JP6033065B2 - 屋根瓦 - Google Patents

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Description

本願発明は、平瓦(桟瓦も含む)や熨斗瓦や棟瓦(冠瓦)等の屋根瓦に関し、特に瓦本体の適所に連結用の針金を挿通させる挿通穴を有した屋根瓦に関するものである。
屋根上に葺設した屋根瓦は、台風や地震等により、位置ずれしたりひどいときには剥落・崩壊等の危険があるが、このような位置ずれや剥落・崩壊等を防止するために、従来から屋根瓦を針金で連結することが行われている。
針金で連結される屋根瓦としては、平瓦(桟瓦を含む)や熨斗瓦や棟瓦等がある。そして、屋根瓦を針金で連結させた瓦屋根構造として例えば図6に示すものがある。尚、図6の瓦屋根構造は、屋根棟部のものであって、特開平9−67902号公報(特許文献1の図7)に開示されているものである。
図6に示す従来の屋根棟部の瓦屋根構造は、屋根棟部(左右の野地板8,8の突き合わせ部)上に左右一対の台熨斗瓦1,1を配置し、その上に平板状の熨斗瓦2,2(左右一対)を適数段(図示例では3段)積み重ねた後、最上部に断面円弧状の棟瓦(冠瓦とも称する)3を設置して構成されている。
台熨斗瓦1と熨斗瓦2間、上下の熨斗瓦2,2間、最上部の熨斗瓦2と棟瓦3間にはそれぞれ葺土(漆喰)9が介在されている。
左右同高さに位置する熨斗瓦2,2は、それぞれ連結用の針金5で連結されている。即ち、図7に拡大図示するように、左右各側の熨斗瓦2,2におけるそれぞれ内方側端縁寄りの位置には、それぞれ連結用の針金5を挿通させるための挿通穴4,4が形成されていて、左右の熨斗瓦2,2のそれぞれの挿通穴4,4に1本の針金5の各端部5a,5aを熨斗瓦2の下面21側から通して両熨斗瓦2,2の上面側において針金5の両端部5a,5a同士をねじり締めすることによって両熨斗瓦2,2を連結している。尚、最上段の熨斗瓦2,2と棟瓦3も、それぞれの挿通穴4,4に針金5を挿通させて連結している。
ところで、図6の屋根棟部構造で使用されている従来の熨斗瓦2では、針金5を挿通させるための挿通穴4は、図7に拡大図示するように内径が3〜4mm程度のかなり小径のものを同径状態で上下に貫通させたものである。そして、熨斗瓦2の挿通穴4に針金5を挿通させるには、図7に鎖線図示するように針金5′の各端部5a′5a′を各熨斗瓦2,2の下面21側から各挿通穴4,4に差し込んで上方に引き出すことで達成される。尚、棟瓦3の挿通穴4に対する針金5の挿通作業も、該針金5の各端部を棟瓦3の下面側から挿通穴4に差し込んで挿通させる。
特開平9−67902号公報(図7参照)
ところで、熨斗瓦2の挿通穴4に針金5を挿通させるには、図7に鎖線図示するように、針金5′の端部5a′を熨斗瓦2の下面21側から挿通穴4の下面側開口41に位置合わせする必要があるが、そのとき挿通穴4の下面側開口41は熨斗瓦2の上面側からは見えないので、該針金端部5a′を挿通穴4の下面側開口41に対して手探りで位置合わせする必要がある。
ところが、図6及び図7に示す従来の熨斗瓦2では、挿通穴4の下面側開口41が熨斗瓦2の上面側からは見えず、且つ該下面側開口41が比較的小径(例えば3〜4mmの内径)であるので、針金端部5a′を挿通穴4の下面側開口41に位置合わせする際に、該針金端部5a′を該下面側開口41の近辺に摺接させながら合致する位置を探し当てるが、下面側開口41が小径であるので針金端部5a′が挿通穴4の下面側開口41に合致するまでにかなりの時間を要していた。従って、従来の熨斗瓦2では、挿通穴4に対する針金挿通作業が面倒であるとともに作業効率が悪いという問題があった。
尚、棟瓦3の挿通穴4に対する針金5の挿通作業も、上記と同様の面倒さと作業効率の悪さが発生する。
他方、屋根の斜面に葺設される平瓦(桟瓦も含む)も、野地板上面に対して針金で連結する形態のものがあるが、その場合は、瓦尻部に設けた挿通穴に対して針金を挿通させる必要があるので、この場合も針金挿通作業に上記と同様の面倒さや作業効率の悪さが発生する。
そこで、本願発明は、屋根瓦葺設工事において、瓦本体に設けた挿通穴に対して針金を比較的容易に且つ短時間で挿通させ得るようにした屋根瓦を提供することを目的としてなされたものである。
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。尚、本願発明は、平瓦(桟瓦も含む)や熨斗瓦や棟瓦等の屋根瓦を対象にしたものであるが、添付の図1〜図4に例示するものでは、本願の屋根瓦として棟用の熨斗瓦と棟瓦を採用している。そして、以下の説明では、本願の屋根瓦として棟部の熨斗瓦を主体に説明する。
本願の屋根瓦は、図1〜図5に例示するように、瓦本体20に連結用針金5を挿通させるための挿通穴4を設けている。この挿通穴4は、屋根瓦が熨斗瓦2の場合では、瓦本体20の内方側の側縁部寄り位置に適数個(1〜3個程度)形成されている。
本願の屋根瓦では、上記挿通穴4は、瓦本体20の下面21側の開口41が大径で瓦本体20の上面22側の開口42が小径となるようなテーパー状に形成している。即ち、この挿通穴4は、瓦本体20の下面側から上面側に向けて先細のテーパー状となっている。
この挿通穴4の下面側開口41と上面側開口42の各大きさは、特に限定するものではないが、下面側開口41の直径が10〜15mm程度で、上面側開口42の直径が3〜4mm程度に設定することができる。
ところで、本願の屋根瓦の挿通穴4に連結用の針金5を挿通させるには、該針金5の端部5aを瓦本体20の下面21側から挿通穴4に差し込んで挿通させるが、そのとき挿通穴4の下面側開口41は瓦本体20の上面側から見えないので、針金端部5aを挿通穴4の下面側開口41に対して手探りで位置合わせすることになる。
そのとき、挿通穴4の下面側開口41が大径(例えば直径が10〜15mm)であると、針金端部5aを該下面側開口41に位置合わせするのに、手探りであっても該針金端部5aを該下面側開口41に対して比較的簡単に合致させることができる。そして、針金端部5aが挿通穴4の下面側開口41に合致した状態で該針金端部5aを挿通穴4内に押し込んでいくと、挿通穴4の内面がテーパー状であるので、該針金端部5aが挿通穴4内をスムーズに進入して、該針金5を挿通穴4内に挿通させることができる。そして、針金5を挿通穴4に挿通させた後、屋根瓦を設置すべき所定の位置に配置した状態で、挿通させた針金5で屋根瓦を連結することにより、当該屋根瓦を所定位置に設置(固定)できる。尚、屋根瓦の設置後は、針金5を通した挿通穴4の上面側開口に雨水侵入防止用のコーキング材を充填することがある。
又、本願の屋根瓦では、上記挿通穴4の内面40を緩やかな凸曲面状に形成して、挿通穴4の下面側開口41の縁部付近の内面43を穴芯に対して外開き状に傾斜させている。このようにすると、挿通穴4の下面側開口41の縁部付近の内面43はかなり外開き状に傾斜するので、例えば図5に示すように、左右の各熨斗瓦2,2の挿通穴4,4に1本の針金5を挿通した後、各針金端部5a,5aをねじり締めるときに、該各挿通穴4の下面側開口41付近の内面43に接する針金部分5bが緩やかな曲線状に接触するようになる。
本願発明の屋根瓦では、連結用の針金5を挿通するための挿通穴4を、瓦本体20の下面側開口41が大径で瓦本体20の上面側開口42が小径となるテーパー状に形成しているので、屋根瓦の挿通穴4に対して針金5の端部5aを瓦本体20の下面側から差し込む場合(挿通穴4の下面側開口41及び針金端部5aが瓦本体の上面側から見えない)でも、挿通穴4の下面側開口41が大径である分、該下面側開口41に対する針金端部5aの位置合わせが容易となる。
従って、本願発明の屋根瓦では、挿通穴4を上記のように下面側開口41が大径となるテーパー状に形成していることにより、該挿通穴4に対する針金5の挿通作業が簡単となり且つ該針金挿通作業を短時間で行えるという効果がある。
又、本願発明の屋根瓦では、上記のように挿通穴4の下面側開口41を大径にすることによって、挿通穴4に対する針金5の挿通作業が容易に行えるようにしたものであっても、挿通穴4の上面側開口42が小径であるので、挿通穴4の上面側開口42に対して雨水侵入防止用のコーキング材を充填する際に、そのコーキング材の充填量が少なくて済むとともに、その分、コーキング材充填作業が容易となるという効果がある。
さらに、本願の屋根瓦では、上記挿通穴4の内面40を緩やかな凸曲面状に形成して、挿通穴4の下面側開口41の縁部付近の内面43を穴芯に対して外開き状に傾斜させている。このようにすると、例えば図5に示すように、左右の各熨斗瓦2,2の挿通穴4,4に1本の針金5を挿通した後、各針金端部5a,5aをねじり締めるときに、該各挿通穴4の下面側開口41付近の内面43に接する針金部分5bが緩やかな曲線状に接触するようになるので、針金5の下辺部分5cを容易に直線状に緊張させることができ、それによって両熨斗瓦2,2への針金5による締め付け力を増大させることができるという効果がある。
本願発明の屋根瓦の実施例となる棟用の熨斗瓦の斜視図である。 図1のII−II拡大断面図である。 図1の熨斗瓦を使用した棟部瓦屋根構造を示す断面図である。 図3の棟部瓦屋根構造における熨斗瓦の設置方法説明図である。 図3の棟部瓦屋根構造における熨斗瓦の連結状態を示す拡大図である。 従来の棟部瓦屋根構造を示す断面図である。 図6の棟部瓦屋根構造における熨斗瓦の連結状態を示す拡大図である。
[実施例]
以下、図1〜図5を参照して本願実施例の屋根瓦を説明すると、図1〜図2には本願の屋根瓦の代表例として棟用の熨斗瓦2を採用したものを示し、図3には図1〜図2の熨斗瓦2を使用した棟部瓦屋根構造を示し、図4には図3における左右の熨斗瓦2,2を針金5で連結する方法を示し、図5には図3の一部拡大図を示している。
尚、本願の屋根瓦は、瓦本体に連結用針金を挿通させる挿通穴4を有したものを対象にしたものであって、本願で対象となる屋根瓦は、屋根の傾斜面に葺設される平瓦(桟瓦も含む)や本願実施例の熨斗瓦や棟瓦等も含むものである。
図1及び図2に示す本願実施例の熨斗瓦(屋根瓦となる)2は、図3の棟部瓦屋根構造に示すように、左右一対状態で使用されるものである。
そして、この熨斗瓦2は、平面視長方形の瓦本体20における設置時に内方側となる側縁寄り位置に連結用の針金5を挿通させるための挿通穴4を設けて構成されている。この実施例では、該挿通穴4は瓦本体20の内方側となる側縁部の長さ方向に間隔をもって3箇所に形成している。尚、他の実施例の熨斗瓦2では、挿通穴4の個数は少なくとも1個あればよい。
この各挿通穴4は、瓦本体20の下面21側の開口41が大径で瓦本体20の上面22側の開口42が小径となるようなテーパー状に形成している。即ち、この挿通穴4は、瓦本体20の下面側から上面側に向けて先細のテーパー状となっている。
この挿通穴4の下面側開口41と上面側開口42の各大きさは、特に限定するものではないが、下面側開口41の直径(図2のD1)が10〜15mm程度で、上面側開口42の直径(図2のD2)が3〜4mm程度に設定することができる。又、この挿通穴4の内面40は、緩やかな凸曲面状に形成されていて、下面側開口41の縁部付近の内面43(図2、図5)は穴芯に対してかなり外開き状に傾斜している。
図1及び図2に示す熨斗瓦2は、図3に示すように屋根棟部の瓦屋根構造の一部として使用される。尚、図3に示す棟部瓦屋根構造は、屋根棟部(左右の野地板8,8の突き合わせ部)上に左右一対の台熨斗瓦1,1を配置し、その上に平板状の熨斗瓦2,2(左右一対)を適数段(図示例では3段)積み重ねた後、最上部に断面円弧状の棟瓦3を設置して構成されている。尚、台熨斗瓦1と熨斗瓦2間、上下の熨斗瓦2,2間、最上部の熨斗瓦2と棟瓦3間にはそれぞれ葺土(漆喰)9が介在されている。
図3に示す実施例の瓦屋根構造で使用されている棟瓦3にも、連結用の針金5を挿通させるための挿通穴4が形成されている。この棟瓦3の挿通穴4は、棟瓦中心付近の左右2位置に形成されている。又、この棟瓦3の各挿通穴4,4も、熨斗瓦2の挿通穴4と同様に下面側が大径で上面側が小径となるテーパー状に形成されている。
そして、図3の瓦屋根構造では、左右同高さに位置する各段(全3段)の熨斗瓦2,2・・(合計6枚)と最上部の棟瓦3を、それぞれ針金5,5・・で屋根棟部上に固定状態で設置した横架材(木材製)14に縛り付けるようにして設置している。
この横架材14は、図4に示すように、屋根棟部上に間隔をもって立設固定した複数の支持台11,11間に跨がって架設されている。各支持台11,11は、支柱12の下部に設けた左右の固定板13,13を屋根板(野地板)8,8上に釘止めしてそれぞれ固定されている。支柱12の上端部には、横架材14を挿通させる穴が形成されており、各支持台11,11の各穴に跨がって横架材14を挿通させることで、該横架材14を屋根棟部上に固定状態で支持させている。
ところで、左右同高さに位置する各段の熨斗瓦2,2は、それぞれ連結用の針金5で連結されているが、図3に示す棟部瓦屋根構造では、次のようにして連結されている。即ち、最下段の2つの熨斗瓦2,2で説明すると、図4に示すように、左右の各熨斗瓦2,2を各側の挿通穴4,4が対向する状態で横架材14の左右各側に配置し、1本の針金5を横架材14の下方にくぐらせた状態で、各側の熨斗瓦2,2の挿通穴4,4に対して、針金5の各端部5a,5aを瓦本体20の下面21側からそれぞれ挿通させた状態で、各熨斗瓦2,2を葺土9上の所定位置に位置決めし、その後、針金5の各上部側を横架材14の上部側においてねじり締めすることで、図5に示すように1本の針金5で左右の熨斗瓦2,2を横架材14と共に連結している。
そして、同様に、図3に示すように、2段目の各熨斗瓦2,2、3段目の各熨斗瓦2,2、及び最上部の棟瓦3を、それぞれ針金5,5,5で横架材14に絡ませて連結することにより、棟部瓦屋根構造を完成させる。
図3に示す棟部瓦屋根構造のように、各屋根瓦(各熨斗瓦2、棟瓦3)を棟部上に固定状態で取付けている横架材14を含めて針金5で連結すると、もし地震発生時の大きな揺れで各屋根瓦(各熨斗瓦2、棟瓦3)が葺土9等から剥がれても、該各屋根瓦がそれぞれ針金5,5・・を介して横架材14に連結されているので、該各屋根瓦が棟部から崩落することはない。
ところで、熨斗瓦2(棟瓦3も同じ)の挿通穴4に針金5を挿通させるには、図1及び図2に示すように、針金5の端部5aを瓦本体20の下面側から挿通穴4に差し込んで上方に引き出すことで達成されるが、その針金端部5aを挿通穴4の下面側開口41に位置合わせさせる際には、挿通穴4の下面側開口41は瓦本体20の上面22側から見えないので、針金端部5aを挿通穴4の下面側開口41に対して手探りで位置合わせすることになる。
そのとき、この実施例の熨斗瓦2では、挿通穴4の下面側開口41が大径(例えば直径が10〜15mm)であるので、針金端部5aを該下面側開口41に位置合わせするのに、手探りであっても比較的簡単に合致させることができる。そして、針金端部5aが挿通穴4の下面側開口41に合致した状態で該針金端部5aを挿通穴4内に押し込んでいくと、挿通穴4の内面がテーパー状であるので、該針金端部5aが挿通穴4内をスムーズに進入して、該針金5を挿通穴4内に挿通させることができる。
従って、この実施例の屋根瓦(熨斗瓦2)では、挿通穴4を上記のように下面側開口41が大径となるテーパー状に形成していることにより、該挿通穴4に対する針金5の挿通作業が簡単となり且つ該針金挿通作業を短時間で行えるという機能がある。
又、この実施例の屋根瓦(熨斗瓦2)では、上記のように挿通穴4の下面側開口41を大径にすることによって、挿通穴4に対する針金5の挿通作業が容易に行えるようにしたものであっても、挿通穴4の上面側開口42が小径であるので、挿通穴4の上面側開口42に対して雨水侵入防止用のコーキング材を充填する際に、そのコーキング材の充填量が少なくて済むとともに、その分、コーキング材充填作業が容易となるという機能もある。
又、熨斗瓦2の挿通穴4は、その内面40が緩やかな凸曲面状で下向きに拡開するテーパー状に形成されているので、挿通穴4の下面側開口41の縁部付近の内面43(図2、図5参照)はかなり外開き状に傾斜している。そして、この熨斗瓦2を最下段の熨斗瓦として使用する場合には、図5に示すように、左右の各熨斗瓦2,2の挿通穴4,4に1本の針金5を挿通した後、各針金端部5a,5aをねじり締めるときに、該各挿通穴4の下面側開口41付近の内面43に接する針金部分5bが緩やかな曲線状に接触するようになる。このように、各挿通穴4の下面側開口41付近の内面43に接する針金部分5bが緩やかな曲線状に接触すると、針金5の下辺部分5cを容易に直線状に緊張させることができ、それによって両熨斗瓦2,2への針金5による締め付け力を増大させることができるという機能もある。
尚、本願の屋根瓦における挿通穴4の構成(挿通穴4をテーパー状にした構成)は、図3に示す棟瓦3の挿通穴4にも適用できるものである。さらに、屋根斜面に葺設される平瓦(桟瓦を含む)についても、針金を挿通穴に通して屋根板面に連結する構造のものでは、該挿通穴を本願のようにテーパー状に形成することで、本願の屋根瓦として適用できるものである。
2は熨斗瓦(屋根瓦)、3は棟瓦(屋根瓦)、4は挿通穴、5は針金、5aは針金の端部、20は瓦本体、21は瓦本体の下面、22は瓦本体の上面、40は挿通穴の内面、41は挿通穴の下面側開口、42は挿通穴の上面側開口である。

Claims (1)

  1. 瓦本体(20)の適所に連結用の針金(5)を挿通させるための挿通穴(4)を有した屋根瓦であって、
    上記挿通穴(4)は、瓦本体(20)の下面(21)側の開口(41)が大径で瓦本体(20)の上面(22)側の開口(42)が小径となるようなテーパー状に形成しているとともに、
    上記挿通穴(4)の内面(40)を緩やかな凸曲面状に形成して、上記挿通穴(4)の下面側開口(41)の縁部付近の内面(43)を穴芯に対して外開き状に傾斜させている、
    ことを特徴とする屋根瓦。
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