JP2014083687A - フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】生分解性樹脂を含むベースフィルムの表面に、印刷を行うことで得られるフィルムであって、印刷を行った部分を着色部分とし、印刷を行っていない部分を透明部分とした時に、着色部分の全光線透過率が0%以上50%以下であり、透明部分の全光線透過率が70%以上100%以下であり、着色部分の面積を1a、透明部分の面積を2aとしたときに、5/95≦1a/2a≦70/30であることを特徴とするフィルム。
【選択図】図1
Description
(1)
生分解性樹脂を含むベースフィルムの表面に、印刷を行うことで得られるフィルムであって、
印刷を行った部分を着色部分とし、印刷を行っていない部分を透明部分とした時に、着色部分の全光線透過率が0%以上50%以下であり、透明部分の全光線透過率が70%以上100%以下であり、
着色部分の面積を1a、透明部分の面積を2aとしたときに、5/95≦1a/2a≦70/30であることを特徴とするフィルム。
(2)
一定の幅の直線状の着色部分を有することを特徴とする、(1)に記載のフィルム。
(3)
着色部分は、一定の幅を有する直線状であり、
透明部分は、直線状の着色部分に平行した、一定の幅を有する直線状であることを特徴とする、(1)または(2)に記載のフィルム。
(4)
着色部分に穴を有することを特徴とする、(1)〜(3)のいずれかに記載のフィルム。
(5)
生分解性樹脂が、脂肪族ポリエステルおよび/または脂肪族芳香族ポリエステルを含むことを特徴とする、(1)から(4)のいずれかに記載のフィルム。
(6)
生分解性樹脂が脂肪族ポリエステルであり、該脂肪族ポリエステルがポリ乳酸系樹脂であることを特徴とする、(1)〜(5)のいずれかに記載のフィルム。
(7)
ベースフィルムが、融点25℃以上の可塑剤を含むことを特徴とする(1)から(6)のいずれかに記載のフィルム。
(8)
(1)〜(7)のいずれかに記載のフィルムを用いて土を被覆し、
続いて、作物の苗もしくは種を、フィルムの着色部分の下部に位置する土中に定植することを特徴とする、フィルムの使用方法。
本発明のフィルムは、ベースフィルムが生分解性樹脂を含むことが重要である。ベースフィルムが生分解性樹脂を含む場合、本発明のフィルムを農業用マルチフィルムとして使用した際、使用後にそのまま地中に鋤込むことにより土壌中の微生物によって完全分解するため、マルチフィルムを除去する作業が省略でき、作業効率が向上する。ベースフィルム中の生分解性樹脂の好ましい含有量は、ベースフィルム100質量%において、60質量%以上95質量%以下である。分解性が高まるため鋤込み作業が効率的となる点から、ベースフィルム中の生分解性樹脂のより好ましい含有量は、ベースフィルム100質量%において70質量%以上95質量%以下であり、特に好ましくは80質量%以上95質量%以下である。
本発明のフィルムは、上述した生分解性樹脂を含むベースフィルムの表面に、印刷を行うことで得られるフィルムであり、また、印刷を行った部分を着色部分とし、印刷を行っていない部分を透明部分とした時に、着色部分の全光線透過率が0%以上50%以下であり、透明部分の全光線透過率が70%以上100%以下であることが重要である。
本発明のフィルムは、図1〜図7、図9〜10に示したように、一定の幅の直線状の着色部分を有することが好ましい。生分解による強度劣化でフィルムは裂けやすくなるが、裂けは直線的に発生する。そのため、生分解を遅らせる効果のある着色部分を直線的に設けることで外観安定性を確保することができる。直線状の着色部分の好ましい幅は、50mm〜600mmであり、より好ましい幅は、50mm〜500mmである。なお着色部分は、一定の幅の直線状であることが好ましいが、ここでいう一定の幅とは、所定の幅(平均値)±5mmの誤差を含む。
本発明のフィルムは、前述の通り、着色部分は一定の幅を有する直線状であり、さらに透明部分は、直線状の着色部分に平行した、一定の幅を有する直線状であることが好ましい。つまり着色部分と透明部分とは、隣り合う直線状であることが好ましい。着色部分と比較して、生分解による強度劣化速度は透明部分のほうが早い。そのため、透明部分が着色部分と平行していると、先に透明部分のフィルムの裂けが発生し、さらに、その裂けが曲線的に進行した場合であっても、着色部分に裂けが到達した際には、透明部分と比較して着色部分は強度劣化が進行していないため、裂けの拡大を食い止めることができ、結果的にフィルムの外観安定性を確保することができる。直線状の透明部分の好ましい幅は、50mm〜700mmであり、より好ましい幅は、100mm〜600mmである。なお着色部分および透明部分は、一定の幅の直線状であることが好ましいが、ここでいう一定の幅とは、所定の幅(平均値)±5mmの誤差を含む。
本発明のフィルムは、着色部分に穴を有することが好ましい。本発明のフィルムを農業用マルチフィルムとして使用した際、作物の苗や種を植えるためのいわゆる定植穴が着色部分に有ることが好ましい。定植穴からは作物と同時に雑草も伸びるため、雑草の成長により定植穴が押し広げられ、フィルムの裂けを進行させてしまう。生分解性のフィルムの場合、とくに経時での強度劣化により、定植穴が広がり、隣り合う定植穴同士がつながり、結果的に全体的なフィルムの大きな裂けにまで拡大してしまい、マルチフィルムとしての土壌の地温上昇や保温の目的を果たせなくなってしまう。上述の理由から、生分解による強度劣化を和らげる効果のある着色部分に設けられた穴に定植することで、フィルムの外観安定性を確保することができる。なお、ここでいう穴とは、孔(貫通孔)を意味する。
また、穴のあけ方は特に限定されないが、ぬき型で打ち抜いてもよいし、バーナーでベースフィルムを溶融させて穴をあけてもよい。
本発明のフィルムを、耐衝撃性などの機械特性や分解性等に優れたフィルムとするため、ベースフィルム中の生分解性樹脂が、脂肪族ポリエステルおよび/または脂肪族芳香族ポリエステルを含むことが好ましい。脂肪族ポリエステルとしては、ポリブチレンサクシネートやポリブチレンサクシネート・アジペートなどのポリブチレンサクシネート系樹脂、ホモポリ乳酸系樹脂や可塑剤添加により可塑化したポリ乳酸系樹脂などが挙げられる。脂肪族芳香族ポリエステルとしては、ポリブチレンサクシネート・テレフタレート、ポリブチレンアジペート・テレフタレートなどの改質ポリブチレンテレフタレート系樹脂などが挙げられる。なかでも、耐衝撃性と生分解性の両方に改良効果が大きいものとして、ポリブチレンアジペート・テレフタレートが好ましく用いられる。
ベースフィルムは、透明性や成形性に優れるという点から、生分解性樹脂に脂肪族ポリエステルを用い、該脂肪族ポリエステルとしてポリ乳酸系樹脂を用いることが好ましい。ベースフィルム中のポリ乳酸系樹脂の含有量は、30質量%以上95質量%以下であることが好ましい。
通常の使用状態でフィルムがブロッキングしにくいという観点から、ベースフィルムは、融点が25℃以上の可塑剤を含むことが好ましい。とくに、ベースフィルムにポリ乳酸系樹脂を用いる場合、可塑剤のブリードアウト抑制やフィルムのブロッキング抑制、寸法安定性を含む使用前の保管時における耐久性の観点から、可塑剤としては、例えば数平均分子量1,000以上のポリエチレングリコールなど、融点が25℃以上160℃以下であることがより好ましく、同様の観点から、ポリエーテル系セグメントおよび/またはポリエステル系セグメントを有し、かつ一分子中に数平均分子量が1,200以上10,000以下のポリ乳酸セグメントを有するブロック共重合体であることがさらに好ましい。
本発明のフィルムは、フィルムを用いて土を被覆し、続いて、作物の苗もしくは種を、フィルムの着色部分の下部に位置する土中に定植して使用することが好ましい。着色部分は、生分解性による強度劣化を和らげる目的で設けられているため、定植穴をきっかけとするフィルムの裂けが発生しにくい。また、着色部分は、太陽光が透過しにくいため、雑草繁茂の抑制効果があり、雑草に養分が採取されないため、作物の生育性が良くなる。
用することができる。
また本発明に用いられるポリ乳酸系樹脂は、結晶性を有することが好ましい。ポリ乳酸系樹脂が結晶性を有するとは、該ポリ乳酸系樹脂を加熱下で十分に結晶化させた後に、適当な温度範囲で示差走査熱量分析(DSC)測定を行った場合、ポリ乳酸系樹脂成分に由来する結晶融解熱が観測されることを言う。通常、ホモポリ乳酸系樹脂は、光学純度が高いほど融点や結晶性が高い。ポリ乳酸系樹脂の融点や結晶性は、分子量や重合時に使用する触媒の影響を受けるが、通常、光学純度が98モル%以上のホモポリ乳酸系樹脂では融点が170℃程度であり結晶性も比較的高い。また、光学純度が低くなるに従って融点や結晶性が低下し、例えば光学純度が88モル%のホモポリ乳酸系樹脂では明確な融点は示さず非結晶性となる。
[測定及び評価方法]
実施例中に示す測定や評価は次に示すような条件で行った。
ヘイズメーターHZ−2型(スガ試験機社製)を用い、JIS−K7105(1981年)に基づいて、全光線透過率を測定した。測定は1水準につき着色部分と透明部分について各々5回行い、5回の測定の平均値から求めた。
フィルムの全幅で長手方向に1m切り出し、着色部分の面積(1a)と透明部分の面積(2a)を算出し、1a/2aを求めた。
面積=質量÷比重÷厚み
質量は、電子天秤AC100(メトラートレド(株)製)を用いて切り出した着色部分および透明部分のそれぞれの総量を測定した。
コンベックスを用いて、フィルムの着色部分と透明部分の幅、および着色部分の穴の直径を、それぞれ5箇所について測定し、各測定値の平均値から求めた。例えば、着色部分と透明部分が複数列で存在する場合は、各列について、5箇所の測定値の平均値から求めた。
可塑剤サンプルを5mg秤量し、サンプルパンに詰めて測定試料とした。示差走査熱量計RDC220(セイコーインスツル社製)を用いて、JIS K7121(1987年)に基づいて、−50℃で5分間保持後、20℃/分の昇温速度にて180℃まで昇温した。その昇温時に観測された融解ピークの頂点温度を融点として求めた。
ベースフィルム作成後のフィルムサンプルの幅方向に沿って、一方の端部からもう一方の端部まで等間隔に20箇所の位置の厚さを測定した。測定はダイヤルゲージ式厚み計(JIS B7503(1997)、PEACOCK製UPRIGHT DIAL GAUGE(0.001×2mm)、No.25、測定子5mmφ平型を用いて、各測定値の平均値を当該フィルムのフィルム厚み(μm)とした。
デジタルエレメンドルフ・引裂試験機HD−D型(東洋精機製作所社製)を用い、JIS−P8116(2000年)に基づいて、ベースフィルム作成後の引裂強さを測定した。測定は1水準につき、フィルムの長手方向(MD)と幅方向(TD)について各5回行い、5回の測定の平均値から求めた。
福島県の圃場にて、4月中旬にマルチフィルムの展張テストを行った。マルチャー付きのトラクターを用いて畝立てと同時に展張を実施し、畝の形状は畝幅600mm、畝高350mm程の断面が半円状の畝とした。また、1水準ごとに長さ50mの畝長とし、各水準とも展張速度等は同条件にて実施した。
○:マルチフィルムで覆っていない畝の地温と比較し、平均地温が3℃以上高かった。
△:マルチフィルムで覆っていない畝の地温と比較し、平均地温が1℃以上3℃未満高かった。
×:○及び△のいずれにも該当しない場合を×とした。
上述(7)で展張テストを行った畝において、定植から2ヶ月後の6月下旬に、各畝の雑草の繁茂状況を目視にて観察し、以下の基準にて判断した。
○:雑草の繁茂は認められなかった。
△:雑草が少量繁茂したが、ほとんど問題にならなかった。
×:雑草が多量に繁茂した。
上述(7)で展張テストを行った畝において、定植から2ヶ月後の6月下旬に、各畝のマルチフィルムの破れの状況を観察し、以下の基準にて判断した。
○:直径150mm以上に広がっている定植穴が、畝長50m中で2箇所以下
△:直径150mm以上に広がっている定植穴が、畝長50m中で3箇所以上10箇所以下
×:直径150mm以上に広がっている定植穴が、畝長50m中で11箇所以上
(10)生育性
上述(7)で展張テストを行った畝において、定植から2ヶ月後の6月下旬に、各畝の任意に葉たばこを30枚採取し、その30枚の全ての葉長を測定し、以下の基準にて判断した。
○:葉長の最大値が550mm以下である葉たばこが5枚以下
△:葉長の最大値が550mm以下である葉たばこが6枚以上15枚以下
×:葉長の最大値が550mm以下である葉たばこが16枚以上
[使用した脂肪族ポリエステル樹脂、脂肪族芳香族ポリエステル樹脂]
(ポリエステルPA1)
ポリブチレンサクシネート系樹脂(三菱化学社製、商品名“GSPla”AZ91T)
(ポリエステルPA2)
ポリブチレンアジペート・テレフタレート樹脂(BASF製、商品名“エコフレックス”)
(ポリ乳酸系樹脂PL1)
重量平均分子量=200,000、D−乳酸含有量=12.0モル%、融点=無し、水分率=490ppm、(Nature Works社製、“インジオ4060D”)
(ポリ乳酸系樹脂PL2)
重量平均分子量=220,000、D−乳酸含有量=1.4モル%、融点=166℃、水分率=360ppm、(Nature Works社製、“インジオ4032D”)
(ポリ乳酸系樹脂PL3)
重量平均分子量=220,000、D−乳酸含有量=5.0モル%、融点=150℃、水分率=360ppm、(Nature Works社製、商品名“インジオ4043D”)
なお、重量平均分子量および数平均分子量は、日本Warters(株)製、Warters2690を用い、ポリメチルメタクリレートを標準とし、カラム温度40℃、クロロホルム溶媒を用いて測定した。
(可塑剤PS1)
ポリエチレングリコール、融点=60℃、水分率=800ppm(三洋化成工業社製、商品名“PEG−10000”)
(可塑剤PS2)
数平均分子量8,000のポリエチレングリコール62質量部とL−ラクチド38質量部とオクチル酸スズ0.1質量部を混合し、窒素雰囲気下160℃で3時間重合することで、ポリエチレングリコールの両末端に数平均分子量2,500のポリ乳酸セグメントを有する可塑剤S1を得た。可塑剤S1を得た後に、すぐに防湿梱包をおこなって保管した。水分率を測定すると、1650ppmであり、融点は130℃であった。
カールフィッシャー水分計MKC−501N(京都電子工業株式会社)を使用して、カールフィッシャー法(電量滴定法)により測定した。測定時の加熱条件は、150℃とした。
(滑剤SL1)
ステアリン酸アミド(日本油脂社製、商品名“アルフローS−10”)
[使用した粒子]
(無機粒子PT1)
タルク(日本タルク社製、商品名“SG−95”)、平均粒径=2.5μm
(無機粒子PT2)
炭酸カルシウム(丸尾カルシウム社製、商品名“カルテックスR”)、平均粒径=2.8μm
なお、上記の平均粒径は、累積中位径(Median径)、すなわち、粉体の集合の全体積を100%として累積カーブを求めたときに、その累積カーブが50%となる点の粒子径(50%径[μm])であり、マイクロトラックFRAレーザー式粒度分布計により求めた。
(黒インキ1)
フレキソ印刷用インキ(東洋インキ製造株式会社製、商品名“FBキングX”、設定色プロセス墨):希釈溶剤(東洋インキ製造株式会社製、商品名“FB712”=9:1の比率で混合した。)
(黒インキ2)
フレキソ印刷用インキ(東洋インキ製造株式会社製、商品名“FBキングX”、設定色プロセス墨):希釈溶剤(東洋インキ製造株式会社製、商品名“FB712”=8:2の比率で混合した。)
(黒インキ3)
フレキソ印刷用インキ(東洋インキ製造株式会社製、商品名“FBキングX”、設定色プロセス墨):希釈溶剤(東洋インキ製造株式会社製、商品名“FB712”=5:5の比率で混合した。)
[ベースフィルム1の作成]
ポリエステルPA1を60質量%、ポリ乳酸系樹脂PL1を35質量%、無機粒子PT1を4質量%、滑剤SL1を1質量%の混合物をシリンダー温度190℃のスクリュー径44mmの真空ベント付き2軸押出機に供し、真空ベント部を脱気しながら溶融混練し均質化した後にチップ化した組成物1を得た。
表1−1、表1−2記載のフィルムの各組成を、表1−1、表1−2記載の種類、質量%等を変更した以外はベースフィルム1と同様にしてフィルムを得た。
ベースフィルム1の一方の面に、フレキソ印刷方式により、黒インキ1を塗布して着色部分を形成した。着色部分は図1に示すように、フィルムの中央部に長手方向に300mmの幅で形成した。着色部分(1a)と透明部分(2a)の面積比1a/2aや、得られたフィルムの評価結果を表1−1に示した。
表1−1、表1−2記載のフィルムの各組成を、表1−1、表1−2記載の種類、質量%等を変更し、着色部分の幅、着色部分を形成する黒インキの種類を変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルムを得た。
ベースフィルム4の一方の面に、フレキソ印刷方式により、黒インキ2を塗布して着色部分を形成した。着色部分は図6に示すように、フィルムの中央部に長手方向に300mmの幅で1列、両隣に透明部分を200mm挟んで、300mmの幅で着色部分を形成し、フィルムの長手方向に3列の着色部分を形成した。着色部分(1a)と透明部分(2a)の面積比1a/2aや、得られたフィルムの評価結果を表1−1に示した。
ベースフィルム6の一方の面に、フレキソ印刷方式により、黒インキ2を塗布して着色部分を形成した。着色部分は図6に示すように、フィルムの中央部に長手方向に250mmの幅で1列、両隣に透明部分を200mm挟んで、250mmの幅で着色部分を形成し、フィルムの長手方向に3列の着色部分を形成した。着色部分(1a)と透明部分(2a)の面積比1a/2aや、得られたフィルムの評価結果を表1−1に示した。
ベースフィルム6の一方の面に、フレキソ印刷方式により、黒インキ2を塗布して着色部分を形成した後、定植穴あけ加工を施した。図10に示すように、着色部分は、フィルムの中央部に長手方向に480mmの幅で形成し、着色部分の中央部に60mmの直径で定植穴あけ加工を施し、定植穴は長手方向に350mm間隔で加工を施した。着色部分(1a)と透明部分(2a)の面積比1a/2aや、得られたフィルムの評価結果を表1−1に示した。
ベースフィルム3に、着色部分を形成せずに、展張テストを行い、評価結果を表1−2に示した。
Claims (8)
- 生分解性樹脂を含むベースフィルムの表面に、印刷を行うことで得られるフィルムであって、
印刷を行った部分を着色部分とし、印刷を行っていない部分を透明部分とした時に、着色部分の全光線透過率が0%以上50%以下であり、透明部分の全光線透過率が70%以上100%以下であり、
着色部分の面積を1a、透明部分の面積を2aとしたときに、5/95≦1a/2a≦70/30であることを特徴とするフィルム。 - 一定の幅の直線状の着色部分を有することを特徴とする、請求項1に記載のフィルム。
- 着色部分は、一定の幅を有する直線状であり、
透明部分は、直線状の着色部分に平行した、一定の幅を有する直線状であることを特徴とする、請求項1または2に記載のフィルム。 - 着色部分に穴を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のフィルム。
- 生分解性樹脂が、脂肪族ポリエステルおよび/または脂肪族芳香族ポリエステルを含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載のフィルム。
- 生分解性樹脂が脂肪族ポリエステルであり、該前記脂肪族ポリエステルがポリ乳酸系樹脂であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のフィルム。
- ベースフィルムが、融点25℃以上の可塑剤を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のフィルム。
- 請求項1〜7のいずれかに記載のフィルムを用いて土を被覆し、
続いて、作物の苗もしくは種を、フィルムの着色部分の下部に位置する土中に定植することを特徴とする、フィルムの使用方法。
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