JP2013174312A - 流体分岐方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】穿設する方向と異なる任意の方向に流体管内を流れる流体を不断流状態で容易に分岐させることができるようにした流体分岐方法を提供する。
【解決手段】流体管1を、作業弁9を備えた作業管部11が所要空間Sを介して連通しかつ流体管1に対し回動自在のケース体3によって密封状に外嵌するとともに、作業管部11に分岐孔13を穿設するための穿設手段を備えた作業ケースを密封状かつ着脱自在に取り付けた後、作業弁9を開き作業管部11を介し穿設手段を用いて分岐孔13を流体管1に穿設し、分岐孔13の穿設後は穿設手段を作業ケースに収め作業弁9を閉塞してから該作業ケースを作業管部11から取り外し、次いでケース体3を作業管部11が所望の方向になるまで回動させた後、作業管部11に分岐管を接続し、その後作業弁9を開放して流体管1内を流れる流体を分岐孔13を介して分岐管側に流す。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体管の所定方向から穿設することで形成される分岐孔を介し、該流体管内を流れる流体を不断流状態で前記所定方向と異なる方向に分岐させるための流体分岐方法に関する。
従来の流体管の所定方向から穿設することで形成される分岐孔を介し、該流体管内を流れる流体を不断流状態で前記所定方向と異なる方向に分岐させるための流体分岐方法として、分岐管部と作業管部を設けたケース体によって流体管の外周面に一部所要空間を形成した状態で流体管に対し密封状に外嵌し、作業管部を介してカッターを挿入して流体管の頂部に分岐孔を穿設した後、分岐孔を開閉する弁体を再び作業管部を介して挿入し、分岐孔を閉塞している状態で、分岐管部に所要の分岐管を接続した後に、弁体を開状態に維持することで分岐流路を得るようにした流体分岐方法がある。(例えば、特許文献1参照)。
特許3752321号公報(第3頁、第6図)
しかしながら、特許文献1にあっては、作業管部を介して流体管への分岐孔の穿設や分岐孔に対する弁体の開閉操作等が行われており、作業管部側に各種部品が集中し過ぎて分岐作業が複雑化するだけでなく、分岐管部への流体の遮断開放は、流体管に穿設した分岐孔を開閉する弁体で行っているので、分岐孔に対する弁体の操作精度が要求され、しかも作業管部と分岐管部の相対位置関係が決まっているため、分岐孔の穿設後に所望の角度方向に分岐路を設けることができないという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、作業管部側だけに各種部品が集中することによる分岐作業の複雑化を防ぎ、かつ分岐流体の開閉を寸法精度や位置精度が要求される分岐孔で行う必要がなく、しかも穿設する方向と異なる任意の方向に流体管内を流れる流体を不断流状態で容易に分岐させることができるようにした流体分岐方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の流体分岐方法は、
流体管の所定方向から穿設することで形成される分岐孔を介し、該流体管内を流れる流体を不断流状態で前記所定方向と異なる方向に分岐させるための流体分岐方法であって、
流体管を、作業弁を備えた作業管部が所要空間を介して連通しかつ流体管に対し回動自在のケース体によって密封状に外嵌するとともに、前記作業管部に分岐孔を穿設するための穿設手段を備えた作業ケースを密封状かつ着脱自在に取り付けた後、前記作業弁を開き前記作業管部を介し前記穿設手段を用いて分岐孔を流体管に穿設し、分岐孔の穿設後は前記穿設手段を前記作業ケースに収め作業弁を閉塞してから該作業ケースを作業管部から取り外し、次いで前記ケース体を前記作業管部が所望の方向になるまで回動させた後、該作業管部に分岐管を接続し、その後前記作業弁を開放して流体管内を流れる流体を分岐孔を介して分岐管側に流すようにしたことを特徴としている。
この特徴によれば、作業管部側だけに各種部品が集中することによる分岐作業の複雑化を防ぎ、かつ作業弁を分岐管の開閉弁としても利用できるので、分岐作業における弁操作を作業弁のみで行え、しかも分岐孔穿設後ケース体を作業管部が所望の方向に回動させることで、穿設する方向と異なる方向に流体管内を流れる流体を不断流状態で容易に分岐させることができる。
本発明の流体分岐方法は、
分岐孔穿設前の作業管部は前記流体管に対し略鉛直方向上方に延在しており、分岐孔穿設後のケース体は、分岐孔穿設前の作業管部が延在している略鉛直方向に対して作業管部が略直交方向になるように回動することを特徴としている。
この特徴によれば、作業管部の上方から流体管に分岐孔を穿設する作業が楽に行えるとともに、ケース体回動後の作業弁へのアプローチも上方から容易に行える。また、穿設方向に延びる穿設手段を上下方向に配設して穿設作業をすることで、平面方向の作業領域を減らすことができるため、平面方向外方の壁等の影響を受けることがなく、流体管が埋設管の場合は掘削量を抑えることができる。
本発明の流体分岐方法は、
分岐孔穿設後に作業管部を介して分岐孔に防錆コアを被嵌することを特徴としている。
この特徴によれば、分岐孔を穿設した作業管部を利用して容易に防錆コアを分岐孔に被嵌させることができる。
本発明の流体分岐方法は、
前記作業弁は、作業管部における流体の流れを閉塞可能な仕切弁と、該仕切弁の移動を案内し且つ仕切弁撤去後の仕切弁挿通孔を閉塞する偏心回転弁で構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、偏心回転弁の回転操作により仕切弁の移動案内と仕切弁挿通孔の閉塞が選択的にできるので、仕切弁の移動操作が楽であるとともに、作業管部に取り付けた仕切弁を仕切弁挿通孔から撤去してコンパクトな構成で流体分岐が可能となる。
実施例1における分岐完了時の流体管分岐管装置の正面断面図である。 図1と同じく流体管分岐装置の側面図である。 実施例1における流体管に分岐孔を穿設している状態を示す正面断面図である。 実施例1における分岐孔の穿設後に穿設手段を作業ケースに収め作業弁を閉塞した状態を示す正面断面図である。 実施例1におけるケース体を回動させた状態を示す正面断面図である。 実施例1における分岐管が接続された状態を示す正面断面図である。 実施例2における分岐完了時の流体管分岐管装置の正面断面図である。 図7と同じく流体管分岐装置の側面図である。 実施例2における流体管に分岐孔を穿設している状態を示す正面断面図である。 実施例2における分岐孔の穿設後に穿設手段を作業ケースに収め作業弁を閉塞した状態を示す正面断面図である。 実施例2におけるケース体を回動させ、作業管部に分岐管を接続した状態を示す正面断面図である。
本発明に係る流体分岐方法を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る本発明の流体分岐方法により分岐させた流体管分岐装置につき、図1ないし図6を参照して説明する。図1に示すように、本実施例の流体管1は、例えば、地中に埋設される上水道用のダクタイル鋳鉄製であり、断面視略円形状に形成され、内周面が図示しない樹脂粉体塗装あるいはモルタル層で被覆されている。尚、本発明に係る流体管は、その他鋳鉄、鋼等の金属製、あるいは塩化ビニール、ポリエチレン若しくはポリオレフィン製等であってもよい。更に尚、本実施例では流体管1内の流体は上水であるが、流体管の内部を流れる流体は必ずしも上水に限らず、例えば工業用水や農業用水、下水等の他、ガスやガスと液体との気液混合体であっても構わない。
流体管1は、本発明の分割体である第1ケース体3aと第2ケース体3bとから成るケース体3によって外嵌され、より詳しくはこのケース体3と流体管1の外周面との間に少なくとも一部所要空間Sを形成した状態で密封状に外嵌されている。尚、本発明のケース体は、3体以上の複数の分割体からなる分割構造であってもよいし、若しくは分割構造を有さず、鋳型、或いは、溶接加工や機械加工等で連続形成されていても構わない。更に尚、ケース体3の材質は鋳鉄等の金属材により構成されているが、流体管の材質に応じて適用されるものであれば、上記で説明した流体管と同様に種々の材質であってもよい。
2分割されている第1ケース体3aと第2ケース体3bとの分割面は流体管1の管軸を通る垂直面に対し略45度で傾斜しており、両者はパッキン5を介して所要空間Sから流体が流出しないようにボルトナット7を介して密封状に接合されている。そして第1ケース体3aは、流体管1の略水平方向に延在している作業弁9を備えた作業管部11が形成されている。この作業管部11は内方部で所要空間Sに連通している。尚、作業管部は上記のように構成されることに限らず、例えば、作業管部は、ケース体自体に延設される受口部と、この受口部に挿入接続される作業弁を備えた弁継手と、を備え、受口部及び弁継手が接続具によって接続されることで構成されていてもよい。更に尚、分岐管に接続される作業管部の先端形状は、例えば受口形状、挿口形状若しくは切断端面形状等でもよい。
作業管部11に設けた作業弁9は、作業管部11と密封状に接続した作業弁ケース体12から上方に延出して頭部に設けられた操作部9aにより上下方向に移動することができ、作業管部11内を流れる流体の開閉を行う仕切弁タイプのものであり、分岐流路の形成時は常開状態に保持されている。図1に示した流体管分岐装置にはまだ分岐管が接続されていないが、作業弁9を下方向に向かうように操作部9aを操作して作業管部11内の流れを閉塞すれば分岐管を接続できる。更に分岐孔13には本発明の穿設手段であるカッター15(図3参照)によって穿設された穿孔部の腐食を阻止するため外周部に防錆部材14aを備えた防錆コア14が被嵌している。
次に図3ないし図6に基づいて、実施例1の流体管分岐装置を不断流状態で組み付ける工程及び流体分岐方法について説明する。先ず、ケース体3を取り付ける流体管1の外周面を、清掃若しくは補修して溶射等の防錆加工を施し、更に外周面に滑材を塗布する等ケース体3の回動操作を円滑に行うための加工を施す。次に図3に示すように、パッキン5を介して所要空間Sから流体が流出しないようにボルトナット7を介して密封状に接合されている第1ケース体3aと第2ケース体3bとから成るケース体3は作業管部11を流体管1に対して略鉛直方向を向くようにして回動自在に取り付けられている。
そして第1ケース体3aの上方に形成されている作業弁9を備えた作業管部11の上にはフランジ短管30を介してカッター15の操作軸摺動案内ケース体17が密封状に連設されており、作業管部11に対して直行方向に延出している作業弁9は作業管部11内の流路を開放し、カッター15は操作軸摺動案内ケース体17、フランジ短管30及び作業管部11を通り流体管1の頂部まで降下して流体管1の頂部を切削して分岐孔13を穿設する。また、操作軸摺動案内ケース体17に設けられたドレン26を開放することによって、分岐孔13の穿設に際して生じる切粉が流体に乗じて外部へ排出される。尚、本発明の作業ケースは、上記した操作軸摺動案内ケース体17、フランジ短管30のほか、カッター15を作業管部11に密封状に接続するために必要な部材が含まれる。
流体管1に分岐孔13が穿設された後は、カッターに替えてコア挿入機(図示せず)を用いて図4に示すように略円筒状の防錆コア14の外周部に設けた防錆部材14aが分岐孔13内面に密着するように分岐孔13に防錆コア14を装着被嵌し、その後作業弁9は作業管部11内の流路を閉塞し、フランジ短管30及び操作軸摺動案内ケース体17を第1ケース体3aの作業管部11から撤去する。
引き続いて図5に示すように作業弁9を閉塞した状態に維持したままケース体3を流体管1の中心軸心線周りに90度右周りに回動させる。そしてケース体3を回動させる際にケース体3と流体管外表面との間に介在している密封材(図示せず)の流体管1に対する摺動摩擦抵抗を低減させるために、あらかじめ潤滑剤を塗布したり、あるいは第1ケース体3aと第2ケース体3bとの間に配設したパッキン5および流体管外表面に配設した密封材の密封機能が失われない状態までボルトナット7を一時的に緩めて回動させてもよい。
ケース体3を流体管1の中心軸心線周りに90度右周りに回動させると流体管1に対して鉛直方向に向いていた作業管部11は略水平方向に向くので、作業弁9は上下方向に向くように配置される。従ってケース体3の回転後は作業弁9の操作部9aを上方からアプローチでき操作勝手がよい。また、穿設方向に延びるカッター15を上下方向に配設して穿設作業をすることで、平面方向の作業領域を減らすことができるため、平面方向外方の壁等の影響を受けることがなく、流体管1が埋設管の場合は掘削量を抑えることができる。そしてケース体3の回動後は作業弁9の閉塞状態を維持したまま、作業管部11の受口部11aに分岐管19を密封部材20を介して密封状に挿入結合する。尚、上記したようにボルトナット7を一時的に緩めた場合は、当該ボルトナット7を再度締め直す。
作業管部11に分岐管19を接続した後は、図6に示すように、作業弁9を操作部9aにより上方に移動させて開状態にすれば、流体管1の流路を流れる流体の一部が分岐孔13に被嵌した防錆コア14の円筒内部より所要空間Sを介して流体管1の略水平方向に分岐した作業管部11に接続した分岐管19に向かって流れることができる分岐流路が確保される。
尚、上述したように作業管部11に作業弁9が構成されているため、例えば分岐管19設置後に、作業弁9によって作業管部11の流路を一時的に閉塞して、分岐管19を取り外して別の配管部材や弁体を配設したり若しくは蓋部材を配設するなど、配管敷設換えの自由度を高めることができる。
本実施例1における流体分岐方法にあっては、ケース体3に形成した作業管部11が、分岐孔13を上方から穿設し易いように流体管1に対し略鉛直方向上方に延在し、また分岐孔13の穿設後のケース体3の回動量は作業弁9へのアプローチが上方から容易に行えるように、ケース体3を流体管1の中心軸心線周りに90度右周りに回動させて作業管部11が略水平方向に向くようにした例で説明したが、分岐孔の穿設に際しては必ずしも流体管1に対し略鉛直方向上方から穿設する必要はなく穿設し易い方向に作業管部11を向けるようにして流体管1にケース体3を取り付ければよい。そしてケース体3の回動量に関しては、90度右周りに回動させなくてもよく、分岐管19が接続される作業管部11の向きが所望方向に向くように必要量回動させればよい。
また、分岐孔13に防錆コア14を被嵌するに際し、分岐孔13を穿設した作業管部11を利用することで、容易に防錆コア14を分岐孔13に被嵌させることができる。更に分岐流の開閉は分岐孔13とは別の箇所に設けられている作業管部11の作業弁9で行うことで、従来のように寸法精度や位置精度が要求される弁体を用いて分岐孔を直接開閉することなく、分岐流を完全に遮断した状態で分岐管19を作業管部11に接続することができる。
実施例2に係る流体分岐方法につき、図7ないし11を参照して説明する。なお実施例1の流体分岐方法に使用した流体管分岐装置に係る共通する部品は同じ符号を付し、同一構成の重複する説明は省略する。
図7に示すように、流体管1は、本発明の分割体である第1ケース体3a’と第2ケース体3b’とから成るケース体3’によって外嵌され、第1ケース体3a’は実施例1の第1ケース体3と比べ所要空間S’を小さく成形してケース体3’の外形寸法が小さくなるように設計されている。これによりケース体3’の構成をコンパクトにできる。また、所要空間S’を形成する第1ケース体3a’は、分岐管部11’に至るまで十分に大きい流下断面を有しており、流体を滞りなく流すことができる。
尚、第1ケース体3a’及び第2ケース体3b’は、パッキン5を介し対向する両フランジに、断面視略コ字状の嵌合部材16を管軸方向に嵌挿することで密封状に接合されている。この嵌合部材16に押さえボルト16aを螺挿し、ボルト先端をフランジに当接することで、嵌合部材16が外れ止めされている。
第1ケース体3a’と一体成形されている作業管部11’には、図9に示すように偏心回転弁23と仕切弁25とで構成され設けた開閉体26が設けられており、図7に示す流体管分岐装置は、仕切弁25が既に撤去された状態のものが図示されている。
図9に示すように、偏心回転弁23は作業管部11’の連通開口11b’を閉塞可能な円柱棒体の中心軸と、この円柱棒体を回動駆動する操作部23a(図8参照)の外周に設けたに設けたシール部23cの回動中心軸が偏心しており、操作部23aの回動により円柱棒体が連通開口11’bを閉塞したり偏心移動して円柱棒体に設けたシール部23cを損傷させることなく連通開口11b’から大きく隔たることができるように構成されている。
そして仕切弁25は作業管部11の左側部と密封状に連設した仕切弁操作ケース体27内に挿入可能な操作ロッド29の操作部29aの左方向への移動により仕切弁操作ケース体27内に収納されており、偏心回転弁23は円柱棒体に設けたシール部23cにより作業管部11の仕切弁操作ケース体27との接続部に設けた連通開口11b’を密閉閉塞している。
次に図9ないし図11に基づいて、実施例2の流体管分岐装置を不断流状態で組み付ける工程及び流体分岐方法について説明する。図9に示すように第1ケース体3a’の上方に形成されている開閉体26を備えた作業管部11’の上にはフランジ短管30を介してカッター15の操作軸摺動案内ケース体17が密封状に連設されており、作業管部11’に対して直行方向に延出している開閉体26の仕切弁25は仕切弁操作ケース体27内に収納され、偏心回転弁23は円柱棒体に設けたシール部23cにより作業管部11’の連通開口11b’を密封閉塞している。
このような事前準備の下に、先ずカッター15を操作軸摺動案内ケース体17、フランジ短管30及び作業管部11’を通り流体管1の頂部まで降下させ流体管1の頂部を切削して分岐孔13を穿設する。このとき、操作軸摺動案内ケース体17に設けられたドレン26を開放することによって、分岐孔13の穿設に際して生じる切粉が流体に乗じて外部へ排出される。
分岐孔13の穿設後は、カッター15をフランジ短管30の位置まで上昇させ、偏心回転弁23の操作部23aを回動操作して円柱棒体に外周に設けたシール部23cを連通開口11b’から離して密封状態を解き、円柱棒体に設けた切り欠きガイド部23bが、作業管部11’の連通開口11b’と仕切弁操作ケース体27に形成されている連通開口27aに対し直線状に整列するまで回動させる。その後操作部29aを右方向へ移動させれば仕切弁25は切り欠きガイド部23bに摺動案内されながら移動して作業管部11’を閉塞することができる。
カッター15をフランジ短管30の位置まで上昇させ仕切弁25により作業管部11’を閉塞した後、カッター15に替えてコア挿入機(図示せず)に防錆コア14を取り付け、再度仕切弁25を仕切弁操作ケース体27に収納して作業管部11’を開放し、コア挿入機により略円筒状の防錆コア14の外周部に設けた防錆部材14aが分岐孔13内面に密着するように分岐孔13に防錆コア14を装着被嵌する。その後仕切弁25は作業管部11’内の流路を閉塞し、フランジ短管30及び操作軸摺動案内ケース体17をコア挿入機と共に第1ケース体3aの作業管部11’から撤去する。
引き続いて図11に示すように仕切弁25が作業管部11’内の流路を閉塞した状態に維持したままケース体3’を流体管1の中心軸心線周りに90度右周りに回動させると、流体管1に対して鉛直方向に向いていた作業管部11’は略水平方向に向くので、仕切弁25は上下方向に向くように配置される。従ってケース体3’の回転後は仕切弁25を上方からアプローチでき操作勝手がよい。そして、仕切弁25を閉塞した状態に維持したまま、作業管部11’の受口部11a’に分岐管19を密封部材20を介して密封状に挿入結合する。
分岐管19を受口部11a’に密封状に挿入結合した後は、仕切弁25を仕切弁操作ケース体27に収納されるまで上方に移動して作業管部11’を開状態にすれば、分岐管19に向かって流れる流路が確保される。偏心回転弁23の操作部23aを外部から回動操作して作業管部11’の連通開口11b’を閉塞し、仕切弁25及び仕切弁操作ケース体27を撤去して、図7に示すように作業管部用の密閉蓋29で連通開口11b’を外から密閉閉塞する。
このように仕切弁25を上方に移動して作業管部11’を開状態にすれば、流体管1の流路を流れる流体の一部が分岐孔13に被嵌した防錆コア14の円筒内部より所要空間S’を介して流体管1の略水平方向に分岐した作業管部11に接続した分岐管19に向かって流れることができる分岐流路が確保される。
そして本実施例2における流体分岐方法にあっては、偏心回転弁23の回転操作により仕切弁25の移動案内と作業管部11’の連通開口11b’の開閉を選択的にできるので、仕切弁25の移動操作が楽であるとともに、偏心回転弁23で連通開口11b’を閉塞して作業管部11’に取り付けた仕切弁25や仕切弁操作ケース体27を撤去することでコンパクトな構成で流体分岐が可能となる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、ケース体の分割面の角度を略45度に限定したり、ケース体の数を2分割にした例で説明したが、分割面の角度や分割個数はこれに限定されるものではなく、流体管分岐装置の適用環境や、部品の材質、大きさ等によって適宜選定される。例えば、ケース体を構成する全ての分割体と流体管の外周面との間に、各々が連通する所要空間を形成し十分な流路を確保してもよいし、若しくはケース体が、流体管に回動自在に外嵌されるケース部と、当該ケース部に対し回動自在に接続され作業弁を備えた作業管部と、から構成されており、前記ケース体のケース部を流体管に対し所望に回動するとともに、前記作業弁を望ましい位置に配置するように前記作業管部を前記ケース部に対し回動するようにしてもよい。また流体管に穿設する分岐孔の平面断面形状も円形や楕円形に限らず矩形状であっても良く、使用するカッターの種類や必要とする分岐流量等を考慮して適宜選定される。これに伴い防錆コアの形状も形成された分岐孔に合わせて製作することは言うまでもない。
またケース体を流体管の中心軸心線周りに90度右周りに回動させる例で説明したが、ケース体の回転方向や回転量は、例えば回転方向は左周りでもよいし、回転量は45度、180度や障害物を回避するため180度超でもよく、要求される穿設方向及び分岐管の延設方向を考慮して適宜選定すればよい。
1 流体管
3、3’ ケース体
3a、3a’ 第1ケース体(分割体)
3b、3b’ 第2ケース体(分割体)
9 作業弁
11、11’ 作業管部
13 分岐孔
14 防錆コア
15 カッター(穿設手段)
17 操作軸摺動案内ケース体(作業ケース)
19 分岐管
23 偏心回転弁
25 仕切弁
26 開閉体
30 フランジ短管(作業ケース)
S、S’ 所要空間

Claims (4)

  1. 流体管の所定方向から穿設することで形成される分岐孔を介し、該流体管内を流れる流体を不断流状態で前記所定方向と異なる方向に分岐させるための流体分岐方法であって、
    流体管を、作業弁を備えた作業管部が所要空間を介して連通しかつ流体管に対し回動自在のケース体によって密封状に外嵌するとともに、前記作業管部に分岐孔を穿設するための穿設手段を備えた作業ケースを密封状かつ着脱自在に取り付けた後、前記作業弁を開き前記作業管部を介し前記穿設手段を用いて分岐孔を流体管に穿設し、分岐孔の穿設後は前記穿設手段を前記作業ケースに収め作業弁を閉塞してから該作業ケースを作業管部から取り外し、次いで前記ケース体を前記作業管部が所望の方向になるまで回動させた後、該作業管部に分岐管を接続し、その後前記作業弁を開放して流体管内を流れる流体を分岐孔を介して分岐管側に流すようにしたことを特徴とする流体分岐方法。
  2. 分岐孔穿設前の作業管部は前記流体管に対し略鉛直方向上方に延在しており、分岐孔穿設後のケース体は、分岐孔穿設前の作業管部が延在している略鉛直方向に対して作業管部が略直交方向になるように回動することを特徴とする請求項1に記載の流体分岐方法。
  3. 分岐孔穿設後に作業管部を介して分岐孔に防錆コアを被嵌することを特徴とする請求項1または2に記載の流体分岐方法。
  4. 前記作業弁は、作業管部における流体の流れを閉塞可能な仕切弁と、該仕切弁の移動を案内し且つ仕切弁撤去後の仕切弁挿通孔を閉塞する偏心回転弁で構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の流体分岐方法。
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JP2012039259A Pending JP2013174312A (ja) 2012-02-24 2012-02-24 流体分岐方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101906108B1 (ko) * 2018-04-11 2018-10-08 김제현 효율적인 회전 천공을 통한 관로의 천공 형성 공법

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KR101906108B1 (ko) * 2018-04-11 2018-10-08 김제현 효율적인 회전 천공을 통한 관로의 천공 형성 공법

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