JP2014080157A - サスペンション用リフト装置及びサスペンション・ユニット取付方法 - Google Patents

サスペンション用リフト装置及びサスペンション・ユニット取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】前輪及び後輪のサスペンションの取付時間の短縮することができる技術を提供することを課題とする。
【解決手段】サスペンション用リフト装置10は、前輪用の第1昇降フレーム16と後輪用の第2昇降フレーム21の間に、第1昇降フレーム16と第2昇降フレーム21に対して昇降方向のガイド手段31と、昇降可能に且つ昇降方向と直交する方向に移動不能に保持される保持手段32を備える連結機構33を有する。
【効果】第1昇降フレームと第2昇降フレームを互いに独立して昇降できるようにして、第1昇降フレームと第2昇降フレームが一体で昇降するときと、互いに別々に昇降することができ、フロントリヤのユニットの組付けを少ない工数で完了させることができる。本発明によれば、サスペンションの取付時間の短縮することができる
【選択図】図2

Description

本発明は、車体に、フロントサスペンション組立体ト及びリヤサスペンション組立体を取付ける作業に用いるサスペンション用リフト装置及びサスペンション・ユニット取付方法に関する。
車両の組立作業では、車体に車載部品を順次組付ける。車載部品のなかでも、前輪用懸架装置の組立体(以下、フロントサスペンション・ユニットと記す。)や、後輪用懸架装置の組立体(以下、リヤサスペンション・ユニットと記す。)は、重量物であるため、リフト装置により、車体の下から持ち上げられ車体に取付けられる。
そのためのサスペンション用リフト装置が、各種提案されてきた(例えば、特許文献1(図1)参照。)。
特許文献1は、車体前部組立体(SAF)と車体後部組立体(SAR)の組立誤差(相対誤差)を是正することを前提とする技術であり、(括弧付き数字は、特許文献1に記載された符号を示す。以下同様)、具体的には、特許文献1の図1に示すように、車体前部組立体(SAF)用の第1組付治具(3)の治具ベース(30)から車体後部組立体(SAR)用の第2組付治具(5)の治具ベース(50)までアーム(6)が延ばされ、このアーム(6)の先端にカメラ(7)が設けられる。このカメラ(7)で治具ベース(50)の傾きや横ずれを計測し、この計測結果を車体組立工程にフィードバックして、車体組立精度の維持管理に活用するというものである(特許文献1段落番号[0027])。
車体前部と車体後部の組立誤差(相対誤差)を是正する技術として、第1組付治具(3)と第2組付治具(5)をアーム(6)で連結する構成も採用される。
例えば、図14に示すように、車体101がオーバヘッドコンベア102で搬送される。
オーバヘッドコンベア102の下方に、前側昇降フレーム103が配置される。この前側昇降フレーム103に前側パレット104が載せられ、この前側パレット104にフロントサスペンション・ユニット105が載せられる。
前側パレット104に前側位置決めピン106が立設される。この前側位置決めピン106が、車体101側の穴107に挿入されることで、車体101に対し前側パレット104の位置決めがなされる。
また、オーバヘッドコンベア102の下方に、後側昇降フレーム109が配置され、この後側昇降フレーム109に後側パレット111が載せられ、この後側パレット111にリヤサスペンション・ユニット112が載せられる。
後側パレット111に後側位置決めピン113が立設される。この後側位置決めピン113が、車体101側の穴114に挿入されることで、車体101に対し後側パレット111の位置決めがなされる。
そして、前後の同期を取るために、前側パレット104と後側パレット111がアーム116で連結される。
しかしながら、フロントサスペンション・ユニット105に比較して、リヤサスペンション・ユニット112の上下方向の位置に違いがあるため、同時に上昇を開始させる場合には、位置決めピンの挿入タイミングに差がでる。前側パレット104と後側パレット111の高さを異ならせることで高低差を解消する必要がある。そのためには、機種に応じて、多数のパレット104、111を準備する必要があり、コスト的に大変不利である。
また、車体101の構造によっては、単純に上昇させると、ダンパー117の上端が車体101に干渉する形態が殆どある。対策として、ダンパークランパー118により、ダンパー117を車幅方向外方へ揺動させる作業が必要となる。
ついで、図15(c)に示すように、ダンパー117の上端の一部が、車体101側の穴119に掛かった状態でダンパークランパー118を開放状態にして、穴119にダンパー117の上端が円滑に挿入される。
以上に述べたサスペンション・ユニット取付方法は、必然的に取付時間が長くなる傾向があった。
そこで、生産性の向上要求から、ダンパーと車体の干渉を回避させて取付けが必要であっても、前後のサスペンションの取付けに要する時間の短縮が求められている。
特開2002−274452公報
本発明は、ダンパーを車体との干渉防止するために回避させながら取付けることが必要な構造であっても、前輪及び後輪のサスペンションの取付時間の短縮することができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体に、フロントサスペンション・ユニット及びリヤサスペンション・ユニットを取付ける作業に用いるサスペンション用リフト装置であって、
基礎又は機台に固定される第1固定フレームと、この第1固定フレームに昇降自在に設けられ前記フロントサスペンション・ユニットを載せる第1昇降フレームと、この第1昇降フレームを昇降させる第1昇降機構と、
基礎又は機台に固定される第2固定フレームと、この第2固定フレームに昇降自在に設けられ前記リヤサスペンション・ユニットを載せる第2昇降フレームと、この第2昇降フレームを昇降させる第2昇降機構と、
前記第1昇降フレームと前記第2昇降フレームに対して昇降方向のガイド手段と、昇降可能に且つ昇降方向と直交する方向に移動不能に保持される保持手段を備える連結機構と、からなることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、請求項1記載のサスペンション用リフト装置を用いて実施するサスペンション・ユニット取付方法において、
第1昇降機構によりフロントサスペンション・ユニットを車体の所定位置まで上昇させ、この上昇の途中に前側ダンパーの位置を変位させた後に戻す作動を含む前側上昇工程と、第2昇降機構によりリヤサスペンション・ユニットを車体の所定位置まで上昇させ、この上昇の途中に後側ダンパーの位置を変位させた後に戻す作動を含む後側上昇工程との2つの昇降工程を、並行して且つ互いに独立して実施することを特徴とする。
請求項3に係る発明では、後側上昇工程に、リヤサスペンション・ユニットを車体の長手方向へ水平に移動させる手段を有することを特徴とする。
請求項1に係る発明では、第1昇降フレームと第2昇降フレームを互いに独立して昇降できるようにしたので、第1昇降フレームと第2昇降フレームが一体で昇降すること及び互いに別々に昇降することができ、フロントリヤのユニットの組付けを少ない工数で完了させることができる。
したがって、本発明によれば、サスペンションの取付時間の短縮することができる
請求項2に係る発明では、前側上昇工程と後側上昇工程との2つの昇降工程を、並行して且つ互いに独立して実施する。第1昇降フレームと第2昇降フレームが一体である場合に比較して、少ない工程で上昇を完了させることができる。
請求項3に係る発明では、後側上昇工程に、リヤサスペンション・ユニットを車体の長手方向へ水平に移動させる手段を有しており、上昇させつつ前進させることが可能であり、リヤサスペンション・ユニットを斜めに上昇させることができる。ホイールベースの変更や車体の構造に柔軟に対応させることができる。
本発明に係るサスペンション用リフト装置の配置例を示す図である。 本発明に係るサスペンション用リフト装置の側面図である。 本発明に係るサスペンション用リフト装置の要部の分解図である。 本発明に係るサスペンション用リフト装置の要部の作用図である。 図4の5−5線断面図である。 図5の変更図である。 本発明に係るサスペンション用リフト装置の平面図である。 本発明に係るサスペンション用リフト装置の作用図である。 図8の9−9線断面図である。 サスペンション・ユニット取付方法を説明するフロー図である。 図10を補足する図である。 サスペンション・ユニット取付方法の作用図である。 本発明に係るサスペンション用リフト装置の変更例を説明する図である。 従来のリフト装置の基本構成を説明する図である。 従来のサスペンション・ユニット取付方法の作用図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1に示すように、サスペンション用リフト装置10は、車体11を水平搬送するオーバヘッドコンベア12の下に配置される。
好ましくは、床13にピット14を堀り、ピット14の底面である基礎15に、立設される。ピット14を掘ることで、第1昇降フレーム16のレベルを下げることができ、床13上を走る第1台車17から、フロントサスペンション・ユニット18を容易に、第1昇降フレーム16上へ移載することができる。同様に、第2昇降フレーム21のレベルを下げることができ、床13上を走る第2台車22から、リヤサスペンション・ユニット23を容易に、第2昇降フレーム21上へ移載することができる。基礎15は機台であってもよい
第1昇降フレーム16に設けられるローラ16a上に、ナットランナ55を備える前側締付け治具56が載り、この前側締付け治具56に前側パレット57が載り、この前側パレット57にフロントサスペンション・ユニット18が載っている。前側パレット57に前側位置決めピン58が立設され、この前側位置決めピン58を、車体11の前部下部に設けられている位置決め穴11aに嵌めることで、車体11に対して前側パレット57の水平方向の位置を決定することができる。
同様に、第2昇降フレーム21にナットランナ61を備える後側締付け治具62が載り、この後側締付け治具62に後側パレット63が載り、この後側パレット63にリヤサスペンション・ユニット23が載っている。後側パレット63に後側位置決めピン64が立設され、この後側位置決めピン64を、車体11の前部下部に設けられている位置決め穴11bに嵌めることで、車体11に対して後側パレット63の水平方向の位置を決定することができる。
図2に示すように、サスペンション用リフト装置10は、基礎15に固定される第1固定フレーム25と、この第1固定フレーム25に昇降自在に設けられる第1昇降フレーム16と、この第1昇降フレーム16を昇降させる第1昇降機構26と、基礎15に固定される第2固定フレーム27と、この第2固定フレーム27に昇降自在に設けられる第2昇降フレーム21と、この第2昇降フレーム21を昇降させる第2昇降機構28と、第1昇降フレーム16と第2昇降フレーム21に対して昇降方向のガイド手段31と、昇降可能に且つ昇降方向と直交する方向に移動不能に保持される保持手段32を備える連結機構33とからなる。
なお、第1昇降フレーム16と一体で端部から下側へ垂れ下がった壁面16bに、ガイド手段31が設けられている。
また、第1固定フレーム25と第2固定フレーム27を、連結機構33とは別のタイビーム34で、リジットに連結固定することが推奨される。ただし、タイビーム34を省くことは差し支えない。
図1に示すように、第1昇降フレーム16の上面に複数のローラ16aが設けられ、これらのローラ16aに前側締付け治具56が載せられ、第2昇降フレーム21の上面に複数のローラ21aが設けられ、これらのローラ21aに連結機構33の要部である支持台33aが載せられ、この支持台33aに後側締付け治具62が載せられている。また、支持台33aと後側締付け治具62の間には、不図示のホイールベース調整用のスライド部材が設けられている。
更に、図13(b)に示す移動用のエアシリンダ等の動力手段により、移動機構69が構成されている。これらにより、前側締付け治具56と後側締付け治具62の前後方向の位置が変更できるため、ホイールベースの変更に対応可能となる。
本実施例では、ガイド手段31を、第1昇降フレーム16と一体としたが、ローラ16aの上側の前側締付け治部56の下部に一体的に固定してもよい。
図2がやや分かり難いので、図3〜図5で補足説明する。
図3に示すように、第1昇降機構26は、第1固定フレーム25の下部クロスメンバ35に固定される第1モータ36と、この第1モータ36で駆動され上へ延びる第1ねじ軸37と、第1固定フレーム25の上部クロスメンバ38に固定される第1ねじ軸37の先端を回転自在に支承する第1軸受台39と、第1昇降フレーム16の下部クロスメンバ41に固定され、想像線で示すように第1ねじ軸37にねじ込まれる第1ナット42とからなる。第1ねじ軸37はボールねじ軸が好適である。
第2昇降機構28は、第1昇降機構26と同一構成であって、図2に示すように、第2モータ43、第2ねじ軸44及び第2ナット45を主要素とし、その他は第1昇降機構28と同一であるため、説明を省略する。
図4において、第1モータ36により第1ねじ軸37を回す。第1ナット42は下部クロスメンバ41に固定されているため、回転しない。結果、第1固定フレーム25を起点として、想像線で示す位置まで第1昇降フレーム16を上昇させることができる。第1モータ36を逆回転させることで、第1昇降フレーム16を実線で示す位置まで下降させることができる。
ガイド手段31と、このガイド手段31に嵌合する保持手段32とは、ほぼ同時に昇降させればよく、完全に同期させる必要はない。
図5に示すように、角断面のガイド手段31は、ボルト46で第1昇降フレーム16に連結され、コ字断面の保持手段32はボルト47、47で連結機構33に連結され、ガイド手段31と保持手段32の間に、転動体48、48、49、49が設けられる。
転動体48は、ボール(鋼球)、ローラ、ニードルの何れであってもよい。
これらの転動体48、48、49、49の内、転動体48、48が抜け止め作用を発揮するため、ガイド手段31から保持手段32が外れる心配はない。
転動体48、48、49、49が自由に回転するため、ガイド手段31に対して保持手段32は図面表裏方向へ移動可能となる。一方、転動体48、48、49、49、特に転動体48、48により、ガイド手段31に対して保持手段32は図中、上下左右へは移動不能となる。
ガイド手段31に保持手段32が接触していないため、転動体48、48、49、49のころがり抵抗だけが発生する。すべり摩擦抵抗に比較してころがり抵抗は約1/10と言われているので、移動に伴って発生する抵抗力はごく小さい。
図6は変更例を示し、ガイド手段31をT字断面とし、保持手段32をC字断面とすることで、転動体を省くこともできる。すべり摩擦抵抗であるため、移動に伴って発生する抵抗力は大きくなるが、構造が単純であるため、製造費が節約できる。
図7に示すように、ガイド手段31及び連結機構33は、車幅方向に間隔を置いて2組又はそれ以上を配置されることが推奨される。複数組みで連結することにより、第1昇降フレーム16に対して第2昇降フレーム21が平行性を保つことができる。結果、フロントサスペンション・ユニット18とリヤサスペンション・ユニット23の車長方向における間隔が一定に保たれる。
図8に示すように、第1モータ36を回すことで、第1昇降フレーム16が所定位置まで上げられる。並行して、第2モータ43を回すことで、第2昇降フレーム21が所定位置まで上げられる。
この際に、ガイド手段31に保持手段32が相対的に上下移動可能に嵌められているため、上昇完了のタイミングに差があっても差し支えない。
また、図8において、ガイド手段31と保持手段32との間に転動体(図5、符号48、48、49、49)を介在させることにより、ガイド手段31に対して保持手段32が軽く上下に移動する。すると、片持ち梁である連結機構33の先端に加わる上下方向の外力は小さくなり、連結機構33の曲げ応力や撓みが小さくなる。結果、連結機構33の剛性を下げることが可能となり、連結機構33の小径化、軽量化が図れる。
また、図9に示すように、第1固定フレーム25と第1昇降フレーム16の支柱部16cとの間にも、ガイド手段51、保持手段52及び転動体53、53、54、54を介在させることが推奨される。第1モータ36に加わる抵抗力を軽減することができる。同様に、第2固定フレーム27と第2昇降フレーム21の支柱部21bとの間に、ガイド手段31、保持手段32及び転動体53、53、54、54を介在させることが推奨される。
次に、本発明に係るサスペンション用リフト装置10を用いて実施するサスペンション取付方法を、図10及び図11に基づいて説明する。
上昇を開始するが、本発明のサスペンション用リフト装置は前側と後側が互いに独立して上昇可能であるため、先に前側の作動である前側上昇工程を説明し、その後に後側の作動である後側上昇工程を説明する。
図10で左半分に前側上昇工程が示され、右半分に後側上昇工程される。
先ず、フロントサスペンション・ユニット18の上昇を開始する。すなわち、ST01にて一定距離だけフロントサスペンション・ユニット18の第1次上昇を実施し、次に、車体へ前側位置決めピン58を挿入する(ST02)。具体的には、図1に示す前側位置決めピン58を車体11側の位置決め穴11aへ挿入する。これで、車体11に対し前側パレット57の水平方向の位置が決まる。
図10にて、前側第2次上昇を実施し(ST03)、前側ダンパー67、67を開く(ST04)。すなわち、図11(a)に示すように、前側パレット27にダンパークランパー66、66が付属されており、これらのダンパークランパー66、66に設けた位置可変機構により、前側ダンパー67、67を車幅方向外方へ開く。
図10にて、前側第3次上昇を実施し(ST05)、前側ダンパー67、67を戻す(ST06)。すなわち、図11(b)に示すように、ダンパークランパー66、66の位置を変更させて、前側ダンパー67、67を下の位置に戻す。
図10にて、前側第4次上昇を実施し(ST07)、前側ダンパークランパー66、66を開放する(ST08)。すなわち、図11(c)に示すように、ダンパークランパー66、66を開放状態にする。
次に、図10にて、前側第5次上昇を実施し(ST09)、前側の上昇を終了する。以上に述べたST01〜ST09が前側上昇工程となる。
フロントサスペンション・ユニット18の上昇と同時並行的に、リヤサスペンション・ユニット23の上昇を開始する。すなわち、ST11にて一定距離だけリヤサスペンション・ユニット23の第1次上昇を実施し、次に、車体へ後側位置決めピン64を挿入し(ST12)、続いて後側第2次上昇を実施し(ST13)、後側ダンパー71、71を開き(ST14)、続いて後側第3次上昇を実施し(ST15)、後側ダンパー71、71を戻し(ST16)、続いて後側第4次上昇を実施し(ST17)、後側ダンパークランパー(前側ダンパークランパー66、66と同等手段)を開放し(ST18)、後側第5次上昇を実施し(ST19)、後側の上昇を終了する。以上に述べたST11〜ST19が後側上昇工程となる。
ST01とST11の開始タイミングは、同じであることを基本とする。ST02とST12の開始タミングに時間差が発生することは差し支えない。
仮に、ST09とST19の終了タイミングに、ΔTの時間差が発生しても差し支えない。ST19の方が遅ければ、ST19が終了するタイミングで、上昇完了となる。
速く終わった方(この例では前側)をΔTだけ待たせる。ただし、図8で、第1モータ36の速度を遅くして、ST09とST19の終了タイミングを合わせることは望ましいことである。第1モータ36の速度を下げることで、第1ナット42に内蔵する転動体の寿命を延ばすことができる。
本発明では、第1昇降フレーム16と第2昇降フレーム21を互いに独立して昇降できるようにした。その結果、次に述べる作用・効果も発揮される。
図12(a)に示すように、フロントサスペンション・ユニット18に対してリヤサスペンション・ユニット23を低位置にすることができる。
また、図12(b)に示すように、フロントサスペンション・ユニット18に対してリヤサスペンション・ユニット23を高位置にすることができる。
車種によって、同一のリヤサスペンション・ユニット23であっても取付け高さ位置が変わることがある。従来は、高さ位置の差が吸収できるように高さ寸法が異なる後側パレットを複数個準備する必要があった。
この点、本発明によれば、高さ位置の差をサスペンション用リフト装置10で吸収できるため、後側ペレット63が共用でき、後側ペレット63の種類を大幅に少なくすることができる。前側パレット57についても同様である。
次に、サスペンション用リフト装置10の変更例を説明する。
図13(a)に示すように、リヤサスペンション・ユニット23に対応する車体側取付部において、車体11の下部に補強板11cが渡されていることがある。 単純にリヤサスペンション・ユニット2をと上昇させると、揺動アーム68が補強板11cに当たる。変更例では、これの対策を講じた。
図13(b)に示すように変更例に係るサスペンション用リフト装置10Bは、第2昇降フレーム21と後側締付け治具62の間に、移動軸が車両長手方向へ延びる移動機構69を設けた。移動機構69は、サーボシリンダ、サーボモータ、ピニオン・ラックの何れであってもよい。
第2昇降フレーム21を基準に、後側締付け治具62が想像線で示す位置まで水平移動される。
第2昇降機構28により、リヤサスペンション・ユニット23を上昇させると、図13(c)に示すように、揺動アーム68が所定位置まで上昇する。
図13(d)に示すように、揺動アーム68が実線で示す所定位置に達したら、図13(b)に示す移動機構69により後側締付け治具62を前進させる。
上昇させつつ前進させると、図13(d)に示すように、揺動アーム68は斜めに上昇し、結果、補強板11cに干渉することなく、想像線で示す所定位置に到達する。
前側パレット57は単に上昇させるが、後側パレット63は上昇と水平移動が複合するため、前側と後側とが機械的に一体化されていると、前側に待ち時間が多く発生する。
本発明では、第1昇降フレーム16と第2昇降フレーム21を互いに独立して昇降できるようにしたので、前側パレット57を単に上昇させるが、後側パレット63を上昇と水平移動が複合させることは、何ら差し支えない。
尚、図13(b)において、第1昇降フレーム16と前側締付け治具56との間に移動機構69を設けることは差し支えない。すなわち、請求項4を、前記前側上昇工程に、前記フロントサスペンション・ユニットを車両長手方向へ水平に移動させる工程を、さらに含むと読み替える方法であってもよい。
前後共に移動機構69を備えることも、可能である。
また、図1に示すように、第1昇降フレーム16に前側締付け治具56が一体化され、第2昇降フレーム21に後側締付け治具62が一体化されているときには、アーム33の一端を第1昇降フレーム16に代えて前側締付け治具56の連結し、アーム33の他端を第2昇降フレーム21に後側締付け治具62に連結することは差し支えない。
本発明は、車体に、フロントサスペンション・ユニット及びリヤサスペンション・ユニットを取付ける作業に用いるサスペンション用リフト装置に好適である。
10…サスペンション用リフト装置、11…車体、15…基礎、16…第1昇降フレーム、18…フロントサスペンション・ユニット、21…第2昇降フレーム、23…リヤサスペンション・ユニット、25…第1固定フレーム、26…第1昇降機構、27…第2固定フレーム、28…第2昇降機構、31…ガイド手段、32…保持手段、33…連結機構、48、49…転動体。
本発明は、車体に、フロントサスペンション組立体及びリヤサスペンション組立体を取付ける作業に用いるサスペンション用リフト装置及びサスペンション・ユニット取付方法に関する。
本発明は、ダンパーを車体との干渉防止するために回避させながら取付けることが必要な構造であっても、前輪及び後輪のサスペンションの取付時間短縮することができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明では、第1昇降フレームと第2昇降フレームを互いに独立して昇降できるようにしたので、第1昇降フレームと第2昇降フレームが一体で昇降すること及び互いに別々に昇降することができ、フロントリヤのユニットの組付けを少ない工数で完了させることができる。
したがって、本発明によれば、サスペンションの取付時間短縮することができる
同様に、第2昇降フレーム21にナットランナ61を備える後側締付け治具62が載り、この後側締付け治具62に後側パレット63が載り、この後側パレット63にリヤサスペンション・ユニット23が載っている。後側パレット63に後側位置決めピン64が立設され、この後側位置決めピン64を、車体11の後部下部に設けられている位置決め穴11bに嵌めることで、車体11に対して後側パレット63の水平方向の位置を決定することができる。
本実施例では、ガイド手段31を、第1昇降フレーム16と一体としたが、ローラ16aの上側の前側締付け治具56の下部に一体的に固定してもよい。
第2昇降機構28は、第1昇降機構26と同一構成であって、図2に示すように、第2モータ43、第2ねじ軸44及び第2ナット45を主要素とし、その他は第1昇降機構26と同一であるため、説明を省略する。
また、図9に示すように、第1固定フレーム25と第1昇降フレーム16の支柱部16cとの間にも、ガイド手段51、保持手段52及び転動体53、53、54、54を介在させることが推奨される。第1モータ36に加わる抵抗力を軽減することができる。同様に、第2固定フレーム27と第2昇降フレーム21の支柱部21bとの間に、ガイド手段51、保持手段52及び転動体53、53、54、54を介在させることが推奨される。
図10で左半分に前側上昇工程が示され、右半分に後側上昇工程が示される。
先ず、フロントサスペンション・ユニット18の上昇を開始する。すなわち、ST01にて一定距離だけフロントサスペンション・ユニット18の第1次上昇を実施し、次に、車体へ前側位置決めピン58を挿入する(ST02)。具体的には、図1に示す前側位置決めピン58を車体11側の位置決め穴11aへ挿入する。これで、車体11に対し前側パレット57の水平方向の位置が決まる。
図10にて、前側第2次上昇を実施し(ST03)、前側ダンパー67、67を開く(ST04)。すなわち、図11(a)に示すように、前側パレット57にダンパークランパー66、66が付属されており、これらのダンパークランパー66、66に設けた位置可変機構により、前側ダンパー67、67を車幅方向外方へ開く。
図10にて、前側第3次上昇を実施し(ST05)、前側ダンパー67、67を戻す(ST06)。すなわち、図11(b)に示すように、ダンパークランパー66、66の位置を変更させて、前側ダンパー67、67をの位置に戻す。
車種によって、同一のリヤサスペンション・ユニット23であっても取付け高さ位置が変わることがある。従来は、高さ位置の差が吸収できるように高さ寸法が異なる後側パレットを複数個準備する必要があった。
この点、本発明によれば、高さ位置の差をサスペンション用リフト装置10で吸収できるため、後側パレット63が共用でき、後側パレット63の種類を大幅に少なくすることができる。前側パレット57についても同様である。
次に、サスペンション用リフト装置10の変更例を説明する。
図13(a)に示すように、リヤサスペンション・ユニット23に対応する車体側取付部において、車体11の下部に補強板11cが渡されていることがある。
単純にリヤサスペンション・ユニット23を上昇させると、揺動アーム68が補強板11cに当たる。変更例では、これの対策を講じた。
また、図1に示すように、第1昇降フレーム16に前側締付け治具56が一体化され、第2昇降フレーム21に後側締付け治具62が一体化されているときには、連結機構33の一端を第1昇降フレーム16に代えて前側締付け治具56連結し、連結機構33の他端を第2昇降フレーム21に代えて後側締付け治具62に連結することは差し支えない。

Claims (3)

  1. 車体に、フロントサスペンション・ユニット及びリヤサスペンション・ユニットを取付ける作業に用いるサスペンション用リフト装置であって、
    基礎又は機台に固定される第1固定フレームと、この第1固定フレームに昇降自在に設けられ前記フロントサスペンション・ユニットを載せる第1昇降フレームと、この第1昇降フレームを昇降させる第1昇降機構と、
    基礎又は機台に固定される第2固定フレームと、この第2固定フレームに昇降自在に設けられ前記リヤサスペンション・ユニットを載せる第2昇降フレームと、この第2昇降フレームを昇降させる第2昇降機構と、
    前記第1昇降フレームと前記第2昇降フレームに対して昇降方向のガイド手段と、昇降可能に且つ昇降方向と直交する方向に移動不能に保持される保持手段を備える連結機構と、からなることを特徴とするサスペンション用リフト装置。
  2. 請求項1記載のサスペンション用リフト装置を用いて実施するサスペンション・ユニット取付方法において、
    前記第1昇降機構により前記フロントサスペンション・ユニットを前記車体の所定位置まで上昇させ、この上昇の途中に前側ダンパーの位置を変位させた後に戻す作動を含む前側上昇工程と、前記第2昇降機構により前記リヤサスペンション・ユニットを前記車体の所定位置まで上昇させ、この上昇の途中に後側ダンパーの位置を変位させた後に戻す作動を含む後側上昇工程との2つの昇降工程を、並行して且つ互いに独立して実施することを特徴とするサスペンション・ユニット取付方法。
  3. 前記後側上昇工程に、前記リヤサスペンション・ユニットを前記車体の長手方向へ水平に移動させる手段を有することを特徴とする請求項2記載のサスペンション・ユニット取付方法。
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