JP4393885B2 - ガイドワイヤー供給具およびガイドワイヤー挿入具 - Google Patents

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Description

本発明は、ガイドワイヤー供給具およびガイドワイヤー挿入具に関する。
ガイドワイヤーの血管内への挿入は、おおむね次の方法(下記[1]〜[3]の工程)にて行われている。
[1]カニューレを血管内に挿入する。
[2]ガイドワイヤーをカニューレ内に挿入する。
[3]ガイドワイヤーを押し進め、血管内に挿入する。
前記ガイドワイヤーを血管内に挿入する際に用いられるガイドワイヤー供給具(ガイドワイヤー挿入具)としては、例えば、ガイドワイヤーを手指で押し付けるためのワイヤー送り面が長手方向に沿って形成してあり、ワイヤー送り面に沿ってガイドワイヤーを指でスライドし、片手で操作できるものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、前記特許文献1に示すガイドワイヤー供給具では、ガイドワイヤーを指でワイヤー送り面に押し付けて操作するので、ワイヤー送り面が血液等で汚染されると、ガイドワイヤーと、ワイヤー送り面および指との間の抵抗(摩擦抵抗)が少なくなり、これによりガイドワイヤーが滑り、操作し難いという欠点がある。
また、ガイドワイヤーを指でワイヤー送り面に押し付けて操作するので、前記ガイドワイヤーと、ワイヤー送り面および指との間の抵抗が少ない場合、ガイドワイヤーの径が小さい場合、ガイドワイヤーの先端部が柔軟である場合等には、ガイドワイヤー挿入時の微妙な感覚を使用者(術者)が得られないという問題があった。
また、ガイドワイヤーを直接手指で把持して操作するガイドワイヤー供給具もある(例えば、特許文献2参照)。
この特許文献2に示すガイドワイヤー供給具は、円形のガイドワイヤー収納部を有し、その円周上から離間した位置に、2つの湾曲部で構成された環状の中間部材が設けられている。そして、この2つの湾曲部の間の空間(中間部材で囲まれた空間)が、ガイドワイヤーを把持するための空間を構成している。
しかしながら、前記特許文献2に示すガイドワイヤー供給具では、ガイドワイヤー収納部の円周上から離間した位置に環状の中間部材が設けられており、また中間部材の途中や先端側が固定されていないので、ガイドワイヤーの挿入時において、ガイドワイヤー供給具がバタツキ、操作し難いという欠点がある。
また、中間部材が環状をなしており、また、その中間部材がガイドワイヤー収納部の円周上から離間した位置に設けられているので、ガイドワイヤーの把持操作を行い難く、また、ガイドワイヤー供給具が大型化するという問題があった。
特開平11−76417号公報 特開平5−337190号公報
本発明の目的は、ガイドワイヤー挿入の際、ガイドワイヤーの挿入感が確実に得られ、操作性および安全性に優れたガイドワイヤー供給具およびガイドワイヤー挿入具を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(11)の本発明により達成される。
(1) ガイドワイヤーを供給するガイドワイヤー供給具であって、
ガイドワイヤーが収納され、略円環状に巻いた管体を有するガイドワイヤー収納部と、
前記ガイドワイヤー収納部に装着された送り出し・導入部材とを備え、
前記送り出し・導入部材は、前記ガイドワイヤー収納部に収納されているガイドワイヤーが送り出されるガイドワイヤー送り出し部と、
前記ガイドワイヤー送り出し部から送り出されたガイドワイヤーが挿通する貫通孔を有し、該貫通孔の出口から前記ガイドワイヤーが送り出されるガイドワイヤー導入部と
前記ガイドワイヤー導入部を前記ガイドワイヤー収納部に固定する第1の固定部と、
前記ガイドワイヤー収納部の円弧に沿って前記第1の固定部と連結され、前記ガイドワイヤー送り出し部を前記ガイドワイヤー収納部に固定する第2の固定部とを有し、
前記ガイドワイヤー送り出し部と前記ガイドワイヤー導入部との間に形成された空間は、前記ガイドワイヤーを把持して操作する把持空間を構成していることを特徴とするガイドワイヤー供給具。
(2) 前記ガイドワイヤー送り出し部は、前記ガイドワイヤー収納部の略円周上に位置している上記(1)に記載のガイドワイヤー供給具。
(3) 前記ガイドワイヤー送り出し部のガイドワイヤーの出口の近傍に、ガイドワイヤーに対向し、ガイドワイヤーを当接し得る当接面を有する操作部が設けられている上記(1)または(2)に記載のガイドワイヤー供給具。
(4) 前記当接面は、前記ガイドワイヤー導入部の入口における接線に対し傾斜している上記(3)に記載のガイドワイヤー供給具。
(5) 前記ガイドワイヤー導入部は、一端側が前記貫通孔に連通し、他端側が外部に開放する孔部を有する上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のガイドワイヤー供給具。
(6) 前記ガイドワイヤー導入部は、前記孔部の近傍に、該孔部からの血液の所定方向への飛散を阻止するバリアを有する上記(5)に記載のガイドワイヤー供給具。
(7) 前記ガイドワイヤー導入部は、当該ガイドワイヤー供給具に接続される穿刺具が係止される係止部を有する上記(1)ないし(6)のいずれかに記載のガイドワイヤー供給具。
(8) 前記ガイドワイヤー送り出し部の出口における接線が前記ガイドワイヤー導入部の入口における接線に一致していない上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のガイドワイヤー供給具。
(9) 前記ガイドワイヤー送り出し部の出口における接線が前記ガイドワイヤー導入部の入口における接線に対し傾斜している上記(8)に記載のガイドワイヤー供給具。
(10) 前記ガイドワイヤー導入部の入口における接線は、前記ガイドワイヤー送り出し部の出口における接線に対し間隔を空けて平行に位置する上記(8)に記載のガイドワイヤー供給具。
(11) 上記(1)ないし(10)のいずれかに記載のガイドワイヤー供給具と、
前記ガイドワイヤー供給具の前記ガイドワイヤー導入部が着脱自在に接続される穿刺具とを備えることを特徴とするガイドワイヤー挿入具。
本発明によれば、ガイドワイヤー送り出し部とガイドワイヤー導入部とが離間しており、ガイドワイヤーを手指で把持して操作する空間(把持空間)が形成されているので、ガイドワイヤーを直接手指で把持し、片手で容易かつ確実に操作することができる。
すなわち、ガイドワイヤーを手指で把持して操作することができるので、ガイドワイヤーの挿入の際、ガイドワイヤーの挿入感が確実に得られるとともに、ガイドワイヤーが滑ることを防止または抑制することができ、これにより操作を容易に行うことができる。
また、ガイドワイヤー送り出し部とガイドワイヤー導入部とが、それぞれ、ガイドワイヤー収納部の異なる個所に固定されているので、ガイドワイヤー供給具のバタツキが防止され、これにより操作を容易に行うことができる。
以下、本発明のガイドワイヤー供給具およびガイドワイヤー挿入具を添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明のガイドワイヤー挿入具(ガイドワイヤー供給具)の第1実施形態を示す側面図、図2は、図1に示す穿刺具のハブを示す縦断面図、図3は、図1に示すガイドワイヤー供給具の送り出し・導入部材を示す側面図、図4は、図1に示すガイドワイヤー供給具の送り出し・導入部材を示す縦断面図である。なお、説明の都合上、図1〜図4において、図中の左側を「先端」、右側を「基端」、上側を「上」、下側を「下」として説明する。
これらの図に示すガイドワイヤー挿入具1は、ガイドワイヤー2を挿入する器具(装置)であり、ガイドワイヤー2を供給するガイドワイヤー供給具3と、ガイドワイヤー供給具3が着脱自在に接続される穿刺具4とを有している。
ガイドワイヤー供給具3は、ガイドワイヤー2と、ガイドワイヤー2を収納するガイドワイヤー収納部(ガイドワイヤーケース)5と、ガイドワイヤー収納部5に着脱自在に装着(固定)される送り出し・導入部材6とを有している。以下、これらの各構成要素について順次説明する。
図1に示すように、穿刺具4は、鋭利な針先を有する中空の穿刺針(中空針)41と、シリンジ42と、穿刺針41とシリンジ42との間に設けられるト字状(Y字状)のハブ(分岐コネクタ)43とを有している。
図2に示すように、ハブ43は、ハブ本体430を有しており、ハブ本体430は、第1の筒状体431と、この第1の筒状体431の途中に設けられた第2の筒状体432とで構成されている。第2の筒状体432は、第1の筒状体431に対し、基端側に(第2の筒状体432の基端側が上方に位置するように)傾斜している。
また、第1の筒状体431の途中には、側孔(貫通孔)433が設けられており、この側孔433を介し、第1の筒状体431の内部(内腔)と第2の筒状体432の内部(内腔)とが連通している。
側孔433の寸法は、特に限定されず、用いるガイドワイヤー2の外径(直径)等の諸条件に応じて適宜設定されるが、側孔433の横断面での形状が略円形の場合、側孔433の直径は、0.7〜3.0mm程度であるのが好ましく、0.8〜2.0mm程度であるのがより好ましい。
これにより、ガイドワイヤー2の位置が規制され、ガイドワイヤー2を穿刺針41の方向に、より円滑に移動させる(挿入する)ことができる。
第1の筒状体431の先端部には、穿刺針41の基端部に設けられているハブ411が着脱自在に装着(接続)される。これにより、穿刺針41の内部(内腔)と、第1の筒状体431の内部(内腔)と、第2の筒状体432の内部(内腔)とが連通する。
また、第1の筒状体431の基端部には、シリンジ42の先端部が着脱自在に装着(接続)される。
ハブ本体430の第2の筒状体432の内部であって、その途中には、一文字状のスリット(一文字スリット)435が形成された弁体434が設置されている。この弁体434のスリット435を介し、後述するガイドワイヤー供給具3の導入部7の先端部715の縮径部(細径部)716を第2の筒状体432の基端側から先端側に挿入することができ、また、弁体434により、第2の筒状体432の先端側(第1の筒状体431側)と基端側(外部)との液密性(気密性)を保持することができる。
なお、弁体434のスリット435の形状は、一文字状に限らず、この他、例えば、十字状(十字スリット)等が挙げられる。
また、弁体434は、例えば、一方の端面に開口し、他方の端面に開口しない第1の切り込みと、この第1の切り込みと内部において交差し、前記他方の端面に開口し、前記一方の端面に開口しない第2の切り込みとを有するもの(一文字スリットが交互に交差するように形成された略十字スリットが設けられたもの)であってもよい。
また、弁体434の構成材料としては、例えば、シリコーンゴム、天然ゴムのような各種ゴムや、熱可塑性エラストマー等の弾性材料(特に軟質な材料が好ましい)が挙げられる。
また、第2の筒状体432の内部であって、弁体434の基端側には、筒状のキャップ(雌コネクタ)436が設置されている。このキャップ436の内部形状は、導入部7の先端部715の外部形状に対応している。
第2の筒状体432の基端部、すなわち、キャップ436内には、ガイドワイヤー供給具3の導入部7がその先端側から挿入される。これにより、ハブ43に対し、導入部7が着脱自在に接続される。従って、第2の筒状体432、キャップ436および弁体434により、接続部(接続ポート)が構成される。
図1に示すように、ガイドワイヤー供給具3は、ガイドワイヤー2と、ガイドワイヤー2を収納するガイドワイヤー収納部5と、ガイドワイヤー収納部5に着脱自在に装着(固定)される送り出し・導入部材6とを有している。
ガイドワイヤー2の構造や構成材料等は、特に限定されないが、ガイドワイヤー2は、例えば、超弾性体(超弾性線)で構成された芯材を有し、この芯材の両端部に、それぞれ、コイルが設けられているものであるのが好ましい。
超弾性体の芯材の端部にコイルを設けることにより、その端部において、十分な柔軟性が得られ、また、直径を所定の値に維持することができる。
前記芯材の構成材料は、特に限定されないが、例えば、Ni−Ti系合金等の超弾性合金等が好ましい。
また、前記コイルの構成材料は、特に限定されないが、例えば、ステンレス鋼等の金属材料等が好ましい。
また、ガイドワイヤー2の外径(直径)は、特に限定されないが、1.0mm以下であるのが好ましく、0.3〜0.9mm程度であるのがより好ましい。
また、ガイドワイヤー2の先端部21は、本実施形態では、J字状をなしているが、先端部21の形状は、これに限定されない。
ガイドワイヤー収納部5は、ガイドワイヤー2が収納(挿入)される可撓性を有するチューブ(管体)51を有しており、このチューブ51は、略円環状(円形)に巻かれ、束ねられている。すなわち、チューブ51は、略円周に沿って巻かれ、束ねられている。
また、チューブ51は、前記円環状に巻かれ、束ねられた状態で、2つの貫通孔を有する2つのクリップ(保持部材)52で保持されている。
なお、チューブ51の巻き数(巻き量)は、特に限定されないが、図示例では、2周程度とされている。
図3および図4に示すように、送り出し・導入部材6は、ガイドワイヤー収納部5に収納されているガイドワイヤー2が送り出される送り出し部(ガイドワイヤー送り出し部)8と、送り出し部8から送り出されたガイドワイヤー2を受け、そのガイドワイヤー2が送り出される導入部(ガイドワイヤー導入部)7とを有している。これら送り出し部8と導入部7とは、所定距離離間している。
送り出し部8は、筒状の送り出し部本体81と、板状の台座(操作部)82とを有しており、その送り出し部8(特に出口812)は、ガイドワイヤー収納部5の略円周上に位置している。この送り出し部本体81に形成されている孔部(貫通孔)811の先端側の開口(先端開口)は、ガイドワイヤー2の出口812を構成する。ガイドワイヤー2は、送り出し部本体81に形成されている孔部811を挿通し、出口812から導入部7に向って送り出される。
台座82は、送り出し部本体81の出口812の近傍であって、その出口812の下方から、後述する導入部7の入口712の近傍であって、その入口712の下方に向って突出している。すなわち、台座82は、ガイドワイヤー2および出口812の近傍であって、ガイドワイヤー2とガイドワイヤー収納部5との間に位置している。
この台座82の上側の面(上面)は、ガイドワイヤー2(送り出し部本体81と導入部7との間に位置するガイドワイヤー2)に対向しており、そのガイドワイヤー2や手指を当接し得る当接面(対向面)821を構成する。
この台座82により、ガイドワイヤー2を基端側に引く操作等を、片手で、容易に行うことができる。
また、図1に示すように、送り出し部本体81の基端側には、孔部811とガイドワイヤー収納部5のチューブ51の内腔とが連通するように、チューブ51の先端部511が接続(挿入)される。
送り出し部8と導入部7との間、すなわち、送り出し部8の台座82の先端と導入部7の基端との間およびその近傍の空間は、ガイドワイヤー2を手指で把持して操作する空間(把持空間)を構成している。
従って、送り出し部8と導入部7との間、すなわち、送り出し部8の台座82の先端と導入部7の基端との間の離間距離L1は、その台座82の先端と導入部7の基端との間に使用者(術者)の手指が入るように設定される。
具体的には、前記離間距離L1は、20〜80mm程度であるのが好ましく、30〜70mm程度であるのがより好ましい。
また、台座82の長手方向(図1中左右方向)の長さL2は、特に限定されないが、5〜50mm程度であるのが好ましく、10〜30mm程度であるのがより好ましい。
図3および図4に示すように、導入部7は、筒状の導入部本体71を有している。この導入部本体71に形成されている孔部(貫通孔)711の基端側の開口(基端開口)は、ガイドワイヤー2の入口712を構成し、先端側の開口(先端開口)は、ガイドワイヤー2の出口713を構成する。ガイドワイヤー送り出し部8の出口812から送り出されたガイドワイヤー2は、導入部本体71に形成されている孔部711を挿通する。すなわち、ガイドワイヤー送り出し部8から送り出されたガイドワイヤー2は、入口712から挿入され、出口713から送り出される。
また、導入部本体71の先端部715は、その先端側に、外径(直径)が縮径した縮径部(細径部)716を有している。
また、導入部本体71の中央部であって、その上部には、板状の壁部(バリア)72が形成されている。壁部72は、側面視で(図3および図4において)、略台形をなしている。この壁部72には、その上端から基端に渡って(台形の図3および図4中の上側の辺および右側の辺に)、図3中紙面の裏側から表側に向って突出するリブ721が形成されている。このリブ721は、後述する孔部714を越える位置まで突出している。
また、導入部本体71の中央部であって、その上部には、孔部714が形成されている。この孔部714の一端側は、孔部711に連通し、他端側は、導入部本体71の前記壁部72に対応する位置であって、その壁部72よりリブ721側(図3中紙面の表側)において、外部に開放している。
前記孔部714を設けることにより、穿刺具4を介して血液が逆流する場合において、その血液を孔部714を介して外部に逃すことができ、これにより操作域(手元)への血液漏洩を防止(阻止)することができる。また、穿刺具4の穿刺針41を動脈に誤穿刺した場合において、操作域の汚染を防止または抑制することができるとともに、孔部714から流出する血液の流量の大小によって、前記動脈への誤穿刺を察知(検知)することができる。
また、前記壁部72を設けることにより、血液が孔部714から噴出した場合において、壁部72がバリアとなり、血液の飛散(特に操作域への飛散)を防止(阻止)することができる。
また、導入部本体71の中央部であって、その下部には、腕部73が形成されており、腕部73の下端部には、固定部(第1の固定部)91が設けられている。
この固定部91には、2つの溝911が形成されており、各溝911内には、それぞれ、図1に示すように、ガイドワイヤー収納部5のチューブ51が着脱自在に装着される。これにより、導入部7は、固定部91を介し、ガイドワイヤー収納部5に、着脱自在に固定されるとともに、チューブ51は、円環状に巻かれ、束ねられた状態で、固定部91により保持される。
また、前記送り出し部8の送り出し部本体81の下部には、固定部(第2の固定部)92が設けられている。
この固定部92には、2つの溝921が形成されており、各溝921内には、それぞれ、図1に示すように、ガイドワイヤー収納部5のチューブ51が着脱自在に装着される。これにより、送り出し部8は、固定部92を介し、ガイドワイヤー収納部5の前記導入部7と異なる個所に、着脱自在に固定されるとともに、チューブ51は、円環状に巻かれ、束ねられた状態で、固定部92により保持される。
また、前記固定部91と前記固定部92とは、連結部93により連結されている。この連結部93は、図1に示すように、ガイドワイヤー収納部5(チューブ51)の円弧と略同様の円弧状をなしている。すなわち、固定部91と固定部92とは、この連結部93を介して、ガイドワイヤー収納部5(チューブ51)の円弧に沿って連結されている。
これにより、送り出し部8の台座82の先端と導入部7の基端との間の離間距離L1を常に一定の距離に保持することができる。また、連結部93は、円弧状をなしているので、その連結部93が邪魔になることもない。
前記送り出し・導入部材6は、本実施形態では、一体的に(一部材で)形成されているが、これに限らず、例えば、複数の部材を接合して前記送り出し・導入部材6を形成してもよい。
また、前記送り出し・導入部材6の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン、ポリスチレン、ポリカーボネート、アクリル系樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられる。
次に、ガイドワイヤー挿入具1(ガイドワイヤー供給具3)の作用(使用方法の一例)を図1に基づいて説明する。この場合、代表的に、IVHカテーテルの挿入の際の操作手順の一例を説明する。
まず、穿刺具4の穿刺針41を患者の所定の部位に穿刺し、その穿刺針41の針先を血管(静脈)内へ挿入する。
そして、シリンジ42で血液を吸引し、穿刺針41の針先が血管内に位置していることを確認する。
次いで、手指で、ガイドワイヤー2を送り出し部8の台座82の当接面821に押し付け、ガイドワイヤー2を基端側に引いて、ガイドワイヤー2の先端部21の一部または全部を導入部7内に位置させる。これにより、ガイドワイヤー2のJ字状の先端部21が邪魔にならなくなる。
次いで、ガイドワイヤー供給具3の導入部7を穿刺具4のハブ43の第2の筒状体432に接続する。
これにより、導入部7の先端部715の縮径部716は、弁体434のスリット435から、第2の筒状体432の弁体434より先端側に挿入される。また、弁体434により、第2の筒状体432の先端側(第1の筒状体431側)と基端側(外部)との液密性(気密性)が保持される。
次いで、ガイドワイヤー2を血管内へ挿入する操作を行う。
すなわち、送り出し部8と導入部7との間に位置するガイドワイヤー2を手指で把持し、そのガイドワイヤー2を送り出す。
これにより、ガイドワイヤー収納部5に収納されているガイドワイヤー2は、送り出し部8の出口812から送り出され、ガイドワイヤー2の先端部21は、図2に示すハブ43の第2の筒状体432の内腔、側孔433、第1の筒状体431の内腔、穿刺具4の穿刺針41の内腔を経て、穿刺針41の針先から突出し、血管内へ挿入される。
次いで、ガイドワイヤー2を残したまま、穿刺針41を抜去し、ガイドワイヤー2をガイドワイヤー供給具3から取り外して、ガイドワイヤー2を血管内に留置する。
次いで、ガイドワイヤー2に沿って、図示しないカテーテルを血管内へ挿入する。
次いで、カテーテルを残したまま、ガイドワイヤー2を抜去し、カテーテルを血管内へ留置する。
以上説明したように、このガイドワイヤー供給具3およびガイドワイヤー挿入具1によれば、送り出し部8と導入部7とが離間しており、ガイドワイヤー2を手指で把持して操作する空間(把持空間)が形成されているので、ガイドワイヤー2を直接手指で把持し、片手で容易かつ確実に操作することができる。
すなわち、ガイドワイヤー2を手指で把持して操作することができるので、ガイドワイヤー2の挿入の際、ガイドワイヤー2の挿入感が確実に得られるとともに、ガイドワイヤー2が滑ることを防止または抑制することができ、これにより操作を容易に行うことができる。
また、送り出し部8と導入部7とが、それぞれ、ガイドワイヤー収納部5の異なる個所に固定されているので、ガイドワイヤー供給具3のバタツキが防止され、これにより操作を容易に行うことができる。
また、送り出し部8(特に出口812)は、ガイドワイヤー収納部5の略円周上に位置しているので、操作がし易く、また、ガイドワイヤー供給具3の小型化が図れる。
なお、本発明では、固定部91と固定部92とが連結されていなくてもよい(分離していてもよい)。
また、本発明では、ガイドワイヤー供給具3は、穿刺具4に対し、ガイドワイヤー供給具3を可逆的に連結・固定する固定具(固定手段)を有しているのが好ましい。これにより、ガイドワイヤー2の挿入操作(把持操作)を、より容易に行うことができる。
また、本発明では、ガイドワイヤー供給具3は、可逆的にガイドワイヤー2を固定する、例えばストッパー等の固定手段を有しているのが好ましい。これにより、ガイドワイヤー2の挿入操作を行う前に、ガイドワイヤー収納部5からガイドワイヤー2が飛び出してしまうのをより確実に防止(阻止)することができる。
次に、本発明のガイドワイヤー供給具の第2実施形態について説明する。
図5は、本発明のガイドワイヤー供給具の第2実施形態を示す側面図、図6は、図5に示すガイドワイヤー供給具の導入部材を示す正面図である。なお、説明の都合上、図5中の左側を「先端」、右側を「基端」、図5および図6中の上側を「上」、下側を「下」として説明する。
以下、第2実施形態のガイドワイヤー供給具3について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図5に示すように、第2実施形態のガイドワイヤー供給具3では、送り出し・導入部材6に換えて、導入部材11が設けられている。
図5および図6に示すように、導入部材11は、導入部7を有しており、この導入部7の導入部本体71の下部には、腕部73が形成されており、腕部73の下端部には、固定部91が設けられている。
また、導入部本体71の上部には、板状の係止部材74が形成されている。この係止部材74は、側面視で(図5において)、略L字状をなしている。すなわち、係止部材74は、途中で上側に向って屈曲しており、その屈曲部741の図6中右側および左側には、それぞれ、凹部(係止部)742が形成されている。各凹部742の内面は、それぞれ、湾曲面になっている。
この2つの凹部742の一方には、ガイドワイヤー供給具3の導入部7を穿刺具4のハブ43の第2の筒状体432に接続したとき、その穿刺具4のシリンジ42が係止される。これにより、ガイドワイヤー供給具3に対する穿刺具4の姿勢が保持され(特に、導入部7を回転中心軸とする穿刺具4の回転が防止され)、操作をより容易に行うことができる。
また、係止部材74は、導入部本体71に対し、先端側に(係止部材74の先端側が上方に位置するように)傾斜しており、係止部材74の基端(下端)は、導入部本体71の基端部に位置している。
また、係止部材74の図6中の右側の端部は、孔部714より図6中右側に位置している。
また、導入部本体71の上部から係止部材74の下部に渡って、板状の壁部72が形成されている。壁部72は、側面視で(図5において)、略三角形をなしている。
この壁部72と、前記係止部材74とを設けることにより、血液が孔部714から噴出した場合において、壁部72および係止部材74がバリアとなり、血液の飛散(特に操作域への飛散)を防止(阻止)することができる。
図5に示すように、チューブ51は、円環状に巻かれ、束ねられた状態で、先端部511の近傍において、3つの貫通孔を有するクリップ(保持部材)53で保持されている。
そして、本実施形態では、チューブ51の先端部511がガイドワイヤー送り出し部を構成し、チューブ51の先端部511の開口(先端開口)512がガイドワイヤー送り出し部のガイドワイヤー2の出口を構成する。
このガイドワイヤー供給具3によれば、前述した第1実施形態のガイドワイヤー供給具3と同様の効果が得られる。
次に、本発明のガイドワイヤー供給具の第3実施形態について説明する。
図7は、本発明のガイドワイヤー供給具の第3実施形態を示す側面図である。なお、説明の都合上、図7中の左側を「先端」、右側を「基端」、上側を「上」、下側を「下」として説明する。
以下、第3実施形態のガイドワイヤー供給具3について、前述した第1実施形態および第2実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第3実施形態のガイドワイヤー供給具3は、送り出し・導入部材6の導入部7が異なっていること以外は、前述した第1実施形態と同様である。
また、図7に示すように、第3実施形態のガイドワイヤー供給具3における送り出し・導入部材6の導入部7は、前述した第2実施形態における導入部7と同様である。
このガイドワイヤー供給具3によれば、前述した第1実施形態や第2実施形態のガイドワイヤー供給具3と同様の効果が得られる。
次に、本発明のガイドワイヤー供給具の第4実施形態について説明する。
図8は、本発明のガイドワイヤー供給具の第4実施形態を示す側面図である。なお、説明の都合上、図8中の左側を「先端」、右側を「基端」、上側を「上」、下側を「下」として説明する。
以下、第4実施形態のガイドワイヤー供給具3について、前述した第2実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第4実施形態のガイドワイヤー供給具3は、導入部材11が異なっていること以外は、前述した第2実施形態と同様である。
図8に示すように、第4実施形態のガイドワイヤー供給具3では、導入部材11は、導入部7を有しており、この導入部7の導入部本体71の下部には、腕部73が形成されており、腕部73の下端部には、固定部94が設けられている。
この固定部94には、2つの貫通孔が形成されており、各貫通孔内には、それぞれ、ガイドワイヤー収納部5のチューブ51が着脱自在に装着される。これにより、導入部7は、固定部94を介し、ガイドワイヤー収納部5に、着脱自在に固定されるとともに、チューブ51は、円環状に巻かれ、束ねられた状態で、固定部94により保持される。
このガイドワイヤー供給具3によれば、前述した第2実施形態のガイドワイヤー供給具3と同様の効果が得られる。
図9は、本発明のガイドワイヤー供給具の第5実施形態を示す側面図である。以下、同図に基づき、第5実施形態のガイドワイヤー供給具3について説明するが、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。また、図9は、模式的な図であり、ガイドワイヤー供給具の一部を簡略化または省略して示しているが、この簡略化または省略した部分については前記第1実施形態と同様である。
第5実施形態のガイドワイヤー供給具3では、台座82の当接面821が導入部7の入口712における接線100に対し外向きに傾斜している。このため、ガイドワイヤー2は、送り出し部8から接線100に対し外向きに傾斜した方向へ送り出され、送り出し部8と導入部7との間でやや山なりに湾曲する。
このような構成により、当接面821および導入部7の入口712と、ガイドワイヤー2との間で適度の摩擦が得られる。この摩擦力が抵抗となることにより、ガイドワイヤー供給具3の使用前の取り扱い時の振動や衝撃でガイドワイヤー2が勝手に導入部7の出口713から出てきてしまうのをより確実に防止することができる。
よって、送り出し部8や導入部7に、使用前のガイドワイヤー2の飛び出し防止のためのクリップのような固定部材を装着する必要がないので、部品点数を削減することができる。また、使用時に施術者がこの固定部材を取り外す必要もないので、使用方法もさらに簡単になる。
上記効果をより好適に発揮させる上で、接線100に対する当接面821の傾斜角度θの好ましい値は、ガイドワイヤー2の硬さ(剛性)によっても異なるが、通常は、5〜45°であるのが好ましく、8〜20°であるのがより好ましい。
第5実施形態のガイドワイヤー供給具3では、上記の点以外については、前述した第1実施形態のガイドワイヤー供給具3と同様の効果が得られる。
図10は、本発明のガイドワイヤー供給具の第6実施形態を示す側面図である。以下、同図に基づき、第6実施形態のガイドワイヤー供給具3について説明するが、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第6実施形態のガイドワイヤー供給具3では、送り出し部8の出口812における接線200が導入部7の入口712における接線100に一致しておらず、接線200は、接線100に対し傾斜している。このため、ガイドワイヤー2は、送り出し部8から接線100に対し外向きに傾斜した方向へ送り出され、送り出し部8と導入部7との間でやや山なりに湾曲する。
このような構成により、導入部7の入口712とガイドワイヤー2との間で適度の摩擦が得られる。この摩擦力が抵抗となることにより、ガイドワイヤー供給具3の使用前の取り扱い時の振動や衝撃でガイドワイヤー2が勝手に導入部7の出口713から出てきてしまうのをより確実に防止することができる。
よって、送り出し部8や導入部7に、使用前のガイドワイヤー2の飛び出し防止のためのクリップのような固定部材を装着する必要がないので、部品点数を削減することができる。また、使用時に施術者がこの固定部材を取り外す必要もないので、使用方法もさらに簡単になる。
上記効果をより好適に発揮させる上で、接線100に対する接線200の傾斜角度θの好ましい値は、ガイドワイヤー2の硬さ(剛性)によっても異なるが、通常は、5〜45°であるのが好ましく、8〜20°であるのがより好ましい。
また、図示の構成では、送り出し部8の出口812の位置を第1実施形態に対しガイドワイヤー収納部5の円周に沿って角度θだけ移動することによって接線200を接線100に対し傾斜させている。この場合、θ=θとなる。
第6実施形態のガイドワイヤー供給具3では、上記の点以外については、前述した第1実施形態のガイドワイヤー供給具3と同様の効果が得られる。
図11は、本発明のガイドワイヤー供給具の第7実施形態を示す側面図である。以下、同図に基づき、第7実施形態のガイドワイヤー供給具3について説明するが、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。また、図11は、模式的な図であり、ガイドワイヤー供給具の一部を簡略化または省略して示しているが、この簡略化または省略した部分については前記第1実施形態と同様である。
第7実施形態のガイドワイヤー供給具3では、送り出し部8の出口812における接線200が導入部7の入口712における接線100に一致しておらず、接線100は、接線200に対し間隔を空けて平行に位置している。
このような構成により、導入部7の入口712および送り出し部8の出口812と、ガイドワイヤー2との間で適度の摩擦が得られる。この摩擦力が抵抗となることにより、ガイドワイヤー供給具3の使用前の取り扱い時の振動や衝撃でガイドワイヤー2が勝手に導入部7の出口713から出てきてしまうのをより確実に防止することができる。
よって、送り出し部8や導入部7に、使用前のガイドワイヤー2の飛び出し防止のためのクリップのような固定部材を装着する必要がないので、部品点数を削減することができる。また、使用時に施術者がこの固定部材を取り外す必要もないので、使用方法もさらに簡単になる。
上記効果をより好適に発揮させる上で、接線100と接線200との距離Dの好ましい値は、ガイドワイヤー2の硬さ(剛性)によっても異なるが、通常は、2〜20mmであるのが好ましく、3〜10mmであるのがより好ましい。
第7実施形態のガイドワイヤー供給具3では、上記の点以外については、前述した第1実施形態のガイドワイヤー供給具3と同様の効果が得られる。
以上、本発明のガイドワイヤー供給具およびガイドワイヤー挿入具を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。
なお、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
本発明のガイドワイヤー供給具およびガイドワイヤー挿入具の用途は、特に限定されず、例えば、IVHカテーテル等の各種カテーテルのガイドとなるガイドワイヤーの挿入に用いられる。
本発明のガイドワイヤー挿入具(ガイドワイヤー供給具)の第1実施形態を示す側面図である。 図1に示す穿刺具のハブを示す縦断面図である。 図1に示すガイドワイヤー供給具の送り出し・導入部材を示す側面図である。 図1に示すガイドワイヤー供給具の送り出し・導入部材を示す縦断面図である。 本発明のガイドワイヤー供給具の第2実施形態を示す側面図である。 図5に示すガイドワイヤー供給具の導入部材を示す正面図である。 本発明のガイドワイヤー供給具の第3実施形態を示す側面図である。 本発明のガイドワイヤー供給具の第4実施形態を示す側面図である。 本発明のガイドワイヤー供給具の第5実施形態を示す側面図である。 本発明のガイドワイヤー供給具の第6実施形態を示す側面図である。 本発明のガイドワイヤー供給具の第7実施形態を示す側面図である。
符号の説明
1 ガイドワイヤー挿入具
2 ガイドワイヤー
21 先端部
3 ガイドワイヤー供給具
4 穿刺具
41 穿刺針
411 ハブ
42 シリンジ
43 ハブ
430 ハブ本体
431 第1の筒状体
432 第2の筒状体
433 側孔
434 弁体
435 スリット
436 キャップ
5 ガイドワイヤー収納部
51 チューブ
511 先端部
512 開口
52、53 クリップ
6 送り出し・導入部材
7 導入部
71 導入部本体
711 孔部
712 入口
713 出口
714 孔部
715 先端部
716 縮径部
72 壁部
721 リブ
73 腕部
74 係止部材
741 屈曲部
742 凹部
8 送り出し部
81 送り出し部本体
811 孔部
812 出口
82 台座
821 当接面
91 固定部
911 溝
92 固定部
921 溝
93 連結部
94 固定部
11 導入部材
100 接線
200 接線

Claims (11)

  1. ガイドワイヤーを供給するガイドワイヤー供給具であって、
    ガイドワイヤーが収納され、略円環状に巻いた管体を有するガイドワイヤー収納部と、
    前記ガイドワイヤー収納部に装着された送り出し・導入部材とを備え、
    前記送り出し・導入部材は、前記ガイドワイヤー収納部に収納されているガイドワイヤーが送り出されるガイドワイヤー送り出し部と、
    前記ガイドワイヤー送り出し部から送り出されたガイドワイヤーが挿通する貫通孔を有し、該貫通孔の出口から前記ガイドワイヤーが送り出されるガイドワイヤー導入部と
    前記ガイドワイヤー導入部を前記ガイドワイヤー収納部に固定する第1の固定部と、
    前記ガイドワイヤー収納部の円弧に沿って前記第1の固定部と連結され、前記ガイドワイヤー送り出し部を前記ガイドワイヤー収納部に固定する第2の固定部とを有し、
    前記ガイドワイヤー送り出し部と前記ガイドワイヤー導入部との間に形成された空間は、前記ガイドワイヤーを把持して操作する把持空間を構成していることを特徴とするガイドワイヤー供給具。
  2. 前記ガイドワイヤー送り出し部は、前記ガイドワイヤー収納部の略円周上に位置している請求項1に記載のガイドワイヤー供給具。
  3. 前記ガイドワイヤー送り出し部のガイドワイヤーの出口の近傍に、ガイドワイヤーに対向し、ガイドワイヤーを当接し得る当接面を有する操作部が設けられている請求項1または2に記載のガイドワイヤー供給具。
  4. 前記当接面は、前記ガイドワイヤー導入部の入口における接線に対し傾斜している請求項3に記載のガイドワイヤー供給具。
  5. 前記ガイドワイヤー導入部は、一端側が前記貫通孔に連通し、他端側が外部に開放する孔部を有する請求項1ないし4のいずれかに記載のガイドワイヤー供給具。
  6. 前記ガイドワイヤー導入部は、前記孔部の近傍に、該孔部からの血液の所定方向への飛散を阻止するバリアを有する請求項5に記載のガイドワイヤー供給具。
  7. 前記ガイドワイヤー導入部は、当該ガイドワイヤー供給具に接続される穿刺具が係止される係止部を有する請求項1ないし6のいずれかに記載のガイドワイヤー供給具。
  8. 前記ガイドワイヤー送り出し部の出口における接線が前記ガイドワイヤー導入部の入口における接線に一致していない請求項1ないし7のいずれかに記載のガイドワイヤー供給具。
  9. 前記ガイドワイヤー送り出し部の出口における接線が前記ガイドワイヤー導入部の入口における接線に対し傾斜している請求項8に記載のガイドワイヤー供給具。
  10. 前記ガイドワイヤー導入部の入口における接線は、前記ガイドワイヤー送り出し部の出口における接線に対し間隔を空けて平行に位置する請求項8に記載のガイドワイヤー供給具。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載のガイドワイヤー供給具と、
    前記ガイドワイヤー供給具の前記ガイドワイヤー導入部が着脱自在に接続される穿刺具とを備えることを特徴とするガイドワイヤー挿入具。
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