JP2014070895A - 半導体装置の検査方法および検査装置 - Google Patents

半導体装置の検査方法および検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】少数のセルで発熱し、潜在的に故障リスクのある半導体装置をスクリーニングできる半導体装置の検査方法および検査装置を提供する。
【解決手段】半導体装置の制御端子に信号を伝達し、所定の定電圧を印加して半導体装置の全体が発熱しない所定期間だけ半導体装置を駆動させる半導体装置駆動工程(ステップS12〜S14)と、半導体装置駆動工程の後に、半導体装置の入力端子と出力端子との間に所定の定電流Ifを流し、入力端子と出力端子との間に生ずる端子間電圧Vf2を測定する第2端子間電圧測定工程(ステップS15,S16)と、第2端子間電圧測定工程によって測定された端子間電圧Vf2に基づいて、半導体装置に異常発熱するセルがあるか否かを判別する異常発熱判別工程(ステップS17〜S19)とを有する。この構成によれば、短時間の通電で異常発熱するセルを顕在化し、スクリーニングできる。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体チップ上に形成された多数のセルによって回路が構成される半導体装置の検査方法および検査装置に関する。
半導体装置(例えばMOSFET等)には、図5に示す多数のセル11によって回路が構成されるものがある。一つのセル11は、図6に示すような構造で表され、寄生ダイオードDpが存在する。この寄生ダイオードDpは、図7の等価回路で示すようにFET(セル11)と並列接続される。
上記半導体装置の性能検査には、静特性検査として、リーク電流,オン抵抗,ゲートしきい値電圧,寄生ダイオード順電圧などがある。また初期故障スクリーニングとして、ゲート過電圧,アバランシェ耐量などがある。
このうち、ゲート過電圧は、ゲートに過電圧などの定格を越えたストレスを印加して経時劣化破壊を進行させて初期故障品をリジェクトすることができる。アバランシェ耐量は、ドレイン電流,チャネル温度の耐性のほか、急峻な電圧変化(dV/dt)による過渡電流による寄生バイボーラトランジスタをONさせるドレイン・ソース間容量をリジェクトすることができる。
ところが、ゲート過電圧は、ゲート酸化膜の不具合(結晶欠陥,酸化膜厚不足)を顕在化させ、またアバランシェ耐量は、ドレイン・ソース間容量やチャネル温度などの耐量でスクリーニングしている。これらは半導体装置の全体で観測しているため、図5で太線丸枠内に示す特定セル11aの異常は埋没してしまい、上記以外の要因による不具合は顕在化しにくい。
一方、素子の自己発熱を利用しつつ、短時間の検査で不良品を精度良く選別することを目的とする半導体装置の電気的特性検査方法に関する技術の一例が開示されている(例えば特許文献1を参照)。この半導体装置の電気的特性検査方法では、回路に対し、通常動作時よりも高く、スイッチング素子の素子耐圧未満の電圧を印加することにより、スイッチング素子を発熱させるとともに回路の電気的特性を検査する。
特開2010−071809号公報
しかし、従来の性能検査や特許文献1の技術では、素子(半導体装置)全体の電気的特性や発熱でスクリーニングを行う。ところが、少数(一個や数個程度)の特定セル11aが発熱しても、素子全体の電気的特性が変化したり発熱したりするとは限らない。よって素子全体の電気的特性や発熱でスクリーニングしても、特定セル11aの発熱に伴うショート等のように、潜在的に故障リスクのある素子を顕在化するのは困難である。これは多数のセル11のうちで少数の特定セル11aに何らかの異常があっても、素子全体でみると特定セル11aの異常が電気的特性や発熱に埋もれてしまうからと考えられる。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、少数のセルで発熱し、潜在的に故障リスクのある半導体装置をスクリーニングできる半導体装置の検査方法および検査装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、半導体チップ上に形成された多数のセルによって回路が構成される半導体装置の検査方法において、前記半導体装置の制御端子に信号を伝達し、前記半導体装置の入力端子と出力端子の間に所定の定電圧(Vc)を印加して前記半導体装置の全体が発熱しない所定期間だけ前記半導体装置を駆動させる半導体装置駆動工程と、前記半導体装置駆動工程の後に、前記半導体装置の入力端子と出力端子との間に所定の定電流(If)を流し、前記入力端子と前記出力端子との間に生ずる端子間電圧(Vf2)を測定する第2端子間電圧測定工程と、前記第2端子間電圧測定工程によって測定された前記端子間電圧に基づいて、前記半導体装置に異常発熱する前記セルがあるか否かを判別する異常発熱判別工程とを有することを特徴とする。
この構成によれば、半導体装置駆動工程で発熱しない所定期間だけ半導体装置を駆動させると、異常発熱するセルがある半導体装置は電圧電流特性が変化する。すなわち図8に示すように、正常品の半導体装置は、常温(例えば25℃)では実線のように電圧電流特性が変化し、高温(例えば150℃)では一点鎖線のように電圧電流特性が変化する。これに対して、少数のセル(例えば1個)に異常発熱するセルがある半導体装置は、常温(例えば25℃)でも二点鎖線のように、高温時の電圧電流特性を半導体装置全体のセル数で除した特性に沿って変化する。この変化を利用して、異常発熱判別工程では第2端子間電圧測定工程によって測定された端子間電圧に基づいて、半導体装置に異常発熱するセルがあるか否かを判別する。短時間の通電で異常発熱するセルを顕在化できるので、半導体装置にダメージを与えず、少数のセルで発熱して潜在的に故障リスクのある半導体装置をスクリーニングすることができる。
第2の発明は、半導体チップ上に形成された多数のセルによって回路が構成される半導体装置の検査を行う半導体検査装置において、前記半導体装置の制御端子に信号を伝達し、前記半導体装置の入力端子と出力端子の間に所定の定電圧(Vc)を印加して前記半導体装置の全体が発熱しない所定期間だけ前記半導体装置を駆動させる半導体装置駆動手段と、前記半導体装置駆動工程の後に、前記半導体装置の入力端子と出力端子との間に所定の定電流(If)を流し、前記入力端子と前記出力端子との間に生ずる端子間電圧(Vf2)を測定する第2端子間電圧測定手段と、前記第2端子間電圧測定工程によって測定された前記端子間電圧に基づいて、前記半導体装置に異常発熱する前記セルがあるか否かを判別する異常発熱判別手段とを有することを特徴とする。
この構成によれば、上記第1の発明と同様に、半導体装置駆動工程で発熱しない所定期間だけ半導体装置を駆動させた後、所定の定電流を流す際の端子間電圧に基づいて半導体装置に異常発熱するセルがあるか否かを判別する。よって、半導体装置にダメージを与えず、少数のセルで発熱して潜在的に故障リスクのある半導体装置をスクリーニングすることができる。
なお「半導体装置の全体が発熱しない所定期間」は、少数の異常セルでは発熱するものの、大多数の正常セルでは発熱せず半導体装置全体の温度が変化しなれば(すなわち温度変化が許容温度以下であれば)、任意の期間(通電時間)を適用してよい。「半導体装置」は、多数のセルによって回路が構成されるMOS(金属酸化膜半導体)であれば任意である。例えば、FETやIGBTなどが該当し、CMOSを含む。FETは、MOSFET,JFET,MESFET等であって、エンハンスメント形やディプレッション形等の形式を問わない。「半導体装置の制御端子」は、例えばゲート端子などが該当する。「所定の定電圧」は、半導体装置の定格電圧以下、特に安全動作領域(SOA;Safety Operating Area)内の電圧値などが該当する。「半導体装置の入力端子」は、ドレイン端子などが該当する。「半導体装置の出力端子」は、ソース端子などが該当する。「所定の定電流」は任意に設定できる。例えば、第1温度における半導体装置の端子間電圧と定電流との第1特性と、第1温度よりも高い第2温度における半導体装置の端子間電圧と定電流との特性を半導体装置のセル数で除算した電流に変換して得られる第2特性との交点よりも小さい電流値を設定するとよい。
半導体検査装置の構成例を示す模式図である。 安全動作領域の一例を示す模式図である。 正常品と異常発熱品の電圧電流特性例を示すグラフ図である。 半導体検査処理を示すフローチャート図である。 半導体装置のセルを示す模式図である。 セルの構造を模式的に示す断面図である。 図6の構造にかかる等価回路図である。 常温と高温における電圧電流特性例を示すグラフ図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、特に明示しない限り、「接続する」という場合には電気的に接続することを意味する。各図は、本発明を説明するために必要な要素を図示し、実際の全要素を図示しているとは限らない。上下左右等の方向を言う場合には、図面の記載を基準とする。連続符号は記号「〜」を用いて表す。例えば「ステップS12〜S14」は「ステップS12,S13,S14」を意味する。
本形態は図1〜図4を参照しながら説明する。図1には、検査対象となる半導体装置10と、当該半導体装置10を検査する装置等とを示す。前者の半導体装置10は、回路を構成するセル数は任意である。本形態では、セル数が10000〜150000程度のMOSFETを適用する。後者の装置等は、半導体検査装置50、電圧センサ20、定電流源30、定電圧源40、スイッチ手段31,41などが該当する。以下では、各要素について簡単に説明する。
半導体検査装置50は、第1端子間電圧測定手段51,半導体装置駆動手段52,第2端子間電圧測定手段53,異常発熱判別手段54などを有する。
半導体装置駆動手段52は、制御信号Ctrl2によりスイッチ手段41をオンにして定電圧源40から所定の定電圧Vcを半導体装置10に印加するとともに、制御信号Ctrl1(例えばPWM等のパルス信号)をゲート端子Gに伝達して半導体装置10を駆動させる。駆動を行う所定期間は、少数の異常セルでは異常発熱するものの、大多数の正常セルでは発熱せず半導体装置10全体の温度が変化しなれば(すなわち温度変化が許容温度以下であれば)、任意の期間を適用してよい。本形態では、例えば0.1[sec]等の所定期間を適用する。
所定の定電圧Vcは、半導体装置10の定格電圧以下であれば任意に設定可能である。半導体装置10へのダメージを抑制する観点から、半導体装置10の安全動作領域内の電圧値を設定するのが望ましい。
図2には、縦軸をドレイン電流(Id)とし、横軸をドレイン−ソース間電圧(Vds)とし、4つの特性線L1〜L4で囲まれる安全動作領域の一例をクロスハッチングして示す。特性線L1は、半導体装置10のオン抵抗で制限される領域であり、0〜Vds1に適用する。特性線L2は、半導体装置10の電流定格(Id2)で制限される領域であり、Vds1〜Vds2に適用する。特性線L3は、半導体装置10の電力定格で制限される領域であり、Vds2〜Vds3に適用する。特性線L4は、半導体装置10の電圧定格(Vds3)で制限される領域である。
第1端子間電圧測定手段51と第2端子間電圧測定手段53は、いずれも制御信号Ctrl2によりスイッチ手段31をオンにして定電流源30から半導体装置10に定電流Ifを流し、ドレイン端子Dとソース端子Sとの間に生ずる端子間電圧Vfを電圧センサ20で測定する。半導体装置10の駆動前に行うのが第1端子間電圧測定手段51であり、端子間電圧Vf1を測定する。半導体装置10の駆動後に行うのが第2端子間電圧測定手段53であり、端子間電圧Vf2を測定する。定電流Ifを流すのは、図7に示す寄生ダイオードDpに電流IDSを流すことに他ならない。
定電流Ifの大きさは、任意に設定してよい。特定セル11aを顕在化させる観点から、次の電流値を設定するのが望ましい。図3には、半導体装置10の端子間電圧Vfと定電流Ifとの相関特性を示す。実線で示す第1特性は、常温(例えば25℃;第1温度に相当する)下で測定して得られる特性線である。一点鎖線で示す第2特性は、高温(例えば150℃;第2温度に相当する)下で測定して得られる特性線を、半導体装置10のセル数(本例では10000)で除算して得られる。第1特性と第2特性との交点は電流値Ifth(本例では300[μA])であり、0<If<Ifthを満たす電流値であればよい。本形態では、定電流Ifとして二点鎖線で示す100[μA]を設定する。なお、当然のことながら、定電流Ifは半導体装置10のセル数や定格電圧等に応じて異なる。また、破線部分で示す第2特性は、図8に示す二点鎖線の電圧電流特性とほぼ同等に変化する。
異常発熱判別手段54は、測定された端子間電圧Vf1,Vf2のうちで一方または双方の端子間電圧に基づいて、半導体装置10に特定セル11a(異常発熱するセル11;図5を参照)があるか否かを判別する。例えば、第1端子間電圧測定手段51と第2端子間電圧測定手段53とによって測定された端子間電圧Vf1,Vf2の差分値ΔVf(=|Vf1−Vf2|)が所定電圧Va以上であるか否かで判別する。所定電圧Vaは、特定セル11aの有無が明確になる電圧値を設定する。なお図示しないが、実際には判別結果に基づく半導体装置10の振り分けや、報知(表示,音,振動等)などをも行う。
スイッチ手段31は、定電流源30に直列接続され、半導体装置10に電流を流すか否かを切り換える機能を有すれば任意である。スイッチ手段41は、定電圧源40に直列接続され、半導体装置10に電圧を印加するか否かを切り換える機能を有すれば任意である。これらのスイッチ手段31,41には、スイッチ素子(例えばトランジスタ,スイッチング素子等)やリレー(半導体リレーを含む)などが該当する。
上記構成の半導体検査装置50は、検査対象となる半導体装置10ごとに、図4に示す半導体検査処理を実行して異常発熱を判別する。図4に示すステップS10,S11は第1端子間電圧測定手段51および第1端子間電圧測定工程に相当する。ステップS12〜S14は半導体装置駆動手段52および半導体装置駆動工程に相当する。ステップS15,S16は第2端子間電圧測定手段53および第2端子間電圧測定工程に相当する。ステップS17〜S19は異常発熱判別手段54および異常発熱判別手段工程に相当する。
半導体検査処理では、まず通電前の状態を把握する。具体的には、制御信号Ctrl2によってスイッチ手段31をオンし、半導体装置10のドレイン端子Dとソース端子Sとの間に定電流Ifを流す〔ステップS10〕。このときのドレイン端子Dとソース端子Sとの端子間電圧Vf1を電圧センサ20で計測して取得する〔ステップS11〕。なお、端子間電圧Vf1の計測後は、制御信号Ctrl2によってスイッチ手段31をオフにする。
次に、半導体装置10の駆動を行う。具体的には、制御信号Ctrl2によってスイッチ手段41をオンして半導体装置10のドレイン端子Dとソース端子Sとの間に定電圧Vcを印加するとともに、制御信号Ctrl1(例えばPWM等のパルス信号)をゲート端子Gに伝達して半導体装置10を駆動させる〔ステップS12〕。半導体装置10の駆動は半導体装置10の全体が発熱しない所定期間を経過するまで行う(ステップS13でNO)。所定期間を経過すると(ステップS13でYES)、制御信号Ctrl2によってスイッチ手段41をオフにするとともに制御信号Ctrl1の伝達を停止し、半導体装置10の駆動を停止する〔ステップS14〕。
半導体装置10の駆動後は、通電後の状態を把握する。具体的には、制御信号Ctrl2によってスイッチ手段31をオンし、ステップS10と同様に半導体装置10のドレイン端子Dとソース端子Sとの間に定電流Ifを流す〔ステップS15〕。このときのドレイン端子Dとソース端子Sとの端子間電圧Vf2を電圧センサ20で計測して取得する〔ステップS16〕。なお、端子間電圧Vf2の計測後は、制御信号Ctrl2によってスイッチ手段31をオフにする。
そして、半導体装置10に異常発熱するセル(特定セル11a)が有るか無いかを判別する。具体的には、ステップS11で測定して取得された端子間電圧Vf1と、ステップS16で測定して取得された端子間電圧Vf2との差分値ΔVf(=|Vf1−Vf2|)が所定電圧Va以上であるか否かで判別する〔ステップS17〕。もし、ΔVf≧Vaならば(ステップS17でYES)、半導体装置10に異常発熱するセルが有ると判別して〔ステップS18〕、半導体検査処理をリターン(終了を含む)する。一方、ΔVf<Vaならば(ステップS17でNO)、半導体装置10に異常発熱するセルが無いと判別して〔ステップS19〕、半導体検査処理をリターンする。
上記ステップS17は、端子間電圧Vf2のみに基づいて判別する構成としてもよい。この場合には、予め正常品の端子間電圧Vfを測定しておき、ステップS10,S11を実行する必要がない。ステップS17では、端子間電圧Vfと端子間電圧Vf2との差分値が所定電圧以上か否かで行えばよい。言い換えれば、端子間電圧Vf2が端子間電圧Vfを基準とする許容電圧範囲の内外で判別すればよい。この判別でも半導体装置10に含まれる少数の特定セル11aを顕在化でき、半導体装置10をスクリーニングできる。
上述した実施の形態によれば、以下に示す各効果を得ることができる。
(1)半導体チップ上に形成された多数のセル11によって回路が構成される半導体装置の検査方法において、半導体装置10のゲート端子G(制御端子)に信号を伝達し、前記半導体装置の入力端子と出力端子の間に所定の定電圧Vcを印加して半導体装置10の全体が発熱しない所定期間だけ半導体装置10を駆動させる半導体装置駆動工程(図4のステップS12〜S14)と、半導体装置駆動工程の後に、半導体装置10のドレイン端子Dとソース端子Sとの間に所定の定電流Ifを流し、ドレイン端子D(入力端子)とソース端子S(出力端子)との間に生ずる端子間電圧Vf2を測定する第2端子間電圧測定工程(図4のステップS15,S16)と、第2端子間電圧測定工程によって測定された端子間電圧Vf2に基づいて、半導体装置10に特定セル11a(異常発熱するセル11)があるか否かを判別する異常発熱判別工程(図4のステップS17〜S19)とを有する構成とした(図4を参照)。この構成によれば、短時間の通電で異常発熱するセルを顕在化できるので、半導体装置10にダメージを与えず、少数のセルで発熱して潜在的に故障リスクのある半導体装置10をスクリーニングすることができる。
(2)半導体装置駆動工程よりも前に、半導体装置10のドレイン端子Dとソース端子Sとの間に所定の定電流Ifを流し、ドレイン端子Dとソース端子Sとの間に生ずる端子間電圧Vf1を測定する第1端子間電圧測定工程(図4のステップS10,S11)を有し、異常発熱判別工程は、第1端子間電圧測定工程および第2端子間電圧測定工程によって測定された端子間電圧Vf1,Vf2に基づいて、半導体装置10に異常発熱するセル11があるか否かを判別する構成とした(図3,図4を参照)。この構成によれば、通電前後の端子間電圧Vf1,Vf2に基づいて判別を行うので、少数のセルで発熱して潜在的に故障リスクのある半導体装置10をより確実にスクリーニングすることができる。
(3)異常発熱判別工程は、第1端子間電圧測定工程と第2端子間電圧測定工程とによって測定された端子間電圧Vf1,Vf2の差分値ΔVf(=|Vf1−Vf2|)が所定電圧Va以上であるか否かで判別する構成とした(図3,図4を参照)。この構成によれば、差分値ΔVfに基づいて判別を行うので、少数のセルで発熱して潜在的に故障リスクのある半導体装置10をより確実にスクリーニングすることができる。
(4)第1端子間電圧測定工程および第2端子間電圧測定工程のうちで一方または双方は、第1温度における半導体装置10の端子間電圧と定電流との第1特性と、第1温度よりも高い第2温度における半導体装置10の端子間電圧と定電流との特性を半導体装置10のセル数で除算した電流に変換して得られる第2特性との交点(電流値Ifth)よりも小さい定電流Ifを流す構成とした(図3,図4を参照)。この構成によれば、小さな電流を流すだけでスクリーニングできるので、半導体装置10へのダメージを無くすことができる。
(5)半導体チップ上に形成された多数のセル11によって回路が構成される半導体装置10の検査を行う半導体検査装置50において、半導体装置10のゲート端子Gに信号を伝達し、前記半導体装置の入力端子と出力端子の間に所定の定電圧Vcを印加して半導体装置10の全体が発熱しない所定期間だけ半導体装置10を駆動させる半導体装置駆動手段52と、半導体装置駆動手段52による半導体装置10の駆動後に、半導体装置10のドレイン端子Dとソース端子Sとの間に所定の定電流Ifを流し、ドレイン端子Dとソース端子Sとの間に生ずる端子間電圧Vf2を測定する第2端子間電圧測定手段53と、第2端子間電圧測定手段53によって測定された端子間電圧Vf2に基づいて、半導体装置10に特定セル11a(異常発熱するセル11)があるか否かを判別する異常発熱判別手段54とを有する構成とした(図1〜図4を参照)。この構成によれば、短時間の通電で異常発熱するセルを顕在化できるので、半導体装置10にダメージを与えず、少数のセルで発熱して潜在的に故障リスクのある半導体装置10をスクリーニングすることができる。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
上述した実施の形態では、検査対象の半導体装置10としてMOSFETを適用する構成とした(図1を参照)。この形態に代えて、多数のセルによって回路が構成される他のMOSを適用してもよい。例えば、FET(JFET,MESFET)や、IGBTなどが該当し、CMOSを含む。セル数が10000〜150000程度の回路で構成されていれば、少数の特定セル11aを顕在化できてスクリーニングできる。
上述した実施の形態では、端子間電圧Vf1,Vf2を測定するにあたり、同じ定電流If(ただし0<If<Ifth)を流す構成とした(図4のステップS10,S11,S15,S16を参照)。この形態に代えて、0<If<Ifthを満たす定電流Ifであって、相異なる電流値の定電流Ifを流してもよい。また、端子間電圧Vf1,Vf2のうち一方または双方の測定において、電流値Ifth以上の定電流Ifを流してもよい。図3に示す正常品と異常発熱品の電圧電流特性では、電流値Ifth以上定格電流以下の定電流Ifを流しても正常品と異常発熱品で端子間電圧Vfに差異がある。この差異に基づいて、ステップS17の判別を行えばよい。したがって、同じ定電流If以外の電流を流しても、半導体装置10に含まれる少数の特定セル11aを顕在化できてスクリーニングできる。
上述した実施の形態では、定電流源30とスイッチ手段31は別体で構成し、定電圧源40とスイッチ手段41は別体で構成した(図1を参照)。この形態に代えて、スイッチ手段31を定電流源30に含めてもよく、スイッチ手段41を定電圧源40に含めてもよい。あるいは、スイッチ手段31,41を半導体検査装置50に含めてもよい。いずれの構成にせよ、半導体装置10に定電流Ifを流し、定電圧Vcを印加する点で相違ないので、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
10 半導体装置
G ゲート端子(制御端子)
D ドレイン端子(入力端子)
S ソース端子(出力端子)
20 電圧センサ
30 定電流源
40 定電圧源
50 半導体検査装置
51 第1端子間電圧測定手段
52 半導体装置駆動手段
53 第2端子間電圧測定手段
54 異常発熱判別手段

Claims (5)

  1. 半導体チップ上に形成された多数のセルによって回路が構成される半導体装置の検査方法において、
    前記半導体装置の制御端子に信号を伝達し、所定の定電圧(Vc)を印加して前記半導体装置の全体が発熱しない所定期間だけ前記半導体装置を駆動させる半導体装置駆動工程と、
    前記半導体装置駆動工程の後に、前記半導体装置の入力端子と出力端子との間に所定の定電流(If)を流し、前記入力端子と前記出力端子との間に生ずる端子間電圧(Vf2)を測定する第2端子間電圧測定工程と、
    前記第2端子間電圧測定工程によって測定された前記端子間電圧に基づいて、前記半導体装置に異常発熱する前記セルがあるか否かを判別する異常発熱判別工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の検査方法。
  2. 前記半導体装置駆動工程よりも前に、前記半導体装置の入力端子と出力端子との間に所定の定電流(If)を流し、前記入力端子と前記出力端子との間に生ずる端子間電圧(Vf1)を測定する第1端子間電圧測定工程を有し、
    前記異常発熱判別工程は、前記第1端子間電圧測定工程および前記第2端子間電圧測定工程によって測定された前記端子間電圧(Vf1,Vf2)に基づいて、前記半導体装置に異常発熱する前記セルがあるか否かを判別することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の検査方法。
  3. 前記異常発熱判別工程は、前記第1端子間電圧測定工程と前記第2端子間電圧測定工程とによって測定された前記端子間電圧の差分値(|Vf1−Vf2|)が所定電圧(ΔVf)以上であるか否かで判別することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の検査方法。
  4. 前記第1端子間電圧測定工程および前記第2端子間電圧測定工程のうちで一方または双方は、第1温度における前記半導体装置の前記端子間電圧と前記定電流との第1特性と、記第1温度よりも高い第2温度における前記半導体装置の前記端子間電圧と前記定電流との特性を、前記半導体装置のセル数で除算した電流に変換して得られる第2特性との交点よりも小さい前記定電流を流すことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体装置の検査方法。
  5. 半導体チップ上に形成された多数のセルによって回路が構成される半導体装置の検査を行う半導体検査装置において、
    前記半導体装置の制御端子に信号を伝達し、所定の定電圧(Vc)を印加して前記半導体装置の全体が発熱しない所定期間だけ前記半導体装置を駆動させる半導体装置駆動手段と、
    前記半導体装置駆動手段による前記半導体装置の駆動後に、前記半導体装置の入力端子と出力端子との間に所定の定電流(If)を流し、前記入力端子と前記出力端子との間に生ずる端子間電圧(Vf2)を測定する第2端子間電圧測定手段と、
    前記第2端子間電圧測定手段によって測定された前記端子間電圧に基づいて、前記半導体装置に異常発熱する前記セルがあるか否かを判別する異常発熱判別手段と、
    を有することを特徴とする半導体検査装置。
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