JP2014072935A - 交流電動機のpwm制御法および駆動システム - Google Patents

交流電動機のpwm制御法および駆動システム Download PDF

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Abstract

【課題】
本発明は、インバータ装置による電動機駆動システムにおいて、インバータ装置のスイッチング損失は増加させずにモータ損失を低減するモータ駆動システム、電力変換装置およびモータの制御方法を提供する。
【解決手段】
交流電動機と、三相電圧指令信号をキャリア信号によってパルス幅変調するPWM信号制御部と、パルス幅変調されたゲート信号により駆動される電力変換器と、を備えた交流電動機の駆動装置において、前記交流電動機を駆動するための三相電圧指令信号を生成する指令電圧作成手段を備え、前記指令電圧作成手段は、キャリア周波数と基本波電圧指令から生成されるPWM波形の高調波成分に対して、前記高調波成分の周波数分布をキャリア周波数近傍に分散させたPWM波形で交流電動機を制御することを特徴とした電動機駆動システム。

【選択図】 図1

Description

本発明は、交流電動機の駆動システムに関し、特に電力変換装置で電動機を可変駆動する際に発生する電動機損失を低減することに好適なPWM波形を実現する制御方法および駆動システムに関するものである。
一般に交流電動機(以下、モータと称す)を可変速駆動するためには、直流電力を任意の周波数と電圧に変換する電力変換装置(以下、インバータ装置と称す)が用いられる。そのインバータ装置は、半導体スイッチング素子を用いた主回路と前記スイッチング素子を制御する制御器から構成され、前記スイッチング素子を任意のキャリア周波数でパルス幅変調制御(以下、PWM制御と称する)することにより、モータへの印加電圧および周波数を制御し、モータの可変速駆動を行っている。
しかしながら、モータをインバータ装置で可変速駆動すると、PWM制御のキャリア高調波によって、モータの固定子や回転子鉄心および導体で発生する損失が増加し、モータ効率が低下する場合がある。このモータで発生するキャリア高調波の損失は、キャリア周波数の増加に伴って減少することが知られているが、従来のPWM制御においてキャリア周波数の増加はインバータ装置のスイッチング損失の増加につながるため、キャリア周波数を十分高くすることができない場合が多い。
このため、インバータ装置によるモータ駆動システムにおいては、インバータ装置のスイッチング損失を低減するとともにモータ電流の高調波を抑制することで、インバータ損失とモータ損失を低減するような制御技術の開発が必要である。
インバータ装置のスイッチング損失を低減する手法に関しては、二相変調方式が三相インバータのスイッチング損失を低減する方式として広く知られている。二相変調方式は三相のうち二相をスイッチング制御し残り一相はスイッチングしない方式で、正弦波PWM方式と比べスイッチング回数は2/3となるため、スイッチング損失を低減できる。例えば、特許文献1に記載されているように、インバータ装置の負荷率に応じてインバータ損失が最小となるよう制御する2アーム変調方式のPWM制御方法がある。
また、モータの電流脈動を抑制する手法に関し、特許文献2および特許文献3に公開された技術がある。
特許文献2は、モータを駆動するための駆動電流に含まれる駆動周波数の3n次高調波電流を検出し、その高調波電流を打ち消すように目標電圧を補正することで高調波電流によるモータ損失を低減する。また、特許文献3は、電圧の基本波信号に特定の低次高調波を意図的に重畳させることで、スイッチング回数を低下させずに、特定の周波数のトルク脈動を消去または低減する。
また、本技術分野の基本波電圧に特定の高調波を重畳する技術として、特許文献4に特許化された技術がある。この特許公報には、PWM搬送波で変調する変調波の基本波となる正弦波に奇数の高次高調波を重畳した波形とするとともに、バッテリーの電圧とインバータの出力電圧応じて高次高調波を重畳する割合を連続的に変化させることを特徴とするモータ駆動装置と記載されている。
特開平6−233546号公報 特開2004−80975号公報 特開2011−35991号公報 特許第4422567号公報
特許文献1は、2アーム変調方式のPWM制御において、各相アーム出力電圧の飽和を指定する各飽和区間をインバータの出力電圧と出力電流とのなす力率角に応じてそれぞれ同一角度移動修正するものである。しかしながら、二相変調方式はインバータの装置のスイッチング損失を低減することはできるが、必ずしもモータ損失を低減する効果は得られない。むしろ、モータ電流が歪み、モータ損失が増加する恐れがある。
特許文献2は、三相6線式のモータ等において従来のPWM制御ではモータの駆動電流に3n次の高調波( モータ駆動電流の周波数の3 n 倍の高調波) が打ち消されないため、その3n次高調波電流を検出し、その高調波電流を打ち消すように目標電圧を補正することで、高調波電流によるモータ損失を低減するものである。しかしながら、開示された方法は、モータ構造によって生じる高調波電流を低減する手法であり、従来のPWM制御のキャリア高調波によって生じるモータ損失を低減するものではない。また、検出した高調波電流の周波数成分を打ち消すような電圧を出力するためにはインバータのスイッチング回数もそれ相応に多く必要になり、インバータ損失が増加する恐れがある。また、高調波電流を検出するためには、高性能な電流センサを用いる必要がある、といった問題もある。
特許文献3は、スイッチング回数を低減しつつ電流脈動を抑制する方式として、電圧の基本波信号に高調波成分を意図的に重畳させ、特定の周波数のトルク脈動を消去または低減するものである。しかし、開示された方法は、特定の低次高調波の消去または低減が可能であるが、消去・低減した次数以外の高調波電流が増加することが知られている。そのため、特定の低次高調波を消去または低減することが必ずしもモータ損失の低減につながらない場合がある。また、スイッチング損失を低減するためにはスイッチング回数を下げる必要があるが、スイッチング回数を低下させると電流脈動が増大し、これに伴うモータの脈動トルクや騒音が大きくなる問題が生じる恐れがあり、あまり許容することができない。
特許文献4は、PWM搬送波で変調する変調波の基本波となる正弦波に奇数の高次高調波を重畳した波形とするとともに、バッテリーの電圧とインバータの出力電圧応じて高次高調波を重畳する割合を連続的に変化させるものである。しかしながら、開示された方法は、PWMインバータによるモータ駆動システムにおいて、電圧利用率を向上させ、かつ高回転、高トルク領域まで連続したトルク制御を目的とした手法であり、PWM制御時のモータ損失を低減するのに好適な高調波電圧の重畳とはならない。
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、インバータ装置によるモータ駆動システムにおいて、インバータ装置のスイッチング損失は増加させずにモータ損失を低減するモータ駆動システム、電力変換装置およびモータの制御方法を提供することにある。
上記課題を達成するために、例えば、特許請求の範囲に記載に構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、本発明は、交流電動機と、三相電圧指令信号をキャリア信号によってパルス幅変調するPWM信号制御部と、パルス幅変調されたゲート信号により駆動される電力変換器と、を備えた交流電動機の駆動装置において、前記交流電動機を駆動するための三相電圧指令信号を生成する指令電圧作成手段を備え、前記指令電圧作成手段は、キャリア周波数と基本波電圧指令から生成されるPWM波形の高調波成分に対して、前記高調波成分の周波数分布をキャリア周波数近傍に分散させたPWM波形で交流電動機を制御することを特徴とする。
また、上記とは別の例を挙げるならば、本発明の交流電動機の駆動装置において、交流電動機と、三相電圧指令信号をキャリア信号によってパルス幅変調するPWM信号制御部と、パルス幅変調されたゲート信号により駆動される電力変換器と、を備えた交流電動機の駆動装置において、前記交流電動機を駆動するための三相電圧指令信号を生成する指令電圧作成手段を備え、前記指令電圧作成手段は、基本波電圧指令とは異なる電圧成分を電圧指令に加算し、前記異なる電圧成分の加算量によって前記交流電動機の損失を低減させる手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、インバータ装置のスイッチング損失は増加させずにPWM制御によって発生するモータ損失を低減することが可能になる。
本発明の第1の実施形態におけるモータ駆動システムの全体制御ブロック図の例。 従来のPWM制御を実施した場合の高調波電圧成分の周波数分布の例。 本発明の第1の実施形態におけるキャリア高調波制御部の機能ブロック図の例。 従来のPWM制御を実施した場合における変調率とPWMキャリア周波数近傍の高調波電流成分の比との関係図の例。 本発明の第1の実施形態における変調率とPWMキャリア周波数近傍の高調波電流成分の比との関係図の例。 本発明の第2の実施形態におけるモータ駆動システムの全体制御ブロック図の例。 本発明の第2の実施形態における高調波電圧生成器の機能ブロック図の例。 本発明の第2の実施形態において比例係数Kuの設定値とモータ損失の関係の例。 本発明の第3の実施形態における高調波電圧生成器の機能ブロック図の例。 本発明の第4の実施形態におけるモータ駆動システムの全体制御ブロック図の例。 本発明の第4の実施形態における高調波電圧生成器の機能ブロック図の例。 本発明の第5の実施形態における高調波電圧生成器の機能ブロック図の例。 本発明の第6の実施形態におけるモータ駆動システムの全体制御ブロック図の例。 交流電動機の駆動システムの異なる運転状態において、比例係数Kuの設定値とモータ損失の関係の例。 本発明の第7の実施形態におけるモータ駆動システムの全体制御ブロック図の例。 本発明の第8の実施形態におけるモータ駆動システムの全体制御ブロック図の例。 本発明の第9の実施形態におけるモータ駆動システムの全体制御ブロック図の例。 本発明の第10の実施形態におけるモータ駆動システムの全体制御ブロック図の例。 本発明の第11の実施形態におけるモータ駆動システムの全体制御ブロック図の例。 本発明の第11の実施形態における損失推定演算器の機能ブロック図の例。 本発明の第11の実施形態における評価関数Hと高調波損失の関係の例。 本発明の第11の実施形態における損失推定演算器の機能ブロック図の例。 本発明の第12の実施形態におけるモータ駆動システムの全体制御ブロック図の例。
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。なお、同一の要素については、全ての図において、原則として同一の符号を付している。また、同一の機能を有する部分については、説明を省略する。
図1は本発明の第1の実施形態による交流電動機の駆動システムの構成図である。本システムは、制御対象である交流電動機103、交流電動機103に接続された負荷器104、交流電動機103を駆動する電力変換器102、および電力変換器102を制御する制御装置101から構成される。第1の実施形態は、特徴として、制御装置101は、PWM制御時のキャリア高調波によるモータ損失を低減するためのキャリア高調波制御部111を備える。該キャリア高調波制御部111は、PWM電圧波形のキャリア高調波成分をキャリア周波数近傍に分散するよう電力変換器102を制御することで高調波電流を低減しモータ損失を低減させる。
図1の構成図を、さらに詳しく説明する。図1において、電力変換器102は、電流検出部121による交流電流検出値Iu、Iwと回転速度検出部122による交流電動機103の回転電気角周波数ωrを基に、制御装置101により制御される。なお、図1の電流検出部121では2相検出による交流電流検出の構成としているが、3相検出としてもよい。また、相電流センサを用いず、電力変換器102の過電流保護用に取り付けられた直流抵抗を流れる電流値から推定される交流電流値を用いてもよい。また、図1の交流電動機の回転速度検出部122による交流電動機103の回転電気角周波数ωrを用いない、速度センサレスおよび位置センサレスの構成としてもよい。トルク指令発生器105は、交流電動機へのトルク指令Tm*を発生する、制御装置101の上位に位置する制御器である。制御装置101は、トルク指令発生器105のトルク指令Tm*に基づき、交流電動機103の発生トルクを制御する。制御装置101では、ベクトル演算器112にて交流電動機103の交流電流検出値である前記交流電流検出値Iu、Iwを、制御位相θdに基づき、トルク電流成分(q軸電流成分)と励磁電流成分(d軸電流成分)に分離して、それぞれの電流制御を行う。電流制御の結果、回転座標軸であるdq軸上の電圧指令Vd*ならびにVq*が演算され、それらを極座標変換器113にて、電圧振幅指令V1と電圧位相指令δに変換している。また、ベクトル演算器112にて、交流電動機の駆動周波数ω1も演算され、位相演算部114へと出力される。前記制御位相θdは、前記交流電動機の駆動周波数ω1を入力とし、位相演算部114で演算される。さらに加算器131において、前記電圧指令位相δを前記制御位相θdに加算して、電圧位相θvを出力する。前記電圧振幅指令V1は、前記電圧位相θvに基づき、三相座標変換器115において三相交流電圧指令Vu*、Vv*、Vw*に変換される。キャリア高調波制御部111では、前記三相交流電圧指令Vu*、Vv*、Vw*を入力とし、PWM電圧波形のキャリア高調波成分がキャリア周波数近傍に分散する三相電圧指令Vu**、Vv**、Vw**を出力する。前記電圧指令Vu**、Vv**、Vw**は、パルス幅変調(PWM)信号制御器116によって、電力変換器102を駆動するPWMパルス信号に変換される。PWM信号制御器116では、任意のキャリア波の位相θfcより三角波を生成し、その大きさと、前記三相交流電圧指令Vu**、Vv**、Vw**それぞれとの大小比較を行い、パルス幅変調が実施される。なお、キャリア高調波制御部111を除けば、一般的なPWM制御による交流電動機の駆動システムの構成である。
次に、本実施形態におけるモータ損失低減手段について、図2、図3を用いて説明する。
本発明は、キャリア高調波制御部111において、三相交流電圧指令Vu*、Vv*、Vw*を入力とし、PWM制御時のキャリア高調波によるモータ損失を低減するのに好適な三相交流電圧指令Vu**、Vv**、Vw**を生成する電圧波形生成方法であって、キャリア周波数と基本波電圧指令から生成されるPWM波形の高調波成分に対して、前記高調波成分の周波数分布をキャリア周波数近傍に分散させるPWM波形をインバータ電圧波形として生成する波形生成方法である。
図2に、従来のPWM制御を実施した場合の高調波電圧成分の周波数分布を示す。図2において、高調波電圧成分は、交流電動機の駆動周波数をfr、PWMキャリア周波数をfcとすると、該キャリア周波数fc近傍のfc−2・frとfc+2・frに高調波電流成分が大きく生じることがわかっている。
図3は、本発明による第1の実施形態のキャリア高調波制御部111のブロック構成図である。キャリア高調波制御部111は、高調波電圧演算器211、キャリア高調波電圧分散演算器212、および三相電圧演算器213から構成される。前記高調波電圧演算器211にて、PWM信号制御器116から出力されたキャリア周波数fcと、三相交流電圧指令Vu*、Vv*、Vw*から、駆動周波数frの電圧成分とPWM制御時の主な高調波電圧成分であるfc+2・fr、fc−2・fr、2・fc+fr、および2・fc−frの高調波電圧成分を演算する。さらに、キャリア高調波電圧分散演算器212にて、前記fc+2・frまたはfc−2・frの高調波電圧成分を、fc+4・frまたはfc−4・frに分配させたPWM波形を演算する。なお、前記駆動周波数frの電圧成分と、前記2・fc+frと2・fc−frの高調波電圧成分については前記高調波電圧演算器211にて演算された電圧成分をできるだけ変えないようなPWM波形とする。そして、三相電圧演算213にて、前記キャリア高調波電圧分散演算器212にて演算された前記駆動周波数frの電圧成分とfc+2・fr、fc−2・fr、fc+4・fr、fc−4・fr、2・fc+fr、および2・fc−frの各高調波電圧成分を持つPWM波形から三相交流電圧指令Vu**、Vv**、Vw**を演算する。
以上説明したように、本実施例によれば、PWM電圧波形のキャリア高調波成分fc+2・frおよびfc−2・frを、キャリア周波数近傍fc+4・frおよびfc−4・frに分散させた三相交流電圧指令を生成することで、PWM制御時のモータ電流に含まれる高調波電流成分が低減でき、モータ損失が低減できる。
また、図4に、従来技術によるPWM電圧波形の、前記fc+2・frまたはfc−2・frの高調波電圧成分yと、前記fc+4・frまたはfc−4・frの高調波電圧成分xの比x/yを縦軸とし、前記PWM電圧波形の変調率を横軸としてプロットしたグラフを示す。図において、前記高調波電圧成分の比x/yは0.2未満と、前記fc+2・frまたはfc−2・frの高調波電圧成分yが大きいことがわかる。
それに対して、図5は、本発明によるPWM電圧波形の、前記fc+2・frまたはfc−2・frの高調波電圧成分yと、前記fc+4・frまたはfc−4・frの高調波電圧成分xの比x/yを縦軸とし、前記PWM電圧波形の変調率を横軸としてプロットしたグラフである。前記高調波電圧成分の比x/yを0.4以上にすることができている。
以上説明したように、本実施例によれば、前記fc+2・frまたはfc−2・frの高調波電圧成分yと前記fc+4・frまたはfc−4・frの高調波電圧成分xの比x/yを0.4以上とするPWM電圧波形が実現でき、キャリア高調波によるモータ損失を低減することができるようになる。
次に、本発明の第2の実施形態について、図6、図7、および図8を用いて説明する。
第1の実施形態では、キャリア周波数fc近傍の高調波成分を分散させる交流電動機の駆動システムについて説明した。これに対して、第2の実施形態は、基本波電圧指令とは異なる電圧成分を電圧指令に加算し、その異なる電圧成分の加算量を好適に設定することでモータの損失を低減することを目的としている。
図6は、本発明の第2の実施形態による交流電動機の駆動システムの構成図である。図1に示す第1の実施形態と比較して、構成の相違部分のみを説明する。図6において、本モータ損失低減手段151を、図1のキャリア高調波制御部111の代わりに用いることで、第2の実施例が実現できる。
モータ損失低減手段151では、三相交流電圧指令Vu*、Vv*、Vw*と電圧位相θvを入力し、モータ損失を低減するのに好適な三相交流電圧指令Vu**、Vv**、Vw**を生成し、PWM信号制御器116へ出力する。モータ損失低減手段151の内部は、高調波電圧生成器152、U相加算高調波電圧Vhu*の振幅調整器153、V相加算高調波電圧Vhv*の振幅調整器154、W相加算高調波電圧Vhw*の振幅調整器155、加算器156、加算器157、および加算器158から構成される。
図7は前記高調波電圧生成器152のブロック構成図である。該高調波電圧生成器152はU相加算高調波電圧生成器161、V相加算高調波電圧生成器162、およびW相加算高調波電圧生成器163から構成される。前記高調波電圧生成器152では、電圧位相θvに基づいて、三相交流電圧指令Vu*、Vv*、Vw*のそれぞれに同期し、それら電圧指令の周波数の任意の整数倍の周波数の電圧成分Vhu*、Vhv*、Vhw*を出力する。該記高調波電圧成分Vhu*、Vhv*、Vhw*は、三相交流電圧指令Vu*、Vv*、Vw*それぞれと同期していない場合、特定の高調波の含有率が大きくなってしまう可能性があり、あまり望ましくない。
さらに、U相加算高調波電圧の振幅調整器153、V相加算高調波電圧の振幅調整器154およびW相加算高調波電圧の振幅調整器155にて、前記電圧成分Vhu*、Vhv*、Vhw*はそれぞれKu倍、Kv倍、およびKw倍され、交流電圧成分Vhu**、Vhv**およびVhw**を出力する。さらに、加算器156では、前記U相交流電圧指令Vu*に基本波電圧指令と異なる電圧成分Vhu**を加算し、U相交流電圧指令Vu**を出力する。また、加算器157では、前記V相交流電圧指令Vv*に前記基本波電圧指令と異なる電圧成分Vhv**を加算し、V相交流電圧指令Vv**を出力する。加算器158では、前記W相交流電圧指令Vw*に前記基本波電圧指令と異なる電圧成分Vhw**を加算し、W相交流電圧指令Vw**を出力する。
次に、本実施例の動作について説明する。
第2の実施例では、図6に示すように、ベクトル演算から得た電圧振幅指令V1を振幅とする三相交流電圧指令Vu*、Vv*、Vw*に、モータ損失を低減させるための高調波電圧成分Vhu**、Vhv**、Vhw**を加算したものをPWM信号制御器116へと出力する。さらに、U相加算高調波電圧の振幅調整器153、V相加算高調波電圧の振幅調整器154およびW相加算高調波電圧の振幅調整器155の各比例係数Ku、Kv、Kwの設定値を変更することで、三相交流電流指令に加算する高調波電圧成分Vhu**、Vhv**、Vhw**の電圧振幅を変更することができる。このとき、前記高調波電圧成分Vhu**、Vhv**、Vhw**は波形の対称性の観点から、同一振幅、同一周波数の三相対称の電圧波形であることが望ましい。また、Vhu**、Vhv**、Vhw**は、電圧位相θvに基づき、三相交流電圧指令Vu*、Vv*、Vw*それぞれの位相に同期し、前記電圧指令の周波数の任意の整数倍の周波数をとることで、特定の高調波成分を消去または低減することが可能となる。
また、本実施例では、電圧位相θvに基づき、三相交流電圧指令Vu*、Vv*、Vw*それぞれの位相に同期した高調波電圧Vhu*、Vhv*、Vhw*を演算したが、前記三相交流電圧指令Vu*、Vv*、Vw*から各電圧位相に同期した高調波電圧を演算することもできる。例えば、前記三相交流電圧指令Vu*、Vv*、Vw*の瞬時電圧指令値の最大値と最小値を求め、それらの和を2分の1した値を前記三相交流電圧指令に加算する高調波電圧Vhu*、Vhv*、Vhw*としてもよい。
図8は、本発明の第2の実施形態によるPWM制御において、任意の回転周波数で交流電動機を駆動しているときに、前記比例係数Kuの設定値をパラメータとして、モータ損失との関係を表したグラフである。前記比例係数Kuの値に応じて、モータ損失が変化することを、実機試験より確認している。。また、モータ損失の低減効果を最大化できるKu設定値が存在する。なお、前記比例係数KvおよびKwの設定値を変更した場合も同様にモータ損失が最小となるKの設定値が存在する。このように、高調波電圧加算によるモータ損失低減効果が得られる比例係数Ku、Kv、Kwを設定することで、モータ損失を低減するPWM波形が実現できるようになる。
以上説明したように、本実施例によれば、基本波電圧指令とは異なる電圧成分を電圧指令に加算し、その異なる電圧成分の加算量を好適に設定することでモータの損失を低減することができる。
次に、本発明の第3の実施形態について、図9を用いて説明する。
図9は、本発明による第3の実施形態の高調波電圧生成器152bのブロック構成図である。図6に示す第2の実施形態と比較して、構成の相違部分のみを説明する。図9の本発明における高調波電圧生成器152bを、図6の高調波電圧生成器152の代わりに用いることで、第3の実施例が実現できる。
図9は、U相加算高調波電圧生成器161b、V相加算高調波電圧生成器162b、W相加算高調波電圧生成器163bおよび比例係数乗算器164bから構成される。U相加算高調波電圧生成器161bは、電圧位相θvに基づいて、U相交流電圧指令Vu*に同期し、前記電圧指令Vu*の周波数の任意の整数倍の周波数の電圧成分をn個出力する。なお、nは任意の数とする。これらn個の異なる周波数の電圧成分をそれぞれ任意の比例係数K2、K3、K4、・・・、およびKnによって係数倍し、これらの総和をU相加算高調波電圧Vhu*として出力させる。V相加算高調波電圧Vhv*、W相加算高調波電圧Vhw*についても同様にして演算される。なお、図9の比例係数乗残器164bの比例係数K2、K3、K4、・・・、およびKn(nは整数)は、U相加算高調波電圧Vhu*を正弦波以外の、例えば方形波や三角波などの、任意の形状の高調波電圧波形を生成するためのものであり、モータ損失を低減するための前記Vhu**の振幅設定は第2の実施形態と同様、U相加算高調波電圧の振幅調整器153にて実施する。
以上説明したように、本実施例によれば、前記交流電圧指令周波数の任意の整数倍の周波数とする高調波電圧で、異なる周波数の電圧を複数個合成し、該電圧成分の加算量を好適に設定し、前記三相交流電圧指令Vu*、Vv*、Vwに加算することによって、第2の実施形態よりもさらにモータ損失を低減させるPWM波形が実現できるようになる。
次に、本発明の第4の実施形態について図10、図11を用いて説明する。
図10は、本発明による第4の実施形態による交流電動機の駆動システムの構成図である。図6に示す第2の実施形態と比較して、構成の相違部分のみを説明する。図10において、本発明におけるモータ損失低減手段151bを図6のモータ損失低減手段151の代わりに用いることで、第4の実施例が実現できる。
第2の実施形態では、ベクトル演算から得た電圧振幅指令V1*を振幅とする三相交流電圧指令Vu*、Vv*、Vw*それぞれに同期させた高調波電圧成分Vhu**、Vhv**、Vhw**を生成し、それらの加算量によってモータ損失が低減できる交流電動機の駆動システムについて説明した。
これに対して、第4の実施形態は、図11に示したような、三相交流電圧指令Vu*、Vv*、Vw*に加算する基本波電圧と異なる電圧成分を、基本波電圧に同期し、基本波電圧周波数の3の倍数かつ奇数倍の周波数とすることで、前記三相交流電圧指令Vu*、Vv*、Vw*それぞれに加算する基本波電圧と異なる電圧成分を同一の電圧波形と用いることができる。
以上説明したように、本実施例によれば、基本波電圧と異なる電圧成分を基本波電圧周波数の3の倍数かつ奇数倍の周波数とすることで、三相交流電圧指令Vu*、Vv*、Vw*それぞれに加算する高調波電圧に同一の電圧波形を用いることができ、第2の実施形態より簡易な制御構成でモータ損失の少ないPWM波形が実現できるようになる。
次に、本発明の第5の実施形態について、図12を用いて説明する。
図12は、本発明による第5の実施形態の高調波電圧生成器152dのブロック構成図である。図10に示す第4の実施形態と比較して、構成の相違部分のみを説明する。図10において、図12の本発明における高調波電圧生成器152dを、図11の高調波電圧生成器152cの代わりに用いることで、第5の実施例が実現できる。
図12は、3m次高調波電圧生成器165dおよび比例係数掛算器164dから構成される。3m次高調波電圧生成器165dは、電圧位相θvに基づいて、U相交流電圧指令Vu*に同期し、前記電圧指令Vu*の周波数の3の倍数かつ奇数倍の周波数とする電圧成分をn個出力する。なお、nは任意の数とする。これらn個の異なる周波数の電圧成分をそれぞれn個の任意の比例係数K3、K9、K15、・・・、およびK3m(mは奇数)によって係数倍し、これらの総和を三相交流電圧指令加算高調波電圧Vh*として出力させる。なお、図12の比例係数乗残器164dのn個の比例係数K3、K9、K15、・・・、およびK3m(mは奇数)の設定によって、三相交流電圧指令加算高調波電圧Vh*は任意の3次調波電圧を生成することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、前記三相交流電圧指令Vu*、Vv*、Vw*の基本波電圧周波数の3の倍数かつ奇数倍の周波数とする高調波電圧において、異なる周波数の前記高調波電圧を複数個合成し、該電圧成分Vh*の加算量を好適に設定し、前記三相交流電圧指令Vu*、Vv*、Vwに加算することによって、第4の実施形態よりもさらにモータ損失を低減させるPWM波形が実現できるようになる。
次に、本発明の第6の実施形態について、図13、図14を用いて説明する。
図13は、本発明による第6の実施形態の交流電動機の駆動システムの構成図である。図6に示す第2の実施形態と比較して、構成の相違部分のみを説明する。図13において、本モータ損失低減手段151cを図6のモータ損失低減手段151の代わりに用いることで、第6の実施例が実現できる。該モータ損失低減手段151cは、高調波電圧生成器152、比例係数K算出テーブル器171、U相加算高調波電圧Vhu*の振幅調整器172、V相加算高調波電圧Vhv*の振幅調整器173、W相加算高調波電圧Vhw*の振幅調整器174、加算器156、加算器157、および加算器158から構成される。
図6の第2の実施形態のモータ損失低減手段151では、U相、V相、およびW相の加算高調波電圧の各振幅調整器の比例係数Ku、Kv、Kwは、モータ損失を低減する設定値(固定値)であったのに対し、図13の本実施例では、電圧振幅指令V1*に応じてU相加算高調波電圧の振幅調整器172の比例係数Ku、V相加算高調波電圧の振幅調整器173の比例係数Kv、およびW相加算高調波電圧の振幅調整器174の比例係数Kwを変更する。
比例係数K算出テーブル器171は、電圧振幅指令V1*に応じて、比例係数Ku、Kv、Kwの値を出力する。前記比例係数Ku、Kv、Kwは、あらかじめ実機試験や解析シミュレーションなどを用いてモータ損失を低減するのに好適な値を算出し、テーブルデータとして設定しておく。
図14は、交流電動機の駆動システムの異なる運転状態において、基本波電圧とは異なる電圧成分の比例係数Ku(またはKv、またはKw)の設定値とモータ損失との関係を表したグラフである。図14において、運転状態1から運転状態2に変わると、モータ損失を低減する比例係数Kuの最適値がKa1からKb2に変わる。運転状態2において、前記比例係数Kuが前期Ka1の設定でもモータ損失を低減する効果は望めるが、前記Kb2に変更することで、さらなるモータ損失の低減が実現可能となる。なお、本実施形態の交流電動機の駆動システムにおいて、運転状態1から運転状態2への変化は、例えば、PWM信号の変調率の変化、前記交流電動機の駆動周波数の変化、電力変換器の直流電圧の変化、および交流電動機の負荷の変化によって起こる。
以上説明したように、本実施例によれば、電圧振幅指令V1*に応じて基本波電圧指令に加算する高調波電圧の振幅を変更することで、運転動作状態に応じたモータ損失低減効果の向上が実現できるようになる。また、本発明は、第3の実施形態、第4の実施形態および第5の実施形態の場合についても同様に電圧振幅指令V1*に応じて各振幅調整器の比例係数を変更するテーブル器を設けることで実施可能である。
次に、本発明の第7の実施形態について、図15を用いて説明する。
図15は、本発明による第7の実施形態による交流電動機の駆動システムの構成図である。図6に示す第2の実施形態と比較して、構成の相違部分のみを説明する。図15において、本発明におけるモータ損失低減手段151dを、図6のモータ損失低減手段151の代わりに用い、直流電圧Edcを検出する手段107を備えることで、第7の実施例が実現できる。前記モータ損失低減手段151dは、高調波電圧生成器152、比例係数K算出テーブル器171d、U相加算高調波電圧Vhu*の振幅調整器172d、V相加算高調波電圧Vhv*の振幅調整器173d、W相加算高調波電圧Vhw*の振幅調整器174d、加算器156、加算器157、および加算器158から構成される。
図15の本実施例では、直流電圧検出値Edcに応じて、U相加算高調波電圧の振幅調整器172dの比例係数Ku、V相加算高調波電圧の振幅調整器173dの比例係数Kv、およびW相加算高調波電圧の振幅調整器174dの比例係数Kwを変更する。
比例係数K算出テーブル器171dは、直流電圧検出値Edcに応じて、比例係数Ku、Kv、Kwの値を出力する。前記比例係数Ku、Kv、Kwは、あらかじめ実機試験や解析シミュレーションなどを用いて、直流電圧検出値Edcに応じて、モータ損失を低減するのに好適な値を算出し、テーブルデータとして設定しておく。
以上説明したように、本実施例によれば、直流電圧検出値Edcに応じて基本波電圧指令に加算する高調波電圧の振幅を変更することで、電力変換器の直流電圧の変化に応じたモータ損失低減効果の向上が実現できるようになる。また、本発明は、第3の実施形態、第4の実施形態および第5の実施形態の場合についても同様に直流電圧検出値Edcに応じて各振幅調整器の比例係数を変更するテーブル器を設けることで実施可能である。
次に、本発明の第8の実施形態について、図16を用いて説明する。
図16は、本発明による第8の実施形態による交流電動機の駆動システムの構成図である。図6に示す第2の実施形態と比較して、構成の相違部分のみを説明する。図16において、本発明におけるモータ損失低減手段151eを図6のモータ損失低減手段151の代わりに用いることで、第8の実施例が実現できる。該モータ損失低減手段151eは、高調波電圧生成器152、比例係数K算出テーブル器171e、U相加算高調波電圧Vhu*の振幅調整器172e、V相加算高調波電圧Vhv*の振幅調整器173e、W相加算高調波電圧Vhw*の振幅調整器174e、加算器156、加算器157、および加算器158から構成される。
図16の本実施例では、ベクトル演算器112の出力である交流電動機の駆動周波数ω1に応じて、U相加算高調波電圧の振幅調整器172eの比例係数Ku、V相加算高調波電圧の振幅調整器173eの比例係数Kv、およびW相加算高調波電圧の振幅調整器174eの比例係数Kwを変更する。
比例係数K算出テーブル器171eは、ベクトル演算器112の出力である交流電動機の駆動周波数ω1に応じて、比例係数Ku、Kv、Kwの値を出力する。前記比例係数Ku、Kv、Kwは、あらかじめ実機試験や解析シミュレーションなどを用いて、交流電動機の駆動周波数に応じて、モータ損失を低減するのに好適な値を算出し、テーブルデータとして設定しておく。
以上説明したように、本実施例によれば、ベクトル演算器112の出力である交流電動機の駆動周波数ω1に応じて基本波電圧指令に加算する高調波電圧の振幅を変更することで、交流電動機の駆動周波数の変化に応じたモータ損失低減効果の向上が実現できるようになる。また、本発明は、第3の実施形態、第4の実施形態および第5の実施形態の場合についても同様に交流電動機の駆動周波数に応じて各振幅調整器の比例係数を変更するテーブル器を設けることで実施可能である。
次に、本発明の第9の実施形態について、図17を用いて説明する。
図17は、本発明による第9の実施形態による交流電動機の駆動システムの構成図である。図6に示す第2の実施形態と比較して、構成の相違部分のみを説明する。図17において、本発明におけるモータ損失低減手段151fを図6のモータ損失低減手段151の代わりに用いることで、第9の実施例が実現できる。該モータ損失低減手段151fは、高調波電圧生成器152、比例係数K算出テーブル器171f、U相加算高調波電圧Vhu*の振幅調整器172f、V相加算高調波電圧Vhv*の振幅調整器173f、W相加算高調波電圧Vhw*の振幅調整器174f、加算器156、加算器157、および加算器158から構成される。
図17の本実施例では、ベクトル演算器112から交流電流検出値Iu、Iwを制御位相θdに基づいて分離したトルク電流成分(q軸電流成分)Iqと励磁電流成分(d軸電流成分)Idに応じて、U相加算高調波電圧の振幅調整器172fの比例係数Ku、V相加算高調波電圧の振幅調整器173fの比例係数Kv、およびW相加算高調波電圧の振幅調整器174fの比例係数Kwを変更する。
比例係数K算出テーブル器171fは、トルク電流成分Iqおよび励磁電流成分Idに応じて、比例係数Ku、Kv、Kwの値を出力する。前記比例係数Ku、Kv、Kwは、あらかじめ実機試験や解析シミュレーションなどを用いて、トルク電流成分Iqおよび励磁電流成分Idに応じて、モータ損失を低減するのに好適な値を算出し、テーブルデータとして設定しておく。
以上説明したように、本実施例によれば、交流電動機のトルク電流成分Iqおよび励磁電流成分Idに応じて基本波電圧指令に加算する高調波電圧の振幅を変更することで、交流電動機の負荷の変化に応じたモータ損失低減効果の向上が実現できるようになる。また、本発明は、第3の実施形態、第4の実施形態および第5の実施形態の場合についても同様にトルク電流成分Iqおよび励磁電流成分Idに応じて各振幅調整器の比例係数を変更するテーブル器を設けることで実施可能である。
なお、本実施例では、交流電動機を流れるトルク電流成分Iqおよび励磁電流成分Idに応じたK算出テーブルとしたが、ベクトル制御器112の電流制御の演算で用いるトルク電流指令Iq*および励磁電流指令Id*に応じたK算出テーブルを用いた場合も、同様のモータ損失低減効果の向上が実現できる。
次に、本発明の第10の実施形態について、図18を用いて説明する。
図18は、本発明による第10の実施形態による交流電動機の駆動システムの構成図である。図6に示す第2の実施形態と比較して、構成の相違部分のみを説明する。図18において、本発明におけるモータ損失低減手段151gを、図6のモータ損失低減手段151の代わりに用い、直流電圧Edcを検出する手段107を備えることで、第10の実施例が実現できる。前記モータ損失低減手段151gは、高調波電圧生成器152、比例係数K算出テーブル器171g、U相加算高調波電圧Vhu*の振幅調整器172g、V相加算高調波電圧Vhv*の振幅調整器173g、W相加算高調波電圧Vhw*の振幅調整器174g、加算器156、加算器157、および加算器158から構成される。
図18の本実施例では、電圧振幅指令V1*、直流電圧検出値Edc、交流電動機の駆動周波数ω1、トルク電流成分Iq、および励磁電流成分Idなどの複数のパラメータに応じて、U相加算高調波電圧の振幅調整器172gの比例係数Ku、V相加算高調波電圧の振幅調整器173gの比例係数Kv、およびW相加算高調波電圧の振幅調整器174gの比例係数Kwを変更する。
比例係数K算出テーブル器171gは、電圧振幅指令V1*、直流電圧検出値Edc、交流電動機の駆動周波数ω1、トルク電流成分Iq、および励磁電流成分Idなどの複数のパラメータに応じて、比例係数Ku、Kv、Kwの値を出力する。前記比例係数Ku、Kv、Kwは、あらかじめ実機試験や解析シミュレーションなどを用いて、電圧振幅指令V1*、直流電圧検出値Edc、交流電動機の駆動周波数ω1、およびトルク電流成分Iqと励磁電流成分Idの複数のパラメータに応じて、モータ損失を低減するのに好適な値を算出し、テーブルデータとして設定しておく。
以上説明したように、本実施例によれば、電圧振幅指令V1*、直流電圧検出値Edc、交流電動機の駆動周波数ω1、トルク電流成分Iq、および励磁電流成分Idなどの複数のパラメータに応じて基本波電圧指令に加算する高調波電圧の振幅を変更することで、交流電動機駆動システムの負荷状態や電力変換器の直流電圧など、様々な運転動作状態に応じて好適な加算量を設定することができ、モータ損失低減効果のさらなる向上が実現できるようになる。また、本発明は、第3の実施形態、第4の実施形態および第5の実施形態の場合についても同様に電圧振幅指令V1*、直流電圧検出値Edc、交流電動機の駆動周波数ω1、トルク電流成分Iq、および励磁電流成分Idなどの複数のパラメータに応じて各振幅調整器の比例係数を変更するテーブル器を設けることで実施可能である。
次に、本発明の第11の実施形態について、図19、図20、図21、図22を用いて説明する。
第2から第10の実施形態では、交流電動機の負荷状態に応じて、あるいはインバータの直流電圧値などを考慮して、三相交流電圧指令に加算する高調波電圧の比例係数Ku、Kv、およびKwを、モータ損失を低減するのに好適な設定値に変更することで、電動機の運転効率の最大化が可能となるシステムであった。その中で、高調波電圧の加算量を決定するのは、予め計算しておいてデータテーブル等に従うものであるため、テーブルの精度や分解能に依存するものであった。
本実施形態では、実時間において損失計算を実施し、常に最適な高調波電圧加算量での交流電動機駆動を実現するものである。
図19は、本発明による第11の実施形態による交流電動機の駆動システムの構成図である。図6に示す第2の実施形態と比較して、構成の相違部分のみを説明する。図19において、制御装置101hは損失推定演算器181を備え、さらに本発明におけるモータ損失低減手段151hを図6のモータ損失低減手段151の代わりに用い、直流電圧Edcを検出する手段107を備えることで、第11の実施例が実現できる。前記モータ損失低減手段151hは、高調波電圧生成器152、損失最小演算器182、U相加算高調波電圧Vhu*の振幅調整器172h、V相加算高調波電圧Vhv*の振幅調整器173h、W相加算高調波電圧Vhw*の振幅調整器174h、加算器156、加算器157、および加算器158から構成される。
図20は、本発明の第10の実施形態における損失推定演算器181のブロック構成図である。該損失推定演算器181は、高調波電圧演算器311、高調波電流演算器312、評価関数演算器313、および損失演算器314から構成され、電力変換器の直流電圧値検出値Edc、PWMキャリア周波数fc、交流電動機の駆動周波数ω1、ならびに三相交流電圧指令Vu**、Vv**、Vw**に基づいて、交流電動機の損失を演算する。
図20の構成図を、さらに詳しく説明する。
図20において、損失推定演算器181は、直流電圧値検出値Edc、PWMキャリア周波数fc、交流電動機の駆動周波数ω1、ならびに三相交流電圧指令Vu**、Vv**、Vw**に入力して、高調波電圧成分を計算する高調波電圧演算器311、この高調波電圧成分から、高調波電流を計算する高調波電流演算器312、さらにこの高調波電流値から、高調波損失相当の評価関数を演算する評価関数演算器313、この評価関数値に基づいて、高調波損失を計算する損失演算器314からなる。前記高調波電圧演算器311では、三相交流電圧指令Vu**、Vv**、Vw**から周波数解析などの演算を行い、各周波数に含まれる高調波電圧成分Vhを求める。また、高調波電流演算器312では、高調波電圧を該電圧の周波数で除算することで、各高調波成分の電流相当の値Ih(=Vh/f)を計算している。さらに、高調波の周波数とインダクタンス値を用いれば、電流値の概算を計算することも可能であるが、損失評価を行う上では、周波数で除算することでも問題ない。次に、評価関数演算器313では、高調波電流相当の値Ihから、高調波損失に相間関係のある評価関数を演算する。
ここで演算される評価関数は、交流電動機の高調波損失に相当する量となる。例えば、誘導電動機の二次銅損は、二次抵抗Rに対して、電流の二乗×Rとなる。しかし、高調波損失の場合には、二次巻線の表皮効果の影響で、高調波周波数のx乗倍されると言われている。x=0は、二次抵抗に周波数依存性がないことを意味しており、回転子構造によってはそのようなケースも有り得る。また、表皮効果が強い場合にはx=0.5〜2程度の値を取る。これは電動機の特性に依存するものであり、電動機が変われば当然xの値も変化するが、実機試験より、x=1前後になることを確認している。
図20の実施形態では、高調波周波数fの電流成分Ih(=Vh/f)を二乗して、さらに重みづけとしてfのx乗を乗算し、該演算を各高調波周波数成分において行った全演算値の加算値を評価関数H1にしている。なお、同様の計算を行うことで、三相の残りの二相分の高調波損失の評価関数H2およびH3を算出できる。
図21に、前記xの値と高調波損失の関係をに示す。例えば、ある交流電動機ではx=1.0(すなわち、重みをfとする)とした場合に、高調波損失と評価関数が線形になることを確認している。このように、評価関数を導入することで、高調波損失の演算が容易に行えるようになる。損失演算器314では、評価関数H1の値を係数倍することで損失Loss1を求めている。該係数に関しては、予め一度だけ実測による損失との関係を求めておけばよい。
なお、図22に示すように、前記高調波電圧演算器311は、PWMキャリア周波数fcと交流電動機の駆動周波数ω1(=2π・f1)の比(fc/f1)ごとに、前記三相交流電圧指令Vu**、Vv**、Vw**から演算した電圧振幅指令V1と直流電圧検出値Edcの比(V1/Edc)に応じた各高調波周波数の含有率をテーブル化し、例えば、fc±2・frの高調波電圧成分は何V含まれるか等、高調波の周波数毎に求められるようにし、周波数毎に高調波電圧の大きさVhを出力してもよい。
次に、本実施例の損失最小化手段について説明する。
図19の損失最小演算器182にて、U相高調波電流による損失Loss1が最小となるようにU相加算高調波電圧の振幅調整器172hの比例係数Kuを増減させる。同様に、損失最小化制御器182にて、V相高調波電流による損失Loss2が最小となるようにV相加算高調波電圧の振幅調整器173hの比例係数Kvを増減させ、W相高調波電流による損失Loss3が最小となるようにW相加算高調波電圧の振幅調整器174hの比例係数Kwを増減させる。なお、前記Loss1〜Loss3のうち、少なくとも1つを計算して、比例係数Ku、Kv、Kwを同一の値として、モータ損失を最小化制御してもよい。
以上、本実施例によれば、交流電動機の運転状態、ならびにインバータの直流電圧値に応じて、常に損失演算が実施できるため、リアルタイムで効率の最大駆動が可能になる。よって、電動機駆動システムの高効率化が可能である。また、評価関数の導入によってより高精度な損失の演算が可能になり、より簡易な構成で高効率な交流電動機駆動システムが実現できる。
次に、本発明の第12の実施形態について説明する。
本発明による交流電動機駆動システムの具体的な構成例を図23に示す。
図23は、第2の実施形態である交流電動機駆動システムを鉄道車両に適用したものである。鉄道車両では、電動機の容量が100kW以上と大きく、キャリア周波数を高く設定できない。その上で、高効率な電動機制御を行うには、従来のPWM制御方式では限界がある。本発明を適用することで、キャリア周波数を増加させることなく、かつ、電力変換器の損失も増加させずに、交流電動機の省エネ駆動が可能な鉄道車両システムを実現できるようになる。なお、これまでの他の実施形態の交流電動機駆動システムを搭載した場合についても同様に適用可能であり、交流電動機の省エネ駆動が可能な鉄道車両システムが実現できる。

以上、本発明による実施形態について説明した。交流電動機であれば、他の電動機であっても同様に適用することが可能である。例えば、永久磁石同期電動機、巻線型同期電動機、リラクタンストルクによる同期機も同様である。また、発電機の制御に対しても同様に適用可能である。
101 制御装置
102 電力変換器
103 交流電動機
104 負荷器
105 トルク指令発生器
106 直流電源部
107 直流電圧検出部
111 キャリア高調波制御部
112 ベクトル演算器
113 極座標変換器
114 位相演算部
115 三相座標変換器
116 パルス幅変調(PWM)信号制御器
121 相電流検出部
122 速度検出器
131 加算器
141 入力端子
142 入力端子
151 モータ損失低減手段
152 高調波電圧生成器
153 高調波電圧振幅調整器
154 高調波電圧振幅調整器
155 高調波電圧振幅調整器
156 加算器
157 加算器
158 加算器
159 高調波電圧振幅調整器
161 高調波電圧生成器
162 高調波電圧生成器
163 高調波電圧生成器
164d 振幅調整器
165c 3m次高調波電圧生成器
171 比例係数K算出テーブル
172 高調波電圧振幅調整器
173 高調波電圧振幅調整器
174 高調波電圧振幅調整器
181 損失推定器
182 損失最小演算器
211 高調波電圧演算器
212 キャリア高調波電圧分散器
213 三相電圧演算器
221 車輪
222 ギア
311 高調波電圧演算器
312 高調波電流演算器
313 評価関数演算器
314 損失演算器

Claims (12)

  1. 交流電動機と、三相電圧指令信号をキャリア信号によってパルス幅変調するPWM信号制御部と、パルス幅変調されたゲート信号により駆動される電力変換器と、を備えた交流電動機の駆動装置において、
    前記交流電動機を駆動するための三相電圧指令信号を生成する指令電圧作成手段を備え、
    前記指令電圧作成手段は、キャリア周波数と基本波電圧指令から生成されるPWM波形の高調波成分に対して、前記高調波成分の周波数分布をキャリア周波数近傍に分散させたPWM波形で交流電動機を制御することを特徴とした電動機駆動システム。
  2. 請求項1において、
    前記高調波成分の周波数分布をキャリア周波数近傍に分散させる手段は、前記交流電動機の駆動周波数をfr、PWMキャリア周波数をfcとして、fc+2・frの高調波電流成分yと、fc+4・frの高調波電流成分xの比x/yを0.4以上にすることを特徴とした電動機駆動システム。
  3. 交流電動機と、三相電圧指令信号をキャリア信号によってパルス幅変調するPWM信号制御部と、パルス幅変調されたゲート信号により駆動される電力変換器と、を備えた交流電動機の駆動装置において、
    前記交流電動機を駆動するための三相電圧指令信号を生成する指令電圧作成手段を備え、
    前記指令電圧作成手段は、基本波電圧指令とは異なる電圧成分を電圧指令に加算し、前記異なる電圧成分の加算量によって前記交流電動機の損失を低減させる手段を備えることを特徴とした電動機駆動システム。
  4. 請求項3において、
    前記指令電圧作成手段は、前記基本波電圧指令と異なる電圧成分が、基本波電圧周波数の整数倍の周波数とし、前記基本波電圧指令に同期する手段を備えることを特徴とした電動機駆動システム。
  5. 請求項3において、
    前記指令電圧作成手段は、前記基本波電圧指令と異なる電圧成分が、基本波電圧周波数の3の倍数かつ奇数倍の周波数とし、前記基本波電圧指令に同期する手段を備えることを特徴とした電動機駆動システム。
  6. 請求項3において、
    前記指令電圧作成手段は、前記基本波電圧指令と異なる電圧成分を、複数の異なる周波数の電圧成分の和とする手段を備えることを特徴とした電動機駆動システム。
  7. 請求項3において、
    前記指令電圧作成手段は、前記基本波電圧指令、前記電力変換器の直流電圧検出値、前記交流電動機を流れる電流検出値、および前記交流電動機の駆動周波数の少なくとも1つに基づいて、基本波電圧とは異なる電圧成分の加算量を制御する手段を備えることを特徴とする電動機駆動システム。
  8. 請求項3において、
    前記交流電動機の損失を低減する手段は、交流電動機で発生する損失を演算する手段を備え、該損失演算値から基本波電圧指令とは異なる電圧成分の加算量を変更して、前記交流電動機を駆動することを特徴とした電動機駆動システム。
  9. 請求項8において、
    前記交流電動機で発生する損失を演算する手段は、前記三相電圧指令信号から高調波電圧成分Vhを演算し、該高調波電圧成分Vhを該高調波電圧成分Vhの周波数fで除算したVh/fを高調波電流成分Ihとして演算する手段を備えることを特徴とした電動機駆動システム。
  10. 請求項8において、
    前記交流電動機で発生する損失を演算する手段は、前記高調波電流成分をIh、該高調波電流成分の周波数をfとして、前記高調波電流成分Ihの二乗に前記周波数fのx乗を乗算したIh2・fxを演算し、該Ih2・fxを少なくとも1つ以上の高調波電流成分に対して演算した結果の総和を評価指数とし、該評価指数に基づき、前記交流電動機の発生する損失を求めることを特徴とした電動機駆動システム。

  11. 請求項9において、
    前記高調波電流成分をIh、該高調波電流成分の周波数をfとして、前記高調波電流成分Ihの二乗に前記周波数fのx乗を掛けたIh2・fxは、前記交流電動機の特性によって、fの指数xが0〜2の範囲で変化することを特徴とした電動機駆動システム。
  12. 請求項1から請求項11において、
    前記交流電動機の駆動システムを備えることを特徴とした電動機車両。
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