JP2014084965A - 穿孔装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体管の管壁に高い精度で仕切弁挿入口を穿孔できる穿孔装置を提供すること。
【解決手段】流体管1の外周面に対し所要空間Sを形成した状態で密封状に外嵌される筐体2と、筐体2内に設けられるエンドミル9bと、から構成され、流体管1内を流れる流体を遮断する仕切弁を不断流状態で前記流体管内に挿入するために、エンドミル9bにより流体管1の管壁の一部に仕切弁挿入口を穿孔する穿孔装置であって、筐体2は、エンドミル9bの移動方向に長寸幅を有する長細形状に形成された作業口2aと、所要空間S内に配設され筐体2の内周に沿って湾曲する円弧状の作業弁4と、作業弁4をエンドミル9bの移動を阻害しない待避位置または作業口2aを閉塞する閉塞位置に移動させる駆動装置5と、を備えている。
【選択図】図7

Description

本発明は、流体管の外周面に対し所要空間を形成した状態で密封状に外嵌される筐体と、この筐体内に設けられるエンドミルと、から構成され、流体管内を流れる流体を遮断する仕切弁を不断流状態で流体管内に挿入するために、エンドミルにより流体管の管壁の一部に仕切弁挿入口を穿孔する穿孔装置に関する。
従来、流体管内を流れる流体を遮断する仕切弁を不断流状態で前記流体管内に挿入するために、例えば、特許文献1に示されるような穿孔装置が開発されている。これは、流体管に密閉ケース(筐体)が装着されており、密閉ケースの外方に突出する第1分岐状部に仕切弁が取付けられ、密閉ケースの外方に突出する第2分岐状部に作業弁を介してエンドミルが取付けられて構成されている。このエンドミルを原動機の動力により回転させながら第2分岐状部内を進行させ、エンドミルの切削面が流体管を切削した状態で当該エンドミルを流体管に対して周方向に移動させることで、流体管の管壁を周方向に局所的に切削し、仕切弁を流体管内に挿入するための長円形の開孔(仕切弁挿入口)を形成することができるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−193893号公報(第4頁、第1図)
しかしながら、特許文献1にあっては、エンドミルが密閉ケースの外方から作業弁を通過して流体管の管壁にアプローチするため、エンドミルの枢着部から流体管の管壁までの長さがおのずと長くなってしまい、エンドミルが流体管の管壁を切削時には、前記枢着部に作用するモーメントが大きくなり、仕切弁が挿入される開孔の穿孔精度が得られなかった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、流体管の管壁に高い精度で仕切弁挿入口を穿孔できる穿孔装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の穿孔装置は、
流体管の外周面に対し所要空間を形成した状態で密封状に外嵌される筐体と、該筐体内に設けられるエンドミルと、から構成され、流体管内を流れる流体を遮断する仕切弁を不断流状態で前記流体管内に挿入するために、前記エンドミルにより前記流体管の管壁の一部に仕切弁挿入口を穿孔する穿孔装置であって、
前記筐体は、前記エンドミルの移動方向に長寸幅を有する長細形状に形成された作業口と、前記所要空間内に配設され前記筐体の内周に沿って湾曲する円弧状の作業弁と、該作業弁を前記エンドミルの移動を阻害しない待避位置または前記作業口を閉塞する閉塞位置に移動させる駆動装置と、を備えていることを特徴としている。
この特徴によれば、作業弁が筐体内部の所要空間内に設けられていることにより、作業弁を収容する弁ケースを筐体の外方へ設置する必要がない。従ってエンドミルが流体管の管壁に近い位置からアプローチして穿孔することができ、仕切弁挿入口を高い精度で穿孔することができる。
本発明の穿孔装置は、
前記作業弁は、周方向に長辺部を備える形状となっており、該長辺部に沿って肉厚に設けられる厚肉部と、該厚肉部の適所に前記駆動装置の操作に従動する従動部と、を備えていることを特徴としている。
この特徴によれば、厚肉部が長辺部に沿って設けられているため、作業弁の周方向の強度が補強されるとともに、比較的強度が低い肉薄の部分となる駆動装置と噛合する従動部が前記厚肉部に設けられているため、作業弁全体の厚みを厚くすることなく、従動部が効果的に補強され、作業弁は、作業弁の強度を保ったまま、軽量化することができ、移動操作し易くできる。
本発明の穿孔装置は、
前記厚肉部は、前記作業弁の外周面に突出して設けられており、前記筐体には、前記厚肉部を内嵌して前記筐体の内周に沿って案内する案内部が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、厚肉部が筐体に設けられた案内部に内嵌され筐体の内周に沿って案内されるため、作業弁が流体管の管軸方向に位置ズレすることが規制され、作業弁を作業口に向けて確実に移動操作できる。
本発明の穿孔装置は、
前記厚肉部は、前記作業弁の両端部に設けられ、少なくとも一方の前記厚肉部に前記従動部が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、厚肉部が作業弁の両端部に設けられることで、この厚肉部を作業弁の骨組みとして利用することができるため、作業弁の強度が向上し、作業弁における厚肉部以外の部分を薄く形成することができ、作業弁の重量を軽量化することができる。
本発明の穿孔装置は、
前記厚肉部は、前記作業弁に前記従動部を有する従動部材が固定されて構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、作業弁と従動部材とを別個に製造し、その後、作業弁に従動部材を固定することで厚肉部を構成することができ、作業弁と従動部材とを一体形成する必要がないため、作業弁が汎用性に優れ、コストを抑えることができる。
流体管の外周面に筐体を取付けた状態を示す平面図である。 同じく流体管の外周面に筐体を取付けた状態を示す側面図である。 図1におけるA−A断面図である。 作業弁を示す斜視図である。 図7におけるC−C断面図である。 図3におけるB−B断面図である。 筐体にエンドミル装置を取付けた後、作業弁を開放状態にした状態を示す正面断面図である。 図7の状態から仕切弁挿入口を切削する様子を示す正面断面図である。 作業弁を閉塞状態にした後、筐体からエンドミル装置を取外した状態を示す正面断面図である。 仕切弁で流体管内の流体を遮断した状態を示す正面断面図である。 作業弁を閉塞状態にした後、筐体から仕切弁装置を取外す状態を示す正面断面図である。 防食具で仕切弁挿入口の内周面を防食した状態を示す正面断面図である。
本発明に係る穿孔装置を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係る穿孔装置につき、図1〜図12を参照して説明する。図1ないし図3に示すように、本実施例の流体管1は、例えば、地中に埋設される上水道用のダクタイル鋳鉄製であり、断面視略円形状に形成され、内周面が粉体塗装あるいはモルタル層で被覆されている。尚、本発明に係る流体管は、その他鋳鉄、鋼等の金属製、あるいは石綿、コンクリート製、塩化ビニール、ポリエチレン若しくはポリオレフィン製等であってもよい。更に尚、流体管の内周面はモルタル層に限らず、例えばエポキシ樹脂等により被覆されてもよく、若しくは適宜の材料を粉体塗装により流体管の内周面に被覆してもよい。また、本実施例では流体管内の流体は上水であるが、流体管の内部を流れる流体は必ずしも上水に限らず、例えば工業用水や農業用水、下水等の他、ガスやガスと液体との気液混合体であっても構わない。
流体管1は、第1分割部材2Aと第2分割部材2Bとから成る筐体2によって外嵌されており、この流体管1の外周面と筐体2の内周面との間には、所要空間Sが形成されている。また、第1分割部材2Aと第2分割部材2Bとの間には、シールリング30が狭圧されており、所要空間Sが密封状に囲繞されている。図3に示されるように、この筐体2には、所要空間S内に配置され筐体2の内周に沿って湾曲する略円弧状の作業弁4と、作業弁4を筐体2の内周に沿って移動させる駆動装置5と、が設けられている。これら作業弁4及び駆動装置5については、後述にて詳しく説明する。尚、本実施例の筐体2は、3体以上の複数に分割されたケース体からなる分割構造であってもよいし、若しくは分割構造を有さず、鋳型、或いは、溶接加工や機械加工等で連続形成されていても構わない。更に尚、筐体2の材質は鋳鉄等の金属材により構成されているが、流体管の材質に応じて適用されるものであれば、上記で説明した流体管と同様に種々の材質であってもよい。
図3に示されるように、第1分割部材2Aには、所要空間Sと外方とに連通し第1分割部材2Aの周方向に長寸幅を備える長細形状に形成された作業口2aが設けられているとともに、フランジ2hを備えた作業管部2gが作業口2aから流体管1の管軸と略直交方向に延設されている。尚、作業管部は、本実施例の態様に限らず、例えば、挿口端部を備えた別体の作業管を作業口に対して挿入接続するようなものでもよい。
また、第1分割部材2Aにおける作業口2aの周縁部2bは、所要空間S内に向けて突設されており、周縁部2bの端面には、周縁部2bの全周方向に亘って弁座としての密封部材32が設けられている。さらに、第1分割部材2Aには、作業口2aの周縁部2b近傍において外方に向けて一部張り出し、所要空間Sに連通する張出部2dが設けられており、流体管1の管軸方向の両端部に位置する内壁2fに流体管1と同軸方向に貫通する貫通孔2e,2e’が設けられている。この張出部2dには、前記駆動装置5が設置されている。尚、この張出部2dは、第1分割部材2Aに対して着脱可能に設けられてもよい。
図2及び図3に示されるように、第2分割部材2Bの内周面には、第1分割部材2Aとの対向面から周方向に沿って凹溝2cが所定長さ凹設されており、凹溝2cの外周側は、第2分割部材2Bの外周面側に突設している。この凹溝2cは、本実施例において流体管1の管軸方向に離間して2条設けられている。この凹溝2cは、後述するように作業弁4の移動を案内する本発明における案内部となっている。
次に、作業弁4について説明する。図3及び図4に示されるように、作業弁4は、筐体2の内周面に沿って湾曲する略円弧状であり、周方向に長辺部を備えた弁板4aを有している。この弁板4aの外周面の一部は、後述する作業弁4の閉塞状態時に密封部材32に当接する閉塞部4eとなっており、閉塞部4eの内側の面は、作業口2aを密封状に閉塞する閉塞領域Rとなっている(図4の網点部に示す)。また弁板4aの周方向における一方の端部は、先細に傾斜するテーパ部14aとなっているとともに、弁板4aにおける流体管1の管軸方向の両端部には、弁板4aと略同曲率で湾曲する基板4bが内側に固着されており、基板4bの内周面4ba及び外周面4bbは、弁板4aの内周面及び外周面よりもそれぞれ内径側に位置している。尚、この基板は、弁板と別部材に形成されるものに限らず、弁板と一体形成される基板部としてもよい。
また、基板4bの外周面4bbの適所には、本発明の従動部材であるラック4cが弁板4aの側面に当接した状態で接続されており、ラック4cの外周面には、複数の凹凸が形成された本発明の従動部である被噛合面4dと、ラック4cにおけるテーパ部14a側の端部に設けられ被噛合面4dの表面よりも突出するストッパ部4gと、が形成されている。このラック4cは、基板4bの内周面4baから図示しないボルトを挿入し、緊締することで基板4bに接続固定されている。このラック4cは、所定の厚みを有しており、被噛合面4dが弁板4aの外周面よりも外径側に位置している。すなわち、弁板4aの両端部に設けられる基板4b及びラック4cは、作業弁4において肉厚に設けられる厚肉部4Aを構成している。尚、このラックは、例えば溶接等で基板に固着されるものでもよいし、鋳造により基板と一体形成されるものでもよく、またはラックは、鋳造により弁板及び基板と一体形成されるものでも構わない。
図5に示されるように、このように構成された作業弁4は、凹溝2c,2cにラック4cの一部が内嵌されているとともに、基板4bの内周面4baが、筐体2における流体管1の管軸方向の両端部に位置する内壁2fから所要空間S内に向けて円弧状に連続して形成され、分割された第1,第2分割部材2A,2Bごとに各1個ずつ設けられる案内支持部13に当接するように配設されている。尚、この案内支持部は、内壁2fから所定距離離間してそれぞれ複数個ずつ設けられているものでも構わない。
次に駆動装置5について説明する。図6に示されるように、駆動装置5は、張出部2dの貫通孔2e,2e’に回動自在に挿通される回動軸5aと、回動軸5aの軸方向に所定間隔離間して設けられ被噛合面4dと噛合する噛合面5bをそれぞれ備えたピニオン5c,5cと、から主に構成されている。
このピニオン5c,5cは、回動軸5aに対して固定されており、回動軸5aが回動することに伴って各噛合面5bが回動するようになっている。また、回動軸5aは、両端部が貫通孔2e,2e’から外部へ露出しており、回動軸5aの一方の端部5aaには、外径方向に突出する係止部5dが設けられているとともに、貫通孔2eに取付けられる断面視コ字形状のキャップ5eによって被覆されている。したがって、この回動軸5aは、係止部5d及びキャップ5eにより軸方向に離脱することが防止されている。
更に、回動軸5aの他方の端部5abは、図7に示すような張出部2dに着脱可能な操作部材6と係合可能になっている。この操作部材6は、第1分割部材2Aの張出部2dに着脱可能に取付けられる基部6aと、回動軸5aと略直交方向を向き、基部6aに回動自在に取付けられる操作軸6bと、操作軸6bの端部に設けられる第1ベベルギヤ6dと、第1ベベルギヤ6dと噛合する第2ベベルギヤ6eと、から構成され、第2ベベルギヤ6eの略中央を貫通する孔部6fに回動軸5aの端部5abが挿入されて係合するようになっている。
この操作軸6bに所定の工具を用いて回動させると、操作軸6bの軸回りの回動が第1、2ベベルギヤ6d,6eにより回動軸5aの軸回りの回動に変換されて各噛合面5bが回動するようになっている。このように各噛合面5bが回動すると、図7に示すように、各噛合面5bの回動がラック4cの被噛合面4dに伝わり、作業弁4が凹溝2c,2c及び案内支持部13に案内されながら、且つ筐体2の内壁2f,2fにより管軸方向の移動を規制されながら、筐体2の内周に沿って回動するようになる。
図3は、作業弁4の閉塞領域Rが作業口2aを密封状に閉塞する閉塞位置に配置された作業弁4の閉塞状態となっており、当該閉塞状態から作業弁4を回動させると、図7に示されるように、作業弁4の閉塞領域Rが作業口2aを開放する開放状態となる。より詳しく説明すると、この作業弁4を閉塞状態から開放状態に向けて回動させると、やがて各ラック4cの各ストッパ部4gが各ピニオン5cに係止されるようになり、作業弁4が後述するエンドミル9bの流体管1の横断方向への移動を阻害しない待避位置に配置され、作業口2aを開放する開放状態となる。すなわち、筐体2の外方から操作軸6bを回動操作することで作業弁4が作業口2aを開閉して流体の分岐状態を切替えることができるようになっている。
このように、操作部材6が張出部2dに着脱可能となっていることにより、操作軸6bが常に任意の方向を向いた状態(例えば上方を向いた状態)で設置することができるため、作業者が作業弁4の開閉操作を行い易くなっている。尚、この操作部材6は、必ずしも張出部2dに着脱可能になっていることに限られず、第1分割部材2Aの外周面に取付けられてもよいし、張出部2dに固着されてもよい。更に尚、操作部材6を特段に設けず、回動軸5aの端部5abに所定の工具で直接回動操作してもよい。
次に、実際に流体管1内の流体を不断流状態で遮断する態様について説明する。
先ず、図3に示す作業弁4の閉塞状態時の作業管部2gに、図7に示すようなエンドミル装置9を取付ける。このエンドミル装置9は、作業管部2gのフランジ2hにボルト・ナット7等で固定される密封状の切削ケース9dと、切削ケース9dにおけるフランジ2hとの対向側に対して流体管1の横断方向に水平に設けられたレール9eと、切削ケース9dの端部を密封しつつレール9e上をスライド移動可能なスライド台9fと、スライド台9fの上方で回動可能に枢着されており(図示せず)、切削ケース9d内から流体管1に向け軸方向に進行する軸部材9aと、軸部材9aの下端部に接続されたエンドミル9bと、エンドミル装置9の外部から操作することで軸部材9a及びエンドミル9bを、流体管1を横断するように平行移動させることが可能なハンドリング部9cと、から主として構成されている。このうちエンドミル9bは円筒形状に形成されているとともに、底部に底面刃9hが設けられ、側面に切削刃9gが設けられた穿孔軸であり、図示しないモータにより軸部材9aが軸周りに回動することによって、これら切削刃9gにより流体管1の管壁の切削が可能となっている。
図7に示されるように、エンドミル装置9を作業管部2gのフランジ2hに取付けた後、作業弁4を回動させ作業口2aを開放状態とする。そして、図8に示されるように、ハンドリング部9cを操作することでエンドミル9bの軸心を流体管1の中心軸線である管軸に対して流体管1の径方向にずらして配置させる。
その後、前記モータにより軸部材9aを軸周りに回動させながら流体管1に向け軸方向に進行させる。これにより、底面刃9hが流体管1の管壁の一部を軸部材9aの軸方向に貫通する。このときには、作業弁4が筐体2内部に設けられているため、筐体2の外部に別体の作業弁装置等を配置する必要がなく、エンドミル装置9の軸部材9aの前記枢着部の高さを低くできる。そのため、軸部材9aの軸長が短くなり、エンドミル9bが流体管1の管壁に近い位置からアプローチして穿孔することができ、目標位置に対して高い精度で穿孔することができる。更に、案内支持部13は、図5に示されるように、対向する案内支持部13同士が作業管部2gの流路を阻害しない程度に流体管1の管軸方向に離間しているため、エンドミル9bの進行移動を阻害しないようになっている。
そして、エンドミル9bの底面刃9hにより流体管1の管壁を所定量切削して貫通した状態で、エンドミル9bを軸部材9aの軸方向に退行させながら、作業者がハンドリング部9cを操作することで、スライド台9fをレール9eに沿って流体管1の横断方向に所定距離平行移動させる。すると、図8に示されるように、このスライド台9fのスライド移動及び軸部材9aの退行移動によって、エンドミル9bが流体管1の管壁の曲率に合わせて流体管1の管頂部まで移動しながらエンドミル9bの側面の切削刃9gが流体管1の管壁を周方向に沿って切削する。
エンドミル9bの側面の切削刃9gが流体管1の管頂部まで移動すると、エンドミル9bを軸部材9aの軸方向に進行させながら、スライド台9fをレール9eに沿って流体管1の横断方向に更に所定距離平行移動させ、エンドミル9bの側面の切削刃9gにより流体管1の管壁の曲率に合わせて流体管1の管壁を周方向に沿って切削する。このとき、作業弁4は、前述したエンドミル9bの流体管1の横断方向への移動を阻害しない待避位置に配置されているため、作業弁4がエンドミル9bによって破損することが防がれる。尚、前述したエンドミルの軸方向の進退移動、及び流体管の横断方向の平行移動は、例えば電動モータ等からなる駆動手段により駆動され、自動制御されるものであってもよい。
上記のように切削刃9gが流体管1の管壁を周方向に沿って切削すると、図9に示されるように、流体管1の管壁の一部に後述する仕切弁10aを挿入するための仕切弁挿入口1aが流体管1の周方向に沿って長細形状に不断流状態で形成される。その後、軸部材9aを退行移動させることでエンドミル9bを切削ケース9d内まで戻し(図示せず)、図8に示されるように、作業弁4を前記閉塞状態とする。このとき、弁体4は基板4bの内周面4baを案内支持部13に当接させて案内移動されるため、被噛合面4dがピニオン5c,5cの各噛合面5bとの噛合状態を維持して滑らかに移動可能である。弁体4が密封部材32に当接すると、テーパ部14aが密封部材32に沿って若干流体管1側に摺動するため、弁体4が分岐口2aの周縁部2bに引っ掛かり、それ以上回動不能になることが防がれる。そして弁体4の閉塞部4eが密封部材32に当接し、分岐口2aが密封状に閉塞される。次いで、エンドミル装置9を作業管部2gのフランジ2hから取外す。
続いて、図10に示されるように、流体管1内の流体を遮断するための仕切弁装置10を作業管部2gのフランジ2hに密封状に取付ける。この仕切弁装置10は、流体管1内の流体を遮断する仕切弁10aと、作業管部2gのフランジ2hにボルト・ナット17等で取付けられる弁筐体10bと、弁筐体10bの頂部に穿設された図示しない挿通孔に回転自在に枢支され、一方の端部が弁筐体10bの外部に突出する回転ネジ10cと、前記回転ネジ10cの一方の端部に取付けられる操作部10dと、回転ネジ10cの回動により回転ネジ10cの軸方向に進退可能に螺挿されるネジこま10eと、から構成されており、仕切弁10aには、回転ネジ10cが挿通されたガイド溝10gと、ネジこま10eが嵌合された嵌合溝10fと、が設けられている。
作業者が操作部10dを把持して回転ネジ10cを軸回りに回動させることで、ネジこま10eが回転ネジ10cに沿って進行移動し、当該ネジこま10eの進行移動に伴って仕切弁10aが仕切弁挿入口1aを介して流体管1内に配置され、流体管1内の流体が遮断される。このように、エンドミル装置9及び仕切弁装置10は、作業管部2gに取付けられており、この作業管部2gを利用して、仕切弁挿入口1aを穿孔する作業と、流体管1内の流体を遮断する作業と、を行っている。そのため、筐体2は、種々の作業に応じて別途の作業管部を必要とせず、筐体2の作業口2aの近傍を小型化することができる。
そして、特に図示しないが、流体管1内の流体が遮断された流体管1の下流側で所定の作業を行う。その後、前記所定の作業が終了すると、図11に示されるように、操作部10dを回動操作して仕切弁10aを弁筐体10b内に退行移動させるとともに、作業弁4を閉塞状態とし、ボルト・ナット17を取外して仕切弁装置10を作業管部2gのフランジ2hから不断流状態で撤去する。
次いで、流体管1が金属製である場合には、図12に示されるように、作業管部2gを密封状に閉塞するための蓋部材11を作業管部2gのフランジ2hにボルト・ナット27で取付ける。この蓋部材11の略中央部には、作業管部2gの内外に連通する孔部11aが形成されており、孔部11aには、仕切弁挿入口1aに向けて移動可能な防食具12が設けられている。この防食具12は、孔部11aに密封状に挿通される挿通軸部12aと、挿通軸部12aにおける蓋部材11の外方側の端部に外径側に張り出す鍔部12cと、挿通軸部12aにおける流体管1側に設けられ仕切弁挿入口1aと略同形状の防食部12bと、から構成されている。この防食部12bの外周面は、仕切弁挿入口1aの内周面を防食するための防食部材12dを備えている。この防食部材12dは、例えばスチレンブタジエンゴム等の弾性を有する合成樹脂が好ましい。また、防食部12bには、所要空間S内と流体管1内に連通する連通孔12eが本実施例において2箇所形成されている。尚、この連通孔12eは、2箇所に限らず、1箇所若しくは3箇所以上の複数に設けられても構わない。
図12に示されるように、防食具12を流体管1方向に移動させ、防食部12bの防食部材12dを仕切弁挿入口1aの内周面に圧接させることで仕切弁挿入口1aの内周面を防食する。このときには、鍔部12cが蓋部材11における孔部11aの周縁部に係止されており、蓋部材11に鍔部12cを取付けネジ37で固定することで仕切弁挿入口1aが防食された状態が保持される。
更に、鍔部12cが蓋部材11に取付けネジ37で固定された状態では、流体管1内の流体が連通孔12eを介して所要空間S内に流れ込み、流体管1内からの流体圧により防食部12bを介して挿通軸部12aにかかる流体圧を逃がすことができるため、挿通軸部12aの剛性を高める必要がなく、防食部12bの支持用のみに抑えることができる。
以上説明したように、作業弁4が筐体2内部の所要空間S内に設けられていることにより、作業弁4を収容する特段の弁ケースを筐体2の作業管部2gよりも外方へ設置する必要がない。従ってエンドミル9bが流体管1の管壁に近い位置からアプローチして穿孔でき、仕切弁挿入口1aを高い精度で穿孔することができる。
また、厚肉部4Aが作業弁4の長辺部に沿って設けられているため、作業弁4の周方向の強度が補強されるとともに、比較的強度が低い肉薄の部分となる各ピニオン5cの噛合面5bと噛合するラック4cの被噛合面4dが厚肉部4Aに設けられているため、作業弁4全体の厚みを厚くすることなく、被噛合面4dが効果的に補強される。そのため、作業弁4は、その強度を保ったまま、軽量化することができ、移動操作し易くできる。
また、厚肉部4Aを構成するラック4cは、被噛合面4dが弁板4aの外周面に突出した位置に設けられており、ラック4cが筐体2に設けられた凹溝2cに内嵌され、筐体2の内周に沿って案内されるため、作業弁4が流体管1の管軸方向に位置ズレすることが規制され、作業弁4を作業口2aに向けて確実に移動操作できる。
また、厚肉部4Aが作業弁4の両端部に設けられることで、この厚肉部4Aを作業弁4の骨組みとして利用することができるため、作業弁4の強度が向上し、作業弁4における厚肉部4A以外の部分を薄く形成することができ、作業弁4の重量を軽量化することができる。
また、作業弁4とラック4cとを別個に製造し、その後、作業弁4にラック4cを固定することで厚肉部4Aを構成することができ、作業弁4とラック4cとを一体形成する必要がないため、作業弁4が汎用性に優れ、コストを抑えることができる。
また、厚肉部4Aは、作業弁4における閉塞領域Rを避けて設けられているため、作業弁4の開閉操作により厚肉部4Aが密封部材32に干渉する慮が解消される。
また、作業弁4を回動操作して作業口2aの開閉状態を切替えるようになっているため、作業弁4の流体管1の管軸方向の長さを短く形成することができる。そのため、筐体2における流体管1の管軸方向の長さも短く形成することができ、筐体2を極めてコンパクトにまとめることができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、駆動装置5には、ピニオン5cが2つ設けられ、両ピニオン5cの回動により作業弁4に駆動力を与えていたが、これに限られず、一方のピニオンが回動軸5aに固着され、他方のピニオンが回動軸5aに回動自在に取付けられ、前記一方のピニオンの回動で作業弁4に駆動力を与えるとともに、前記他方のピニオンが作業弁4の回動を補助するようにしてもよい。尚、前記他方のピニオンは、ローラー等の別部材に代用することができる。
また、作業弁は、筐体の内周に沿って回動して作業口を開閉するものに限られず、例えば、流体管の管軸方向にスライド移動して作業口を開閉するようにしても構わない。
また、厚肉部4Aは、弁板4aにおける流体管1の管軸方向の両端部に設けられるものに限られず、例えば、弁板4aの周方向に1条または3条以上複数に設けられてもよい。更に、この厚肉部は、作業弁の長辺部方向に設けられるものであればよく、例えば、作業弁の周方向に沿って延びるとともに、流体管の管軸方向に延びる略螺旋状に形成されてもよい。
1 流体管
1a 仕切弁挿入口
2 筐体
2a 作業口
2c,2c 凹溝(案内部)
4 作業弁
4b 基板(厚肉部)
4c ラック(従動部材,厚肉部)
4d 被噛合面(従動部)
4e 閉塞部
4A 厚肉部
5 駆動装置
6 操作部材
9 エンドミル装置
9b エンドミル
10 仕切弁装置
10a 仕切弁
11 蓋部材
12 防食具
13 案内支持部
14a テーパ部
32 密封部材

Claims (5)

  1. 流体管の外周面に対し所要空間を形成した状態で密封状に外嵌される筐体と、該筐体内に設けられるエンドミルと、から構成され、流体管内を流れる流体を遮断する仕切弁を不断流状態で前記流体管内に挿入するために、前記エンドミルにより前記流体管の管壁の一部に仕切弁挿入口を穿孔する穿孔装置であって、
    前記筐体は、前記エンドミルの移動方向に長寸幅を有する長細形状に形成された作業口と、前記所要空間内に配設され前記筐体の内周に沿って湾曲する円弧状の作業弁と、該作業弁を前記エンドミルの移動を阻害しない待避位置または前記作業口を閉塞する閉塞位置に移動させる駆動装置と、を備えていることを特徴とする穿孔装置。
  2. 前記作業弁は、周方向に長辺部を備える形状となっており、該長辺部に沿って肉厚に設けられる厚肉部と、該厚肉部の適所に前記駆動装置の操作に従動する従動部と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の穿孔装置。
  3. 前記厚肉部は、前記作業弁の外周面に突出して設けられており、前記筐体には、前記厚肉部を内嵌して前記筐体の内周に沿って案内する案内部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の穿孔装置。
  4. 前記厚肉部は、前記作業弁の両端部に設けられ、少なくとも一方の前記厚肉部に前記従動部が設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の穿孔装置。
  5. 前記厚肉部は、前記作業弁に前記従動部を有する従動部材が固定されて構成されていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の穿孔装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105818202A (zh) * 2015-01-08 2016-08-03 中国石油天然气股份有限公司 用于玻璃纤维管的开孔辅助装置
CN111318739A (zh) * 2020-03-10 2020-06-23 沧州渤海石化工程有限公司 一种高压管道开孔工具及开孔方法

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