JP2011204945A - 基板処理装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

基板処理装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011204945A
JP2011204945A JP2010071424A JP2010071424A JP2011204945A JP 2011204945 A JP2011204945 A JP 2011204945A JP 2010071424 A JP2010071424 A JP 2010071424A JP 2010071424 A JP2010071424 A JP 2010071424A JP 2011204945 A JP2011204945 A JP 2011204945A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas supply
wafer
susceptor
boat
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010071424A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Inokuchi
泰啓 井ノ口
Makoto Hirano
誠 平野
Masamichi Taniuchi
正導 谷内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Kokusai Electric Inc filed Critical Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority to JP2010071424A priority Critical patent/JP2011204945A/ja
Publication of JP2011204945A publication Critical patent/JP2011204945A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

【課題】基板処理装置で一括して処理される複数枚の半導体基板上に形成する膜の品質ばらつきを低減することができる技術を提供する。
【解決手段】加熱処理の前段階では、複数のガス供給孔2322のそれぞれの形成位置(高さ)が、高さ方向において、隣接するウェハ200間の中央位置に近い位置からずれるように配置する。これにより、実際に加熱処理が実施された場合、ずらした高さが、加熱処理でのボート217とガス供給部2321の熱膨張率の相違に起因した伸び代の相違で吸収されて、加熱処理を実施する際には、各ウェハ200の表面に効率よく、かつ、均一に処理ガスを供給することができる。
【選択図】図11

Description

本発明は、基板処理装置および半導体装置の製造技術に関するものである。
特開2008−277785号公報(特許文献1)には、低温でのエピタキシャル成長可能な半導体装置の製造技術が記載されている。この技術では、エピタキシャル成長を行なう半導体製造装置として、誘導加熱方式の基板処理装置を使用することが記載されている。
特開2008−277785号公報
特に厚膜を形成するための基板処理装置として、誘導加熱方式の基板処理装置の適用が進められている。この誘導加熱方式の基板処理装置は、反応炉(反応容器)の外周に高周波コイルを設置する。そして、この高周波コイルに高周波電力を印加することにより、反応炉の内部に配置された被誘導体に渦電流を発生させて被誘導体を加熱する。詳細には、高周波コイルに高周波電力を印加することにより効率的に渦電流を発生させることができる被誘導体を反応炉内に設置し、この被誘導体に半導体基板を配置する。これにより、まず、渦電流が発生した被誘導体が加熱され、この加熱された被誘導体に配置されている半導体基板が熱伝導によって加熱される。このようにして、半導体基板を加熱した状態で、ガス供給部から反応炉の内部へ処理ガスを供給すると、加熱された半導体基板上に膜が成膜される。
ここで、上述した基板処理装置と一例として、複数枚の半導体基板を一括して処理するものがある。この種の基板処理装置では、反応炉の延在方向に複数枚の被誘導体を積層保持する被誘導体保持体を使用する。つまり、被誘導体保持体に複数枚の被誘導体を保持し、被誘導体保持体に保持されている複数枚の被誘導体のそれぞれに半導体基板を搭載する。そして、誘導加熱装置によって、複数枚の被誘導体を誘導加熱することにより、複数枚の被誘導体のそれぞれに搭載されている半導体基板を加熱する。このとき、被誘導体は誘導加熱により高温になるため、この被誘導体を保持している被誘導体保持体は、誘導加熱された被誘導体からの熱伝導によって高温となる。このことから、被誘導体保持体は、高耐熱性材料から形成する必要がある。
このように基板処理装置の反応炉内には、複数枚の被誘導体を保持する被誘導体保持体が配置されるが、さらに、反応炉の内部には被誘導体に搭載された半導体基板の表面に処理ガスを導入するためのガス供給部も設けられている。このガス供給部は、反応炉の延在方向に延在し、ガスを射出する複数のガス供給孔を備えている。つまり、ガス供給部に設けられている複数のガス供給孔は反応炉の延在方向に並んで、被誘導体保持体に保持されている被誘導体上に配置されているそれぞれの半導体基板に処理ガスを供給するように構成されている。したがって、半導体基板上に効率よく膜を成膜するには、複数のガス供給孔のそれぞれの形成位置(高さ)が、高さ方向において、隣接する半導体基板間の中央位置に近い位置に配置することが望ましい。
ところが、ガス供給部は、直接誘導加熱装置によって誘導加熱されにくく、かつ、被誘導体保持体のように誘導加熱される被誘導体と直接接触していないことから、ガス供給部の温度はそれほど高温にならない。つまり、被誘導体保持体は、誘導加熱される被誘導体と直接接触していることから、高温となり高価な高耐熱性材料から形成する必要があるのに対し、ガス供給部は、被誘導体からの熱影響を受けにくいことから、高価な高耐熱性材料を使用する必要がない。すなわち、ガス供給部は、コスト低減の観点から、耐熱性の要求される被誘導体保持体とは異なる材料から構成される。
このように、上述した基板処理装置では、ガス供給部の構成材料と被誘導体保持体の構成材料が異なることになる。この場合、プロセス温度(高温)で半導体基板を処理することになるが、材質の相違および熱影響具合から、ガス供給部を構成する材料の熱膨張率と、被誘導体保持体を構成する材料の熱膨張率が異なることに起因して、処理ガスを供給するガス供給孔の位置と、被誘導体保持体に保持されている被誘導体上の半導体基板の位置がずれてしまう問題点が生じる。つまり、通常は、ガス供給部に設けられているガス供給孔の位置が、高さ方向において、隣接する半導体基板間の中央位置に近い位置にくるように、反応炉内に搬入される被誘導体保持体の位置が決定される。しかし、この場合、実際に処理を開始する高温状態になると、熱膨張率の相違から、ガス供給孔の位置と、被誘導体保持体に保持されている被誘導体上の半導体基板の位置がずれることになる。すると、被誘導体保持体に搭載されている複数の半導体基板のそれぞれにおいて、処理ガスの供給状態が微妙に変化するため、ぞれぞれの半導体基板上に形成される膜の膜厚や膜質が異なることになる。すなわち、一度に処理される複数枚の半導体基板において、その配置位置によって形成される膜の膜厚や膜質にばらつきが生じてしまう問題点が発生する。
本発明の目的は、基板処理装置で一括して処理される複数枚の半導体基板上に形成する膜の品質ばらつきを低減することができる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
上述した課題を解決するため、本発明に係る基板処理装置は、内部で基板を処理する反応容器と、前記基板を支持しつつ加熱する被誘導体と、複数枚の前記被誘導体を前記反応容器の延在方向に積層保持する被誘導体保持体と、前記反応容器内の前記被誘導体保持体の側方で前記被誘導体の積層方向に延在し前記被誘導体に支持された複数枚の前記基板に対してガスを供給するガス供給部と、前記反応容器内に前記被誘導体保持体に保持された複数枚の前記被誘導体を誘導加熱する誘導加熱装置と、を有する。ここで、前記ガス供給部は、前記被誘導体保持体とは熱膨張率の異なる材料で形成されており、前記誘導加熱装置が前記被誘導体を誘導加熱し、前記被誘導体に支持された前記基板を加熱処理する際に、熱膨張により、前記ガス供給部に設けられた複数のガス供給孔のそれぞれが、前記加熱処理をする前よりも、高さ方向において、隣接する前記基板間の中央位置に近い位置に配置されるように設定されている。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
基板処理装置で一括して処理される複数枚の半導体基板上に形成する膜の品質ばらつきを低減することができる。
本発明の実施の形態における基板処理装置の概略構成を示す図である。 ウェハをサセプタに装填している状態を示す上面図である。 図2のA−A線で切断した断面図である。 ウェハをサセプタから分離する様子を示す断面図である。 実施の形態における基板処理装置の処理炉と、処理炉周辺の概略構成図である。 ボートにウェハが搭載されたサセプタを装填する様子を示す平面図である。 ウェハが搭載されたサセプタがボートに装填されている様子を示す断面図である。 ウェハが搭載されたサセプタを装填するボートの変形例を示す断面図である。 ウェハが搭載されたサセプタを装填するボートの変形例示す断面図である。 従来技術の問題点を説明する図であって、(a)は、反応炉(処理室)内にボートを搬入した状態を示す部分拡大図であり、(b)は加熱処理の際、ガス供給部に設けられたガス供給孔から処理ガスを供給する状態を示す部分拡大図である。 本実施の形態における技術的思想を説明する図であって、(a)は、反応炉(処理室)内にボートを搬入した状態を示す部分拡大図であり、(b)は加熱処理の際、ガス供給部に設けられたガス供給孔から処理ガスを供給する状態を示す部分拡大図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうではないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお、図面をわかりやすくするために平面図であってもハッチングを付す場合がある。
本発明を実施するための実施の形態において、基板処理装置は、一例として、半導体装置(IC等)の製造方法に含まれる様々な処理工程を実施する半導体製造装置として構成されている。以下の説明では、半導体基板(半導体ウェハ)にエピタキシャル成長法による成膜処理、CVD(Chemical Vapor Deposition)法による成膜処理、あるいは、酸化処理や拡散処理などを行なう縦型の基板処理装置に本発明の技術的思想を適用した場合について述べる。特に、本実施の形態では、複数の基板を一度に処理するバッチ方式の基板処理装置を対象にして説明する。
まず、本実施の形態における基板処理装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施の形態における基板処理装置の概略構成を示す図である。図1に示すように、本実施の形態における基板処理装置101は、シリコン等からなる複数のウェハ(半導体基板)200を収納したウェハキャリアとしてのカセット110を使用するように構成されており、筐体111を備えている。筐体111の正面壁111aの下方にはメンテナンス可能なように設けられた開口部としての正面メンテナンス口103が開設され、この正面メンテナンス口103を開閉する正面メンテナンス扉104が筐体111の正面壁11aに設けられている。
正面メンテナンス扉104には、カセット搬入搬出口(基板収容器搬入搬出口)112が筐体111の内外を連通するように開設されており、カセット搬入搬出口112はフロントシャッタ(基板収容器搬入搬出口開閉機構)113によって開閉されるようになっている。カセット搬入搬出口112の筐体111内側にはカセットステージ(基板収容器受渡し台)114が設置されている。カセット110は、カセットステージ114上に工程内搬送装置(図示せず)によって搬入され、かつ、カセットステージ114上から搬出されるようになっている。カセットステージ114は、工程内搬送装置によって、カセット110内のウェハ200が垂直姿勢となり、かつ、カセット110のウェハ出し入れ口が上方向を向くように載置されるように構成されている。
筐体111内の前後方向の略中央下部には、カセット棚(基板収容器載置棚)105が設置されており、カセット棚105は複数段および複数列で複数個のカセット110を保管し、カセット110内のウェハ200を出し入れすることが可能なように配置されている。このカセット棚105は、スライドステージ(水平移動機構)106上に横行可能なように設置されている。また、カセット棚105の上方にはバッファ棚(基板収容器保管棚)107が設置されており、このバッファ棚にもカセット110が保管されるようになっている。
カセットステージ114とカセット棚105との間には、カセット搬送装置(基板収容器搬送装置)118が設置されている。カセット搬送装置118は、カセット110を保持したまま昇降することができるカセットエレベータ(基板収容器昇降機構)118aと、搬送機構としてのカセット搬送機構(基板収容器搬送機構)118bから構成されている。このカセットエレベータ118aとカセット搬送機構118bとの連続動作により、カセットステージ114、カセット棚105およびバッファ棚107との間で、カセット110を搬送することができるようになっている。
カセット棚105の後方には、ウェハ移載機構(基板移載機構)125が設置されている。このウェハ移載機構125は、ウェハ200を水平方向に回転ないし直動可能なウェハ移載装置(基板移載装置)125aおよびウェハ移載装置125aを昇降させるためのウェハ移載装置エレベータ(基板移載装置昇降機構)125bを備えている。図1に模式的に示すように、ウェハ移載装置エレベータ125bは、筐体111左側端部に設置されている。これらのウェハ移載装置エレベータ125bおよびウェハ移載装置125aの連続動作により、ウェハ移載装置125aにあるツイーザ(基板保持体)125cが、ウェハ200の載置部として機能するサセプタであって、かつ、図示しないサセプタ保持機構にあるサセプタに対して、ウェハ200を装填(チャージング)および脱装(ディスチャージング)するようになっている。
以下に、サセプタ保持機構において、ウェハ200をサセプタに装填している状態と脱装する状態とを示す。図2は、ウェハ200をサセプタ218に装填している状態を示す上面図であり、図3は、図2のA−A線で切断した断面図である。まず、図2に示すように、サセプタ218は、円盤形状をしており、同心円状の周縁部218aと円形状の中央部218bとを有している。そして、サセプタ218の中央部218bに円盤状のウェハ200が搭載されている。つまり、サセプタ218は、ウェハ200よりも大きい円盤状になっており、サセプタ218の中央部218b内にウェハ200が内包されるようになっている。さらに、図3に示すように、サセプタ218の周縁部218aは、サセプタ218の中央部218bよりも高さが高くなっており、サセプタ218には、周縁部218aと中央部218bとの境界領域に段差部218cが形成されている。すなわち、サセプタ218は、周縁部218aから中央部218bが窪んだ形状となっており、この窪んだ中央部218b内にウェハ200が搭載されている。言い換えれば、サセプタ218の周縁部218aの厚みよりも、サセプタ218の中央部218bの厚みが小さく形成されているということもできる。また、図2および図3に示すように、サセプタ218の中央部218bには、複数のピン孔PHが設けられており、このピン孔PHに部材MTが埋め込まれている。以上のようにして、ウェハ200がサセプタ218に装填されることがわかる。
続いて、サセプタ保持機構において、ウェハ200をサセプタ218から脱装する例について説明する。図4は、ウェハ200をサセプタ218から分離する様子を示す断面図である。図4に示すように、サセプタ保持機構には、ウェハ200を突き上げるための突き上げピンPNと、突き上げピンPNを昇降させる突き上げピン昇降機構UDUが設けられている。まず、サセプタ保持機構により、サセプタ218に形成されているピン孔PHに埋め込まれた部材MTに接触するように、突き上げピンPNの位置決めを行った後、突き上げピン昇降機構UDUによって、突き上げピンPNを上昇させる。すると、図4に示すように、ピン孔PHに埋め込まれていた部材MTとともにウェハ200は、サセプタ218から分離する。このようにして、ウェハ200がサセプタ218から脱装されることがわかる。このことから、ウェハ移載装置125aにあるツイーザ(基板保持体)125cと、サセプタ218との間でウェハ200を装填および脱装することができることがわかる。なお、ウェハ200を突き上げた際に、ウェハ200に対してダメージを与えることなく、かつ、ピン孔PHからの放熱を抑制するために、突き上げピンPNの先端は、フランジ状に形成されていることが望ましい。
本実施の形態における基板処理装置101には、サセプタ保持機構の他に、サセプタ移動機構(図示せず)も備えている。このサセプタ移動機構は、サセプタ保持機構とボート217(基板保持具)との間でサセプタ218を装填(チャージング)および脱装(ディスチャージング)するように構成されている。
次に、図1に示すように、バッファ棚107の後方には、清浄化した雰囲気であるクリーンエアを基板処理装置101内へ供給するために、供給ファンおよび防塵フィルタで構成されたクリーンユニット134aが設けられており、このクリーンユニット134aは、クリーンエアを筐体111の内部に流通させるように構成されている。また、ウェハ移載装置エレベータ125b側と反対側である右側端部には、クリーンエアを供給するように、供給ファンおよび防塵フィルタで構成されたクリーンユニット(図示せず)が設置されている。そして、このクリーンユニットから吹き出されたクリーンエアは、ウェハ移載装置125aを流通した後に、図示しない排気装置に吸い込まれて、筐体111の外部へ排気されるようになっている。
ウェハ移載装置(基板移載装置)125aの後側には、大気圧未満の圧力(以下、負圧という。)を維持することが可能な機密性能を有する耐圧筐体140が設置されている。この耐圧筐体140により、ボート217を収容可能な容積を有するロードロック方式の待機室であるロードロック室141が形成されている。
耐圧筐体140の正面壁140aにはウェハ搬入搬出口(基板搬入搬出口)142が開設されており、ウェハ搬入搬出口142はゲートバルブ(基板搬入搬出口開閉機構)143によって開閉されるようになっている。耐圧筐体140の一対の側壁にはロードロック室141へ窒素ガス等の不活性ガスを給気するためのガス供給管144と、ロードロック室141を負圧に排気するための排気管(図示せず)とがそれぞれ接続されている。
ロードロック室141上方には、処理炉(反応炉)202が設けられている。処理炉202の下端部は炉口ゲートバルブ(炉口開閉機構)147により開閉されるように構成されている。
図1に模式的に示すように、ロードロック室141には、ボート217を昇降させるためのボートエレベータ(支持体保持体昇降機構)115が設置されている。ボートエレベータ115に連結された連結具としてのアーム(図示せず)には蓋体としてのシールキャップ219が水平に据え付けられており、シールキャップ219はボート217を垂直に支持し、処理炉202の下端部を閉塞可能なように構成されている。
ボート217は複数本の支柱(保持部材)を備えており、複数枚(例えば、50枚〜100枚程度)のサセプタ218をその中心を揃えて垂直方向に整列させた状態で、それぞれ水平に保持することができるように構成されている。基板処理装置101を構成する各部は、コントローラ240と電気的に接続されており、コントローラ240は、基板処理装置101を構成する各部の動作を制御するように構成されている。
本実施の形態における基板処理装置101は上記のように概略構成されており、以下にその動作について説明する。なお、以下の説明において、基板処理装置101を構成する各部の動作は、コントローラ240により制御される。
図1に示すように、カセット110がカセットステージ114に供給されるのに先立って、カセット搬入搬出口112がフロントシャッタ113によって開放される。その後、カセット110はカセット搬入搬出口112から搬入され、カセットステージ114上に載置される。このとき、カセットステージ114上に載置されるウェハ200は垂直姿勢になっており、かつ、カセット110のウェハ出し入れ口が上方向を向くように載置される。
次に、カセット110は、カセット搬送装置118によって、カセットステージ114から取り上げられるとともに、カセット110内のウェハ200が水平姿勢となり、かつ、カセット110のウェハ出し入れ口が筐体111の後方を向くように、筐体111の後方に右周り縦方向へ90°回転させられる。続いて、カセット110は、カセット搬送装置118によって、カセット棚105あるいはバッファ棚107の指定された位置へ自動的に搬送される。そして、カセット110は、一時的に保管された後、カセット搬送装置118によってカセット棚105に移載されるか、あるいは、直接カセット棚105に搬送される。
その後、スライドステージ106はカセット棚105を水平移動させ、移載の対象となるカセット110をウェハ移載装置125aに対峙するように位置決めする。ウェハ200は、カセット110からウェハ移載装置125aのツイーザ125cによって、ウェハ出し入れ口を通じてピックアップされる。このとき、サセプタ保持機構では、突き上げピン昇降機構により突き上げピンが上昇される。続いて、ウェハ移載装置125aにより、突き上げピン上にウェハ200が載置される。そして、突き上げピン昇降機構により、ウェハ200が載置された突き上げピンを下降させることにより、ウェハ200がサセプタ上に搭載される。
次に、予め内部が大気圧状態とされていたロードロック室141のウェハ搬入搬出口142がゲートバルブ143の動作により開放されると、サセプタ移動機構により、サセプタ保持機構からサセプタが脱装される。そして、サセプタ移動機構により、脱装されたサセプタは、ウェハ搬入搬出口142を通じてロードロック室141に搬入され、ボート217へサセプタが装填される。
ウェハ移載装置125aはカセット110へ戻り、次のウェハ200をサセプタ保持機構に装填する。サセプタ移動機構は、サセプタ保持機構に戻り、次のウェハ200が載置されたサセプタをボート217に装填する。
予め指定された枚数のサセプタがボート217に装填されると、ウェハ搬入搬出口142がゲートバルブ143によって閉じられ、ロードロック室141は排気管から真空引きされることにより、減圧される。ロードロック室141が処理炉202内の圧力と同圧に減圧されると、処理炉202の下端部が炉口ゲートバルブ147によって開放される。続いて、シールキャップ219がボートエレベータ115によって上昇し、シールキャップ219に支持されたボート217が処理炉202内へ搬入(ローディング)されて行く。
ローディング後は、処理炉202においてウェハ200に任意の処理が実施される。ウェハ200の処理後、ボートエレベータ115によりボート217が引き出される。さらに、ロードロック室141内部を大気圧に復圧させた後にゲートバルブ143が開かれる。その後は、概ね上述した動作と逆の動作により、処理済みのウェハ200およびカセット110が筐体111の外部へ払い出される。以上のようにして、本実施の形態における基板処理装置101が動作する。
次に、本実施の形態における基板処理装置101の処理炉202について、図面を参照しながら説明する。図5は、本実施の形態における基板処理装置101の処理炉202と、処理炉202周辺の概略構成図であり、縦断面図として示されている。
図5に示すように、処理炉202は高周波電流を印加することにより加熱するための誘導加熱装置206を有する。この誘導加熱装置206は円筒状に形成されており、誘導加熱部としてのRFコイル2061と壁体2062と冷却壁2063により構成されている。RFコイル2061は高周波電源(図示せず)に接続されており、この高周波電源により、RFコイル2061には高周波電流が流れるようになっている。
壁体2062は、ステンレス材等の金属から構成されている。この壁体2062は、円筒形状であり、内壁側にRFコイル2061が設けられている。RFコイル2061は、コイル支持部(図示せず)で支持される。コイル支持部は、RFコイル2061と壁体2062との間において、半径方向に所定の隙間を持って、壁体2062に支持される。
壁体2062の外壁側には、この壁体2062と同心円状に、冷却壁2063が設けられている。壁体2062の上端には、その中央に開口部2066が形成されている。開口部2066の下流側には、ダクトが接続されており、このダクトの下流側には冷却装置としてのラジエータ2064と、排気装置としてのブロア2065が接続されている。
冷却壁2063には、内部に冷却媒体として、例えば、冷却水が流通可能なように冷却壁2063のほぼ全域に冷却媒体流路が形成されている。冷却壁2063には、冷却媒体(図示せず)を供給する冷却媒体供給部と冷却媒体を排気する冷却媒体排気部とが接続されている。冷却媒体供給部から冷却媒体流路に冷却媒体を供給し、冷却媒体排気部から排気することにより、冷却壁2063が冷却され、熱伝導により、壁体2062および壁体2062の内部が冷却される。
RFコイル2061の内側には、誘導加熱装置206と同心円状に反応容器を構成する反応管としてのアウターチューブ205が設けられている。アウターチューブ205は、耐熱材料としての石英(SiO)材で構成されており、上端が閉塞し下端が開口した円筒形状をしている。アウターチューブ205の内側には、処理室201が形成されている。処理室201には、半導体基板としてのウェハ200がボート217および被誘導体としてのサセプタ218によって、水平姿勢で垂直方向に多段に整列した状態で収納されている。
アウターチューブ205の下方には、アウターチューブ205と同心円状にマニホールド209が配設されている。マニホールド209は、例えば、石英(SiO)若しくはステンレス等からなり、上端および下端が開口した円筒形状をしている。このマニホールド209はアウターチューブ205を支持するように設けられている。なお、マニホールド209とアウターチューブ205との間には、シール部材としてのOリング309が設けられている。このマニホールド209が保持体(図示せず)に支持されることにより、アウターチューブ205は垂直に据え付けられた状態となっている。このようにアウターチューブ205とマニホールド209により反応容器が形成される。ここで、マニホールド209は、特に、アウターチューブ205と別体で設ける場合に限定されず、アウターチューブ205と一体として、個別にマニホールド209を設けないようにしてもよい。
アウターチューブ205の側内壁には、処理室201内に配置されているそれぞれのウェハ200に側方からガスを供給するために、シリコンカーバイド(SiC)材で形成されたガス供給部2321と、処理室201内に配置されているそれぞれのウェハ200を通過したガスを側方から排気するガス排気口2311が形成されている。
ガス供給部2321は、アウターチューブ205の側内壁に溶着して設けられており、上端が閉塞し、側壁に多数のガス供給孔2322が設けられている。このとき、ガス供給部2321は、ボート217に載置される複数のウェハ200のそれぞれに均一にガスを供給することができるように、複数個所に設けることが望ましい。さらには、複数設けられたガス供給部2321のそれぞれのガス供給孔2322からのガス供給方向が平行となるように設けることが望ましい。また、ガス供給部2321をウェハ200の中心に対して線対称の位置に複数設けるとよい。
アウターチューブ205の下方の外側壁には、ガス排気口2311と連通するガス排気管231と、ガス供給部2321と連通するガス供給管232とが設けられている。なお、ガス排気管231はアウターチューブ205の下方の外側壁でなくても、例えば、マニホールド209の側壁に設けてもよい。また、ガス供給部2321とガス供給管232の連通部はアウターチューブ205の下方の側壁でなくても、例えば、マニホールド209の側壁に設けてもよい。
ガス供給管232は、上流側で3つに分かれており、バルブ177、178、179とガス流量制御装置としてのMFC183、184、185を介して第1のガス供給源180、第2のガス供給源181、第3のガス供給源182にそれぞれ接続されている。MFC183、184、185およびバルブ177、178、179には、ガス流量制御部235が電気的に接続されており、このガス流量制御部235によって、供給するガスの流量が所望の流量となるよう所望のタイミングにて制御されるようになっている。
ガス排気管231の下流側には、圧力検出器としての圧力センサ(図示せず)および圧力調整器としてのAPCバルブ242を介して真空ポンプ等の真空排気装置246が接続されている。圧力センサおよびAPCバルブ242には、圧力制御部236が電気的に接続されており、圧力制御部236は、圧力センサにより検出された圧力に基づいてAPCバルブ242の開度を調節することにより、処理室201内の圧力が所望の圧力となるよう所望のタイミングにて制御するよう構成されている。
マニホールド209の下方には、マニホールド209の下端開口を気密に閉塞するための炉口蓋体として、シールキャップ219が設けられている。シールキャップ219は、例えば、ステンレス等の金属で構成されており、円盤状に形成されている。シールキャップ219の上面には、ロードロック室141の天板251の下面と当接するシール部材としてのOリング301が設けられている。なお、ロードロック室141の天板251の炉口161の開口径を大きくして、シールキャップ219の上面とマニホールド209の下端とをOリング301を介して直接、当接するように構成してもよい。
このシールキャップ219には、回転機構254が設けられている。回転機構254の回転軸255はシールキャップ219を貫通してボート217に接続されており、ボート217を回転させることでウェハ200を回転させるように構成されている。
シールキャップ219は、処理炉202の外側に設けられた昇降機構としての昇降モータ248によって垂直方向に昇降されるように構成されており、これによりボート217を処理室201に対し搬入搬出することが可能となっている。
回転機構254および昇降モータ248には、駆動制御部237が電気的に接続されており、駆動制御部237は、回転機構254および昇降モータ248が所望の動作をするように所望のタイミングにて制御するようになっている。
次に、誘導加熱装置206には、螺旋状に形成されたRFコイル2061が上下複数の領域(ゾーン)に分割されて設けられている。例えば、図5に示すように、下方側のゾーンから、RFコイルL、RFコイルCL、RFコイルC、RFコイルCU、RFコイルUというように5つのゾーンに区分けして設けられている。これらの5つのゾーンに区分けされたRFコイルは独立して制御されるようになっている。
誘導加熱装置206の近傍には、処理室201内の温度を検出する温度検出体としての放射温度計263が、例えば、4箇所に設置されている。この放射温度計263は、少なくとも一つ設置されていればよいが、複数個の放射温度計263を設置することで温度制御性を向上させることができる。
誘導加熱装置206および放射温度計263には、電気的に温度制御部238が接続されており、放射温度計263により検出された温度情報に基づいて、誘導加熱装置206への通電状態を調節することができるようになっている。そして、温度制御部238によって、処理室201内の温度が所望の温度分布となるよう所望のタイミングにて制御されるようになっている。
さらに、ブロア2065にも、温度制御部238が電気的に接続されている。温度制御部238は、予め設定された操作レシピに従って、ブロア2065の動作を制御するように構成されている。ブロア2065が動作することにより、壁体2062とアウターチューブ205との間隙にある雰囲気を開口部2066から排出する。開口部2066から雰囲気を排出した後、ラジエータ2064を通して冷却し、ブロア2065の下流側で設備に排出される。すなわち、温度制御部238による制御に基づいて、ブロア2065が動作することにより、誘導加熱装置206およびアウターチューブ205を冷却することができる。
冷却壁2063に接続されている冷却媒体供給部と冷却媒体排気部は、冷却壁2063への冷却媒体の流量を所望の冷却具合となるように所定のタイミングにてコントローラ240にて制御されるように構成されている。なお、冷却壁2063を設けたほうが、処理炉202外部への放熱を抑制しやすくなり、アウターチューブ205がより一層冷却しやすくなるため、より望ましいが、ブロア2065の冷却による冷却具合が、所望の冷却具合として制御可能であれば、冷却壁2063は設けなくてもよい。
また、壁体2062の上端には、開口部2066とは別に、爆発放散口と、この爆発放散口を開閉する爆発放散口開閉装置2067が設けられている。壁体2062内で水素ガスと酸素ガスとが混合して爆発が生じた際、壁体2062に所定の大きな圧力が加わることになる。このため、比較的強度の弱い箇所、例えば、壁体2062を形成するボルトやネジ、パネル等が破壊や飛散することになり、被害が増大してしまう。この被害を最小限に留めるべく、爆発放散口開閉装置2067は、壁体2062内で爆発が生じた際の所定の圧力以上で、爆発放散口を開き、内部圧力を放散するように構成されている。
続いて、本実施の形態における処理炉202周辺の構成について、図5を参照しながら説明する。予備室としてのロードロック室141の外面に下基板245が設けられる。下基板245には昇降台249と嵌合するガイドシャフト264および昇降台249と螺合するボール螺子244が設けられる。下基板245に立設したガイドシャフト264およびボール螺子244の上端に上基板247が設けられる。ボール螺子244は上基板247に設けられた昇降モータ248により回転される。ボール螺子244が回転することにより昇降台249が昇降するように構成されている。
昇降台249には中空の昇降シャフト250が垂直方向に設置され、昇降台249と昇降シャフト250の連結部は気密となっている。昇降シャフト250は昇降台249と共に昇降するようになっている。昇降シャフト250はロードロック室141の天板251を貫通する。昇降シャフト250が貫通する天板251の貫通穴は昇降シャフト250に対して接触することがないように充分な余裕がある。ロードロック室141と昇降台249との間には昇降シャフト250の周囲を覆うように伸縮性を有する中空伸縮体としてのベローズ265がロードロック室141を気密に保つために設けられている。ベローズ265は昇降台249の昇降量に対応できる充分な伸縮量を有し、ベローズ265の内径は昇降シャフト250の外形に比べ充分に大きく、ベローズ265の伸縮で接触することがないように構成されている。
昇降シャフト250の下端には昇降基板252が水平に固着される。昇降基板252の下面にはOリング等のシール部材を介して駆動部カバー253が気密状態で取付けられている。昇降基板252と駆動部カバー253とで駆動部収納ケース256が構成されている。この構成により、駆動部収納ケース256の内部はロードロック室141内の雰囲気と隔離される。
また、駆動部収納ケース256の内部にはボート217の回転機構254が設けられており、回転機構254の周辺部は、冷却機構257により冷却される。
さらに、電力供給ケーブル258が昇降シャフト250の上端から昇降シャフト250の中空部を通って回転機構254に導かれて接続されている。そして、冷却機構257およびシールキャップ219には冷却流路259が形成されており、冷却流路259には冷却水を供給する冷却水配管260が接続され、昇降シャフト250の上端から昇降シャフト250の中空部を通っている。
昇降モータ248を駆動してボール螺子244が回転することにより、昇降台249および昇降シャフト250を介して駆動部収納ケース256が昇降する。
駆動部収納ケース256が上昇することにより、昇降基板252に気密に設けられるシールキャップ219が処理炉202の開口部である炉口161を閉塞し、ウェハ処理が可能な状態となる。駆動部収納ケース256が下降することにより、シールキャップ219とともにボート217が降下されて、ウェハ200を外部に搬出できる状態となる。
ガス流量制御部235、圧力制御部236、駆動制御部237、および、温度制御部238は、操作部や入出力部を構成し、基板処理装置101全体を制御する主制御部239に電気的に接続されている。これら、ガス流量制御部235、圧力制御部236、駆動制御部237、温度制御部238、および、主制御部239は、コントローラ240として構成されている。以上のようにして、本実施の形態における基板処理装置101の処理炉202と、処理炉202周辺の構造体が構成されている。
続いて、ボート217にウェハ200が搭載されたサセプタ218を装填する構成について説明する。図6は、ボート217にウェハ200が搭載されたサセプタ218を装填する様子を示す平面図である。まず、ボート217は、サセプタ218を保持する保持体として機能し、ボート217は、円盤状の底板217a(図5)と、円盤状の天板217b(図5)と、底板と天板とを連結する石英からなる3本あるいは4本の支柱から構成されている。図6に示すように、複数の支柱PRのそれぞれには、ウェハ200を搭載する支持体としてのサセプタ218を保持する保持部HU1が形成されている。この保持部HU1は、支柱PRのそれぞれからボート217の中心軸側に向けて突き出すように形成されている。
このように構成されているボート217に搭載されるサセプタ218は、図6に示すように、ウェハ200よりも大径の円盤状に形成されており、円盤の主面に凹部が形成されている。すなわち、サセプタ218には、高さの異なる周縁部218aと中央部218bが形成されており、周縁部218aの厚みよりも中央部218bの厚みが小さくなるように形成されている。したがって、周縁部218aと中央部218bの境界には段差部218cが形成されている。段差部218cの内側に形成されている中央部218bは、ウェハ200の直径よりも若干大きい直径で形成されており、この中央部218b内にウェハ200が内包されるように搭載される。このように構成されているサセプタ218は、導電性材料(カーボンやカーボングラファイト)で形成されている。好適には、サセプタ218は、導電性材料の表面を炭化シリコン(SiC)等のコーティング材で被覆してもよい。これにより、導電性材料から不純物が放出することを抑制することができる。
なお、サセプタ218は、ウェハ200を周方向において均一に加熱しやすいため、円盤形状で形成されているほうが望ましいが、サセプタ218の主面が楕円で形成された板形状であっても、サセプタ218の主面が多角形で形成された板形状であってもよい。
次に、ウェハ200が搭載されたサセプタ218をボート217に装填する側面方向から見た構成について説明する。図7は、ウェハ200が搭載されたサセプタ218がボート217に装填されている様子を示す断面図である。図7に示すように、ボート217は、ボート217の延在方向(図7の上下方向)に延在する複数の支柱PRと、複数の支柱PRのそれぞれに対して、延在方向に等間隔で設けられた複数の保持部HU1を有している。そして、この保持部HU1は、複数の支柱PRで互いに同じ高さに設けられており、互いに同じ高さに設けられた、例えば3つの保持部HU1でサセプタ218の両端を保持している。したがって、3つの保持部HU1で保持されたサセプタ218は、水平状態を維持するように配置される。具体的に、図7に示すように、ボート217には、延在方向に所定間隔で配置された保持部HU1のそれぞれにサセプタ218が搭載されている。したがって、ボート217には、複数のサセプタ218が、ボート217の延在方向に所定間隔を置いて積層配置されていることになる。このようにサセプタ218は、支柱PRとは独立して設けられており、ボート217へのサセプタ218の装填、および、ボート217からのサセプタ218の脱装が可能なように構成されている。
ここで、サセプタ218を保持する保持部HU1は、支柱PRから突き出ている形態に限らず、例えば、図8に示すように、支柱PRのそれぞれに溝DITを形成することにより、サセプタ218を保持するように構成してもよい。すなわち、支柱PRの延在方向に等間隔で並ぶように複数の溝DITを形成する。この溝DITは、複数の支柱PRで互いに同じ高さに設けられており、互いに同じ高さに設けられた、例えば3つの溝DITでサセプタ218の両端を保持するように構成することができる。この場合、3つの溝DITで保持されたサセプタ218は、水平状態を維持するように配置される。具体的に、図8に示すように、ボート217には、延在方向に所定間隔で配置された溝DITのそれぞれにサセプタ218が搭載されている。したがって、支柱PRに溝DITを形成する場合も、複数のサセプタ218が、ボート217の延在方向に所定間隔を置いて積層配置されるようにボート217を構成することができる。
また、図9に示すように、強度を保ちつつサセプタ218との接触面積を小さくしてサセプタ218からボート217への熱伝導を抑制するために、保持部HU1上に、天辺の長さが底辺の長さより短い台形状の断面で形成された角柱や円柱からなる保持部HU2を設けるように構成することもできる。これにより、サセプタ218から保持部HU2への直接的な熱伝導を抑制することができ、保持部HU2および保持部HU1の変形および破損を防ぐことができる。
すなわち、支柱PRの延在方向に等間隔で並ぶように複数の保持部HU1を形成し、複数の保持部HU1のそれぞれの上に保持部HU2を形成する。これらの保持部HU2は、複数の支柱PRで互いに同じ高さに設けられており、互いに同じ高さに設けられた、例えば3つの保持部HU2でサセプタ218の両端を保持するように構成することができる。この場合、3つの保持部HU2で保持されたサセプタ218は、水平状態を維持するように配置される。具体的に、図9に示すように、ボート217には、延在方向に所定間隔で配置された保持部HU2のそれぞれにサセプタ218が搭載されている。したがって、支柱PRに保持部HU1と保持部HU2を形成する場合も、複数のサセプタ218が、ボート217の延在方向に所定間隔を置いて積層配置されるようにボート217を構成することができる。
なお、図5に示すように、ボート217の下部には、例えば、耐熱性材料としての石英(SiO)で構成される円筒形状の断熱筒216が配置されており、この断熱筒216により、誘導加熱装置206による誘導加熱で生じた熱がマニホールド209側に伝わりにくくなるように構成されている。この断熱筒216は、ボート217と別体として設けずに、ボート217と一体として設けてもよい。また、断熱筒216に代えて、ボート217の下部に複数枚の断熱板を設けるように構成してもよい。
次に、本実施の形態における基板処理装置101を使用してウェハ200上に膜を形成する成膜動作について、図5を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、基板処理装置101を構成する各部の動作は、コントローラ240により制御される。まず、図5に示すように、処理炉202内にはボート217が搬入されているものとする。この状態で、誘導加熱装置206に高周波電流を流す。すると、処理炉202の内部に高周波電磁界が発生し、この高周波電磁界によって、被誘導体であるサセプタ218に渦電流が発生する。このサセプタ218では、渦電流によって誘導加熱が起こり、サセプタ218が加熱される。具体的に、渦電流は、被誘導体であるサセプタ218の周縁部で生じるため、誘導加熱装置206による誘導加熱では、主にサセプタ218の周縁部が加熱される。そして、周縁部が加熱されたサセプタ218では、熱伝導によってサセプタ218の周縁部からサセプタ218の中央部へ熱が流れ、サセプタ218の全体(周縁部と中央部)が加熱される。このようにしてサセプタ218が加熱されると、サセプタ218に搭載されているウェハ200に熱伝導で熱が伝わり、ウェハ200が加熱される。
このように本実施の形態における基板処理装置101では、誘導加熱方式でウェハ200を加熱する方式を採用している。このとき、誘導加熱装置206に高周波電流を流すことによって発生する高周波電磁界によって、ウェハ200を直接誘導加熱しても加熱量が足りないことが多い。したがって、本誘導加熱方式では、効率的に誘導加熱で加熱できるように被誘導体であるサセプタ218を使用している。つまり、誘導加熱方式の基板処理装置101では、効率的に誘導加熱によって加熱されるようにサセプタ218を使用している。そして、このサセプタ218を効率的に誘導加熱で加熱処理した後、加熱されたサセプタ218上のウェハ200を、サセプタ218からの熱伝導によって加熱しているのである。このことから、サセプタ218は、ウェハ200を搭載する機能を有しているとともに、その重要な機能として、高周波電磁界によって誘導加熱される性質を有していることがわかる。
このようにしてウェハ200を加熱した後、処理炉202内に原料ガスを導入する。具体的に、図5に示すように、第1の処理ガスは、第1のガス供給源180から供給され、MFC183でその流量が調節される。その後、第1の処理ガスは、バルブ177を介して、ガス供給管232を経て、ガス供給部2321へ導入され、ガス供給孔2322から処理室201内に導入される。第2の処理ガスは、第2のガス供給源181から供給され、MFC184でその流量が調節される。その後、第2の処理ガスは、バルブ178を介して、ガス供給管232を経て、ガス供給部2321へ導入され、ガス供給孔2322から処理室201内に導入される。第3の処理ガスは、第3のガス供給源182から供給され、MFC185でその流量が調節される。その後、第3の処理ガスは、バルブ179を介して、ガス供給管232を経て、ガス供給部2321に導入され、ガス供給孔2322から処理室201内に導入される。
以上のようにして、処理室201に導入された第1の処理ガス、第2の処理ガス、および、第3の処理ガスは、ボート217に装填されたサセプタ218上に搭載されているウェハ200の表面に供給され、加熱されているウェハ200の表面で反応してウェハ200上に膜が成膜される。その後、処理室201内のガスは、ガス排気口2311からガス排気管231を経て、真空排気装置246によって排気される。
図7は、ウェハ200が搭載されたサセプタ218がボート217に装填されている様子を示す断面図である。図7に示すように、処理室201内に搬入されているボート217には、ウェハ200を搭載したサセプタ218が支柱PRの延在方向に積層して配置されている。このことから、本実施の形態における基板処理装置101では、複数のウェハ200に対して一度に膜を成膜することができることがわかる。
ここで、図7に示すように、被誘導体であるサセプタ218においては、周縁部218aと中央部218bの間に段差部218cが形成されており、凹んでいる中央部218bにウェハ200が搭載されている。この利点について説明する。
例えば、サセプタの周縁部と中央部との間に段差部がなく、サセプタの周縁部と中央部に渡ってフラットであるサセプタ上にウェハを配置する場合を考える。この場合、サセプタのフラットな主面上に厚みのあるウェハが配置されることになることから、ウェハを配置した分だけサセプタの表面とウェハの表面との間に段差が形成されることになる。この場合、サセプタの側方から流入するガスがサセプタの表面とウェハの表面との間に形成されている段差にぶつかって乱流や澱みが発生しやすくなる。すると、ウェハの表面に対して均一にガスが供給されないこととなる結果、ウェハの表面全体に均一な膜を形成することが困難になるおそれがある。
また、ウェハが高温で処理される場合、ウェハ自体の熱変形などの影響や、ボート217が回転していることの影響などにより、サセプタ上に配置されているウェハの位置ずれが生じやすくなる。つまり、フラットなサセプタ上に配置されたウェハは固定されていないため、位置ずれを起こしやすくなる。位置ずれが生じると、複数のサセプタに搭載されたウェハごとに位置が多少ずれることになり、複数のウェハ間で成膜された膜の膜厚などにばらつきが生じるおそれがある。
さらに、サセプタの周縁部と中央部に渡ってフラットであるサセプタ上にウェハを配置すると、ウェハの裏面の端部にもガスが導入されやすくなり、ウェハの裏面側へ回り込むように膜が形成されやすくなる。
これに対し、図7に示すように、サセプタ218において、周縁部218aと中央部218bの間に段差部218cを形成し、凹んでいる中央部218bにウェハ200が搭載されるように構成する場合は上述した不都合を回避することができる。
好ましくは、サセプタ218の周縁部218aと、サセプタ218の中央部218bの間に形成される段差部218cは、ウェハ200が載置されると、サセプタ218の周縁部218aとウェハ200の上面とが水平方向にフラットとなるように形成するとよい。これにより、サセプタ218の側方から流入するガスが周縁部218aを通り、乱流や澱みの発生を抑制しつつ、スムースにウェハ200の表面に到達させることができる。この結果、ウェハの表面に対して均一にガスが供給されることになり、ウェハの表面全体に均一な膜を形成することができる。
また、ウェハ200が高温で処理されると、熱変形などの影響により、ウェハ200が位置ずれを起こしやすいが、段差部218cにウェハ200が保持されているので確実にウェハ200の位置ずれを抑制することができる。したがって、複数のサセプタ218に搭載されたウェハ200ごとに位置がずれることを抑制することができ、複数のウェハ間で成膜された膜の膜厚などにばらつきが生じることを防止できる。
さらに、サセプタ218の周縁部218aの表面よりも低い中央部218bの表面にウェハ200の裏面が密着し、かつ、サセプタ218の周縁部218aとウェハ200の上面とが水平方向にフラットとなるように形成する場合には、特に、ガスがウェハ200の裏面に回りこみにくくなる。このため、ウェハ200の裏面での膜の堆積を抑制することができる。
以上のことから、被誘導体であるサセプタ218においては、周縁部218aと中央部218bの間に段差部218cが形成されており、凹んでいる中央部218bにウェハ200が搭載されるように構成されている。
次に、このように構成されている基板処理装置101ついて本発明者が検討した結果、現状の基板処理装置101では、以下に示すような問題点があることを本発明者は見出した。この問題点について以下に説明する。
図5に示すように、基板処理装置101の処理室201内には、複数枚の被誘導体であるサセプタ218を保持する被誘導体保持体であるボート217が配置されるが、さらに、処理室201の内部にはサセプタ218に搭載されたウェハ200の表面に処理ガスを導入するためのガス供給部2321も設けられている。このガス供給部2321は、処理室201の延在方向に延在し、ガスを射出する複数のガス供給孔2322を備えている。つまり、ガス供給部2321に設けられている複数のガス供給孔2322は処理室201の延在方向に並んで、ボート217に保持されているサセプタ218上に配置されているそれぞれのウェハ200に処理ガスを供給するように構成されている。したがって、ウェハ200上に効率よく膜を成膜するには、複数のガス供給孔2322のそれぞれの形成位置(高さ)が、高さ方向において、隣接するウェハ200間の中央位置に近い位置に配置することが望ましい。
ところが、ガス供給部2321は、直接誘導加熱装置によって誘導加熱されにくく、かつ、ボート217のように誘導加熱されるサセプタ218と直接接触していないことから、ガス供給部2321の温度はそれほど高温にならない。つまり、ボート217は、誘導加熱されるサセプタ218と直接接触していることから、高温となり高価な高耐熱性材料(例えば、シリコンカーバイド(SiC))から形成する必要があるのに対し、ガス供給部2321は、サセプタ218からの熱影響を受けにくいことから、高価な高耐熱性材料を使用する必要がない。すなわち、ガス供給部2321は、コスト低減の観点から、耐熱性の要求されるボート217とは異なる安価な材料(例えば、石英(SiO))から構成される。
このように、上述した基板処理装置101では、ガス供給部2321の構成材料とボート217の構成材料が異なることになる。この場合、プロセス温度(高温)でウェハ200を処理することになるが、材質の相違および熱影響具合から、ガス供給部2321を構成する材料(例えば、石英(SiO))の熱膨張率と、ボート217を構成する材料(例えば、シリコンカーバイド(SiC))の熱膨張率が異なることに起因して、処理ガスを供給するガス供給孔2322の位置が、高さ方向において、隣接するウェハ200間の中央位置に近い位置からずれてしまう。つまり、通常は、ガス供給部2321に設けられているガス供給孔2322の位置が、高さ方向において、隣接するウェハ200間の中央位置に近い位置にくるように、処理室201内に搬入されるボート217の位置が決定される。しかし、この場合、実際に処理を開始する高温状態になると、ガス供給部2321とボート217との熱膨張率の相違から、ガス供給孔2322の位置と、ボート217に保持されているサセプタ218上のウェハ200の位置がずれることになる。すると、ボート217に搭載されている複数のウェハ200のそれぞれにおいて、処理ガスの供給状態が微妙に変化するため、ぞれぞれのウェハ200上に形成される膜の膜厚や膜質が異なることになる。すなわち、一度に処理される複数枚のウェハ200において、その配置位置によって形成される膜の膜厚や膜質にばらつきが生じてしまう。
具体的に、図10を参照しながら、上述した問題点について詳述する。まず、図10(a)は、従来例において、反応炉(処理室)内にボート217を搬入した状態を示す部分拡大図である。図10(a)に示すように、ボート217は、支柱PRと保持部HU1を備えており、保持部HU1にサセプタ218が搭載されている。このサセプタ218上にウェハ200が配置されている。なお、ボート217には、例えば、3つの支柱PRが存在するが、図10(a)では、左側に支柱PRと保持部HU1が存在する領域が図示されている一方、右側は支柱PRおよび保持部HU1が存在しない領域が図示されている。そして、ボート217の支柱PRや保持部HU1が存在しない右側(側方)には、ガス供給部2321が配置されている。すなわち、このガス供給部2321は、ボート217の延在方向と同じ方向に延在し、この延在方向に沿って、ガスを射出する複数のガス供給孔2322が備えられている。つまり、ガス供給部2321に設けられている複数のガス供給孔2322はボート217の延在方向に並んで、ボート217に保持されているサセプタ218上に配置されているそれぞれのウェハ200に処理ガスを供給するように構成されている。このとき、図10(a)に示すように、複数枚のウェハ200上に効率よく、かつ均一に膜を成膜するため、複数のガス供給孔2322のそれぞれの形成位置(高さ)が、高さ方向において、隣接するウェハ200間の中央位置に近い位置に配置されている。このような状態で、ボート217が処理室内に搬入されている。
続いて、ウェハ200上に成膜処理を実施するため、誘導加熱装置による誘導加熱によってサセプタ218を加熱する。このとき、誘導加熱されたサセプタ218からの熱伝導によってウェハ200が加熱されるとともに、サセプタ218を保持している保持部HU1を介してサセプタ218からボート217へ熱が伝わり、ボート217も高温に加熱される。一方、ガス供給部2321は、それ自体誘導加熱されにくい材質から構成されているとともに、誘導加熱されるサセプタ218に直接接触していないことから、ガス供給部2321はボート217ほど高温にならない。さらに、ボート217は、例えば、シリコンカーバイド(SiC)から構成され、ガス供給部2321は石英から構成されている。
したがって、ボート217とガス供給部2321は、温度が相違するとともに、構成材料が相違するため、熱膨張率の差により、成膜処理時のボート217の伸び代と、ガス供給部2321の伸び代が異なることになる。このため、加熱処理前の段階では、図10(a)に示すように、複数のガス供給孔2322のそれぞれの形成位置(高さ)が、高さ方向において、隣接するウェハ200間の中央位置に近い位置に配置されていたが、加熱処理の際には、図10(b)に示すように、ボート217とガス供給部2321の熱膨張率の相違から、複数のガス供給孔2322のそれぞれの形成位置(高さ)が、図10(a)に示す場合からずれることになる。この結果、図10(b)に示すように、複数のガス供給孔2322から射出された処理ガスが効率よくウェハ200上に供給されないこととなり、複数のウェハ200のそれぞれにおいて、処理ガスの供給状態が微妙に変化する。このため、ぞれぞれのウェハ200上に形成される膜の膜厚や膜質が異なることになる。すなわち、一度に処理される複数枚のウェハ200において、その配置位置によって形成される膜の膜厚や膜質にばらつきが生じてしまう問題点が発生する。
そこで、本実施の形態では、一度に処理される複数枚のウェハ200において、その配置位置によって形成される膜の膜厚や膜質にばらつきが生じてしまうことを抑制できる工夫を施している。以下に、この工夫を施した本実施の形態における技術的思想について図面を参照しながら説明する。
図11(a)は、本実施の形態において、反応炉(処理室)内にボート217を搬入した状態を示す部分拡大図である。図11(a)に示すように、ボート217は、支柱PRと保持部HU1を備えており、保持部HU1にサセプタ218が搭載されている。このサセプタ218上にウェハ200が配置されている。なお、ボート217には、例えば、3つの支柱PRが存在するが、図11(a)では、左側に支柱PRと保持部HU1が存在する領域が図示されている一方、右側は支柱PRおよび保持部HU1が存在しない領域が図示されている。そして、ボート217の支柱PRや保持部HU1が存在しない右側(側方)には、ガス供給部2321が配置されている。すなわち、このガス供給部2321は、ボート217の延在方向と同じ方向に延在し、この延在方向に沿って、ガスを射出する複数のガス供給孔2322が備えられている。つまり、ガス供給部2321に設けられている複数のガス供給孔2322はボート217の延在方向に並んで、ボート217に保持されているサセプタ218上に配置されているそれぞれのウェハ200に処理ガスを供給するように構成されている。このとき、図11(a)に示すように、予め複数のガス供給孔2322のそれぞれの形成位置(高さ)が、高さ方向において、隣接するウェハ200間の中央位置に近い位置からずれるように配置されている。このような状態で、ボート217が処理室内に搬入されている。つまり、本実施の形態では、加熱処理を実施する前段階においては、予め複数のガス供給孔2322のそれぞれの形成位置(高さ)が、高さ方向において、隣接するウェハ200間の中央位置に近い位置からずれている点に特徴がある。
この状態で、次に、ウェハ200上に成膜処理を実施するため、誘導加熱装置による誘導加熱によってサセプタ218を加熱する。このとき、誘導加熱されたサセプタ218からの熱伝導によってウェハ200が加熱されるとともに、サセプタ218を保持している保持部HU1を介してサセプタ218からボート217へ熱が伝わり、ボート217も高温に加熱される。一方、ガス供給部2321は、それ自体誘導加熱されにくい材質から構成されているとともに、誘導加熱されるサセプタ218に直接接触していないことから、ガス供給部2321はボート217ほど高温にならない。さらに、ボート217は、例えば、シリコンカーバイド(SiC)から構成され、ガス供給部2321は石英から構成されている。
したがって、ボート217とガス供給部2321は、温度が相違するとともに、構成材料が相違するため、熱膨張率の差により、成膜処理時のボート217の伸び代と、ガス供給部2321の伸び代が異なることになる。このとき、本実施の形態では、図11(a)に示すように、加熱処理を実施する前段階で、予め複数のガス供給孔2322のそれぞれの形成位置(高さ)が、高さ方向において、隣接するウェハ200間の中央位置に近い位置からずれるように配置している。このことから、加熱処理が実施されると、ボート217の伸び代と、ガス供給部2321の伸び代が相違するため、本実施の形態では、図11(b)に示すように、加熱処理が実施される場合、前記加熱処理をする前よりも、複数のガス供給孔2322のそれぞれの形成位置(高さ)が、高さ方向において、隣接するウェハ200間の中央位置に近い位置に配置されるように調整される。すなわち、本実施の形態では、加熱処理でのボート217の熱膨張率と、ガス供給部2321の熱膨張率が相違することを予め見越して、予め複数のガス供給孔2322のそれぞれの形成位置(高さ)が、高さ方向において、隣接するウェハ200間の中央位置に近い位置からずれるように配置しているのである。このように構成することにより、加熱処理の際には、前記加熱処理をする前よりも、複数のガス供給孔2322のそれぞれの形成位置(高さ)が、高さ方向において、隣接するウェハ200間の中央位置に近い位置に配置されるようになる。このことから、本実施の形態によれば、図11(b)に示すように、各ウェハ200の表面に効率よく、かつ、均一に処理ガスを供給することができる。この結果、本実施の形態によれば、一度に処理される複数枚のウェハ200において、その配置位置によって形成される膜の膜厚や膜質にばらつきが生じてしまうことを抑制できるという顕著な効果を得ることができるのである。
以上のように、本実施の形態における特徴点は、加熱処理の前段階では、予め、加熱処理でのボート217とガス供給部2321の熱膨張率の相違に起因した伸び代の相違を吸収するように、複数のガス供給孔2322のそれぞれの形成位置(高さ)が、高さ方向において、隣接するウェハ200間の中央位置に近い位置からずれるように配置する点にある。これにより、実際に加熱処理が実施された場合、ずらした高さが、加熱処理でのボート217とガス供給部2321の熱膨張率の相違に起因した伸び代の相違で相殺されて、加熱処理を実施する際には、図11(b)に示すように、各ウェハ200の表面に効率よく、かつ、均一に処理ガスを供給することができる。
具体的な一例を説明すると、加熱処理時にSiC製のボート217の温度が1000℃、石英製のガス供給部2321の温度が900℃となったと仮定する。この場合、1mの部材の室温からの熱膨張量を比較すると、SiC製のボート217の熱膨張量は6.4mm(熱膨張係数6.6×10−6/℃)であり、石英製のガス供給部2321(ノズル)の熱膨張量は0.5mm(熱膨張係数5.6×10−7/℃)となる。この熱膨張量の相違を吸収するように、加熱処理前の段階で、複数のガス供給孔2322のそれぞれの形成位置(高さ)が、高さ方向において、隣接するウェハ200間の中央位置に近い位置からずれるように配置する。これにより、実際に加熱処理が実施された場合、ずらした高さが、加熱処理でのボート217とガス供給部2321の熱膨張率の相違に起因した伸び代の相違で相殺されて、加熱処理を実施する際には、図11(b)に示すように、各ウェハ200の表面に効率よく、かつ、均一に処理ガスを供給することができる。
なお、本実施の形態では、1枚のウェハ200に対して、ガス供給孔2322が1個の場合の例を示しているが、1枚のウェハ200に対して、複数のガス供給孔2322が数個ある場合にも、本実施の形態における技術的思想を適用することができる。
また、本実施の形態では、ボート217をSiC製とし、ガス供給部2321を石英製としている例について説明しているが、本実施の形態における技術的思想は、これに限らず、ボート217の構成材料と、ガス供給部2321の構成材料を熱膨張率の異なる材料から構成する場合に幅広く適用することができる。例えば、ボート217の熱膨張率がガス供給部2321の熱膨張率よりも大きい場合だけでなく、逆に、ボート217の熱膨張率がガス供給部2321の熱膨張率よりも小さい場合にも同様の問題が生じるので、この場合も本実施の形態における技術的思想を適用することができる。
本実施の形態における基板処理装置は上記のように構成されており、次に、本実施の形態における基板処理装置を使用した基板の製造工程について説明する。具体的に、本実施の形態では、基板の製造工程の一工程として、ウェハ200などの基板上に、エピタキシャル成長法を使用してシリコン(Si)などの半導体膜を形成する方法について説明する。なお、以下の説明において、本実施の形態における基板処理装置を構成する各部の動作は、コントローラ240により制御される。
ウェハ200が載置された複数枚のサセプタ218がボート217に装填されると、図5に示すように、複数枚のサセプタ218を保持したボート217は、昇降モータ248による昇降台249および昇降シャフト250の昇降動作により処理室201内に搬入(
ボートローディング)される。この状態で、シールキャップ219はOリングを介してマニホールド209の下端をシールした状態となる。ここで、図11(a)に示すように、予め複数のガス供給孔2322のそれぞれの形成位置(高さ)が、高さ方向において、隣接するウェハ200間の中央位置に近い位置からずれるように配置されている。このような状態で、ボート217が処理室内に搬入されている。
続いて、処理室201内が所望の圧力となるように真空排気装置246によって排気される。この際、処理室201内の圧力は、圧力センサで測定され、この測定された圧力に基づきAPCバルブ(圧力調節器)242がフィードバック制御される。例えば、13300Paから0.1MPa付近までの圧力のうちの所定の圧力が選択される。そして、ブロア2065が動作され、誘導加熱装置206とアウターチューブ205との間でガス若しくはエアが流通し、アウターチューブ205の側壁、ガス供給部2321、ガス供給孔2322、および、ガス排気口2311が冷却される。ラジエータ2064、冷却壁2063には、冷却媒体として冷却水が流通し壁体2062を介して、誘導加熱装置206内が冷却される。また、ウェハ200が所望の温度となるように誘導加熱装置206に高周波電流を印加し、サセプタ218に誘導電流(渦電流)を生じさせる。
具体的に、誘導加熱装置206にて処理炉202内の少なくともボート217に保持された複数枚のサセプタ218を誘導加熱して、サセプタ218に収納されたウェハ200を加熱する。このとき、本実施の形態では、図11(b)に示すように、加熱処理が実施される場合、前記加熱処理をする前よりも、複数のガス供給孔2322のそれぞれの形成位置(高さ)が、高さ方向において、隣接するウェハ200間の中央位置に近い位置に配置されるように調整される。すなわち、本実施の形態では、加熱処理でのボート217の熱膨張率と、ガス供給部2321の熱膨張率が相違することを予め見越して、予め複数のガス供給孔2322のそれぞれの形成位置(高さ)が、高さ方向において、隣接するウェハ200間の中央位置に近い位置からずれるように配置しているので、加熱処理の際には、前記加熱処理をする前よりも、複数のガス供給孔2322のそれぞれの形成位置(高さ)が、高さ方向において、隣接するウェハ200間の中央位置に近い位置に配置されるようになる。
この際、処理室201内が所望の温度分布となるように放射温度計263が検出した温度情報に基づき誘導加熱装置206への通電具合がフィードバック制御される。なお、この際、ブロア2065は、アウターチューブ205の側壁、ガス供給部2321、ガス供給孔2322、ガス排気口2311の温度がウェハ200上で膜成長させる温度より遥かに低い例えば600℃以下に冷却されるように予め設定された制御量で制御される。ウェハ200は、例えば1100℃に加熱される。また、ウェハ200は、700℃〜1200℃内で選択される処理温度のうち、一定の温度で加熱されるが、その際、いずれの処理温度においても、ブロア2065は、アウターチューブ205の側壁、ガス供給部2321、ガス供給孔2322、ガス排気口2311の温度がウェハ200上で膜成長させる温度より遥かに低い、例えば600℃以下に冷却されるように予め設定された制御量にて制御される。
続いて、回転機構254により、ボート217が回転することで、サセプタ218、および、このサセプタ218に載置されているウェハ200が回転する。
次に、第1のガス供給源180、第2のガス供給源181、第3のガス供給源182には、Si系およびSiGe(シリコンゲルマニウム)系の処理ガスとして、SiH(シラン)、Si(ジシラン)、SiHCl(ジクロロシラン)、SiHCl(トリクロロシラン)、SiCl(テトラクロロシラン)等と、ドーピングガスとしては、B(ジボラン)、BCl(三塩化ホウ素)、PH(ホスフィン)等と、キャリアガスとして、水素(H)がそれぞれ封入されている。ウェハ200の温度が安定したところで、第1のガス供給源180、第2のガス供給源181、第3のガス供給源182からそれぞれの処理ガスが供給される。そして、所望の流量となるようにMFC183、184、185の開度が調節された後、バルブ177、178、179が開かれる。これにより、それぞれの処理ガスがガス供給管232を流通して、ガス供給部2321に流入される。そして、ガス供給部2321に設けられているガス供給孔2322から、図11(b)に示すように、各ウェハ200の表面に効率よく、かつ、均一に処理ガスを供給することができる。
ガス供給部2321の流路断面積は、複数あるガス供給孔2322の開口面積に比べて十分に大きいため、処理室201より大きい圧力となり、それぞれのガス供給孔2322から噴出されるガスが均一な流量、流速で処理室201に供給される。処理室201に供給されたガスは、処理室201内を通り、ガス排気口2311に排出され、その後、ガス排気口2311からガス排気管231へ排気される。処理ガスは、サセプタ218間の間隙を通過する際に上下に隣接するそれぞれのサセプタ218から加熱されるとともに、加熱されたウェハ200と接触し、ウェハ200の表面上にエピタシャル成長によってシリコン(Si)などの半導体膜が形成される。このようにして、本実施の形態によれば、一度に処理される複数枚のウェハ200において、その配置位置によって形成される膜の膜厚や膜質にばらつきが生じてしまうことを抑制できるという顕著な効果を得ることができる。
予め設定された時間が経過すると、不活性ガス供給源(図示せず)から不活性ガスが供給され、処理室201内が不活性ガスで置換されると共に、処理室201内の圧力が常圧に復帰される。
その後、昇降モータ248によりシールキャップ219が下降して、マニホールド209の下端が開口されると共に、処理済のウェハ200がボート217に保持された状態でマニホールド209の下端からアウターチューブ205の外部に搬出(ボートアンローディング)される。その後、処理済のウェハ200は、ボート217より取出される(ウエハディスチャージ)。以上のようにして、ウェハ200上に半導体膜を形成することができる。
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
前記実施の形態で説明した半導体膜の形成条件は一例に過ぎず、適宜変更することができる。例えば、半導体膜をCVD(Chemical Vapor Deposition)法で形成する場合、原料ガスとして、トリクロロシラン(SiHCl)などを用いることができるし、ドーパントガスとして、例えば、ボロン含有ガスであるジボラン(B)ガスなどを用いることができる。さらに、キャリアガスとして、水素(H)を使用することができる。
また、前記実施の形態ではエピタキシャル装置を例示して説明したが、CVD装置、ALD装置、酸化装置などその他の基板処理装置においても本発明における技術的思想を適用することができる。
本発明は少なくとも以下の実施の形態を含む。
〔付記1〕
内部で基板を処理する反応容器と、
前記基板を支持しつつ加熱する被誘導体と、
複数枚の前記被誘導体を前記反応容器の延在方向に積層保持する被誘導体保持体と、
前記反応容器内の前記被誘導体保持体の側方で前記被誘導体の積層方向に延在し前記被誘導体に支持された複数枚の前記基板に対してガスを供給するガス供給部と、
前記反応容器内に前記被誘導体保持体に保持された複数枚の前記被誘導体を誘導加熱する誘導加熱装置と、
を有し、
前記ガス供給部は、前記被誘導体保持体とは熱膨張率の異なる材料で形成されており、前記誘導加熱装置が前記被誘導体を誘導加熱し、前記被誘導体に支持された前記基板を加熱処理する際に、熱膨張により、前記ガス供給部に設けられた複数のガス供給孔のそれぞれが、前記加熱処理をする前よりも、高さ方向において、隣接する前記基板間の中央位置に近い位置に配置されるように設定されている基板処理装置。
〔付記2〕
基板を支持した状態の被誘導体が複数枚積層保持された被誘導体保持体を反応容器に搬送する工程と、
誘導加熱装置にて前記反応容器内の前記被誘導体保持体に保持された複数枚の前記被誘導体を誘導加熱するとともに、
前記反応容器内の前記被誘導体保持体の側方で前記被誘導体の積層方向に延在し前記被誘導体に支持された複数枚の前記基板に対してガスを供給するガス供給部であって、前記被誘導体保持体とは熱膨張率の異なる材料で形成された前記ガス供給部が熱膨張することによって、前記ガス供給部に設けられた複数のガス供給孔のそれぞれが、前記誘導加熱する前よりも、高さ方向において、隣接する前記基板間の中央位置に近い位置に配置され、この状態で前記複数のガス供給孔から前記基板に対してガスを供給しつつ前記基板を処理する工程と、を有する半導体装置の製造方法。
〔付記3〕
前記被誘導体保持体は、炭化珪素で形成されており、前記ガス供給部は、石英製で形成されている付記1の基板処理装置。
〔付記4〕
前記ガス供給部には、少なくとも前記誘導加熱装置が前記被誘導体を誘導加熱せずに、前記被誘導体に支持された前記基板を加熱処理しない際には、前記複数のガス供給孔のそれぞれが、前記加熱処理中よりも、高さ方向において、隣接する前記基板間の中央位置から遠い位置にずれて配置されている付記1の基板処理装置。
本発明は、半導体装置を製造する製造業に幅広く利用することができる。
101 基板処理装置
103 正面メンテナンス口
104 正面メンテナンス扉
105 カセット棚
106 スライドステージ
107 バッファ棚
110 カセット
111 筐体
111a 正面壁
112 カセット搬入搬出口
113 フロントシャッタ
114 カセットステージ
115 ボートエレベータ
118 カセット搬送装置
118a カセットエレベータ
118b カセット搬送機構
125 ウェハ移載機構
125a ウェハ移載装置
125b ウェハ移載装置エレベータ
125c ツイーザ
134a クリーンユニット
140 耐圧筐体
140a 正面壁
141 ロードロック室
142 ウェハ搬入搬出口
143 ゲートバルブ
144 ガス供給管
147 炉口ゲートバルブ
161 炉口
177 バルブ
178 バルブ
179 バルブ
180 第1のガス供給源
181 第2のガス供給源
182 第3のガス供給源
183 MFC
184 MFC
185 MFC
200 ウェハ
201 処理室
202 処理炉
205 アウターチューブ
206 誘導加熱装置
209 マニホールド
216 断熱筒
217 ボート
217a 底板
217b 天板
218 サセプタ
218a 周縁部
218b 中央部
218c 段差部
219 シールキャップ
231 ガス排気管
232 ガス供給管
235 ガス流量制御部
236 圧力制御部
237 駆動制御部
238 温度制御部
239 主制御部
240 コントローラ
242 APCバルブ
244 ボール螺子
245 下基板
246 真空排気装置
247 上基板
248 昇降モータ
249 昇降台
250 昇降シャフト
251 天板
252 昇降基板
253 駆動部カバー
254 回転機構
255 回転軸
256 駆動部収納ケース
257 冷却機構
258 電力供給ケーブル
259 冷却流路
260 冷却水配管
263 放射温度計
264 ガイドシャフト
265 ベローズ
301 Oリング
309 Oリング
2061 RFコイル
2062 壁体
2063 冷却壁
2064 ラジエータ
2065 ブロア
2066 開口部
2067 爆発放散口開閉装置
2311 ガス排気口
2321 ガス供給部
2322 ガス供給孔
C RFコイル
CL RFコイル
CU RFコイル
HU1 保持部
HU2 保持部
L RFコイル
MT 部材
PH ピン孔
PN 突き上げピン
PR 支柱
U RFコイル
UDU 突き上げピン昇降機構

Claims (2)

  1. 内部で基板を処理する反応容器と、
    前記基板を支持しつつ加熱する被誘導体と、
    複数枚の前記被誘導体を前記反応容器の延在方向に積層保持する被誘導体保持体と、
    前記反応容器内の前記被誘導体保持体の側方で前記被誘導体の積層方向に延在し前記被誘導体に支持された複数枚の前記基板に対してガスを供給するガス供給部と、
    前記反応容器内に前記被誘導体保持体に保持された複数枚の前記被誘導体を誘導加熱する誘導加熱装置と、
    を有し、
    前記ガス供給部は、前記被誘導体保持体とは熱膨張率の異なる材料で形成されており、前記誘導加熱装置が前記被誘導体を誘導加熱し、前記被誘導体に支持された前記基板を加熱処理する際に、熱膨張により、前記ガス供給部に設けられた複数のガス供給孔のそれぞれが、前記加熱処理をする前よりも、高さ方向において、隣接する前記基板間の中央位置に近い位置に配置されるように設定されている基板処理装置。
  2. 基板を支持した状態の被誘導体が複数枚積層保持された被誘導体保持体を反応容器に搬送する工程と、
    誘導加熱装置にて前記反応容器内の前記被誘導体保持体に保持された複数枚の前記被誘導体を誘導加熱するとともに、
    前記反応容器内の前記被誘導体保持体の側方で前記被誘導体の積層方向に延在し前記被誘導体に支持された複数枚の前記基板に対してガスを供給するガス供給部であって、前記被誘導体保持体とは熱膨張率の異なる材料で形成された前記ガス供給部が熱膨張することによって、前記ガス供給部に設けられた複数のガス供給孔のそれぞれが、前記誘導加熱する前よりも、高さ方向において、隣接する前記基板間の中央位置に近い位置に配置され、この状態で前記複数のガス供給孔から前記基板に対してガスを供給しつつ前記基板を処理する工程と、を有する半導体装置の製造方法。
JP2010071424A 2010-03-26 2010-03-26 基板処理装置および半導体装置の製造方法 Pending JP2011204945A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010071424A JP2011204945A (ja) 2010-03-26 2010-03-26 基板処理装置および半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010071424A JP2011204945A (ja) 2010-03-26 2010-03-26 基板処理装置および半導体装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011204945A true JP2011204945A (ja) 2011-10-13

Family

ID=44881281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010071424A Pending JP2011204945A (ja) 2010-03-26 2010-03-26 基板処理装置および半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011204945A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013197106A (ja) * 2012-03-15 2013-09-30 Stanley Electric Co Ltd 気相成長装置
JP2020191346A (ja) * 2019-05-21 2020-11-26 クアーズテック株式会社 サセプタおよびエピタキシャル成長装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013197106A (ja) * 2012-03-15 2013-09-30 Stanley Electric Co Ltd 気相成長装置
JP2020191346A (ja) * 2019-05-21 2020-11-26 クアーズテック株式会社 サセプタおよびエピタキシャル成長装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100154711A1 (en) Substrate processing apparatus
US9074284B2 (en) Heat treatment apparatus
JP2012069723A (ja) 基板処理装置およびガスノズルならびに基板の処理方法
JP5529634B2 (ja) 基板処理装置、半導体装置の製造方法及び基板の製造方法
JP2012049342A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
US9222732B2 (en) Substrate processing apparatus and method of manufacturing semiconductor device
JP2012195565A (ja) 基板処理装置、基板処理方法及び半導体装置の製造方法
JP5677563B2 (ja) 基板処理装置、基板の製造方法及び半導体装置の製造方法
JP2012109520A (ja) 基板処理装置、基板処理装置の温度制御方法、及び基板処理装置の加熱方法
JP2012023073A (ja) 基板処理装置および基板の製造方法
JP2012178492A (ja) 基板処理装置およびガスノズルならびに基板若しくは半導体デバイスの製造方法
JP2012069831A (ja) 基板処理装置および半導体装置の製造方法
JP5632190B2 (ja) 半導体装置の製造方法、基板の製造方法及び基板処理装置
KR20170090967A (ko) 기판 처리 장치, 반도체 장치의 제조 방법 및 기록 매체
JP2011187543A (ja) 基板処理装置および半導体装置の製造方法
JP2013051374A (ja) 基板処理装置
JP2011204945A (ja) 基板処理装置および半導体装置の製造方法
JP5087283B2 (ja) 温度制御システム、基板処理装置、及び半導体装置の製造方法
JP2013045884A (ja) 基板処理装置
JP2012054408A (ja) 基板処理装置及び被処理基板の製造方法
JP2013201292A (ja) 基板処理装置
JP2012069724A (ja) 基板処理装置および基板の処理方法
JP2012033619A (ja) 基板処理装置及び基板搬送方法
JP2012134332A (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP2011204735A (ja) 基板処理装置および半導体装置の製造方法