JP2014075984A - 空腹感を緩和する組成物 - Google Patents

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Abstract


【課題】熱量を摂取することなく、あるいは低い熱量の摂取で、空腹感を緩和する組成物の提供。
【解決手段】グルコマンナンとガムベースを含み、咀嚼によってグルコマンナンを含む唾液が飲み込まれることにより、胃に入った感じ、並びに胃に存在する感じが強く知覚され、空腹感を緩和することを特徴とする組成物を提供する。
【選択図】なし

Description

メタボリックシンドローム、糖尿病、肥満、動脈硬化などの予防、治療のため、食事制限が必要な場合がある。しかしながら、食事制限の際は、空腹感に耐えられずに、規定以外の熱量(カロリー)を摂取してしまうことで、食事制限を達成できないことがある。
熱量を摂取することなく、あるいは低い熱量の摂取で、空腹感を緩和する組成物の提供が求められてきた。なお、本明細書中、空腹感を緩和するとは、胃に入った感じ、あるいは、胃に存在する感じを知覚させることを含む。
熱量を摂取することなく、あるいは低い熱量の摂取で、空腹感を緩和する組成物の提供。
グルコマンナンとガムベースを含み、咀嚼されることで、胃に入った感じや、胃に存在する感じを知覚させ、空腹感を緩和することを特徴とする組成物を提供する。
胃に入った感じや、胃に存在する感じを知覚させ、空腹感が緩和されるため、食事制限の達成を容易にする。
実施例2におけるタイムスケジュールを示す。 実施例6の主観評価について説明する図である。
本発明はグルコマンナンとガムベースを含み、咀嚼されることでグルコマンナンが唾液と共に飲み込まれ、その結果、胃に入った感じや、胃に存在する感じを知覚させ、空腹感を緩和することを特徴とする組成物を提供する。また、本発明はグルコマンナンが1〜10重量%の割合で含有されることを特徴とする上記組成物を提供する。また、本発明は1個あたり1〜10gとなるように成形されていることを特徴とする上記組成物を提供する。さらに、本発明は、1個あたりグルコマンナンの量が0.01〜1gとなるように成形されたことを特徴とする上記組成物を提供する。
グルコマンナン(glucomannan)は、グルコースとマンノースがβ−1,4−結合した水溶性多糖である。グルコマンナンは植物細胞の細胞壁に多く含まれ、特に、蒟蒻芋に多く含まれることで知られる。本発明の組成物に、グルコマンナンは好ましくは1〜10重量%の割合で、より好ましくは2〜3重量%の割合で、本組成物中に含まれ、重量としては、一度のグルコマンナンの摂取量が0.01〜1g、より好ましくは約0.01g〜0.05g程度となることが好ましい。
ガムベースとは、チューインガムのベースとなるもので、咀嚼にするのに適度な弾力があり、人体に無害なものであれば、特に限定されない。ガムベースの例として、マメ科の樹木アラビアゴムノキ (Acacia senegal)、またはその同属近縁植物の分泌物であるアラビアガム、アカテツ科の樹木であるサポジラ (Achras sapota)から得られるチクル、マツの樹液(松脂)を加工して作るエステルガム、合成樹脂である酢酸ビニル樹脂(ポリ酢酸ビニル)、ポリイソブチレンなどをあげることができる。ガムベースには、硬さを保持するために、炭酸カルシウムなどの添加物を加えてもよく、また、風味付けのために、甘味料、香料などを加えてもよい。
本発明の組成物は甘味料を含むことができる。甘味料の例としては、単糖類、二糖類、オリゴ糖類、糖アルコール類、高甘味度甘味料を挙げることができる。具体的には、アラビノース、ガラクトース、キシロース、グルコース、フコース、ソルボース、フルクトース、ラムノース、リボース、異性化液糖、N−アセチルグルコサミン等の単糖類;イソトレハロース、スクロース、トレハルロース、トレハロース、ネオトレハロース、パラチノース、マルトース、メリビオース、ラクチュロース、ラクトース等の二糖類;α−サイクロデキストリン、β−サイクロデキストリン、イソマルトオリゴ糖(イソマルトース、イソマルトトリオース、パノース等)、オリゴ−N−アセチルグルコサミン、ガラクトシルスクロース、ガラクトシルラクトース、ガラクトピラノシル(β1−3)ガラクトピラノシル(β1−4) グルコピラノース、ガラクトピラノシル(β1−3)グルコピラノース、ガラクトピラノシル(β1−6)ガラクトピラノシル (β1−4) グルコピラノース、ガラクトピラノシル(β1−6)グルコピラノース、キシロオリゴ糖(キシロトリオース、キシロビオース等)、ゲンチオオリゴ糖(ゲンチオビオース、ゲンチオトリオース、ゲンチオテトラオース等)、スタキオース、テアンデオリゴ、ニゲロオリゴ糖(ニゲロース等)、パラチノースオリゴ糖、パラチノースシロップ、フラクトオリゴ糖(ケストース、ニストース等)、フラクトフラノシルニストース、ポリデキストロース、マルトシル−β−サイクロデキストリン、マルトオリゴ糖(マルトトリオース、テトラオース、ペンタオース、ヘキサオース、ヘプタオース等)、ラフィノース、砂糖結合水飴(カップリングシュガー)、大豆オリゴ糖、転化糖、水飴等のオリゴ糖類;イソマルチトール、エリスリトール、キシリトール、グリセロール、ソルビトール、パラチニット、マルチトール、マルトテトライトール、マルトトリイトール、マンニトール、ラクチトール、還元イソマルトオリゴ糖、還元キシロオリゴ糖、還元ゲンチオオリゴ糖、還元麦芽糖水飴、還元水飴等の糖アルコール;α−グルコシルトランスフェラーゼ処理ステビア、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、アリテーム、カンゾウ抽出物(グリチルリチン)、グリチルリチン酸三アンモニウム、グリチルリチン酸三カリウム、グリチルリチン酸三ナトリウム、グリチルリチン酸二アンモニウム、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸二ナトリウム、クルクリン、サッカリン、サッカリンナトリウム、シクラメート、スクラロース、ステビア抽出物、ステビア末、ズルチン、タウマチン(ソーマチン)、テンリョウチャ抽出物、ナイゼリアベリー抽出物、ネオテーム、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、フラクトシルトランスフェラーゼ処理ステビア、ブラジルカンゾウ抽出物、ミラクルフルーツ抽出物、ラカンカ抽出物、酵素処理カンゾウ、酵素分解カンゾウ等の高甘味度甘味料;その他蜂蜜、果汁、果汁濃縮物等を例示することができる。これらの甘味料は1種単独で使用することも2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。単糖類、二糖類、オリゴ糖類及び糖アルコール類については、本発明の組成物に配合させる場合、50〜70重量%を配合するのが好適である。また高甘味度甘味料については、本発明の組成物中、0〜2重量%を配合するのが好適である。
本発明の組成物は香料を含むことができる。使用される香料の例としては、オレンジ油、レモン油、グレープフルーツ油、ライム油、タンジェリン油、マンダリン油などの柑橘精油類、ペパーミント油、スペアミント油、のようなミント精油類、オールスパイス、アニスシード、バジル、ローレル、カルダモン、セロリー、クローブ、シンナモン、クミン、ディル、ガーリック、パセリ、メース、マスタード、オニオン、パプリカ、パセリ、ローズマリー、ペッパーのような公知のスパイス精油類またはオレオレジン類、リモネン、リナロール、ネロール、シトロネロール、ゲラニオール、シトラール、L−メントール、オイゲノール、シンナミックアルデハイド、アネトール、ペリラアルデハイド、バニリン、γ−ウンデカラクトン、カプロン酸アリル、L−カルボン、マルトールなどのような公知の単離、または合成香料、および、これら柑橘精油類、ミント精油類、スパイス精油類または単離・合成香料を目的に沿った割合で混合したシトラスミックス、ミックスミント、各種フルーツなどを表現させた調合香料が挙げられ、その他、ガム用油溶性基剤であるカロチン、クロロフィル、トコフェロールなどを含んでもよいが、本発明では、これらの例示物質に限定されるものではない。香料については、チューインガム組成物に配合させる場合、0〜3重量%を配合するのが好適である。
その他、本発明の組成物はクエン酸、リンゴ酸、フマル酸、アスコルビン酸などの酸味料、カラメル色素、クチナシ色素、アントシアニン色素、アナトー色素、パプリカ色素、紅花色素、紅麹色素、フラボノイド色素、コチニール色素、アマランス(赤色2号)、エリスロシン(赤色3号)、アルラレッドAC(赤色40号)、ニューコクシン(赤色102号)、フロキシン(赤色104号)、ローズベンガル(赤色105号)、アシッドレッド(赤色106号)、タートラジン(黄色4号)、サンセットイエローFCF(黄色5号)、ファストグリーンFCF(緑色3号)、ブリリアントブルーFCF(青色1号)、インジゴカルミン(青色2号)等の色素を含むことができ、また、油溶性基剤であるカロチン、クロロフィル、トコフェロールなど、さらに人体に無害の他の添加物を含んでもよい。
本発明の組成物は、1回当たりの摂取量が好ましくは1〜10グラム、より好ましくは1.5〜5g、最も好ましくは2〜3gとなるように、1回分が成形されていることが好ましい。形状は限定されず、板状、粒状、立方体、直方体、ボール状、その他の形状を上げることができ、成形された後に糖衣などでコーティングがなされてもよい。また、内部等に液体や固体の、別の組成物を含んでもよい。例えば、食感の面白さを付与する目的や風味を向上させる目的で、液体部分を含ませたり、キャンディやグミを含ませたりすることなどができる。なお、これらの別の組成物の重量は、本発明の組成物には含まない。
本発明の組成物は、食事制限を補助することが目的であるので、そのカロリーは低いことが望ましく、好ましくは本発明の組成物の1回の摂取量の熱量は0キロカロリーから12キロカロリー、より好ましくは0キロカロリーから3キロカロリーである。また、同様の理由により、本発明の組成物の1回の摂取量に含まれる糖質の量は0グラムから3グラムが好ましく、より好ましくは0グラムから1グラムである。
[実施例1]
グルコマンナン溶液の主観評価(1回目)
パネル10名(全員女性)に対し、グルコマンナン溶液の主観評価を実施した。対照溶液をシリンジで10ml量り、そのままパネルの口に注入し、摂取させた。その10分後に0.2%または0.4%のグルコマンナン溶液を対照溶液と同様に、同量である10mlをシリンジで量り、パネルの口へ注入し、摂取させた。摂取直後、パネルは表1の項目について、対照溶液と比較して主観評価した。結果を表2および3にまとめた。
なお、対照溶液と、グルコマンナン溶液はグルコマンナンと/あるいはマルチトールを水に溶解して調製した。組成は以下のとおりであった。
対照溶液:マルチトール2.0重量%
グルコマンナン溶液(0.2%):マルチトール2.0重量%、グルコマンナン0.2重量%
グルコマンナン溶液(0.4%):マルチトール2.0重量%、グルコマンナン0.4重量%
Figure 2014075984
Figure 2014075984
Figure 2014075984
[実施例2]
グルコマンナン溶液の主観評価(2回目)
パネル12名(全員女性)に対し、グルコマンナン溶液の主観評価を実施した。パネルは評価前4時間の固形物の絶食をし、評価は空腹の状態で行った。なお、絶食時においても液体物の摂取については特に制限を行わなかった。
評価は次のように行った。すなわち、対照溶液をシリンジで10ml量り、パネルの口へ注入し、摂取させた。その10分後に所定の濃度のグルコマンナン溶液を対照溶液と同様に、同量である10mlをシリンジで量り、パネルの口へ注入し、摂取させた。摂取直後にパネルは実施例1と同じ項目について、対照溶液と比較して主観評価を行った。また、さらに、摂取の順序を逆転して評価を行った。本実施例におけるタイムスケジュールを図1に示す。結果を表4〜12にまとめた。
なお、対照溶液と、グルコマンナン溶液はグルコマンナンと/あるいはマルチトールを水に溶解して調製した。組成は以下のとおりであった。
対照溶液:マルチトール2.0重量%
グルコマンナン溶液(0.2%):マルチトール2.0重量%、グルコマンナン0.2重量%
グルコマンナン溶液(0.3%):マルチトール2.0重量%、グルコマンナン0.3重量%
グルコマンナン溶液(0.4%):マルチトール2.0重量%、グルコマンナン0.4重量%
Figure 2014075984
Figure 2014075984
Figure 2014075984
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Figure 2014075984
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Figure 2014075984
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実施例1、2の結果より、グルコマンナン溶液を摂取した場合、グルコマンナンの濃度依存的に、「テクスチャー」「喉ごし」「胃に入った感じ」「胃に存在する感じ」の各評価項目で対照溶液を摂取した場合と比較して、パネルが違いを感じやすくなっている傾向にあった。また、対照溶液とグルコマンナン溶液の摂取順序による差は見られなかった。
グルコマンナン溶液は、対照溶液に比べ「胃に入った感じ」並びに「胃に存在する感じ」を強く感じさせることが分かった。その効果は濃度依存的と考えられる。
[実施例3]
グルコマンナン配合ガムの作製
本発明の組成物の例として、以下のグルコマンナン配合ガムを作製した。製造方法は、通常のガムの製造方法に準じ、ガムベースと粉末原料、液体原料を50〜60℃前後で混合した。グルコマンナンは、例えばレオレックス(商標)One(清水化学株式会社)などとして購入することができる。
ガムベース 30.9 %
マンニトール 3.2 %
エリスリトール 20.6 %
マルチトール 30.9 %
還元パラチノース 3.4 %
グルコマンナン 2.4 %
還元麦芽糖水飴 1.7 %
33.3%アラビアガム水溶液 0.6 %
高甘味度甘味料 1.4 %
(アスパルテーム、アセスルファムカリウム)
酸味料 1.9 %
(クエン酸、リンゴ酸、フマル酸、アスコルビン酸)
色素 0.3 %
香料 2.8 %
100 %
(組成は重量%で示す)
[実施例4]
グルコマンナン配合ガムを咀嚼した際の唾液量の測定
女性パネル3名(パネルA,B,C)が実施例3で製造したグルコマンナン配合ガム約2.1gを咀嚼し、分泌された唾液の重量を測定した。唾液を飲み込むタイミングで、試験管に吐出させ、その重量を測定した。試験管は1分おきに交換し、8分まで測定した。メトロノームのリズムに合わせて、1分間に80回のペースで咀嚼させた。結果を表13に示す。
Figure 2014075984
(単位:g)
唾液はグルコマンナン配合ガムの咀嚼開始から3分までで、もっとも活発に分泌され、その後も一定量分泌されることが分かった。
[実施例5]
グルコマンナン配合ガムから溶出するグルコマンナン量の測定
実施例3で製造したグルコマンナン配合ガム2.1グラムをパネルが2分、3分、4分、5分、6分、7分、または8分メトロノームのリズムにあわせて1分間80回のペースで咀嚼し、咀嚼後のグルコマンナン配合ガムに残存するグルコマンナン量を測定し、配合量および、溶出率を算出した。対照として、咀嚼されないグルコマンナン配合ガムについても測定を行った。
測定方法は以下のとおりである。すなわち、咀嚼後あるいは対照のグルコマンナン配合ガムにトルエンを加え、分散させた後、水を加え沸騰状態で90分間加熱還流抽出し、水層を集めマンナン抽出液とした。マンナン抽出液に硫酸濃度が1.875 Nになるように濃硫酸を加え95℃5時間酸分解後、冷却し、中和(pH5〜7)した。この溶液中のマンノースの定量を高速液体クロマトグラフィーにより行った。グルコマンナンを構成するグルコース:マンノースの比率は1:1.6であることから、得られたマンノース値に(1+1.6)/1.6を乗じてグルコマンナン量を求めた。
なお、高速液体クロマトグラフィーの条件は以下の通りである。
装置:ダイオネクス社 液体クロマトグラフィー ICS−3000 カラム:CarboPac PA−1(4×250mm)
ガードカラム: CarboPac PA−1(4×50mm) 溶離液:水酸化ナトリウム150mM 検出:電気化学検出器
溶液流速:1.0ml / min
結果は表14のとおりであった。なお、表に示される数値は、それぞれの時間の咀嚼後のグルコマンナン配合ガムにおけるグルコマンナンの溶出率である。
なお、グルコマンナン配合ガムのグルコマンナンの配合量は、本方法の分析によると2.19%と求められた。
Figure 2014075984
咀嚼に伴い、グルコマンナン配合ガム中のグルコマンナンが徐々に減少したことがわかる。
実施例4、5の結果より、2.1gのグルコマンナン配合ガムを5分間咀嚼すると、10gの唾液にグルコマンナンが90%程度(2.1g×2.19%×90%=約0.04g)溶出し、飲み込まれることで胃に入ることが分かった。つまり、2.1gのグルコマンナン配合ガムを5分間咀嚼すると、0.4%グルコマンナンを含む唾液を10g飲み込むこととなり、実施例1、2で最も効果が認められたグルコマンナン摂取量と同じとなる。すなわち、2.1gのグルコマンナン配合ガムを5分間咀嚼すると、グルコマンナンを含む唾液を飲み込むことによって、胃に入った感じ、並びに胃に存在する感じを強く知覚できる、ということが示唆される。
[実施例6]
グルコマンナン配合ガムを咀嚼した際の主観評価
男性パネル6名(パネル1〜6)および女性パネル6名(パネル7〜12)に対し、実施例3で製造したグルコマンナン配合ガム約2.1g、もしくは対照ガム約2.1gを7分間咀嚼させた。咀嚼方法については、特に指定しなかった。なお、ここで使用する対照ガムは、実施例3のグルコマンナン配合ガムにおいて、配合中のグルコマンナン2.4%をマルチトール2.4%に置換したものである。
咀嚼させた時間帯は、空腹感を感じやすいと考えられる午前11時〜12時および午後4時〜5時とした。すなわち、グルコマンナン配合ガムもしくは対照ガムのうちどちらか一方を午前11時〜12時に咀嚼させて評価を行い、午後4時〜5時にもう一方を咀嚼させて評価を行った。評価については、図2に示す評価軸を用い、「コバラが紛れた」感じの強さ、について10段階で主観評価を行った。なお、「コバラが紛れた」とは、「空腹感が緩和した」状況のことを指す。結果を表15から表17に示す。
Figure 2014075984
Figure 2014075984
Figure 2014075984
表15から表17より、パネル1および3を除き、対照ガム咀嚼時よりもグルコマンナン配合ガム咀嚼時の方が、コバラが紛れたとの主観評価点が高い傾向が見られた。主観評価点の平均を見ても、対照ガム咀嚼時よりもグルコマンナン配合ガム咀嚼時の方が高かった。主観評価点の平均について、対応のあるt検定による有意差判定を行った結果、p=0.000518<0.05(有意水準)との結果であった。
従って、グルコマンナンを配合したガムを咀嚼することで、グルコマンナンを配合しないガムを咀嚼した場合よりも有意に「コバラが紛れた」感じ、すなわち空腹感が緩和した感じが高くなることが示された。

Claims (4)

  1. グルコマンナンとガムベースを含み、咀嚼されることで空腹感を緩和することを特徴とする組成物。
  2. グルコマンナンが1〜10重量%の割合で含有されることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 1個あたり1〜10gに成形されていることを特徴とする請求項1または2に記載の組成物。
  4. 1個あたりグルコマンナンの量が0.01〜1gとなるように成形されたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の組成物。
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