JP2014072461A - 電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロックされた回動可能なパネルのロック解除及び回動を簡単な操作で実現できる装置を提供する。
【解決手段】当該装置は、回動軸71を中心にプリンタ筐体14に対して回動するパネル70と、パネル70を所定回動角度に保持する保持機構81とを備える。保持機構81は、プリンタ筐体14に設けられた保持部82と、保持部82に保持された第1位置及び保持部82から離間した第2位置に移動可能な被保持部83と、被保持部83と連結し、回動軸71の軸線73と交差し、被保持部83を移動させる矢印57方向及びパネル70の回動方向である矢印17、18方向に移動可能な移動部84と、移動部84に設けられ、上記回動方向の一方及び他方側においてパネル70と当接する当接部85と、移動部84と連結し、矢印57の方向及び矢印17、18の方向に操作されて、移動部84を操作方向と同方向に移動させる操作部86とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、本体に回動可能に設けられたパネルと、当該パネルを所定の回動角度に保持する保持機構とを備える電子装置に関する。
従来、プリンタ、スキャナ、コピー機、ファクシミリ機等において、パネルを有する電子装置が設けられたものがある。
パネルは、装置の上面側から操作される場合と、装置の正面側から操作される場合が想定される。したがって、パネルを装置上面側に向ければ装置正面側からの操作性が悪くなる。一方、パネルを装置正面側に向ければ装置上面側からの操作性が悪くなる。これを解消するために、パネルが回動可能に装置本体に設けられて、パネルが装置上面側又は装置正面側の任意の方向を向くように姿勢変化できるものが提案されている。このような電子装置には、パネルを所定の姿勢に保持できるようにする所謂チルト機構が備えられている。
チルト機構の多くには、パネルを所定の姿勢に保持するためのロック機構が設けられている。例えば、特許文献1には、本体に設けられた凹部に、パネルに設けられた爪部材を係合させることによって、パネルを所定の姿勢にロックする機構が設けられた装置が開示されている。
特開2004−133243号公報
しかしながら、特許文献1に開示された装置においてパネルの姿勢を変化させるためには、最初に、爪部材を指などで押圧することで凹部から離間させた状態にして、それから、当該状態においてパネルの端部を摘んでパネルを回動させる必要がある。このように、特許文献1に開示された装置では、パネルを回動させるための操作性が良くない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ロックされた回動可能なパネルのロック解除及び回動を簡単な操作で実現できる電子装置を提供することにある。
(1) 本発明に係る電子装置は、本体に支持された回動軸部を中心に当該本体に対して回動するパネルと、上記パネルを所定回動角度に保持する保持機構と、を備える。上記保持機構は、上記本体に設けられた保持部と、上記保持部によって保持された第1位置、及び上記保持部から離間した第2位置に移動可能な被保持部と、上記被保持部と連結しており、上記回動軸部の軸線と交差しており、上記被保持部を上記第1位置または上記第2位置に移動させる移動方向及び上記パネルの回動方向に移動可能な移動部と、上記移動部に設けられており、上記パネルの回動方向の一方側及び他方側において上記パネルと当接する当接部と、上記移動部と連結しており、上記移動方向及び上記回動方向に操作されることによって上記移動部を操作方向と同じ方向に移動させる操作部と、を備える。
本構成によれば、第1位置の被保持部は保持部に保持されているため、被保持部及び当該被保持部と連結された移動部は回動方向に移動できない。すると、当接部によって移動部に当接されたパネルも回動方向に移動できない。つまり、被保持部が第1位置のとき、パネルはロックされている。パネルがロックされている状態において、操作部が移動方向に操作されると、被保持部が第2位置に移動する、これにより、保持部による被保持部の保持が解除され、移動部及びパネルが回動方向に移動可能となる。次に、操作部が移動方向に操作された状態を維持しつつ、操作部が回動方向に操作されると、パネルが移動部に設けられた当接部に押されることによって回動される。つまり、本構成によれば、操作部を移動方向に移動させながら回動方向に移動させることによって、換言すると操作部の1つの動作のみの簡単な操作によって、パネルをロック解除するとともに回動させることができる。
(2) 上記当接部は、上記軸線に対して上記操作部と反対側に設けられている。本構成によれば、操作部を操作して移動部を回動方向に移動させるために要する力を小さくすることできる。
(3) 上記操作部は、上記パネルの表面から突出している。本構成によれば、操作部の操作が容易となる。
(4) 上記移動部は、上記操作部が上記表面から突出した第3位置及び上記操作部の上記表面からの突出量が上記第3位置よりも少ない第4位置に移動するものである。上記パネルは、上記第3位置の上記移動部の、上記操作部の突出量が多くなる向きへの移動を制止するストッパを備える。本構成によれば、操作部が必要以上にパネルから突出することが防止されるため、操作部の操作が容易となる。
(5) 上記移動部は、上記操作部が上記表面から突出した第3位置及び上記操作部の上記表面からの突出量が上記第3位置よりも少ない第4位置に移動するものである。上記パネルは、上記第4位置の上記移動部の、上記操作部の突出量が少なくなる向きへの移動を制止する押込ストッパを備える。本構成によれば、操作部が必要以上にパネルに押し込まれることが防止されるため、操作部の操作が容易となる。
(6) 本発明に係る電子装置は、上記移動部を上記操作部の突出量が多くなる向きへ付勢する付勢部材を更に備える。本構成によれば、操作部の操作に際して、操作部の突出量が多くなる向きへ操作部を引っ張る必要がなくなるため、操作部の操作が容易となる。
(7) 上記操作部は、上記回動方向と同じ側に曲がった曲面を有する。本構成によれば、操作部を容易に回動方向に沿って移動させることができる。また、本構成によれば、操作部の回動方向をユーザが容易に認識することができる。
(8) 上記移動部は、上記軸線と交差する交差方向を移動方向とする。上記保持部は、上記軸線を中心とする同心円の周方向に沿って配列された複数の接触部を備える。上記被保持部は、上記第1位置のときに上記接触部のうちの一つに接触し、上記第2位置のときに上記接触部から離間される。
本構成によれば、被保持部は、接触部に接触されるという簡易な構成によって、保持部に保持されている。そのため、本構成によれば、保持部と被保持部との配置に要する空間を小さくすることができる。
(9) 本発明に係る電子装置は、本体に支持された回動軸部を中心に当該本体に対して回動するパネルと、上記パネルを所定回動角度に保持する保持機構と、を備える。上記保持機構は、上記本体に設けられており、上記回動軸部の軸線を中心とする同心円の周方向に沿った複数の接触部を有する保持部と、上記接触部のうちの一つに接触されることで保持された第1位置、及び上記接触部から離間された第2位置に移動可能な被保持部と、上記被保持部と連結しており、上記軸線と交差しており、上記軸線を中心とする径方向及び上記パネルの回動方向に沿って移動可能であり、上記径方向に沿って移動することによって上記被保持部を上記第1位置及び上記第2位置に移動させる移動部と、上記移動部に設けられており、上記パネルの回動方向の一方側及び他方側において上記パネルと当接する当接部と、上記移動部と連結しており、上記径方向及び上記回動方向に操作されることによって上記移動部を操作方向と同じ方向に移動させる操作部と、を備える。
本構成によれば、操作部及び移動部を、軸線を中心とする径方向に沿って移動させつつ、回動方向に移動させることによって、パネルを回動させる。そのため、本構成によれば、パネルを容易に回動させることができる。
本発明によれば、操作部の1つの動作のみの簡単な操作によって、パネルをロック解除するとともに回動させることができる。つまり、本発明によれば、パネルのロック解除及び回動を簡単な操作で実現できる。
図1は、複合機10の外観斜視図であり、(A)には、パネル70が上下方向7に沿って起立した状態が示されており、(B)には、パネル70が(A)よりも上斜め向きに傾斜した状態が示されており、(C)には、パネル70が(A)よりも下斜め向きに傾斜した状態が示されている。 図2は、パネル70及び保持機構81の斜視図である。 図3(A)は、パネル70が上下方向7に沿って起立した状態における複合機10の正面図であり、図3(B)は、図3(A)のB−B断面図である。 図4は、保持機構81の斜視図であり、(A)には、被保持部83が第1位置の状態が示されており、(B)には、被保持部83が第2位置の状態が示されている。 図5(A)は、パネル70が図3(A)よりも上斜め向きに傾斜し且つ操作部86が押し込まれていない状態における複合機10の正面図であり、図5(B)は、図5(A)のB−B断面図である。 図6(A)は、パネル70が図3(A)よりも上斜め向きに傾斜し且つ操作部86が押し込まれた状態における複合機10の正面図であり、図6(B)は、図6(A)のB−B断面図である。 図7(A)は、パネル70が図3(A)よりも下斜め向きに傾斜し且つ操作部86が押し込まれた状態における複合機10の正面図であり、図7(B)は、図7(A)のB−B断面図である。 図8(A)は、パネル70が図3(A)よりも下斜め向きに傾斜し且つ操作部86が押し込まれていない状態における複合機10の正面図であり、図8(B)は、図8(A)のB−B断面図である。 図9(A)は、変形例における複合機10の正面図であり、図9(B)は、図9(A)のB−B断面図である。 図10は、プリンタ部12の内部構造を模式的に示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、複合機10が使用可能に設置された状態(図1(A)の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9が定義される。また、以下の各部材の説明では、当該各部材が複合機10に組み付けられた状態で、上下方向7と前後方向8と左右方向9とが定義されるものとする。
[複合機10の全体構成]
図1に示されるように、複合機10は、概ね直方体に形成されている。複合機10は、その上部に、記録用紙などの原稿に記録された画像をイメージセンサによって読み取って画像データを取得するスキャナ部11を備えている。また、複合機10は、その下部に、上記画像データなどに基づいて、記録用紙15(図10参照)に画像を記録するプリンタ部12を備えている。
スキャナ部11は、所謂フラットベッドスキャナとして構成されているが、ここでは、スキャナ部11の内部構成の詳細な説明は省略される。プリンタ部12は、概ね直方体に形成されており、正面に開口13が形成されたプリンタ筐体14(本発明の本体の一例)を有している。
図10に示されるように、プリンタ部12におけるプリンタ筐体14の内部には、開口13から前後方向8に挿抜可能であって内部に記録用紙15が収容された給紙トレイ20と、給紙トレイ20に収容された記録用紙15を搬送路23へ給送する給紙ローラ25と、給紙ローラ25によって搬送路23へ給送された記録用紙15を搬送路23に沿って搬送させる搬送ローラ対63及び排出ローラ対66と、スキャナ部11によって原稿から読み取られた画像データなどに基づいて、搬送路23を搬送される記録用紙15に画像を記録する記録部24などが配置されている。
画像が記録された記録用紙15は、給紙トレイ20の上側に設けられた排紙トレイ21に排出され、排紙トレイ21に載置される。ここで、排紙トレイ21は、給紙トレイ20の上側に給紙トレイ20と重ねられて設けられており、給紙トレイ20と一体に開口13に挿抜される。
[搬送路23]
図10に示されるように、搬送路23は、給紙トレイ20の後端部を基点として、下方から上方に延びつつUターンしてから、前向きに延びて排紙トレイ21に至る通路である。搬送路23は、所定間隔を隔てて互いに対向する第1ガイド部材31及び第2ガイド部材32によって構成される空間である。記録用紙15は、搬送路23を、図10に破線の矢印で示される向きである搬送向き16に搬送される。
[搬送ローラ対63及び排出ローラ対66]
図10に示されるように、搬送路23における記録部24よりも搬送向き16の上流側には、搬送ローラ61及びピンチローラ62よりなる搬送ローラ対63が設けられている。ピンチローラ62は、ばねなどの弾性部材(不図示)によって搬送ローラ61のローラ面に圧接されている。搬送路23における記録部24よりも搬送向き16の下流側には、排出ローラ64及び拍車65よりなる排出ローラ対66が設けられている。拍車65は、ばねなどの弾性部材(不図示)によって排出ローラ64のローラ面に圧接されている。
搬送ローラ61及び排出ローラ64は、搬送用モータ(不図示)から駆動力が伝達されることによって回転される。駆動力が伝達された搬送ローラ61及び排出ローラ64は、ピンチローラ62及び拍車65との間に記録用紙15を挟持しつつ搬送向き16へ搬送する。
[記録部24]
図10に示されるように、記録部24は、搬送路23の上側に配置されている。記録部24は、搬送路23に対向可能な位置に設けられた記録ヘッド37と、記録ヘッド37を搭載したキャリッジ38とを備えている。記録ヘッド37には、インクカートリッジ(不図示)から供給されたインクを搬送路23に向けて吐出するための複数のノズル36が形成されている。キャリッジ38は、左右方向9に往復移動可能に構成されている。キャリッジ38が左右方向9へ往復移動されながら、搬送路23に沿って搬送される記録用紙15に向かってノズル36からインク滴が吐出される。これにより、記録用紙15に画像が記録される。
なお、本実施形態において、記録部24が記録用紙15に画像を記録する方式は、インクジェット記録方式であるが、記録部24が記録用紙15に画像を記録する方式はインクジェット記録方式に限らず、例えば電子写真方式などであってもよい。
[電子装置の全体構成]
複合機10には、電子装置が搭載されている。電子装置は、図1及び図2に示されるように、上述したプリンタ筐体14と、プリンタ筐体14に回動可能に支持されたパネル70と、パネル70を所定の回転角度に保持する保持機構81と、を備えている。
[パネル70]
図1に示されるように、パネル70の上下方向7における中央部は、プリンタ筐体14の前面41を構成する部材によって回動可能に軸支されている。図2に示されるように、パネル70の上下方向7における中央部の左右方向9の両端には、外側に延びた突起として回動軸71(本発明の回動軸部の一例)が形成されている。つまり、回動軸71は、左右方向9に沿って延びている。プリンタ筐体14の前面41を構成する部材において、パネル70の右端から延びた回動軸71と対向する位置には、孔(不図示)が形成されている。回動軸71は、当該孔に挿通される。つまり、回動軸71は、プリンタ筐体14に支持されている。そして、これにより、パネル70は、回動軸71を中心にプリンタ筐体14に対して回動する。
パネル70は、回動軸71を中心に、図1(A)に示される位置と図1(B)に示される位置との間、及び図1(A)に示される位置と図1(C)に示される位置との間で、図3(B)に示される矢印17の向き(本発明の回動方向の一方側の一例)及び矢印18の向き(本発明の回動方向の他方側の一例)に回動可能である。
図2及び図3に示されるように、パネル70は、前側カバー26と後側カバー27とを備えている。前側カバー26は、厚さ方向が前後方向8の本体板51と、本体板51の上下左右の端部から後向きに延びた側板52とを備えており、後側が開放された概ね箱状の部材である。後側カバー27は、厚さ方向が前後方向8の本体板53と、本体板53の上下左右の端部から前向きに延びた側板54とを備えており、前側が開放された概ね箱状の部材である。
側板52の先端と側板54の先端とは連結されている。これにより、パネル70の内部には空間が形成される。当該空間には、後述するタッチパネル19の制御回路基板や、後述する保持機構81の移動部84及び操作部86などが組み込まれる。
図3に示されるように、前側カバー26の本体板51の前面には、タッチパネル19及び後述する操作部86が配置されている。タッチパネルには、所定の情報が表示されるとともに、表示されたキーが押圧されることによって複合機10の動作の指示が入力される。
また、図3に示されるように、前側カバー26の本体板51の前面の右端部には、操作部86が突出するための開口22が形成されている。開口22は、上下方向7において本体板51の概ね中央であって、回動軸71の軸線73と上下方向7において同じ位置を含むように設けられている。開口22の縁には、後側へ延びた縁板55が設けられている。縁板55の先端部56(本発明の突出ストッパの一例)は、後述する移動部84が第3位置(操作部86の先端が本体板51の前面から突出した状態における移動部84の位置)のときに、当該移動部84と当接して、当該移動部84の突出量が多くなる矢印57Aの向きへの移動を制止する。
また、図2及び図3に示されるように、後側カバー27における本体板53の操作部86の後側には、後側に突出した凸部58が形成されている。凸部58は中空の円柱形状となっており、円柱の底面にあたる凸部58の先端部には、凸部58の直径よりも小さい直径の開口59が設けられている。開口59には、操作部86と連結された後述する移動部84が挿入されている。図6に示されるように、凸部58の先端部における開口59の周囲の面60(本発明の押込ストッパの一例)は、後述する移動部84が第4位置(本体板51の前面からの操作部86の先端の突出量が第3位置のときよりも少ない状態における移動部84の位置)のときに、当該移動部84に形成された後述する被当接部72の先端部と当接して、当該移動部84の突出量が少なくなる矢印57Bの向きへの移動を制止する。
[保持機構81]
保持機構81は、移動部84と、コイルばね89と、操作部86と、保持部82と、被保持部83とを備えている。
[移動部84]
図3及び図4に示されるように、移動部84は、概ね円柱形状の部材である。なお、移動部84は、円柱形状に限らず、例えば四角柱形状などであってもよい。移動部84は、パネル70の本体板51、53と直交する方向が当該円柱の軸方向となるように配置されている。本体板51、53と直交する方向は、上述した矢印57A、57Bの方向と同方向である。
移動部84は、開口59を介して、パネル70の内部及び外部に配置されている。つまり、移動部84は、パネル70の本体板53から突出した状態で配置されてる。また、移動部84は、回動軸71の軸線73(図2及び図3参照)と直交している。なお、図3において、軸線73は、黒い点で表示されている。また、本実施形態において、移動部84は軸線73と直交しているが、移動部84は軸線73と交差しているならば、交差角度は90度でなくてもよい。
移動部84は、パネル70の本体板51側の端部において、後述する操作部86と連結している。また、移動部84は、操作部86と連結している側の端部と反対側の端部において、後述する被保持部83と連結している。
移動部84は、被当接部72を備えている。被当接部72は、移動部84における操作部86と連結されている側の端部の円柱側面から外側に突出され、当該突出の先端から凸部58の開口59の周囲の面60に向けて、移動部84の外周を覆うように円筒状に延びている。円筒形状の被当接部72の直径は、凸部58の内面に対して摺動可能な程度に若干小さく形成されている。移動部84と被当接部72との間には空間が形成されており、その空間には、後述するコイルばね89が配置される。第3位置に移動部84があるときに、被当接部72は、移動部84から延びている基端側であって、円筒の底面にて縁板55の先端と当接する。そして、第4位置に移動部84があるときに、被当接部72は、移動部84から延びている先端側であって、円筒の先端にて面60と当接する。
移動部84は、パネル70の回動方向、つまり上述した矢印17、18に移動可能に配置されている。
また、移動部84は、上述した矢印57A、57Bの方向と同方向に移動可能に配置されている。ここで、矢印57A、57Bの方向と軸線73の方向とがなす角の角度は90度である。また、上述したように移動部84は、軸線73と交差している。よって、移動部84は、軸線73と直交する方向、換言すると軸線73を中心とする径方向を移動方向とする。なお、本実施形態では、移動部84は、軸線73と直交する方向に移動するが、移動部84の移動方向は、軸線73と交差する交差方向であるならば、軸線73と直交した方向でなくてもよい。
移動部84は、図3及び図5に示される第3位置と、図6に示される第4位置との間で、矢印57A、57Bの方向に移動可能である。ここで、上述したように、第3位置は、操作部86の先端が本体板51の前面から突出した状態における移動部84の位置である。また、第4位置は、本体板51の前面からの操作部86の先端の突出量が第3位置のときよりも少ない状態における移動部84の位置である。
[コイルばね89]
図3及び図4に示されるように、移動部84の周囲にはコイルばね89(本発明の付勢部材の一例)が配置されている。詳細には、コイルばね89は、一方の端部がパネル70における凸部58の開口59の周囲の面60と当接され、他方の端部が移動部84における被当接部72の基端部と当接されるように配置されている。
これにより、移動部84が第4位置から第3位置へ向けて、つまり矢印57Bの向きへ移動したとき、コイルばね89は収縮する。その結果、コイルばね89が元の状態に戻ろうとする復元力、つまりコイルばね89の付勢力が、移動部84に作用する。つまり、コイルばね89は、移動部84を操作部86の突出量が多くなる向きへ付勢する。なお、本実施形態では、保持機構81はコイルばね89を備えているが、保持機構81はコイルばね89を備えていなくてもよい。
[操作部86]
図3及び図4に示されるように、操作部86は、移動部84と同様に概ね円柱形状の部材である。本実施形態では、操作部86の円柱の直径は、移動部84の円柱の直径よりも大きく構成されている。なお、操作部86の円柱の直径は、移動部84の円柱の直径以下であってもよい。また、操作部86は、円柱形状に限らず、例えば四角柱形状などであってもよい。
操作部86は、上述したように移動部84と連結している。また、操作部86は、開口22を介して、パネル70の内部及び外部に配置されている。つまり、操作部86は、パネル70の本体板51、つまり表面から突出した状態で配置されている。
操作部86は、移動部84と同様に、パネル70の本体板51、53と直交する方向、つまり矢印57A、57Bの方向が上記円柱の軸方向となるように配置されている。
操作部86は、移動部84と同じ方向に移動可能に配置されている。つまり、操作部86は、パネル70の回動方向である矢印17、18、及び軸線73と直交する方向である矢印57A、57Bに移動可能に配置されている。
操作部86は、パネル70の本体板51から露出した露出部分を、複合機10のユーザに操作されることによって、矢印17、18の方向に回動、及び矢印57A、57Bの方向に移動する。また、操作部86が、回動及び移動すると、操作部86と連結された移動部84も操作部86と同じ方向に回動及び移動する。つまり、操作部86は、矢印17、18及び矢印57A、57Bの方向に操作されることによって、連結している移動部84を当該操作の方向と同じ方向に移動させる。
具体的には、また、図3の状態において、操作部86の先端面90が後向きに押されることによって、操作部86及び移動部84は、矢印57Bの向きに移動する。図3の状態から操作部86がユーザによって矢印57Bの向きに押された状態において、操作部86の上記露出部分に対して矢印17の向きへの力が加えられることによって、操作部86及び移動部84は、矢印17の向きに回動する。また、図3の状態から操作部86がユーザによって矢印57Bの向きに押された状態において、操作部86の上記露出部分に対して矢印18の向きへの力が加えられることによって、操作部86及び移動部84は、矢印18の向きに回動する。また、矢印57Bの向きに移動した操作部86及び移動部84は、複合機10のユーザが操作部86から手を離すと、上述したコイルばね89の付勢力によって矢印57Aの向きに移動する。
なお、保持機構81がコイルばね89を備えていない場合、図3の状態において、操作部86が前向きに引っ張られることによって、操作部86及び移動部84は、矢印57Aの向きに移動する。この場合、複合機10のユーザが開口22を把持できる程度に、開口22の直径が操作部86の直径よりも大きいことが好ましい。
[当接部85]
図3に示されるように、移動部84には、当接部85が形成されている。当接部85は、パネル70の開口59の縁と対向可能な位置における移動部84の円柱の側面と、移動部84の被当接部72の側面である。
当接部85は、第1当接部74、第2当接部75、第3当接部76、及び第4当接部77を備えている。第1当接部74は、上記移動部84の円柱の側面のうち、パネル70の回動方向の一方側、つまり図3の状態における軸線73よりも矢印17の向きである下側の側面である。第1当接部74は、移動部84が矢印17の向きに回動したときに、パネル70の凸部58に形成された開口59の下側の縁と当接する。第2当接部75は、上記円柱の側面のうち、パネルの回動方向の他方側、つまり図3の状態における軸線73よりも矢印18の向きである上側の側面である。第2当接部75は、移動部84が矢印18の向きに回動したときに、パネル70の開口59の上側の縁と当接する。第1当接部74及び第2当接部75は、軸線84に対して操作部86と反対側に設けられている。つまり、図3の状態において、第1当接部74及び第2当接部75は、軸線73よりも後側に設けられている。
第3当接部76は、移動部84が矢印17の向きに回動したときに、パネル70の凸部58の内側面と当接する。すなわち、第3当接部76は、被当接部72の側面における軸線73よりも前側であって、矢印17の向きである上側の側面と、被当接部72の側面における軸線73よりも後側であって、矢印17の向きである下側の側面である。第4当接部77は、移動部84が矢印18の向きに回動したときに、パネル70の凸部58の内側面と当接する。すなわち、第4当接部77は、被当接部72の側面における軸線73よりも前側であって、矢印18の向きである下側の側面と、被当接部72の側面における軸線73よりも後側であって、矢印18の向きである上側の側面である。
従って、パネル70を矢印17向きに回動させる場合には、移動部84の回動によって、第1当接部が、開口59の下側の縁と当接し、第3当接部が、凸部58の内側面のうち、軸線73よりも前側かつ上側の内側面と、軸線73よりも後ろ側且つ下側の内側面と、に当接する。パネル70を矢印18の向きに回動させる場合には、移動部84の回動によって、第2当接部が、開口59の上側の縁と当接し、第4当接部が、凸部58の内側面のうち、軸線73よりも前側且つ下側の内側面と、軸線73よりも後ろ側且つ上側の内側面と、に当接する。
[保持部82]
図2に示される保持部82は、プリンタ筐体14に設けられている。保持部82は、パネル70の後側の位置且つパネル70の右端部且つ上下方向7の中央部と対向する位置、つまりパネル70の凸部58と概ね対向する位置であって後述する被保持部83に近い位置に配置されている。この位置は、パネル70の回動軸71と上下方向7において同じ位置を含んでいる。
図4に示されるように、保持部82は、湾曲面87を有する部材である。湾曲面87は、パネル70の回動軸71の中心を通る軸線73(図2参照)を中心とする同心円の周面に一致する。そして、湾曲面87には複数の凹部88(本発明の接触部の一例)が形成されている。凹部88は、軸線73を中心とする同心円の径方向に沿って凹んだ溝形状となっている。従って、被保持部83の軸線73を通る径方向への移動に伴って、被保持部83が凹部88に侵入及び脱離が可能となる。複数の凹部88は、上記同心円に沿って、一定間隔を空けて配置されている。凹部88に被保持部83が係入されることによって、保持部82は、被保持部83を保持する。
なお、保持部82は被保持部83を保持することができるのであれば、保持部82の配置位置は、上記の位置に限らない。例えば、被保持部83が左右方向9に長いために保持部82の凹部88に係入されて保持されることが可能であるならば、保持部82は被保持部82から左右方向9に離れた位置であるパネル70の右端部に設けられていてもよい。
[被保持部83]
図2及び図4に示されるように、被保持部83は、移動部84の開口59からの突出端部において、移動部84と連結している。被保持部83は、保持部82に形成された複数の凹部88と対向する位置に設けられている。本実施形態では、被保持部83は、移動部84の円柱側面から右向きに延設されている。
被保持部83は、移動部84の回動角度に応じて異なる凹部88と対向する。例えば、移動部84が図6に示される回動角度である場合、被保持部83は、下から2番目の凹部88と対向している。また、移動部84が図7に示される回動角度である場合、被保持部83は、上から2番目の凹部88と対向している。
被保持部83は、移動部84が図4(B)に示される状態において矢印57Aの向きに移動することによって、移動部84と一体に矢印57Aの向きに移動する。これにより、被保持部83は、図4(A)に示されるように、対向する位置にある凹部88に係入する。その結果、被保持部83、被保持部83に連結している移動部84、及び移動部84に連結している操作部86は、保持部82によって保持される。そして、保持部82によって保持された被保持部83、移動部84、及び操作部86は、矢印17、18の方向に回動することができなくなる。保持部82によって保持された状態の被保持部83の位置(例えば図3、図5、及び図8に示される被保持部83の位置)が、本発明の第1位置である。
一方、被保持部83は、移動部84が図4(A)に示される状態において矢印57Bの向きに移動することによって、移動部84と一体に矢印57Bの向きに移動する。これにより、被保持部83は、図4(B)に示されるように、係入していた凹部88から離間する。その結果、被保持部83に対する保持部82による保持が解除される。そして、保持部82による保持が解除された被保持部83、移動部84、及び操作部86は、矢印17、18の方向に回動することができるようになる。保持部82による保持が解除された状態の被保持部83の位置(例えば図6及び図7に示される被保持部83の位置)が、本発明の第2位置である。
以上より、被保持部83は、複数の凹部88のうちの一つに接触されることで保持部82によって保持された第1位置、及び保持部82に形成された凹部88から離間した第2位置に移動可能である。また、移動部84は、被保持部83を第1位置または第2位置に移動させる方向である矢印57A、57Bの方向、つまり軸線73を中心とする径方向に移動可能である。また、被保持部83は、第1位置のときに凹部88のうちの一つに接触し、第2位置のときに凹部88から離間される。
[保持機構81の動作]
以下に保持機構81の動作として、タッチパネル19が斜め上向きである図2(B)及び図5に示される状態から、タッチパネル19が斜め下向きである図2(C)及び図7に示される状態へ、パネル70が回動される動作例が説明される。なお、パネル70の回動向きや回動角度の変動が、以下の例の回動向きや回動角度に限らないことは言うまでもない。
タッチパネル19が斜め上向きである状態では、図5に示されるように、操作部86がパネル70の本体板51から外部に突出している。また、図5に示される状態のとき、移動部84の被当接部72の基端部と、パネル70の開口22の縁に設けられた縁板55の先端部56とが当接している。このため、操作部86が、図5に示される状態よりも大きくパネル70の本体板51から外部に突出することはない。このときの移動部84の位置は、第3位置である。
また、図5に示される状態のとき、被保持部83は、保持部82に形成された凹部88のうち、下から2番目の凹部88に係入している。このときの被保持部83の位置は、第1位置である。このとき、被保持部83、移動部84、及び操作部86は、矢印17、18の方向に回動できない。また、パネル70も、矢印17、18の方向に回動できない。これは、パネル70が矢印17の方向に回動しようとした場合、凸部58に形成された開口59の上側の縁が移動部84の第2当接部75と当接するために、パネル70の矢印17の方向への回動が妨げられるからである。また、パネル70が矢印18の方向に回動しようとした場合、凸部58に形成された開口59の下側の縁が移動部84の第1当接部74と当接するために、パネル70の矢印18の方向への回動が妨げられるからである。
図5に示される状態において、操作部86の先端面90がパネル70に押し込まれる向き、つまり矢印57Bの向きに押されると、操作部86に連結された移動部84も矢印57Bの向きに押される。つまり、移動部84は、第3位置から第4位置に移動する。これにより、移動部84に連結された被係合部83も、矢印57Bの向きに押され、保持部82に形成された溝形状の複数の凹部88のうちの下から2番目の凹部88から抜け出し、離間される。つまり、被保持部83は、第1位置から第2位置に移動する。以上より、図5に示される状態において、操作部86が矢印57Bの向きに押されると、保持機構81は、図5に示される状態から図6に示される状態に状態遷移する。
なお、図6に示される状態において、コイルばね89は、図5に示される状態のときよりも収縮している。また、図6に示される状態のとき、移動部84の被当接部72の先端部と、パネル70の凸部59の周囲の面60とが当接している。このため、操作部86が、図6に示される状態よりもパネル70の内部へ押し入れられることはない。
図6に示される状態のとき、被保持部83が保持部82から離間されているため、被保持部83、移動部84、及び操作部86は、矢印17、18の方向に回動可能である。よって、図6に示される状態のときに、複合機10のユーザが操作部86の露出部分(先端面90)に触れて矢印17、18の方向に力を加える、つまり操作することによって、被保持部83、移動部84、及び操作部86は、矢印17、18の方向に回動する。移動部84が矢印17の向きに回動すると、第1当接部74が凸部58に形成された開口59の下側の縁を矢印17の向きに押し、第3当接部76が凸部58の内側面のうち、軸線73よりも前側かつ上側の内側面と、軸線73よりも後ろ側且つ下側の内側面と、を矢印17の向きに押すために、パネル70も矢印17の向きに回動する。また、移動部84が矢印18の向きに回動すると、第2当接部74が凸部58に形成された開口59の上側の縁を矢印18の向きに押し、第4当接部77が、凸部58の内側面のうち、軸線73よりも前側且つ下側の内側面と、軸線73よりも後ろ側且つ上側の内側面と、を矢印18の向きに押すために、パネル70も矢印18の向きに回動する。
本例では、複合機10のユーザは、操作部86を矢印57Bの向きへ押した状態を維持しながら、操作部86の露出部分に触れつつ矢印18の向きに力を加える。これにより、操作部86、移動部84、被保持部83、及びパネル70は、矢印18の向きに回動する。本例では、複合機10のユーザは、図7に示される状態となるまでパネル70を矢印18の向きに回動させる。図7に示される状態では、被係合部83の位置は、保持部82に形成された複数の凹部88のうちの上から2番目の凹部88と対向した位置である。
図7に示される状態において、複合機10のユーザが操作部86の先端面90から手を離すと、操作部86、移動部84、及び被係合部83は、コイルばね89の付勢力によって、矢印57Aの向きに移動する。これにより、保持機構81は、図7に示される状態から図8に示される状態に状態遷移する。
当該状態遷移において、操作部86の開口22からの突出量が多くなる。つまり、移動部84は、第4位置から第3位置に移動する。また、当該状態遷移において、被保持部83は、対向する凹部88に係入される。つまり、被保持部83は、第2位置から第1位置に移動する。
[実施形態の効果]
本実施形態によれば、第1位置の被保持部83は保持部82に保持されているため、被保持部83及び当該被保持部83と連結された移動部84は矢印17、18の方向に回動できない。すると、当接部85によって移動部84に当接されたパネル70も矢印17、18の方向に回動できない。つまり、被保持部83が第1位置のとき、パネル70はロックされている。パネル70がロックされている状態において、操作部86が矢印57Bの向きに押されると、被保持部83が第2位置に移動する、これにより、保持部82による被保持部83の保持が解除され、移動部84及びパネル70が矢印17、18の方向に移動可能となる。次に、操作部86が矢印57Bの向きに押された状態を維持しつつ、操作部86が矢印17、18の方向に操作されると、パネル70が移動部84に設けられた当接部85に押されることによって回動される。つまり、本実施形態によれば、操作部86を矢印57Bの向きに移動させながら矢印17、18の方向に移動させることによって、換言すると操作部86の1つの動作のみの簡単な操作によって、パネル70をロック解除するとともに回動させることができる。つまり、本実施形態によれば、パネル70のロック解除及び回動を簡単な操作で実現できる。
また、本実施形態によれば、当接部85が軸線73に対して操作部86と反対側に設けられているため、操作部86を操作して移動部84を矢印17、18の方向に移動させるために要する力を小さくすることできる。
また、本実施形態によれば、操作部86がパネル70の本体板51から突出しているため、操作部86の操作が容易となる。
また、本実施形態によれば、パネル70に設けられた縁板55の先端部56によって、操作部86が必要以上にパネル70から突出することが防止される。これにより、操作部86の操作が容易となる。
また、本実施形態によれば、パネル70の凸部58に形成された開口59の周囲の面60によって、操作部86が必要以上にパネル70に押し込まれることが防止されるため、操作部86の操作が容易となる。
また、本実施形態によれば、コイルばね89が設けられているため、操作部86の操作に際して、操作部86の突出量が多くなる向きへ操作部86を引っ張る必要がなくなるため、操作部86の操作が容易となる。
また、本実施形態によれば、被保持部83は、保持部82に形成された凹部88に接触されるという簡易な構成によって、保持部82に保持されている。そのため、本実施形態によれば、保持部82と被保持部83との配置に要する空間を小さくすることができる。
また、本実施形態によれば、操作部86及び移動部84を、軸線73を中心とする径方向(矢印57A、57Bの方向)に沿って移動させつつ、パネル70を矢印17、18の方向に回動させる。そのため、本実施形態によれば、パネル70を容易に回動させることができる。
[変形例]
上述の実施形態では、図3に示されるように、操作部86におけるパネル70の本体板51から突出先端部である先端面90は、平面であった。しかし、操作部86におけるパネル70の本体板51から突出する部分は、図9に示されるように、パネル70の回動方向と同じ側に曲がった曲面91であってもよい。なお、当該曲面91は、図9における上下方向7の中央部が上下方向7の上端部及び下端部よりもパネル70から突出するように湾曲しているのであれば、湾曲の程度は任意である。
変形例によれば、操作部86におけるパネル70の本体板51から突出する部分が、パネル70の回動方向と同じ側に曲がった曲面91であるために、操作部86を容易に矢印17、18の方向に沿って回動させることができる。また、変形例によれば、ユーザは、曲面91の湾曲の向きによって、操作部86の回動方向を容易に認識することができる。
また、上述の実施形態では、移動部84は軸線73と交差する位置に設けられていたが、操作部86の矢印17または矢印18の向きへの回動によってパネル70が回動できる程度に移動部84が軸線73の近傍に設けられていれば、多少ずれていても良い。
さらに、保持部82は、被保持部83を保持することができれば、他の構成を採用しても良い。例えば、保持部82と被保持部83との間の摩擦係数が、パネル70が回動しない程度に高い値となる素材で、保持部82と被保持部83とを形成しても良い。
10・・・複合機
14・・・プリンタ筐体
70・・・パネル
71・・・回動軸
73・・・軸線
81・・・保持機構
82・・・保持部
83・・・被保持部
84・・・移動部
85・・・当接部
86・・・操作部

Claims (9)

  1. 本体に支持された回動軸部を中心に当該本体に対して回動するパネルと、
    上記パネルを所定回動角度に保持する保持機構と、を備え、
    上記保持機構は、
    上記本体に設けられた保持部と、
    上記保持部によって保持された第1位置、及び上記保持部から離間した第2位置に移動可能な被保持部と、
    上記被保持部と連結しており、上記回動軸部の軸線と交差しており、上記被保持部を上記第1位置または上記第2位置に移動させる移動方向及び上記パネルの回動方向に移動可能な移動部と、
    上記移動部に設けられており、上記パネルの回動方向の一方側及び他方側において上記パネルと当接する当接部と、
    上記移動部と連結しており、上記移動方向及び上記回動方向に操作されることによって上記移動部を操作方向と同じ方向に移動させる操作部と、を備える電子装置。
  2. 上記当接部は、上記軸線に対して上記操作部と反対側に設けられている請求項1に記載の電子装置。
  3. 上記操作部は、上記パネルの表面から突出している請求項1または2に記載の電子装置。
  4. 上記移動部は、上記操作部が上記表面から突出した第3位置及び上記操作部の上記表面からの突出量が上記第3位置よりも少ない第4位置に移動するものであり、
    上記パネルは、上記第3位置の上記移動部の、上記操作部の突出量が多くなる向きへの移動を制止する突出ストッパを備える請求項3に記載の電子装置。
  5. 上記移動部は、上記操作部が上記表面から突出した第3位置及び上記操作部の上記表面からの突出量が上記第3位置よりも少ない第4位置に移動するものであり、
    上記パネルは、上記第4位置の上記移動部の、上記操作部の突出量が少なくなる向きへの移動を制止する押込ストッパを備える請求項3または4に記載の電子装置。
  6. 上記移動部を上記操作部の突出量が多くなる向きへ付勢する付勢部材を更に備える請求項3から5のいずれかに記載の電子装置。
  7. 上記操作部は、上記回動方向と同じ側に曲がった曲面を有する請求項1から6のいずれかに記載の電子装置。
  8. 上記移動部は、上記軸線と交差する交差方向を移動方向とし、
    上記保持部は、上記軸線を中心とする同心円の周方向に沿って配列された複数の接触部を備え、
    上記被保持部は、上記第1位置のときに上記接触部のうちの一つに接触し、上記第2位置のときに上記接触部から離間される請求項1から7のいずれかに記載の電子装置。
  9. 本体に支持された回動軸部を中心に当該本体に対して回動するパネルと、
    上記パネルを所定回動角度に保持する保持機構と、を備え、
    上記保持機構は、
    上記本体に設けられており、上記回動軸部の軸線を中心とする同心円の周方向に沿った複数の接触部を有する保持部と、
    上記接触部のうちの一つに接触されることで保持された第1位置、及び上記接触部から離間された第2位置に移動可能な被保持部と、
    上記被保持部と連結しており、上記軸線と交差しており、上記軸線を中心とする径方向及び上記パネルの回動方向に沿って移動可能であり、上記径方向に沿って移動することによって上記被保持部を上記第1位置及び上記第2位置に移動させる移動部と、
    上記移動部に設けられており、上記パネルの回動方向の一方側及び他方側において上記パネルと当接する当接部と、
    上記移動部と連結しており、上記径方向及び上記回動方向に操作されることによって上記移動部を操作方向と同じ方向に移動させる操作部と、を備える電子装置。
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