JP2014069275A - 払出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークの払い出しを効率的に行なう。
【解決手段】左右の滑車22a,22bに架け渡されたワイヤ部材24の両端部にそれぞれウエイト部材26とフック部材28とを取り付け、昇降装置15(下部テーブル17)にフック部材28と係合可能なアンチバック34(係合爪35b)を配置すると共に、昇降装置15(下部テーブル17)が初期位置にあるときにフック部材28とアンチバック34(係合爪35b)との係合を解除する解除ピン36を設ける。また、ワイヤ部材24の移動に連動してパレットPの搬送方向に沿って行き来するアンチバック44(係合爪45)を設け、パレットPに、アンチバック44(係合爪45)と係合可能な被係合片46を形成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ヘッドあるいはワークの少なくともいずれか一方を昇降させる昇降装置を駆動することにより該ヘッドと該ワークとを互いに近接させて該ワークの加工または組付を行なう装置に用いられ、加工済みまたは組付済みの前記ワークを載置部材に載置された状態で払い出す払出装置に関する。
従来より、ワーク(エレベータのシーブ等)に、圧入部品(ベアリング等)を圧入する圧入装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、作業台上に設けられたワークを搬送するコンベアと、コンベアで搬送されたワークを作業台の中央位置で位置決めするセンタリング手段と、中央位置に位置決めされたワークの直下に配置された下側シリンダと、中央位置に位置決めされたワークの真上に配置された上側シリンダとを備えており、下側シリンダの駆動によりワークを上方に移動させると共に上側シリンダの駆動により部品を下方に移動させることにより、ワークと圧入部品とを近接させて、ワークに圧入部品を圧入させている。
特開2001−121356号公報
上述の装置において、圧入装置を生産ラインの一部に組み込む場合を考えると、ワークへの部品の圧入が完了すると、ワークを払い出して次工程へ受け渡す必要がある。この場合、例えば、作業者自身がワークを搬送して次工程へ受け渡すことを考えることができる。しかしながら、この場合、作業者の工数が増えるから、生産効率が悪化してしまう。これに対して、コンベアを駆動することにより組み付けが完了したワークを自動的に払い出すことも考えることができるが、コンベアを駆動するための専用のアクチュエータ(モータ等)が必要となるから、装置を大型化させたり、装置に必要な消費電力が増大したりする場合が生じる。
本発明の払出装置は、ワークの払い出しを効率的に行なうことを主目的とする。
本発明の払出装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の払出装置は、
ヘッドあるいはワークの少なくともいずれか一方を昇降させる昇降装置を駆動することにより該ヘッドと該ワークとを互いに近接させて該ワークの加工または組付を行なう装置に用いられ、加工済みまたは組付済みの前記ワークを載置部材に載置された状態で払い出す払出装置であって、
第1の位置と該第1の位置よりも位置エネルギが高い第2の位置との間で移動が可能なウエイト部材と、
前記ウエイト部材にワイヤ状部材を介して接続された第1の被係合部材と、
前記昇降装置の駆動により昇降移動する移動部材に設けられ、前記移動部材の昇降移動に伴って前記第1の被係合部材と係合して前記ウエイト部材を前記第1の位置から前記第2の位置へ移動させる第1の係合部材と、
前記ワークの加工または組付が完了した後に前記移動部材が所定位置まで戻ったときに、前記第1の被係合部材と前記第1の係合部材との係合を解除する係合解除部材と、
前記ワークを載置する載置部材に設けられた第2の被係合部材と、
前記第2の被係合部材と係合可能で、前記ワイヤ状部材の移動に連動して前記載置部材の払い出し方向に移動するよう設けられた第2の係合部材と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の払出装置では、ワークの加工または組付に用いられる昇降装置の駆動により移動部材が昇降移動すると、移動部材に設けられた第1の係合部材が、第1の被係合部材に係合し、第1の被係合部材にワイヤ状部材を介して接続されたウエイト部材を第1の位置から位置エネルギの高い第2の位置へ移動させる。そして、ワークの加工または組付が完了した後に移動部材が所定位置まで戻ると、係合解除部材により第1の被係合部材と第1の係合部材との係合を解除する。これにより、ウエイト部材は自重により第2の位置から第1の位置へ移動することになる。ウエイト部材が移動すると、第2の係合部材が、ワークの載置部材に設けられた第2の被係合部材と係合し、ウエイト部材に接続されたワイヤ状部材の移動に連動して載置部材の払い出し方向に移動することにより、第2の係合部材の移動と共にワークが払い出される。これにより、ワークを自動的に払い出すことができるから、作業者自身がワークを搬送する場合に比して、作業効率をより向上させることができる。また、ワークの払い出しに別途アクチュエータを必要としないから、アクチュエータを用いてワークを自動的に払い出すものに比して、低消費電力化を図ることができる。ここで、「ワイヤ状部材」には、ワイヤが含まれる他、糸や紐、ロープ等のワイヤと同様の機能を奏するものも含まれる。
こうした本発明の払出装置において、前記第1の係合部材は、前記第1の被係合部材と係合可能な係合爪が形成された可動部材を有するアンチバックであり、前記係合解除部材は、前記可動部材を移動させることにより、前記第1の被係合部材と前記係合爪との係合を解除する部材であるものとすることもできる。こうすれば、第1の係合部材および係合解除部材の構成をより簡素化することができる。
また、本発明の払出装置において、前記ワイヤ状部材は、中央部が前記載置部材の払い出し方向と略平行となるよう架け渡され、前記第2の係合部材は、前記ワイヤ状部材の中央部に設けられてなるものとすることもできる。こうすれば、第2の係合部材の構成をより簡素化することができる。ここで、「第2の係合部材」は、アンチバックであるものとすることもできる。
本発明の一実施例としての払出装置20を備えるワークWの組付装置10の正面図である。 実施例の払出装置20を備える組付装置10の上面図である。 組付装置10を用いてワークWに部品Sを圧入する様子を示す説明図である。 アンチバック34の構成の概略を示す構成図である。 昇降装置16が初期位置(下降端)にあるときの実施例の払出装置20の状態を示す説明図である。 昇降装置16が上昇端にあるときの実施例の払出装置20の状態を示す説明図である。 昇降装置16が下降中にあるときの実施例の払出装置20の状態を示す説明図である。 昇降装置16が下降端にあるときの実施例の払出装置20の状態を示す説明図である。 実施例の払出装置20の払い出しの様子を示す説明図である。 ワークW(パレットP)の払い出しを作業者自身が行なう場合と実施例の払出装置20により自動的に行なう場合との作業効率を比較した説明図である。
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての払出装置20を備えるワークWの組付装置10の正面図であり、図2は、図1の組付装置10の上面図である。
組付装置10は、図示するように、ワークWが載置されたパレットPの搬送を行なうコンベア12と、ワークWに組み付ける部品Sを支持するヘッド14と、搬送されたパレットPをヘッド14に対して昇降させる昇降装置15と、を備え、昇降装置15の駆動によってパレットPに載置されたワークWをヘッド14に支持された部品Sに近接させることにより、ワークWに部品Sを組み付ける。なお、組付装置10は、例えば、ワークWに圧入部品Sを圧入する圧入装置として構成されており、製品を製造するための製造設備の一部として生産ライン上に設置されている。
コンベア12は、パレットPの搬送方向に沿って整列された複数のローラ12aと、パレットPの搬送をガイドすると共に複数のローラ12aを回転自在に支持する基台12bと、を備える。なお、コンベア12は、本実施例では、作業者による手作業によってワークWが載置されたパレットPを組み付け位置まで搬送するようになっている。このため、コンベア12には、ローラ12aを駆動する駆動装置は搭載されていない。なお、コンベア12には、図示しないが、パレットPが組み付け位置まで搬送されたときに、組み付け位置でパレットPを停止させるためのストッパが設けられている。なお、ストッパは、ワークWの組み付けが完了したときに、作業者が手動により解除するものとしてもよいし、自動的に解除するものとしてもよい。
複数のローラ12aは、パレットPの幅(搬送方向に直交する方向の幅)よりも若干狭い間隔を隔てて整列された2列のローラ群として構成されており、2列のローラ群の間には、後述する上部テーブル18が上下方向に通り抜けできるように開口部13が形成されている(図2参照)。
ヘッド14は、前端部で部品Sを支持する治具を備えており、治具に支持された部品SをワークWに対して圧入するものである。なお、ヘッド14は、本実施例では、組付装置10上部に固定されている。
昇降装置15は、ロッド16aの押し出しと引き込みとを行なうアクチュエータとしてのシリンダ16と、ロッド16aの前端部に取り付けられた下部テーブル17と、下部テーブル17に連結された上部テーブル18と、を備える。
シリンダ16は、例えば、押し出しを空気圧により行ない、引き込みをスプリングの付勢力により行なう押出型(単動型)のエアシリンダとして構成されている。なお、本実施例では、シリンダ16をエアシリンダとして構成するものとしたが、これに限られず、油圧シリンダ等、ワークWに対して部品Sを組み付けることのできる如何なるアクチュエータを用いるものとしても構わない。
図3に、組付装置10を用いてワークWに部品Sを圧入する様子を示す。昇降装置15は、ワークWが載置されたパレットPが上部テーブル18の直上付近(組み付け位置)に搬送され(図1参照)、図示しないスタートスイッチが作業者により操作されたときに、シリンダ16を駆動することにより、ロッド16aを押し出して上部テーブル18の上昇を開始させる。上部テーブル18は、開口部13を通り抜けて上昇し、パレットPをコンベア12から押し上げ、その上昇端でパレットPに載置されたワークWをヘッド14に支持された部品Sに押し付ける(図3参照)。これにより、部品SがワークWに圧入されることになる。なお、上部テーブル18には、位置決め用突起19a,19bが形成され、パレットPには、位置決め用突起19a,19bにそれぞれ対応する位置決め用孔部50a,50bが形成されている。したがって、パレットPが上部テーブル18の直上付近に搬送されている状態で上部テーブル18が上昇すると、位置決め用突起19a,19bが位置決め用孔部50a,50bに嵌合し、パレットPが上部テーブル18に対して位置決めされた状態で押し上げられるようになっている。なお、部品SをワークWに圧入すると、シリンダ16の駆動を解除してロッド16bを引き込み、上部テーブル18を下降させることにより、ワークWが載置されたパレットPをコンベア12上に戻す。
次に、こうして構成された組付装置10に用いられる本実施例の払出装置20について説明する。本実施例の払出装置20は、組付装置10により部品Sが組み付けられたワークW(パレットP)を自動的に払い出すための装置として構成されており、図1に示すように、ワークWの組み付け位置を挟んで左右(搬送方向の上流側と下流側)に配置された2つの滑車22a,22bと、2つの滑車22a,22bに架け渡されたワイヤ部材24と、ワイヤ部材24の一端部に取り付けられたウエイト部材26と、ワイヤ部材24の他端部に取り付けられたフック部材28と、昇降装置15の下部テーブル17に配置されフック部材28との係合が可能なアンチバック34と、昇降装置15(下部テーブル17)の下降端でフック部材28とアンチバック34との係合を解除する解除ピン36と、ワイヤ部材24の中央部に取り付けられワイヤ部材24の左右方向の移動(パレットPの搬送方向の移動)に連動して左右方向に移動するアンチバック44と、を備える。
ワイヤ部材24は、両端部にそれぞれウエイト部材26とフック部材28とが取り付けられたワイヤである。なお、ワイヤ部材24は、ワイヤと同等の機能を有するものであれば、例えば、糸や紐、ロープ等の如何なる部材を用いるものとしてもよい。
フック部材28は、ガイドレール32に沿って移動が可能なスライダ30に取り付けられている。ガイドレール32は、昇降装置15の昇降方向に略平行に延びるよう設置されている。したがって、フック部材28は、ガイドレール32に沿って昇降移動が可能となっている。前述したように、フック部材28は滑車22a,22bに架け渡されたワイヤ部材24を介してウエイト部材26と接続されているから、フック部材28が下降すると、ウエイト部材26は上昇し、フック部材28が上昇すると、ウエイト部材26は下降するようになっている。
図4にアンチバック34の構成の概略を示す。アンチバック34は、図4に示すように、略矩形状のボディ34aと、可動部材35と、可動部材35を付勢するスプリング34bと、を備える。可動部材35はL字型に形成されており、屈曲部にはボディ34aに対して回動可能に支持された支持部35aが形成されている。また、可動部材35の一端部には、フック部材28と係合可能な係合爪35bが形成され、他端部には解除ピン36の押圧を受ける押圧受け部35cが形成されている。このアンチバック34では、押圧受け部35cに解除ピン36からの押圧を受けていないときには、スプリング34bの付勢力によって係合爪35bがボディ34a外に突出されて(図4(a)参照)、フック部材28と係合可能な状態となり、押圧受け部35cが解除ピン36からの押圧を受けて押し上げられると、スプリング34bの収縮に伴って係合爪35bがボディ34a内に格納され(図4(b)参照)、フック部材28との係合が解除されるようになっている。こうしたアンチバック34では、係合爪35bが突出された状態で上昇するときには、係合爪35bがフック部材28を通過し、係合爪35bが突出された状態で下降するときには、係合爪35bがフック部材28と係合し、フック部材28を押し下げる。
パレットPは、図2に示すように、アンチバック44が設けられた側の辺縁部に、アンチバック44と係合可能な被係合片46が形成されている。アンチバック44は、パレットPの被係合片46側に係合爪45が突設されており、パレットPの搬送方向とは逆方向に移動するときには被係合片46を通過し、パレットPの搬送方向と同方向に移動するときには係合爪45が被係合片46と係合してアンチバック44の移動と共にパレットPを搬送方向に移動させる。
こうして構成された実施例の払出装置20の動作について説明する。図5〜図9は、昇降装置15(下部テーブル17および上部テーブル18)の昇降状態に応じた実施例の払出装置20の状態を説明する説明図である。まず、パレットPに載置されたワークWが組み付け位置まで搬送された直後の状態を考える。この状態では、昇降装置15が初期位置(下降端)にあるため、ウエイト部材26とワイヤ部材24を介して接続されたフック部材28はウエイト部材26の荷重によって上昇端まで引き上げられた状態となっている(図5参照)。また、ワイヤ部材24に取り付けられたアンチバック44(係合爪45)は、パレットPに形成された被係合片46よりも搬送方向下流側に位置している。なお、昇降装置15が初期位置(下降端)にあるときには、下部テーブル17に配置されたアンチバック34は、解除ピン36によって可動部材35の押圧受け部35cが押し上げられ、係合爪35bがボディ34a内に格納された状態となっている(図4(b)参照)。
ワークW(パレットP)が搬送された状態で昇降装置15が駆動されると、下部テーブル17および上部テーブル18が上昇し、ワークWの組み付けが開始される。ここで、下部テーブル17の上昇に伴って下部テーブル17に配置されたアンチバック34が上昇すると、解除ピン36による可動部材35の押圧受け部35cの押し上げが解除されるため、スプリング34bの付勢力により係合爪35bがボディ34aから突出した状態となる(図4(a)参照)。そして、昇降装置15(下部テーブル17および上部テーブル18)が上昇端に至ると、上部テーブル18に載置されたパレットP上のワークWは、ヘッド14に支持された部品Sに押し付けられ、部品SがワークWに組み付けられる。一方、下部テーブル17に配置されたアンチバック34の係合爪35bは、フック部材28を通過し、フック部材28よりも上方に位置した状態となる(図6参照)。
ワークWに対する部品Sの組み付けが完了すると、昇降装置15の駆動が解除され、下部テーブル17および上部テーブル18が下降する。このとき、下部テーブル17に配置されたアンチバック34の係合爪35bがフック部材28と係合し、アンチバック34の下降と共にフック部材28を押し下げる。ウエイト部材26は、滑車22a,22bに架け渡されたワイヤ部材24を介してフック部材28に接続されているから、フック部材28の押し下げに連動して引き上げられ、位置エネルギが蓄えられる(図7参照)。また、ワイヤ部材24に取り付けられたアンチバック44は、フック部材28の押し下げにより、パレットPに形成された被係合片46を通過し、パレットPの搬送方向上流側に移動する。
下部テーブル17および上部テーブル18が下降端(初期位置)に至ると、上部テーブル18に載置されていたパレットPがコンベア12上に戻される。また、下部テーブル17に配置されたアンチバック34は、押圧受け部35cが解除ピン36によって押し上げられるため、フック部材28との係合を解除する(図8参照)。これにより、ウエイト部材26は、その荷重によって下降し、ワイヤ部材24を介して接続されたフック部材28を引き上げる。このとき、ワイヤ部材24に取り付けられたアンチバック44の係合爪45がパレットPに形成された被係合片46と係合し、一体となってパレットPの搬送方向に移動する(図9参照)。このようにして、別途アクチュエータを用いることなしに、ウエイト部材26の位置エネルギを用いて、パレットP(ワークW)を自動的に払い出すのである。
図10は、ワークW(パレットP)の払い出しを作業者自身が行なう場合と実施例の払出装置20により自動的に行なう場合との作業効率を比較した説明図である。いま、作業者Aの担当設備から作業者Bの担当設備へワークWを受け渡す場合を考える。この場合、図示するように、ワークWの払い出しを作業者自身が搬送することで行なうと、作業者Aが隣の設備までワークWを搬送するための工数(歩行)が必要となり、その分作業時間が増大する(図10の点線矢印参照)。次に、実施例の払出装置20を用いてワークWを自動的に払い出すことにより作業者Aの担当設備から作業者Bの担当設備へワークWを受け渡す場合を考える。この場合、図示するように、作業者Aは、ワークWへの部品Sの組み付けが完了すると、ワークWを搬送する作業を省略して、直ぐに、次のワークWの組み付け作業に戻ることができるため、上述した比較例に比して作業時間を短縮することができる(図10の実線矢印参照)。このとき、実施例の払出装置20では、ワークWの組み付けに用いる昇降装置15の昇降動作を用いてウエイト部材26に位置エネルギを蓄え、蓄えた位置エネルギを用いてワークW(パレットP)を自動搬送するから、ワークWを払い出すための専用のアクチュエータを必要としない。
以上説明した実施例の払出装置20によれば、左右の滑車22a,22bに架け渡されたワイヤ部材24の両端部にそれぞれウエイト部材26とフック部材28とを取り付け、昇降装置15(下部テーブル17)にフック部材28と係合可能なアンチバック34(係合爪35b)を配置すると共に、昇降装置15(下部テーブル17)が初期位置にあるときにフック部材28とアンチバック34(係合爪35b)との係合を解除する解除ピン36を設ける。また、ワイヤ部材24の移動に連動してパレットPの搬送方向に沿って行き来するアンチバック44(係合爪45)を設け、パレットPに、アンチバック44(係合爪45)と係合可能な被係合片46を形成する。これにより、昇降装置15によりワークWが載置されたパレットPを押し上げてワークWに部品Sを組み付けた後に昇降装置15(下部テーブル17)が下降されると、フック部材28がアンチバック34(係合爪35b)に係合されてフック部材28が押し下げられると共にウエイト部材26が引き上げられるから、ウエイト部材26に位置エネルギを蓄えることができる。そして、昇降装置15が下降端(初期位置)に至ると、解除ピン36によりフック部材28とアンチバック34(係合爪35b)との係合が解除され、位置エネルギが蓄えられたウエイト部材26が下降し、ワイヤ部材24が搬送方向に移動するから、ワイヤ部材24に設けられたアンチバック44(係合爪45)をパレットPに形成された被係合片46と係合させてパレットP(ワークW)を搬送方向に払い出すことができる。このように、実施例の払出装置20を用いてワークWを自動的に払い出すことにより、作業者自身がワークWを搬送する場合に比して、作業効率をより向上させることができる。また、ワークWの払い出しに別途アクチュエータを必要としないから、アクチュエータを用いてワークWを自動的に払い出すものに比して、低消費電力化を図ることができる。加えて、昇降装置15を自動化することにより、作業者は、組付装置10へワークWと部品Sとをセットして昇降装置15を稼働させると、ワークWへの部品Sの組み付けの完了を待つことなく、直ぐに次のワークWの組み付け作業に戻ることができ、作業効率をより一層向上させることが可能となる。
実施例の払出装置20では、昇降装置15の下降動作の際に、ウエイト部材26を持ち上げてその位置エネルギを蓄えるものとしたが、これに限定されるものではなく、昇降装置15の上昇動作の際に、ウエイト部材26を持ち上げてその位置エネルギを蓄えるものとしてもよい。この場合、昇降装置15(下部テーブル17および上部テーブル18)が上昇端付近に達したときに、ウエイト部材26を上昇端付近で保持する保持機構と、ワークWの組み付けが完了して昇降装置15が初期位置(下降端)付近に戻ったときに保持機構によるウエイト部材26の保持を解除する保持解除機構とを設けるものとすればよい。
実施例の払出装置20では、ワークW(パレットP)の搬送方向とは逆方向の移動に対しては被係合片46を通過し、ワークWの搬送方向の移動に対しては被係合片46と係合するアンチバック44を用いて、ワークWを搬送方向に払い出すものとしたが、これに限定されるものではなく、被係合片46に係合可能なものであれば、両方向の通過が不能な係合部材を用いるものとしてもよい。この場合、昇降装置15の上部テーブル18によりパレットPが押し上げられると、被係合片46がワイヤ部材24に取り付けられた係合部材よりも高い位置に押し上げられ、ワークWの組み付けが完了して上部テーブル18が下降によりパレットP上の被係合片46が係合部材と同レベルの高さに下降するまでの間に、係合部材が被係合片46の搬送方向上流側に移動するよう係合部材および被係合片46の配置を決定するものとすればよい。
実施例の払出装置20では、ワークW(パレットP)を昇降させる昇降装置15を用いてウエイト部材26の位置エネルギを蓄えるものとしたが、これに限定されるものではなく、ヘッド14を昇降させる昇降装置を用いてウエイト部材26の位置エネルギを蓄えるものとしてもよい。
実施例では、本発明の払出装置20をワークWに部品Sを組み付ける組付装置10に適用して説明したが、これに限定されるものではなく、昇降装置15を備えるものであれば、ワークWを加工する加工装置に適用するものとしても構わない。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、パレットPが「載置部材」に相当し、ウエイト部材26が「ウエイト部材」に相当し、フック部材28が「第1の被係合部材」に相当し、アンチバック34が「第1の係合部材」に相当し、被係合片46が「第2の被係合部材」に相当し、アンチバック44が「第2の係合部材」に相当する。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、払出装置の製造産業に利用可能である。
10 組付装置、12 コンベア、12a ローラ、12b 基台、13 開口部、14 ヘッド、15 昇降装置、16 シリンダ、16a シリンダロッド、17 下部部材、18 上部部材、19a,19b 位置決め用突起部、20 払出装置、22a,22b 滑車、24 ワイヤ、26 ウエイト、28 フック、30 スライダ、32 ガイドレール、34 アンチバック、34a ボディ、34b 可動部材、34c スプリング、35 爪部、36 解除ピン、40 スライダ、42 ガイドレール、44 アンチバック、45 係合爪、46 被係合片、50a,50b 位置決め用孔部、W ワーク、S 部品(圧入部品)、P パレット。

Claims (4)

  1. ヘッドあるいはワークの少なくともいずれか一方を昇降させる昇降装置を駆動することにより該ヘッドと該ワークとを互いに近接させて該ワークの加工または組付を行なう装置に用いられ、加工済みまたは組付済みの前記ワークを載置部材に載置された状態で払い出す払出装置であって、
    第1の位置と該第1の位置よりも位置エネルギが高い第2の位置との間で移動が可能なウエイト部材と、
    前記ウエイト部材にワイヤ状部材を介して接続された第1の被係合部材と、
    前記昇降装置の駆動により昇降移動する移動部材に設けられ、前記移動部材の昇降移動に伴って前記第1の被係合部材と係合して前記ウエイト部材を前記第1の位置から前記第2の位置へ移動させる第1の係合部材と、
    前記ワークの加工または組付が完了した後に前記移動部材が所定位置まで戻ったときに、前記第1の被係合部材と前記第1の係合部材との係合を解除する係合解除部材と、
    前記ワークを載置する載置部材に設けられた第2の被係合部材と、
    前記第2の被係合部材と係合可能で、前記ワイヤ状部材の移動に連動して前記載置部材の払い出し方向に移動するよう設けられた第2の係合部材と、
    を備えることを特徴とする払出装置。
  2. 請求項1記載の払出装置であって、
    前記第1の係合部材は、前記第1の被係合部材と係合可能な係合爪が形成された可動部材を有するアンチバックであり、
    前記係合解除部材は、前記可動部材を移動させることにより、前記第1の被係合部材と前記係合爪との係合を解除する部材である
    ことを特徴とする払出装置。
  3. 請求項1または2記載の払出装置であって、
    前記ワイヤ状部材は、中央部が前記載置部材の払い出し方向と略平行となるよう架け渡され、
    前記第2の係合部材は、前記ワイヤ状部材の中央部に設けられてなる
    ことを特徴とする払出装置。
  4. 前記第2の係合部材は、アンチバックであることを特徴とする請求項3記載の払出装置。
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