JP2014076778A - 車両用表示装置及びその組み付け方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 組み付け作業を簡易にする車両用表示装置、及びその組み付け方法を提供する。
【解決手段】 車両情報を表示する液晶パネル1と、液晶パネル1を実装する回路基板2と、液晶パネル1と回路基板2との間に介在する保持部材3と、液晶パネル1と保持部材3と回路基板2とを保持する抑え部材4と、を備え、保持部材3には、回路基板2の端部を係止して、回路基板2の実装面の垂直方向に位置規制する係止片32を設けて構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、表示パネルを用いた車両用表示装置に関し、例えば、車両に搭載される計器に好適である。
この種の車両用表示装置は、自動車、自動二輪車、各種ウォータビークル等のスピードメータ、タコメータ、燃料計、距離計、時計、各種アラーム類等のデジタル液晶表示メータの表示ユニットとして用いられるが、この構造として例えば、特許文献1に開示されている。
このような車両用表示装置の中には、半田付け作業を必要としない導電ゴム(ラバーコネクタ)を用いて、回路基板と液晶パネル(表示パネル)とを導通させてなるものがあり、一例として、保持部材に導電ゴムを収納し、この上部に液晶パネルを載せ、最後に金属材からなる抑え部材を液晶パネルや保持部材を保持しつつ回路基板の取り付け孔(係止孔)に挿入し、その先端をねじることにより固定するものや、該先端に設けた係止爪を係止孔に挿入して回路基板の下面に係止して固定するものが知られている。
特開2006−221017号公報
しかしながら、液晶パネルと保持部材と回路基板とを所定位置に重ねて保持しつつ、抑え部材を回路基板の係止孔に表側(液晶パネル実装側)から挿入し、回路基板の裏側に突出した箇所で係止させるため、組み付け用の部材を簡略化できる反面、多数の部材を一度に保持させるために、各部材間の位置ずれを考慮しつつ組み付け作業を行う必要があり、作業が煩雑となっていた。
そこで本発明の目的は、上述した課題に着目して、組み付け作業を容易にする車両用表示装置、及びその組み付け方法を提供することにある。
本発明の車両用表示装置は、表示パネルと、前記表示パネルを実装する回路基板と、前記表示パネルと前記回路基板との間に介在する保持部材と、前記表示パネルと前記保持部材と前記回路基板とを保持する抑え部材と、を備え、前記保持部材には、前記回路基板の端部を係止して、前記回路基板の実装面の垂直方向に位置規制する係止片を設けることを特徴とする。
また、前記表示パネルと前記回路基板とを電気的に接続する導電ゴムを備え、前記抑え部材は、前記位置決めされた状態を保持するとともに、前記電気的な接続状態を保持することを特徴とする。
また、前記保持部材には、前記回路基板の位置決め孔に挿通することによって実装面の面方向の位置決めを行う位置決め突起を設けてなることを特徴とする。
また、本発明の車両用表示装置の組み付け方法は、表示パネルと、前記表示パネルを実装する回路基板と、前記表示パネルと前記回路基板との間に介在する保持部材と、前記表示パネルと前記保持部材と前記回路基板とを保持する抑え部材と、を備える車両用表示装置の組み付け方法であって、前記保持部材の係止片によって、前記回路基板の端部が係止され、前記回路基板の実装面の垂直方向に位置規制された状態で、前記抑え部材による保持を行うことを特徴とする。
本発明は、表示パネルを用いた車両用表示装置に関し、組み付け作業を容易にする車両用表示装置、及びその組み付け方法となる。
本発明の実施の形態である計器の組み付け前の斜視図。 同上実施の形態である計器の要部断面図。
以下、本発明の車両用表示装置を実施の形態として車両に搭載される計器に適用したものを例にあげ、添付した図面に基づいて説明する。
図1は、車両用計器の筐体内に収納される主要部品を示し、液晶パネル(表示パネル)1と、回路基板2と、保持部材3と、抑え部材4と、導電ゴム5と、指針6と、表示板7とを備えている。なお、計器の筐体は、図示しないが、液晶パネル1の表示や指針6の指示表示を視認できるように、表面側を覆う透明ケースと、回路基板2等の部品を固定保持する遮光ケースとで該主要部品を囲うように収納する。
液晶パネル1は、積算走行距離などの車両情報を数値や、文字などの表示像を形成し、表示板7の窓部を介して表示出力できる。液晶パネル1は、透明電極11を設けた一対のガラス基板間に液晶を封入し、前後側に設けられる偏光膜によって構成され、透明電極11を介して駆動電力が供給されるようにしている。なお、液晶パネル1は、夜間等の暗い環境においても利用者が視認できるように、図示しないバックライトによって透過照明されるようにしている。
回路基板2は、液晶パネル1、指針6の駆動源21、外部接続用のコネクタ22、各種光源などの電子部品を実装し、印刷形成された所定の配線パターンによって、回路構成される。また、回路基板2は、後述する組み付け時に作用する抑え部材4用の係止孔23、保持部材3との位置決め孔24や、端部に凹状に切り欠き形成される取り付け部25を設けている。
保持部材3は、合成樹脂材を用いて成形され、図2に示すように、液晶パネル1と回路基板2との間に介在し、液晶パネル1と回路基板2とが所定間隔おいて保持するパネル保持部31と、回路基板2の取り付け部25に係止して、回路基板2の実装面に対して垂直方向の位置を規制する係止片32と、回路基板2の係止孔23の対応位置に設けられる抑え部材4が挿入するための挿入孔33と、位置決め孔24の対応位置に設けられる位置決め突起34と、導電ゴム5が回路基板2の電極に接触するための導電ゴム用開口部35と、指針6を回動する駆動源21の軸が挿通するためや、回路基板2に実装された光源26の照明光を表示板7に照射するための切り欠き孔36が設けられる。
なお、位置決め突起34や位置決め孔24は、係止片32や取り付け部25の位置から離れた位置に設けられ、回路基板2を保持部材3の組み付け面に対して斜めに挿入することで、取り付け部25を係止片32に嵌め込んで係止させ、この状態で、位置決め孔24に位置決め突起34を挿入することができ、簡単で且つ正確に位置決めできる。この場合、位置決め突起34や位置決め孔24は、指針6の軸を正確に位置決めしたいため、駆動源21の実装位置周辺において、係止片32や取り付け部25から離れた位置(遠い箇所)に設けている。位置決め孔24は、面方向の位置決めを行うものであればよく、長孔形状の孔を含むように複数設けることで組み付け易く、また寸法誤差や熱膨張等の変形にも対応できるようにしている。
抑え部材4は、金属材からなる平板を加工して形成され、液晶パネル1の表示部分を切り欠く枠部41と、液晶パネル1と保持部材3と回路基板2とを保持するため、回路基板2の裏面側(液晶パネル1実装面の反対面側)に係止させる複数の係止部42とを設けている。この場合、係止部42は、回路基板2の係止孔23に挿入された後、捻られて変形することによって、回路基板2に係止する。
導電ゴム5は、異方性導電ゴム(ラバーコネクタ)を適用でき、液晶パネル1の透明電極11と、回路基板2の電極とを電気的に接続する部材である。導電ゴム5は、保持部材3の導電ゴム用開口部35に挿入されて、抑え部材4を組み付ける際に、圧縮状態にされて保持される。
指針6は、車両情報に基づく計測値(この場合、車両の走行速度)に従って、駆動源21の作用で回動するように構成され、表示板7の目盛や数値からなる指標部を指示することで、利用者が該計測値を対比判読できる。
表示板7は、透明基板に前記指標部や背景などを印刷し、また、液晶パネル1の表示を臨むための窓部71や、指針6の軸を挿通する軸孔72などが形成されている。表示板7は、所定部分を光透過可能に形成することで、光源26によって、透過照明可能に設けられる。
以上の構成によって、計器における筐体に収納される部材を構成することができる。次に、これら部材の組み付け手順について説明する。
まず、上記したように回路基板2を保持部材3の係止片32と位置決め突起34を用いて、位置決めする。この状態にて、導電ゴム5と液晶パネル11とが保持部材3の所定位置に置かれ、枠部41が、これら部材5,11を覆うとともに、係止部42が挿入孔33及び係止孔23を挿通するように組み付けられる。この際、導電ゴム5は、圧縮状態となる。回路基板2の裏面側から突出する係止部42は、捻られて変形し、変形部分が回路基板2面に係止されて、これら各部材が保持される。
また、前述のように保持部材3と回路基板2とが位置決め(仮保持)された状態にて、係止部42を回路基板2等に挿入する作業、及び係止させる作業ができるため、位置ずれした状態で係止することを抑止できるため、組み付け作業性が向上する。特に、導電ゴム5の弾性による組み付けに対する反発力をともなう作業であっても、挿入孔33と係止孔23とが揃った状態(重なった状態)が保持されながら組み付けできるため、正確、且つ容易な作業となる。
また、回路基板2の端部を係止するように構成したため、係止片32を弾性変形させずに簡単に係止できる他、組み付け状態において、車両の走行などによる回路基板2の振動についても、揺れ幅が大きくなってしまう端部を係止することで、振動及びこれに基づく異音などを効果的に抑止することができる。
次に、表示板7が、駆動源21の軸が軸孔72に挿通し、且つ窓部71を介して液晶パネル1の表示を臨める所定位置に、組み付けられる。また、指針6は、駆動源21の軸に圧入されて保持される。上述手順を経た後、筐体内に収納保持されることによって、車両用の計器が構成される。
斯かる車両用表示装置にあっては、液晶パネル1と、液晶パネル1を実装する回路基板2と、液晶パネル1と回路基板2との間に介在する保持部材3と、液晶パネル1と保持部材3と回路基板2とを保持する抑え部材4と、を備え、保持部材3には、回路基板2の端部を係止して、回路基板2の実装面の垂直方向に位置規制する係止片32を設けることによって、位置ずれした状態で係止することを抑止できるため、組み付け作業性が向上する。
また、液晶パネル1と回路基板2とを電気的に接続する導電ゴム5を備え、抑え部材4は、前記位置決めされた状態を保持するとともに、前記電気的な接続状態を保持することによって、導電ゴム5の弾性による組み付けに対する反発力をともなう作業であっても、保持部材3に対して回路基板2が浮いた状態を防止でき、適正な位置が保持されながら組み付けできるため、正確、且つ容易な組み付け構造となる。
保持部材3には、回路基板2の位置決め孔24に挿通することによって実装面の面方向の位置決めを行う位置決め突起34を設けてなることによって、挿入孔33と係止孔23とが揃った状態(重なった状態)が保持されながら組み付けできるため、正確、且つ容易な作業となる。
また、液晶パネル1と、液晶パネル1を実装する回路基板2と、液晶パネル1と回路基板2との間に介在する保持部材3と、液晶パネル1と保持部材3と回路基板2とを保持する抑え部材4と、を備える車両用表示装置の組み付け方法であって、保持部材3の係止片32によって、回路基板2の端部(取り付け部25)が係止され、回路基板2の実装面の垂直方向に位置規制された状態で、抑え部材4による保持を行うことによって、位置ずれした状態で係止されることを抑止できる。
なお、本発明の車両用表示装置を上述した実施の形態の構成にて例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の構成においても、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良、並びに表示の変更が可能なことは勿論である。
本発明は、車両などの移動体に搭載して各種情報を表示する表示装置に関して、例えば、自動車やオートバイ、あるいは農業機械や建設機械を備えた移動体に搭載される車両用表示装置として適用でき、特に、建設機械などの特殊車輌あるいはオートバイなど激しい振動をともなう環境で使用される計器に好適である。
1 液晶パネル(表示パネル)
11 透明電極
2 回路基板
23 係止孔
24 位置決め孔
25 取り付け部
3 保持部材
31 パネル保持部
32 係止片
33 挿入孔
34 位置決め突起
35 導電ゴム用開口部
4 抑え部材
41 枠部
42 係止部
5 導電ゴム

Claims (4)

  1. 表示パネルと、
    前記表示パネルを実装する回路基板と、
    前記表示パネルと前記回路基板との間に介在する保持部材と、
    前記表示パネルと前記保持部材と前記回路基板とを保持する抑え部材と、を備え、
    前記保持部材には、前記回路基板の端部を係止して、前記回路基板の実装面の垂直方向に位置規制する係止片を設けることを特徴とする車両用表示装置。
  2. 前記表示パネルと前記回路基板とを電気的に接続する導電ゴムを備え、
    前記抑え部材は、前記位置決めされた状態を保持するとともに、前記電気的な接続状態を保持することを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 前記保持部材には、前記回路基板の位置決め孔に挿通することによって実装面の面方向の位置決めを行う位置決め突起を設けてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用表示装置。
  4. 表示パネルと、
    前記表示パネルを実装する回路基板と、
    前記表示パネルと前記回路基板との間に介在する保持部材と、
    前記表示パネルと前記保持部材と前記回路基板とを保持する抑え部材と、を備える車両用表示装置の組み付け方法であって、
    前記保持部材の係止片によって、前記回路基板の端部が係止され、前記回路基板の実装面の垂直方向に位置規制された状態で、前記抑え部材による保持を行うことを特徴とする車両用表示装置の組み付け方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015224951A (ja) * 2014-05-28 2015-12-14 日本精機株式会社 車両用表示装置
JP2016172458A (ja) * 2015-03-16 2016-09-29 日本精機株式会社 車両用計器

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