JP2014084123A - 培地用包装袋 - Google Patents

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Jotaro Nagao
丈太郎 長尾
Takahiko Toya
貴彦 戸谷
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Abstract

【課題】培地用包装袋において、寒天培地等の生培地を収納したシャーレを包装袋内封入後、流通、保管する際に、シャーレや包装袋内の結露、生培地の乾燥を防止する。
【解決手段】プラスチックフィルムから成る培地用包装袋において、前記フィルムが少なくともポリステル樹脂フィルムから成り、該ポリエステル樹脂が非晶性または低結晶性であって、該フィルムの水蒸気透過度が40℃、90%RHで20乃至80g/m・dayとする。
【選択図】なし

Description

本発明は培地用包装袋、特に、水蒸気透過性に優れた培地用包装袋に関するものである。
従来、細菌、微生物等の検査、培養に使用される滅菌した寒天培地等の生培地を、無菌状態のポリスチレン製等のシャーレに収納し、このシャーレを複数個(10個程度)重ねて滅菌済みの包装袋内に脱気を行って封入後、流通、保管し、生培地と称して販売されている。しかしながら、生培地においては、例えば塩分濃度等の高い生培地は離水し易く、特に急激な温度変化の環境下ではシャーレやシャーレを包装した包装袋内に結露が発生し、使用前、或いは使用時にシャーレを拭いたり、生培地を乾燥させる必要があった。このため、密封しても、余分な水蒸気を外部に放出でき、酸素バリア性が高く、内容物の長期保存を可能とする包装袋が提案されている(特許文献1参照)。この包装袋は、基材、アンカーコート層、及び熱可塑性樹脂層からなり、前記基材が酸素バリア性、透湿性を有し、前記熱可塑性樹脂が前記アンカーコート層とヒートシール性を有し、且つ厚さ5μm〜100μmの前記熱可塑性樹脂層を、幅0.25〜5mm、ピッチ0.5〜10mmのストライプに形成し、JIS K−0208に準拠した透湿度が100g/m・day以上、酸素透過度が200cm/m・MPa・day以下とした包装用袋である。また、同様に、余分な水蒸気を外部に放出可能で、かつ内容物が乾燥し過ぎるのを防止するため、透湿性包装用材料を、透湿調整フィルムと、透湿調整フィルムに設けられたヒートシール層とし、このうち透湿性調整フィルムを、透湿性を有する基材フィルムと、基材フィルムにパターン状に設けられた透湿阻害剤層とし、この透湿性包装用材料を袋状とした透湿性包装袋が提案されている(特許文献2)。
特開2011−6084 特開2012−25411
しかしながら、前述した特許文献1の包装袋は余分な水蒸気を外部に放出し、酸素バリア性を高くするため、熱可塑性樹脂層をストライプに形成している。一方、特許文献2の透湿性包装袋は、余分な水蒸気を外部に放出可能とし、かつ内容物が乾燥し過ぎるのを防止するため、透湿性調整フィルムが透湿性を有する基材フィルムと、基材フィルムにパターン状に設けられた透湿阻害剤層から形成されている。このため、特許文献1においてはアンカーコート層に前記熱可塑性樹脂層をストライプに形成するため、また、特許文献2においても同様に基材フィルムに前記透湿阻害剤層をパターン状に設けるため、特別な手段、装置、或いは設備が必要となる。
そこで、本発明は、従来の培地用包装袋の前記問題を解決するものであり、余分な水蒸気を確実に外部へ放出し、且つ過剰な水蒸気の外部への放出による寒天培地等の生培地の乾燥を防止した包装袋を、特別な手段、装置、或いは設備を必要とせずに安価に製造できる培地用包装袋を提供することを目的とするものである。
本発明によれば、プラスチックフィルムから成る培地用包装袋において、前記フィルムが少なくともポリステル樹脂フィルムから成り、該ポリエステル樹脂が非晶性または低結晶性であって、該フィルムの水蒸気透過度が40℃、90%RHで20乃至80g/m・dayであることを特徴とする培地用包装袋が提供される。そして、本発明の培地用包装袋においては、前記ポリエステル樹脂フィルムにポリアミド樹脂フィルムをラミネートし、前記ポリアミド樹脂フィルムを外層とすることが好ましい。
本発明の培地用包装袋によれば、余分な水蒸気を確実に外部に放出して、シャーレやシャーレを包装した包装袋内の結露を防止し、且つ過剰な水蒸気の外部への放出による寒天培地等の生培地の乾燥を防止した包装袋を、特別な手段、装置、或いは設備を必要とせずに安価に製造でき、また、ヒートシール性が良好な培地用包装袋とすることができる。この結果、使用前、或いは使用時にシャーレを拭いたり、寒天培地等の生培地の乾燥を不要とすることができる。
以下、本発明について、実施の形態を詳細に説明する。本発明の培地用包装袋に使用するフィルム素材は少なくともポリエステル樹脂フィルムから成り、前記フィルムに用いるポリエステル樹脂は非晶、または低結晶性のポリエステル樹脂である。この非晶、または低結晶性のポリエステル樹脂は、フィルムとして用いて包装袋とする際にヒートシールが可能であり、また、水蒸気透過性を備えることから、前述した生培地を収納したシャーレを包装袋内に封入後、流通、保管した時に、シャーレや包装袋内の結露の発生が防止される。
そして、本発明の培地用包装袋のポリエステル樹脂フィルム素材に用いる非晶、または低結晶性のポリエステル樹脂は、原料として芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体を主成分とするジカルボン酸成分とエチレングリコールを主成分とするジオール成分とからなる。
芳香族ジカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体の具体的な例としては、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、ジブロモイソフタル酸、スルホイソフタル酸ナトリウム、ビフェニルジカルボン酸、ビフェニルエーテルジカルボン酸、ビフェニルスルフォンジカルボン酸、ビフェニルケトンジカルボン酸、ビフェノキシエタンジカルボン酸及びフェニレンジオキシジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、また、これらの芳香族ジカルボン酸の炭素数1〜4程度のアルキルエステル、例えばジメチルテレフタレート、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステルなどやハロゲン化物が挙げられる。
また、これらの芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体の他に、アジピン酸、セバシン酸、コハク酸、グルタル酸、ピペリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、ウンデカンジカルボン酸及びドデカンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸、また、これらの脂肪族ジカルボン酸の炭素数1〜4程度のアルキルエステルやハロゲン化物が使用でき、例えばジメチルテレフタレート、ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステル等が挙げられる。
また、エチレングリコール以外のジオール成分としては、例えば、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、オクタメチレングリコール、デカメチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール及びポリオキシテトラメチレングリコール等の脂肪族グリコールが挙げられる。
さらに、これらの脂肪族グリコールの他に、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2,5−ノルボルネンジメタノール等の脂環式グリコール、ネオペンチルグリコール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール等の分岐型脂肪族グリコール、キシリレングリコール等の芳香族グリコール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フロパンのエチレンオキサイド付加物及びプロピレンオキサイド付加物等が使用できる。
そして、このようなポリエステル樹脂において、本発明の培地用包装袋を構成するフィルムに適した非晶、または低結晶性のポリエステル樹脂としては、例えば、イソフタル酸等で共重合された共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)が挙げられ、イソフタル酸成分の共重合比率が10モル%乃至20モル%、好ましくは12モル%乃至18モル%、より好ましくは14モル%乃至16モル%であるイソフタル酸共重合PET樹脂が挙げられる。 前記イソフタル酸共重合PET樹脂から成るフィルムの厚みは、10μm乃至30μmが好ましく、これ以下の厚みではヒートシール強度が低下し、また、これ以上の厚みでは水蒸気の放出性が低下する。
また、他に本発明の培地用包装袋を構成するフィルムに適した非晶、または低結晶性のポリエステル樹脂としては、テレフタル酸、エチレングリコール及び1,4−シクロヘキサンジメタノールから成る非晶質共重合ポリエステル樹脂(例えば、米国イーストマンケミカル社製の「PETG」等)が挙げられ、前記非晶質共重合ポリエステル樹脂から成るフィルムの厚みは、前述したヒートシール強度、水蒸気の放出性の点から20μm乃至60μmが好ましい。そして、前述した非晶、または低結晶性のポリエステル樹脂から成るポリエステル樹脂フィルムは、未延伸、或いは低延伸の状態で包装袋に用いられるのが好ましい。
また、本発明の培地用包装袋に使用するフィルムとしては、前述したポリエステル樹脂フィルムに、強度等の性能を付与する目的で、ナイロン6樹脂等の透湿性の高いポリアミド樹脂から成るポリアミド樹脂フィルムを外層となるようにラミネートしても良い。
前述したように、本発明の培地用包装袋に用いるフィルムの水蒸気透過度は40℃、90%RHで20乃至80g/m・day、好ましくは30乃至70g/m・dayであり、前記水蒸気透過度が20g/m・day未満であると充分な水蒸気の放出が得られないため結露が発生し、一方、80g/m・dayを越えると水蒸気の放出が過剰となって寒天培地等の生培地が乾燥し、培養に支障を来すことなる。
〔実験例〕1.確認、測定(1)結露シャーレを封入した包装袋を4℃/day、室温(23℃)/dayと交互に3サイクル保管を行った後、包装袋を開封してシャーレ、包装袋内の結露状態を目視で確認した。
(2)生培地(寒天培地)の乾燥 結露状態を確認後、シャーレ内に収納した寒天培地の乾燥状態を目視で確認した。
(3)水蒸気透過度測定方法・条件:JIS−K7129B法準拠、40℃、90%RH。測定装置:PERMATRAN−W3/30(MOCON社製)前記測定方法・条件、測定装置にて包装袋を構成するフィルムの水蒸気透過度を測定した。
[実験例1]イソフタル酸成分の共重合比率が15モル%のイソフタル酸共重合PET樹脂から成る厚み17μmのポリエステル樹脂フィルムを作成し、このフィルムを用いて縦300mm、横190mmの三方シール仕様の包装袋を作成して滅菌を行った。次いで、この滅菌済みの包装袋に、滅菌した寒天培地35gを無菌状態のポリスチレン製シャーレに収納した培地入りシャーレを10個重ね、前記包装袋内の脱気を行い、ヒートシールして封入した。その後、ヒートシールの可否、包装袋内の結露の有無、寒天培地の乾燥状態を確認後、前記包装袋からフィルムを切り出し、水蒸気透過度を測定した。その結果を表1に示す。
[実験例2]ポリエステル樹脂フィルムに、ナイロン6樹脂から成る厚み12μmのポリアミド樹脂フィルムをラミネートし、該ポリエステル樹脂フィルムを内層、ポリアミド樹脂フィルムを外層とする包装袋とした以外は、実験例1と同様にヒートシールの可否、結露の有無、寒天培地の乾燥状態の確認及び水蒸気透過度を測定した。
[実験例3]ポリエステル樹脂フィルムを、PETG樹脂から成る厚み30μmのポリエステル樹脂フィルム(タマポリ(株)製ハイトロンPG)とした以外は、実験例1と同様にヒートシールの可否、結露の有無、寒天培地の乾燥状態の確認及び水蒸気透過度を測定した。その結果を表1に示す。
[実験例4]ポリエステル樹脂フィルムを、PETG樹脂から成る厚み50μmのポリエステル樹脂フィルム(タマポリ(株)製ハイトロンPG)とした以外は、実験例1と同様にヒートシールの可否、結露の有無、寒天培地の乾燥状態の確認及び水蒸気透過度を測定した。その結果を表1に示す。
表1
Figure 2014084123
以上の実験結果から、本発明の培地用包装袋が、寒天培地等の生培地を収納したシャーレを包装袋内に封入後、流通、保管した際に、シャーレや包装袋内の結露、生培地の乾燥が防止されると共に、培地用包装袋を作成する際のヒートシールが容易に行われることが判る。
以上の説明から明らかな通り、本発明の培地用包装袋は、寒天培地等の生培地を収納したシャーレを包装袋内封入後、流通、保管した際に、シャーレや包装袋内の結露、生培地の乾燥を防止する包装袋として好適に利用できる。

Claims (2)

  1. プラスチックフィルムから成る培地用包装袋において、前記フィルムが少なくともポリエステル樹脂フィルムから成り、該ポリエステル樹脂が非晶性または低結晶性であって、該フィルムの水蒸気透過度が40℃、90%RHで20乃至80g/m・dayであることを特徴とする培地用包装袋。
  2. 前記ポリエステル樹脂フィルムにポリアミド樹脂フィルムをラミネートし、前記ポリアミド樹脂フィルムを外層としたことを特徴とする請求項1に記載の培地用包装袋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021183316A (ja) * 2020-05-22 2021-12-02 共同印刷株式会社 ガス吸収フィルム

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