JP2014080211A - Ptpシート - Google Patents

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玄樹 寒川
Fumiyasu Kojima
史靖 小島
Nobutaka Orimo
順孝 織茂
Akira Shinoda
晃 篠田
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Eisai R&D Management Co Ltd
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Abstract

【課題】1薬剤毎に分割可能であって、分割されたシートの誤飲を効果的に抑制することができるPTPシートを提供する。
【解決手段】切り取り可能な複数の分割部10、20に区画され各分割部10・20が1個の収容ポケット11、21を有しているPTPシート1である。各分割部10、20は、平面視で多角形状を呈する。各分割部10、20の平面視における最大長さL1A、L1Bを、特定値以上とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、PTPシートに関する。
従来より、薬剤の包装技術の一つとして、いわゆるPTP(Press Through Package)シートが提案され、実用化されている。PTPシートは、薬剤を収容するためのポケットと、このポケットの開口部を被覆するアルミニウム薄膜と、を有しており、必要に応じてこのポケットを押圧してアルミニウム薄膜を破ることにより、ポケットに収容された薬剤を取り出すことができるようになっている。
現在においては、1個の薬剤を収容するための1個の収容ポケットを有する薬剤包持部(分割部)を、スリットやミシン目等の切取線を介して切り取り可能に複数連接して構成したPTPシートが提案されている。かかるPTPシートを採用すると、1薬剤毎にPTPシートを分割できるため、患者が薬剤を小分けして保管できるという利点がある、とされている。
ところが、1薬剤毎に分割されたPTPシートを、患者が誤って飲み込んでしまうという事故が報告されている。かかる事故を防ぐために、近年においては、例えば、2個の収容ポケットを有する2個組分割部と、3個の収容ポケットを有する3個組分割部と、を備えるPTPシートが提案されている(特許文献1参照)。
特開平10−273162号公報
しかし、特許文献1に記載されたPTPシートを採用すると、1回服用量が1薬剤であるにもかかわらず、2個組分割部や3個組分割部に収容された複数の薬剤を1回服用量と誤解してしまうリスクがある。また、多数の薬剤を小分けして保管したいという患者や看護者からの要請は依然として根強いため、特許文献1に記載されたPTPシートを採用しても結局、2個組分割部や3個組分割部を鋏で切断して1薬剤毎に分割することが多く、却って手間がかかってしまう場合があった。さらに、鋏で分割された1薬剤毎のシートを誤飲してしまう可能性もあることから、依然として誤飲を効果的に抑制できていないのが現状である。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、1薬剤毎に分割可能であって、分割されたシートの誤飲を効果的に抑制することができるPTPシートを提供することを目的とする。
本発明の第一の側面は、切り取り可能な複数の分割部に区画され各分割部が1個の収容ポケットを有しているPTPシートであって、各分割部は、平面視で多角形状(三角形状、台形状、平行四辺形状、略L字形状等)を呈し、各分割部の平面視における最大長さが特定値以上とされてなるものである。特定値は、例えば3〜5cmの範囲内で適宜設定することができる。
かかる構成を採用すると、平面視で多角形状を呈する各分割部の最大長さ(相互に最も離隔した位置に配置された2つの頂点間の距離)が特定値以上とされているので、その分割部を視認した患者に、分割部の飲み込みを躊躇させることができる。すなわち、分割部の最大長さが、誤飲抑止効果を発揮するものとなる。また、各分割部の最大長さを特定値以上とすることに伴って各分割部の面積が拡大することから、各分割部の表面に種々の情報を表示することが容易となる。
本発明の第二の側面は、切り取り可能な複数の分割部に区画され各分割部が1個の収容ポケットを有しているPTPシートであって、各分割部の平面形状は、複数の辺を有する形状とされ、複数の辺のうち少なくとも一つは、シートの一辺の一部を構成する基準辺とされ、各分割部は、基準辺の延在方向に対して略直角な方向における長さが、基準辺の長さよりも長くされてなるものである。
かかる構成を採用すると、分割部は、所定の基準辺(シートの一辺の一部を構成している辺)を有しており、その基準辺の延在方向に対して略直角な方向における分割部の長さが基準辺の長さよりも長くされている。すなわち、分割部全体が、基準辺の長さよりも、基準辺の延在方向に対して略直角な方向に長くなっているため、その分割部を視認した患者に、分割部の飲み込みを躊躇させることができる。すなわち、分割部全体の形状が、誤飲抑止効果を発揮するものとなる。
本発明に係るPTPシートにおいて、各分割部の複数の角部のうち少なくとも一つの角部の角度を、鋭角とすることが好ましい。
かかる構成を採用すると、各分割部の少なくとも一つの角部の角度が鋭角とされているため、その鋭角の角部を視認した患者に、分割部の飲み込みを躊躇させることができる。すなわち、分割部の鋭角の角部は、誤認抑止効果を発揮するものとなる。
また、本発明に係るPTPシートにおいて、各分割部の表面に所定の情報を表示することもできる。
かかる構成を採用すると、各分割部の表面に所定の情報(例えば、収容ポケットに収容される薬剤の名称、含量、薬効、使用期限等)が表示されているため、患者は、その情報を視認しながら薬剤等を適切に服用することができる。
また、本発明に係るPTPシートにおいて、少なくとも一つの分割部の角部に丸め処理が施すこともできる。
かかる構成を採用すると、少なくとも一つの分割部の角部に丸め処理が施されているので、分割部を患者が誤飲した場合においても、分割部の角部によって消化管の内壁が傷つけられることを抑制することが可能となる。
本発明によれば、1薬剤毎に分割可能であって、分割されたシートの誤飲を効果的に抑制することができるPTPシートを提供することが可能となる。
本発明の第一実施形態に係るPTPシートの平面図である。 (A)は図1に示すPTPシートの両端分割部の平面図であり、(B)は図1に示すPTPシートの中間分割部の平面図である。 (A)は図2(A)に示す両端分割部の鋭角な角部付近の拡大平面図であり、(B)は図2(B)に示す中間分割部の鋭角な角部付近の拡大平面図である。 本発明の第二実施形態に係るPTPシートの平面図である。 図4に示すPTPシートの分割部の平面図である。 本発明の第三実施形態に係るPTPシートの平面図である。 図6に示すPTPシートの分割部の平面図である。 本発明の第四実施形態に係るPTPシートの平面図である。 図8に示すPTPシートの分割部の平面図である。 本発明の第五実施形態に係るPTPシートの平面図である。 図10に示すPTPシートの分割部の平面図である。 本発明の第六実施形態に係るPTPシートの平面図である。 図12に示すPTPシートの分割部の平面図である。 本発明の第七実施形態に係るPTPシートの平面図である。 図14に示すPTPシートの分割部の平面図である。 本発明の第八実施形態に係るPTPシートの平面図である。 図16に示すPTPシートの分割部の平面図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。以下の各実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな形態で実施することができる。
<第一実施形態>
まず、図1〜図3を用いて、本発明の第一実施形態に係るPTPシート1について説明する。
本実施形態に係るPTPシート1は、図1に示すように、全体の平面形状が矩形状を呈しており、スリットやミシン目等からなる切取線30を介して、切り取り可能な複数の分割部10、20に区画されている。各分割部10、20の平面視における最大長さは、特定値以上に設定されている。特定値は、3〜5cmの範囲内で適宜設定することができ、本実施形態においては、特定値を「3cm」に設定している。
各分割部10、20の平面形状は、複数の辺を有する形状とされ、複数の辺のうちの一つ(例えば、分割部20の一辺20A)は、PTPシート1の一辺の一部を構成する基準辺とされている。そして、各分割部10、20は、基準辺の延在方向に対して略直角な方向における長さ(例えば、図2(B)に示す長さL)が、基準辺の長さよりも長くされている。
各分割部10、20は、図1及び図2に示すように、1個の薬剤を収容するための平面視円形状の1個の収容ポケット11、21を有している。また、各分割部10、20の表面には、所定の情報を表示する情報表示部12、22が設けられている。情報表示部12、22には、例えば、収容ポケット11、21に収容される薬剤の名称、含量、薬効、使用期限等を表示することができる。
PTPシート1の長さ方向両端部に位置する2個の両端分割部10は、図2(A)に示すように、一つの鋭角な角部13と、二つの直角な角部14と、一つの鈍角な角部15と、を有し、平面視で台形状を呈している。両端分割部10の平面視における最大長さ(相互に最も離隔した位置に配置された2つの頂点(鋭角な角部13と一方の直角な角部14)間の距離)L1Aは、特定値以上に設定されている。両端分割部10の鋭角な角部13には、図3(A)に示すように、特定の打ち抜き型を使用することにより丸め処理が施されている。
両端分割部10に挟まれる8個の中間分割部20は、図2(B)に示すように、二つの鋭角な角部23と、二つの鈍角な角部24と、を有し、平面視で台形状を呈している。中間分割部20の平面視における最大長さ(相互に最も離隔した位置に配置された2つの頂点(一方の鋭角な角部23と一方の鈍角な角部24)間の距離)L1B(<L1A)は、特定値以上に設定されている。中間分割部20の鋭角な角部23には、図3(B)に示すように、特定の打ち抜き型を使用することにより丸め処理が施されている。
以上説明した実施形態に係るPTPシート1においては、平面視で台形状を呈する各分割部10、20の最大長さ(相互に最も離隔した位置に配置された2つの頂点間の距離)L1A、L1Bが特定値以上とされているので、分割部10、20を視認した患者に、分割部10、20の飲み込みを躊躇させることができる。すなわち、分割部10、20の最大長さL1A、L1Bが、誤飲抑止効果を発揮するものとなる。また、各分割部10、20の最大長さL1A、L1Bを特定値以上とすることに伴って各分割部10、20の面積が拡大することから、各分割部10、20の表面に種々の情報を表示することが容易となる。
また、以上説明した実施形態に係るPTPシート1において、分割部10、20は、所定の基準辺(PTPシート1の一辺の一部を構成している辺)を有しており、その基準辺の延在方向に対して略直角な方向における分割部10、20の長さが基準辺の長さよりも長くされている。すなわち、分割部10、20全体が、基準辺の長さよりも、基準辺の延在方向に対して略直角な方向に長くなっているため、分割部10、20を視認した患者に、分割部10、20の飲み込みを躊躇させることができる。すなわち、分割部10、20全体の形状が、誤飲抑止効果を発揮するものとなる。
また、以上説明した実施形態に係るPTPシート1においては、両端分割部10の鋭角な角部13及び中間分割部20の鋭角な角部23に丸め処理が施されているので、両端分割部10及び中間分割部20を患者が誤飲した場合においても、両端分割部10の角部13及び中間分割部20の角部23によって消化管の内壁が傷つけられることを抑制することが可能となる。
また、以上説明した実施形態に係るPTPシート1においては、各分割部10、20の表面に設けられた情報表示部12、22に所定の情報(例えば、収容ポケット11、21に収容される薬剤の名称、含量、薬効、使用期限等)が表示されているため、患者は、その情報を視認しながら薬剤等を適切に服用することができる。
<第二実施形態>
次に、図4及び図5を用いて、本発明の第二実施形態に係るPTPシート1Aについて説明する。本実施形態に係るPTPシート1Aは、第一実施形態に係るPTPシート1の全体の平面形状や分割部の形状を変更したものであり、収容ポケットや情報表示部については実質的に第一実施形態と共通である。このため、異なる構成を中心に説明することとし、共通する構成については詳細な説明を省略することとする。
本実施形態に係るPTPシート1Aは、図4に示すように、全体の平面形状が平行四辺形状を呈しており、切取線30Aを介して、切り取り可能な複数の分割部10Aに区画されている。PTPシート1Aを構成する10個の分割部10Aの平面形状は、全て同一の台形状を呈している。
各分割部10Aは、図4及び図5に示すように、1個の薬剤を収容するための平面視円形状の1個の収容ポケット11Aを有しており、各分割部10Aの表面には、所定の情報を表示する情報表示部12Aが設けられている。また、各分割部10Aは、二つの鋭角な角部13Aと、二つの鈍角な角部14Aと、を有している。各分割部10Aの平面視における最大長さ(相互に最も離隔した位置に配置された2つの頂点(一方の鋭角な角部13Aと一方の鈍角な角部14A)間の距離)L2は、特定値以上に設定されている。
各分割部10Aの平面形状は、複数の辺を有する形状とされ、複数の辺のうちの一辺15Aは、PTPシート1Aの一辺の一部を構成する基準辺とされている。そして、各分割部10Aは、基準辺の延在方向に対して略直角な方向における長さが、基準辺の長さよりも長くされている。
以上説明した実施形態に係るPTPシート1Aにおいては、平面視で台形状を呈する各分割部10Aの最大長さ(相互に最も離隔した位置に配置された2つの頂点間の距離)L2が特定値以上とされているので、分割部10Aを視認した患者に、分割部10Aの飲み込みを躊躇させることができる。すなわち、分割部10Aの最大長さL2が、誤飲抑止効果を発揮するものとなる。また、各分割部10Aの最大長さL2を特定値以上とすることに伴って各分割部10Aの面積が拡大することから、各分割部10Aの表面に種々の情報を表示することが容易となる。
また、以上説明した実施形態に係るPTPシート1Aにおいて、分割部10Aは、所定の基準辺(PTPシート1Aの一辺の一部を構成している辺)を有しており、その基準辺の延在方向に対して略直角な方向における分割部10Aの長さが基準辺の長さよりも長くされている。すなわち、分割部10A全体が、基準辺の長さよりも、基準辺の延在方向に対して略直角な方向に長くなっているため、分割部10Aを視認した患者に、分割部10Aの飲み込みを躊躇させることができる。すなわち、分割部10A全体の形状が、誤飲抑止効果を発揮するものとなる。
なお、以上説明した実施形態に係るPTPシート1Aにおいても、各分割部10Aの鋭角な角部13Aに丸め処理を施すことが好ましい。このように鋭角な角部13Aに丸め処理を施すことにより、各分割部10Aを患者が誤飲した場合においても、分割部10Aの角部13Aによって消化管の内壁が傷つけられることを抑制することが可能となる。
<第三実施形態>
次に、図6及び図7を用いて、本発明の第三実施形態に係るPTPシート1Bについて説明する。本実施形態に係るPTPシート1Bは、第一実施形態に係るPTPシート1の全体の平面形状や分割部の形状を変更したものであり、収容ポケットや情報表示部については実質的に第一実施形態と共通である。このため、異なる構成を中心に説明することとし、共通する構成については詳細な説明を省略することとする。
本実施形態に係るPTPシート1Bは、図6に示すように、全体の平面形状が矩形状を呈しており、切取線30Bを介して、切り取り可能な複数の分割部10Bに区画されている。PTPシート1Bを構成する10個の分割部10Bの平面形状は、全て同一の略L字形状を呈している。
各分割部10Bは、図6及び図7に示すように、1個の薬剤を収容するための平面視円形状の1個の収容ポケット11Bを有しており、各分割部10Bの表面には、所定の情報を表示する情報表示部12Bが設けられている。また、各分割部10Bは、五つの直角な角部13Bと、一つの鈍角な角部14Bと、を有している。各分割部10Bの平面視における最大長さ(相互に最も離隔した位置に配置された2つの頂点(相互に最も離隔した二つの直角な角部13B)間の距離)L3は、特定値以上に設定されている。
各分割部10Bの平面形状は、複数の辺を有する形状とされ、複数の辺のうちの一辺15Bは、PTPシート1Bの一辺の一部を構成する基準辺とされている。そして、各分割部10Bは、基準辺の延在方向に対して略直角な方向における長さが、基準辺の長さよりも長くされている。
以上説明した実施形態に係るPTPシート1Bにおいては、平面視で略L字形状を呈する各分割部10Bの最大長さ(相互に最も離隔した位置に配置された2つの頂点間の距離)L3が特定値以上とされているので、分割部10Bを視認した患者に、分割部10Bの飲み込みを躊躇させることができる。すなわち、分割部10Bの最大長さL3が、誤飲抑止効果を発揮するものとなる。また、各分割部10Bの最大長さL3を特定値以上とすることに伴って各分割部10Bの面積が拡大することから、各分割部10Bの表面に種々の情報を表示することが容易となる。
また、以上説明した実施形態に係るPTPシート1Bにおいて、分割部10Bは、所定の基準辺(PTPシート1Bの一辺の一部を構成している辺)を有しており、その基準辺の延在方向に対して略直角な方向における分割部10Bの長さが基準辺の長さよりも長くされている。すなわち、分割部10B全体が、基準辺の長さよりも、基準辺の延在方向に対して略直角な方向に長くなっているため、分割部10Bを視認した患者に、分割部10Bの飲み込みを躊躇させることができる。すなわち、分割部10B全体の形状が、誤飲抑止効果を発揮するものとなる。
<第四実施形態>
次に、図8及び図9を用いて、本発明の第四実施形態に係るPTPシート1Cについて説明する。本実施形態に係るPTPシート1Cは、第一実施形態に係るPTPシート1の全体の平面形状や分割部の形状を変更したものであり、収容ポケットや情報表示部については実質的に第一実施形態と共通である。このため、異なる構成を中心に説明することとし、共通する構成については詳細な説明を省略することとする。
本実施形態に係るPTPシート1Cは、図8に示すように、全体の平面形状が矩形状を呈しており、切取線30Cを介して、切り取り可能な複数の分割部10Cに区画されている。PTPシート1Cを構成する10個の分割部10Cの平面形状は、全て同一の三角形状を呈している。
各分割部10Cは、図8及び図9に示すように、1個の薬剤を収容するための平面視円形状の1個の収容ポケット11Cを有しており、各分割部10Cの表面には、所定の情報を表示する情報表示部12Cが設けられている。また、各分割部10Cは、二つの鋭角な角部13Cと、一つの直角な角部14Cと、を有している。各分割部10Cの平面視における最大長さ(相互に最も離隔した位置に配置された2つの頂点(二つの鋭角な角部13C)間の距離)L4は、特定値以上に設定されている。
各分割部10Cの平面形状は、複数の辺を有する形状とされ、複数の辺のうちの一辺15Cは、PTPシート1Cの一辺の一部を構成する基準辺とされている。そして、各分割部10Cは、基準辺の延在方向に対して略直角な方向における長さが、基準辺の長さよりも長くされている。
以上説明した実施形態に係るPTPシート1Cにおいては、平面視で三角形状を呈する各分割部10Cの最大長さ(相互に最も離隔した位置に配置された2つの頂点間の距離)L4が特定値以上とされているので、分割部10Cを視認した患者に、分割部10Cの飲み込みを躊躇させることができる。すなわち、分割部10Cの最大長さL4が、誤飲抑止効果を発揮するものとなる。また、各分割部10Cの最大長さL4を特定値以上とすることに伴って各分割部10Cの面積が拡大することから、各分割部10Cの表面に種々の情報を表示することが容易となる。
また、以上説明した実施形態に係るPTPシート1Cにおいて、分割部10Cは、所定の基準辺(PTPシート1Cの一辺の一部を構成している辺)を有しており、その基準辺の延在方向に対して略直角な方向における分割部10Cの長さが基準辺の長さよりも長くされている。すなわち、分割部10C全体が、基準辺の長さよりも、基準辺の延在方向に対して略直角な方向に長くなっているため、分割部10Cを視認した患者に、分割部10Cの飲み込みを躊躇させることができる。すなわち、分割部10C全体の形状が、誤飲抑止効果を発揮するものとなる。
なお、以上説明した実施形態に係るPTPシート1Cにおいても、各分割部10Cの鋭角な角部13Cに丸め処理を施すことが好ましい。このように鋭角な角部13Cに丸め処理を施すことにより、各分割部10Cを患者が誤飲した場合においても、分割部10Cの角部13Cによって消化管の内壁が傷つけられることを抑制することが可能となる。
<第五実施形態>
次に、図10及び図11を用いて、本発明の第五実施形態に係るPTPシート1Dについて説明する。本実施形態に係るPTPシート1Dは、第一実施形態に係るPTPシート1の全体の平面形状や分割部の形状を変更したものであり、収容ポケットや情報表示部については実質的に第一実施形態と共通である。このため、異なる構成を中心に説明することとし、共通する構成については詳細な説明を省略することとする。
本実施形態に係るPTPシート1Dは、図10に示すように、全体の平面形状が矩形状を呈しており、切取線30Dを介して、切り取り可能な複数の分割部10Dに区画されている。PTPシート1Dを構成する10個の分割部10Dの平面形状は、全て同一の台形状を呈している。
各分割部10Dは、図10及び図11に示すように、1個の薬剤を収容するための平面視円形状の1個の収容ポケット11Dを有しており、各分割部10Dの表面には、所定の情報を表示する情報表示部12Dが設けられている。また、各分割部10Dは、一つの鋭角な角部13Dと、二つの直角な角部14Dと、一つの鈍角な角部15Dと、を有している。各分割部10Dの平面視における最大長さ(相互に最も離隔した位置に配置された2つの頂点(鋭角な角部13Dと一方の直角な角部14D)間の距離)L5は、特定値以上に設定されている。
各分割部10Dの平面形状は、複数の辺を有する形状とされ、複数の辺のうちの一辺16Dは、PTPシート1Dの一辺の一部を構成する基準辺とされている。そして、各分割部10Dは、基準辺の延在方向に対して略直角な方向における長さが、基準辺の長さよりも長くされている。
以上説明した実施形態に係るPTPシート1Dにおいては、平面視で台形状を呈する各分割部10Dの最大長さ(相互に最も離隔した位置に配置された2つの頂点間の距離)L5が特定値以上とされているので、分割部10Dを視認した患者に、分割部10Dの飲み込みを躊躇させることができる。すなわち、分割部10Dの最大長さL5が、誤飲抑止効果を発揮するものとなる。また、各分割部10Dの最大長さL5を特定値以上とすることに伴って各分割部10Dの面積が拡大することから、各分割部10Dの表面に種々の情報を表示することが容易となる。
また、以上説明した実施形態に係るPTPシート1Dにおいて、分割部10Dは、所定の基準辺(PTPシート1Dの一辺の一部を構成している辺)を有しており、その基準辺の延在方向に対して略直角な方向における分割部10Dの長さが基準辺の長さよりも長くされている。すなわち、分割部10D全体が、基準辺の長さよりも、基準辺の延在方向に対して略直角な方向に長くなっているため、分割部10Dを視認した患者に、分割部10Dの飲み込みを躊躇させることができる。すなわち、分割部10D全体の形状が、誤飲抑止効果を発揮するものとなる。
なお、以上説明した実施形態に係るPTPシート1Dにおいても、各分割部10Dの鋭角な角部13Dに丸め処理を施すことが好ましい。このように鋭角な角部13Dに丸め処理を施すことにより、各分割部10Dを患者が誤飲した場合においても、分割部10Dの角部13Dによって消化管の内壁が傷つけられることを抑制することが可能となる。
<第六実施形態>
次に、図12及び図13を用いて、本発明の第六実施形態に係るPTPシート1Eについて説明する。本実施形態に係るPTPシート1Eは、第一実施形態に係るPTPシート1の全体の平面形状や分割部の形状を変更したものであり、収容ポケットや情報表示部については実質的に第一実施形態と共通である。このため、異なる構成を中心に説明することとし、共通する構成については詳細な説明を省略することとする。
本実施形態に係るPTPシート1Eは、図12に示すように、全体の平面形状が矩形状を呈しており、切取線30Eを介して、切り取り可能な複数の分割部10Eに区画されている。PTPシート1Eを構成する10個の分割部10Eの平面形状は、全て同一の平行四辺形状を呈している。なお、本実施形態に係るPTPシート1Eの長さ方向両端部は、平面視三角形状の余剰部40Eとされている。
各分割部10Eは、図12及び図13に示すように、1個の薬剤を収容するための平面視円形状の1個の収容ポケット11Eを有しており、各分割部10Eの表面には、所定の情報を表示する情報表示部12Eが設けられている。また、各分割部10Eは、二つの鋭角な角部13Eと、二つの鈍角な角部14Eと、を有している。各分割部10Eの平面視における最大長さ(相互に最も離隔した位置に配置された2つの頂点(二つの鋭角な角部13E)間の距離)L6は、特定値以上に設定されている。
各分割部10Eの平面形状は、複数の辺を有する形状とされ、複数の辺のうちの一辺15Eは、PTPシート1Eの一辺の一部を構成する基準辺とされている。そして、各分割部10Eは、基準辺の延在方向に対して略直角な方向における長さが、基準辺の長さよりも長くされている。
以上説明した実施形態に係るPTPシート1Eにおいては、平面視で平行四辺形状を呈する各分割部10Eの最大長さ(相互に最も離隔した位置に配置された2つの頂点間の距離)L6が特定値以上とされているので、分割部10Eを視認した患者に、分割部10Eの飲み込みを躊躇させることができる。すなわち、分割部10Eの最大長さL6が、誤飲抑止効果を発揮するものとなる。また、各分割部10Eの最大長さL6を特定値以上とすることに伴って各分割部10Eの面積が拡大することから、各分割部10Eの表面に種々の情報を表示することが容易となる。
また、以上説明した実施形態に係るPTPシート1Eにおいて、分割部10Eは、所定の基準辺(PTPシート1Eの一辺の一部を構成している辺)を有しており、その基準辺の延在方向に対して略直角な方向における分割部10Eの長さが基準辺の長さよりも長くされている。すなわち、分割部10E全体が、基準辺の長さよりも、基準辺の延在方向に対して略直角な方向に長くなっているため、分割部10Eを視認した患者に、分割部10Eの飲み込みを躊躇させることができる。すなわち、分割部10E全体の形状が、誤飲抑止効果を発揮するものとなる。
なお、以上説明した実施形態に係るPTPシート1Eにおいても、各分割部10Eの鋭角な角部13Eに丸め処理を施すことが好ましい。このように鋭角な角部13Eに丸め処理を施すことにより、各分割部10Eを患者が誤飲した場合においても、分割部10Eの角部13Eによって消化管の内壁が傷つけられることを抑制することが可能となる。
<第七実施形態>
次に、図14及び図15を用いて、本発明の第七実施形態に係るPTPシート1Fについて説明する。本実施形態に係るPTPシート1Fは、第一実施形態に係るPTPシート1の全体の平面形状や分割部の形状を変更したものであり、収容ポケットや情報表示部については実質的に第一実施形態と共通である。このため、異なる構成を中心に説明することとし、共通する構成については詳細な説明を省略することとする。
本実施形態に係るPTPシート1Fは、図14に示すように、全体の平面形状が矩形状を呈しており、切取線30Fを介して、切り取り可能な複数の分割部10Fに区画されている。PTPシート1Fを構成する10個の分割部10Fの平面形状は、全て同一の台形状を呈している。なお、本実施形態に係るPTPシート1Fの長さ方向両端部は、平面視三角形状の余剰部40Fとされている。
各分割部10Fは、図14及び図15に示すように、1個の薬剤を収容するための平面視円形状の1個の収容ポケット11Fを有しており、各分割部10Fの表面には、所定の情報を表示する情報表示部12Fが設けられている。また、各分割部10Fは、二つの鋭角な角部13Fと、二つの鈍角な角部14Fと、を有している。各分割部10Fの平面視における最大長さ(相互に最も離隔した位置に配置された2つの頂点(二つの鋭角な角部13F)間の距離)L7は、特定値以上に設定されている。
各分割部10Fの平面形状は、複数の辺を有する形状とされ、複数の辺のうちの一辺15Fは、PTPシート1Fの一辺の一部を構成する基準辺とされている。そして、各分割部10Fは、基準辺の延在方向に対して略直角な方向における長さが、基準辺の長さよりも長くされている。
以上説明した実施形態に係るPTPシート1Fにおいては、平面視で台形状を呈する各分割部10Fの最大長さ(相互に最も離隔した位置に配置された2つの頂点間の距離)L7が特定値以上とされているので、分割部10Fを視認した患者に、分割部10Fの飲み込みを躊躇させることができる。すなわち、分割部10Fの最大長さL7が、誤飲抑止効果を発揮するものとなる。また、各分割部10Fの最大長さL7を特定値以上とすることに伴って各分割部10Fの面積が拡大することから、各分割部10Fの表面に種々の情報を表示することが容易となる。
また、以上説明した実施形態に係るPTPシート1Fにおいて、分割部10Fは、所定の基準辺(PTPシート1Fの一辺の一部を構成している辺)を有しており、その基準辺の延在方向に対して略直角な方向における分割部10Fの長さが基準辺の長さよりも長くされている。すなわち、分割部10F全体が、基準辺の長さよりも、基準辺の延在方向に対して略直角な方向に長くなっているため、分割部10Fを視認した患者に、分割部10Fの飲み込みを躊躇させることができる。すなわち、分割部10F全体の形状が、誤飲抑止効果を発揮するものとなる。
なお、以上説明した実施形態に係るPTPシート1Fにおいても、各分割部10Fの鋭角な角部13Fに丸め処理を施すことが好ましい。このように鋭角な角部13Fに丸め処理を施すことにより、各分割部10Fを患者が誤飲した場合においても、分割部10Fの角部13Fによって消化管の内壁が傷つけられることを抑制することが可能となる。
<第八実施形態>
次に、図16及び図17を用いて、本発明の第八実施形態に係るPTPシート1Gについて説明する。本実施形態に係るPTPシート1Gは、第一実施形態に係るPTPシート1の全体の平面形状や分割部の形状を変更したものであり、収容ポケットや情報表示部については実質的に第一実施形態と共通である。このため、異なる構成を中心に説明することとし、共通する構成については詳細な説明を省略することとする。
本実施形態に係るPTPシート1Gは、図16に示すように、全体の平面形状が矩形状を呈しており、切取線30Gを介して、切り取り可能な複数の分割部10Gに区画されている。PTPシート1Gを構成する10個の分割部10Gの平面形状は、全て同一の三角形状を呈している。なお、本実施形態に係るPTPシート1Gの長さ方向両端部は、平面視三角形状の余剰部40Gとされている。
各分割部10Gは、図16及び図17に示すように、1個の薬剤を収容するための平面視円形状の1個の収容ポケット11Gを有しており、各分割部10Gの表面には、所定の情報を表示する情報表示部12Gが設けられている。また、各分割部10Gは、二つの鋭角な角部13Gと、一つの鈍角な角部14Gと、を有している。各分割部10Gの平面視における最大長さ(相互に最も離隔した位置に配置された2つの頂点(二つの鋭角な角部13G)間の距離)L8は、特定値以上に設定されている。
各分割部10Gの平面形状は、複数の辺を有する形状とされ、複数の辺のうちの一辺15Gは、PTPシート1Gの一辺の一部を構成する基準辺とされている。そして、各分割部10Gは、基準辺の延在方向に対して略直角な方向における長さが、基準辺の長さよりも長くされている。
以上説明した実施形態に係るPTPシート1Gにおいては、平面視で三角形状を呈する各分割部10Gの最大長さ(相互に最も離隔した位置に配置された2つの頂点間の距離)L8が特定値以上とされているので、分割部10Gを視認した患者に、分割部10Gの飲み込みを躊躇させることができる。すなわち、分割部10Gの最大長さL8が、誤飲抑止効果を発揮するものとなる。また、各分割部10Gの最大長さL8を特定値以上とすることに伴って各分割部10Gの面積が拡大することから、各分割部10Gの表面に種々の情報を表示することが容易となる。
また、以上説明した実施形態に係るPTPシート1Gにおいて、分割部10Gは、所定の基準辺(PTPシート1Gの一辺の一部を構成している辺)を有しており、その基準辺の延在方向に対して略直角な方向における分割部10Gの長さが基準辺の長さよりも長くされている。すなわち、分割部10G全体が、基準辺の長さよりも、基準辺の延在方向に対して略直角な方向に長くなっているため、分割部10Gを視認した患者に、分割部10Gの飲み込みを躊躇させることができる。すなわち、分割部10G全体の形状が、誤飲抑止効果を発揮するものとなる。
なお、以上説明した実施形態に係るPTPシート1Gにおいても、各分割部10Gの鋭角な角部13Gに丸め処理を施すことが好ましい。このように鋭角な角部13Gに丸め処理を施すことにより、各分割部10Gを患者が誤飲した場合においても、分割部10Gの角部13Gによって消化管の内壁が傷つけられることを抑制することが可能となる。
なお、以上の各実施形態においては、一枚のPTPシートに10個の分割部を設けた例を示したが、一枚のPTPシートに設ける分割部の個数はこれに限られるものではない。また、以上の各実施形態においては、単一平面形状を呈する分割部(例えば平面視台形状の分割部のみ)を一枚のPTPシートに連続的に配置した例を示したが、異なる平面形状を呈する複数の分割部からなる組(例えば平面視台形状の分割部と平面視三角形状の分割部からなる組、平面視三角形状の分割部と平面視平行四辺形状の分割部からなる組、等)を一枚のPTPシートに連続的に配置することもできる。
また、以上の各実施形態においては、分割部の平面形状の例として、台形状、三角形状、平行四辺形状、略L字形状を挙げたが、分割部の平面形状はこれに限られるものではない。例えば、平面視五角形状や平面視六角形状の分割部を採用することもできる。また、以上の各実施形態においては、分割部に設けられる収容ポケットの平面形状を円形状とした例を示したが、収容ポケットの平面形状はこれに限られるものではない。
本発明は、以上の各実施形態に限定されるものではなく、これら実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。すなわち、前記各実施形態が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前記各実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1・1A・1B・1C・1D・1E・1F・1G…PTPシート
10・10A・10B・10C・10D・10E・10F・10G・20…分割部
11・11A・11B・11C・11D・11E・11F・11G…収容ポケット
12・12A・12B・12C・12D・12E・12F・12G…情報表示部
13・13A・13C・13D・13E・13F・13G・23…(鋭角な)角部
16…(断面形状が円弧状の)外縁部
L1A・L1B・L2・L3・L4・L5・L6・L7・L8…(分割部の)最大長さ

Claims (10)

  1. 切り取り可能な複数の分割部に区画され各分割部が1個の収容ポケットを有しているPTPシートであって、
    前記各分割部は、平面視で多角形状を呈し、
    前記各分割部の平面視における最大長さは、特定値以上とされてなる、
    PTPシート。
  2. 前記特定値は、3〜5cmの範囲内で設定される、
    請求項1に記載のPTPシート。
  3. 切り取り可能な複数の分割部に区画され各分割部が1個の収容ポケットを有している四辺形のPTPシートであって、
    前記各分割部の平面形状は、複数の辺を有する形状とされ、前記複数の辺のうち少なくとも一つは、前記シートの一辺の一部を構成する基準辺とされ、
    前記各分割部は、前記基準辺の延在方向に対して略直角な方向における長さが、前記基準辺の長さよりも長くされてなる、
    PTPシート。
  4. 前記各分割部の複数の角部のうち少なくとも一つの角部の角度が、鋭角とされてなる、
    請求項1から3の何れか一項に記載のPTPシート。
  5. 前記各分割部は、平面視で三角形状を呈するものである、
    請求項1から4の何れか一項に記載のPTPシート。
  6. 前記各分割部は、平面視で台形状を呈するものである、
    請求項1から4の何れか一項に記載のPTPシート。
  7. 前記各分割部は、平面視で平行四辺形状を呈するものである、
    請求項1から4の何れか一項に記載のPTPシート。
  8. 前記各分割部は、平面視で略L字形状を呈するものである、
    請求項1から4の何れか一項に記載のPTPシート。
  9. 前記各分割部の表面には、所定の情報が表示されている、
    請求項1から8の何れか一項に記載のPTPシート。
  10. 少なくとも一つの前記分割部の角部に、丸め処理が施されている、
    請求項1から9の何れか一項に記載のPTPシート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018527262A (ja) * 2015-09-22 2018-09-20 バイエル・ファルマ・アクティエンゲゼルシャフト 最適化されたスタックのための個別ブリスターパック

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