JP2014074890A - 現像剤補給装置及び画像形成装置 - Google Patents

現像剤補給装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
容器内に残留する現像剤量のばらつきを抑える。
【解決手段】
現像剤を収容する容器本体700と、容器本体と一体的に回転することにより容器本体に設けられた現像剤を排出する開口部702よりも下方にある現像剤を開口部よりも上方にすくい上げるすくい上げ部701a及びすくい上げた現像剤が開口部へ移動するのをガイドするガイド部701bとを有する現像剤搬送部701と、容器本体を回転させる駆動手段と、を有する現像剤補給装置において、現像剤検知手段の検知結果に基づいて駆動手段を第1の駆動条件にて駆動する第1の供給モードを実行可能に制御する制御部を有し、前記制御部は、現像剤検知手段が現像剤なしを検知してから容器本体を所定時間以上駆動させても現像剤なしを検知した場合には、第1の供給モードから、第1の駆動条件よりも単位時間当たりの容器本体の回転量が少ない第2の駆動条件で駆動する第2の供給モードに変更する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば、電子写真式、静電記録式などにより像担持体に静電像を形成し、この静電像を現像装置が収容した現像剤にて可視像(トナー像)とする、複写機、ファクシミリ、プリンタなどの画像形成装置に関する。特に、現像剤補給容器が回転することによって現像剤が補給される画像形成装置及びその現像剤補給装置に関するものである。
円筒状の現像剤補給容器を寝かせた状態で回転させることにより、現像装置へ現像剤(トナー)が供給される画像形成装置が実用化されている。
画像形成装置に備えられた現像剤補給装置の現像剤収容部内にある現像剤検知センサにより現像剤の有無判定を行い、現像装置で使用された分の現像剤を現像剤補給装置から供給する。現像剤収容部内の現像剤が少なくなると、現像剤検知センサにより『現像剤無し』と判定され、現像剤補給容器が回転する。現像剤補給容器が回転すると、排出開口部より現像剤補給装置へ現像剤が補給され、現像剤検知センサにより『現像剤有り』と判定されると現像剤補給容器の回転が停止する。現像剤の補給動作中、現像剤補給容器は連続回転している。
特許文献1では、円筒状の現像剤補給容器の一方の端部に、収容部よりも小さな内径の排出開口部を有する構成で、現像剤補給容器の回転に伴って現像剤補給容器内の現像剤が排出開口部側へ移動し、その後、現像剤補給容器と一体に回転する搬送部により、現像剤補給容器内の現像剤をすくい上げて排出開口部に搬送している。搬送部を有することで、排出開口部の高さを越えられずに、容器内部に残留する現像剤を低減している。
特開2010−210946
上記のように円筒状の容器と一体的に回転する搬送部によりトナーをすくい上げて排出開口部に搬送する構成にあっては、搬送部は以下の(a)(b)の役割をもつ。すなわち、(a)排出開口部付近に溜まる現像剤を、すくい上げ部により、すくい上げる役割と、(b)すくい上げた現像剤を、現像剤の自重により、ガイド部を滑り落とすことで、排出開口部に搬送する役割である。
そして、前記のように搬送部が回転した場合、補給動作中の容器内にある現像剤は、(1)搬送部により、すくい上げられて、排出開口部に搬送される現像剤と、(2)容器内に残留して、排出開口部に搬送されない現像剤と、に大別される。
上記(2)の現像剤を分類すると、搬送部によりすくい上げられるが、こぼれ落ちる現像剤、こぼれ落ちて跳ね返り、再び容器内を浮遊する現像剤、こぼれ落ちた現像剤の衝撃により、浮遊し始める現像剤、が存在する。
上記のように容器内部に現像剤をすくい上げる搬送部を有する現像剤補給容器において、容器内の現像剤量が多いときは、排出開口部に溜まる現像剤量も多いため、一度のすくい上げ動作で、多くの現像剤をすくい上げることができる(搬送部の役割(a))。このときにすくい上げた現像剤が、ガイド部を滑り落ち、搬送されるので、排出量も多くなる(搬送部の役割(b))。補給動作を連続回転で行うことで、単位時間当たりのすくい上げ動作と、滑り落ちて排出される回数が多くなるので、排出量は多くなる。現像補給容器内の現像剤量が多いときは、補給動作を連続回転にすることで、排出性が良い。
一方、容器内の現像剤量が少ない時、つまり、容器内部に中空部が多い時は、補給動作を連続回転で行うと、容器本体と搬送部の回転により、容器内の現像剤は、絶えず撹拌される状態となるため、浮遊する現像剤量が多くなる。その結果、すくい上げ動作で、すくい上げる現像剤量が少なくなり、滑り落ちて搬送される現像剤量も少なくなるので、排出性が低下して、容器内部に残留する現像剤量が多くなる。また、浮遊する現像剤量が不安定なため、容器内部に残留する現像剤量がばらつく。容器内部に残留する現像剤量が多くなることや、ばらつくことは、ランニングコストの増加に繋がるため課題となる。
本発明は上記点に鑑みてなされたものであり、その目的は、容器内に残留する現像剤量のばらつきを抑えて、少なくすることが可能な現像剤補給装置及び画像形成装置を提供するものである。
上記目的を達成するための本発明に係る代表的な構成は、現像剤を収容する容器本体と、前記容器本体と一体的に回転することにより前記容器本体に設けられた現像剤を排出する開口部よりも下方にある現像剤を前記開口部よりも上方にすくい上げるすくい上げ部及び前記すくい上げた現像剤が前記開口部へ移動するのをガイドするガイド部とを有する現像剤搬送部と、前記容器本体を回転させる駆動手段と、前記容器本体から現像剤の補給を受けるバッファ部と、前記バッファ部の所定位置に設けられ、現像剤の有無を検知する現像剤検知手段と、前記現像剤検知手段の検知結果に基づいて前記駆動手段を第1の駆動条件にて駆動する第1の供給モードを実行可能に制御する制御部と、前記制御部は、前記現像剤検知手段が現像剤なしを検知してから前記容器本体を所定時間以上駆動させても現像剤なしを検知した場合には、前記第1の供給モードから、前記第1の駆動条件よりも単位時間当たりの前記容器本体の回転量が少ない第2の駆動条件で駆動する第2の供給モードに変更することを特徴とする。
本発明によれば、容器本体からの現像剤供給モードが複数あるために、例えば容器内の現像剤量が少なくなったときに、第2の供給モードに切り換えて容器の単位時間当たりの回転量を少なくすることで容器内の現像剤を効率良く開口部へと移動することができる。これにより、コストをかけずに、容器内に残留する現像剤量を低減させることが可能となる。
画像形成装置の一実施形態の概略構成図である。 現像剤補給装置の構成説明図である。 現像剤補給装置の構成説明である。 トナーボトルのトナー排出構成説明図である。 搬送部によるトナー搬送の説明図である。 トナーボトル内部のトナー挙動の説明図である。 トナーボトル内部のトナー挙動の説明図(トナー量多)である。 トナーボトル内部のトナー挙動の説明図(トナー量少)である。 トナーボトル内部のトナー挙動の説明図(間欠回転時)である。 第1実施形態のトナーボトル回転動作の説明図である。 トナー供給制御のブロック図である。 第1実施形態のトナー供給フローチャートである。 搬送部によるトナーのすくい上げを示す説明図である。 搬送部のトナー搬送可能領域の説明図である。 トナー排出時効率最大時の搬送部の位相の説明図である。 第3実施形態のトナーボトル回転動作の説明図である。 第4実施形態のトナーボトル回転動作の説明図である。 第4実施形態のトナー供給フローチャートである。 第5実施形態のトナーボトル回転動作の説明図である。 第5実施形態のトナー供給フローチャートである。 トナー補給装置のトナー搬送の説明図である。 トナーボトルのトナー搬送の説明図である。 トナー補給装置内部のトナーの挙動である。 トナー補給装置内部のトナーの挙動である。 現像剤検知手段による判定時間の説明図である。
〔第1実施形態〕
以下に図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<画像形成装置の全体構成>
図1は本実施形態の電子写真方式でインライン型の中間転写ベルト(中間転写手段)を有するフルカラー画像形成装置(フルカラープリンタ)の一例を示す概略構成図である。
この画像形成装置は、イエロー色の画像を形成する画像形成部1Yと、マゼンダ色の画像を形成する画像形成部1Mと、シアン色の画像を形成する1Cと、ブラック色の画像を形成する画像形成部1Bkの4つの画像形成部(画像形成ステーション)を備えており、これら4つの画像形成部1(1Y、1M、1C、1Bk)は一定の間隔をおいて一列に配設される。
各画像形成部1には、それぞれ像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムという)2(2a,2b,2c,2d)が設置されている。各感光ドラム2の周囲には、1次帯電器3(3a,3b,3c,3d)、現像装置4(4a,4b,4c,4d)、転写手段としての転写ローラ5(5a,5b,5c,5d)、ドラムクリーナ装置6(6a、6b、6c、6d)がそれぞれ配置されており、1次帯電器3と現像装置4との間の下方には、レーザー露光装置7が設置されている。
各現像装置4a,4b,4c,4dには、それぞれイエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、ブラックトナーが収納されている。
各感光ドラム2は、負帯電のOPC感光体でアルミニウム製のドラム基体上に光導電層を有しており、駆動装置(不図示)によって所定のプロセススピードで回転駆動される。
1次帯電手段としての1次帯電器3は、帯電バイアス電源(不図示)から印加される帯電バイアスによって各感光ドラム2の表面を負極性の所定電位に均一に帯電する。
現像装置4は、トナーを内蔵し、それぞれ各感光ドラム2上に形成される各静電像に各色のトナーを付着させてトナー像として現像(可視像化)する。
1次転写手段としての転写ローラ5は、各1次転写部32(32a,32b,32c,32d)にて中間転写ベルト8を介して各感光ドラム2に当接可能に配置されている。
ドラムクリーナ装置6は、感光ドラム2上で1次転写時の残留した転写残トナーを、該感光ドラム2から除去するためのクリーニングブレード等を有している。
中間転写ベルト8は、2次転写対向ローラ10、駆動ローラ59、テンションローラ11間に張架されており、駆動ローラ59への駆動入力によって矢印A方向に回転される。2次転写対向ローラ10は、2次転写部34にて中間転写ベルト8を介して2次転写ローラ12と当接可能に配置されている。また、無端状の中間転写ベルト8の外側で、テンションローラ11の近傍には、該中間転写ベルト8の表面に残った転写残トナーを除去して回収するベルトクリーニング装置13が設置されている。また、2次転写部34よりも転写材Pの搬送方向の下流側でかつ上方には、定着ローラ16aと加圧ローラ16bを有する定着装置16が設置され略垂直の搬送路を形成している。
露光装置7は、与えられる画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応した発光を行うレーザー発光手段、ポリゴンレンズ、反射ミラー等で構成され、各感光ドラム2に露光をすることによって、各1次帯電器3で帯電された各感光ドラム2の表面に画像情報に応じた各色の静電像を形成する。
次に、上記した画像形成装置による画像形成動作について説明する。
画像形成開始信号が発せられると、所定のプロセススピードで回転駆動される各画像形成部1の各感光ドラム2は、それぞれ1次帯電器3によって一様に負極性に帯電される。そして、露光装置7は、外部から入力されるカラー色分解された画像信号をレーザー発光素子から照射し、ポリゴンレンズ、反射ミラー等を経由し各感光ドラム2上に各色の静電像を形成する。
そして、まず感光ドラム2a上に形成された静電像に、感光ドラム2aの帯電極性(負極性)と同極性の現像バイアスが印加された現像装置4aにより、イエローのトナーを付着させてトナー像として可視像化する。このイエローのトナー像は、感光ドラム2aと転写ローラ5aとの間の1次転写部32aにて、1次転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された転写ローラ5aにより、駆動されている中間転写ベルト8上に1次転写される。
イエローのトナー像が転写された中間転写ベルト8は、画像形成部1M側に移動される。そして、画像形成部1Mにおいても、前記と同様にして、感光ドラム2bに形成されたマゼンタのトナー像が、中間転写ベルト8上のイエローのトナー像上に重ね合わせて、1次転写部32bにて転写される。
この時、各感光ドラム2上に残留した転写残トナーは、ドラムクリーナ装置6に設けられたクリーナブレード等により掻き落とされ、回収される。
以下、同様にして、中間転写ベルト8上に重畳転写されたイエロー、マゼンタのトナー像上に画像形成部1C,1Bkの感光ドラム2c,2dで形成されたシアン、ブラックのトナー像を各1次転写部32にて順次重ね合わせて、フルカラーのトナー像を中間転写ベルト8上に形成する。
そして、中間転写ベルト8上のフルカラーのトナー像先端が、2次転写対向ローラ10と2次転写ローラ12間の2次転写部34に移動されるタイミングに合わせて、給送カセット17又は手差しトレイ20から選択されて搬送パス18を通して給送される転写材(シート)Pが、レジストローラ19により2次転写部34に搬送される。2次転写部34に搬送された転写材Pに、2次転写バイアス(トナーと逆極性)が印加された2次転写ローラ12により、フルカラーのトナー像が一括して2次転写される。
フルカラーのトナー像が形成された転写材Pは、定着装置16に搬送されて、定着ローラ16aと加圧ローラ16bとの間の定着ニップ部でフルカラーのトナー像が加熱、加圧されて転写材Pの表面に熱定着された後に、排出ローラ21によって本体上面の排出トレイ22上に排出されて、一連の画像形成動作を終了する。なお、中間転写ベルト8上に残った2次転写残トナー等は、ベルトクリーニング装置13によって除去されて回収される。
<現像剤補給装置>
図2はトナー補給装置の一例を示す斜視図であり、図3はその断面図である。まず、現像装置4へとトナーを供給するトナー補給装置について説明する。
画像形成装置内に設けられたトナー補給装置301は、各現像装置4に対応した複数の色のトナーが収容された筒状のトナー補給容器70(70a、70b、70c、70d)から補給されたトナーを貯蔵するトナー収容部(バッファ部)302と、トナーを搬送するトナー搬送部材303と、トナー収容部302内のトナー残量を、光を用いて検知するトナー残量検知手段401とを有する。
トナー収容部302に配置されたトナー残量検知手段401によりトナー無しと検知すると、トナー補給容器駆動手段(不図示)により円筒状のボトルであるトナー補給容器(以下「トナーボトル」という)70が回転駆動され、内部のトナーがトナー排出口よりトナー収容部302内に排出され、トナー残量検知手段401がトナー有りと検知するまでトナー収容部302内をトナーで満たす。
トナー収容部302内に供給されたトナーは、トナー搬送部材303によりトナー収容部側開口部306まで搬送され、さらにトナー搬送部304のトナー搬送部材305により現像装置側開口部307から各現像装置4へと搬送される。
(現像剤検知構成)
次に、トナー収容部302内のトナー残量を検知するトナー残量検知手段401について説明する。なお、本実施形態のトナー残量検知は、トナー収容部302に供給されたトナーの高さを検知してトナーの有無検知をするものである。
トナー補給装置301内に設けられたトナー残量検知手段401は、光を発光する発光手段404と、光を受光する受光手段405と、発光された光をトナー収容部302内に導く発光側光透過部材402と、トナー収容部302内の光を受光手段へ導く受光側光透過部材403とを有する。トナー残量検知手段401の発光手段404のLEDが点灯し、検出光が透明樹脂のPSやPCなどで成形された発光側光透過部材402の内部を透過し、トナー収容部302内に導かれ、発光側光透過部材402の垂直な射出面より照射される。このとき、水平方向に対向して配置されている受光側光透過部材403との間にトナーが存在しなければ、検出光は遮られることなく受光側光透過部材403の垂直な入射面より入射し、受光側光透過部材403内部を透過し、受光手段405にて受光し、画像形成装置はトナー収容部302内に所定量のトナーが存在しないことを検知する。すると、トナーボトル駆動手段(図示しない)によりトナーボトル70が回転駆動され、内部のトナーがトナー排出口よりトナー収容部302内に排出される。トナーボトル70より排出されトナー収容部302に蓄積されるトナーが、発光側光透過部材402と受光側光透過部材403の間で検出光を遮るまで繰り返されることにより、トナー収容部302内は所定のトナー量に保たれる。なお、トナー収容部302内を常に所定のトナー量に保つため、トナー量変化に対する応答性を考慮すると、トナー残量検知手段401は、トナーボトル70のトナー排出口の近傍直下に配置することが望ましい。
前述のとおり、トナー補給装置301では、画像形成に伴い現像装置4へ必要に応じてトナーを供給すると共に、トナー残量検知手段401の検知結果に基づきトナーボトル70から新たなトナーの供給を受けることにより所定のトナー量に保たれる。このため、画像形成装置の制御ユニットが算出した必要なトナー量を現像装置4内へ定量的に供給することにより、二成分現像剤を用いる現像装置にあってはトナーと磁性キャリアの混合比を所定の状態に保つことができ、安定した画像形成が可能となる。
<トナーボトルのトナー排出構成>
ここで、トナーボトル70のトナーの排出構成について図3乃至図6を用いて説明する。本実施形態のトナーボトル70は、図3に示すように、トナーを収容する円筒状の容器本体700と、これと一体的に回転することにより容器本体内のトナーを排出開口部702へ搬送する現像剤搬送部701とを有する。そして、トナーボトル70の側面に螺旋形状の溝703がある。トナーボトル70が回転することで、この螺旋形状に沿ってトナーが排出開口部702側へ搬送される。
トナーボトル70はトナーを収容する容器本体と、これと一体的に回転することにより容器本体内のトナーを排出開口部702へ搬送する現像剤搬送部701とを有する。現像剤搬送部701は、トナーボトル70とともに回転され、開口部702よりも下方にあるトナーを前記開口部702よりも上方にすくい上げて開口部702へガイドするバッフル部を備えている。言い換えれば、上記バッフル部は、トナーボトル70の開口部720側において、トナーボトルの第1領域の底部にある現像剤を、第1領域よりも高い第2領域の底部へガイドするガイド部を有する。具体的には、搬送部701は、図5に示すように、排出開口部702の近傍に設けられ、容器内のトナーを開口部702へすくい上げるすくい上げ部701aとすくい上げたトナーを開口部702へとガイドするガイド部701bを有している。
螺旋形状にそって排出開口部702付近に溜まったトナーは、トナーボトル70と一体に回転する搬送部701のすくい上げ部701aによってすくい上げられ(図5(a),(b))、ガイド部701bを滑り落ちることで排出開口部702へ向かって搬送されて、トナー収容部302へ排出される(図5(c)(d))。なお、トナーボトル70の回転動作中のトナーボトル70内部のトナーは、図6に示すように、トナーボトル70と搬送部701の回転により、撹拌されて浮遊するトナーBと、排出開口部702付近に溜まり、すくい上げ部701aにより、すくい上げられるトナーAとが存在する。
<トナーボトルからのトナー供給モード>
本実施形態の画像形成装置は、トナーボトル70を回転させてトナー供給するが、トナーボトル70の回転させる駆動条件として第1の駆動条件と、第1の駆動条件よりも単位時間当たりのトナーボトルの回転量が少ない第2の駆動条件を有している。これによりトナー供給モードとしてはトナーボトル70を第1の駆動条件で回転させる第1の供給モードと、第2の駆動条件で回転させる第2の供給モードを有している。本実施形態にあっては第1の供給モードはトナーボトル70を連続回転させる方式であり、第2の供給モードはトナーボトル70を間欠回転させる方式である。ここで、連続回転とはトナーボトル70を停止させることなく連続して回転する動作であり、間欠回転とはトナーボトル70を回転/停止を繰り返し行う動作をいう。
そして、本実施形態の画像形成装置にあっては、トナーボトル内部のトナー量が多いときはトナーの排出性が良いので連続回転を行い、トナーボトル内のトナー量が少なくなりトナーの排出性が悪くなってきたら、連続回転のときよりもすくい上げ部701aによるトナーすくい上げ間隔が長くなる間欠回転を行うように構成されている。
(トナーボトルの連続回転によるトナー排出)
まず、トナーボトル70を連続回転させるときの、トナーの排出性について、図7及び図8を用いて説明する。
図7に示すように、トナーボトル内部のトナー量が多いときは、トナーボトル内部のトナーは、トナーボトル70と搬送部701の回転により、撹拌されて浮遊するトナーBが存在するが、トナーボトル70の開口部付近に溜まるトナーAも多く存在する。このため、搬送部701のすくい上げ部701aにより、十分な量のトナーをすくい上げることができる。すくい上げられたトナーが、ガイド部701bを滑り落ちることで、排出開口部702に搬送されて排出されるので、トナー収容部302への排出量も多い(図7(b)−C)。
画像形成が繰り返し行われ、トナーボトル70からトナー収容部302への排出回数が多くなるにつれて、トナーボトル内部のトナー量は少なってくる。
図8に示すように、トナーボトル70内部のトナー量が少なくなってくると、トナーボトル70内のトナーの全体量が少ないのに加えて、トナーボトル70と搬送部701の回転により、撹拌されて浮遊するトナーBが存在するため、トナーボトル70の開口部付近に溜まるトナーAは少なくなる。このため、搬送部701のすくい上げ部701aにより、すくい上げられるトナーは少なくなる。すくい上げたトナーがガイド部701bにより、滑り落ちることで、排出開口部702に搬送されて排出されるので、トナー収容部302への排出量も少なくなる(図8(b)−C)。トナーボトル70内のトナー残量が少なくなるにつれて、トナー収容部302への排出量も少なくなるので、最終的には、ほとんど排出されなくなる。
(トナーボトルの間欠回転によるトナー排出)
本実施形態の画像形成装置は、所定時間トナーボトル70が連続回転しても、トナー収容部302内部のトナー残量検知手段によりトナー有りと検知されない場合は、トナーボトル70内部のトナー残量が少ないと判断する。そして、その場合はトナーボトル70を間欠回転に切り換える。
ここで、トナーボトル70を間欠回転させるときの、トナーの排出性について、図9を用いて説明する。トナーボトル70内のトナー量が少ないときに、トナーボトル70を間欠回転させると、トナーボトル70は、回転停止時間が生まれるため、トナーボトル70の回転動作中に、トナーボトル70と搬送部701の回転により、撹拌されて浮遊していたトナーBが、自由落下し、トナーボトル70の底部に堆積する(図9(a)→(b))。
トナーボトル70内部の全体のトナー量が連続回転と同じ場合でも、浮遊しているトナーBの割合が少なくなるので、トナーボトル70の開口部付近に溜まるトナーAは多くなる。そして、再回転時に、搬送部701のすくい上げ部701aにより、この排出開口部702付近に溜まったトナーをすくい上げるので、連続回転時に対して、すくい上げられるトナー量は多くなる。このすくい上げられたトナーが、ガイド部701bを滑り落ちて、排出開口部へ搬送されるので、トナー収容部302への排出量も、連続回転時と比べて多くなる。間欠回転の停止時間は、浮遊しているトナーBが自由落下に要する時間以上、すなわちトナーボトル70の内径の距離をトナーが自由落下する時間以上にするのが好ましい。
所定時間、トナーボトル70を間欠回転しても、トナー収容部302内のトナー残量を検知するトナー残量検知手段401によりトナー有りと検知されなくなったときは、トナーボトル70にトナーが無いと判断する。そして、その場合はトナーボトル70の回転動作を停止して、表示部(不図示)にトナーボトル70の交換を促す表示をする。
一連のトナーボトルの回転動作を図10に示す。トナーボトル内のトナー量が多いときは連続回転を行う(回転数V1)。トナーボトル内のトナー量が少なくなってくると、V1で所定時間連続回転しても、トナー残量検知手段401によりトナー有りと検知されないので、トナー残量が少ないと判定し、トナーボトル70を間欠回転に切り換える(回転数V2=0)。その後、所定時間トナーボトル70を間欠回転させても、トナー残量検知手段401により、トナー有りと検知されなければ、トナーボトル70の間欠回転を停止して、トナーボトルの交換表示がされる。
<トナー供給制御>
次にトナーボトル70内のトナー残量に応じてトナー供給モードを切り換える駆動制御について説明する。
図11は本実施形態の画像形成装置におけるトナー供給を実行可能に駆動制御を行う制御部のブロック図である。トナーボトル70を回転させる駆動手段となるトナーボトル駆動モータ60の駆動及びトナー収容部302内のトナー残量検知手段401の制御は、CPU10によって、実行される。
図12はトナー供給手順を示すフローチャートである。画像形成の指示が入力されると、画像形成動作を開始する(S400)。画像形成動作を開始すると、画像形成動作が終了するまで(S401)トナー残量検知手段によりトナーの有無を判断する(S402)。トナー無しと判断された場合、トナー有りと判断されるまで(S402)、トナーボトルを回転させることで(S404)トナーを収容部へ補給する。トナーボトルの回転によりトナーが供給され、トナー残量検知手段によりトナー有りと判断されるとボトルの回転を停止する(S403)。この時は、トナーボトル内のトナー量が多く、排出量が多いので、トナーボトルを連続回転させ補給動作を行う。
所定時間以上トナーボトルを連続回転して、トナー無しと判断され続けた場合には(S405)、画像形成動作を停止させる(S406)。このとき、トナーボトル内のトナー残量が少ないと判断し、トナーボトルの回転動作を間欠回転に切り換える(S407)。
ここでトナー有りと判断されると(S408)、画像形成を再開する(S413)。トナーボトルを間欠回転に切り換えてから、さらに所定時間以上(S409)間欠回転させてトナー無しと判断された場合には、トナーボトルが空状態であることを確定させる(S410)。その場合は、トナーボトルの間欠回転を停止し(S411)、トナーボトルの交換要求を表示部501に表示する(S412)。そして、画像形成を停止する(S414)。
上記のようにトナーボトル70からトナーを供給する場合に、ボトル内にトナーが十分ある場合はボトルの連続回転で、ボトル内のトナー残量が少ない場合にはボトルの間欠回転でトナーを供給する。このようにボトル内のトナー残量に応じてトナー供給モードを切り換えることでボトル内のトナーを効率良く排出することができる。
なお、本実施形態では、トナー補給容器70(70a、70b、70c、70d)から補給されたトナーを貯蔵するトナー収容部(バッファ部)302を有する画像形成装置を例に説明したが、これに限定されない。例えば、トナー収容部(バッファ部)302を設けず、トナー補給容器70(70a、70b、70c、70d)から直接各現像装置4に補給する構成にも本発明は適用可能である。この場合、トナー残量検知手段は、トナー補給装置の有無に関わらず、現像装置4内のインダクセンサで代用可能である。また、別の代用手段として、トナーボトルからの排出の有無を検知できるセンサを設けたり、ビデオカウント情報に基づいて残量を検知する構成であっても構わない。尚、ビデオカウント情報を用いる場合は、ビデオカウント情報の積算値が所定値を超えた場合に、トナー残量が少ないものと判断して間欠駆動に切り替えても良い。
〔第2実施形態〕
第1実施形態では、トナーボトル内部のトナー量が少ないときに、トナーボトルを間欠回転にすることで、トナーボトル内部に残留するトナー量を低減する例について説明した。ここで、トナーボトル内部のトナーの排出は、トナーボトルの回転と一体に搬送部が回転することで、すくい上げ部により、排出開口部付近のトナーをすくい上げ、ガイド部により滑り落とすことができるので、トナーボトルの回転時間が排出効率に関係する。第2実施形態では、トナーボトルの間欠回転時の回転時間について、図5、図13、図14を用いて説明する。
前述したように、トナーボトル70の間欠回転において、回転動作中はトナーボトル70と搬送部701の回転により、撹拌されて浮遊するトナーが、回転停止時には、自由落下により、トナーボトル70の底部に堆積するため、排出開口部702付近に溜まるトナーも多くなる。そのため、再回転するときに、搬送部701のすくい上げ部701aによりすくい上げるトナー量が多くなり、ガイド部701bを滑り落ちるトナー量も多くなり、排出開口部702へ搬送されるトナー量も多くなる。
上記効果は、特に再回転時、1回目の搬送部701のすくい上げ部701aによりすくい上げるトナー量が多くなる。再回転して、搬送部701のすくい上げ部701aにより、2回目以降にすくい上げるトナー量は、トナーボトル70内部は、連続回転時と近い状況になる。このため、2回目以降はトナーボトル70と搬送部701の回転により、撹拌されて浮遊するトナーBが存在し、トナーボトル70の開口部付近に溜まるトナAは少なくなるので、1回目のすくい上げ量よりも少なくなる。
したがって、再回転時1回目に、搬送部701のすくい上げ部701aによりすくい上げたトナーを、ロスを少なく排出することでトナー排出性を良くすることができる。つまり、間欠回転の最小の回転時間として、1回目に、すくい上げ部701aによりすくい上げたトナーがガイド部に701bにより滑り落ちることができる時間以上にすることで、排出性が良くなる。回転時間がそれ以下になると、1回目にすくい上げ部701aにより多くのトナーをすくい上げても、そのトナーがガイド部701bを滑り落ちる前に停止することになる。その場合は、搬送部701が停止した際に、トナーが搬送部701上からこぼれおちてしまい(図13)、ロスが大きくなって排出性が悪くなる。
これをより具体的に説明すると、図5(a)に示すように、すくい上げ部701aによりトナーをすくい上げるときの搬送部701の回転角度を0°とすると、回転角度が90°を超えるとガイド部701b上をトナーが滑り落ち始める(図5(b))。したがって、間欠回転における最小の回転時間を、搬送部701が4分の1回転するのに要する時間以上にするのが好ましい。
次に、停止時の搬送部701の姿勢による排出効率の違いについて、図5、図14を用いて説明する。
前記のように、すくい上げ部701aがトナーをすくい上げ始める時の搬送部701の回転角度を0°とすると(図5(a))、搬送部701の回転角度が90°から270°までの領域では(図14)、ガイド部701bの傾斜が回転軸線方向に対して角度をもつ。このため、すくい上げ部701aがすくい上げたトナーが、ガイド部701b上を滑り落ちることができる。この領域で停止した際には、停止後に、ガイド部701b上のトナーが滑り落ちることができるので排出性が良い。一方で、搬送部701の回転角度が90°と270°で停止したときのみ、ガイド部701bの傾斜が、回転軸線方向に対して角度をもたないので、ガイド部701b上のトナーが、滑り落ちることができず、トナーが排出されない。つまり、排出性が最も悪くなる。
そこで、本実施形態では、間欠回転時の回転時間を、前記すくい上げ部701aによりトナーをすくい上げ、すくい上げた現像剤が前記ガイド部に受け渡される動作を少なくとも1回は行うのに要する時間以上とする。また、トナーボトル70からトナーの排出性が悪くなるのを避けるために、トナーボトル70が常に同位相で停止することを避ける回転時間に設定し、搬送部701が回転角度90°と270°で常時停止することがないようにしている。
これにより、間欠回転時におけるトナーのすくい上げ及び滑り落ちによる排出効率を高めることができる。
〔第3実施形態〕
次に第3実施形態について図5、図14乃至図16を用いて説明する。前述したように、搬送部701によりトナーを排出するときに、回転位相が排出性に関係する。そこで、第3実施形態では、トナーボトル外部に突起形状(不図示)を形成し、その突起形状を検出するフォトインタラプタ(不図示)を備え、トナーボトルの回転位置を検出することで、搬送部701の位相を検知する位相検知手段を有している。そして、前記位相検知手段の検知結果を用いて搬送部701の位相を直接制御できるようにしたものである。
第2実施形態で説明したように、トナーボトル70の間欠回転でトナーの排出性を良くするために、すくい上げ部701aによるトナーすくい上げ動作と、そのすくい上げたトナーをガイド部701bによりトナーを滑り落とす動作を1回は連続で行うことが好ましい。図5に示すように、すくい上げ部701aによってトナーをすくい上げてから、搬送部701の回転角度が90°を越えたところから、ガイド部701bによりトナーが滑り落ち始める。搬送部701の位相制御を行なう場合、最小の回転角度として、90°以上にするのが好ましい。
ここで、回転停止時の搬送部701の姿勢による排出効率の違いについて説明する。すくい上げ部701aがトナーをすくい上げ始める時の搬送部701の回転角度を0°とすると、前述したように、搬送部701の回転角度が90°から270°までの領域では(図14)、すくい上げ部701aがすくい上げたトナーが、ガイド部701b上を滑り落ちることができる。したがって、搬送部701が前記領域で停止した際には、停止後にガイド部701b上のトナーが効率よく滑り落ちる。特に、搬送部701の回転角度が180°で停止したときは(図15)、ガイド部701bの傾斜が、回転軸線方向に対して最も角度をもつので、ガイド部701b上のトナーが、滑り落ちる勢いが最大となり、排出効率が最も良い。
そこで、本実施形態ではトナーボトル70の間欠回転時に前述した最小回転角度を満たし、かつ、停止したときに前記ガイド部701bがトナーを略鉛直(例えば±5°)方向下方へガイドする位置となるように搬送部701の位相制御を行うことで、排出効率をよくする(図16(a))。
または、図16(b)に示すように、トナーボトル70の間欠回転の停止時に、すくい上げ部701aが鉛直方向よりも少し回転方向上流側(例えば−20°程度)の位置となるように搬送部701の停止位相を制御する。これにより、再回転時に、すくい上げ部701aが鉛直方向で停止している場合よりも、すくい上げ部701aによりすくい上げるトナー量がさらに多くなり、停止時にも、ガイド部701b上のトナーが滑り落ちることができるので、排出効率が良い。もっとも、本実施形態の場合は停止時にガイド部701bが鉛直方向でないために鉛直方向で停止した場合よりも停止時の排出効率は低下する。しかし、その分、トナーをすくい上げる量が増えるためトナー排出効率は良い。
なお、搬送部701の位相を検出する手段は前述した構成に限定する必要はなく、他の構成でもよい。
〔第4実施形態〕
第1実施形態にて、トナーボトル70内のトナー残量が少なくなったら、トナーボトル70を連続回転から間欠回転に切り換えることで、トナーボトル70内に残留するトナー量を低減できることを説明した。これは、トナー搬送部701のすくい上げ部701aによる連続するすくい上げ動作の間隔が長くなることが大きく影響しており、このようなトナーボトル70の回転動作は、連続回転でも、トナーボトル内のトナー量が多いときに比べて、低速にすることで可能である。そこで、第4実施形態ではトナーボトル70内のトナー残量が少ないときに、低速で連続等速回転を行う場合について図17を用いて説明する。
本実施形態では、トナーボトル内のトナー量が多いときは連続回転を行う(回転数V1[rpm])。トナーボトル内のトナー量が少なくなってくると、回転数V1で所定時間連続回転しても、トナー残量検知手段401によりトナー有りと検知されないので、トナー残量が少ないと判定し、トナーボトル70を低速の連続回転(回転数V2[rpm])に切り換える。なお、V2<V1である。
トナーボトルを回転数V2で連続回転させるときの、トナーの排出性について、図9を用いて説明する。トナーボトル内のトナーは、トナーボトル70と搬送部701の回転により、撹拌されて浮遊するトナーが存在する。しかし、回転数V2は回転数V1よりも遅いので、回転数V1の時に比べてトナーボトル内で撹拌される激しさが弱くなり、トナーボトル内で浮遊するトナーは少なくなる。その結果、回転数V1の時に比べて、排出開口部付近に溜まるトナーが多くなり、すくい上げ部701aによりすくい上げられるトナー量が多くなるのでガイド部701bを滑り落ちるトナー量が多くなって排出量も多くなる。さらに、回転数V2のときは回転数V1のときよりも回転速度が遅いので、回転数V1のときに比べてトナーがガイド部701bを滑り落ちることができる領域にいる時間が長くなる。このため、すくい上げ部701aによってすくい上げられるトナー量が回転数V1の時と同じ場合でも、排出量が多くなる。
所定時間トナーボトルをV2で連続回転させても、トナー残量検知手段401により、トナー有りと検知されなければ、トナーボトルの回転を停止して、トナーボトルの交換表示がされる。
図18に本実施形態のトナー供給手順を示すフローチャートである。このフローチャートにおいて、第1実施形態で説明した図12のフローチャートとの違いはステップS404及びステップS407であり、他は同一である。すなわち、本実施形態ではステップS404において第1の供給モードでは回転数V1で連続回転させ、ステップS407において第2の供給モードでは回転数V2で連続回転させる。
前述のように、第1の供給モードではトナーボトル70を回転数V1で連続回転させ、トナー残量が少ないときは第2の供給モードとしてV1よりも遅い回転速度となる回転数V2で連続回転させることで前述した実施形態と同様の効果を得ることができる。そして、本実施形態では第1の供給モード、第2の供給モードともにトナーボトルを連続回転させるため、間欠回転させる場合よりも駆動制御が容易となる。
〔第5実施形態〕
前述した実施形態のようにトナーボトル内のトナー残量が少なくなったとき、間欠回転に切り換えるのはトナー搬送部のすくい上げ部による連続するすくい上げ動作の間隔が長くなることが影響するからである。このようなトナーボトルの回転動作は、トナーボトル内のトナー量が多いときに比べて、連続で変速回転させることで可能である。第5実施形態ではトナーボトル内のトナー残量が少ないときに、連続変速回転を行う場合について図19を用いて説明する。
トナーボトル内のトナー量が多いときは連続回転を行う(回転数V1)。トナーボトル内のトナー量が少なくなってくると、V1で所定時間連続回転しても、トナー残量検知手段によりトナー有りと検知されないので、トナー残量が少ないと判定し、トナーボトルを連続変速回転に切り換える。ここで、連続変速回転とは、トナーボトルが、回転数V1とV2(<V1)の回転を周期的に繰り返す動作をいう。
そして、トナー無しを所定時間継続して検知した場合には回転を停止させる。
図20に本実施形態のトナー供給手順を示すフローチャートである。このフローチャートにおいて、第4実施形態で説明した図18のフローチャートとの違いはステップS407であり、他は同一である。すなわち、本実施形態では第1の供給モードでは第4実施形態と同様に回転数V1で連続回転させるが、ステップS407において第2の供給モードでは連続変速回転させるものである。
前述のように、第1の供給モードではトナーボトル70を回転数V1で連続回転させ、トナー残量が少ないときは第2の供給モードとして回転数V1とV2とを交互に切り換える連続変速回転させることで前述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
〔第6実施形態〕
次に第6実施形態について説明する。本実施形態はトナー供給に際して第2の供給モードとしてトナーボトルを間欠回転するときに、トナー残量検知方法に特徴がある。
<トナー残量検知>
本実施形態の説明にあたり、まずトナーボトル70の回転によりトナー収容部302に供給されたトナーが、トナー残量検知手段401により検知される工程について説明する。
図21はトナー供給の流れを示すトナー補給装置301の断面図である。コピーやプリントジョブ等により現像装置4内のトナーが消費され、現像装置4内のトナーが減少すると、補給要求信号によりトナー補給装置301内のトナー搬送部材305が回転し、現像装置4へトナーが補給される。前記トナーボトル70の回転と同時にトナー搬送部材303も動作し、トナー収容部302内のトナーを矢印A方向に搬送する。
トナー収容部302内のトナーが矢印A方向に搬送されると、トナー搬送部材303の上流側(トナー残量検知手段401部付近)のトナー粉面高さが低下し、トナー残量検知手段401により、「トナー無し」を検知する。トナー残量検知手段401が「トナー無し」を検知すると、図示しないトナーボトル駆動手段が動作し、トナーボトル70が回転する。トナーボトル70が回転すると、前述のようにしてボトル内のトナーは排出開口部702から排出され自由落下して排出開口部702の直下にあるトナー収容部302に堆積する。
トナー収容部302に堆積したトナーは、トナーボトル70の回転と連動するトナー搬送部材303により、粉面を均されながら矢印A方向に搬送される。これと同時に、トナー残量検知手段401によりトナー収容部302内のトナー粉面高さを検知し、トナー粉面高さが所定の高さに達すると、「トナー有り」を検知し、トナーボトル70及びトナー搬送部材303の駆動を停止させる。このとき、トナー残量検知手段401による「トナー有り」判定時間は、トナーの過補給を防止するため短く設定することが望ましく、本実施形態では100ms程度としている。
以上の動作を繰り返すことで、トナー収容部302内のトナー密度を略一定に保つことができ、現像装置4への定量的なトナー補給が可能となる。
<トナー残量判定時間>
次に図22乃至図25を用いて、トナーボトル70が間欠回転している場合のトナー排出、およびトナー残量検知手段401の検知方法について説明する。図22は、トナーボトル70の断面図、図21は、トナーボトル70側から見たトナー補給装置301の断面図である。
トナーボトル70内のトナー残量が低下し、トナー供給モードが第2の供給モードになってトナーボトル70が間欠回転している場合、トナーボトル70回転中は、前述のとおりトナーボトル70の排出開口部702よりトナーが排出される。このとき、トナーボトル70が回転しているときは、図23に示すように、排出されたトナーはトナー収容部302に不均一に堆積するが、トナーボトル70と連動するトナー搬送部材303により搬送され、トナー粉面が均される。その後、トナー残量検知手段401によりトナー収容部302内のトナー粉面高さを検知し、トナー粉面高さが所定の高さに達すると、「トナー有り」を検知し、トナーボトル(図示しない)及びトナー搬送部材303の駆動を停止させる。
一方、トナーボトル70の停止中においては、搬送部701も停止するため、トナーボトル70内底部のトナーをすくい上げることはないが、搬送部701のガイド部に堆積したトナーはガイド部701bを滑り落ち、排出開口部702より排出される。すなわち、トナーボトル70が停止した後もトナーが排出される。すなわち、図24に示すように、排出されたトナーはトナー収容部302に不均一に堆積するが、トナーボトル70が停止しているため、トナーボトルの回転と連動するトナー搬送部材303も停止しており、トナー収容部302に不均一に堆積したトナーは、その状態で保持される。
トナー残量検知手段401が光学検知方式の場合、不均一に堆積したトナーが光透過部の一部を遮光すると、トナー収容部302内のトナー量が少ない場合でも、「トナー有り」を検知してしまう。トナー収容部302内のトナー量が少なくなると、トナー収容部302内のトナー密度が低下し、現像装置4への定量的なトナー補給ができなくなり、現像装置4内のトナー比率が変化し、画像不良やエラーに至る可能性がある。
そこで、本実施形態では、図25に示すように、トナー残量検知手段401による「トナー有り」判定時間t1をトナーボトル70の間欠回転の停止時間t2よりも長く設定する(t1>t2)。このようにすると、「トナー有り」判定時間中に必ずトナー搬送部材303が動作し、トナー収容部302内に不均一に堆積したトナー粉面が均されるので、トナー残量検知手段401により安定した「トナー有り」検知が可能となる。
なお、本実施形態では、トナーボトル70の間欠回転の停止時間t2が1800msであるのに対し、トナー残量検知手段401による「トナー有り」判定時間t1は2200msとしている。
上記のように、トナーボトル70を間欠回転させる場合は、トナー残量検知手段の「トナー有り」判定時間t1をトナーボトル間欠回転の停止時間t2よりも長く設定することで、トナー貯蔵部内のトナー量を安定させることが可能となる。その結果、トナー補給装置から現像装置へ供給されるトナー量も安定するので、画像不良やエラーの発生を防止することができる。
なお、本実施形態では、トナー残量検知の方式として、光学センサ式について説明しているが、圧電素子センサ式などによりトナー粉面高さを検知する場合についても同様である。
本実施形態では、通常の補給動作時である第1モード時(トナーボトル内のトナー量が多いとき)は、トナーボトル70を連続回転させる例で説明したが、これに限定されない。例えば、本発明の効果が得られる範囲であれば、通常時も間欠的に補給する構成であってもよい。つまり、第1の供給モードよりも第2の供給モードの方が単位時間当たりの回転量が少ない限りにおいて、第1の供給モードの駆動条件も間欠駆動する構成であっても良いことは言うまでもない。この場合、第1の供給モードよりも第2の供給モードの方が間欠駆動時の停止頻度を高くすると排出効率の観点でより好ましい。また、第1、2モードで間欠駆動時の回転時の速度を変更して対応してもよいことは言うまでもない。また、ボトル間欠動作時の駆動ON時間を短くすることで対応してもよい。当然ながら、本発明の効果を逸脱しない範囲で、上記構成、及び上記実施形態を組合せてもよい。
4 …現像装置
60 …トナーボトル駆動モータ
70 …トナーボトル
301 …トナー補給装置
302 …トナー収容部
303 …トナー搬送部材
305 …トナー搬送部材
401 …トナー残量検知手段
700 …容器本体
701 …搬送部
701a …すくい上げ部
701b …ガイド部
702 …排出開口部
703 …溝
上記のように容器内部に現像剤をすくい上げる搬送部を有する現像剤補給容器において、容器内の現像剤量が多いときは、排出開口部に溜まる現像剤量も多いため、一度のすくい上げ動作で、多くの現像剤をすくい上げることができる(搬送部の役割(a))。このときにすくい上げた現像剤が、ガイド部を滑り落ち、搬送されるので、排出量も多くなる(搬送部の役割(b))。補給動作を連続回転で行うことで、単位時間当たりのすくい上げ動作と、滑り落ちて排出される回数が多くなるので、排出量は多くなる。現像補給容器内の現像剤量が多いときは、補給動作を連続回転にすることで、排出性が良い。
この画像形成装置は、イエロー色の画像を形成する画像形成部1Yと、マゼンダ色の画像を形成する画像形成部1Mと、シアン色の画像を形成する画像形成部1Cと、ブラック色の画像を形成する画像形成部1Bkの4つの画像形成部(画像形成ステーション)を備えており、これら4つの画像形成部1(1Y、1M、1C、1Bk)は一定の間隔をおいて一列に配設される。
トナーボトル70はトナーを収容する容器本体と、これと一体的に回転することにより容器本体内のトナーを排出開口部702へ搬送する現像剤搬送部701とを有する。現像剤搬送部701は、トナーボトル70とともに回転され、開口部702よりも下方にあるトナーを前記開口部702よりも上方にすくい上げて開口部702へガイドするバッフル部を備えている。言い換えれば、上記バッフル部は、トナーボトル70の開口部702側において、トナーボトルの第1領域の底部にある現像剤を、第1領域よりも高い第2領域の底部へガイドするガイド部を有する。具体的には、搬送部701は、図5に示すように、排出開口部702の近傍に設けられ、容器内のトナーを開口部702へすくい上げるすくい上げ部701aとすくい上げたトナーを開口部702へとガイドするガイド部701bを有している。
<トナー残量判定時間>
次に図22乃至図25を用いて、トナーボトル70が間欠回転している場合のトナー排出、およびトナー残量検知手段401の検知方法について説明する。図22は、トナーボトル70の断面図、図23は、トナーボトル70側から見たトナー補給装置301の断面図である。

Claims (23)

  1. 現像剤を収容する容器本体と、前記容器本体と一体的に回転することにより前記容器本体に設けられた現像剤を排出する開口部よりも下方にある現像剤を前記開口部よりも上方にすくい上げるすくい上げ部及び前記すくい上げた現像剤が前記開口部へ移動するのをガイドするガイド部とを有する現像剤搬送部と、前記容器本体を回転させる駆動手段と、
    前記容器本体から現像剤の補給を受けるバッファ部と、
    前記バッファ部の所定位置に設けられ、現像剤の有無を検知する現像剤検知手段と、前記現像剤検知手段の検知結果に基づいて前記駆動手段を第1の駆動条件にて駆動する第1の供給モードを実行可能に制御する制御部と、
    前記制御部は、前記現像剤検知手段が現像剤なしを検知してから前記容器本体を所定時間以上駆動させても現像剤なしを検知した場合には、前記第1の供給モードから、前記第1の駆動条件よりも単位時間当たりの前記容器本体の回転量が少ない第2の駆動条件で駆動する第2の供給モードに変更することを特徴とする現像剤補給装置。
  2. 前記第1の供給モードは前記容器本体を連続回転させ、前記第2の供給モードは前記容器本体を間欠回転させることを特徴とする請求項1記載の現像剤補給装置。
  3. 前記間欠回転のときの回転時間は、前記開口部よりも下方にある現像剤を前記すくい上げ部により現像剤をすくい上げ、前記すくい上げた現像剤が前記ガイド部により前記開口部へ移動する動作を少なくとも1回は行うのに要する時間以上であって、前記間欠回転の停止時に前記搬送部が常に同位相となることを避ける時間であることを特徴とする請求項2記載の現像剤補給装置。
  4. 前記搬送部の位相を検知する位相検知手段を有し、
    前記間欠回転の停止時に前記ガイド部がトナーを略鉛直方向下方へガイドする位置となるように前記搬送部の位相を制御することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の現像剤補給装置。
  5. 前記搬送部の位相を検知する位相検知手段を有し、
    前記間欠回転の停止時に前記すくい上げ部が鉛直方向よりも回転方向上流側の位置となるように前記搬送部の位相を制御することを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の現像剤補給装置。
  6. 前記間欠回転の停止時間は、前記容器本体内の現像剤が、前記容器本体の内径を自由落下するのに要する時間以上とすることを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の現像剤補給装置。
  7. 前記第1の供給モードは前記容器本体を連続回転させ、前記第2の供給モードは連続回転で2つの回転数をもち、周期的に回転数を切り換えて、連続変速回転させることを特徴とする請求項1記載の現像剤補給装置。
  8. 前記第1の供給モードは前記容器本体を連続回転させ、前記第2の供給モードは前記容器本体を前記第1の供給モードよりも遅い速度で連続回転させることを特徴とする請求項1記載の現像剤補給装置。
  9. 前記間欠回転のとき、前記現像剤検知手段による現像剤の有無検知の判定時間を前記間欠回転の停止時間より長く設定したことを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれか1項に記載の現像剤補給装置。
  10. 像担持体に形成した静電像を現像手段により現像して画像を形成する画像形成装置において、
    前記現像手段に現像剤を補給する現像剤補給装置として請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の現像剤補給装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 現像剤を収容し、回転することで現像剤を排出可能な容器と、
    前記容器とともに回転可能に設けられ、前記容器内の第1領域の底部の現像剤をすくい上げて前記第1領域よりも底面の高さが高い第2領域へガイド可能なガイド部と、
    前記容器を回転させる駆動部と、
    前記容器から排出された現像剤を受け入れる受入部と、
    前記受入部内の現像剤量に関する情報を検知する検知部と、
    前記検知部の検知結果に基づいて前記駆動部を制御する制御部と、
    を有し、
    前記駆動部の駆動条件を第1の駆動条件にて補給制御を実行する第1モードと、前記第1の駆動条件よりも単位時間当たりの前記容器の回転量が少ない第2の駆動条件にて補給制御を実行する第2モードと、をそれぞれ実行可能であって、前記制御部は、前記検知部の検知結果に基づき、前記第1モードから前記第2モードへ切り替えることを特徴とする現像剤補給装置。
  12. 前記第1モードは、一連の補給動作中に前記容器を連続駆動するモードであり、前記第2モードは、一連の補給動作中に前記容器を間欠駆動するモードであることを特徴とする請求項11記載の現像剤補給装置。
  13. 前記第1モード及び前記第2モードは、いずれも一連の補給動作中に前記容器を間欠駆動するモードであり、前記第2モードの方が、前記第1モードよりも駆動速度が低いことを特徴とする請求項11記載の現像剤補給装置。
  14. 前記第1モード及び前記第2モードは、いずれも一連の補給動作中に前記容器を間欠駆動するモードであり、前記第2モードの方が、前記第1モードよりも停止頻度が多いことを特徴とする請求項11記載の現像剤補給装置。
  15. 前記第2モードは、一連の補給動作中に前記容器を間欠駆動するモードであり、前記ガイド部は、容器の周方向に複数設けられており、前記間欠駆動のときの1回あたりの回転量は、少なくとも1つのガイド部が前記第1領域の底部にある現像剤を前記ガイド部によりすくい上げ、前記すくい上げた現像剤を前記ガイド部により前記第2領域へ移動可能な位置へ移動するのに要する時間以上であることを特徴とする請求項11記載の現像剤補給装置。
  16. 前記間欠駆動中の回転停止動作時において、前記ガイド部が常に同位相とならないように、前記間欠駆動のときの1回あたりのON時間が設定されていることを特徴とする請求項15記載の現像剤補給装置。
  17. 前記第2モードは、一連の補給動作中に前記容器を間欠駆動するモードであり、前記ガイド部の位相を検知する位相検知手段を有し、前記間欠駆動の停止時に前記ガイド部が現像剤を略鉛直方向下方へガイドする位置となるように前記ガイド部の位相を制御することを特徴とする請求項11記載の現像剤補給装置。
  18. 前記第2モードは、一連の補給動作中に前記容器を間欠駆動するモードであり、前記ガイド部の位相を検知する位相検知手段を有し、前記間欠駆動の停止時に前記ガイド部が所定位置に停止するように前記ガイド部の位相を制御することを特徴とする請求項11記載の現像剤補給装置。
  19. 前記第2モードは、一連の補給動作中に前記容器を間欠駆動するモードであり、前記間欠駆動の停止時間は、前記容器本体内の現像剤が、前記容器本体の内径を自由落下するのに要する時間以上であることを特徴とする請求項11記載の現像剤補給装置。
  20. 前記第1のモードは前記容器を連続回転させ、前記第2モードは連続回転で2つの回転数をもち、周期的に回転数を切り換えて、連続変速回転させることを特徴とする請求項11記載の現像剤補給装置。
  21. 前記第1モードは前記容器を連続回転させ、前記第2モードは前記容器を前記第1モードよりも遅い速度で連続回転させることを特徴とする請求項11記載の現像剤補給装置。
  22. 前記第2モードは、一連の補給動作中に前記容器を間欠駆動するモードであり、前記間欠駆動のとき、前記現像剤検知手段による現像剤の有無検知の判定時間を前記間欠回転の停止時間より長く設定されていることを特徴とする請求項11記載の現像剤補給装置。
  23. 現像剤を収容し、回転することで現像剤を排出可能な容器と、
    前記容器とともに回転可能に設けられ、前記容器内の第1領域の底部の現像剤をすくい上げて前記第1領域よりも底面の高さが高い第2領域へガイド可能なガイド部と、
    前記容器を回転させる駆動部と、
    前記容器から排出された現像剤を受け入れる受入部と、
    前記受入部内の現像剤量に関する情報を検知する検知部と、
    前記検知部の検知結果に基づいて前記駆動部を制御する制御部と、
    を有し、
    前記容器を連続駆動して一連の補給動作を実行する第1モードと、前記容器を間欠駆動して一連の補給動作を実行する第2モードと、をそれぞれ実行可能であって、前記制御部は、前記検知部の検知結果に基づき、前記第1モードから前記第2モードへ切り替えることを特徴とする現像剤補給装置。
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