JP2014067800A - 加熱装置及び温度制御方法 - Google Patents

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Hitoshi Murata
等 村田
Masaaki Ueno
正昭 上野
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Abstract

【課題】温度の制御を良好に行いつつ消費エネルギーを低減させることができる加熱装置及び温度制御方法を提供する。
【解決手段】加熱装置100は、熱を発する発熱体102と、発熱体102を覆う断熱部材108と、発熱体102からの放熱量を調整する放熱量調整装置120とを有し、放熱量調整装置120は、流体が流れる流路124を形成し、少なくとも一部が断熱部材108に接触するパイプ部材122と、流路124に流れる流体を、気体及び液体のいずれかに切り替える流体切替装置130とを有する。
【選択図】図5

Description

本発明は加熱装置及び温度制御方法に関する。
基板処理装置の一種である半導体製造装置で熱処理を行う場合、基板としてのウエハを複数枚装填した基板保持具としてのボートを炉内に装入し、必要に応じて所定の処理温度まで昇温して熱処理を行い、所定の温度まで降温した後に前記ボートを取り出す動作を行う。これら一連の処理は短いほど生産性が向上する。そのためには、ボートアップ時や昇降温時のリカバリ特性を良くする必要がある。そして、このようなリカバリ特性を良くするためには、ヒータの放熱性が良好である必要がある。
例えば、特許文献1や特許文献2には、強制冷却機構付のヒータを備え、強制冷却の実施の有無で温度制御の切替を行うことが開示されている。これらは、強制冷却機構を利用して、ヒータの放熱性を向上さることで温度制御にかかる時間を短縮させている。しかしながら、強制冷却機構は、降温時にしか適用できない上、強制冷却機構を設けるためのコストが掛かり、且つ消費電力が増加してしまう。
また、ヒータの放熱性を向上させる方法として、ヒータ表面に水冷ジャケットを装着する方法がある。断熱層を同じ厚みにして、水冷ジャケットを装着したヒータと、水冷ジャケットが無いヒータとを比較すると、水冷ジャケットを装着したヒータは、早く温度が下がり目標温度に到達する。しかしながら、水冷ジャケットを使用する場合も消費電力が増加する。
従来は、温度リカバリ特性と消費電力とのバランスを考慮して断熱材の厚さと水冷ジャケット等の有無を決め、ヒータを設計する方法をおこなっていた。しかしながら、この方法では、良好なヒータ温度制御性と浪費エネルギー削減という条件を同時に達成させることが困難であった。
特許第4286514号公報 特開2009−200131号公報
本発明の目的は、温度の制御を良好に行いつつ消費エネルギーを低減させることができる加熱装置及び温度制御方法を提供することにある。
本発明の一態様は、熱を発する発熱部と、前記発熱部を覆う断熱部と、前記断熱部からの放熱量を調整する放熱量調整手段と、を有し、前記放熱量調整手段は、流体が流れる流路を形成し、少なくとも一部が前記断熱部に接触する流路形成部材と、前記流路に流れる流体を気体及び液体のいずれか一方に切り替える流体切替装置と、を有する加熱装置である。
本発明の他の態様は、温度調整の対象を所定温度とした状態で待機する待機工程と、温度調整の対象を昇温させる昇温工程及び温度調整の対象を降温する降温工程と、を有し、前記待機工程、前記昇温工程及び前記降温工程のそれぞれにおいて、少なくとも一部が断熱部に接触する流路に流体を流して、発熱部からの放熱量を調整する温度制御方法であって、前記待機工程においては、前記流路に流れる流体を気体とし、前記昇温工程及び前記降温工程においては、前記流路に流れる流体を液体とする温度制御方法である。
本発明によれば、温度の制御を良好に行いつつ消費エネルギーを低減させることができる加熱装置及び温度制御方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る基板処理装置を示す斜視図である。 図1に示されている基板処理装置が有する処理炉と加熱装置とを示す断面図である。 図2に示されている加熱装置を示し、図3(a)は設置面と垂直な面における断面を示す断面図であり、図3(b)は図3(a)に示すA−A面における断面を示す断面図である。 図3に示されている加熱装置を示す側面図である。 図2に示されている加熱装置が有する流体切替装置の構成を示す模式図である。 図1に示されている基板処理装置が有する制御部を示すブロック図である。 図1に示されている基板処理装置で基板を処理する工程を示す流れ図である。 図1に示されている基板処理装置で基板を処理する際の、処理炉内の温度の時間に応じた変化と、供給される流体の流体切替装置による切替とを示すグラフである。 流体切替装置の変形例の構成を示す模式図である。 加熱装置の変形例を示す側面図である。 図1に示す基板処理装置を用いた場合の処理炉内の温度変化と、比較例に係る基板処理装置を用いた場合の処理炉内の温度変化とを示すグラフである。
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の実施の形態に係る熱処理装置10が示されている。熱処理装置10は、例えばシリコンウエハ等の基板を処理する基板処理装置であり、例えば半導体チップ等の半導体装置を製造する装置であり、バッチ式縦型熱処理装置である。図1に示されているように、熱処理装置10は、筺体12を有し、筺体12の正面側には、ポッドステージ14が接続されており、ポッドステージ14へとポッド16が搬送されるようになっている。ポッド16には、例えば25枚の、例えばシリコンウエハ等の基板200(図2参照)が収納されていて、図示を省略する蓋が閉じられた状態でポッドステージ14にセットされる。
筺体12内の正面側であって、ポッドステージ14に対向する位置には、ポッド搬送装置18が配置されている。また、ポッド搬送装置18近傍には、ポッド棚20、ポッドオープナ22及び基板枚数検知器24が配置されている。ポッド棚20はポッドオープナ22の上方に配置され、基板枚数検知器24はポッドオープナ22に隣接して配置されている。ポッド搬送装置18は、ポッドステージ14とポッド棚20とポッドオープナ22との間でポッド16を搬送する。ポッドオープナ22は、ポッド16の蓋を開けるものであり、蓋が開けられたポッド16内の基板200の枚数が基板枚数検知器24により検知される。
また、筺体12内には、基板移載機26、ノッチアライナ28、及び支持具(ボート)30が配置されている。基板移載機26は、例えば5枚の基板200を取り出すことができるアーム32を有し、アーム32を動かすことにより、ポッドオープナ22の位置に置かれたポッド、ノッチアライナ28及び支持具30間で基板200を搬送する。ノッチアライナ28は、基板200に形成されたノッチ又はオリフラを検出して基板200のノッチ又はオリフラを一定の位置に揃えるものである。
また、筺体12内の背面側上部には、基板200の処理に用いられる処理炉40が配置されている。処理炉40内には、支持具30が複数枚の基板200を装填した状態で搬入され、処理炉40内で基板200が熱処理される。
図2には、処理炉40と、処理炉40内を加熱する加熱装置100とが示されている。処理炉40は、例えば炭化珪素(SiC)製の反応管42を有する。反応管42は、上端部が閉塞され下端部が開放された円筒形状をしており、開放された下端部は端部が外側に向けて広がるようにフランジ状になっている。反応管42の下方には反応管42を支持するよう、例えば石英製のアダプタ44が配置されている。アダプタ44は上端部と下端部が開放された円筒形状をしていて、開放された上端部と下端部が外側に向けて広がるようにフランジ状になっている。アダプタ44の上端側のフランジ部分の上向きの面に、反応管42の下端部のフランジの下側の面が当接している。反応管42とアダプタ44により反応容器43が形成されていて、反応容器43の内部に処理室41が形成されている。
反応容器43の下部には、支持具30を挿入するために開放部分が形成されていて、この開放部分(炉口部)は炉口シールキャップ48によって密閉されている。炉口シールキャップ48は、支持具受部材53を介して支持具30を支持していて、支持具30と共に昇降することが可能となっている。炉口シールキャップ48と支持具30との間には、断熱材52が配置されている。支持具30は、例えばSiC製であり、多数枚、例えば25枚から100枚の基板200を略水平状態で隙間をもって多段に支持し、反応管42内に装填される。
炉口シールキャップ48には、炉口シールキャップ48及び支持具30を昇降させる昇降装置34が接続されている。昇降装置34が炉口シールキャップ48及び支持具30を上昇させることにより支持具30に支持された基板200が処理室41内に搬入され、昇降装置34が炉口シールキャップ48及び支持具30を下降させることにより支持具30に支持された基板200が処理炉40内から搬出される。
アダプタ44には、ガス供給口56とガス排気口59とが形成されている。ガス供給口56にはガス導入管60が、ガス排気口59には排気管62がそれぞれ接続されている。また、アダプタ44の側壁部(肉厚部)には、ガス導入路64が形成されている。ガス導入路64は、ガス供給口56と連通している。また、アダプタ44には、ノズル66が固定されている。ノズル66は、ガス導入路64に連通していて、ガス導入管60からガス供給口56に導入された処理ガスは、ガス導入路64とノズル66とを介して反応管42内に供給される。
加熱装置100は、処理炉40内を加熱し、処理炉40内を温度調整の対象とする装置である。また、加熱装置100は、中空部を備えた円筒形状を有し、その中空部内に処理炉40が位置した状態となるように配置されている。
図3、図4には、加熱装置100が示されている。図3に示されているように、加熱装置100は、発熱体102を有する。発熱体102は、熱を発する発熱部として用いられていて、円筒形状を有し、発熱用電源104に接続されていて、発熱用電源104から電力の供給を受けて、供給された電力に応じて発熱する。
また、加熱装置100は、断熱部として用いられている断熱部材108を有する。断熱部材108は、発熱体102を外側から覆うように配置されている。より具体的には、断熱部材108は、上端部が閉塞され下端部が開放された円筒形状をしており、円筒部を形成する内側の面に発熱体102が装着されている。断熱部材108を設けることにより、発熱体102から発せられた熱が発熱体102の外側へと拡散することが抑制される。
また、加熱装置100は、発熱体102からの放熱量を調整する放熱量調整手段として用いられている放熱量調整装置120を有する。放熱量調整装置120は、加熱装置100からの放熱量を調整することで、処理炉40内の温度が所望の温度となるように調整するための装置であり、パイプ部材122と、流体切替装置130とを有する。
パイプ部材122は、流体が流れる流路124を形成し、少なくとも一部が断熱部材108に接触する流路形成部材として用いられている。また、パイプ部材122は、この実施形態においては1本の連続したパイプからなり、断熱部材108の外側の面に装着されていて、断熱部材108の長手方向に配置された複数の長手方向部分122aと、互いに隣合う長手方向部分122aを連結する連結部分122bとを有する。また、パイプ部材122の一端部122cには、流体切替装置130が接続されていて、流体切替装置130から供給された流体が、一端部122cを介して流路124内へと導入さされ、流路124内へと導入された流体が、パイプ部材122の他端部122dから排出されるようになっている。
この実施形態では、パイプ部材122は、断熱部材108の外側の部分に接触するように断熱部材108の装着されている。しかしながら、パイプ部材122は、少なくとも一部分が断熱部材108に接触していれば良く、断熱部材108の外側の部分に装着することに替えて、パイプ部材122の一部分又は全部分が断熱部材108内の埋め込まれた状態となるようにしても良い。流路124内を流体が流れることにより、断熱部材108からも熱が奪われ、加熱装置100からの放熱が促進される。
発熱体102からの奪われる熱の量は、流路124内を流れる流体の熱伝導率により変わり、流路124内を流れる流体の熱伝導率が大きければ発熱体102からの放熱量が大きくなり、流路124内を流れる流体の熱伝導率が小さければ発熱体102からの放熱量が小さくなる。一般に、液体の熱伝導率は、気体の熱伝導率よりも大きい。このため、流路124内に液体を流した場合の方が流路124内に気体を流した場合よりも発熱部からの放熱量が多くなる。
図5には、流路124に流れる液体を、気体及び液体のいずれかに切り替える流体切替装置130が示されている。流体切替装置130は、排出する流体の種類を切り替える機能を有する電磁バルブ132を有する。電磁バルブ132には、例えば空気等の冷却用の気体を供給する気体供給装置136と、例えば水等の冷却用の液体を供給する液体供給装置138とが接続されていて、電磁バルブ132を操作することにより流路124内へと供給する流体を気体及び流体のいずれかに切り替えることができるようになっている。
図6は、熱処理装置10が有するコントローラ140を示すブロック図である。コントローラ140は制御部として用いられていて、図6に示されるように、例えばCPU等を備えた制御回路142を有し、制御回路142からの出力により昇降装置34、発熱用電源104、及び電磁バルブ132が制御される。コントローラ140は、昇降装置34、発熱用電源104、及び電磁バルブ132ことと併せて、熱処理装置10の各部を制御する。
図7は、熱処理装置10を用いた基板200の処理の一例を示す流れ図であり、図8は、図7に示す処理が行われる際の処理炉40内の温度と流路124に供給される流体の切替とを示すグラフである。図8における線L1は、処理炉40内の温度の時間に応じた目標値を示しており、図8における線L2は、処理炉40内の時間に応じた実推値を示している。また、図8における線L3は、流路124に液体が供給されているか否かを示し、図8における線L4は、流路124に気体が供給されているか否かを示している。
図7に示されているように、一連の処理が開始されると、ステップS10における搬入工程において、コントローラ140は、昇降装置34を制御して、昇降装置34に基板200を支持する支持具30を上昇させて基板200を処理炉40へと搬入させる。
次のステップであるステップS20における待機工程は、時間t0から時間t1まで続く工程であり、処理炉40内を所定の温度に保った状態で次の処理を待機する工程である。ステップS20においては、コントローラ140は、電磁バルブ132を制御して、流路124内に冷却用の気体を供給させるように流体切替装置130を制御する。ステップS20においては、流路124内を気体が流れるため、流路124内を液体が流れる場合と比較して加熱装置100からの放熱が少なくなる。このため、処理炉40内を一定の温度に保つために発熱体102が発する熱量が流路124内を液体が流れる場合よりも少なくなり、これにより発熱用電源104から発熱体102へと供給される電力が、流路124内に液体が流れている場合よりも少なくなる。
次のステップであるステップS30における昇温工程は、時間t1から時間t2を経て、処理炉40内の実推値が目標温度となったと推測される時間である時間t3まで続く工程であり、処理炉40内の温度を目標温度まで上昇させる工程である。ステップS30においては、コントローラ140は、発熱用電源104を制御し発熱体102に発熱させるとともに、流路124内に流れる流体を液体に切り替えさせるように電磁バルブ132を制御する。
このステップS30においては、流路124内を液体が流れるため、流路124内を気体が流れる場合と比較して加熱装置100からの放熱量を増やすことができ、処理炉40内の温度を降下させやすい状態とすることができるため、処理炉40内の温度制御を短時間で行うことができるようになる。より具体的には、時間t2よりも後に処理炉40内の温度が目標値よりも高くなった際に、発熱体102から放熱させることで処理炉40内の温度を目標値まで低下させるために要する時間を、流路124内に気体が流れている場合よりも短くすることができる。
次のステップであるステップS40における待機工程は、時間t3から時間t4まで続く工程であり、処理炉40内を所定の温度に保つ工程である。ステップS40においては、ステップS20と同様にコントローラ140は、電磁バルブ132を制御して、流路124内に冷却用の気体を供給させ、流路124内に流れる流体を気体に切り替えさせるように流体切替装置130を制御する。
ステップS40において、コントローラ140は、図示を省略する処理ガス供給装置を制御し、基板200になされる処理に応じた処理ガスを、ガス供給口56及びノズル66を介して処理炉40内へと所定のタイミングで供給させる。また、コントローラ140は、図示を省略するパージガス供給装置を制御し、基板200に施される処理に応じたタイミングで、ガス供給口56及びノズル66を介して処理炉40内へとパージガスを供給させ、処理炉40内をパージさせる。基板200になされる具体的な処理としては、例えば、基板200としてシリコンウエハを用いて、シリコンウエハ上に半導体装置を製造する処理を挙げることができる。
基板200になされる処理としては、より具体的には、CVD(Chemical Vapor Deposition)処理、酸化処理、基板200の表面に金属又は非金属を拡散させて、表面層を作り出す処理である表面処理、アニール処理等を挙げることができる。
次のステップであるステップS50における降温工程は、時間t4から時間t5まで続く工程であり、処理炉40内の温度を目標の温度まで降下させる工程である。ステップS50においては、コントローラ140は、流路124内に流れる流体を液体に切り替えさせるように電磁バルブ132を制御する。このステップS50においては、流路124内を液体が流れるため、流路124内を気体が流れる場合と比較して加熱装置100からの放熱量を増やすことができ、処理炉40内が目標の温度まで降下するまでの時間を、流路124内を流れる流体が液体である場合よりも短くすることができる。
次のステップであるステップS60における待機工程は、時間t5から開始される工程であり、処理炉40内を所定の温度に保つ工程である。ステップS60においては、ステップS20、ステップS40と同様にコントローラ140は、電磁バルブ132を制御して、流路124内に冷却用の気体を供給させ、流路124内に流れる流体を気体に切り替えさせるように流体切替装置130を制御する。
次のステップであるステップS70における搬出工程では、コントローラ140は、昇降装置34を制御して、昇降装置34に基板200を支持する支持具30を降下させて基板200を処理炉40から搬出させる。
以上の説明においては、基板200の熱処理の一例として、処理炉40内の温度を上昇させる昇温工程と、処理炉40内の温度を降下させる降温工程との両方を経ての基板200の処理を一例として説明をしたものの、昇温工程及び降温工程の少なくともいずれか一方を有する処理に対して、本発明を適用することができる。
図9には、流体切替装置130の変形例が示されている。先述の実施形態に係る流体切替装置130は、排出する流体の種類を切り替える機能を有する電磁バルブ132を有していた。これに対し、この変形例では、気体供給装置136とパイプ部材122との間に開閉バルブ133が取り付けられていて、液体供給装置138とパイプ部材122との間に開閉バルブ134が取り付けられている。開閉バルブ133と開閉バルブ134とは、ともに電磁バルブであり、コントローラ140によって制御される。
より具体的には、流路124内に流れる流体を気体に切り替える場合には、コントローラ140は、開閉バルブ133を制御して開閉バルブ133を開いた状態とし、開閉バルブ134を制御して開閉バルブ134を閉じた状態とする。一方、流路124内を流れる流体を液体に切り替える場合は、コントローラ140は、開閉バルブ133を制御して開閉バルブ133を閉じた状態とし、開閉バルブ134を制御して開閉バルブ134を開いた状態とする。
図10には、加熱装置100が有するパイプ部材122の変形例が示されている。先述の本発明の実施形態においては、パイプ部材122は、断熱部材108の外側の面に装着されていて、断熱部材108の長手方向に配置された複数の長手方向部分122aと、互いに隣合う長手方向部分122aを連結する連結部分122bとを有していた。これに対して、この変形例においては、パイプ部材122は、重力方向上方から重力方向下方に向けて、断熱部材108に巻き付くように装着されている。この変形例においても、パイプ部材122の一端部122cには、流体切替装置130が接続されていて、流体切替装置130から供給された流体が、一端部122cを介して流路124内へと導入さされ、流路124内へと導入された流体が、パイプ部材122の他端部122dから排出されるようになっている。
図11は、本発明の実施形態に係る加熱装置100を用いて処理炉40内を所定の温度まで上昇させる際の処理炉40内の温度の変化と、比較例に係る加熱装置を用いて処理炉40内を所定の温度まで上昇させる際の処理炉40内の温度の変化とを比較して示すグラフである。ここで、比較例に係る加熱装置(不図示)は、本発明の実施形態に係る加熱装置100が有する放熱量調整装置120、すなわちパイプ部材122及び流体切替装置130を有しないものの、他の構成は本発明の実施形態に係る加熱装置100と同等である。比較例に係る加熱装置においては、パイプ部材122内に流体を流すことによる温度制御はなされず、発熱用電源104から発熱体102に電力を供給するタイミングや、発熱用電源104が発熱体102に供給する電力を調整することで温度制御がなされる。
図11における線L11は、本発明の実施形態に係る加熱装置100を用いた際の温度変化を示しており、図11における線L12は、比較例に係る加熱装置を用いた場合の温度変化を示している。図11に示されるように、本発明の実施形態に係る加熱装置100を用いた場合は、比較例に係る加熱装置を用いた場合と比較して、目標温度を超えた後に温度を目標温度まで低下させる時間が短いことが分かる。
本発明の実施形態に係る加熱装置100にようにパイプ部材に液体を流し、処理炉を冷却するようにすれば、加熱装置100の温度制御に要する時間を短縮することができる一方で、パイプ部材内に常に液体がある状態が保たれているとすると、加熱装置100からの放熱量が多くなり、例えば処理炉40内を一定の温度に保つ場合であっても、発熱体102に発熱をさせる必要が生じ、消費電力が増加する。このため、本実施形態に係る加熱装置100においては、パイプ部材122に流れる流体を気体に切り替えることができるようにして、パイプ部材122内に液体が常にあることによる消費電力の増加を抑制している。
以上の説明においては、基板200としてシリコンウエハを用いる場合を例として挙げたものの、基板200として、例えば液晶表示装置に用いられるガラス基板を用いる場合にも本発明を適用することができる。
以下、本発明の望ましい形態について付記する。
〔付記1〕
熱を発する発熱部と、
前記発熱部を覆う断熱部と、
前記発熱部からの放熱量を調整する放熱量調整手段と、
を有し、
前記放熱量調整手段は、
流体が流れる流路を形成し、少なくとも一部が前記断熱部に接触する流路形成部材と、
前記流路に流れる流体を気体及び液体のいずれか一方に切り替える流体切替装置と、
を有する加熱装置。
〔付記2〕
温度調整の対象を所定温度とした状態で待機する待機工程と、
温度調整の対象を昇温させる昇温工程及び温度調整の対象を降温する降温工程と、
を有し、
前記待機工程、前記昇温工程及び前記降温工程のそれぞれにおいて、少なくとも一部が断熱部に接触する流路に流体を流して、発熱部からの放熱量を調整する温度制御方法であって、
前記待機工程においては、前記流路に流れる流体を気体とし、
前記昇温工程及び前記降温工程においては、前記流路に流れる流体を液体とする温度制御方法。
〔付記3〕
基板の処理に用いられる処理炉と、
前記処理炉内を加熱する加熱装置と、
を有し、
前記加熱装置は、
熱を発する発熱部と、
前記発熱部を覆う断熱部と、
前記発熱部からの放熱量を調整する放熱量調整手段と、
を有し、
前記放熱量調整手段は、
流体が流れる流路を形成し、少なくとも一部が前記断熱部に接触する流路形成部材と、
前記流路に流れる流体を気体及び液体のいずれか一方に切り替える流体切替装置と、
を有する熱処理装置。
〔付記4〕
処理炉に基板を搬入する搬入工程と、
前記処理炉内を所定温度とした状態で待機する待機工程と、
前記処理炉内を昇温させる昇温工程及び前記処理炉内を降温する降温工程の少なくともいずれか一方と、
前記処理炉内を目標温度にした状態で基板を処理する処理工程と、
を有し、
前記待機工程、前記処理工程、前記昇温工程及び前記降温工程のそれぞれにおいて、少なくとも一部が断熱部に接触する流路に流体を流して、発熱部からの放熱量を調整する半導体装置の製造方法であって、
前記待機工程及び前記処理工程においては、前記流路に流れる流体を気体とし、
前記昇温工程及び前記降温工程においては、前記流路に流れる流体を液体とする半導体装置の製造方法。
〔付記5〕
前記流路形成部材は、
前記断熱部の長手方向に配置された複数の長手方向部分と、
互いに隣合う前記長手方向部分を連結する連結部分と、
を有する付記1記載の加熱装置。
〔付記6〕
前記流路形成部材は、前記断熱部に螺旋状に巻き付くように前記断熱部に装着されている付記1記載の加熱装置。
以上のように、本発明は、例えば、半導体ウエハやガラス基板等の熱処理に用いられる基板処理装置、加熱装置、温度制御方法、熱処理装置、及び半導体装置の製造方法に利用することができる。
10・・・熱処理装置
40・・・処理炉
100・・・加熱装置
102・・・発熱体
104・・・発熱用電源
108・・・断熱部材
120・・・放熱量調整装置
122・・・パイプ部材
122a・・・長手方向部分
122b・・・連結部分
124・・・流路
130・・・流体切替装置
132・・・電磁バルブ
133・・・開閉バルブ
134・・・開閉バルブ
136・・・気体供給装置
138・・・液体供給装置
140・・・コントローラ
200・・・基板

Claims (2)

  1. 熱を発する発熱部と、
    前記発熱部を覆う断熱部と、
    前記発熱部からの放熱量を調整する放熱量調整手段と、
    を有し、
    前記放熱量調整手段は、
    流体が流れる流路を形成し、少なくとも一部が前記断熱部に接触する流路形成部材と、
    前記流路に流れる流体を気体及び液体のいずれか一方に切り替える流体切替装置と、
    を有する加熱装置。
  2. 温度調整の対象を所定温度とした状態で待機する待機工程と、
    温度調整の対象を昇温させる昇温工程及び温度調整の対象を降温する降温工程と、
    を有し、
    前記待機工程、前記昇温工程及び前記降温工程のそれぞれにおいて、少なくとも一部が断熱部に接触する流路に流体を流して、発熱部からの放熱量を調整する温度制御方法であって、
    前記待機工程においては、前記流路に流れる流体を気体とし、
    前記昇温工程及び前記降温工程においては、前記流路に流れる流体を液体とする温度制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112593216A (zh) * 2020-11-24 2021-04-02 北京北方华创微电子装备有限公司 一种气体传输管路升温方法、半导体工艺设备

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