JP2014084652A - 下地ボックス固定材、該下地ボックス固定材を使用した棟構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】板状の固定部材2と、該固定部材2の一端より連続形成された立上げ部材3とを有し、該立上げ部材3の固定部材2側の外側面4を、棟部に設置する下地ボックス5における側壁部位6、6aの内側面に密着可能にした下地ボックス固定材1を、葺設状態における最上段の桟瓦Aの上方に配置、固定し、両側の最上段の桟瓦Aに跨がる様に配置した下地ボックス5を、側壁部位6、6aの内側面に、前記下地ボックス用固定材1における立上げ部材3の外側面4を密着させて載置することにより、設置状態における下地ボックス5の下端部を保持して、該下地ボックス5と屋根下地W側とを一体化させる。
【選択図】図5
Description
しかし、上記棟構造にあっては、高度な熟練技術が要求され、而も熨斗瓦間に葺土を介在させているため、棟部が重く建築物への負担が大きくなって、特に耐震性に劣ると共に、長期間の風雨等によって葺土が崩れ易く、棟部が経時劣化し易い欠点を有している。
而も、前記立上げ部材の外側面を、中央より上下側へ徐々に薄厚となる様に凸曲面としたので、屋根勾配に拘らず、設置された下地ボックスにおける側壁部位の内側面に、下地ボックス用固定材における立上げ部材の外側面を確実に密着させることが出来る。
更に、前記固定部材に対し前記立上げ部材を傾倒可能としたので、
下地ボックス用固定材の設置位置が若干ずれていたとしても、下地ボックスを設置する際に、該下地ボックスにおける側壁部位の内側面に、下地ボックス用固定材における立上げ部材の外側面が接触状態のまま立上げ部材が傾倒し、設置後には傾倒した立上げ部材により側壁部位の下端部が外方に押圧状態となるため、該側壁部位の下端部が保持機能が失われず、屋根下地側への下地ボックスが一体性を確保することが出来る。
而も、特許文献1の下地ボックスは中空且つ長尺な箱であるため、保管時及び運搬時に積み重ねることが出来ないが、一対の熨斗瓦固定材に分割可能にすれば、該一対の熨斗瓦固定材は同形同大で複数枚を重ねて一纏めにすることが出来るため、保管時及び運搬時に嵩張らず、取扱性を向上させることが出来る等その実用的効果甚だ大である。
尚、立上げ部材3は、中央より上下側へ徐々に薄厚となる様に、外側面4を凸曲面とするのが好ましく、この構成を採用することにより、外側面4が屋根勾配に拘らず、側壁部位6、6aの内側面に確実に密着可能になる。
又、内端上部に固定突部10を上方突設すると共に、該固定突部10に2個の釘穴11、11a を形成し、下地ボックス用固定材1との当接面12を平面状に形成している。
そして、棒熨斗瓦7、7a…の当接面12を側壁部位6、6aの外側面に当接させ、且つ棒熨斗瓦7、7a…の下方角部を突条19、19a …の上面に当てがい、具体的には係止段部20を突条19、19a …の角部に係合し、固定突部10の釘穴11、11a を貫通させた釘、ビス等の固定具26を側壁部位6、6aに打ち込んで、該下地ボックス5に対し棒熨斗瓦7、7a…が固定されている。
そして、熨斗瓦固定材21、21a の固定部位24、24a を棟木23の上面に当接し、釘穴25、25a を貫通した釘、ビス等の固定具26を棟木23に打ち込んで、該棟木23に熨斗瓦固定材21、21a を固定し、且つ両側の熨斗瓦固定材21、21a が棟木23を介して一体化され下地ボックス5が形成されている。
この場合、冠瓦13の固定具17は、熨斗瓦固定材21、21a における固定部位24、24a を貫通して棟木23に打ち込まれている。
つまり、下地ボックス5は、図2、3の様な3段又は5段用のものに限らず、熨斗積みの段数により、側壁部位6、6aの丈寸法及び突条19、19a …の本数が異なる複数種類のものが必要になる。
そして、熨斗瓦固定材21、21a の固定部位24、24a が棟木23の上面に、側壁部位6、6aの上方部分27、27a を棟木23の側面に当接し、固定部位24、24a における釘穴27、27a を貫通した釘、ビス等の固定具26を棟木23に打ち込んで、該棟木23に熨斗瓦固定材21、21a を固定し、且つ両側の熨斗瓦固定材21、21a が棟木23を介して一体化しされている。
そして、「天熨斗」である棒熨斗瓦7、7a…における固定具16は、熨斗瓦固定材21、21a を貫通して棟木23に打ち込まれることで、熨斗瓦固定材21、21a の棟木23への固定手段としての機能をも有している。
そして、「天熨斗」である棒熨斗瓦7、7a…は、当接面12を上方部分27、27a の外側面に当接させ、下方角部を段差部位3における中間部分28、28a の上面に当てがい、「割り熨斗」及び「台熨斗」である棒熨斗瓦7、7a…は、当接面12を下方部分29、29a の外側面に当接させ、下方角部の係止段部20を突条19、19a …の角部に係合し、固定突部10の釘穴11、11a を貫通させた釘、ビス等の固定具26を熨斗瓦固定材21、21a に打ち込んで、該熨斗瓦固定材21、21a に対し棒熨斗瓦7、7a…が固定されている。
2 固定部材
3 立上げ部材
4 外側面
5 下地ボックス
6、6a 側壁部位
7、7a… 棒熨斗瓦
13 冠瓦
14 面戸板
19、19a … 突条
20 係止段部
21、21a 熨斗瓦固定材
22 棟金具
23 棟木
A 桟瓦
W 屋根下地
Claims (7)
- 葺設状態における最上段の桟瓦の上に載置される板状の固定部材と、該固定部材の一端より連続形成された立上げ部材とを有し、該立上げ部材の前記固定部材側の外側面を、棟部に設置する下地ボックスにおける側壁部位の内側面に密着可能にしたことを特徴とする下地ボックス固定材。
- 前記立上げ部材の外側面を、中央より上下側へ徐々に薄厚となる様に凸曲面としたことを特徴とする請求項1記載の下地ボックス固定材。
- 前記固定部材に対し前記立上げ部材を傾倒可能としたことを特徴とする請求項1又は2記載の下地ボックス固定材。
- 最上段の桟瓦の上方に配置、固定された請求項1乃至3のいずれか1項に記載の下地ボックス用固定材と、両側の最上段の桟瓦に跨がる様に配置され、且つ側壁部位の内側面を前記下地ボックス用固定材における立上げ部材の外側面に密着させた下地ボックスと、該下地ボックスにおける側壁部位の外側面に固定された棒熨斗瓦と、最上段の両側の棒熨斗瓦に跨がる様に被冠固定された冠瓦と、1段目の棒熨斗瓦と最上段の桟瓦との間に設置された面戸板とで構成されていることを特徴とする棟構造。
- 前記側壁部位の外側面における棒熨斗瓦の固定位置の直下に複数本の突条を上下方向に所定間隔毎に配列形成したことを特徴とする請求項4記載の棟構造。
- 前記棒熨斗瓦にける前記突条の対応位置に係止段部を形成したことを特徴とする請求項5記載の棟構造。
- 前記下地ボックスを、一方の側壁部位を有する熨斗瓦固定材と、他方の側壁部位を有する熨斗瓦固定材とを、屋根下地における棟金具上に架設された棟木に固定することで形成されていることを特徴とする請求項4、5又は6記載の棟構造。
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---|---|---|---|---|
JP2016008414A (ja) * | 2014-06-24 | 2016-01-18 | 請川 和英 | 熨斗瓦設置構造 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS606090Y2 (ja) * | 1981-05-01 | 1985-02-26 | 敏夫 福岡 | 熨斗瓦,棟瓦の支持具 |
JPH11247364A (ja) * | 1998-03-04 | 1999-09-14 | Fuji Yogyo Kenzai Kk | 棟構造及び棟構造の支持体 |
JP2000170326A (ja) * | 1998-12-04 | 2000-06-20 | Yoshinobu Kamiya | のし瓦固定部材 |
-
2012
- 2012-10-24 JP JP2012234990A patent/JP6133568B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
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