JP2014074566A - 鋼の熱処理炉 - Google Patents

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Abstract

【課題】窒素ガス、アルゴンガス等の不活性ガスを使用することなく、ガスバーナの燃焼によって生じる変成ガスを炉内雰囲気ガスとして活用し、しかも被熱処理物の脱炭等、品質に悪影響を及ぼすことのないような鋼の熱処理炉を実現する。
【解決手段】予熱室3、加熱室6及び水冷冷却室7が連続的に設けられており、加熱室6には、グラファイト材料で形成されたマッフル23を有し、マッフル23内で鋼製の被熱処理物33の熱処理を行い、予熱室3には、被熱処理物33を予熱するガスバーナ70が配置されており、ガスバーナ70の燃焼によって生じる変成ガスは、CO吸収装置87で二酸化炭素と水分が吸収されて、炉内雰囲気ガスとして加熱室6、予熱室3、水冷冷却室7等に供給される。
【選択図】図1

Description

本発明は、鋼管の光輝熱処理、鋼材のろう付け等に使用される鋼の熱処理炉に関し、特に、予熱炉、加熱炉、冷却室を備え、予熱炉で使用した燃焼ガスバーナの排ガスを酸化防止用の炉内雰囲気ガスとして使用する鋼の熱処理炉に関する。
鋼の熱処理炉では、熱処理される部材(被熱処理物)は、加熱炉内において空気中で昇温されると、被熱処理物中に含まれている炭素成分が脱炭されたり、酸化されたり、変色したり、或いは、ろう付けで使用されるろう材、フラックスについても酸化されたりして、被熱処理物の品質に支障を及ぼす。
その対策として、従来、炉内に窒素ガス、アルゴンガス等の不活性ガスに水素を添加した還元性のガスを導入し、炉内雰囲気ガスとして使用したり、さらには、炉内にマッフルケースを設け、マッフルケース内に窒素ガス、アルゴンガス等不活性ガスを単独で、または水素を混合したガス、又は水素単独ガスを導入し、金属製のマッフル内の酸素濃度を低く抑え、その中で熱処理する技術が知られている。
また、炉内壁の内面をグラファイト等の炭素質で形成し、炉内に混入した微量の酸素等を含む窒素の炉内雰囲気ガスを、炉内壁をなすグラファイト等の炭素質と接触させて微量のCOとし、炉内雰囲気ガスの酸素濃度を低く抑えるとともに、炉内のベルトコンベア(メッシュベルト)を覆うよう金属製のバッフル(マッフル)を設け、対流加熱を実現し且つ炉内の酸素濃度を低く保つアルミニウム製品のろう付け用連続炉はすでに知られている(特許文献1、2、3参照)。
さらに、マッフルを金属製(ステンレス等)ではなく、マッフルの全部又は一部をグラファイト等の炭素質で形成し、炉内雰囲気ガスの酸素濃度を低減し、フラックスの酸化を抑制し、その使用量を削減する技術が知られている(特許文献2、3、4参照)。
ところで、被熱処理物の炉内への搬送手段として、従来、ベルトコンベア、トレー等が利用されていたが、ベルト及びトレーの熱容量が大きいために、加熱、冷却に際してのエネルギーの損失が大きく、省エネルギーの観点から必ずしも好ましくない。また、ベルト及びトレーは、搬送速度は一定であるため、冷却室に急速送り込み急速冷却を行うことが出来ない。
そこで、ローラ搬送を採用することが好ましいが、特に金属製のマッフルを備えた炉では、ローラを金属製のマッフルで回転可能に支持させる構造を採用すると、加熱の際に金属の膨張等で、マッフルを十分支持できないという問題があった。
この問題を解決するために、本願出願人は、マッフルをグラファイト等の炭素質で形成し、マッフルでローラを回転可能に支持することにより、ローラ搬送を熱に影響されずに行うことを可能とする技術をすでに提案している(特許文献5参照)。
マッフルをグラファイト等の炭素質で形成し、これにより熱に影響されずに、ローラを回転可能に支持する構成とすることで、従来のベルトコンベアを利用した構成に比べ、エネルギー損失を少なくし、省エネルギーの向上、さらに被熱処理物の搬送速度を可変とし、冷却室に急速送り込み、急速冷却等を可能とすることができた。
このようなグラファイト等の炭素質で形成したマッフルを設け、しかもローラ搬送を可能とする熱処理炉について、さらに効率的な運用を図るために、本発明者等は、次のような問題点を認識し、その解決のための対策を進めた。
即ち、従来、不活性ガスの炉内雰囲気ガスとして、窒素ガス、アルゴンガス等の不活性ガスを使用している。しかし、窒素ガスは、コストが高く、しかもロー付け等の熱処理では、接合部品表面が窒化し易く、ロー付け性能を低下させる可能性があるので、必ずしも好ましくない。
アルゴンガスは、窒素ガスのような窒化の問題は生じないが、窒素ガス以上にコストが高いために、炉内を不活性ガス雰囲気に保つために使用すると、稼働コストがさらに高くなる。
そこで、使用済みのアルゴンガスを回収して資源の有効利用を促進する再利用技術を検討したが、ロー付け炉内で使用したアルゴンガスは、回収しても、余剰のフラックス等の不純物が混入し、再利用しても、適正な不活性雰囲気を保つことができず、ロー付け性能を低下させることとなる等の問題があった。
本発明者等は、炉内雰囲気ガスとして使用する不活性ガスの低コスト化について、鋭意研究開発を進めてきたが、予熱炉内にガスバーナを配置してその燃焼熱を予熱の熱源として使用し、ガスバーナの燃焼によって生じる排気ガスを、炉内雰囲気ガスとして活用することに着目した。
このようにガスバーナの燃焼によって生じる排気ガスを、炉内雰囲気ガスとして活用する技術は、すでに知られている(特許文献6参照)。この技術は、熱処理炉の加熱域に隣接した昇温域に、燃焼用バーナを有する発熱型ガス発生装置を配置し、原料ガス(ブタン、プロパン等)と空気を混合した混合ガスを燃焼用バーナで燃焼し、その燃焼熱で被熱処理物の予熱を行い、燃焼用バーナから排気される変成ガスを、変成ガス熱交換器で冷却、脱水し、冷凍脱水機でさらに冷却、脱水し、露点調節する構成である。この露点調節された変成ガスを、加熱域及び冷却域に送給し、低炭素鋼の無酸化処理用の炉気として使用する。
特開平11−83332号公報 特開2004−050223号公報 特開2007−319924号公報 特開平10−5993号公報 特許第4938410号公報 特公昭58−27323号公報
ところで、本発明者等は、ガスバーナの燃焼によって生じる変成ガスを炉内雰囲気ガスとして活用する技術を、グラファイト等の炭素質で形成されたマッフルを備え、しかも、搬送ローラを設けた鋼の熱処理炉、特に、鋼管の光輝熱処理、鋼材のろう付け等を行う鋼の熱処理炉に適用するための開発を鋭意進めたが、その過程で次のような問題点があるという知見を得た。
ガスバーナから排気される変成ガスは、窒素(N)以外に、一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO)、水素(H)が含まれている(例えば、特許文献6の第1表参照)。なお、変成ガスには、実際は、微量の水分(HO)、酸素(O)等も含まれている。
特に、完全燃焼に比較的近い燃焼によって生じる発熱型変成ガス(DXガス)の場合の成分比は、一酸化炭素は少なくなり二酸化炭素が増加する。また、比較的不完全燃焼で生じる吸熱型変成ガス(RXガス)の場合の成分比は、一酸化炭素は多くなり二酸化炭素は少ない。予熱における燃焼熱を十分得るためには、原料ガスを完全燃焼近くまで燃焼させた方がよく、その場合は、発熱型変成ガスが排気される。
このような発熱型変成ガスを、炉内雰囲気ガスとして、グラファイト等の炭素質で形成されたマッフルを備えた鋼の熱処理炉内に導入すると、変成ガス内に含まれる、二酸化炭素、水分は、それぞれマッフルのグラファイトと反応し、C+CO→2CO、C+HO→CO+Hのような化学変化で、一酸化炭素を生じる。この一酸化炭素は、還元性ガスであり、雰囲気ガスとして特に問題はない。
しかしながら、変成ガスにおいて二酸化炭素、水分の成分比が多いと、二酸化炭素、水分は、マッフルの炭素と反応マッフル材のグラファイトを消耗するだけでなく、さらに、鋼製の被熱処理物内の炭素、例えば、光輝熱処理、鋼材のろう付け等される鋼管内に含まれる炭素と反応し、C+CO→2CO、C+HO→CO+Hと化学変化を生じ、鋼管の脱炭現象が生じる。そのために、被熱処理物(鋼管等)内に含まれる適正な炭素の成分量に変化が生じ、その品質に悪影響を及ぼす。
一方、比較的不完全燃焼で生じる吸熱型変成ガスの場合は、不完全燃焼により燃焼熱が得られないという問題以外に、吸熱型変成ガスを炉内雰囲気ガスとして炉内に導入すると、吸熱型変成ガスがCOを比較的に多く含まれるので、被熱処理物に煤が多量に付着してしまうという問題が生じる。
本発明は、上記問題を解決することを目的とするものであり、特に、炉内雰囲気ガスとして、窒素ガス、アルゴンガス等の不活性ガスを使用することなく、ガスバーナの燃焼によって生じる変成ガスを、炉内を無酸化状態とする炉内雰囲気ガスとして活用し、しかも鋼製の被熱処理物の脱炭等、品質に悪影響を及ぼすことのないような鋼の熱処理炉を実現することを課題とする。
本発明は上記課題を解決するために、予熱室、加熱室及び冷却室が連続的に設けられており、加熱室には、マッフルを有し、該マッフル内で被熱処理物の熱処理が行われる鋼の熱処理炉であって、予熱室には、被熱処理物を予熱するガスバーナが配置されており、ガスバーナの燃焼によって生じる変成ガスは、CO吸収装置で二酸化炭素と水分が吸収されて、炉内雰囲気ガスとして加熱室に供給される構成であることを特徴とする鋼の熱処理炉を提供する。
マッフルはグラファイ材料で形成されており、予熱室、加熱室及び冷却室を通して、連続的に延びるローラハースが配置されており、該ローラハースは、加熱室のマッフル内を通過するように設けられており、被熱処理物は、ローラハースに載置されて加熱室のマッフル内を通過する際に熱処理が行われる構成とすることが好ましい。なお、グラファイトで形成されたマッフルを、「グラファイトマッフル」という。
変成ガスは、前記CO吸収装置において二酸化炭素が吸収される前に、水冷熱交換器で冷却され、さらに冷凍脱水機によって冷却及び脱水される構成とすることが好ましい。
CO吸収装置は、シリカゲル又はモレキュラーシーブ等を有するフィルタを備え、ガスバーナの燃焼によって生じる変成ガス中の二酸化炭素及び水分を吸収するものであることが好ましい。
CO吸収装置は、切り替えて使用可能な複数のCO吸着筒を有する構成とすることが好ましい。
本発明に係る鋼の熱処理炉よれば、窒素ガス、アルゴンガス等の不活性ガスを使用することなく、ガスバーナの燃焼によって生じる変成ガスを、炉内を無酸化状態とする炉内雰囲気ガスとして活用できるので、多大の経済的な効果が生じ、しかも鋼製の被熱処理物の脱炭等、品質に悪影響を及ぼすことがなく、熱処理が可能となる。
本発明に係る鋼の熱処理炉の実施例1の全体構成を示す図である。 上記実施例1の加熱室を説明する図であって、図1のA−A断面を示す図である。 上記実施例1の予熱室を説明する図であって、図1のB−B断面を示す図である。 本発明に係る鋼の熱処理炉の実施例2を説明する図であって、(a)は加熱室を示し、(b)は予熱室を示す図である。
本発明に係る鋼の熱処理炉を実施するための形態を実施例に基づき図面を参照して、以下説明する。
(全体構成)
図1は、本発明に係る鋼の熱処理炉の実施例1の全体構成を示す図である。この実施例1の鋼の熱処理炉1は、鋼の熱処理炉内に搬入された鋼製の被熱処理物が搬送される方向(以下、「搬送方向」という)に向けて、搬入テーブル2、前室4、予熱室3、加熱室6、水冷冷却室7、後室(出口室)8、及び搬出テーブル11等が、連続的に設けられている。
鋼の熱処理炉1には、ローラハース12が配置されている。ローラハース12は、搬送方向に一直線となるように連続的に配置された、搬送ローラ群13、14を備えている。
搬送ローラ群13は、前室4、予熱室3及び加熱室6を通して設けられ、搬送ローラ群14は、水冷冷却室7及び後室8を通して設けられている。搬送ローラ群13、14は、それぞれモータ18で駆動される。なお、前室4及び後室8には、それぞれ耐熱鋼製の複数のカーテン5が、搬送方向に間隔をおいて頂壁から揺動可能に吊持されている。
(加熱室)
加熱室6は、図1、図2に示すように、炉室21を備えている。炉室21は、断熱材から成る炉壁本体22によって、搬送方向に直交する断面視で、矩形に形成されている。
炉室21内には、図2に示すように、搬送方向に直交する断面視で矩形であり、グラファイトで形成されたマッフル23が配置されている。
搬送ローラ群13は、前室4から、予熱室3の後記するマッフル60及び加熱室6のマッフル23内を通して、搬送方向に直線的に延びるように設けられている。予熱室3のマッフル60及び加熱室6のマッフル23内において、搬送ローラ群13の上方に、それぞれ搬送空間31及び搬送空間32を有し、被熱処理物33は、搬送ローラ群13に載置されて、搬送空間31から搬送空間32を通して搬送される。
加熱室6のマッフル23内における、搬送ローラ群13の上方及び下方には、それぞれヒータ38が設けられている。ヒータ38は、マッフル23の側壁24及び炉壁本体22を通して設けられたブッシュ53で支持されている。ヒータ38で、被熱処理物33は加熱され、その処理目的(光輝熱処理、鋼材のろう付け等)に応じて熱処理される。
炉壁本体22の左右両側には、金属製の板材で形成されたボックス41が設けられている。搬送ローラ群13を構成する複数のローラ42(又は後記する回転軸43)は、マッフル23の左右の側壁24及び炉壁本体22を側方に向けて貫通し、かつ回転可能に支持されている。
複数のローラ42の少なくとも1つのローラ42の回転軸43(ローラ42と同心かつ一体の軸)の一端は、ボックス41を貫通し、被駆動用のスプロケット46が固定されている。被駆動用のスプロケット46は、モータ18によって駆動用のスプロケット47及びチェーン48等を介して駆動されるように構成されている。
ボックス41内において、複数のローラ42の回転軸43には、それぞれ連動用スプロケット49が固定されている。複数のローラ42の連動用のスプロケット49は、図示しない連動用チェーンで連動しており、被駆動用のスプロケット46がモータ18で駆動されると、連動用のスプロケット49及び連動用チェーンを介して搬送ローラ群13の複数のローラ42が駆動される。
ボックス41には、ガス供給管52が接続されており、炉内雰囲気ガスとして使用される後記する変成ガスが、このガス供給管52を通して供給される。変成ガスは、ヒータ38とブッシュ53の隙間等を通過してマッフル23内に入る。
(予熱室)
予熱室3は、図1、図3に示すように、加熱室6と略同じ構成であり、炉室56を備えている。炉室56は、断熱材から成る炉壁本体57によって、搬送方向に直交する断面視で矩形に形成されている。
炉室56内には、グラファイトで形成されたマッフル60が配置されている。マッフル60は、搬送方向に直交する断面視で矩形に形成されている。
予熱室3の炉壁本体57の左右両側には、加熱室6の場合と同様に、金属製の板材で形成されたボックス41が設けられている。加熱室6のボックッス41と予熱室3のボックッス41は、互いに連通又は一体に形成されている。
従って、ガス供給管52から加熱室6のボックッス41に供給された変成ガスは、予熱室3のボックッス41にも供給され、さらに加熱室6と同様に、予熱室3のマッフル60内にも供給されることとなる。なお、図示はしないが、予熱室3のボックッス41と加熱室6のボックッス41を互いに分離して設け、それぞれにガス供給管52を接続し、変成ガスを供給する構成としてもよい。
予熱室3のマッフル60内における、搬送ローラ群13の上方には、ヒータ38が設けられており、下方には、ガスバーナ70が設けられている。ガスバーナ70は、周知の構成のものを使用する。ガスバーナ70としては、いろいろな構成が考えられるが、一例として、ラジアントチューブバーナが使用される。
このガスバーナ70は、バーナ本体71、空気供給筒部81及び排気筒部82等を備え、バーナ本体71内に、原料ガス源から燃焼用の原料ガス(ブタン、プロパン等)を供給するとともに、排気筒部82の周囲に設けた空気供給筒部81から空気を採り入れてバーナ本体71内に供給する。
そして、バーナ本体71内において空気と混合された原料ガスを、点火手段、例えば、スパーク用電源から電圧を印加してスパークロッドで点火することにより燃焼させる。このガスバーナ70による燃焼熱で、予熱室3内に搬入される被熱処理物33が予熱される。この燃焼によって生じる変成ガスは、排気筒部82を通過し、採り入れる空気を予熱してガスバーナ70から排出される。
排気筒部82は、変成ガスの温度を40℃程度に下げる水冷熱交換器85に接続されている。水冷熱交換器85はさらに、ガス温度を5℃程度に下げて脱水を行う冷凍脱水機86に接続されている。
冷凍脱水機86は、変成ガスに含まれる二酸化炭素を吸収するCO吸着装置87に接続されている。CO吸着装置87は、さらに加熱室6に接続されている。なお、CO吸着装置87は、後記するシリカゲル等を使用するが、乾燥剤として変成ガスに含まれる水分も吸着する。
本発明に係る鋼の熱処理炉の特徴的な構成は、予熱室3に設けたガスバーナ70から排気された変成ガスを、冷凍脱水機86及びCO吸着装置87を順次通すことにより、変成ガスに含まれる二酸化炭素を低減、除去するとともに、水分も低減、除去してから、還元性の炉内雰囲気ガスとして加熱室6内に供給し、グラファイトマッフルのグラファイトと反応させ、無酸化状態で熱処理を可能とする、という新規性かつ進歩性を有する構成である。
なお、予熱室3、加熱室6及び水冷冷却室7は、互いに連通している。従って、CO吸着装置87は、加熱室6に加えて水冷冷却室7にも接続し、或いは水冷冷却室7だけに接続し、二酸化炭素が除去されて低減した変成ガスを、CO吸着装置87から予熱室3、加熱室6及び水冷冷却室7に行き渡るように供給する構成としてもよい。
CO吸着装置87は、切替弁88によって変成ガスの受け入れを切り替えることができる単数又は複数の吸着筒を備えている。この実施例1では、2つの吸着筒89を備えており、それぞれシリカゲル(silica gel、組成式SiO・nHO)等の乾燥剤有するフィルタを備えている。
シリカゲルは、多孔質構造(細孔構造)を持ち表面積が広いため、乾燥剤や触媒の担体として利用され、水分を吸着していても、加熱することで細孔内部の水分を蒸発させることにより再利用が可能である。
溶媒等の乾燥に用いられる乾燥剤の一種であるモレキュラーシーブ(商品名。molecular sieve)を有するフィルタを使用してもよい。モレキュラーシーブは、分子篩であり、水分を吸着したモレキュラーシーブは、真空状態にして加熱すると脱水し、再利用が可能である。
CO吸着装置87は、2つの吸着筒89を設け、切替弁88によって切り替え交互に使用することで、1つの吸着筒89が二酸化炭素を十分吸着して吸着性能が低減した際に、他の1つの吸着筒89に切り替える。
吸着性能が低減した吸着筒89は、図示はしないが接続されている真空吸引装置によって、吸着筒89内に吸収した二酸化炭素を吸引除去することで、CO吸着性能を再生する。また、加熱することで、その乾燥機能が復活し、再利用が可能である。
(作用)
以上の構成から成る実施例1の鋼の熱処理炉1の作用を、以下、説明する。被熱処理物33は、搬入テーブル2からローラハース12に載置され、前室4から予熱室3に搬入されて予熱される。
予熱された被熱処理物33は、加熱室6内に搬入され、搬送されながら600℃以上の鋼の熱処理目的に応じた所定の温度で、所要の熱処理が行われる。熱処理としては、例えば、鋼管等の光輝熱処理、鋼材のろう付け等である。
その後、被熱処理物33は、水冷冷却室7を通過して300℃程度に冷却され、後室8に搬入される。そして、後室8において、室温+20℃程度に冷却され、搬出テーブル11に取り出される。
予熱室3では、ガスバーナ70に原料ガス及び空気が供給されて燃焼し、この燃焼熱によって被熱処理物33は予熱される。ガスバーナ70における原料ガスの燃焼によって生じる変成ガスは、N、CO、CO、H、O、HO等を含んでおり、その排気温度は、およそ400℃程度である。
ガスバーナ70で発生し排気筒部82から排出される変成ガスは、排気筒部82から水冷熱交換器85に送られ、その温度が40℃程度に冷やされる。
さらに、変成ガスは、冷凍脱水機86に送られ、その温度が5℃程度に冷やされ、脱水が行われる。そして、変成ガスは、CO吸着装置87を通過し、二酸化炭素が吸着され、また水分も除去されて低減される。
このようにして、二酸化炭素及び水分が除去、低減された変成ガスの成分は、本出願人が実証試験を行った例では、CO:0.03%〜3%、CO:0.1%、H:0.03%〜3%、N:99.8%〜94.4%であり、露点(DP)は−50℃であった。
このような変成ガスが、炉内の不活性雰囲気を保つための炉内雰囲気ガスとして、加熱室6のボックス41から、マッフル23内に供給される。同様に、変成ガスが、予熱室3のボックス41から、マッフル60内にも供給される。
変成ガスは、二酸化炭素、水分は低減され、微小量の酸素等が含まれているが、そのほとんどは、窒素、一酸化炭素、水素のような還元ガスである。よって、変成ガスは、グラファイト材質のマッフルを工業的に消耗させることはない。
また、変成ガス内に微小量含まれる酸素は、マッフル23、60の内壁に接触して、2C+O→2COという反応を生じ、マッフル23、60内を低酸素雰囲気に保ち、被熱処理物33の酸化、脱炭を防止する。また、変成ガス内に微小量含まれる水分は、マッフル23の内壁に接触して、C+HO→CO+Hという反応を生じ、被熱処理物33の酸化、脱炭を防止する。
図4(a)、(b)は、上記鋼の熱処理炉の実施例2を説明する図である。この実施例2の熱処理炉90は、マッフルの構成において、上記実施例1の熱処理炉1とは若干異なるが、その他の構成及び作用等は同じである。実施例2において、上記実施例1と同じ構成については、同じ符号を付す。以下、実施例1と異なる構成を中心に説明する。
上記実施例1の熱処理炉1では、加熱室6及び予熱室3において、加熱室6の炉壁本体22及び予熱室の炉壁本体57の内側に沿って、マッフル23及びマッフル60を設けたが、この実施例2の熱処理炉90は、加熱室6及び予熱室3において、それぞれマッフルとして、後記するように、外マッフル25、63と内マッフル28、64を設ける構成とした。
即ち、加熱室6は、図4(a)に示すように、炉室21内には、グラファイトで、搬送方向に直交する断面視で矩形に形成されたマッフル(これを「外マッフル」という)25が配置されている。
外マッフル25の内部は、グラファイトで水平に形成された上部中間壁26と下部中間壁27によって仕切られ、上部中間壁26、下部中間壁27及び外マッフル25の左右の側壁29によって、内マッフル28が形成されている。外マッフル25内における、上部中間壁26の上方の上部空間36及び下部中間壁27の下方の下部空間37には、それぞれヒータ38が設けられている。
予熱室3は、図4(b)に示すように、炉室56内には、グラファイトで形成された外マッフル63が配置されている。外マッフル63は、搬送方向に直交する断面視で矩形に形成されている。外マッフル63の内部は、水平に設けられた上部中間壁61と下部中間壁62で区画され、上部中間壁61、下部中間壁62及び外マッフル63の側壁65によって、内マッフル64が形成されている。
予熱室3の外マッフル63における、上部中間壁61の上方の上部空間66には、ヒータ38が設けられている。ヒータ38は、外マッフル63の側壁65及び炉壁本体57を通して設けられたブッシュ53で支持されている。
予熱室3の外マッフル63における、下部中間壁62の下方の下部空間67には、ガスバーナ70が設けられている。ガスバーナ70は、実施例1と同様に、バーナ本体71、空気供給筒部81及び排気筒部82等を備えたラジアントチューブバーナが使用される。
搬送ローラ群13は、前室4から、予熱室3の内マッフル64及び加熱室6の内マッフル28内を通して、搬送方向に直線的に延びるように設けられている。予熱室3の内マッフル64及び加熱室6の内マッフル28内において、搬送ローラ群13の上方に、それぞれ搬送空間31及び搬送空間32を備えている。
被熱処理物33は、搬送ローラ群13のローラ42上に載置されて、予熱室3の搬送空間31に送られ、そこでガスバーナ70で予熱され、さらに搬送空間32に送られ、そこでヒータ38で加熱され、その処理目的(光輝熱処理、鋼材のろう付け等)に応じて熱処理される。
加熱室6において、ガス供給管52を通してボックス41内に供給された変成ガスは、ヒータ38とブッシュ53との間隙を通過して外マッフル25内に入り、さらに、図示はしないが、外マッフル25と内マッフル28を連通する孔を通過して、内マッフル28内に入る。予熱室3においても加熱室6と同様に、ボックス41内に供給された変成ガスは、外マッフル63内に入り、さらに内マッフル64内に入る。
以上、本発明に係る鋼の熱処理炉を実施するための形態を実施例に基づいて説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない。
本発明に係る鋼の熱処理炉は、ショックアブソーバ等の自動車部品の光輝熱処理、鋼材のろう付け等、鋼材又は鋼材から製造された製品の、それぞれ所要の目的に沿った熱処理に適用可能である。
なお、予熱炉のガスバーナから排気された変成ガスをCO吸着装置で二酸化炭素、水分を低減して、炉内雰囲気ガスに適用する技術は、ベルト(メッシュベルト)による搬送手段を備えた鋼の熱処理炉、金属マッフルを有する鋼の熱処理炉、ガスバーナを加熱炉に設けた鋼の熱処理炉、又はガスバーナを予熱炉及び加熱炉に設けた鋼の熱処理炉等にも、適用可能である。
1 鋼の熱処理炉
2 搬入テーブル
3 予熱室
4 前室
5 カーテン
6 加熱室
7 水冷冷却室
8 後室
11 搬出テーブル
12 ローラハース
13、14 搬送ローラ群
18 モータ
21 加熱室の炉室
22 加熱室の炉壁本体
23 加熱室のマッフル
24 マッフルの側壁
25 加熱室の外マッフル
26 加熱室の上部中間壁
27 加熱室の下部中間壁
28 加熱室の内マッフル
29 外マッフルの左右の側壁
31 予熱室の搬送空間
32 加熱室の搬送空間
33 被熱処理物
36 加熱室のマッフル内の上部空間
37 加熱室のマッフル内の下部空間
38 ヒータ
41 ボックス
42 ローラ
43 ローラの回転軸
46 被駆動用のスプロケット
47 駆動用のスプロケット
48 チェーン
49 連動用のスプロケット
52 ガス供給管
53 ブッシュ
56 予熱室の炉室
57 予熱室の炉壁本体
60 予熱室のマッフル
61 予熱室の上部中間壁
62 予熱室の下部中間壁
63 予熱室の外マッフル
64 予熱室の内マッフル
65 外マッフルの側壁
66 予熱室の外マッフルの上部空間
67 予熱室の外マッフルの下部空間
70 ガスバーナ
71 バーナ本体
81 空気供給筒部
82 排気筒部
85 水冷熱交換器
86 冷凍脱水機
87 CO吸着装置
88 切替弁
89 吸着筒
90 熱処理炉

Claims (5)

  1. 予熱室、加熱室及び冷却室が連続的に設けられており、加熱室には、マッフルを有し、該マッフル内で被熱処理物の熱処理が行われる鋼の熱処理炉であって、
    予熱室には、被熱処理物を予熱するガスバーナが配置されており、
    ガスバーナの燃焼によって生じる変成ガスは、CO吸収装置で二酸化炭素と水分が吸収されて、炉内雰囲気ガスとして加熱室に供給される構成であることを特徴とする鋼の熱処理炉。
  2. マッフルはグラファイト材料で形成されており、予熱室、加熱室及び冷却室を通して、連続的に延びるローラハースが配置されており、該ローラハースは、加熱室のマッフル内を通過するように設けられており、被熱処理物は、ローラハースに載置されて加熱室のマッフル内を通過する際に熱処理が行われる構成であることを特徴とする請求項1に記載の鋼の熱処理炉。
  3. 変成ガスは、前記CO吸収装置において二酸化炭素が吸収される前に、水冷熱交換器で冷却され、さらに冷凍脱水機によって冷却及び脱水される構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載の鋼の熱処理炉。
  4. CO吸収装置は、シリカゲル又はモレキュラーシーブを有するフィルタを備え、ガスバーナの燃焼によって生じる変成ガス中の二酸化炭素及び水分を吸収する構成であることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の鋼の熱処理炉。
  5. CO吸収装置は、切り替えて使用可能な複数のCO吸着筒を有する構成であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の鋼の熱処理炉。
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