JP2014081276A - 試験光入射装置及び試験光入射方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】対照光ファイバ心線と試験光用光ファイバのアライメントが簡便な試験光入射装置を実現する。
【解決手段】被心線対照の対照光ファイバ心線21に試験光を入射する試験光入射装置において、対照光ファイバ心線21の曲げを形成する径を有する半円状の凹部111とこの凹部の両側に対照光ファイバ心線21をガイドする一対のガイドV溝112,113と凹部111の底面に対照光ファイバ心線21を固定する固定V溝114とが形成されるガイドブロック11と、ガイドブロック11の凹部111の径と略同径の円柱構造物122を備え、ガイドブロック11の凹部111に形成された固定V溝114に対照光ファイバ心線21を固定した状態で円柱構造物122を押しつけるように支持する支持部材123,124を備える支持ブロック12とを具備し、ガイドブロック11は、対照光ファイバ心線21の曲げ部に試験光を入射する試験光用光ファイバ22を備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、心線対照光ファイバの側方から試験光を心線に入射する試験光入射装置及び試験光入射方法に関する。
所外線路における心線対照は、光開通工事、故障修理の際に行う対象線番の確認行為であって、現用回線等に影響を与えないために保守上、不可欠な工程となっている。
この心線対照に用いられる試験光は、通常、光回線を収容する通信ビルから光ファイバの心線に入射される(非特許文献1参照)。この場合、光線路保守支援システムが設置された通信ビルにおいては、保守拠点に設置されている支援操作端末から遠隔で試験光を入射することが可能である。これに対して、光線路保守支援システムが未設置のビルの場合は、作業者が当該ビルに入局し、試験用光源によって発生される試験光を光ファイバの心線に直接入射しているのが実状である。
特に、アクセス網において、光ファイバの使用状況を特定することを目的とする場合には、通信ビル内ではなく、アクセス網内のクロージャにおいて、試験光を光ファイバに入射する心線対照技術が要求される。クロージャ内からの試験光入射技術として、光ファイバ側方入射技術を用いた検討がなされている(非特許文献2参照)。この技術は、光ファイバ(被入射側光ファイバ)を曲げ、その曲げ部の側方から、試験光を入射させるための光ファイバ(プローブ光ファイバ)を付き当てることで、試験光を光ファイバの心線に直接入射する方法である。この技術の実用化にあたっては、試験光入射の際の光ファイバ同士のコアの調軸精度とその現場作業性がポイントとなっている。
これまでの入射方法としては、まず、平面上に形成され、断面がV字型のV溝にて被入射側光ファイバを固定する。この状態で、押圧板で被入射側光ファイバを鉛直方向に押圧して光ファイバ断面に扁平を生じさせることで、鉛直方向の微細調整を行う。続いて、V溝を回転軸として光ファイバを左右に振り、光ファイバの中心軸を微小に移動させて、固定されたプローブ光ファイバと調軸することで、水平方向の微細調整を行うといった方法が検討されている。しかしながら、この方法では、調軸工程の大部分を手動で実施しなければならず、現場への適用性においては、調軸精度が作業者のスキルや現場環境によって大きく左右される、作業性が悪いなどという課題があった。
小沼、高嶋、田端「新型光ファイバ心線対照器」, フジクラ技報, 第109号, pp13-17, 2011-5. 廣田、納戸、本田、真鍋、東「光ファイバ側方入力技術を用いた試験光入射機構の設計検討」, 光ファイバ応用技術技報, OFT2011-84,pp57-60, 2012-3.
以上述べたように、従来の試験光入射装置では、調軸工程の大部分を手動で実施しなければならず、現場への適用性においては、調軸精度が作業者のスキルや現場環境によって大きく左右される、作業性が悪いなどという課題があった。
そこで本発明は、上記の課題を鑑みてなされたもので、作業者のスキルによらず、被対照光ファイバ心線をセットするだけで、容易に所定の調軸精度で側方から試験光を入射することのできる試験光入射装置及び試験光入射方法を提供することを目的とする。
本発明に係る光信号入射装置は、以下のような態様の構成とする。
(1)被心線対照の対照光ファイバ心線に試験光を入射する試験光入射装置において、前記対照光ファイバ心線の曲げを形成する径を有する半円状の凹部とこの凹部の両側に前記対照光ファイバ心線をガイドする一対のガイドV溝と前記凹部の底面に前記対照光ファイバ心線を固定する固定V溝とが形成されるガイドブロックと、前記ガイドブロックの凹部の径と略同径の円柱構造物を備え、前記ガイドブロックの凹部に形成された固定V溝に前記対照光ファイバ心線を固定した状態で前記円柱構造物を押しつけるように支持する支持部材を備える支持ブロックとを具備し、前記ガイドブロックは、前記ガイドブロック及び支持ブロックの接合により前記凹部と円柱構造物との間に前記対照光ファイバ心線が挟まれた状態で前記対照光ファイバ心線の曲げ部に前記試験光を入射する試験光用光ファイバを備える態様とする。
(2)(1)において、前記ガイドブロックは、左右対称の第1及び第2のブロックを接合する構造であり、前記第1及び第2のブロックは、接合によって前記凹部、一対のガイドV溝、固定V溝が形成される形状であって、前記第1及び第2のブロックには、側部から前記凹部の底部に向けて延設され、前記試験光用光ファイバを収容する試験光用溝が形成される態様とする。
(3)(1)において、前記支持ブロックの支持部材は、前記ガイドブロックを前記円柱構造物が前記凹部の底面に接合する方向にスライドさせる構造の態様とする。
(4)(1)において、前記固定V溝は、少なくとも一部の深さが前記対照光ファイバ心線の径より浅い構造の態様とする。
(5)(1)において、前記試験光用光ファイバは、その中心のガラス部先端が球面状に加工される態様とする。
(6)(1)において、前記試験光用光ファイバは、その中心のガラス部先端が樹脂で覆われる態様とする。
(7)(1)において、前記試験光用光ファイバは、先端部にフェルールで覆われたシングルモードファイバを装着し、そのフェルール先端部に前記固定V溝を形成してなる態様とする。
本発明に係る光信号入射方法は、以下のような態様の構成とする。
(8)被心線対照の対照光ファイバ心線に試験光を入射する試験光入射方法において、前記対照光ファイバ心線に曲げを加えるためのガイドブロックに、前記対照光ファイバ心線の曲げを形成する径を有する半円状の凹部とこの凹部の両側に前記対照光ファイバ心線をガイドする一対のガイドV溝と前記凹部の底面に前記対照光ファイバ心線を固定する固定V溝とを形成し、前記ガイドブロックに接合される支持ブロックに、前記ガイドブロックの凹部の径と略同径の円柱構造物と、前記ガイドブロックの凹部に形成された固定V溝に前記対照光ファイバ心線を固定した状態で前記円柱構造物を押しつけるように支持する支持部材を備える支持ブロックを形成し、前記ガイドブロックには、前記ガイドブロック及び支持ブロックの接合により前記凹部と円柱構造物との間に前記対照光ファイバ心線が挟まれた状態で前記対照光ファイバ心線の曲げ部に前記試験光を入射する試験光用光ファイバを内挿させる態様とする。
以上のように、本発明により、対照光ファイバ心線と試験光用光ファイバのアライメントが簡便な試験光入射装置を実現することができる。これにより、アクセス網内のクロージャからの試験光を入射できるため、アクセス網の保守運用が簡易になる。さらに、光ファイバ曲げ部とプローブ光ファイバを高効率な入出力結合系を簡易に構成することが可能となり、光ファイバを切断することなく通信線路の二重化を実現することができ、光ファイバを切断することなく心線対照光を挿入することができるなど、高い保守運用性を有する光ファイバネットワークを実現することができる。
したがって、上記構成による試験光入射装置及び試験光入射方法は、作業者のスキルによらず、被対照光ファイバ心線をセットするだけで、容易に所定の調軸精度で側方から試験光を入射することのできる試験光入射装置及び試験光入射方法を提供することができる。
第1の実施形態に係る試験光入射装置のガイドブロックの構造を示す図である。 第1の実施形態に係る試験光入射装置の支持ブロックの構造を示す図である。 第1の実施形態に係る試験光入射装置のガイドブロック及び支持ブロックを用いた光ファイバ心線の挟み込みの手順と固定処理を説明するための図である。 第2の実施形態に係る試験光入射装置の構造を示す図である。 第2の実施形態に係る試験光入射装置において、試験光用光ファイバを固定した様子を示す図である。 第2の実施形態に係る試験光入射装置において、ガイドブロックに試験光用光ファイバを埋め込んだ様子を示す図である。 第3の実施形態として、第1及び第2の実施形態に従い、対照光ファイバ心線をガイドブロックと支持ブロックで挟み込んだ状態を示す図である。 第3の実施形態として、図7の心線対照構造の内部における試験光結合の様子を示す概略図である。 第3の実施形態として、対照光ファイバ心線と試験光用光ファイバのアライメント方法を示す図である。 第5の実施形態を説明するために、対照光ファイバ心線と試験光用光ファイバとの接触部分を示す概略図である。 第5の実施形態に係る試験光用光ファイバの構造を示す図である。 第6の実施形態として、対照光ファイバ心線と試験光用光ファイバとの接触部分の構造を示す概略図である。 第7の実施形態に係る試験光用光ファイバの先端部分を示す断面図である。 第7の実施形態に係る試験光用光ファイバのフェルールの先端加工内容を示す図である。 第7の実施形態に係る試験光用光ファイバをガイドブロックに組み込んだ構成を示す図である。 第7の実施形態において、図15に示すガイドブロックに対照光ファイバを渡して円柱構造物で挟み込む状態、及び対照光ファイバの心線がフェルールの先端部に形成されたV溝に固定される様子を示す図である。 第7の実施形態に係る試験光用光ファイバにより試験光を対照光ファイバ心線に入射する様子を示す図である。
添付の図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下に説明する実施の形態は本発明の構成の例であり、本発明は、以下の実施の形態に制限されるものではない。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る試験光入射装置は、図1に示すガイドブロック11と図2に示す支持ブロック12で構成される。
図1に示すガイドブロック11は、所定の厚さを持った金属ブロックである。このガイドブロック11には、図1(A)に示すように、正面から見て上側から中央に向かうように、一定の径による半円状の凹部111が形成され、(B)に示すように上方から見て半円状の凹部111の両側から底部に向けて光ファイバ心線をガイドするためのV字型の一対の溝(以下、ガイドV溝と記す)112,113が形成され、凹部111の底部には光ファイバ心線を仮固定するためのV字型の溝(以下、固定V溝)114が形成される。このガイドブロック11は、支持ブロック12との位置決めを容易にするため、略台形状に成形されている。
一方、図2に示す支持ブロック12は、金属製のベース121の上面に、ガイドブロック11の凹部111の底部と略半円に渡って当接するように、凹部111の径と同径の円柱状の構造部(以下、円柱構造物)122が一体形成される。また、その円柱構造物122がガイドブロック11の凹部111の底部で当接する位置で係止するように、支持ブロック12のベース121の上面に、ガイドブロック11の台形両側面に沿ってスライド自在に支持する一対のスライド補助部材123,124が一体形成される。これにより、支持ブロック12の円柱構造物122が凸となり、ガイドブロック11の凹部111との間で光ファイバを挟み込むことで、光ファイバを曲げることができる。
図3に上記実施形態のガイドブロック11及び支持ブロック12を用いた光ファイバ心線21の挟み込みの手順と光ファイバ心線21の固定処理について説明する。まずは、図3(A1),(A2)に示すように、光ファイバ心線21をガイドブロック11の一対のガイドV溝112,113の間に渡した状態で、支持ブロック12の円柱構造部122とガイドブロック11の一対のガイドV溝112,113との間に光ファイバ心線21が挟まれるようにする。次に、図3(B1),(B2)に示すように、片側のブロック11または12をスライド補助部材123,124に沿って動かし、光ファイバ心線21を挟み込んでいく。このとき、支持ブロック12のスライド補助部材123,124に沿わせてブロック11を移動させるため、スムーズに挟み込むことができる。
光ファイバ心線21は、ガイドブロック11に形成されたガイドV溝112,113の底面に移動する。これより、ガイドV溝112,113は光ファイバ21をV溝底面に移動させる機能を有することが分かる。さらに、ガイドブロック11と支持ブロック12のスライドにより円柱状構造物122で挟み込んでいく。これにより、図3(C1),(C2)に示すように、光ファイバ心線21はガイドブロック11の凹部111の底面の形成した固定V溝114に固定される。同時に、支持ブロック12の円柱構造物122を用い、挟み込んでいるため、光ファイバ21は曲げを形成する。この支持ブロック12の円柱構造物122とガイドブロック11の溝の形状を変えることにより、曲げ半径の大きさ、角度、真円率を制御できる。
このように、ガイドブロック11と支持ブロック12を用いることにより、光ファイバ心線21を曲げると同時に固定V溝114の中心に光ファイバ心線21を配置することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、図1に示した半円状の凹部111とV溝112〜114を有するガイドブロック11に設けられる、試験光入射構造について、図4乃至図6を参照して説明する。
ここで、図4(A)は、全体構成を示す斜視図、同図(B)は分解斜視図、同図(C)は正面図を示している。また、図5は試験光用光ファイバを固定した様子を示す断面図、図6はガイドブロック11に試験光用光ファイバを埋め込んだ様子を示す図である。
まず、ガイドブロック11は、一定の厚さを有する二つのブロック(ブロックA、Bと定義)を重ね合わせ、例えばねじ止めにより一体化したものである。これらのブロックA,Bは、図4(B)に示すように、互いに左右対称であり、重ねたときにV溝112〜114が形成されるように、それぞれテーパ部が形成される。さらに、各ブロックA,Bには、互いに対向する位置に、側面から凹部111の底部に向かうV字型の溝(試験光用溝)115が形成される。
試験光用溝115は、図5に示すように、試験光を入射するための光ファイバ22(221はガラス部、222は被覆部)が配置された状態で、左右からブロックA,Bで試験光用光ファイバ22の被覆部222が固定される深さとする。この場合、試験光溝115は同じ形状のため、試験光用光ファイバ22は、ブロックA,Bの中心となる。これにより、試験光を入射する光ファイバ22をガイドブロック11の中心に配置し埋め込むことができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、対照光ファイバ心線21と試験光用光ファイバ22とのアライメント方法について述べる。
図7は第1及び第2の実施形態に従い、対照光ファイバ心線21をガイドブロック11と支持ブロック12で挟み込んだ状態を示している。対照光ファイバ心線21がガイドブロック11の凹部111に沿って曲げられており、ガイドブロック11の中に埋め込まれた光ファイバ22を通じて、試験光が対照光ファイバ心線21へ光結合させることができる。
図8は図7の心線対照構造の内部における試験光結合の様子を示す概略図である。両者の光ファイバの間に空隙が生じないように屈折率整合剤31を塗布する。試験光用光ファイバ22から出射された試験光は、屈折率整合剤31を介し、対照光ファイバ心線21へ試験光を結合させることで、対照光ファイバ心線21へ試験光を通す。このようにしてX,Y軸の平面アライメントができる。この方法であれば、光ファイバを曲げられる環境であれば、心線対照試験を実施でき、アクセス網であれば、クロージャの中で可能である。
図9(A),(B)に対照光ファイバ心線21と試験光用光ファイバ22のアライメント方法を示す。ここでは第1の実施形態、第2の実施形態で示した方法を用いる。ブロック11,12で対照光ファイバ心線21を挟み込んだ後、試験光が対照光ファイバ心線21へ結合する微小領域の状態を示す。第1及び第2の実施形態に従うと、ブロックA,Bは図9に示す構造となり、第1の実施形態で示した対照光ファイバ心線21はガイドV溝112,113内に配置され、試験光用光ファイバ22は第2の実施形態で説明したようにブロックA,Bで挟み込まれ、試験光用溝115内に配置されることで、対照光ファイバ心線21と試験光用光ファイバ22の高さ方向(Z軸)のアライメントを調整することができる。しがたって、第3の実施形態では3軸アライメントができるため、試験光を対照光ファイバ心線21へ結合することができる。
(第4の実施形態)
被覆が付いた光ファイバは、被覆外径の中心とガラス外径の中心が完全に一致していることはなく、必ず偏心している。上記実施形態では、被覆外径を基準にしているため、対照光ファイバ心線21のコアの中心と試験光用光ファイバ22のコアの中心がずれる可能性がある。
そこで、両光ファイバのコア中心のずれ量を抑制するために、光ファイバを固定する溝を光ファイバの外径よりも浅くする。これにより、被覆がつぶれるため、両光ファイバコアの中心がずれにくくなり、結合効率が向上する。本心線対照構造のブロック11、ブロック12の溝に対しても、ファイバ外径よりも小さな溝を適用するとよい。
(第5の実施形態)
第5の実施形態では、対照光ファイバ心線21の被覆部を傷つけずに、かつ、結合効率を高めるための試験光用光ファイバ22の加工について述べる。
図10は、第5の実施形態を説明するために、対照光ファイバ心線21と試験光用光ファイバ22との接触部分を示す概略図で、図中、221は試験用光ファイバ22のガラス部、222はその被覆部である。本実施形態において、課題は、試験光用光ファイバ22のガラス部221の先端が図10に示すように角張っていると、その角が対照光ファイバ心線21に接することによる対照光ファイバ心線21の表面への加傷、ファイバ折損につながることにある。加傷がないようにするためには、試験光用光ファイバ22のガラス部221の先端部と対照光ファイバ21の曲げ部に空隙を設けなければならないが、これでは当然、結合効率が劣化する。
そこで、本実施形態では、図11(A)に示す試験光用光ファイバ22におけるガラス部221の先端の角を、研磨シートを用いて研磨し、図11(B)に示すように先端を半球面上にする。これにより、上記の課題を解決することができる。または、光ファイバ先端部を接着剤で覆い、溝から漏れ出した接着材を研磨することでも同等の効果を得られる。
(第6の実施形態)
第6の実施形態では、対照光ファイバ心線21との結合効率を高めるための試験光用光ファイバ22の加工について述べる。
図12は、第6の実施形態として、対照光ファイバ心線21と試験光用光ファイバ22との接触部分の構造を示す概略図で、図中、221は試験用光ファイバ22のガラス部、222はその被覆部、223は硬化反応により形成した光導波路である。本実施形態では、図12に示すように、光ファイバガラス部221の先端に光硬化性樹脂を充填し、その先端から心線対照する光ファイバ心線21までの空間を、樹脂を硬化させた光導波路によって結合する。これによって、空隙からの光の漏れを抑制できるため、結合効率を向上させる。
(第7の実施形態)
第7の実施形態では、試験光用光ファイバ22の先端にフェルールを加工した部品を装着して対照光ファイバ心線21に当接させる構造について述べる。
図13は第7の実施形態に係る試験光用光ファイバ22の先端部分を示す断面図である。この光ファイバ22の先端部は、SCコネクタ224を介してシングルモードファイバ225が装着され、このシングルモードファイバ225の他方の端部には樹脂によるフェルール226が装着される。フェルール226の先端部はファイバ部分と共に斜めにカットされ、研磨面となるように形成される。
図14(A)はフェルール226の先端加工部を拡大して示す上面図、図14(B)はそのフェルール226の先端に、試験光用光ファイバ22の先端として配置されるシングルモードファイバの端面が露出する位置に形成されるV溝を示す拡大図である。
図15(A)、(B)はそれぞれフェルール226が装着された試験光用光ファイバ22をガイドブロック(図1及び図4に示したものと同等であるが、試験光用溝115がフェルールの径に合わせて形成されるものとする)11に組み込んだ状態を示す正面図及び上面図である。この場合、ガイドブロック11の凹部111の底面にフェルール226の先端部が露出され、その先端部に形成されるV溝がガイド用のV溝112〜114と連続するように調整される。
図16(A)は図15に示すガイドブロック11に対照光ファイバ21を渡して支持ブロック(図示せず)の心線押さえ部材となる円柱構造物122で挟み込む状態を示す正面図、同図(B)は対照光ファイバ21の心線がフェルール226の先端部に形成されたV溝に固定される様子を示す上面図である。
図17(A)はフェルール226を装着したシングルモードファイバ225に試験光を入射する様子を示す断面図、同図(B)はフェルール226の先端部のV溝に固定された対照光ファイバ心線21にシングルモードファイバ225から試験光を入射する様子を示す断面図である。
すなわち、本実施形態は、フェルール226の加工方法を述べており、図13に示すように、フェルール226の中心にシングルモードファイバを挿通させ、その先端部を斜めに研磨をする。次に、図14に示すように研磨面に対してV溝227を形成する。このとき、V溝227の中心とフェルール226内に内蔵されたシングルモードファイバ225のコア中心が一致するようにV溝227を形成する。
ガイドブロック11には、加工されたフェルール226が収容され、その凹部111の底面には、図15(B)に示すように、加工されたフェルール226の先端部が露出される。このとき、フェルールV溝227とガイドブロック11のV溝115の中心が一致するように一体形成される。ここで、図16に示すように、図15のブロック11に対しファイバ心線21を設置し、そのファイバ心線21を押圧することで、曲げ部を作り出すことができる。
図17(B)に示すように、ファイバ心線21の曲げ頂点が試験光を挿入するシングルモードファイバ225の先端に配置する構造であり、フェルール226に加工されたV溝227にファイバ曲げ部が設置され、さらに、曲面を有する治具(円柱構造物)122で光ファイバ心線21が押されるため、光ファイバ心線21が曲がり、その曲げ部の頂点が試験光を入射するためのシングルモードファイバ225に接近するため、試験光がファイバ心線21に入射する構造となる。
以上のように、上記の各実施形態の組み合わせにより、対照光ファイバ心線21と試験光用光ファイバ22のアライメントが簡便な試験光入射装置を実現することができ、これにより、アクセス網内のクロージャからの試験光を入射できるため、アクセス網の保守運用が簡易になる。更に、光ファイバ曲げ部と試験光用光ファイバ22を高効率な入出力結合系を簡易に構成することが可能となり、光ファイバ心線21を切断することなく通信線路の二重化を実現することができ、光ファイバを切断することなく心線対照光を挿入することができるなど、高い保守運用性を有する光ファイバネットワークを実現することができる。
尚、本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成を削除してもよい。さらに、異なる実施形態例に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
11…ガイドブロック、111…凹部、112,113…ガイドV溝、114…固定V溝、115…試験光用溝、12…支持ブロック、121…ベース、122…円柱構造物、123,124…スライド補助部材、21…対照光ファイバ心線、22…試験光用光ファイバ、31…屈折率整合剤、221…試験光用光ファイバガラス部、222…試験光用光ファイバ被覆部、224…SCコネクタ、225…シングルモードファイバ、226…フェルール、227…V溝。

Claims (8)

  1. 被心線対照の対照光ファイバ心線に試験光を入射する試験光入射装置において、
    前記対照光ファイバ心線の曲げを形成する径を有する半円状の凹部とこの凹部の両側に前記対照光ファイバ心線をガイドする一対のガイドV溝と前記凹部の底面に前記対照光ファイバ心線を固定する固定V溝とが形成されるガイドブロックと、
    前記ガイドブロックの凹部の径と略同径の円柱構造物を備え、前記ガイドブロックの凹部に形成された固定V溝に前記対照光ファイバ心線を固定した状態で前記円柱構造物を押しつけるように支持する支持部材を備える支持ブロックと
    を具備し、
    前記ガイドブロックは、前記ガイドブロック及び支持ブロックの接合により前記凹部と円柱構造物との間に前記対照光ファイバ心線が挟まれた状態で前記対照光ファイバ心線の曲げ部に前記試験光を入射する試験光用光ファイバを備えることを特徴とする試験光入射装置。
  2. 前記ガイドブロックは、左右対称の第1及び第2のブロックを接合する構造であり、
    前記第1及び第2のブロックは、接合によって前記凹部、一対のガイドV溝、固定V溝が形成される形状であって、
    前記第1及び第2のブロックには、側部から前記凹部の底部に向けて延設され、前記試験光用光ファイバを収容する試験光用溝が形成されることを特徴とする請求項1記載の試験光入射装置。
  3. 前記支持ブロックの支持部材は、前記ガイドブロックを前記円柱構造物が前記凹部の底面に接合する方向にスライドさせる構造であることを特徴とする請求項1記載の試験光入射装置。
  4. 前記固定V溝は、少なくとも一部の深さが前記対照光ファイバ心線の径より浅いことを特徴とする請求項1記載の試験光入射装置。
  5. 前記試験光用光ファイバは、その中心のガラス部先端が球面状に加工されることを特徴とする請求項1記載の試験光入射装置。
  6. 前記試験光用光ファイバは、その中心のガラス部先端が樹脂で覆われることを特徴とする請求項1記載の試験光入射装置。
  7. 前記試験光用光ファイバは、先端部にフェルールで覆われたシングルモードファイバを装着し、そのフェルール先端部に前記固定V溝を形成してなることを特徴とする請求項1記載の試験光入射装置。
  8. 被心線対照の対照光ファイバ心線に試験光を入射する試験光入射方法において、
    前記対照光ファイバ心線に曲げを加えるためのガイドブロックに、前記対照光ファイバ心線の曲げを形成する径を有する半円状の凹部とこの凹部の両側に前記対照光ファイバ心線をガイドする一対のガイドV溝と前記凹部の底面に前記対照光ファイバ心線を固定する固定V溝とを形成し、
    前記ガイドブロックに接合される支持ブロックに、前記ガイドブロックの凹部の径と略同径の円柱構造物と、前記ガイドブロックの凹部に形成された固定V溝に前記対照光ファイバ心線を固定した状態で前記円柱構造物を押しつけるように支持する支持部材を備える支持ブロックを形成し、
    前記ガイドブロックには、前記ガイドブロック及び支持ブロックの接合により前記凹部と円柱構造物との間に前記対照光ファイバ心線が挟まれた状態で前記対照光ファイバ心線の曲げ部に前記試験光を入射する試験光用光ファイバを内挿させることを特徴とする試験光入射方法。
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