JP2014070298A - 繊維シート - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば吸収性物品用の表面シートに用いると、着用者の肌との接触面積をさらに低減すると共に、べたつき感やムレをさらに低減し、肌へのダメージを減らすことができる繊維シートを提供すること。
【解決手段】本発明の繊維シート1は、熱収縮性繊維を含む熱収縮繊維層1dを有し、エンボス部2が形成されている。エンボス部2は、平面視して、2本の棒状体20a,20bが交差した形状であり、一対の長延出部22と、一対の短延出部23とからなる。繊維シート1は、4個のエンボス部2における一対の短延出部23が互いに向き合うように配されて囲まれた最も高さの高い複数の高凸部31を有している。また繊維シート1は、高凸部31どうしの間に配され4個のエンボス部2で囲まれた、高凸部31より高さの低い複数の低凸部32を有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、吸収性物品の表面シート等に用いられる繊維シートに関する。
従来より、生理用ナプキンや使い捨ておむつ等の吸収性物品用の表面シートとして、着用者の肌に当接される面にエンボス加工を施し、凹凸を形成したものが知られている。凹凸を有する表面シートによれば、凹凸の存在により、着用者の肌との接触面積が低減するので、べたつき感やムレの低減を図ることができる。また、エンボス加工により形成されたエンボス部と非エンボス部との間には、表面シートを構成する繊維の密度勾配が形成されている。繊維密度の高いエンボス部においては、繊維密度の低い非エンボス部に比して毛管力が強く働くため、排泄された体液が、非エンボス部からエンボス部に向けて移行しやすくなる。その結果、表面シートの厚み方向への液の移行がスムーズになる。
本出願人は、先に、4個のエンボス部に囲まれた多数の均一な高さの立体ドーム構造の凸部が形成された吸収性物品の表面シートを提案した(特許文献1参照)。しかし、特許文献1に記載の表面シートは、立体ドーム構造の凸部の高さが均一であり、着用者の肌との接触面積を低減させる観点において改良する余地があった。
また、本出願人は、先に、2種類の大きさの立体ドーム構造の大凸部及び立体ドーム構造の小凸部を複数個備えた吸収性物品の表面シートを提案した(特許文献2参照)。特許文献2に記載の表面シートによれば、2種類の大きさの立体ドーム構造の大凸部及び小凸部によって、着用者の肌との接触面積が低減するので、べたつき感やムレの低減を図ることができる。
特開2009−512号公報 特開2011−15707号公報
しかし、特許文献2に記載の表面シートの大凸部は、大凸部の底面積が小凸部の底面積の2倍以上と大きく、着用者の肌との接触面積の低減に限界があり、表面シートの厚み方向への液の移行性の観点において、更に改良する余地があった。
従って、本発明は、前述した従来技術を更に改良した繊維シートを提供することに関するものである。
本発明は、熱収縮した熱収縮性繊維を含む熱収縮繊維層を有し、複数のエンボス部が形成された繊維シートであって、前記複数のエンボス部それぞれは、平面視して、2本の棒状体が交差した形状であり、交差点からの長さが相対的に長い一対の長延出部と、該交差点からの長さが相対的に短い一対の短延出部とからなり、4個の前記エンボス部それぞれにおける前記一対の短延出部が互いに向き合うように配されて囲まれた最も高さの高い複数の高凸部と、前記高凸部どうしの間に配され4個の前記エンボス部で囲まれた、該高凸部より高さの低い複数の低凸部とを有している繊維シートを提供するものである。
本発明の繊維シートによれば、例えば吸収性物品用の表面シートに用いると、着用者の肌との接触面積をさらに低減すると共に、べたつき感やムレをさらに低減し、肌へのダメージを減らすことができる。
図1は、本発明の繊維シートを表面シートに用いた吸収性物品である生理用ナプキンを、表面シート側から見た平面図である。 図2は、図1に示すI−I線断面図である。 図3は、本発明の実施形態である繊維シートを示す斜視図である。 図4は、図3に示す繊維シートにおけるエンボス部の形状及び配置パターンを示す平面図である。 図5は、図4に示す高凸部におけるエンボス部の形状及び配置パターンを示す拡大平面図である。 図6は、図4に示す第1低凸部におけるエンボス部の形状及び配置パターンを示す拡大平面図である。 図7は、図4に示す第2低凸部におけるエンボス部の形状及び配置パターンを示す拡大平面図である。 図8は、図4に示すII−II線断面図である。 図9は、図4に示すIII−III線断面図である。 図10は、図4に示すIV−IV線断面図である。
以下、本発明の繊維シートからなる吸収性物品の表面シートの好ましい実施形態について、図1〜図10に基づいて説明する。図中のY方向は、第1方向であり、機械方向(MD方向)と同じ方向である。また、図中のX方向は、第1方向に直交する第2方向であり、機械方向(MD方向)に直交する方向(CD方向)と同じ方向である。また、図中のZ方向は、厚み方向である。
図1,図2には、本実施形態の繊維シート(以下、「繊維シート1」ともいう。)を表面シートに用いた生理用ナプキン10が示されている。生理用ナプキン10は、肌当接面側に配された表面シート(繊維シート1)、非肌当接面側に配された裏面シート12、これら両シート1,12間に配されたY方向に長い吸収体13を備えている。また、生理用ナプキン10は、Y方向に沿う両側部10s,10sに、一対のサイドシート14,14が配されており、X方向外方に延出する一対のウイング部15,15が設けられている。生理用ナプキン10は、図1に示すように、Y方向に延びる中心線CLに対して左右対称に形成されている。このように、生理用ナプキン10においては、Y方向は製品縦方向と同方向であり、X方向は製品横方向と同方向でもある。
本明細書において、「肌当接面」とは、生理用ナプキン10を構成する表面シート(繊維シート1)などの各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面であり、「非肌当接面」とは、表面シート(繊維シート1)などの各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面である。
生理用ナプキン10について、詳述すると、生理用ナプキン10は、図1に示すように、表面シート(繊維シート1)、裏面シート12、これらシート1,12間に配された吸収体13を備えた吸収性本体11を有している。吸収性本体11は、図1に示すように、ウイング部15,15の位置する領域である中央部A、生理用ナプキン10の着用時に中央部Aより着用者の腹側に配される前方部B、及び生理用ナプキン10の着用時に中央部Aよりも着用者の背中側に配される後方部Cに区分される。生理用ナプキン10の着用時には、通常、吸収性本体11の中央部Aが、着用者の排泄部(膣口等)に対向配置される。言い換えれば、ウイング部15は、吸収性本体11の排泄対向領域(着用者の排泄部に対向する領域)に形成されている。
吸収性本体11を形成する表面シート(繊維シート1)及び裏面シート12それぞれは、図2に示すように、吸収体13の肌当接面側の全面及び非肌当接面側の全面を覆っており、吸収体13の周縁から延出する延出部分を有している。表面シート(繊維シート1)は、図2に示すように、X方向の長さが裏面シート12のX方向の長さよりも短くなっている。一対のサイドシート14,14それぞれは、図1、図2に示すように、表面シート(繊維シート1)の肌当接面側であって、表面シート(繊維シート1)のY方向に沿う側部全域に亘って配設固定されており、表面シート(繊維シート1)の側部からX方向の外方に延出する延出部分を有している。生理用ナプキン10においては、図1,図2に示すように、裏面シート12のX方向外方の延出部分とサイドシート14のX方向外方の延出部分とが、接着、融着等により固定されており、前方部B及び後方部Cよりも中央部Aにおいて大きくX方向外方に延出し、ウイング部15が形成されている。生理用ナプキン10の裏面シート12の幅方向(X方向)中央部及びウイング部15の裏面シート12の延在部の非肌対向面上には、それぞれ粘着剤が塗布されて、生理用ナプキン10をショーツ等の下着に固定するための固定部16が形成されている。尚、各サイドシート14は、そのX方向内方側(中心線CL側)の端部近傍に、Y方向に伸長状態の弾性部材を配設固定して、着用時に、その弾性部材の収縮力により、前記端部から所定幅の部分が表面シート(繊維シート1)から離間する立体ギャザーを形成するようにしてもよい。
また、生理用ナプキン10には、表面シート(繊維シート1)及び吸収体13を一体的に圧縮してなるラウンド状のエンボス溝(不図示)が、Y方向に延びて、前方部Bから後方部Cまでに亘って延在している。エンボス溝(不図示)は、生理用ナプキン10の前方部B、両側部10s,10s及び後方部Cに繋がる一条のラウンド状に形成されている。エンボス溝(不図示)は、表面シート(繊維シート1)及び吸収体13を、熱を伴うか又は伴わずに肌当接面側から圧縮することによって形成されている。
本発明の繊維シートは、図3に示すように、熱収縮した熱収縮性繊維を含む熱収縮繊維層1dを有し、複数のエンボス部2が形成されたシートである。詳述すると、生理用ナプキン10の表面シートに用いられた繊維シート1は、熱収縮繊維層1dを有し、更に熱収縮繊維層1dに積層された非熱収縮性繊維からなる非熱収縮繊維層1uを有している。また、繊維シート1においては、非熱収縮繊維層1uを肌当接面側に配し、熱収縮繊維層1dを非肌当接面側に配して形成されている。
繊維シート1の熱収縮繊維層1dと非熱収縮繊維層1uとは、図3,図4に示すように、複数のエンボス部2により、間欠的に接合されている。具体的には、繊維シート1は、熱収縮繊維層1dと非熱収縮繊維層1uとが、規則的に配された複数のエンボス部2により部分的に接合されて貼り合っており、非肌当接面側の熱収縮繊維層1dの熱収縮性繊維が熱収縮されて形成されている。繊維シート1には、図3に示すように、非熱収縮繊維層1uの肌当接面側からエンボスしたエンボス部2により凹陥した複数の凹部と、エンボス部2されていない非エンボス部に複数の凸部3が形成されている。
本発明において、複数のエンボス部2それぞれは、図4に示すように、平面視して、2本の棒状体20a,20bが交差した形状であり、図5〜図7に示すように、交差点21からの長さが相対的に長い一対の長延出部22,22と、該交差点21からの長さが相対的に短い一対の短延出部23,23とからなる。各エンボス部2における一対の長延出部22,22は、図5〜図7に示すように、繊維シート1においては、交差点21からの長さが互いに同じ長さとなっている。同様に、各エンボス部2における一対の短延出部23,23は、図5〜図7に示すように、繊維シート1においては、交差点21からの長さが互いに同じ長さとなっている。
繊維シート1においては、棒状体20aと棒状体20bとの交差角度は90°である。尚、後述する凸部3の形状を任意の形状とする観点、及び高凸部31と低凸部32の高低差を更に大きくする観点から、棒状体20aと棒状体20bとの交差角度を90°以外の角度とする場合には、一対の長延出部22,22の交差角度θ1又は一対の短延出部23,23の交差角度θ1(図5参照)は、90°より小さいことが好ましく、75°以下であることが更に好ましく、そして45°以上であることが好ましい。同様な観点から、長延出部22と短延出部23との交差角度θ2(図5参照)は、90°より大きいことが好ましく、 115°以上であることが更に好ましく、そして135°以下であることが好ましい。尚、交差角度θ1と交差角度θ2との合計は180°である。
複数のエンボス部2それぞれの有する長延出部22は、図4に示すように、最短距離に位置する隣り合う2個のエンボス部2,2それぞれの交差点21を結ぶ直線上に沿って延出している。その為、最短距離に位置する隣り合う2個のエンボス部2,2の内の一方のエンボス部2における長延出部22と、他方のエンボス部2における長延出部22とは、互いに向き合っている。
複数のエンボス部2それぞれの有する短延出部23は、長延出部22と同様に、図4に示すように、最短距離に位置する隣り合う2個のエンボス部2,2それぞれの交差点21を結ぶ直線上に沿って延出している。その為、最短距離に位置する隣り合う2個のエンボス部2,2の内の一方のエンボス部2における短延出部23と、他方のエンボス部2における短延出部23とは、互いに向き合っている。
各エンボス部2は、繊維シート1における液の拡散性を高め且つ良好な肌触りを保つ観点から、その密度が、1個/cm2以上、好ましくは4個/cm2以上、そして、32個/cm2以下、好ましくは16個/cm2以下、より具体的には、1個/cm2以上32個/cm2以下であることが好ましく、4個/cm2以上16個/cm2以下であることが更に好ましい。
棒状体20a及び棒状体20bは、繊維シート1においては、図5〜図7に示すように、平面視して、互いに同じ矩形状であり、互いに同じ大きさに形成されている。
棒状体20a,20bは、繊維シート1に現れる凹凸がより緻密となり、着用者に好ましい印象を与えると共に、肌との接触圧力が分散される観点から、その長さが、10mm以下、更に7mm以下であることがより好ましく、繊維シート1における非熱収縮繊維層1uと熱収縮繊維層1dを確実に接着する観点から、1mm以上、更に3mm以上であることが好ましい。より具体的には、1mm以上10mm以下であることが好ましく、3mm以上7mm以下であることが更に好ましい。
長延出部22は、隣接する長延出部22との間隔を狭め、前記2つの長延出部に挟まれた部分の熱収縮繊維層1dの収縮を抑制することで、高凸部に対して十分に低い低凸部を形成する観点から、交差点21からの長さが、1mm以上、好ましくは2mm以上、そして、7mm以下、好ましくは5mm以下、より具体的には、1mm以上7mm以下であることが好ましく、2mm以上5mm以下であることが更に好ましい。
短延出部23は、隣接する短延出部23との間隔を広げ、前記2つの短延出部に挟まれた部分の熱収縮繊維層1uの収縮を促進することで、低凸部に対して十分に高い高凸部を形成する観点から、交差点21からの長さが、5mm以下、好ましくは3mm以下、そして、0.5mm以上、好ましくは1mm以上、より具体的には、0.5mm以上5mm以下であることが好ましく、1mm以上3mm以下であることが更に好ましい。
各エンボス部2は、繊維シート1における非熱収縮繊維層1uと熱収縮繊維層1dを確実に接着する観点から、1個のエンボス部2の面積が、1.75mm2以上、好ましくは3.25mm2以上、そして、繊維シート1に現れる凹凸がより緻密となり、着用者に好ましい印象を与えると共に、肌との接触圧力が分散される観点から、35mm2以下、好ましくは25mm2以下、より具体的には、1.75mm2以上35mm2以下であることが好ましく、 3.25mm2以上25mm2以下であることが更に好ましい。
本発明の繊維シートは、図4に示すように、4個のエンボス部2それぞれにおける一対の短延出部23,23が互いに向き合うように配されて囲まれた最も高さの高い複数の高凸部31を有している。具体的に説明すると、凸部3の高凸部31は、図5に示すように、繊維シート1を平面視して、隣り合うエンボス部2の短延出部23どうしが互いに向き合うように、規則的に配された4個のエンボス部2で囲まれた四角形状に形成されている。高凸部31は、図4,図5に示すように、規則的に配されており、4個のエンボス部2で囲まれた立体ドーム構造となっており、肌当接面側に隆起して形成されている。
高凸部31の頂点における高さha(図8参照)は、低凸部32と十分な高低差を保ち、肌との接触面積を低減する観点、及び、クッション性を高め着用者に快適な装着感を与える観点から、0.7mm以上、好ましくは1.0mm以上、そして、5.0mm以下、好ましくは4.0mm以下、より具体的には、0.7mm以上5.0mm以下であることが好ましく、1.0mm以上4.0mm以下であることが更に好ましい。高凸部31の頂点は、4個のエンボス部2で囲まれた領域の重心に対応する位置であり、高さhaは該重心における高さである。高さhaは、後述する繊維シート1の繊維密度の比率(1)と同様にして測定する。
高凸部31を囲む4個のエンボス部2における短延出部23どうしの間隔(図5参照)は、2つの短延出部に挟まれた部分の熱収縮繊維層1uの収縮を十分に促進し、低凸部32に対して十分に高い高凸部を形成する観点から、0.5mm以上、好ましくは1.0mm以上、そして、5.0mm以下、好ましくは4.0mm以下、より具体的には、0.5mm以上5.0mm以下であることが好ましく、1.0mm以上4.0mm以下であることが更に好ましい。
また、本発明の繊維シートは、図4に示すように、高凸部どうし31,31の間に配され4個のエンボス部2で囲まれた、高凸部31より高さの低い複数の低凸部32を有している。凸部3の低凸部32は、図6に示すように、4個のエンボス部2それぞれにおける一対の長延出部22,22が互いに向き合うように配されて囲まれた最も高さの低い第1低凸部321を備えている。具体的に説明すると、第1低凸部321は、図6に示すように、繊維シート1を平面視して、隣り合うエンボス部2の長延出部22どうしが互いに向き合うように、規則的に配された4個のエンボス部2で囲まれた四角形状に形成されている。第1低凸部321は、図4,図6に示すように、規則的に配されており、4個のエンボス部2で囲まれた立体ドーム構造となっており、肌当接面側に隆起して形成されている。
第1低凸部321の頂点における高さhb(図8参照)は、高凸部31と十分な高低差を保ち、肌との接触面積を低減する観点、及び、高凸部31に対し密度を高め、液吸収性を高める観点から、0.1mm以上、好ましくは0.3mm以上、そして、3.0mm以下、好ましくは2.0mm以下、より具体的には、0.1mm以上3.0mm以下であることが好ましく、0.3mm以上2.0mm以下であることが更に好ましい。第1低凸部321の頂点は、4個のエンボス部2で囲まれた領域の重心に対応する位置であり、高さhbは該重心における高さである。高さhbは、後述する繊維シート1の繊維密度の比率(1)と同様にして測定する。
第1低凸部321を囲む4個のエンボス部2における長延出部22どうしの間隔(図6参照)は、2つの長延出部に挟まれた部分の熱収縮繊維層1dの収縮を抑制することで、高凸部に対して十分に低い低凸部32を形成する観点から、0mm以上、好ましくは0.5mm以上、そして、2.0mm以下、好ましくは1.5mm以下、より具体的には、0mm以上2.0mm以下であることが好ましく、0.5mm以上1.5mm以下であることが更に好ましい。ここで、長延出部22どうしの間隔が0mmとは、互いに向き合う長延出部22どうしが接して連続していることを意味する。
更に、凸部3の低凸部32は、図4,図7に示すように、4個のエンボス部2における長延出部22どうしが互いに向き合うように配され且つ短延出部23どうしが互いに向き合うように配されて囲まれた、第1低凸部321より高さの高い第2低凸部322を備えている。即ち、低凸部32は、図4に示すように、第1低凸部321と第2低凸部322とからなっている。具体的に説明すると、第2低凸部322は、図7に示すように、繊維シート1を平面視して、隣り合うエンボス部2の長延出部22どうしが互いに向き合い且つ隣り合うエンボス部2の短延出部23どうしが互いに向き合うように、規則的に配された4個のエンボス部2で囲まれた四角形状に形成されている。第2低凸部322は、図4,図7に示すように、規則的に配されており、4個のエンボス部2で囲まれた立体ドーム構造となっており、肌当接面側に隆起して形成されている。更に詳述すると、第2低凸部322は、図4に示すように、隣り合うエンボス部2の長延出部22どうしが互いに向き合って形成された間隔よりも広い、隣り合うエンボス部2の短延出部23どうしが互いに向き合って形成された間隔に向かって長い楕円形状の立体ドーム構造となっている。第2低凸部322を囲む4個のエンボス部2における長延出部22どうしの好ましい間隔は、上述した第1低凸部321を囲む4個のエンボス部2における長延出部22どうしの間隔と同じであり、第2低凸部322を囲む4個のエンボス部2における短延出部23どうしの好ましい間隔は、上述した高凸部31を囲む4個のエンボス部2における短延出部23どうしの間隔と同じである。
第2低凸部322の頂点における高さhc(図9参照)は、高凸部31に対して十分な高低差を保ち、肌との接触面積を低減する観点、及び、第1低凸部331に対して十分な高低差を保ちクッション性を高め着用者に快適な装着感を与える観点から、0.3mm以上、好ましくは0.5mm以上、そして、4.0mm以下、好ましくは3.0mm以下、より具体的には、0.3mm以上4.0mm以下であることが好ましく、0.5mm以上3.0mm以下であることが更に好ましい。第2低凸部322の頂点は、4個のエンボス部2で囲まれた領域の重心に対応する位置であり、高さhcは該重心における高さである。高さhcは、後述する繊維シート1の繊維密度の比率(1)と同様にして測定する。
繊維シート1の凸部3について詳述すると、凸部3は、図4に示すように、最も高さの高い高凸部31と、最も高さの低い第1低凸部321と、高凸部31より高さが低く且つ第1低凸部321より高さの高い第2低凸部322とからなる。第1低凸部321と高凸部31とが第1方向(Y方向)に交互に配された第1の凸部列30Laが、第2方向(X方向)に間隔を空けて、等間隔に複数配されている。第2低凸部322が第1方向(Y方向)に間隔を空けて、等間隔に複数配された第2の凸部列30Lbと、第1の凸部列30Laとは、第2方向(X方向)に交互に配されている。各第2低凸部322は、2個の高凸部31と2個の第1低凸部321とで囲まれている。各凸部列30Lbを形成する楕円形状の第2低凸部322は、図4に示すように、その長軸方向が、Y方向に、互い違いになるように配されている。
凸部3についてさらに詳述すると、図5〜図7に示すように、立体ドーム構造の高凸部31、立体ドーム構造の第1低凸部321及び立体ドーム構造の第2低凸部322は、何れの底面も、4個のエンボス部2で囲まれた四角形状で同一であり、何れの底面積も同一となっている。このように何れの底面積も同一となっているので、最も肌に接触しやすい高さの高い高凸部31の繊維密度が低くなり柔らかくなることで、着用者に優れた装着感を与える効果、また、最も高さの低い第2低凸部322の繊維密度が高くなり毛管力が高まることで、体液を素早く吸収し着用者に優れたドライ感を提供できる効果を奏する。各凸部3の底面積は、繊維シート1に現れる凹凸がより緻密となり、着用者に好ましい印象を与えると共に肌との接触圧力が分散される観点、熱収縮性繊維層1dが十分収縮し各凸部を所望の高さまで隆起させる観点から、9mm2以上、好ましくは16mm2以上、そして、144mm2以下、好ましくは100mm2以下、より具体的には、9mm2以上144mm2以下であることが好ましく、16mm2以上100mm2以下であることが更に好ましい。
エンボス部2においては、図3に示すように、繊維シート1の構成繊維が圧密化されており、エンボスされていない部分に比べて、表面シート1の高さ(厚み)が最も低く(薄く)なっている。即ち、エンボス部2による凹部の繊維密度は、エンボス部2されていない部分よりも高くなっており、繊維シート1の中で最も高くなっている。また、エンボスの条件によっては、構成繊維が溶融固化してフィルム様になっている場合もある。
上述したように、高凸部31、第1低凸部321及び第2低凸部322は、何れの底面積も同一となっており、高凸部31は最も高さが高く、第1低凸部321は最も高さが低く、第2低凸部322は高凸部31より高さが低く且つ第1低凸部321より高さが高くなっている。従って、繊維シート1においては、立体ドーム構造の高凸部31は、その繊維密度が、立体ドーム構造の第1低凸部321及び第2低凸部322それぞれの繊維密度よりも低くなっており、特にその頂点(高さhaの基準点)において、繊維シート1の中で最も低くなっている。立体ドーム構造の第1低凸部321は、その繊維密度が、立体ドーム構造の高凸部31及び第2低凸部322それぞれの繊維密度よりも高くなっている。第1低凸部321においては、その頂点(高さhbの基準点)が、第1低凸部321の中で繊維密度が最も低くなっている。立体ドーム構造の第2低凸部322は、その繊維密度が、立体ドーム構造の高凸部31の繊維密度よりも高く且つ第1低凸部322の繊維密度よりも低くなっている。第2低凸部322においては、その頂点(高さhcの基準点)が、第2低凸部322の中で繊維密度が最も低くなっている。尚、第2低凸部322の頂点(高さhcの基準点)における繊維密度は、第1低凸部322の頂点(高さhcの基準点)における繊維密度よりも低くなっている。
第1低凸部321の頂点(高さhbの基準点)における繊維密度dbに対する、高凸部31の頂点(高さhaの基準点)における繊維密度daの比率(da/db)は、高凸部31の繊維密度を下げ、高凸部31が柔軟に変形し着用者に快適な装着感を提供する観点、及び第1低凸部321の繊維密度を下げ、第1低凸部321の頂点に働く毛管力を高めることで液を速やかに吸収し、着用者に快適なドライ感を提供する観点から、1.4倍以上、好ましくは1.7倍以上、そして、5.0倍以下、好ましくは4.0倍以下、より具体的には、1.4倍以上5.0倍以下であることが好ましく、1.7倍以上4.0倍以下であることが更に好ましい。
第1低凸部321の頂点(高さhbの基準点)における繊維密度dbに対する、第2低凸部322の頂点(高さhcの基準点)における繊維密度dcの比率(dc/db)は、第2低凸部322で吸収することが出来なかった液を、より高さの低い第1低凸部で受け止め、第2低凸部322よりも第1低凸部321の繊維密度を下げることで、素早く第1低凸部で吸収する観点から、1.2倍以上、好ましくは1.5倍以上、そして、4.0倍以下、好ましくは3.0倍以下、より具体的には、1.2倍以上4.0倍以下であることが好ましく、1.5倍以上3.0倍以下であることが更に好ましい。
繊維シート1の繊維密度の比率は、以下に記載する2つの方法(1)及び(2)のいずれかを使用して計測することができる。
(1)繊維シート1の坪量が略均一(一様)である場合(あるいは略均一と判断できる場合)には、繊維シート1の切断面の高さ(厚み)を計測する。
(2)繊維シート1の坪量が不均一である場合(あるいは不均一と判断できる場合)には、繊維シート1の切断面における繊維間の平均距離を計測する。
ここで、繊維シート1の坪量が略均一であるか否かの判断は、次の通り行う。
繊維シート1から、Y方向3cmX方向3cmのサイズのカットサンプルを10個以上の取り出し、各々の坪量を計測した際に、標準偏差σの3倍値(3σ)が平均μの10%以内であり、外観上繊維ムラが見られなければ、略均一と判断する。ただし、微小領域で組成が異なっている等、様々な要因を考慮し、総合的に判断することが好ましい。
まず、(1)の方法について説明する。
平面視における繊維シート1から、4個のエンボス部2で囲まれた高凸部31の重心(頂点)と2個のエンボス部2とを通る直線で切断して高凸部31測定用サンプルを作成する。同様に、4個のエンボス部2で囲まれた第1低凸部321の重心(頂点)と2個のエンボス部2とを通る直線で切断して第1低凸部321測定用サンプルを作成する。同様に、4個のエンボス部2で囲まれた第2低凸部322の重心(頂点)と2個のエンボス部2とを通る直線で切断して第2低凸部322測定用サンプルを作成する。この際、切断により各測定用サンプルの高さの減少等をなるべく起こさないように留意する。
得られた各測定用サンプルの断面の計測は、日本電子株式会社製の電子顕微鏡 JCM−5100を使用し、スパッター時間30秒(Pt)、加速電圧10KVの条件で行うが、測定用サンプルの両端のエンボス部4の少なくとも一方が撮影されるか、あるいは複数枚の画像を組み合わせて前記エンボス部4がわかる状況とし、撮影画像から各測定用サンプルの高さ(厚み)を計測する。尚、画像の計測は、印刷物あるいはPC画面上のどちらを使用して行ってもよい。
(1)の方法においては、高凸部31測定用サンプルの中央部の高さha(厚み)を、第1低凸部321測定用サンプルの中央部の高さhb(厚み)で除して密度の比率(da/db)とする。また、第2低凸部322測定用サンプルの中央部の高さhc(厚み)を、第1低凸部321測定用サンプルの中央部の高さhb(厚み)で除して密度の比率(dc/db)とする。
次に、(2)の方法について説明する。
(1)の方法と同様に断面を計測するが、(1)の方法で行う測定に加えて、各測定用サンプルの断面を拡大倍率500〜1000倍で撮影する。拡大撮影画像各々の対象測定部位(各測定用サンプルの中央部)で且つ幅方向(平面方向)に繊維本数が3〜7本の領域において、画像解析装置(NEXUS製NEWQUBE ver.4.20)を使用して、繊維の最近接重心間距離を求める。
上記計測においては、高さ(厚み)方向に略全体的に計測し、且つ最近接重心間距離の重複が生じないようにする。また、断面については、少なくとも3箇所、好ましくは5箇所、より好ましくは10箇所計測し、その平均値を用いる。
(2)の方法においては、高凸部31測定用サンプルの中央部の最近接重心間距離を、第1低凸部321測定用サンプルの中央部の最近接重心間距離で除して密度の比率(da/dbとする。また、第2凸部322定用サンプルの中央部の最近接重心間距離を、第1低凸部321測定用サンプルの中央部の最近接重心間距離で除して密度の比率(dc/db)とする。
上述した本発明の繊維シートを表面シートに用いた生理用ナプキン10の形成材料について説明する。
先ず、表面シートに用いた繊維シート1の形成材料について説明する。
非熱収縮性繊維からなる非熱収縮繊維層1uとしては、例えば、カード法によって形成されたウェブや嵩高な不織布が好ましく用いられる。嵩高な不織布としては、繊維シート1に所望の密度勾配を持たせることが可能であること、また繊維シート1に良好な風合いをもたらすことが可能であるとの観点から、エアスルー不織布、エアレイド不織布、レジンボンド不織布が好ましく用いられる。カード法によって形成されたウェブとは、不織布化される前の状態の繊維集合体のことである。つまり、不織布を製造する際に用いられるカードウエブに加えられる後処理、例えばエアスルー法やカレンダー法による加熱融着処理が施されていない状態にある、繊維同士が極めて緩く絡んでいる状態の繊維集合体のことである。カード法によって形成されたウェブを非熱収縮繊維層1uとして用いる場合には、非熱収縮繊維層1uと熱収縮繊維層1dとを接合させると同時に又は接合させた後、非熱収縮繊維層1u中の繊維同士を熱融着させる。
非熱収縮繊維層1uの構成繊維である非熱収縮性繊維としては、実質的に熱収縮性を有しないものであれば、通常、生理用ナプキン、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものを、特に制限なく用いることができる。
非熱収縮繊維層1uの坪量は、充分な密度勾配を形成する観点及び表面シート1の肌触りを良好にする観点から、10g/m2以上、好ましくは15g/m2以上、そして、50g/m2以下、好ましくは40g/m2以下、より具体的には、10g/m2以上50g/m2以下であることが好ましく、15g/m2以上40g/m2以下であることが更に好ましい。
熱収縮性繊維を含む熱収縮繊維層1dとしては、カード法によって形成されたウェブや熱収縮性を有する不織布を用いることができる。
熱収縮繊維層1dの構成繊維の熱収縮性繊維としては、熱可塑性ポリマー材料からなり且つ熱収縮性を有するものが好適に用いられる。そのような繊維の例としては、潜在捲縮性繊維が挙げられる。潜在捲縮性繊維は、加熱される前においては、従来の不織布用の繊維と同様に取り扱うことができ、且つ所定温度で加熱することによって螺旋状の捲縮が発現して収縮する性質を有する繊維である。熱収縮繊維層1d中の熱収縮性繊維の含有割合は40質量%以上100質量%以下であることが好ましい。
熱収縮性繊維である潜在捲縮性繊維は、例えば、収縮率の異なる2種類の熱可塑性ポリマー材料を成分とする偏心芯鞘型又はサイド・バイ・サイド型の複合繊維からなる。その例としては、特開平9−296325号公報や特許第2759331号公報に記載のものが挙げられる。熱収縮繊維層1dは、例えば、このような潜在捲縮性繊維を含ませておき、非熱収縮繊維層1uとの熱融着と同時に又はその後に、加熱により該繊維の捲縮を発現させ、収縮させることができる。熱収縮繊維層1dの坪量は、10g/m2以上、好ましくは15g/m2以上、そして、50g/m2以下、好ましくは40g/m2以下、より具体的には、10g/m2以上50g/m2以下であることが好ましく、15g/m2以上40g/m2以下であることが更に好ましい。
本発明の一実施形態である繊維シート1は、例えば、非熱収縮性繊維を含む非熱収縮繊維層1uを上層にし、収縮前の熱収縮性繊維からなる熱収縮繊維層1dを下層にして重ね合わせ、複数のエンボス部2により所定の規則正しいパターンで部分的に貼り合わせると同時に又は両者を貼り合わせた後に、熱を加えて、下層の熱収縮繊維層1dを水平方向に熱収縮させることにより形成される。非熱収縮繊維層1u及び熱収縮繊維層1dがエンボス部2により間欠的に貼り合わされて一体化されているために、熱収縮繊維層1dが熱収縮すると、非熱収縮繊維層1uもつられて縮もうとして歪が生じる。この歪が非熱収縮繊維層1u側に凸状に隆起し立体ドーム形状の凸部3が複数形成される。エンボス部2による貼り合わせ(熱融着)は、例えば、2本の棒状体20a,20bが交差した形状のエンボス部2の配置に対応するように、複数の略十字状のエンボスピンが所定のパターンで配設されたエンボス面(エンボスロールの周面等)を、非熱収縮繊維層1uと熱収縮繊維層1dとの積層体における非熱収縮繊維層1u側から圧接させ、各エンボスピンに熱圧された部位における非熱収縮繊維層1u及び熱収縮繊維層1dを溶融させて行う。
熱収縮繊維層1dの熱収縮は、例えば、熱収縮繊維層1dを1種又は複数種の熱収縮性繊維のみから構成するか又は熱収縮繊維層1d中に1種又は複数種の熱収縮性繊維を含ませておき、非熱収縮繊維層1uと熱収縮繊維層1dとを貼り合わせると同時に又は非熱収縮繊維層1uと熱収縮繊維層1dとを貼り合わせた後に、熱収縮繊維層1dを加熱処理することにより行われる。
熱収縮の際、4個のエンボス部2それぞれにおける一対の短延出部23,23が互いに向き合うように配されて囲まれた領域は、図5に示すように、短延出部23どうしの間隔が広く空いているので、4個のエンボス部2で抑制され難く、立体ドーム構造状に隆起し易く、高凸部31となる。また、4個のエンボス部2それぞれにおける一対の長延出部22,22が互いに向き合うように配されて囲まれた領域は、図6に示すように、長延出部22どうしの間隔が狭いので、熱収縮繊維層1dを水平方向に熱収縮させても、立体ドーム構造状の隆起が4個のエンボス部2で抑制されるので、高さの最も低い第1低凸部321となる。更に、4個のエンボス部2における長延出部22どうしが互いに向き合うように配され且つ短延出部23どうしが互いに向き合うように配されて囲まれた領域は、図7に示すように、短延出部23どうしの間隔が広く空いているとしても、長延出部22どうしの間隔が狭くなっているので、立体ドーム構造状の隆起が若干抑制され、高凸部31より低く且つ第1低凸部321より高い、第2低凸部322となる。また、熱収縮の際、短延出部23どうしの間隔よりも、長延出部22どうしの間隔が狭くなっているので、間隔の狭い長延出部22どうしの間隔においては、隆起が若干抑制され、短延出部23どうしが互いに向き合って形成された間隔に向かって長い楕円形状の立体ドーム構造となる。このようにして、繊維シート1には、図3に示すように、全域に亘って複数の凹部(エンボス部2)と複数の凸部3(複数の高凸部31、複数の第1低凸部321及び複数の第2低凸部322)が形成されるようになる。
上述した方法で非熱収縮繊維層1u及び熱収縮繊維層1dを貼り合わせて形成された繊維シート1は、その坪量が20g/m2以上、好ましくは35g/m2以上、そして、100g/m2以下、好ましくは80g/m2以下、より具体的には、20g/m2以上100g/m2以下であることが好ましく、35g/m2以上80g/m2以下であることが更に好ましい。
また、吸収性本体11を構成する裏面シート12、吸収体13及びサイドシート14としては、それぞれ、通常、生理用ナプキン、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、裏面シート12としては、液不透過性又は撥水性の樹脂フィルムや樹脂フィルムと不織布の積層体等を用いることができる。例えば、吸収体13としては、パルプ繊維等の繊維の集合体(不織布であっても良い)又はこれに吸水性ポリマーの粒子を保持させてなる吸収性コアを、透水性の薄紙や不織布からなるコアラップシートで被覆したもの等を用いることができる。例えば、サイドシート14としては、裏面シート3と同様のものを用いることができる。
表面シート2、裏面シート3、吸収体4、及びサイドシート5の固定には、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられる接着剤やヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等の融着手段が用いられる。
上述した本発明の実施形態の繊維シート1を生理用ナプキンの表面シートとして使用した際の作用効果について説明する。
繊維シート1は、図3に示すように、4個のエンボス部2で囲まれた最も高さの高い複数の高凸部31と、高凸部どうし31,31の間に配され4個のエンボス部2で囲まれた、高凸部31より高さの低い複数の低凸部32とを有している。その為、生理用ナプキン10の着用時において、高凸部31は肌と当接するが、高凸部31の間に配された低凸部32は肌と当接し難い。よって、繊維シート1を表面シートに用いると、着用者の肌との接触面積をさらに低減することができ、べたつき感をさらに低減することができる。また、第1実施形態の繊維シート1は、着用者の肌との接触面積をさらに低減することができ、肌へのダメージを減らすことができる。
また、繊維シート1は、図3に示すように、低凸部32が、最も高さの低い第1低凸部321と、高凸部31より低く且つ第1低凸部321より高い第2低凸部322とからなっている。このように、低凸部32が、2種類の凸部3からなっているので、生理用ナプキン10の着用時において、圧力が加わり、高凸部31が潰れて第2低凸部322が肌と当接したとしても、最も高さの低い第1低凸部321は肌と当接し難い。よって、繊維シート1を表面シートに用いると、生理用ナプキン10の着用時において圧力が加わったとしても、着用者の肌との接触面積を低減することができ、べたつき感を低減することができる。
また、高凸部31の頂点、第2低凸部322の頂点、第1低凸部321の頂点、そしてエンボス部2の順に、密度が漸次低くなっている密度勾配が形成されているので、体液の吸収性能が向上しており、べたつき感やムレをさらに低減し、肌へのダメージを減らすことができる。繊維シート1は、図4に示すように、各第2低凸部322が2個の高凸部31と2個の第1低凸部321とで囲まれるように、規則的に凸部3が配されているので、更に体液の吸収性能が向上する。
また、繊維シート1は、図3に示すように、非熱収縮繊維層1uを肌当接面側に配し、熱収縮繊維層1dを非肌当接面側に配して形成されている。その為、肌当接面側の繊維密度が非肌当接面側の繊維密度よりも低くなることで、着用者の肌から体液を素早く吸収し、繊維シート1の非肌当接面に配置された吸収体13に体液を移行させることで着用者に優れたドライ感を提供するとの効果を奏する。
また、繊維シート1は、肌当接面側に配置された非熱収縮繊維層1uが、非肌当接面側に配置された熱収縮繊維層1dが加熱処理により収縮することで肌当接面側に隆起した構造をとり、肌当接面側に配置された非熱収縮層1uはその断面において各エンボス部2間で肌当接面側に湾曲している。その為、繊維シート1に形成された高凸部31、第1低凸部321、及び第2低凸部322はいずれも製品長手方向、及び製品幅方向に自由に変形することが可能であり、着用者の動きに追従して変形することが可能である。このことから、繊維シート1はその表面において着用者の肌と摩擦を生じにくく、着用者の肌を傷つけないとの効果を奏する。
本発明の繊維シート、上述の実施形態の繊維シート1に何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。
例えば、上述の繊維シート1は、非熱収縮繊維層1uを肌当接面側に配し、熱収縮繊維層1dを非肌当接面側に配して形成された2層構造であるが、熱収縮繊維層1dのみからなる1層構造であってもよい。また、熱収縮繊維層1dの両面に非熱収縮繊維層1uを積層して3層構造としてもよい。
また、上述の繊維シート1のエンボス部2においては、図5〜図7に示すように、一対の長延出部22,22は交差点21からの長さが互いに同じ長さとなっているが、同じ長さとなっていなくてもよい。また、上述の繊維シート1のエンボス部2においては、図5〜図7に示すように、一対の短延出部23,23も交差点21からの長さが互いに同じ長さとなっているが、長さが異なっていてもよい。
本発明の繊維シートは、生理用ナプキンの表面シートとして用いられる以外に、例えば使い捨ておむつ、失禁パッド等、人体から排出される体液の吸収に用いられる吸収性物品の表面シートとして用いられてもよい。
また、本発明の繊維シートは、吸収性物品の表面シートとして用いられる以外に、清掃用シート、清拭シート等に用いることもできる。例えば、本発明の繊維シートが清掃用シートに用いられた場合には、4個のエンボス部2で囲まれた最も高さの高い複数の高凸部31と、高凸部どうし31,31の間に配され4個のエンボス部2で囲まれた、高凸部31より高さの低い複数の低凸部32とを有しているので、凹凸の大きな表面に対して接触面積を高めることができ清掃の効率を高めるとの効果を奏する。
上述した実施形態に関し、さらに以下の繊維シートを開示する。
〔1〕 熱収縮した熱収縮性繊維を含む熱収縮繊維層を有し、複数のエンボス部が形成された繊維シートであって、前記複数のエンボス部それぞれは、平面視して、2本の棒状体が交差した形状であり、交差点からの長さが相対的に長い一対の長延出部と、該交差点からの長さが相対的に短い一対の短延出部とからなり、4個の前記エンボス部それぞれにおける前記一対の短延出部が互いに向き合うように配されて囲まれた最も高さの高い複数の高凸部と、前記高凸部どうしの間に配され4個の前記エンボス部で囲まれた、該高凸部より高さの低い複数の低凸部とを有している繊維シート。
〔2〕 前記低凸部は、4個の前記エンボス部それぞれにおける前記一対の長延出部が互いに向き合うように配されて囲まれた最も高さの低い第1低凸部を有し、前記第1低凸部と前記高凸部とが第1方向に交互に配された第1の凸部列が、該第1方向に直交する第2方向に間隔を空けて複数配されている〔1〕に記載の繊維シート。
〔3〕 前記低凸部は、4個の前記エンボス部における前記長延出部どうしが互いに向き合うように配され且つ前記短延出部どうしが互いに向き合うように配されて囲まれた、前記第1低凸部より高さの高い第2低凸部と、前記第1低凸部とからなり、前記第2低凸部が前記第1方向に間隔を空けて複数配された第2の凸部列と、前記第1の凸部列とが、前記第2方向に交互に配されており、各前記第2低凸部が、2個の前記高凸部と2個の前記第1低凸部とで囲まれている〔2〕に記載の繊維シート。
〔4〕 前記エンボス部の密度は1個/cm2以上32個/cm2以下であり、前記高凸部を囲む4個の前記エンボス部における前記短延出部どうしの間隔は0.5mm以上5mm以下である〔1〕〜〔3〕の何れか1に記載の繊維シート。
〔5〕 前記熱収縮繊維層に積層された非熱収縮性繊維からなる非熱収縮繊維層を有し、
該熱収縮繊維層と該非熱収縮繊維層とが、前記複数のエンボス部により、間欠的に接合されている〔1〕〜〔4〕の何れか1に記載の繊維シート。
〔6〕 前記第1低凸部を囲む4個の前記エンボス部それぞれにおける前記一対の長延出部は、互いに向き合う該長延出部どうしが接して連続している〔2〕〜〔5〕のいずれか1に記載の繊維シート。
〔7〕 前記長延出部と短延出部との交差角が90°である〔1〕〜〔6〕いずれか1に
記載の繊維シート。
〔8〕前記長延出部と端延出部との交差角が45°以上90°未満である〔1〕〜〔6〕いずれか1に記載の繊維シート。
〔9〕 前記高凸部の高さが0.7mm以上5.0mm以下である〔1〕〜〔8〕いずれか1に記載の繊維シート。
〔10〕 前記第1低凸部の高さが0.1mm以上3.0mm以下である〔2〕〜〔9〕いずれか1に記載の繊維シート。
〔11〕 前記第2低凸部の高さが0.3mm以上4.0mm以下である〔4〕〜〔10〕いずれか1に記載の繊維シート。
〔12〕 前記各凸部の底面積は9mm2以上144mm2以下である〔4〕〜〔11〕いずれか1に記載の繊維シート。
〔13〕 〔1〕〜〔12〕の何れか1に記載の繊維シートからなる、吸収性物品の表面シート。
〔14〕 前記非熱収縮繊維層を肌当接面側に配し、前記熱収縮繊維層を非肌当接面側に配した〔13〕に記載の吸収性物品の表面シート。
〔15〕 〔13〕又は〔14〕に記載の表面シートを備える吸収性物品。
1 繊維シート
2 エンボス部
3 凸部
31 高凸部
32 低凸部
321 第1低凸部
322 第2低凸部
10 生理用ナプキン
11 吸収性本体
12 裏面シート
13 吸収体
14 サイドシート
15 ウイング部
16 固定部

Claims (9)

  1. 熱収縮した熱収縮性繊維を含む熱収縮繊維層を有し、複数のエンボス部が形成された繊維シートであって、
    前記複数のエンボス部それぞれは、平面視して、2本の棒状体が交差した形状であり、交差点からの長さが相対的に長い一対の長延出部と、該交差点からの長さが相対的に短い一対の短延出部とからなり、
    4個の前記エンボス部それぞれにおける前記一対の短延出部が互いに向き合うように配されて囲まれた最も高さの高い複数の高凸部と、
    前記高凸部どうしの間に配され4個の前記エンボス部で囲まれた、該高凸部より高さの低い複数の低凸部とを有している繊維シート。
  2. 前記低凸部は、4個の前記エンボス部それぞれにおける前記一対の長延出部が互いに向き合うように配されて囲まれた最も高さの低い第1低凸部を有し、
    前記第1低凸部と前記高凸部とが第1方向に交互に配された第1の凸部列が、該第1方向に直交する第2方向に間隔を空けて複数配されている請求項1に記載の繊維シート。
  3. 前記低凸部は、4個の前記エンボス部における前記長延出部どうしが互いに向き合うように配され且つ前記短延出部どうしが互いに向き合うように配されて囲まれた、前記第1低凸部より高さの高い第2低凸部と、前記第1低凸部とからなり、
    前記第2低凸部が前記第1方向に間隔を空けて複数配された第2の凸部列と、前記第1の凸部列とが、前記第2方向に交互に配されており、各前記第2低凸部が、2個の前記高凸部と2個の前記第1低凸部とで囲まれている請求項2記載の繊維シート。
  4. 前記エンボス部の密度は1個/cm2以上32個/cm2以下であり、前記高凸部を囲む4個の前記エンボス部における前記短延出部どうしの間隔は0.5mm以上5mm以下である請求項1〜3の何れか1項に記載の繊維シート。
  5. 前記熱収縮繊維層に積層された非熱収縮性繊維からなる非熱収縮繊維層を有し、該熱収縮繊維層と該非熱収縮繊維層とが、前記複数のエンボス部により、間欠的に接合されている請求項1〜4の何れか1項に記載の繊維シート。
  6. 前記第1低凸部を囲む4個の前記エンボス部それぞれにおける前記一対の長延出部は、互いに向き合う該長延出部どうしが接して連続している請求項2〜5の何れか1項に記載の繊維シート。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の繊維シートからなる、吸収性物品の表面シート。
  8. 前記非熱収縮繊維層を肌当接面側に配し、前記熱収縮繊維層を非肌当接面側に配した請求項7に記載の吸収性物品の表面シート。
  9. 請求項7又は8に記載の表面シートを備える吸収性物品。
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