JP2013224540A - 熨斗瓦固定用金具及び該熨斗瓦固定用金具を使用した棟構造 - Google Patents

熨斗瓦固定用金具及び該熨斗瓦固定用金具を使用した棟構造 Download PDF

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Abstract

【課題】葺土を使用する在来工法でありながら、耐震性を有する棟の内部補強構造体の設置作業を容易にする方法を提供する。
【解決手段】複数個の受け金具2、2aを上下方向に配列し、最下段より上の受け金具における支持棒の少なくとも下端部位をボルト部とし、最下段の受け金具における支持棒の下端部位に、屋根下地W側への固定手段を設け、受け金具を、下段の受け金具における縦長ナットに上段の受け金具2a、2bにおける支持棒のボルト部を螺入すると共に、全ての受け金具における座金の側板を揃えて連結されている熨斗瓦固定用金具を複数個所定間隔毎に配列し、熨斗瓦固定用金具の最上段より下の受け金具における座金の側板と、直上の受け金具における支持棒との間に丈高且つ横長な熨斗瓦固定材21を差し込むだけで、少なくとも隣接する2個の熨斗瓦固定用金具間に架け渡し、設置作業を簡易化する構成とする。
【選択図】図11

Description

本発明は、瓦屋根の大棟、隅棟等を、葺土を使用する在来工法でありながら、優れた耐震性を有する様に構築可能にした熨斗瓦固定用金具及び該熨斗瓦固定用金具を使用した棟構造に関する。
従来、瓦屋根、特に神社、仏閣等の建築物における瓦屋根の大棟、隅棟等の棟の構造としては、台風や地震の水平力に抵抗させるために棟木から棟束を立設し、下方から台熨斗瓦、熨斗瓦を順次葺土を介在させながら銅線で緊結させて積み重ねた構造と成っている。
しかし、上記棟構造にあっては、単に銅線での緊結及び葺土を介在させての積み重ねだけであるため、強い地震が発生した際に、熨斗瓦がずれたり、落下する危険性が高い。
そこで、葺土を使用する在来工法でありながら、耐震性を有する棟を構築可能にした技術として、下部が開脚状態の固定具と、該固定具に組付けたネジ棒と、該ネジ棒の先端に組付けた、棟桟を支承するため座金から構成された複数本の棟金具を、屋根下地の棟部に固定具を釘で固定して所定間隔毎に立設し、プレートの挿通孔にネジ棒を通し、ネジ棒に螺合した位置決めナットにプレートを載せて、複数枚のプレートを上下方向に並べた熨斗瓦固定具を形成し、葺設された桟瓦の上から棟土を充填し、最下段の熨斗瓦を左右に葺き、熨斗瓦係止ピンを下段のプレートの孔と熨斗瓦の孔に係止して熨斗瓦をプレートに連結し、最下段の熨斗瓦を葺設後にその上から棟土を充填し、次に上段の熨斗瓦を最下段の熨斗瓦と同様に葺設し、上段の熨斗瓦の上から棟土を充填し、座金に棟桟を嵌め込んで釘、ネジ等で固定し、冠瓦を被せて釘、ネジ等で棟桟に固定する様にした棟構造がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−331337号公報
しかし、上記従来技術にあっては、確かに熨斗瓦を棟に強固に設置出来ることから、地震による熨斗瓦のずれ、落下を防止出来るかもしれないが、熨斗瓦の段数と同数のプレートが必要で、全ての棟金具のネジ棒に最下段の位置決めナットを螺合した後にプレートをセットし、次段の位置決めナットを螺合した後にプレートをセットすることを繰り返し行って、必要枚数のプレートをセットし、最後に全ての棟金具のネジ棒の上端に座金を装着せねばならないため、段数が多い場合には設置作業が甚だ面倒となるなど、解決せねばならない課題があった。
本発明は、上記従来技術に基づく、設置作業が面倒である課題に鑑み、垂直な支持棒と、該支持棒の上端部に固設一体化された縦長ナットと、該縦長ナットに固定一体化された座金とを有し、該座金は一対の側板と、該側板の下端部間の連結板とを有した複数個の受け金具を上下方向に配列し、最下段より上の受け金具における支持棒の少なくとも下端部位をボルト部とし、最下段の受け金具における支持棒の下端部位に、屋根下地側への固定手段を設け、前記座金における連結板の中央部に縦長ナットを、直上の受け金具における支持棒のボルト部を螺入可能に固設一体化し、前記受け金具を、下段の受け金具における縦長ナットに上段の受け金具における支持棒のボルト部を螺入すると共に、全ての受け金具における側板を揃えて連結されている熨斗瓦固定用金具を複数個所定間隔毎に配列し、熨斗瓦固定用金具の最上段より下の受け金具における座金の側板と、直上の受け金具における支持棒との間に丈高且つ横長な熨斗瓦固定材を差し込むだけで、少なくとも隣接する2個の熨斗瓦固定用金具間に架け渡すことを可能にすることによって、設置作業の簡易化可能にして、上記課題を解決する。
要するに本発明は、垂直な支持棒と、該支持棒の上端部に固設一体化された縦長ナットと、該縦長ナットに固定一体化された座金とを有し、該座金は一対の側板と、該側板の下端部間の連結板とを有した複数個の受け金具を上下方向に配列し、最下段より上の受け金具における支持棒の少なくとも下端部位をボルト部とし、最下段の受け金具における支持棒の下端部位に、屋根下地側への固定手段を設け、前記座金における連結板の中央部に縦長ナットを、直上の受け金具における支持棒のボルト部を螺入可能に固設一体化し、前記受け金具を、下段の受け金具における縦長ナットに上段の受け金具における支持棒のボルト部を螺入すると共に、全ての受け金具における側板を揃えて連結されているので、上から2段目より下の受け金具の座金における、その直上の受け金具の支持棒の両側部位に熨斗瓦固定材を受承可能なため、当該部位に丈高且つ横長な熨斗瓦固定材を差し込むだけで設置作業が完了するため、耐震機能を有した棟の内部補強構造の設置作業を簡易化することが出来る。
前記座金における連結板の中央部に支持棒の挿通孔を形成し、前記座金における連結板の下面中央部に縦長ナットを固設一体化したので、支持棒の長さをある程度短くしても受け金具全体としての必要長さを確保することが出来る。
前記固定手段を、門形板部と、該門形板部における一対の側板部材の下端より外方且つ下方への傾斜板部とを有する固定金具としたので、下地棟への設置・固定作業の容易化を図ることが出来る。
前記最下段の受け金具における支持棒の少なくとも下端部位にネジ部を形成し、前記固定金具の門形板部における上部の連結部材と、一方の側板部材に設けた内方への突片に前記ネジ部の挿通孔を形成し、該ネジ部挿通孔の孔縁部を前記ネジ部に噛合させたので、受け金具の支持棒に対し固定金具を簡単に装着することが出来、而も最下段の受け金具における支持棒のネジ部を下地棟に捻じ込むことが出来るため、より強固に下地棟に固定することが出来る。
設置する熨斗瓦固定材及び冠瓦固定材がプラスチック製の場合、特に高温状態となると伸長してしまうことから、前記座金における一対の側板の両側部に、横長な釘孔を形成したので、隣接する熨斗瓦固定材間、冠瓦固定材間に隙間を開けて設置すると共に釘孔の内端側にネジを貫通させて熨斗瓦固定材及び冠瓦固定材の端部に捻じ込めば、例え熨斗瓦固定材及び冠瓦固定材が伸長したとしても対応させることが出来る。
請求項1、2、3、4又は5のいずれか1項に記載の熨斗瓦固定用金具を使用した棟構造であって、間隔を開けて屋根下地に固定された複数個の熨斗瓦固定用金具と、各熨斗瓦固定用金具の最上段より下の受け金具における座金の側板と、直上の受け金具における支持棒との間に差し込んで、少なくとも隣接する2個の熨斗瓦固定用金具間に架け渡された、丈高且つ横長な熨斗瓦固定材と、各熨斗瓦固定用金具の最上段の受け金具における座金に嵌め込んで、少なくとも隣接する2個の熨斗瓦固定用金具間に架け渡された冠瓦固定材と、前記熨斗瓦固定用金具の両側に葺土を介して積み上げられた熨斗瓦と、前記冠瓦固定材の上方に、熨斗瓦との間に葺土を介して葺設された冠瓦とを有し、前記熨斗瓦固定材の外側面及び冠瓦固定材の両側面及び上面に設けられた巻付突起に、前記熨斗瓦に基端側を固定された結束線の先端側が巻き付けられ、前記冠瓦が、貫通させた固定具を前記冠瓦固定材に打ち込んで固定されているので、熨斗瓦固定材及び冠瓦固定材の強度が高く、而も全ての熨斗瓦が葺土に埋設状態の結束線で熨斗瓦固定材及び冠瓦固定材に固定されているため、棟の内部補強構造が強固で且つ熨斗瓦がずれない耐震機能に優れた棟を構築することが出来る等その実用的効果甚だ大である。
本発明に係る熨斗瓦固定用金具の正面図である。 1段目の受け金具の側面図である。 図2(a)のA−A断面図である。 2段目以上の受け金具の側面図である。 図3(a)のB−B断面図である。 固定金具の平面図である。 図4(a)のC−C断面図である。 熨斗瓦固定材の側面図である。 図5(a)の平面図である。 冠瓦固定材の側面図である。 図6(a)の平面図である。 熨斗瓦固定用金具に熨斗瓦固定材及び冠瓦固定材を組み付けた状態を示す側面図である。 図7における熨斗瓦固定材及び冠瓦固定材の継ぎ目の部分を示す拡大図である。 図7における熨斗瓦固定材及び冠瓦固定材の中間部分を示す拡大図である。 熨斗瓦固定用金具に熨斗瓦固定材及び冠瓦固定材を組み付けて屋根下地に固定した状態を示す断面図である。 本発明に係る熨斗瓦固定用金具を使用した棟構造を示す断面図である。 図11の棟構造における下段の熨斗瓦固定材と熨斗瓦との結線状態を説明する斜視図である。 図11の棟構造における上段の熨斗瓦固定材と熨斗瓦との結線状態を説明する斜視図である。 図11の棟構造における冠瓦固定材と熨斗瓦との結線状態を説明する斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。
本発明に係る熨斗瓦固定用金具にあっては、例えば大棟、隅棟の様な、出隅である2つの屋根面の下地の境界部に複数個、間隔を開けて固定されるもので、かかる熨斗瓦固定用金具1、1a…にあっては、基本的に、上下方向に配列連結された複数個の受け金具2、2a…を有している。
各受け金具2、2a…にあっては、垂直な支持棒3と、該支持棒3の上端部に固設一体化された縦長ナット4と、該縦長ナット4に固定一体化された座金5とを有している。
2段目以上の受け金具2a、2b…における支持棒3の少なくとも下端部位をボルト部6とし、1段目の受け金具2における支持棒3の下端部位に、屋根下地W側への固定手段7を設けている。
座金5は、一対の側板8、8aと、該側板8、8aの下端部間の連結板9とを有し、該連結板9の中央部に縦長ナット4を、直上の受け金具2a、2b…における支持棒3のボルト部6を螺入可能に固設一体化している。
そして、下段の受け金具2、2a…における縦長ナット4に、上段の受け金具2a、2b…における支持棒3のボルト部6を螺入して、全ての受け金具2、2a…における側板8、8aを揃えた状態で連結されている。
以下、具体的に説明する。
各熨斗瓦固定用金具1、1a…にあっては、図1に示す様に、支持棒3、縦長ナット4及び座金5を有する3個の受け金具2、2a、2bと、1段目の受け金具2における支持棒3の下端に着脱自在に装着された、屋根下地側への固定手段7である固定金具10とを有している。
支持棒3はボルト棒で、上端部を縦長ナット4に螺入し溶接一体化し、図3(a)、(b)に示す様に、2段目以上の受け金具2a、2bの支持棒3には全体に溝を形成することでボルト部6を形成し、図2(a)、(b)に示す様に、1段目の受け金具2における支持棒3の下端部位に屋根下地W側へ捻じ込み可能なネジ部11を形成している。
座金5は、金属板を適宜折り曲げて形成されたもので、一対の側板8、8a及び連結板9を有し、該連結板9の中央部に支持棒3の挿通孔12を形成し、連結板9の下面中央部に縦長ナット4を溶接等により固設一体化して、直上の受け金具2a、2bにおける支持棒3のボルト部6を縦長ナット4に螺入可能にしている。
座金5の一対の側板8、8aの両側部位の上下部に釘孔13、13a を形成し、該釘孔13、13a は、図示の通り横長孔とするのが好ましいが、単なる円孔であっても良い。
固定金具10は、金属板を適宜折り曲げて形成されたもので、一対の側板部材14、14a と、該一対の側板部材14、14a の上端部間の連結部材15とを有する門形板部16と、該門形板部16における一対の側板部材14、14a の下端より外方且つ下方へ連続形成された傾斜板部17、17a とを有している。
一方の側板部材14に内方への突片18を設け、該突片18は一方の側板部材14に形成した逆U字状のスリットの内側部分を内側に略直角に折り曲げて形成している。
連結部材15及び突片18に、1段目の受け金具2における支持棒3のネジ部11の挿通孔19、20を形成し、該ネジ部挿通孔19、20の孔縁部をネジ部11に噛合させて、固定金具10に対し受け金具2を固定し、固定金具10に対し受け金具2を正逆回転させることで、固定金具10に対し受け金具2を上下動可能にしている。
複数個の熨斗瓦固定用金具1、1a…は、所定間隔毎に配置し屋根下地Wに固定され、配列状態の熨斗瓦固定用金具1、1a…を、複数枚の熨斗瓦固定材21、21a …で連結し、該各熨斗瓦固定材21、21a …は丈高且つ横長な胴縁材22と、該胴縁材22の外側面の長さ方向に所定間隔毎に突設された巻付突起23、23a …とを有している。
胴縁材22の素材は、木材の他、例えば発泡剤等を添加したPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂の押出成形品の様なプラスチック製材料とし、長さは熨斗瓦固定用金具1、1a…の間隔寸法の2倍より若干短くしたものと、必要に応じて熨斗瓦固定用金具1、1a…の間隔寸法より若干短くしたものとしている。
巻付突起23、23a …は胴縁材22の厚さより長いネジを胴縁材22に捻じ込んで形成され、このネジ頭が抜止めとなり、隣接する巻付突起23、23a …の長さ方向の間隔は、後述する熨斗瓦30、30a …の幅の半分とし、而も図示の通り千鳥配置にするのが好ましいが、直線配置しても良い。
そして、各熨斗瓦固定用金具1、1a…の最上段より下の受け金具2、2aにおける座金5の側板8、8aと、直上の受け金具受け金具2a、2bにおける支持棒3との間に熨斗瓦固定材21、21a …を差し込んで、連続する3個の熨斗瓦固定用金具間に架け渡し、側板8、8aの釘孔13、13a を貫通させたネジ24、24a を胴縁材22に捻じ込んで、座金5に熨斗瓦固定材21、21a …を固定している。
配列状態の熨斗瓦固定用金具1、1a…を、複数枚の冠瓦固定材25、25a …で連結し、該各冠瓦固定材25、25a …は棟木材26と、該棟木材26の両側面の夫々及び上面の長さ方向に所定間隔毎に突設された巻付突起27、27a …、28、28a …とを有している。
棟木材26の素材及び長さは胴縁材22と同じで、巻付突起27、27a …、28、28a …及び間隔も巻付突起23、23a …と同じであるが、直線配置されている。
そして、各熨斗瓦固定用金具1、1a…の最上段の受け金具2bにおける座金5に冠瓦固定材25、25a …を嵌め込んで、連続する3個の熨斗瓦固定用金具1、1a…間に架け渡し、熨斗瓦固定材21、21a …と同様にネジ29、29a で座金5に固定されている。
熨斗瓦固定材21、21a …及び冠瓦固定材25、25a …が固定された熨斗瓦固定用金具1、1a…の両側に熨斗瓦30、30a …を、葺土31(南蛮漆喰や単なる土の様な使用時は軟質で養生固化する瓦葺き用材料の総称)を介して千鳥状に積み上げると共に、熨斗瓦30、30a …に基端側が固定された結束線32、32a …の先端を、該当する巻付突起23、23a …、27、27a …、28、28a …に巻き付けている。
尚、結束線32、32a …は、熨斗瓦30、30a …に形成された小孔33、33a …に基端側が通され、基端部を中間部に結び付けることで、結束線32、32a …の基端側が熨斗瓦30、30a …に固定されている。
又、図面上、熨斗瓦30、30a は台熨斗瓦で、熨斗瓦30b 、30c …は割熨斗瓦であるが、本発明に係る熨斗瓦固定用金具を使用した棟構造は、台熨斗瓦と割熨斗瓦で構成されるものに限定されない。
最上段の熨斗瓦30、30a …の上に葺土31を介して複数個の冠瓦34、34a …を葺設し、各冠瓦34、34a …は、貫通状態の釘、ネジ等の固定具35を冠瓦固定材25、25a …に打ち込んで該冠瓦固定材25、25a …に固定されている。
次に、本発明に係る熨斗瓦固定用金具を使用した棟構造の構築工程について説明する。(1)屋根下地Wに複数個の熨斗瓦固定用金具1、1a…を所定間隔を開けて設置すると共に、各熨斗瓦固定用金具1、1a…の固定金具10における傾斜板部17、17a を釘、ネジ等により屋根下地Wに固定する。
(2)各熨斗瓦固定用金具1、1a…の最上段より下の受け金具2、2aにおける座金5の側板8、8aと、直上の受け金具受け金具2a、2bにおける支持棒3との間に熨斗瓦固定材21、21a …を差し込んで、連続する3個の熨斗瓦固定用金具間に架け渡し、側板8、8aの釘孔13、13a を貫通させたネジ24、24a を胴縁材22に捻じ込んで、座金5に熨斗瓦固定材21、21a …を固定する。
(3)熨斗瓦固定用金具1、1a…の最上段の受け金具2bにおける座金5に冠瓦固定材25、25a …を嵌め込んで、連続する3個の熨斗瓦固定用金具1、1a…間に架け渡し、熨斗瓦固定材21、21a …と同様にネジ29、29a で座金5に固定する。
(4)最上段の桟瓦T、Taの上に葺土31を載せると共に、該葺土31の上に熨斗瓦30を載せ、結束線32の先端側を熨斗瓦固定材21、21a …の該当する巻付突起23、23a …に巻き付ける。
熨斗瓦30の上に葺土31を載せると共に、該葺土31の上に熨斗瓦30a を載せ、結束線32a の先端側を熨斗瓦固定材21、21a …の該当する巻付突起23、23a …に巻き付けることを、熨斗瓦30a より上の熨斗瓦30b 、30c …で順次行うが、熨斗瓦30、30a …の上段側のものは冠瓦固定材25、25a …の該当する巻付突起27、27a …、28、28a …巻き付けて、全ての熨斗瓦30、30a …を熨斗瓦固定用金具1、1a…の両側に積み上げる。
(5)積み上げられた熨斗瓦固定材21、21a …の上に葺土31を載せると共に、該葺土31の上に冠瓦34、34a …を葺設し、各冠瓦34、34a …を貫通させた固定具35を冠瓦固定材25、25a …に打ち込んで該冠瓦固定材25、25a …に冠瓦34、34a …を固定する。
1、1a… 熨斗瓦固定用金具
2、2a… 受け金具
3 支持棒
4 縦長ナット
5 座金
6 ボルト部
7 固定手段
8、8a 側板
9 連結板
10 固定金具
11 ネジ部
12 挿通孔
13、13a 釘孔
14、14a 側板部材
15 連結部材
16 門形板部
17、17a 傾斜板部
18 突片
19 ネジ部挿通孔
20 ネジ部挿通孔
21、21a … 熨斗瓦固定材
23、23a … 巻付突起
25、25a … 冠瓦固定材
27、27a … 巻付突起
28、28a … 巻付突起
30、30a … 熨斗瓦
31 葺土
32、32a … 結束線
34、34a … 冠瓦
35 固定具
W 屋根下地

Claims (6)

  1. 垂直な支持棒と、該支持棒の上端部に固設一体化された縦長ナットと、該縦長ナットに固定一体化された座金とを有し、該座金は一対の側板と、該側板の下端部間の連結板とを有した複数個の受け金具を上下方向に配列し、最下段より上の受け金具における支持棒の少なくとも下端部位をボルト部とし、最下段の受け金具における支持棒の下端部位に、屋根下地側への固定手段を設け、前記座金における連結板の中央部に縦長ナットを、直上の受け金具における支持棒のボルト部を螺入可能に固設一体化し、前記受け金具を、下段の受け金具における縦長ナットに上段の受け金具における支持棒のボルト部を螺入すると共に、全ての受け金具における側板を揃えて連結されていることを特徴とする熨斗瓦固定用金具。
  2. 前記座金における連結板の中央部に支持棒の挿通孔を形成し、前記座金における連結板の下面中央部に縦長ナットを固設一体化したことを特徴とする請求項1記載の熨斗瓦固定用金具。
  3. 前記固定手段を、門形板部と、該門形板部における一対の側板部材の下端より外方且つ下方への傾斜板部とを有する固定金具としたことを特徴とする請求項1又は2記載の熨斗瓦固定用金具。
  4. 前記最下段の受け金具における支持棒の少なくとも下端部位にネジ部を形成し、前記固定金具の門形板部における上部の連結部材と、一方の側板部材に設けた内方への突片に前記ネジ部の挿通孔を形成し、該ネジ部挿通孔の孔縁部を前記ネジ部に噛合させたことを特徴とする請求額3記載の熨斗瓦固定用金具。
  5. 前記座金における一対の側板の両側部に、横長な釘孔を形成したことを特徴とする請求額1、2、3又は4記載の熨斗瓦固定用金具。
  6. 請求項1、2、3、4又は5のいずれか1項に記載の熨斗瓦固定用金具を使用した棟構造であって、
    間隔を開けて屋根下地に固定された複数個の熨斗瓦固定用金具と、各熨斗瓦固定用金具の最上段より下の受け金具における座金の側板と、直上の受け金具における支持棒との間に差し込んで、少なくとも隣接する2個の熨斗瓦固定用金具間に架け渡された、丈高且つ横長な熨斗瓦固定材と、各熨斗瓦固定用金具の最上段の受け金具における座金に嵌め込んで、少なくとも隣接する2個の熨斗瓦固定用金具間に架け渡された冠瓦固定材と、前記熨斗瓦固定用金具の両側に葺土を介して積み上げられた熨斗瓦と、前記冠瓦固定材の上方に、熨斗瓦との間に葺土を介して葺設された冠瓦とを有し、前記熨斗瓦固定材の外側面及び冠瓦固定材の両側面及び上面に設けられた巻付突起に、前記熨斗瓦に基端側を固定された結束線の先端側が巻き付けられ、前記冠瓦が、貫通させた固定具を前記冠瓦固定材に打ち込んで固定されていることを特徴とする棟構造。
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