JPH1176417A - ガイドワイヤ送り器具 - Google Patents

ガイドワイヤ送り器具

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JPH1176417A
JPH1176417A JP9264916A JP26491697A JPH1176417A JP H1176417 A JPH1176417 A JP H1176417A JP 9264916 A JP9264916 A JP 9264916A JP 26491697 A JP26491697 A JP 26491697A JP H1176417 A JPH1176417 A JP H1176417A
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JP
Japan
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guide wire
rear end
hole
wire
notch
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JP9264916A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Hara
信行 原
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 操作性に優れたガイドワイヤ送り器具を提供
する。 【解決手段】 ガイドワイヤ4が挿通可能な先端側通孔
6が形成された先端部8と、先端側通孔と略同一軸芯の
後端側通孔10が形成された後端部12と、先端側通孔
と後端側通孔との間に位置するガイドワイヤを外側に露
出する切欠部が形成されるように、先端部と後端部とを
連絡する器具本体14とを有し、器具本体の切欠上面に
は、ガイドワイヤを指で押し付けるためのワイヤ送り面
20が長手方向に沿って形成され、先端側通孔の切欠部
側の開口6aが形成された第1切欠側面22が、ワイヤ
送り面に対して傾斜する角度をθ1とし、後端側通孔の
切欠部側の開口10aが形成された第2切欠側面24
が、ワイヤ送り面に対して傾斜する角度をθ2とし、い
ずれの角度θ1およびθ2も、150度より大きく17
0度よりも小さく、且つワイヤ送り面の長手方向長さ
が、10〜30mmである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用カテーテル
を血管などの体腔内に案内するためなどの用途に用いら
れるガイドワイヤを体腔内に送り込むための器具に係
り、さらに詳しくは、片手でも操作することができ、使
い易く確実にガイドワイヤを送り込むことができるガイ
ドワイヤ送り器具に関する。
【0002】
【従来の技術】医療用カテーテルを血管などの体腔内に
挿入するためには、いわゆるセルジンガー法により行
う。この方法では、まず、患者の皮膚の上から、外套針
(カニューラ)と内套針より構成される穿刺針を突き刺
し、その先端を、血管内に位置させる。次に、外套針
(カニューラ)を残したまま内套針を抜き出し、内套針
を抜き出した穴から、ガイドワイヤを血管内に挿入す
る。
【0003】その際に、ガイドワイヤを片手で持ち、も
う一方の手で血液が漏れるのを抑えながら、ガイドワイ
ヤを挿入することになる。このとき、ガイドワイヤの先
端が、J字型またはアングル型の場合、たとえば特開平
7−155382号公報に示すようなストレートナーを
用い、ガイドワイヤの先端を真っ直ぐにしてカニューラ
へ挿入している。
【0004】しかしながら、この公報に示すようなスト
レートナーを用いる場合には、ストレートナーを片手で
押さえながら、もう一方の手でガイドワイヤを血管内に
送るといった煩雑な方法を採用しなければならなかっ
た。またその際に、血管の挿入口を抑える手が足りなく
なり、血液の漏洩を有効に防止することが困難であっ
た。
【0005】そこで、特開平7−303704号公報に
示すように、片手でガイドワイヤの送りを行うことがで
きるガイドワイヤ送り器具が開発されている。この公報
に示す器具には、ガイドワイヤを指で押し付けるための
ワイヤ送り面が長手方向に沿って形成してあり、ワイヤ
送り面に沿ってガイドワイヤを指でスライドして送るこ
とができるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この公報に
示す技術では、ワイヤ送り面の前後に形成された傾斜面
の角度が、ワイヤ送り面に対して、150度以下の角度
であったため、この傾斜面に指が当たり、ガイドワイヤ
をスライドし難いという課題を有している。また、指が
傾斜面に当たることを避けるためには、ワイヤ送り面の
長手方向長さを30mm以上に長くする必要があるが、
その場合には、ガイドワイヤをワイヤ送り面上でスライ
ドさせる際に、ガイドワイヤが跳ね上がってしまい、良
好にスライド移動させることができないなどの課題を有
している。
【0007】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、ガイドワイヤが跳ね上がることなく、片手での操作
により良好にガイドワイヤをスライド移動させて体腔内
に送り込むことができ、操作性に優れたガイドワイヤ送
り器具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るガイドワイヤ送り器具は、体内に挿入
されるガイドワイヤを前進させるためのガイドワイヤ送
り器具であって、ガイドワイヤが挿通可能な先端側通孔
が形成された先端部と、前記先端側通孔に通されたガイ
ドワイヤが挿通され、前記先端側通孔と略同一軸芯の後
端側通孔が形成された後端部と、前記先端側通孔と後端
側通孔との間に位置するガイドワイヤを外側に露出する
切欠部が形成されるように、前記先端部と後端部とを連
絡する器具本体とを有し、前記器具本体の切欠上面に
は、前記ガイドワイヤを指で押し付けるためのワイヤ送
り面が長手方向に沿って形成してあり、前記先端側通孔
における前記切欠部側の開口が形成された第1切欠側面
が、前記ワイヤ送り面に対して傾斜する角度をθ1と
し、前記後端側通孔における前記切欠部側の開口が形成
された第2切欠側面が、前記ワイヤ送り面に対して傾斜
する角度をθ2とした場合に、前記のいずれの角度θ1
およびθ2も、150度より大きく170度よりも小さ
い角度であり、且つ前記ワイヤ送り面の長手方向長さ
が、10〜30mmであることを特徴とする。
【0009】本発明において、角度θ1およびθ2が1
50度以下の場合には、これら側面の傾斜がきつくな
り、ワイヤ送り面に沿ってガイドワイヤを指でスライド
移動させる際に、指が側面に衝突し、スムーズな指の動
きが妨げられ、スライドさせ難くなる傾向にあり好まし
くない。また、角度θ1およびθ2が170度以上の場
合には、これら側面の傾斜が緩くなりすぎ、指の動きに
は支障はないが、ガイドワイヤが送り面から離れて跳ね
易くなる傾向にあり好ましくない。
【0010】本発明において、ワイヤ送り面の長手方向
長さが、10mmより小さい場合には、ワイヤ送り面上
での指の動きが制限され、ガイドワイヤをスライド移動
させ難いことから好ましくない。また、ワイヤ送り面の
長手方向長さが、30mmより大きい場合には、ガイド
ワイヤが送り面から離れて跳ね易くなる傾向にあり好ま
しくない。
【0011】本発明において、前記後端部に形成してあ
る後端側通孔は、後端部に向けて内径が大きくなるテー
パ状であることが好ましい。この後端側通孔の後端側開
口には、ガイドワイヤの長さに相当する長さを持つ筒状
ホルダーの先端を差し込み、ガイドワイヤの露出を極力
防止するためである。
【0012】本発明において、器具本体のワイヤ送り面
と反対側の面(底面)には、指の滑りを防止する凹凸面
が形成してあることが好ましい。凹凸面にすることで、
そこを保持する指の滑りが防止され、ワイヤ送り面でガ
イドワイヤを他の指でスライド移動させる際に、安定し
てガイドワイヤを送ることができる。これとは逆に、ワ
イヤ送り面は、ガイドワイヤに対して滑り特性が良好で
あることが好ましい。ガイドワイヤのスライド移動を確
保するためである。
【0013】本発明において、器具本体の横幅は、特に
限定されないが、5〜10mmであることが好ましい。
このような寸法であると、片手でも容易に操作し易い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。
【0015】図1は本発明の1実施形態に係るガイドワ
イヤ送り器具の概略斜視図、図2(A)は図1に示すガ
イドワイヤ送り器具の平面図、図2(B)は同図(A)
のB−B線に沿う一部断面矢視図、図3はガイドワイヤ
送り器具の使用状態を示す概略断面図、図4〜8は本発
明の他の実施形態に係るガイドワイヤ送り器具の概略斜
視図である。
【0016】図1,2に示すように、本実施形態に係る
ガイドワイヤ送り器具2は、ガイドワイヤ4が挿通可能
な先端側通孔6が形成された先端部8と、先端側通孔6
に通されたガイドワイヤ4が挿通され、先端側通孔6と
略同一軸芯の後端側通孔10が形成された後端部12と
を有する。先端部8と後端部12とは、先端側通孔6と
後端側通孔10との間に位置するガイドワイヤ4を外側
に露出する切欠部が形成されるように、器具本体14に
より一体的に連結してある。
【0017】本実施形態では、略直方体形状の棒材に、
台形形状の切欠部を形成することで、ワイヤ送り面20
と、それに対して傾斜した第1切欠側面22および第2
切欠側面24が形成される。各側面22,24には、そ
れぞれ先端側通孔6の開口6aと後端側通孔10の開口
10aとが面しており、通孔6および10を通過したガ
イドワイヤ4が、開口6a,10a間でワイヤ送り面2
0上に露出するようになっている。ワイヤ4と送り面2
0との間には、図2(B)に示すように、少しの隙間を
設けても良い。送り面20上のワイヤ4には、図3に示
すように、使用者の片手の親指60が触れ、その親指6
0により、ワイヤ4を送り面20上に押し付けながら、
ワイヤを長手方向に沿ってスライド移動(送り)させる
ことが可能になっている。
【0018】このような観点から、送り面20は滑り易
いことが好ましく、滑り特性向上物質を送り面20に塗
布法などで形成しても良い。滑り特性向上物質として
は、テフロンなどのフッ素樹脂、ポリ(2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート)、ポリヒドロキシエチルアクリ
レート、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルビニル
エーテル無水マレイン酸共重合体、ポリエチレングリコ
ール、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドンなど
の親水性ポリマーが好適に使用される。これら滑り特性
向上物質は、通孔6,10の内面にも塗布法などで形成
しても良い。
【0019】器具本体14におけるワイヤ送り面20と
反対側の面(底面)28には、図3に示すように、使用
者の片手の人差し指62が触れ、そこで器具2が保持さ
れる。そのため、底面28は、送り面20に比較して滑
り難いことが好ましく、たとえば滑り止め用の凹凸部が
形成してある。凹凸部は、たとえばローレット加工など
により形成することができる。
【0020】器具2における先端部8には、先端側に向
けて先細となる円筒テーパ状の先端チップ26が一体に
成形してある。先端チップ26の内部にも、先端部8に
連続して先端側通孔6が形成してある。
【0021】先端チップ26、先端部8、器具本体14
および後端部12は、特に限定されないが、合成樹脂、
金属などで一体に成形され、好ましくは透明な合成樹脂
で構成される。透明が好ましいのは、ガイドワイヤの挿
通が透けて見えるからである。合成樹脂としては、ポリ
エチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂;
ポリスチレンなどのスチレン系樹脂;ポリエステル;ポ
リカーボネート;硬質塩化ビニル樹脂などが好ましい。
金属としては、ステンレス、アルミニウム、銅などが好
ましい。図1に示すような形状とするためには、合成樹
脂の場合には、射出成形したものに通孔をドリル加工な
どで形成すればよく、金属の場合には、金属製棒材を切
削加工およびドリル加工すればよい。
【0022】本実施形態では、図2(B)に示すよう
に、先端側通孔6における切欠部側の開口6aが形成さ
れた第1切欠側面22が、ワイヤ送り面20に対して傾
斜する角度をθ1とし、後端側通孔10における切欠部
側の開口10aが形成された第2切欠側面24が、ワイ
ヤ送り面20に対して傾斜する角度をθ2とした場合
に、前記のいずれの角度θ1およびθ2も、150度よ
り大きく170度よりも小さい角度に設定してある。
【0023】また、ワイヤ送り面20の長手方向長さL
1は、10〜30mmに設定してある。さらに、器具本
体14の横幅Wは、特に限定されないが、5〜10mm
に設定してあることが好ましい。先端チップ26の長手
方向長さL2は、特に限定されないが、10〜30mm
が好ましい。
【0024】本実施形態において、ガイドワイヤ4の外
径は特に限定されないが、患者の血管などの体腔内に入
れることができる外径であり、0.25〜1.2mm程
度である。本実施形態における器具2の先端側通孔6の
内径は、切欠側開口6aから先端側開口6bまで略同じ
内径であり、ガイドワイヤ4の外径に対して、25〜6
00%程度大きな内径を有する。後端側通孔10の内径
は、切欠側開口10aから後端側開口10bに向けてテ
ーパ状に大きな内径を持ち、切欠側開口10aの内径
は、先端側通孔6の内径と同じ程度であり、後端側開口
10bの内径は、切欠側開口10aよりも300〜80
0%程度大きな内径を持つ。この後端側開口10bの内
径を大きくするのは、この部分に、図3に示す透明ホル
ダー30の先端が入り込むようにして、ガイドワイヤ4
の露出を極力防止するためである。
【0025】図3に示す透明ホルダー30は、ガイドワ
イヤ4の全長を全て覆うことができる程度の長さであ
り、可撓性に優れた透明ゴムまたは合成チューブなどで
構成してある。透明であることが好ましいのは、内部に
挿通してあるガイドワイヤを見ることができるようにす
るためである。透明ホルダー30は、ガイドワイヤ4が
内部に挿通してある状態で、クランプ32などにより折
り返して保持してある。長いホルダー30が操作の邪魔
にならないようにするためである。
【0026】本実施形態に係るガイドワイヤ送り器具2
を用いて、ガイドワイヤ4を患者の血管内に送り込む方
法を次に説明する。まず、図3に示す患者の皮膚40の
上から、外套針(カニューラ)50と内套針(図示省
略)より構成される穿刺針を突き刺し、その先端を、血
管42内に位置させる。次に、カニューラ50を残した
まま内套針を抜き出し、内套針を抜き出した穴から、ガ
イドワイヤ4を、本実施形態に係るガイドワイヤ送り器
具2を用いて、血管42内に挿入する。
【0027】ガイドワイヤ4を血管42内に送り込むた
めに、図3に示すように、器具2の後端部12に、ガイ
ドワイヤ4が内部に挿通してある透明ホルダー30を予
め接続しておく。なお、ガイドワイヤ4の先端部は、血
管の内壁などを傷つけないように、たとえばJ字形状に
曲折してあることから、ガイドワイヤ送り具2へのガイ
ドワイヤ4の取付は、ガイドワイヤ4の後端部を、器具
2の先端チップ26の先端側通孔6および後端側通孔1
0内へ順次差し込むことにより行うことが好ましい。そ
して、先端チップ26の先端からガイドワイヤ4の先端
を少し引き出した状態で、器具2の先端チップ26の先
端を、カニューラ50の後端に装着してある弁体52の
内部に差し込む。
【0028】次に、使用者の片手の人差し指62および
その他の指(親指を除く)で器具2の底面28を保持し
ながら、親指60を、器具2の送り面20上でガイドワ
イヤ4を送り面20に押し付けながら、後端部12から
先端部8に向けてスライド移動させる。その結果、図3
に示すように、カニューラ50のシース54の先端から
ワイヤ4の先端が血管42内に徐々に送り出される。こ
の動作を繰り返すことで、ガイドワイヤ4の先端を血管
内の所定位置(カテーテルの先端を差し込みたい位置)
まで送り込むことができる。なお、カニューラ50のシ
ースハブ部56には、ルアーチューブ58が接続してあ
り、ワイヤ4の送り出しに際して、チューブ58および
シース54を通して血管42内の血液の吸引、あるいは
血管42内へのヘパリンなどの薬液や生理食塩水などの
注入を行うことが可能になっている。
【0029】ガイドワイヤ4の先端部を血管42内の所
定位置まで送り込んだ後には、ガイドワイヤ4を移動さ
せずに、図3に示すカニューラ50の後端から器具2
を、ホルダー30と共に、ワイヤ4の後端に沿って引き
抜く。その後、種々の治療や生体組織の採取などを行う
ためのカテーテルをワイヤ4に沿って血管42内に挿入
する。
【0030】本実施形態に係るガイドワイヤ送り器具2
によれば、切欠側面22,24の傾斜角度θ1およびθ
2を所定範囲とし、且つ送り面20の長手方向長さL1
を所定長さとすることで、器具2を片手で持ち、ワイヤ
送り面20からガイドワイヤ4を図2(B)の点線に示
すように跳ね上げることはなく、ガイドワイヤ4を片手
の指60で容易にスライド移動させ、ワイヤ4を血管4
2内に良好に送り込むことが可能となる。また、指60
の動きに合わせて、指60が切欠側面22,24にスム
ーズに接触し、ガイドワイヤ4がスムーズに送られるの
で、操作性も向上する。
【0031】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。
【0032】たとえば、本発明に係るガイドワイヤ送り
器具の全体形状は、図1〜3に示す実施形態に限定され
ず、図4〜8に示すように種々に改変することができ
る。図4に示す実施形態に係るガイドワイヤ送り器具2
Aでは、後端部12の後端に後端チップ27を一体に成
形し、後端側通孔10Aの内径を切欠側開口10aから
後端側開口10bに向けて変化しない内径としている。
後端チップ27の外径は、後端側に向けて先細テーパ状
となるように成形してあり、この部分に、図3に示すワ
イヤ用ホルダー30の先端が覆い被さるようにしてあ
る。その他の構成および作用は、図1〜3に示す実施形
態と同様である。
【0033】図5に示す実施形態に係るガイドワイヤ送
り器具2Bでは、先端部8Bおよび後端部12Bの外周
形状を円筒周面形状とし、器具本体14Bの底面も、こ
れらに連続する周面形状としている。その他の構成およ
び作用は、図1〜3に示す実施形態と同様である。
【0034】図6に示す実施形態に係るガイドワイヤ送
り器具2Cでは、図5に示す実施形態と同様に、先端部
8Cおよび後端部12Cの外周形状を円筒周面形状と
し、器具本体14Cの底面も、これらに連続する周面形
状としている。さらに、図5に示す実施形態と異なり、
先端チップ26Cの基部の外径を先端部8Cの外径に一
致させ、先端部形状を滑らかにしている。その他の構成
および作用は、図5に示す実施形態と同様である。
【0035】図7に示す実施形態に係るガイドワイヤ送
り器具2Dでは、図5に示す実施形態と同様に、先端部
8Dおよび後端部12Dの外周形状を円筒周面形状と
し、器具本体14Dの底面も、これらに連続する周面形
状としている。さらに、図5に示す実施形態と異なり、
後端部12Dの後端に後端チップ27を一体に成形し、
後端側通孔10Dの内径を切欠側開口10aから後端側
開口10bに向けて変化しない内径としている。後端チ
ップ27の外径は、後端側に向けて先細テーパ状となる
ように成形してあり、この部分に、図3に示すワイヤ用
ホルダー30の先端が覆い被さるようにしてある。その
他の構成および作用は、図5に示す実施形態と同様であ
る。
【0036】図8に示す実施形態に係るガイドワイヤ送
り器具2Eでは、図7に示す実施形態と同様に、先端部
8Eおよび後端部12Eの外周形状を円筒周面形状と
し、器具本体14Eの底面も、これらに連続する周面形
状としている。さらに、内径が長手方向に変化しない後
端側通孔10Eを持つ後端チップ27Eが後端部12E
に一体に成形してある点でも、図7に示す実施形態と同
様である。ただし、図7に示す実施形態と異なり、先端
チップ26Eの基端側外径を先端部8Eの外径と一致さ
せ、後端チップ27Eの基端側外径を後端部12Eの外
径と一致させ、先端部および後端部の形状を滑らかにし
ている。その他の構成および作用は、図7に示す実施形
態と同様である。
【0037】
【実施例および比較例】以下、本発明を、さらに具体的
な実施例に基づき詳細に説明するが、本発明は、これら
実施例に限定されない。
【0038】材料として、ポリカーボネートを用いて、
図1に示すように、先端部を、長さ7mmで、ワイヤ送
り面に連接する第1切欠側面を表1に示す角度θ1で各
形成し、該先端部に接して円錐状で、長さ15mm、基
端部外径4mm、先端部外径1.2mmの先端チップを
先細状として設けた。先端部及び先端チップ内には1m
m径の先端側通孔を内設した。また、後端側には後端部
を、前記ワイヤ送り面に連接して長さ7mmで、第2切
欠側面を表1に示す角度θ2で各形成し、該後端部内に
は基端部が4mm径で、ワイヤ送り面側が1mm径の後
端側通孔を基端部にかけて径大として内設し、さらに、
ワイヤ送り面の長さL1を表1の長さとして(なお、幅
は5mmとした)、本願に係るガイドワイヤ送り器具を
各形成した。本ガイドワイヤ送り器具の挿入性と操作性
とについて、0.89mm径のガイドワイヤを用いて、
前記先端側及び後端側通孔内を各10回挿通して行なっ
た。結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】上記表1に見られるごとく、本実施例に係
るガイドワイヤ送り器具は、挿入性、操作性とも殆ど問
題なく使用出来るのに対し、比較例に係るものは、挿入
性、操作性に問題を有していて、使用が極めて困難であ
った。
【0041】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、切欠側面の傾斜角度を所定範囲とし、且つ送り面の
長手方向長さを所定長さとすることで、器具を片手で持
ち、ワイヤ送り面からガイドワイヤを跳ね上げることな
く、ガイドワイヤを片手の指で容易にスライド移動さ
せ、ワイヤを体腔内に良好に送り込むことが可能とな
る。また、指の動きに合わせて、指が切欠側面にスムー
ズに接触し、ガイドワイヤがスムーズに送られるので、
操作性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の1実施形態に係るガイドワイヤ
送り器具の概略斜視図である。
【図2】図2(A)は図1に示すガイドワイヤ送り器具
の平面図、図2(B)は同図(A)のB−B線に沿う一
部断面矢視図である。
【図3】図3はガイドワイヤ送り器具の使用状態を示す
概略断面図である。
【図4】図4は本発明の他の実施形態に係るガイドワイ
ヤ送り器具の概略斜視図である。
【図5】図5は本発明の他の実施形態に係るガイドワイ
ヤ送り器具の概略斜視図である。
【図6】図6は本発明の他の実施形態に係るガイドワイ
ヤ送り器具の概略斜視図である。
【図7】図7は本発明の他の実施形態に係るガイドワイ
ヤ送り器具の概略斜視図である。
【図8】図8は本発明の他の実施形態に係るガイドワイ
ヤ送り器具の概略斜視図である。
【符号の説明】
2,2A,2B,2C,2D,2E… ガイドワイヤ送
り器具 4… ガイドワイヤ 6… 先端側通孔 6a… 切欠側開口 6b… 先端側開口 8,8B,8C,8D,8E… 先端部 8a… 切欠側開口 8b… 後端側開口 10… 後端側通孔 12,12B,12C,12D,12E… 後端部 14,14B,14C,14D,14E… 器具本体 20… ワイヤ送り面 22… 第1切欠側面 24… 第2切欠側面 26… 先端チップ 27,27E… 後端チップ 30… ホルダー 42… 血管 60,62… 指

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体内に挿入されるガイドワイヤを前進さ
    せるためのガイドワイヤ送り器具であって、 ガイドワイヤが挿通可能な先端側通孔が形成された先端
    部と、 前記先端側通孔に通されたガイドワイヤが挿通され、前
    記先端側通孔と略同一軸芯の後端側通孔が形成された後
    端部と、 前記先端側通孔と後端側通孔との間に位置するガイドワ
    イヤを外側に露出する切欠部が形成されるように、前記
    先端部と後端部とを連絡する器具本体とを有し、 前記器具本体の切欠上面には、前記ガイドワイヤを指で
    押し付けるためのワイヤ送り面が長手方向に沿って形成
    してあり、 前記先端側通孔における前記切欠部側の開口が形成され
    た第1切欠側面が、前記ワイヤ送り面に対して傾斜する
    角度をθ1とし、 前記後端側通孔における前記切欠部側の開口が形成され
    た第2切欠側面が、前記ワイヤ送り面に対して傾斜する
    角度をθ2とした場合に、 前記のいずれの角度θ1およびθ2も、150度より大
    きく170度よりも小さい角度であり、 且つ前記ワイヤ送り面の長手方向長さが、10〜30m
    mであることを特徴とするガイドワイヤ送り器具。
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