JP2014072562A - アンテナ装置の製造方法 - Google Patents

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俊之 東
Satoshi Matsuzaki
聡 松崎
Satoru Senda
悟 千田
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Abstract

【課題】大型化することなく、取付端子がアンテナ装置の特性に悪影響を与えてしまうことのないインサート成形されたアンテナ装置の製造方法を提供する。
【解決手段】アンテナ部材10を折り曲げる折曲げ工程と、折り曲げられたアンテナ部材10を樹脂でインサート成形するインサート成形工程と、第1連結桟2と第2連結桟7とを切断する切断工程と、を有し、折曲げ工程において、第2連結桟7をアンテナ放射素子端面3bより外側の位置で折り曲げると共に、取付端子6の取付端子先端部6cがアンテナ放射素子端面3bより内側の位置に配置されるように取付端子6を折り曲げ、インサート成形工程において、樹脂8でアンテナ装置100の本体を支持する脚部9を形成すると共に、脚部9に取付端子6が配置されるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、アンテナ装置の製造方法に係り、特に樹脂でインサート成形されたアンテナ装置の製造方法に係わる。
従来、携帯機器やカメラ等で無線LAN(ローカルエリアネットワーク)用やGPS(グローバルポジショニングシステム)用として使用するアンテナ装置として、一枚の金属板から成るアンテナ放射素子を基に形成されたアンテナ装置が用いられている。このようなアンテナ装置では、概アンテナ放射素子を支持するための複数の取付端子を有し、概アンテナ放射素子と複数の取付端子とを樹脂で一体化したアンテナ装置が提案されている。
例えば、図7(a),(b)に示す特許文献1のアンテナ装置935は、アンテナ放射素子923と、アンテナ放射素子923を支持する複数の取付端子927と、を備えている。アンテナ放射素子923には、給電端子929と接地端子931とが接続されていて、アンテナ放射素子923と給電端子929と接地端子931とで逆F型アンテナを構成している。
また、アンテナ装置935の製造工程には、金属板からアンテナ放射素子923及び複数の取付端子927を形成する工程と、アンテナ放射素子923及び複数の取付端子927の所定領域を樹脂933によりインサート成形し、一体化する工程とを含む。そして、インサート成形されたアンテナ装置935を金属板から切り離す工程を経て最終工程に移る。
そして、最終工程において複数の取付端子927と給電端子929と接地端子931とを、図7(b)に示すようにそれぞれ所定の方向に折り曲げて、アンテナ装置935が完成する。
特開2005−150910号公報
しかしながら、このような従来のアンテナ装置935の製造方法には、以下のような問題があった。即ち、アンテナ装置935を所定の大きさの金属板から効率よく製造するため、図7(a)に示すように、アンテナ放射素子923と複数の取付端子927とを、最終的な配置に従って近接させて構成させている。しかし、アンテナ放射素子923と取付端子927とを近接させて構成させているため、取付端子927とアンテナ放射素子923との間に寄生容量が発生し、その寄生容量によってアンテナ放射素子923と取付端子927とが結合してしまうことがあった。そのため、取付端子927がアンテナ放射素子923の一部の素子であるかのように働くことになり、アンテナ装置935の特性に悪影響を与えてしまうという問題があった。
また、概寄生容量を発生させないようにするため、取付端子927をアンテナ放射素子923から離して構成させることも考えられるが、そのようにした場合、アンテナ装置935が必要以上に大型化してしまうという問題が起きてしまう。携帯機器やカメラ等の筐体内に収納されるアンテナ装置としては、その大きさを極力小さくする必要があるため、アンテナ装置が大型化することを避けることは必須の事項となっている。
本発明はこのような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、大型化することなく、取付端子がアンテナ装置の特性に悪影響を与えてしまうことのないインサート成形されたアンテナ装置の製造方法を提供することにある。
この課題を解決するために本発明のアンテナ装置製造方法は、金属板で形成され、前記金属板の金属板耳部に連結された第1連結桟と、前記第1連結桟に連結されたアンテナ放射素子と、前記アンテナ放射素子に連続して形成された給電端子と、を有したアンテナ部材を基にしてアンテナ装置を製造するアンテナ装置製造方法であって、前記アンテナ部材に、前記アンテナ放射素子に連結させた第2連結桟と、前記第2連結桟の先端に連結させた取付端子とを更に形成し、前記アンテナ部材のうちの前記給電端子と前記第2連結桟と前記取付端子とを折り曲げる折曲げ工程と、折り曲げられた前記アンテナ部材を樹脂でインサート成形するインサート成形工程と、前記インサート成形工程の後に、前記第1連結桟を切断すると共に、前記第2連結桟を、前記取付端子が前記アンテナ放射素子から切り離されるように切断する切断工程と、を有し、前記折曲げ工程において、前記第2連結桟を前記アンテナ放射素子のアンテナ放射素子端面より外側の位置で折り曲げると共に、前記取付端子の取付端子先端部が前記アンテナ放射素子端面より内側の位置に配置されるように前記取付端子を折り曲げ、前記インサート成形工程において、前記樹脂で前記アンテナ装置の本体を支持する脚部を形成すると共に、前記脚部に前記取付端子が配置されるようにしたという特徴を有する。
このように構成された本発明のアンテナ装置製造方法は、インサート成形工程において、樹脂でアンテナ装置の本体を支持する脚部を形成すると共に、脚部に取付端子が配置されるようにしたため、アンテナ放射素子と取付端子との間の距離を十分離すことができる。従って、アンテナ放射素子と取付端子間で容量結合することがなく、取付端子がアンテナ装置の特性に悪影響を与えてしまうという問題はなくなった。またアンテナ装置が必要以上に大型化してしまうという問題も生じなくなった。
また、上記の構成において、本発明のアンテナ装置製造方法の前記折曲げ工程において、前記取付端子は、前記取付端子と前記アンテナ放射素子との間で寄生容量が発生しない位置に配置されるという特徴を有する。
このように構成された本発明のアンテナ装置製造方法は、折曲げ工程において、取付端子を、取付端子とアンテナ放射素子との間で寄生容量が発生しない位置に配置するようにしたため、アンテナ放射素子と取付端子とが容量結合することがなくなり、取付端子がアンテナ装置の特性に悪影響を与えてしまうという問題はなくなった。
また、上記の構成において、本発明のアンテナ装置製造方法の前記折曲げ工程は、前記取付端子の先端部を折り曲げて前記取付端子先端部を形成する第1折曲げ工程と、前記取付端子の中間部を折り曲げて取付端子脚部を形成する第2折曲げ工程と、前記第2連結桟のうち前記取付端子を連結している第2連結桟端子連結部を折り曲げる第3折曲げ工程と、前記第2連結桟の中間部である第2連結桟中間部を折り曲げる第4折曲げ工程と、を含み、前記第1折曲げ工程から前記第4折曲げ工程までの工程を順次実施するという特徴を有する。
このように構成された本発明のアンテナ装置製造方法では、取付端子の先端部を折り曲げる第1折曲げ工程と、取付端子の中間部を折り曲げる第2折曲げ工程と、取付端子を連結している第2連結桟端子連結部を折り曲げる第3折曲げ工程と、第2連結桟の中間部である第2連結桟中間部を折り曲げる第4折曲げ工程までの工程を順次実施するため、取付端子とアンテナ放射素子との間で寄生容量の発生しない距離だけ離れた位置に取付端子が配設されるように工程を設定することが容易にできる。
また、上記の構成において、本発明のアンテナ装置製造方法では、前記アンテナ装置は、前記給電端子の一部と前記取付端子の一部とが前記樹脂で覆われた前記脚部と、前記アンテナ放射素子が前記樹脂で覆われた天面部と、を有し、前記アンテナ装置の形状が、断面略U字型形状となるように形成されるという特徴を有する。
このように構成された本発明のアンテナ装置製造方法では、アンテナ装置の形状が、断面略U字型形状となるように形成するため、アンテナ装置の略U字型形状の内側にスペースを設けることができ、そのスペースに電子部品を実装することが可能となる。
また、上記の構成において、本発明のアンテナ装置製造方法では、前記第2連結桟の一部が、前記切断工程の後でも前記樹脂から突出するように残存し、前記第2連結桟の一部が残存している箇所の前記樹脂の外側側面が、前記断面略U字型形状の内側に向かって所定の角度だけ傾斜しているという特徴を有する。
このように構成された本発明のアンテナ装置製造方法では、第2連結桟の一部が残存する箇所の樹脂の外側側面が、断面略U字型形状の内側に向かって所定の角度だけ傾斜させるので、切断工程において第2連結桟を樹脂部分に近い箇所で切断しやすくなる。そのため、第2連結桟残部をより小さくすることができ、アンテナの小型化に貢献できる。
本発明のアンテナ装置製造方法は、インサート成形工程において、樹脂でアンテナ装置の本体を支持する脚部を形成すると共に、脚部に取付端子が配置されるようにしたため、アンテナ放射素子と取付端子との間の距離を十分離すことができる。従って、アンテナ放射素子と取付端子間で容量結合することがなく、取付端子がアンテナ装置の特性に悪影響を与えてしまうという問題はなくなった。またアンテナ装置が必要以上に大型化してしまうという問題も生じなくなった。
本発明のアンテナ装置製造方法に係わる折曲げ工程後の斜視図である。 本発明のアンテナ装置製造方法に係わるインサート成形工程後の斜視図である。 本発明のアンテナ装置製造方法に係わる完成したアンテナ装置の斜視図である。 本発明のアンテナ装置製造方法の折曲げ工程に係わる図である。 本発明のアンテナ装置製造方法に係わる折曲げ工程後の図で、(a)は平面図、(b)は図5(a)のA−A腺に沿って見た時の断面図である。 本発明のアンテナ装置製造方法に係わるアンテナ装置を示す図で、(a)は平面図、(b)は図6(a)のB−B腺に沿って見た時の断面図である。 従来例に係るアンテナ装置を示す図である。
[実施形態]
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明は、金属からなるアンテナ部材を基にしてアンテナ装置を製造するアンテナ装置製造方法であって、図1は、本発明のアンテナ装置製造方法に係わるアンテナ部材を折り曲げた後の斜視図である。図2は、図1のアンテナ部材に対して、樹脂でインサート成形した後の斜視図であり、図3は、図2のインサート成形されたアンテナ部材に対して、連結桟を切断・除去した後のアンテナ装置の斜視図である。
本発明の実施形態に係るアンテナ装置製造方法では、金属板1をアンテナ形状に合わせて打ち抜き、打ち抜かれた金属板1を図1に示すように折り曲げることによってアンテナ部材10を形成する。尚、折曲げ工程の詳細については後述する。
図1に示すように、アンテナ部材10には、金属板1の2箇所ある金属板耳部1aから2本ずつ延伸して第1連結桟2が形成されており、この金属板耳部1aに連結された4本の第1連結桟2が、アンテナ放射素子3を両側から支える構造になっている。アンテナ放射素子3は、限られた面積内でアンテナ長を稼ぐようにミアンダ形状をしている。また、ミアンダ形状をしたアンテナ放射素子3のアンテナ放射素子端面3bには、その一部に給電端子4が連続して形成されている。そして、給電端子4の先端部には、給電点となる給電端子給電端部4aと接地点となる給電端子接地端部4bとが形成されている。給電端子4はアンテナ放射素子3に対し、略垂直方向(−Y方向)に折り曲げられて形成される。尚、本発明の実施形態に係るアンテナ装置製造方法によるアンテナ装置100では、アンテナ放射素子3、給電端子給電端部4a及び給電端子接地端部4bとで逆F型アンテナを構成するようになされている。
アンテナ部材10には、アンテナ放射素子3に連結されている第2連結桟7と、第2連結桟7の先端に連結され、アンテナ放射素子3を絶縁基板等へ取り付けるために設けられた取付端子6とが更に形成されている。第2連結桟7は、アンテナ放射素子3から延伸した先で−Y方向に折り曲げられ、更にその先で−Z方向又は+Z方向に折り曲げられている。尚、取付端子6は、第2連結桟7の先端部が更に+Y方向に折り曲げられた形で形成されている。
図2に示すように、折曲げ工程を終えたアンテナ部材10には、アンテナ部材10のうちのアンテナ放射素子3の全体、及び給電端子4と取付端子6それぞれの一部を樹脂8で覆うインサート成形が行われる。取付端子6は、樹脂8で覆われることによって、アンテナ装置100に一体化され、取付端子6のアンテナ装置100における取り付け位置が確定する。尚、給電端子4と取付端子6それぞれの一部が樹脂8で覆われることによって脚部9が形成される。
図2に示すように、インサート成形されたアンテナ部材10には、樹脂8の表面からアンテナ放射素子3の表面に亘って複数の樹脂穴部8aが形成されている。樹脂穴部8aは、アンテナ放射素子3の表面から上側(+Y方向)だけでなく、下側(−Y方向)にも形成されている。樹脂穴部8aは、アンテナ部材10を樹脂8でインサート成形を行う際にアンテナ放射素子3を上下から支えるための金型の抜き跡である。インサート成形時にアンテナ放射素子3を上下から支えるための金型は、インサート成形を安定して行うために必須のものであるため、樹脂穴部8aも、その結果として当然形成されることになる。
図3に示すように、インサート成形工程を終えたアンテナ部材10は、アンテナ放射素子3を支えていた第1連結桟2と、取付端子6を支えていた第2連結桟7とを、樹脂8の側面近傍で切断する切断工程を経て、アンテナ装置100になる。尚、前記第2連結桟7を切断することによって、取付端子6がアンテナ放射素子3から完全に切り離されるようになる。そして、切断工程後には、第1連結桟2及び第2連結桟7は、その一部が第1連結桟残部2a及び第2連結桟残部7aとして、樹脂8の側面周囲に残ることになる。尚、第2連結桟残部7aのうち、アンテナ放射素子3の先端に連結されていた第2連結桟残部7aは、アンテナ放射素子開放端部3aとなる。
また、図3に示すように、切断工程を経た給電端子4と取付端子6とは、アンテナ装置100を図示せぬ絶縁基板等に取付ける時に、絶縁基板等に戴置され、半田で絶縁基板上の図示せぬ配線パターンに接続される。そのため、給電端子4の給電端子給電端部4a及び給電端子接地端部4bと、取付端子6の取付端子取付端部6aと、のそれぞれの半田接続部を樹脂8から露出させるようにしている。
次に、本発明のアンテナ装置製造方法の折曲げ工程について詳しく説明する。
図4は、本発明のアンテナ装置製造方法の折曲げ工程に係わる図で、(a)は打ち抜き前の金属板を示す図、(b)は金属板をアンテナ部材の形状に合わせて打ち抜いた図、(c)は給電端子の2箇所の端部及び取付端子の先端部を折り曲げた図である。そして、図5(d)は取付端子脚部を折り曲げた図、(e)は第2連結桟端子連結部を折り曲げた図、(f)は第2連結桟中間部及び給電端子根元部を折り曲げた図ある。
本発明の実施形態に係るアンテナ装置製造方法では、まず図4(a)に示すように金属板1を用意し、図4(b)のように金属板1をアンテナ形状および各種端子の形状に合わせて打ち抜き、アンテナ部材10を形成させる。
次にアンテナ部材10を実際に折り曲げる工程に入る。まず図4(c)に示すように、第1折曲げ工程として、給電端子4の先端部を折り曲げて、給電端子給電端部4aと給電端子接地端部4bを形成させ、同時に取付端子6の先端部を折り曲げて取付端子先端部6cを形成させる。尚、給電端子給電端部4aと給電端子接地端部4bは、アンテナ放射素子3の面に対し上方向(+Y方向)に折り曲げられて形成され、取付端子先端部6cは、アンテナ放射素子3の面に対し下方向(−Y方向)に折り曲げられて形成される。給電端子給電端部4aと給電端子接地端部4bは、最終的には、アンテナ装置100が取り付けられる図示せぬ絶縁基板上のアンテナ回路の給電点と接地点とに接続される。また、取付端子先端部6cは、後のインサート成形工程時にアンテナ装置100の樹脂8に埋め込まれ、取付端子6をアンテナ装置100の本体に固定させる。そのため、図1及び図2に示すように、取付端子先端部6cがアンテナ放射素子端面3bより内側の位置に配置されるような寸法で、取付端子6が折り曲げられる。
次に図4(d)に示すように、第2折曲げ工程として、取付端子6の中間部を折り曲げて、取付端子脚部6bを形成させる。取付端子脚部6bは、取付端子6の中間部をアンテナ放射素子3の面に対し上方向(+Y方向)に折り曲げて形成される。
次に図4(e)に示すように、第3折曲げ工程として、第2連結桟7を、取付端子6が取り付けられている箇所である第2連結桟端子連結部7bの位置で折り曲げる。第2連結桟7は、この工程ではアンテナ放射素子3の面に対し下方向(−Y方向)に折り曲げられる。
次に図4(f)に示すように、第4折曲げ工程として、第2連結桟7は、アンテナ放射素子端面3bより外側の位置にある第2連結桟中間部7cで折り曲げられる。この工程でも第2連結桟7は、アンテナ放射素子3の面に対し下方向(−Y方向)に折り曲げられる。また、第2連結桟7の第2連結桟中間部7cの位置における折り曲げと同時に、給電端子4も、給電端子4の給電端子根元部4cの位置で折り曲げられる。給電端子4は、アンテナ放射素子3の面に対し下方向(−Y方向)に折り曲げられる。
このように、前述した第1折曲げ工程から第4折曲げ工程を含む、図4(a)から図4(f)の工程を順次実施することにより、図1に示すアンテナ部材10が完成する。
次に、図4で示した折曲げ工程後の、アンテナ放射素子3と取付端子6との関係について説明する。図5は、本発明のアンテナ装置製造方法に係わる折曲げ工程終了後の図で、(a)は平面図、(b)は図5(a)のA−A腺に沿って見た時の断面図である。
前述したように、アンテナ放射素子端面3bには、第2連結桟7が延在して形成されており、第2連結桟7の先端部には、図示せぬ絶縁基板への取付けのために取付端子6が形成されている。本発明の実施形態では、アンテナ放射素子端面3bの一方の側には、1個の給電端子4と共に取付端子6が1個、アンテナ放射素子端面3bの他方の側には取付端子6が2個取り付けられているが、取付端子6の数量はこれ以外の数量であっても問題はない。
図5(a),(b)に示すように、第2連結桟7は、2箇所のアンテナ放射素子端面3bからそれぞれ所定の距離L3だけ離れた位置即ち第2連結桟中間部7cの位置で折り曲げられている。尚、第2連結桟7は、アンテナ放射素子3の面に対して下側の垂直方向(−Y方向)に折り曲げられている。ここで、所定の距離L3は、第2連結桟7の先端部に取付けられている取付端子6及び第2連結桟7の長さを考慮して、それぞれが無理なく折り曲げられる距離で、かつ無駄のない距離に設定している。そして、第2連結桟7は、その先のアンテナ装置100の高さに相当する距離L2の位置、即ち第2連結桟端子連結部7bの位置で折り曲げられている。尚、ここで第2連結桟7は、アンテナ放射素子3側(+Z方向又は−Z方向)に折り曲げられている。
取付端子6は、図5(b)に示すように、第2連結桟7の先端部に形成されていて、第2連結桟7の先端部の取付端子脚部6bの下側の端の位置で折り曲げられている。また、取付端子6の先端にある取付端子先端部6cは、後にインサート成形される時の樹脂8へ埋め込まれる部分となる。そのため、取付端子先端部6cは、アンテナ放射素子3の内側に向かって折り曲げられている。尚、第2連結桟7の取付端子6とが連結している部分の一方の側は、後に切断されて切り離されるが、この連結している部分の他方の側は、切断後に取付端子取付端部6aとなる。
取付端子先端部6cは、図5(b)に示すように、アンテナ放射素子3の面に対して所定距離L1だけ離れた位置で取り付けられるように設定している。ここで、所定距離L1は、取付端子先端部6cとアンテナ放射素子3との間で寄生容量の発生しない距離に設定されている。このことによって、取付端子6とアンテナ放射素子3との間で寄生容量が発生しなくなったため、アンテナ放射素子と取付端子間で容量結合することがなく、取付端子がアンテナ装置の特性に悪影響を与えてしまうという問題はなくなった。またアンテナ装置が必要以上に大型化してしまうという問題も生じなくなった
図6は、本発明のアンテナ装置製造方法に係わる完成したアンテナ装置を示す図で、(a)は平面図、(b)は図6(a)のB−B腺に沿って見た時の断面図である。
図6(a)に示すように、アンテナ装置100において、アンテナ放射素子3は、そのほとんどが樹脂8で覆われる。しかし、アンテナ放射素子3を支えていた第1連結桟2及び第2連結桟7は、それらを切断する工程の前でインサート成形を行うため、第1連結桟残部2a及び第2連結桟残部7aとして、樹脂8の外側に残ることになる。従って、アンテナ放射素子3は、その一部としての第1連結桟残部2a及び第2連結桟残部7aを外部に露出させていることになる。また、前述したように、アンテナ放射素子3を覆った樹脂8には、インサート成形を行う際にアンテナ放射素子3を上下から支えるための金型の抜き跡である樹脂穴部8aが存在する。従って、アンテナ放射素子3は、樹脂穴部8aを介して外部に露出されることになる。
また、図6(b)に示すように、樹脂8は、アンテナ放射素子3を覆って天面部11を形成し、給電端子4の一部、及び複数の取付端子6の一部を覆って脚部9を形成する。その時、アンテナ装置100の形状は、アンテナ放射素子3、給電端子4、及び複数の取付端子6の取付け形状に合わせて、断面略U字型形状となる。このように、アンテナ装置100の形状を断面略U字型形状となるように形成することによって、アンテナ装置100を図示せぬ絶縁基板に載置する時に、安定して載置することができる。また、アンテナ装置100の形状が断面略U字型形状となるように形成することによって、アンテナ装置100の略U字型形状の内側にスペースを設けることができる。そのため、そのスペースに電子部品等を実装することができ、絶縁基板上の部品搭載領域を有効に活用することができる。
また、図6(b)に示すように、第2連結桟残部7aは、樹脂8から突出するように残存している。本発明のアンテナ装置製造方法では、この第2連結桟残部7aが残存している箇所の脚部9の外側側面を、前述した断面略U字型形状の内側に向かって所定の角度θだけ傾斜するように形成している。このようにこの部分の脚部9の側面を、所定の角度θだけ傾斜するように形成したので、切断工程において第2連結桟7を樹脂8に近い箇所で切断しやすくなる。そのため、第2連結桟残部7aをより小さく設定することができ、アンテナ装置100の小型化に貢献できる。
以上説明したように本発明のアンテナ装置製造方法は、インサート成形工程において、樹脂でアンテナ装置の本体を支持する脚部を形成すると共に、脚部に取付端子が配置されるようにしたため、アンテナ放射素子と取付端子との間の距離を十分離すことができる。従って、アンテナ放射素子と取付端子間で容量結合することがなく、取付端子がアンテナ装置の特性に悪影響を与えてしまうという問題はなくなった。またアンテナ装置が必要以上に大型化してしまうという問題も生じなくなった。
1 金属板
1a 金属板耳部
2 第1連結桟
2a 第1連結桟残部
3 アンテナ放射素子
3a アンテナ放射素子開放端部
3b アンテナ放射素子端面
4 給電端子
4a 給電端子給電端部
4b 給電端子接地端部
6 取付端子
6a 取付端子取付端部
6b 取付端子脚部
6c 取付端子先端部
7 第2連結桟
7a 第2連結桟残部
7b 第2連結桟端子連結部
7c 第2連結桟中間部
8 樹脂
8a 樹脂穴部
9 脚部
10 アンテナ部材
11 天面部
100 アンテナ装置

Claims (5)

  1. 金属板で形成され、前記金属板の金属板耳部に連結された第1連結桟と、前記第1連結桟に連結されたアンテナ放射素子と、前記アンテナ放射素子に連続して形成された給電端子と、を有したアンテナ部材を基にしてアンテナ装置を製造するアンテナ装置製造方法であって、
    前記アンテナ部材に、前記アンテナ放射素子に連結させた第2連結桟と、前記第2連結桟の先端に連結させた取付端子とを更に形成し、
    前記アンテナ部材のうちの前記給電端子と前記第2連結桟と前記取付端子とを折り曲げる折曲げ工程と、折り曲げられた前記アンテナ部材を樹脂でインサート成形するインサート成形工程と、前記インサート成形工程の後に、前記第1連結桟を切断すると共に、前記第2連結桟を、前記取付端子が前記アンテナ放射素子から切り離されるように切断する切断工程と、を有し、
    前記折曲げ工程において、前記第2連結桟を前記アンテナ放射素子のアンテナ放射素子端面より外側の位置で折り曲げると共に、前記取付端子の取付端子先端部が前記アンテナ放射素子端面より内側の位置に配置されるように前記取付端子を折り曲げ、
    前記インサート成形工程において、前記樹脂で前記アンテナ装置の本体を支持する脚部を形成すると共に、前記脚部に前記取付端子が配置されるようにしたことを特徴とするアンテナ装置製造方法。
  2. 前記折曲げ工程において、前記取付端子は、前記取付端子と前記アンテナ放射素子との間で寄生容量が発生しない位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置製造方法。
  3. 前記折曲げ工程は、
    前記取付端子の先端部を折り曲げて前記取付端子先端部を形成する第1折曲げ工程と、
    前記取付端子の中間部を折り曲げて取付端子脚部を形成する第2折曲げ工程と、
    前記第2連結桟のうち前記取付端子を連結している第2連結桟端子連結部を折り曲げる第3折曲げ工程と、
    前記第2連結桟の中間部である第2連結桟中間部を折り曲げる第4折曲げ工程と、を含み、
    前記第1折曲げ工程から前記第4折曲げ工程までの工程を順次実施することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のアンテナ装置製造方法。
  4. 前記アンテナ装置は、前記給電端子の一部と前記取付端子の一部とが前記樹脂で覆われた前記脚部と、前記アンテナ放射素子が前記樹脂で覆われた天面部と、を有し、
    前記アンテナ装置の形状が、断面略U字型形状となるように形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のアンテナ装置製造方法。
  5. 前記第2連結桟の一部が、前記切断工程の後でも前記樹脂から突出するように残存し、前記第2連結桟の一部が残存している箇所の前記樹脂の外側側面が、前記断面略U字型形状の内側に向かって所定の角度だけ傾斜していることを特徴とする請求項4に記載のアンテナ装置製造方法。
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