JP2014084883A - 転がり軸受の密封装置 - Google Patents

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【課題】所要とする締め代を確保しながら低トルク化を図ることができる転がり軸受の密封装置を提供する。
【解決手段】転がり軸受の内輪軌道肩部12の外周面と外輪軌道肩部22の内周面との間の環状空間の開口部をシール部材50によって密封する。シール部材50は、内輪軌道肩部12の外周面と外輪軌道肩部22の内周面とのうち、一方の軌道肩部側に圧入固定される固定部61と、他方の軌道肩部側に摺接する弾性体よりなるシールリップ70とを有する。シールリップ70は、その基部71から軸受外側に第1アール部73をもって径方向へ直線状に延び、かつその直線部74全体が薄肉状に形成されて弾性的に撓み変形可能な薄肉部75と、薄肉部75の先端から軸受外側に第2アール部76をもって軸方向へ延び、かつその先端部の一側が他方の軌道肩部の周面に摺接するシール部77とを有している。
【選択図】図2

Description

この発明は転がり軸受の密封装置に関する。
従来、転がり軸受の密封装置においては、内輪軌道肩部の外周面と外輪軌道肩部の内周面との間の環状空間の開口部にシール部材を組み付けて密封するものがある。
このような密封装置のシール部材において、外径側に外輪軌道肩部の内周面に圧入固定される固定部を有し、内径側に内輪軌道肩部の外周面に摺接する弾性体よりなるシールリップを有するものが知られている。
また、例えば、図5に示すように、シール部材150のシールリップ170において、基部から軸受外側に円弧部173をもって薄肉状に形成されて弾性変形可能な薄肉部175と、この薄肉部175の先端から軸受外側の軸方向へ延び、かつ先端部の内径側が内輪軌道肩部112の外周面に摺接するシール部177とを有したものがある。
なお、シール部材のシールリップの基部側が薄肉状に形成された転がり軸受の密封装置においては、例えば、特許文献1及び2に開示されている。
特開2007−239987号公報 国際公開番号WO03/081096A1公報
ところで、図5に示す従来のシール部材150においては、内輪軌道肩部112の外周面と外輪軌道肩部の内周面との間の環状空間の開口部に対し、シール部材150が所要とする締め代A’(シールリップ170の径方向の弾性変形量)をもって組み付けられる。
この際、シールリップ170は、円弧部173をもって薄肉状に形成された薄肉部175において弾性変形され、その弾性変形に基づく反力(弾発力)によってシール部177が内輪軌道肩部112の外周面に圧接状態で摺接し、これによって、シール性が得られる。
一方、軸受回転時において、シールリップ170の弾性変形に基づく反力によって、シール部177と、内輪軌道肩部112の外周面との間に摺動摩擦力(摺動抵抗)が生じるため、低トルク化を図ることが困難となる場合がある。
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、所要とする締め代を確保しながら低トルク化を図ることができる転がり軸受の密封装置を提供することである。
前記課題を解決するために、この発明の請求項1に係る転がり軸受の密封装置は、転がり軸受の内輪軌道肩部の外周面と外輪軌道肩部の内周面との間の環状空間の開口部をシール部材によって密封する転がり軸受の密封装置であって、
前記シール部材は、前記内輪軌道肩部の外周面と前記外輪軌道肩部の内周面とのうち、一方の軌道肩部側に圧入固定される固定部と、他方の軌道肩部側に摺接する弾性体よりなるシールリップとを有し、
前記シールリップは、その基部から軸受外側に第1アール部をもって径方向へ直線状に延び、かつその直線部全体が薄肉状に形成されて弾性的に撓み変形可能な薄肉部と、
前記薄肉部の先端から軸受外側に第2アール部をもって軸方向へ延び、かつその先端部の一側が前記他方の軌道肩部の周面に摺接するシール部とを有していることを特徴とする。
前記構成によると、内輪軌道肩部の外周面と外輪軌道肩部の内周面との間の環状空間の開口部に対し、シール部材が所要とする締め代(シールリップの径方向の弾性変形量)をもって組み付けられる。
この際、シール部材のシールリップは、薄肉部において弾性変形され、その弾性変形に基づく反力(弾発力)によって、シール部が他方の軌道肩部に圧接状態で摺接し、これによって、シール性が得られる。
シールリップの薄肉部は、両端に第1、第2アール部を有して径方向へ直線状に延びている。そして、シールリップの薄肉部は、その直線部全体が弾性的に撓み変形する。
すなわち、シールリップの薄肉部に直線部を設けることによって、薄肉部のばね定数を小さくすることができるため、シールリップの薄肉部が、図5に示す従来の薄肉部と同一の肉厚寸法に設定したとしても、従来と比べ小さい力で弾性変形可能となる。
この結果、所要とする締め代を確保しながら、薄肉部の弾性変形に基づく反力を低減して低トルク化を図ることが可能となる。
請求項2に係る転がり軸受の密封装置は、請求項1に記載の転がり軸受の密封装置であって、
シール部は、第2アール部から軸方向先端部へ向かってしだいに肉厚が増大されていることを特徴とする。
前記構成によると、シール部は、第2アール部から軸方向先端部へ向かってしだいに肉厚が増大されることで、シール部の肉厚が均一に形成される場合と比較してシール部の剛性を高めることができ、密封性の向上を図ることができる。
この発明の実施例1に係る転がり軸受に密封装置を構成するシール部材が組み付けられた状態を示す縦断面図である。 同じく組付状態のシール部材を拡大して示す縦断面図である。 同じく組付状態のシール部材のシール部を拡大して示す縦断面図である。 同じく自由状態のシール部材のシール部を拡大して示す縦断面図である。 従来の密封装置を構成するシール部材の組付状態のシール部を拡大して示す縦断面図である。状態を示す説明図である。
この発明を実施するための形態について実施例にしたがって説明する。
この発明の実施例1を図1〜図4にしたがって説明する。
図1に示すように、転がり軸受(図1では深溝玉軸受)は、内輪10と、この内輪10の外周に環状環状空間を隔てて同心状に配置される外輪20と、内輪10の外周面に形成された内輪軌道面11と、外輪20の内周面に形成された外輪軌道面21との間に転動可能に配設された複数の転動体(玉)30と、これら複数の転動体30を保持する保持器40とを備えている。
また、外輪20の外輪軌道肩部22の内周面には、次に述べるシール部材50を固定するための環状の取付溝23が凹設されている。
図1と図2に示すように、内輪10の内輪軌道肩部12の外周面と、外輪20の外輪軌道肩部22の内周面との間に環状空間の開口部には、この開口部を密封する密封装置を構成するためのシール部材50が組み付けられる。
シール部材50は、金属製の芯金51と、軟質樹脂、ゴム等よりなる弾性体60とを一体に有している。
芯金51は、外輪20の取付溝23の内径寸法よりも小さい外径寸法を有して円筒状に形成された筒状部52と、この筒状部52の一端から径方向内方へ曲げられた環状部53とを有している。
図2に示すように、弾性体60は、芯金51の環状部53の外側面を覆うようにして層状に接合された被覆層62と、芯金51の筒状部52を覆うようにし、かつ被覆層62と同材質で被覆層62から一体連続状に形成された固定部61と、芯金51の内径端部を覆うようにし、かつ被覆層62と同材質で被覆層62から一体連続状に形成されたシールリップ70とを有している。
また、固定部61は、外輪20の取付溝23の内径寸法よりも大きい外径寸法を有し、取付溝23に弾性圧縮されて圧入されることで固定される。
図3と図4に示すように、シールリップ70は、芯金51の内径端部に固着される基部71と、その基部71から軸受外側に第1アール部73をもって径方向へ直線状に延出され、かつその直線部74全体が肉厚寸法Tをもって薄肉状に形成されて弾性的に撓み変形可能な薄肉部75と、薄肉部75の先端から軸受外側に第2アール部76をもって軸方向へ延びるシール部77とを有している。
また、図4に示すように、自由状態において、シール部77は、その第2アール部76から先端部に向けて内径側に傾く傾斜状に形成され、その先端部の内径側には内輪軌道肩部12の外周面に線接触状態で摺接する摺接部78が形成されている。
また、この実施例1において、シール部77は、第2アール部76から軸方向先端部へ向かってしだいに肉厚が増大されている(図3及び図4参照)。
この実施例1に係る転がり軸受の密封装置は上述したように構成される。
したがって、図2と図3に示すように、内輪10の内輪軌道肩部12の外周面と、外輪20の外輪軌道肩部22の内周面との間の環状空間の開口部に対し、シール部材50が所要とする締め代A(シールリップ70の径方向の弾性変形量)をもって組み付けられる。
この際、図3に示すように、シール部材50のシールリップ70は、薄肉部75において弾性変形され、その弾性変形に基づく反力(弾発力)によってシール部77が内輪軌道肩部12の外周面に圧接状態で摺接し、これによって、シール性が得られる。
図3と図4に示すように、シールリップ70の薄肉部75は、両端に第1、第2アール部73、76を有して径方向へ直線状に延びている。そして、シールリップ70の薄肉部75は、その直線部74全体が弾性的に撓み変形する。
すなわち、シールリップ70の薄肉部75に直線部74を設けることによって、薄肉部75のばね定数を小さくすることができる。このため、図5に示す従来のシール部材150のシールリップ170の薄肉部175の肉厚寸法T’と、この実施例1のシールリップ70の薄肉部75の肉厚寸法Tとが同じ大きさに設定したとしても、従来と比べ小さい力で弾性変形可能となる。
この結果、所要とする締め代Aを確保しながら、薄肉部75の弾性変形に基づく反力(弾発力)を低減して低トルク化を図ることが可能となる。
また、この実施例1において、シール部77は、第2アール部76から軸方向先端部へ向かってしだいに肉厚が増大されることで、シール部77の肉厚が均一に形成される場合と比較してシール部77の剛性を高めることができ、密封性の向上を図ることができる。
なお、この発明は前記実施例1に限定するものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の形態で実施することができる。
例えば、前記実施例1においては、シール部材50の外径側に固定部61が形成され、この固定部61が外輪20の外輪軌道肩部22の内周面に形成された取付溝23に圧入されて固定される場合を例示したが、シール部材の内径側に内輪の内輪軌道肩部の外周面に圧入されて固定され、同シール部材の外径側にシールリップが形成される場合においてもこの発明を実施することができる。
10 内輪
12 内輪軌道肩部
20 外輪
22 外輪軌道肩部
30 転動体
50 シール部材(密封装置)
51 芯金
60 弾性体
70 シールリップ
71 基部
73 第1アール部
74 直線部
75 薄肉部
76 第2アール部
77 シール部

Claims (2)

  1. 転がり軸受の内輪軌道肩部の外周面と外輪軌道肩部の内周面との間の環状空間の開口部をシール部材によって密封する転がり軸受の密封装置であって、
    前記シール部材は、前記内輪軌道肩部の外周面と前記外輪軌道肩部の内周面とのうち、一方の軌道肩部側に圧入固定される固定部と、他方の軌道肩部側に摺接する弾性体よりなるシールリップとを有し、
    前記シールリップは、その基部から軸受外側に第1アール部をもって径方向へ直線状に延び、かつその直線部全体が薄肉状に形成されて弾性的に撓み変形可能な薄肉部と、
    前記薄肉部の先端から軸受外側に第2アール部をもって軸方向へ延び、かつその先端部の一側が前記他方の軌道肩部の周面に摺接するシール部とを有していることを特徴とする転がり軸受の密封装置。
  2. 請求項1に記載の転がり軸受の密封装置であって、
    シール部は、第2アール部から軸方向先端部へ向かってしだいに肉厚が増大されていることを特徴とする転がり軸受の密封装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2192953A (en) * 1986-07-11 1988-01-27 Riv Officine Di Villar Perosa A bearing with an improved sealing assembly
JPH0874865A (ja) * 1994-08-31 1996-03-19 Ntn Corp 軸受用接触シール

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