を設けたことにより、熱溶着面積が増え、伝熱面部と容器本体部との接合強度が増し、接合部分の気密性をより高めて保持することが可能となるので、伝熱面部が容器本体部から外れることを確実に防止することができ、液体の蓄熱材の漏れを確実に防止することができる、信頼性の高い蓄熱装置とすることができる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明の前記伝熱面部の前記容器本体部に接合される側の表面に前記容器本体部と同一材料の樹脂シートを積層したことにより、伝熱面部と容器本体部との接合部分を同一の樹脂材料で構成することで、熱溶着により固定する両者の接合部分の接合強度をより強固にすることができ、接合部分の気密性をさらに高めて保持することが可能となるので、伝熱面部が容器本体部から外れることをより確実に防止することができ、液体の蓄熱材の漏れをより確実に防止することができる、信頼性の高い蓄熱装置とすることができる。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明の蓄熱装置を備えた空気調和機とすることにより、高い蓄熱性能を有し、信頼性の高い蓄熱装置を備えた空気調和機とすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における蓄熱装置を備えた空気調和機の冷凍回路を示す図である。図1に示すように、空気調和機は冷媒配管で互いに接続された室外機2と室内機4とで構成されている。そして、室外機2の内部には、圧縮機6と四方弁8とストレーナ10と膨張弁12と室外熱交換器14とが設けられ、室内機4の内部には、室内熱交換器16が設けられ、これらは冷媒配管を介して互いに接続されることで冷凍回路を構成している。
さらに詳述すると、圧縮機6と室内熱交換器16は、四方弁8が設けられた第1配管18を介して接続され、室内熱交換器16と膨張弁12は、ストレーナ10が設けられた第2配管20を介して接続されている。また、膨張弁12と室外熱交換器14は第3配管22を介して接続され、室外熱交換器14と圧縮機6は第4配管24を介して接続されている。
第4配管24の中間部には四方弁8が配置されており、圧縮機6の冷媒吸入側における第4配管24には、液相冷媒と気相冷媒を分離するためのアキュームレータ26が設けられている。また、圧縮機6と第3配管22は、第5配管28を介して接続されており、第5配管28には第1電磁弁30が設けられている。
さらに、圧縮機6の周囲には蓄熱槽32が設けられ、蓄熱槽32の内部には、蓄熱熱交換器34が設けられるとともに、蓄熱熱交換器34と熱交換するための蓄熱材(例えば、エチレングリコール水溶液)36が充填されており、蓄熱槽32と蓄熱熱交換器34と蓄熱材36とで蓄熱装置を構成している。
また、第2配管20と蓄熱熱交換器34は第6配管38を介して接続され、蓄熱熱交換
器34と第4配管24は第7配管40を介して接続されており、第6配管38には第2電磁弁42が設けられている。
室内機4の内部には、室内熱交換器16に加えて、送風ファン(図示せず)が設けられており、室内熱交換器16は、送風ファンにより室内機4の内部に吸込まれた室内空気と、室内熱交換器16の内部を流れる冷媒との熱交換を行い、暖房時には熱交換により暖められた空気を室内に吹き出す一方、冷房時には熱交換により冷却された空気を室内に吹き出す。
なお、圧縮機6、送風ファン(図示せず)、四方弁8、膨張弁12、電磁弁30,42等は制御装置(図示せず、例えばマイコン)に電気的に接続され、制御装置により制御される。
上記構成の本発明に係る冷凍回路において、各部品の相互の接続関係と機能を暖房運転時を例にとり冷媒の流れとともに説明する。
圧縮機6の吐出口から吐出された冷媒は、第1配管18を通って四方弁8から室内熱交換器16へと至る。室内熱交換器16で室内空気と熱交換して凝縮した冷媒は、室内熱交換器16を出て第2配管20を通り、膨張弁12への異物侵入を防止するストレーナ10を通って、膨張弁12に至る。膨張弁12で減圧した冷媒は、第3配管22を通って室外熱交換器14に至り、室外熱交換器14で室外空気と熱交換して蒸発した冷媒は、第4配管24と四方弁8とアキュームレータ26を通って圧縮機6の吸入口へと戻る。
また、第1配管18の圧縮機6の吐出口と四方弁8の間から分岐した第5配管28は、第1電磁弁30を介して第3配管22の膨張弁12と室外熱交換器14の間に合流している。
さらに、内部に蓄熱材36と蓄熱熱交換器34を収納した蓄熱槽32は、圧縮機6に接して取り囲むように配置され、圧縮機6で発生した熱を蓄熱材36に蓄積し、第2配管20から室内熱交換器16とストレーナ10の間で分岐した第6配管38は、第2電磁弁42を経て蓄熱熱交換器34の入口へと至り、蓄熱熱交換器34の出口から出た第7配管40は、第4配管24における四方弁8とアキュームレータ26の間に合流する。
次に、図1に示される空気調和機の通常暖房時の動作及び冷媒の流れを模式的に示す図2を参照しながら通常暖房時の動作を説明する。
通常暖房運転時、第1電磁弁30と第2電磁弁42は閉制御されており、上述したように圧縮機6の吐出口から吐出された冷媒は、第1配管18を通って四方弁8から室内熱交換器16に至る。室内熱交換器16で室内空気と熱交換して凝縮した冷媒は、室内熱交換器16を出て、第2配管20を通り膨張弁12に至り、膨張弁12で減圧した冷媒は、第3配管22を通って室外熱交換器14に至る。室外熱交換器14で室外空気と熱交換して蒸発した冷媒は、第4配管24を通って四方弁8から圧縮機6の吸入口へと戻る。
また、圧縮機6で発生した熱は、圧縮機6の外壁から蓄熱槽32の外壁を介して蓄熱槽32の内部に収容された蓄熱材36に蓄積される。
次に、図1に示される空気調和機の除霜・暖房時の動作及び冷媒の流れを模式的に示す図3を参照しながら除霜・暖房時の動作を説明する。なお、図中、実線矢印は暖房に供する冷媒の流れを示しており、破線矢印は除霜に供する冷媒の流れを示している。
上述した通常暖房運転中に室外熱交換器14に着霜し、着霜した霜が成長すると、室外熱交換器14の通風抵抗が増加して風量が減少し、室外熱交換器14内の蒸発温度が低下する。本発明に係る空気調和機には、図3に示されるように、室外熱交換器14の配管温度を検出する温度センサ44が設けられており、非着霜時に比べて、蒸発温度が低下したことを温度センサ44で検出すると、制御装置から通常暖房運転から除霜・暖房運転への指示が出力される。
通常暖房運転から除霜・暖房運転に移行すると、第1電磁弁30と第2電磁弁42は開制御され、上述した通常暖房運転時の冷媒の流れに加え、圧縮機6の吐出口から出た気相冷媒の一部は第5配管28と第1電磁弁30を通り、第3配管22を通る冷媒に合流して、室外熱交換器14を加熱し、凝縮して液相化した後、第4配管24を通って四方弁8とアキュームレータ26を介して圧縮機6の吸入口へと戻る。
また、第2配管20における室内熱交換器16とストレーナ10の間で分流した液相冷媒の一部は、第6配管38と第2電磁弁42を経て、蓄熱熱交換器34で蓄熱材36から吸熱し蒸発、気相化して、第7配管40を通って第4配管24を通る冷媒に合流し、アキュームレータ26から圧縮機6の吸入口へと戻る。
アキュームレータ26に戻る冷媒には、室外熱交換器14から戻ってくる液相冷媒が含まれているが、これに蓄熱熱交換器34から戻ってくる高温の気相冷媒を混合することで、液相冷媒の蒸発が促され、アキュームレータ26を通過して液相冷媒が圧縮機6に戻ることがなくなり、圧縮機6の信頼性の向上を図ることができる。
除霜・暖房開始時に霜の付着により氷点下の温度となった室外熱交換器14は、圧縮機6の吐出口から出た気相冷媒によって加熱されて、零度付近で霜が融解し、霜の融解が終わると、室外熱交換器14の温度は再び上昇し始める。この室外熱交換器14の温度上昇を温度センサ44で検出すると、除霜が完了したと判断し、制御装置から除霜・暖房運転から通常暖房運転への指示が出力される。
図4は圧縮機6に取り付けた状態の蓄熱装置の斜視図である。蓄熱装置は、上述したように、蓄熱槽32と蓄熱熱交換器34と蓄熱材36とで構成されている。なお、図4は、圧縮機6と、圧縮機6に組み付けられるアキュームレータ26とを蓄熱装置に取り付けた状態を示している。
図5は蓄熱槽32の分解斜視図であり、図6は図4におけるVII-VII線に沿った蓄熱槽32の要部断面図である。
図5に示されるように、蓄熱槽32は、側壁46a、46bと底壁(図示せず)を有し上方が開口した容器本体部46と、この容器本体部46の上方開口部を閉塞する樹脂製の蓋体48と、容器本体部46と蓋体48の間に介装されシリコンゴム等で作製されたパッキンを備え、蓋体48はツメ部50により容器本体部46に固定される。また、容器本体部46の側壁46bの一部(容器本体部46の圧縮機6と対向する部分)は開口しており、この開口部46cに圧縮機6の外周面と密着する伝熱面部51があてがわれる。伝熱面部51としては、シート状の金属部材が用いられ、本実施の形態では、特に耐食性に優れたステンレスシートを採用している。そして、図6に示すように、金属製の伝熱面部51は容器本体部46に対して、両者の接合部分で熱溶着され、固定される。
蓄熱熱交換器34は、例えば銅管等を蛇行状に折曲したもので、蓄熱槽32の内部に収容されており、蓄熱熱交換器34の両端は蓋体48から上方に延出され、一端は第6配管38(図1参照)に接続される一方、他端は第7配管40(図1参照)に接続される。ま
た、容器本体部46と伝熱面部51で囲まれた蓄熱槽32の内部空間には、蓄熱材36が充填される。
蓄熱槽32は圧縮機6を抱くように横方向から密着させ、図4に示すように、バンド52a、52bにより、それぞれアキュームレータ26、圧縮機6に上下で締結されることで、強固に固定される。
なお、図5において蓄熱熱交換器34は省略しているが、蓄熱熱交換器34は、蓋体48を容器本体部46に固定する前に蓋体48に取り付けられ、蓄熱槽32の内部に収容される。
次に、上記構成の蓄熱装置の作用を説明する。
上述したように、蓄熱装置は、暖房運転時に圧縮機6で発生した熱を蓄熱材36に蓄熱し、通常暖房運転から除霜・暖房運転に移行したときに、蓄熱熱交換器34によって、その熱を取得し利用する。したがって、暖房運転時に霜が成長するよりも早く蓄熱材36の温度を十分に上げられるよう、圧縮機6の外表面から蓄熱材36に至る伝熱経路の伝熱性能が良く、かつ蓄熱材36から外雰囲気への断熱性が高い程好ましい。
圧縮機6の外表面から蓄熱材36に至る伝熱経路の伝熱性能は、伝熱面部51と圧縮機6の密着度、および伝熱面部51の熱伝導率に依存しており、蓄熱材36から外雰囲気への断熱性は容器本体部46の断熱性能に依存している。
そこで、本発明に係る蓄熱装置においては、伝熱面部51にステンレスシートを、それ以外の容器本体部46には成形精度の高い樹脂部材を採用している。これにより、蓄熱材36から外雰囲気への放熱を防ぐと共に、伝熱面部51の伝熱性能の確保が可能となる。
また容器本体部46と伝熱面部51とは熱溶着にて接合されているので、気密保持が可能となり、液体の蓄熱材36の使用が可能となる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の第2の実施の形態における蓄熱槽32の分解斜視図である。図8は、蓄熱槽32の要部断面図である。図7、図8に示すように、容器本体部46の伝熱面部51と接合される部分に溝部54を複数設けている。なお、その他の構成については、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
このように、容器本体部46の伝熱面部51との接合部分に溝部54を設け、伝熱面部51には容器本体部46との接合部分に、容器本体部46の溝部54に勘合される突起部を設けることで、熱溶着面積が増え、伝熱面部51と容器本体部46との接合強度が増し、接合部分の気密性をより高めて保持することが可能となるので、伝熱面部51が容器本体部46から外れることを確実に防止することができ、液体の蓄熱材36の漏れを確実に防止することができる、信頼性の高い蓄熱装置とすることができる。
(実施の形態3)
図9は、本発明の第3の実施の形態における蓄熱槽32の要部断面図である。図9に示すように、容器本体部46の伝熱面部51と接合される部分に突起部56を複数設けている。なお、その他の構成については、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
このように、容器本体部46の伝熱面部51との接合部分に突起部56を設け、伝熱面
部51には容器本体部46との接合部分に、容器本体部46の突起部56に勘合される溝部を設けることで、熱溶着面積が増え、伝熱面部51と容器本体部46との接合強度が増し、接合部分の気密性をより高めて保持することが可能となるので、伝熱面部51が容器本体部46から外れることを確実に防止することができ、液体の蓄熱材36の漏れを確実に防止することができる、信頼性の高い蓄熱装置とすることができる。
(実施の形態4)
図10は、本発明の第4の実施の形態における蓄熱槽32の要部断面図である。図10に示すように、伝熱面部51の内側(容器本体部46との接触面)に樹脂シート58を積層している。なお、その他の構成については、第2の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
このように、伝熱面部51の内側に樹脂シート58を積層することにより、伝熱面部51と容器本体部46との接合部分を同一の樹脂材料で構成することで、熱溶着により固定する両者の接合部分の接合強度をより強固にすることができ、接合部分の気密性をさらに高めて保持することが可能となるので、伝熱面部51が容器本体部46から外れることをより確実に防止することができ、液体の蓄熱材36の漏れをより確実に防止することができる、信頼性の高い蓄熱装置とすることができる。
本発明に係る蓄熱装置は圧縮機で発生した熱を蓄熱材に効率的に蓄積することができるので、空気調和機、冷蔵庫、給湯器、ヒートポンプ式洗濯機等の用途にも適用できる。
6 圧縮機
32 蓄熱槽
34 蓄熱熱交換器
36 蓄熱材
46 容器本体部
51 伝熱面部
54 溝部
56 突起部
58 樹脂シート

Claims (5)

  1. 略円筒状の圧縮機を囲むように配置され、前記圧縮機で発生した熱を蓄積する蓄熱材と、前記蓄熱材に蓄熱した熱と冷媒との熱交換をするための蓄熱熱交換器とを収容した蓄熱装置であって、前記蓄熱装置の蓄熱槽は、前記圧縮機の円筒状部分に面して接する伝熱面部のみを金属部材で構成し、前記伝熱面部以外の容器本体部は樹脂部材で構成し、かつ、前記伝熱面部と前記容器本体部との接合部分を熱溶着により接合していることを特徴とする蓄熱装置。
  2. 前記容器本体部の前記伝熱面部との接合部分に複数の溝部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の蓄熱装置。
  3. 前記容器本体部の前記伝熱面部との接合部分に複数の突起部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の蓄熱装置。
  4. 前記伝熱面部の前記容器本体部に接合される側の表面に前記容器本体部と同一材料の樹脂シートを積層したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄熱装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓄熱装置を備えた空気調和機。
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