JP2014068965A - ガイドワイヤ用シェイピング器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガイドワイヤを簡単な作業で湾曲乃至は屈曲させて形状付けすることができる、新規な構造のガイドワイヤ用シェイピング器具を提供すること。
【解決手段】ガイドワイヤ34の先端部への形状付けに用いられるガイドワイヤ用シェイピング器具10であって、ガイドワイヤ34が挿通される挿通孔18を設けると共に、ガイドワイヤ34の先端部分が突出される挿通孔18の先端側の開口端面において、挿通孔18から外周側に離れるに従ってガイドワイヤ34の基端側に向かって傾斜する傾斜面22を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガイドワイヤを体内管腔の屈曲や分岐に合わせて予め癖付けしてシェイピングするために用いられるガイドワイヤ用シェイピング器具に関するものである。
従来から、血管等の体内管腔における病変部にバルーンカテーテル等の治療用カテーテルを案内するために、ガイドワイヤが用いられている。ガイドワイヤは治療用カテーテルの挿入前に予め体内管腔の病変部に挿通されており、治療用カテーテルをガイドワイヤに外挿して押し進めることで、治療用カテーテルが体内管腔の病変部まで導かれるようになっている。
ところで、ガイドワイヤを体内管腔の病変部に挿入する際には、体内管腔の屈曲や分岐に応じてガイドワイヤの挿入先端(遠位端)を予め湾曲乃至は屈曲させて形状付けすることが、一般的に行われている。この形状付け作業は、施術者がガイドワイヤの挿入前に手指で曲げる等して行っているが、極めて小径とされたガイドワイヤを手指によって好ましい形状にシェイピングすることは容易ではなく、時間と手間を要していた。
また、ガイドワイヤイントロデューサー等の筒部材にガイドワイヤを挿通して、筒部材から突出したガイドワイヤの先端部を手指で横から押しながらガイドワイヤを引くことで、ガイドワイヤを筒部材の内周エッジに押し当てて湾曲乃至は屈曲させることも行われている。しかし、このような形状付け作業に用いられる筒部材は、本来、ガイドワイヤの形状付けに用いられるべきものではなく、ガイドワイヤの表面が鋭利な内周エッジへの押し当てによって損傷するおそれがあった。
そこで、特開2012−65913号公報(特許文献1)では、このようなガイドワイヤの癖付けを行うためのガイドワイヤ用シェイピング器具が提案されている。このガイドワイヤ用シェイピング器具によれば、ガイドワイヤの先端部をシェイピング器具の表面に押し当てて湾曲乃至は屈曲させることで、ガイドワイヤの先端部に所定の形状を付与することができるようになっている。
しかしながら、特許文献1の図3,図4にも示されているように、指先での細かな作業を要することから、形状付け作業を容易に行うことは難しく、作業に手間と時間が必要になるおそれがあった。しかも、ガイドワイヤをシェイピング器具の外周面に沿って湾曲乃至は屈曲させると、作業中にガイドワイヤのシェイピング器具に対するずれが生じ易く、ガイドワイヤが目的とする形状に癖付けされないおそれもあった。
特開2012−65913号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、ガイドワイヤを簡単な作業で湾曲乃至は屈曲させて形状付けすることができる、新規な構造のガイドワイヤ用シェイピング器具を提供することにある。
すなわち、本発明の第1の態様は、ガイドワイヤの先端部への形状付けに用いられるガイドワイヤ用シェイピング器具であって、前記ガイドワイヤが挿通される挿通孔が形成されていると共に、該ガイドワイヤの先端部分が突出される該挿通孔の先端側の開口端面において、該挿通孔から外周側に離れるに従って該ガイドワイヤの基端側に向かって傾斜する傾斜面が設けられていることを、特徴とする。
このような第1の態様に従う構造とされたガイドワイヤ用シェイピング器具によれば、挿通孔の先端側の開口部から突出するガイドワイヤの先端部分を手指で折り曲げて傾斜面に押し当てることにより、ガイドワイヤの先端部への形状付けを容易に行うことが可能とされている。それ故、ガイドワイヤの先端部に対して傾斜面の形状に応じた形状付けが安定して実現されると共に、形状付けに必要とされる作業時間を短縮することができる。
しかも、傾斜面は、挿通孔から外周側に離れるに従ってガイドワイヤの基端側に向かって傾斜しており、ガイドワイヤの先端部を傾斜面に押し当てることで大きく変形させることが可能とされて、スプリングバックによる形状の復元が生じたとしても、充分な変形量が確保される。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載されたガイドワイヤ用シェイピング器具において、前記挿通孔が形成された挿通部と手指によって把持される把持部とが連設されて全体としてロッド形状とされており、それら挿通部と把持部との境界に段差面が形成されて該段差面に該挿通孔の基端側の開口部が設けられているものである。
第2の態様によれば、ロッド形状とされていることで手指で把持し易くなっており、形状付け作業時の取り扱いが容易とされている。
また、挿通部と把持部の境界に形成された段差面に挿通孔の基端側の開口部が設けられることで、ガイドワイヤが挿通孔の基端側の開口部から把持部の外周面上に取り出されるようなっており、手指によって把持部を握りながらガイドワイヤを押さえることが可能とされている。それ故、ガイドワイヤの挿通部に対する相対的な移動が防止されて、ガイドワイヤの挿通孔から先端側への突出量の変化が防止される。従って、ガイドワイヤの先端部が目的とする形状に安定して変形される。
本発明の第3の態様は、第2の態様に記載されたガイドワイヤ用シェイピング器具において、前記挿通部と前記把持部が一体形成されているものである。
第3の態様によれば、挿通部と把持部を一体とすることで、ガイドワイヤ用シェイピング器具を少ない部品点数で実現することができる。
本発明の第4の態様は、第2又は第3の態様に記載されたガイドワイヤ用シェイピング器具において、前記把持部の表面に案内溝が形成されており、該案内溝が前記挿通孔の基端側の開口部に連通されているものである。
第4の態様によれば、ガイドワイヤの先端を案内溝に沿って押し進めることで、ガイドワイヤを挿通孔の基端側の開口部に導いて容易に挿入することができる。しかも、挿通孔の基端側の開口部から突出するガイドワイヤの基端部分を案内溝に沿わせた状態で手指によって押さえることで、ガイドワイヤのずれをより効果的に防ぐことができる。
本発明の第5の態様は、第1〜第4の何れか1つの態様に記載されたガイドワイヤ用シェイピング器具において、前記挿通孔が、基端側の開口部が先端側の開口部よりも大きいテーパ形状とされているものである。
第5の態様によれば、ガイドワイヤを挿通孔に対して基端側の開口部から挿入し易くなって、形状付け作業の容易化が図られる。なお、挿通孔の全体がテーパ形状とされていても良いが、例えば、挿通孔における基端側の開口部から中間部分までがテーパ形状とされていると共に、中間部分から先端側の開口までは略一定の孔断面形状で形成されていても良い。
本発明の第6の態様は、第1〜第5の何れか1つの態様に記載されたガイドワイヤ用シェイピング器具において、先端部分の外周面に手指によって当接支持される支持凹部が設けられているものである。
第6の態様によれば、手指を支持凹部に当接させることで、形状付け時に外力が作用するガイドワイヤ用シェイピング器具の先端部分を、手指によって安定して支持することが可能とされている。特に、支持凹部を形状付け時の外力の作用方向と対向して配置すれば、手指の当接で発揮される支持力によって、外力の作用によるガイドワイヤ用シェイピング器具の変位が効果的に防止されて、形状付け作業を安定して行うことができる。
本発明によれば、挿通孔の先端側の開口部から突出するガイドワイヤの先端部分を、挿通孔の先端側の開口端面に設けられた傾斜面に押し当てることにより、ガイドワイヤの先端部の形状付けを容易に行うことができる。しかも、傾斜面が挿通孔から外周側に離れるに従ってガイドワイヤの基端側に向かって傾斜していることから、ガイドワイヤの先端部を傾斜面に押し当てることで充分に変形させて、目的とする形状付けを行うことができる。
本発明の1実施形態としてのガイドワイヤ用シェイピング器具を示す斜視図。 図1に示されたガイドワイヤ用シェイピング器具の平面図。 図1に示されたガイドワイヤ用シェイピング器具の底面図。 図1に示されたガイドワイヤ用シェイピング器具の正面図。 図1に示されたガイドワイヤ用シェイピング器具の右側面図。 図1に示されたガイドワイヤ用シェイピング器具の左側面図。 図1に示されたガイドワイヤ用シェイピング器具の使用方法を説明する図であって、(a)が挿通孔にガイドワイヤを挿通した状態を、(b)が左手でガイドワイヤ用シェイピング器具を握ってガイドワイヤを押さえた状態を、(c)が右手でガイドワイヤの先端部分を押圧する状態を、それぞれ示す。 図7(c)に示された形状付け作業を説明する要部拡大断面図であって、(a)が右手の親指でガイドワイヤを押圧した状態を、(b)が右手の親指を移動させてガイドワイヤを傾斜面に押し当てた状態を、それぞれ示す。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1〜図6には、本発明の1実施形態としてのガイドワイヤ用シェイピング器具(以下、シェイピング器具と称する)10が示されている。シェイピング器具10は、後述するガイドワイヤ34の先端部への形状付けに用いられるものであって、全体として円形のロッド形状とされていると共に、片手で握って把持し得る程度の大きさとされている。なお、以下の説明において、原則として、先端側とは軸方向一方側である図2中の右方を、基端側とは軸方向他方側である図2中の左方を、上下方向とは図4中の上下方向を、幅方向とは図2中の上下方向を、それぞれ言う。
より詳細には、シェイピング器具10は、先端部分を構成する挿通部14と、基端部分を構成する把持部16とを備えている。なお、シェイピング器具10は、硬質の部材とされており、例えば、ポリプロピレンやポリエチレン、ポリスチレン等の合成樹脂や、ステンレス鋼等の金属によって形成される。
挿通部14は、円形断面で軸方向に延びており、後述するガイドワイヤ34が挿通される挿通孔18が中心軸上に形成されている。挿通孔18は、ガイドワイヤ34の外径寸法に応じた小径の略円形断面で延びる孔であって、挿通部14の中心軸上を直線的に延びており、先端側の開口部が挿通部14の先端面における円形平面20に開口している。更に、挿通孔18は、基端側の開口部が先端側の開口部よりも大径とされており、内径寸法が連続的に変化するテーパ孔形状とされている。
さらに、挿通部14の先端部分は、軸方向外側に向かって次第に小径となる略円錐台形状とされており、挿通部14の先端面が中央部分の円形平面20と外周部分の傾斜面22とを備えている。円形平面20は、略軸直角方向に広がっており、その中央部分に挿通孔18の先端側の開口部が設けられている。傾斜面22は、円形平面20の外周側に広がる環状のテーパ面であって、外周側に行くに従って次第に軸方向内側(基端側)に傾斜する円錐台側面形状とされている。これにより、傾斜面22は、挿通孔18の周囲を取り囲むように全周に亘って設けられており、挿通孔18から外周側に離れるに従って基端側に傾斜している。なお、円形平面20と傾斜面22の接続部は鋭利な角を持たないように面取り加工等によって微小な円弧形状とされている。同様に、傾斜面22の外周端と挿通部14の外周面との接続部にも面取り加工等による微小な円弧形状が付与されている。
把持部16は、略一定の半円形断面で軸方向に延びており、上面が平面で構成されている。更に、把持部16の上面には微小な段差24が形成されており、先端部分が基端部分よりも上方に突出したワイヤ保持部26とされている。このワイヤ保持部26には、上面に開口しながら軸方向で直線的に延びる案内溝28が形成されている。案内溝28は、後述するガイドワイヤ34の外径寸法に応じた小径の略半円形断面を呈する凹溝であって、基端開口が段差24に形成されている。なお、段差24の上下寸法が案内溝28の最大深さ寸法と略同じに設定されている。
そして、挿通部14と把持部16は、本実施形態では合成樹脂によって一体形成されており、軸方向で直列的に連設されている。円形断面を有する挿通部14に対して、挿通部14と略同じ直径の半円形断面を有する把持部16が連設されることにより、挿通部14と把持部16の境界には、挿通部14の基端面で構成された段差面30が形成されている。この段差面30の下端中央に挿通孔18の基端側の開口部が設けられており、案内溝28の先端が挿通孔18の基端開口部に接続されて相互に連通されている。なお、図6にも示されているように、本実施形態の段差面30は、上方に行くに従って次第に先端側に傾斜する傾斜平面とされている。
また、挿通部14と把持部16の境界部分を含んだシェイピング器具10の先端部分には、図3,図6にも示されているように、下面に開口する支持凹部32が形成されている。この支持凹部32は、軸方向中央に向かって次第に深くなる湾曲断面形状で幅方向に延びる溝状とされており、手指(特に第2指)によって当接支持し易い形状および大きさで形成されている。
かくの如き構造とされたシェイピング器具10は、ガイドワイヤ34の先端部を湾曲乃至は屈曲させて形状付けするために用いられる。以下、シェイピング器具10を用いたガイドワイヤ34の形状付け作業について例示する。
先ず、図7(a)に示されているように、ガイドワイヤ34を挿通孔18に挿通して、所定形状を付与すべきガイドワイヤ34の先端部を挿通孔18の先端開口部から突出させる。なお、本実施形態のシェイピング器具10では、ガイドワイヤ34の挿通孔18への挿入が容易に行われるようになっている。即ち、ガイドワイヤ34の先端を案内溝28に当てながら、ガイドワイヤ34を先端側に押し進めることで、ガイドワイヤ34の先端が挿通孔18の基端開口部に案内されて、容易に挿通可能となっている。更に、挿通孔18が基端開口部に向かって大径となっており、ガイドワイヤ34を挿通孔18に対してより容易に挿通可能とされている。
次に、図7(b)に示されているように、ガイドワイヤ34の先端を所定の長さだけ挿通孔18から先端側に突出させた状態で、左手36で把持部16を握って支持すると共に、左手36の親指(第1指)を把持部16の先端部分に設けられたワイヤ保持部26の上面に重ね合わせて、ガイドワイヤ34をワイヤ保持部26の上面に押さえ付けて位置決めする。本実施形態では、ワイヤ保持部26上に位置するガイドワイヤ34の中間部分を案内溝28に沿わせて保持することで、ガイドワイヤ34がワイヤ保持部26上で移動することなく、安定して位置決めされるようになっている。
このように左手36で把持部16を把持しながら、図7(c)に示されているように、右手38によって挿通部14と把持部16の先端部分を握って支持すると共に、右手38の親指を挿通部14の先端面に沿ってガイドワイヤ34に上方から接近させる。そして、図8に示されているように、右手38の親指によってガイドワイヤ34の先端部を折り曲げて、挿通部14の先端面に押し当てることにより、ガイドワイヤ34の先端部に所定の湾曲形状乃至は屈曲形状が付与されるようになっている。なお、本実施形態のシェイピング器具10では、支持凹部32に右手38の人指し指(第2指)を当接させてシェイピング器具10の先端部分を支持することにより、右手38の親指とシェイピング器具10の先端面との間に作用する摩擦力でシェイピング器具10がこじり方向に動くのを防いで、形状付け作業を安定して行うことができる。
本実施形態のシェイピング器具10は、先端面の中央部分が円形平面20とされていると共に、先端面の外周部分が円形平面20に対して傾斜する傾斜面22とされている。これにより、図8(a)に示されているように、挿通孔18の先端開口部においてガイドワイヤ34を屈曲させると共に、図8(b)円形平面20と傾斜面22との接続部でガイドワイヤ34を屈曲させることができる。
なお、ガイドワイヤ34をシェイピング器具10に対して先端側或いは基端側に相対変位させて、図7,図8に示されたシェイピング作業を繰り返すことにより、ガイドワイヤ34の先端部に対して、より滑らかな湾曲形状や、段階的に角度が変化する多段階の屈曲形状等を付与することもできる。また、ガイドワイヤ34を傾斜面22に押し当てた図8(b)の状態でガイドワイヤ34を基端側に引く等して、ガイドワイヤ34の先端部をシェイピング器具10の先端面に擦り付けることにより、ガイドワイヤ34の先端部を湾曲形状に変形させることもできる。
加えて、ガイドワイヤ34の先端部に対するシェイピングを繰り返す場合には、上下一方向にのみ変形させる必要はなく、任意の方向に湾曲乃至は屈曲させることができる。特に本実施形態では、傾斜面22が全周に亘って形成されており、挿通部14の先端面が挿通孔18の周囲において全周に亘って略一定の形状とされていることから、ガイドワイヤ34を回転させることなく親指による押圧方向を変更することで、ガイドワイヤ34を任意の方向に変形させることができる。
このような本実施形態に従う構造とされたシェイピング器具10によれば、挿通孔18から突出させたガイドワイヤ34の先端部を傾斜面22に押し当てることで、ガイドワイヤ34の先端部に対して所定の形状を容易に付与することができる。それ故、ガイドワイヤ34を体内管腔に挿入する前の準備時間を短縮しつつ、必要な所定形状を安定して得ることができる。
しかも、ガイドワイヤ34を傾斜面22に押し当ててシェイピングすれば、手指や筒部材でしごいてシェイピングする場合に比して、ガイドワイヤ34の損傷が生じ難い。更に、傾斜面22の内外周縁部が何れも面取り加工等によってR形状とされており、ガイドワイヤ34が鋭利なエッジに押し当てられて損傷するのを回避できる。なお、挿通部14を合成樹脂で形成すれば、ガイドワイヤ34の損傷がより有利に防止される。
加えて、シェイピング器具10は、手で把持して使用するようになっており、指先だけでの微細な作業を必要としないことから作業が極めて簡単であると共に、器具の保管や管理も容易である。
また、把持部16の下面が握り易い円弧状の湾曲面とされて、把持し易くなっていると共に、把持部16の上面が平坦面とされて、ガイドワイヤ34を親指で押さえる等して位置決め保持し易くなっている。
しかも、挿通部14と把持部16の境界を含んだシェイピング器具10の先端部分には、下面に開口する支持凹部32が形成されており、指先の触感によってシェイピング器具10の先端部分の適当な位置を判別して、手指で支持することができる。
加えて、挿通部14と把持部16の境界に形成された段差面30に対して、左手36の親指の先端を当接させることで、ガイドワイヤ34における挿通孔18の基端開口部から突出する部分が確実に保持される。更に、段差面30への当接によって親指が軸方向で位置決めされることから、指の移動によるガイドワイヤ34の位置ずれが防止されて、挿通孔18の先端開口部から突出するガイドワイヤ34の長さを保つことができる。特に本実施形態では、段差面30が上方に行くに従って先端側に傾斜していることから、親指の先端が段差面30に当接した状態において、より挿通孔18の基端開口部に近い位置でガイドワイヤ34を押さえることができて、ガイドワイヤ34の位置決めがより有利に実現される。
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、前記実施形態において、傾斜面22は縦断面において略一定の傾斜角度で広がっているが、傾斜面としては、傾斜角度が連続的に変化して縦断面で湾曲形状を呈するものや、傾斜角度が段階的に変化して縦断面で多角形状を呈するもの等も採用され得る。
さらに、傾斜面は、必ずしも全周に亘って設けられている必要はなく、例えば、周上の一部で部分的に設けられた構造や、周上の複数箇所で部分的に形成されてそれぞれが互いに異なる径方向に延びる構造等が、何れも採用可能である。具体的には、所定の周方向長さで広がる円錐台側面の一部或いは複数部分によって傾斜面が構成されていても良いし、基端側に傾斜しながら径方向に広がる平面によって傾斜面が構成されていても良い。なお、例えば、挿通部14の先端面として一方向に傾斜する傾斜平面を設けて、その傾斜平面の一部によって傾斜面を構成することもできる。
更にまた、円形平面20は必須ではなく、省略されて傾斜面が円錐側面形状とされていても良いし、円形平面20が設けられていた中央部分に対して先端側に凸の半球殻状湾曲面が設けられていても良い。
また、挿通孔18は、必ずしも挿通部14の中心軸上を直線的に延びていなくても良く、例えば中心軸に対して傾斜して延びて、先端側の開口部が挿通部14の中心軸上に開口すると共に、基端側の開口部が挿通部14の外周面に開口していても良い。
また、挿通部14と把持部16の境界に段差面30を設けて、その段差面30に挿通孔18の基端側の開口部を設けることが望ましいが、段差面30は必須ではない。具体的には、例えば、ガイドワイヤ用シェイピング器具が全体に亘って略一定断面のロッド状とされており、その中心軸上に挿通孔が形成されて、挿通孔の先端側の開口部がシェイピング器具の先端面に開口すると共に、挿通孔の基端側の開口部がシェイピング器具の基端面に開口していても良い。
また、シェイピング器具は、前記実施形態にも示されているように、外周面に円筒面を備えたロッド形状とされていることが、把持し易さ等の観点から望ましいが、形状は特に限定されるものではなく、楕円柱状や多角柱状等の異形柱状であっても良いし、板状やブロック状等であっても良い。
また、前記実施形態のシェイピング器具では、手指の当接位置を触感で把握させ得る凹部が先端部分に1つだけ形成されていたが、例えば、各指で当接支持されるべき部位にそれぞれ凹部を形成して、正しい持ち方に誘導することもできる。また、シェイピング器具は必ずしも直線的なロッド状ではなくても良く、把持し易い形状に全体が湾曲して延びていても良いし、外周面上に手指の位置を規定する突部が設けられていても良い。
また、図7には、シェイピング器具10の持ち方が示されているが、これはあくまでも例示であって、限定されるものではない。具体的には、例えば、左手36で把持部16を握る際に、左手36の人指し指を支持凹部32に当接させて、左手36だけでシェイピング器具10を支持すると共に、右手の指で挿通孔18から突出するガイドワイヤ34の先端部を押圧して、傾斜面22に押し当てることで形状付けすることもできる。
また、図7および図8では、左手36でガイドワイヤ用シェイピング器具10を握っているが、右手38でシェイピング器具10を握ってもよい。その場合、右手38だけでシェイピング器具10を支持すると共に、左手36の指で挿通孔18から突出するガイドワイヤ34の先端部を押圧して、傾斜面22に押し当てることで形状付けすることもできる。
10:ガイドワイヤ用シェイピング器具、14:挿通部、16:把持部、18:挿通孔、22:傾斜面、28:案内溝、30:段差面、32:支持凹部、34:ガイドワイヤ、36:左手、38:右手

Claims (6)

  1. ガイドワイヤの先端部への形状付けに用いられるガイドワイヤ用シェイピング器具であって、
    前記ガイドワイヤが挿通される挿通孔が形成されていると共に、該ガイドワイヤの先端部分が突出される該挿通孔の先端側の開口端面において、該挿通孔から外周側に離れるに従って該ガイドワイヤの基端側に向かって傾斜する傾斜面が設けられていることを特徴とするガイドワイヤ用シェイピング器具。
  2. 前記挿通孔が形成された挿通部と手指によって把持される把持部とが連設されて全体としてロッド形状とされており、それら挿通部と把持部との境界に段差面が形成されて該段差面に該挿通孔の基端側の開口部が設けられている請求項1に記載のガイドワイヤ用シェイピング器具。
  3. 前記挿通部と前記把持部が一体形成されている請求項2に記載のガイドワイヤ用シェイピング器具。
  4. 前記把持部の表面に案内溝が形成されており、該案内溝が前記挿通孔の基端側の開口部に連通されている請求項2又は3に記載のガイドワイヤ用シェイピング器具。
  5. 前記挿通孔が、基端側の開口部が先端側の開口部よりも大きくされたテーパ形状とされている請求項1〜4の何れか1項に記載のガイドワイヤ用シェイピング器具。
  6. 先端部分の外周面に手指によって当接支持される支持凹部が設けられている請求項1〜5の何れか1項に記載のガイドワイヤ用シェイピング器具。
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