JP2014080387A - 鉱物成分含有水、鉱物成分含有水噴霧用具、及び鉱物成分含有水の製造方法 - Google Patents

鉱物成分含有水、鉱物成分含有水噴霧用具、及び鉱物成分含有水の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】肌に潤いを与える作用、抗炎症作用、食品の風味改善作用、消臭作用等を兼ね備えた鉱物成分含有水、鉱物成分含有水噴霧用具、及び鉱物成分含有水の製造方法の提供。
【解決手段】本発明の鉱物成分含有水は、天照石由来の成分、及び麦飯石由来の成分を、水中に含有させてなることを特徴とする。このような鉱物成分含有水は、例えば、天照石及び麦飯石を加熱してから水中に投入して、天照石由来の成分、及び麦飯石由来の成分を、水中に溶出させることによって製造されるものであることが好ましい。水中に投入される天照石及び麦飯石の重量比は、天照石:麦飯石=1.5:1〜2.5:1とされていることが好ましい。このような鉱物成分含有水をスプレー容器に充填してなる鉱物成分含有水噴霧用具であれば、所望の適用箇所に対して鉱物成分含有水を手軽に噴霧することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、化粧水としての用途を始めとして様々な用途に利用可能な鉱物成分含有水と、その噴霧用具、及びその製造方法に関する。
従来、化粧水中に含まれる一成分として、麦飯石由来の成分を配合することは提案されている(例えば、特許文献1参照。)。麦飯石は、古来、皮膚病の治療薬として利用された鉱物であり、特許文献1には、麦飯石を用いる理由として、ミネラル成分の溶出と、吸着力に基づく化粧水としての透化処理を行わせるためである旨が開示されている(特許文献1の[0017]参照。)。
また、従来、毛髪施術用の浸漬液中に含まれる一成分として、天照石由来の成分を配合することが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。天照石は、九州地方の山中より産出される天然鉱石であり、例えば、大分県と宮崎県の県境の山間から採掘することができる。特許文献2には、天照石由来の成分を含む浸漬液には、抗炎症作用がある旨が示唆されている(特許文献2の[0018]参照。)。
なお、これら麦飯石及び天照石の双方が開示された先行技術文献としては、天照石及び麦飯石を含む数種の鉱物の中から選ばれる1種を利用した米質改良方法(特許文献3の[請求項1]参照。)、天照石及び麦飯石を含む数種の鉱物の中から選ばれる1種を含むコンクリート製品の表面部に小孔を設け、該小孔内に海藻の胞子を植え付けて海中岩場に沈めることを特徴とする海藻育成方法(特許文献4の[請求項1]参照。)などがあり、これらの技術は既に特許されている。
特開2004−18455号公報 特開2006−265113号公報 特許4410803号公報 特許4758131号公報
本件発明者らは、麦飯石や天照石の効能について検討するため、様々な実験を繰り返した。しかし、麦飯石を単独で用いて、その成分を含有する化粧水を試作してみたところ、期待するほど高い効果を実感することはできなかった。また、天照石についても同様であり、天照石を単独で用いるだけでは、その成分を含有する抗炎症剤を試作してみても、やはり期待するほど高い効果を実感することはできず、実用化を図る上では、更に何らかの改良が必要であった。
このような背景のもと、本件発明者らは、更に試行錯誤を繰り返す中で、麦飯石及び天照石双方の併用を試みるに至った。そして、それら双方の成分を含有する鉱物成分含有水を肌に付けたところ、肌に与えられる潤い感が増大していることに気がついた。こうした効果が確認されたことから、本件発明者らは、更に製法や各成分の配合比などを変えながら、いくつもの試作品を製造するとともに、それらの試作品を種々の用途で試してみた。その結果、上述のような肌の潤い感を増大させる作用があるのはもちろんのこと、その他にも抗炎症作用、食品の風味改善作用、消臭作用等、様々な優れた作用があることを見いだし、本発明が完成されることとなった。
ちなみに、上述の通り、麦飯石及び天照石の双方が開示された先行技術文献は存在するが、これらの先行技術は、米質改良や海藻育成を目的とする技術であって、本件発明者らが開発した技術とは、その目的や効果が異なる技術である。しかも、上記先行技術には、麦飯石及び天照石の双方が開示されてはいるものの、これら麦飯石及び天照石を含む数種の鉱物の中から選ばれる少なくとも1種を利用すればよいという技術にすぎず、麦飯石及び天照石を併用することが重要である旨を示唆する技術でもない。
本発明は、本件発明者らの研究から得られた知見に基づいて完成されたものであり、その目的は、肌に潤いを与える作用、抗炎症作用、食品の風味改善作用、消臭作用などを兼ね備えた鉱物成分含有水、鉱物成分含有水噴霧用具、及び鉱物成分含有水の製造方法を提供することにある。
以下、本発明において採用した構成について説明する。
本発明の鉱物成分含有水は、天照石由来の成分、及び麦飯石由来の成分を、水中に含有させてなることを特徴とする。このような鉱物成分含有水は、肌に潤いを与える作用、抗炎症作用、食品の風味改善作用、消臭作用などを兼ね備えているので、肌に潤いを与えるための化粧水や保湿剤としての用途、施用箇所の痛みやかゆみを緩和するための抗炎症剤としての用途、食品類の味や臭いを改善し、酸味や渋み等をまろやかにする風味改善剤としての用途、臭いを抑える消臭剤としての用途などに利用することができる。
これらの作用は、麦飯石や天照石だけを単独で用いても十分に得ることができないことが実験的に確認されている。したがって、本発明の鉱物成分含有水においては、麦飯石及び天照石の双方を併用することが極めて重要であると言える。なお、麦飯石及び天照石の双方を併用することで上述のような作用、効果が得られる理由は、現時点では明確に解明されてはいない。
ただし、考え得る理由としては、麦飯石及び天照石のうち、一方に含まれる成分が他方に影響することで、他方の成分の作用、効果が増強されたり、活性化されたりする可能性があるのではないかと推測される。あるいは、一方に含まれる成分が他方からの成分の溶出を促す、あるいは一方に含まれる不要な成分が他方に吸着されることで、有効な成分の含有比が相対的に上昇する、といったことが一因である可能性もある。例えば、麦飯石には吸着能があると言われており、天照石から溶出した一部の成分(不要な成分や過剰な成分)が吸着されることで、最終的に得られる鉱物成分含有水中に含まれる成分のバランスが改善される可能性があるのではないかと推測される。
麦飯石由来の成分が皮膚病の治療薬として有効なことや、天照石由来の成分に抗炎症作用があることは、先行技術においても言及されてきたことではあるが、これらの作用が麦飯石及び天照石の双方を併用することで顕著に発現することは、本発明が初めて開示した事項である。しかも、食品類の味や臭いを改善し、酸味や渋み等をまろやかにすることができること、臭いを抑えることができることなどは、本発明が初めて開示する事項である。
食品類の味や臭いが改善される理由も明確に解明できてはいないが、本発明の鉱物成分含有水中に含まれる成分が、食品中の酸味成分や渋み成分と結合したりそれらの成分をマスクしたりすることで、食味・風味が改善される可能性があるものと推察される。例えば、ワインやお茶には、カテキンやタンニンなどのポリフェノール類が含まれているが、タンニン等は渋み成分としても知られるものであり、これらの成分が本発明の鉱物成分含有水中に含まれる成分と反応することで、食味が変化している可能性がある。
臭い成分についても同様であり、本発明の鉱物成分含有水中に含まれる成分が、臭い成分と結合したり臭い成分をマスクしたりすることで、消臭効果が発現しているものと推察される。こうした効果が発現するのも、麦飯石及び天照石の双方を併用したことで、有効成分の絶対量が増大したこと、あるいは無効な成分に対する有効成分の相対量が増大したことなどが一因になっているのではないかと考えられる。
これらの理由すべてが作用しているか否かは推測の域を出ないが、いずれにしても、麦飯石又は天照石を単独で使用したものよりも、肌に潤いを与える作用、抗炎症作用、食品の風味改善作用、消臭作用などは向上することは実験的に確認されているので、これらの用途において本発明の鉱物成分含有水が有用であることは明らかである。
ところで、本発明の鉱物成分含有水において、天照石由来の成分、及び麦飯石由来の成分は、様々な手法で水中に溶出させ得るが、好ましい一例を挙げれば、前記天照石及び前記麦飯石を加熱してから前記水中に投入して、前記天照石由来の成分、及び前記麦飯石由来の成分を、前記水中に溶出させてなるものであるとよい。
また、本発明の鉱物成分含有水は、前記水中に投入される前記天照石及び前記麦飯石の重量比が、天照石:麦飯石=1.5:1〜2.5:1とされていると好ましく、その中でも天照石:麦飯石=2:1とされていると良好な効果を得ることができる。すなわち、本発明の要旨は、麦飯石及び天照石の双方を併用することにあるが、更に効果を高めるという観点からは、天照石の使用比率を麦飯石に対して高めに設定すると好ましく、具体的には、麦飯石の2倍量程度の天照石を用いるのが望ましい。
さらに、本発明の鉱物成分含有水は、様々な形態で利用者に対して提供可能であるが、一例を挙げれば、本発明の鉱物成分含有水噴霧用具のように、本発明の鉱物成分含有水をスプレー容器に充填してなるものが手軽に使用できて便利である。
加えて、本発明の鉱物成分含有水の製造方法は、天照石由来の成分、及び麦飯石由来の成分を、水中に含有させてなる鉱物成分含有水の製造方法であって、前記天照石及び前記麦飯石を熱湯中で煮沸する第一工程と、前記第一工程で煮沸された前記天照石及び前記麦飯石を天日干しする第二工程と、前記第二工程で天日干しされた前記天照石及び前記麦飯石を加熱する第三工程と、前記第三工程で加熱された前記天照石及び前記麦飯石を水中へ投入して、前記天照石由来の成分、及び前記麦飯石由来の成分を、前記水中に溶出させる第四工程とを含むことを特徴とする。
第一工程における煮沸処理の時間は、一回でまとめて処理される天照石及び麦飯石の量や石粒の大きさによっても変わり得るが、天照石及び麦飯石に付着しているだけの余計な成分や雑菌類を除去する上で十分な時間とされていればよく、例えば、15分程度の煮沸を行えばよい。また、第二工程における天日干しの時間も任意ではあるが、目安としては半日程度の天日干しを行えばよい。第三工程についてはどのような方法で加熱を行ってもよいが、製造する量が小規模であれば、電子レンジやオーブンなどで加熱すれば十分である。第四工程における溶出時間も任意であるが、例えば一昼夜にわたって天照石及び麦飯石を水中に浸漬しておけばよい。
以上のような製造方法であれば、所期の作用、効果が得られる鉱物成分含有水を製造することができる。特に、第一工程及び第二工程においては熱湯中での煮沸処理及び天日干し処理が加わるので、天照石及び麦飯石に付着しているだけの余計な成分や雑菌類を除去することができ、最終的に得られる鉱物成分含有水に不要な成分が混入するのを抑制することができる。また、第三工程においては、加熱処理が加わるので、第四工程における有効成分の溶出が促され、最終的に得られる鉱物成分含有水の作用、効果を高めることができる。
官能検査の結果を示すグラフ。
次に、本発明の実施形態について一例を挙げて説明する。
[鉱物成分含有水の製造例]
天照石(宮崎県産)と麦飯石(岐阜県産)それぞれを金属製のザルに入れて熱湯中に浸漬し、その熱湯中で15分間煮沸してからザルを熱湯中から引き上げ、ザルから取り出した天照石及び麦飯石それぞれを風通しのよい干し台の上に広げて、半日にわたって天日干しにした。
次に、天日干しにした天照石と麦飯石を所定量ずつ量り取り、それらをレンジで5分間加熱して、各石の内部まで十分に加熱した。そして、その加熱された石を蒸留水の中に投入して、そのまま一日間静置して、各石の成分を水中へ溶出させることにより、所期の鉱物成分含有水を製造した。
得られた鉱物成分含有水については、プッシュ式のスプレー容器に充填することにより、肌や食品への噴霧、あるいは室内への噴霧などができるようにした。
[予備試験1]
上記製造例に従って鉱物成分含有水を製造し、その際、蒸留水中へ投入する天照石及び麦飯石それぞれの量を以下のように変更して、数種類の試料(鉱物成分含有水)を試作した。なお、この試作の段階では、比較のため、天照石だけを用いた試料、及び麦飯石だけを用いた試料も試作した。
《試料1》麦飯石300g、蒸留水2リットル
《試料2》天照石:麦飯石=1:2混合物300g、蒸留水2リットル
《試料3》天照石:麦飯石=1:1混合物300g、蒸留水2リットル
《試料4》天照石:麦飯石=2:1混合物300g、蒸留水2リットル
《試料5》天照石300g、蒸留水2リットル
これらの試料1〜5を肌に噴霧してみたところ、いずれも肌に潤いを与えることができた。特に、試料2〜4は、肌に付けたときにヌルッとした感覚が強く、試料1や試料5に比べ、潤い感が強いものであった。中でも、試料4は、試料2,3と比べても水にぬめりが加わり、最も潤い感が強かった。
試料4は、天照石の配合比が比較的大きいので、麦飯石よりも天照石の配合比を大きくすることが有益であると考えられるが、試料5については、天照石の配合比が大きいにもかかわらず、効果が弱まる傾向があった。したがって、この点から推察すれば、単に天照石の配合量を増大させるだけでは不十分であり、天照石の配合比を高めることに加えて麦飯石も併用することが重要であると考えられる。
また、かゆみを感じる箇所に対して試料2〜4それぞれを噴霧すると、いずれも皮膚のかゆみが抑制された。このことから、かゆみを抑える作用、あるいはかゆみの原因となっている炎症を抑える作用があるものと推察された。このような抗炎症作用は、筋肉痛・肩凝り・腰痛・打ち身・腱鞘炎・擦り傷・切り傷に対しても効果を発揮した。
かゆみを抑える作用についても試料4は効果が高く、試料2,3と比べても、最もかゆみの治まりが早かった。これは潤い感が強いことに原因があるのかもしれないし、炎症を抑える作用そのものが強いのかもしれないが、いずれにしてもかゆみを効果的に抑制できることが判明した。
また、試料1〜5には、臭いを抑制する作用があることも見いだした。この臭いを抑制する作用についても、試料1,5に比べると、試料2〜4は優れていた。この結果から、上記試料2〜4は、室内用の消臭ミストや体臭を抑えるための消臭剤として利用できるものと考えられる。
さらに、上記のような消臭効果を確認するため、比較的臭いが強いと考えられる食材として魚と納豆を選び、これらに対して各試料を噴霧してみた。その結果、試料2〜4については、いずれの食材でも嫌な臭いが抑制されることがわかった。しかも、各試料を噴霧した食材は、いずれも食味にも試料の影響が現れており、納豆については嫌な臭いが消えたことで、まろやかで食べやすくなっていた。魚介類の魚臭さについては、生魚でも加熱ずみのものでも消臭効果が確認できた。
このような食材に対する消臭効果が確認されたので、試料2〜4については、他の食材についても検証してみた。その結果、ワインや焼酎の酸味や香りがまろやかになり、緑茶の渋みもまろやかになるなど現象が確認された。また、だしを使った料理に適用すると、試料2,3でも風味がまろやかになったが、試料4ではだしのコクが際立ち、より一層風味が増すという効果が確認された。
[予備試験2]
上記予備試験1において上記試料4の効果が優れていたので、更に以下の試料を用意して、その効果を確認した。
《試料A》天照石:麦飯石=1.5:1混合物300g、蒸留水2リットル
《試料B》天照石:麦飯石=2.5:1混合物300g、蒸留水2リットル
《試料C》天照石:麦飯石=3:1混合物300g、蒸留水2リットル
試料A〜Cは、いずれも上記試料2〜4とほぼ同様の効果があることが確認された。特に上記試料A,Bは、上記試料4と同程度まで効果が高いものであった。上記試料Cは、上記試料4よりも僅かに潤い感が低く、上記試料3に近いものであった。このことから、天照石の配合比を単に高めればよいというものではなく、上記試料4と同程度の配合比が好適であることが示唆される。
[官能検査]
上記予備試験1,2によって様々な効果を確認することができたので、その中で最も効果が高かった上記試料4について、被験者として20代〜50代の男女50人を無作為に選んで官能検査を実施した。
検査の方法は、あらかじめアンケートに複数の検査項目を用意して、各検査項目について5段階評価で各被験者の評価を記入してもらった。また、それら複数の検査項目のすべてを漏れなく各被験者が評価することは容易ではないので、どの検査項目を評価するかは被験者ごとに任意とし、無回答の検査項目があることは容認した。
検査項目は、身体に適用したときの作用を確認するための項目として、筋肉痛、肩凝り、腰痛、打ち身、腱鞘炎、擦り傷、切り傷、皮膚のかゆみを挙げ、これらがどの程度改善されたかについて評価をしてもらった。また、食品に適用したときの作用を確認するための項目として、焼酎の刺激、ワインの酸味、お茶の渋み、魚の臭み、納豆の臭みを挙げ、これらがどの程度改善されたかについて評価をしてもらった。これらの評価の集計結果を図1に示す。
図1のグラフ中に併記した数値は回答者の人数である。各項目の回答数のばらつきは、上述の通り、無回答の検査項目があることを容認したためである。図1のグラフを見れば明らかなように、肩凝りの改善、皮膚のかゆみの改善、お茶の渋みの改善などについては、50人中の半数を超える人から、何らかの改善を感じるとの回答が得られた。また、他の項目の中には、評価した被験者の数そのものが少ない項目も含まれているが、いずれも何らかの改善を感じるとの回答が得られた。
また、上記検査項目以外に、任意の用途で被験者に試用してもらい、その使用感を自由に回答してもらったところ、体臭(頭皮、足、汗の臭いなど)が抑制される、スキンケア(乾燥肌、ひげ剃り後、日焼け後、ニキビの腫れなど)によい、といった意見も寄せられた。
したがって、以上のような官能検査の結果を見ても、試料2〜4及び試料A〜Cのような鉱物成分含有水(特に試料4及び試料A,Bのような鉱物成分含有水)は、肌に潤いを与える作用、抗炎症作用、食品の風味改善作用、消臭作用などを兼ね備えているものと考えられる。よって、このような鉱物成分含有水であれば、肌に潤いを与えるための化粧水や保湿剤としての用途、施用箇所の痛みやかゆみを緩和するための抗炎症剤としての用途、食品類の味や臭いを改善し、酸味や渋み等をまろやかにする風味改善剤としての用途、臭いを抑える消臭剤としての用途などに利用できるものと考えられる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、この他にも種々の形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、鉱物成分含有水をプッシュ式のスプレー容器に充填することにより、肌や食品への噴霧、あるいは室内への噴霧などができるように構成してあったが、容器の形態については任意である。
具体例を挙げれば、噴霧はできない形態のビン類に充填されていてもよいし、あるいはあらかじめシートに湿らせた状態で密封パック化することにより、保湿シートとして利用できるように構成されていてもよい。また、スプレー容器への詰め替え用として構成されていてもよい。

Claims (5)

  1. 天照石由来の成分、及び麦飯石由来の成分を、水中に含有させてなることを特徴とする鉱物成分含有水。
  2. 前記天照石及び前記麦飯石を加熱してから前記水中に投入して、前記天照石由来の成分、及び前記麦飯石由来の成分を、前記水中に溶出させてなることを特徴とする請求項1に記載の鉱物成分含有水。
  3. 前記水中に投入される前記天照石及び前記麦飯石の重量比が、天照石:麦飯石=1.5:1〜2.5:1とされていることを特徴とする請求項2に記載の鉱物成分含有水。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の鉱物成分含有水をスプレー容器に充填してなる鉱物成分含有水噴霧用具。
  5. 天照石由来の成分、及び麦飯石由来の成分を、水中に含有させてなる鉱物成分含有水の製造方法であって、
    前記天照石及び前記麦飯石を熱湯中で煮沸する第一工程と、
    前記第一工程で煮沸された前記天照石及び前記麦飯石を天日干しする第二工程と、
    前記第二工程で天日干しされた前記天照石及び前記麦飯石を加熱する第三工程と、
    前記第三工程で加熱された前記天照石及び前記麦飯石を水中へ投入して、前記天照石由来の成分、及び前記麦飯石由来の成分を、前記水中に溶出させる第四工程と
    を含むことを特徴とする鉱物成分含有水の製造方法。
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